平成23年12月8日(木)午前10時00分開議

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議事日程第2号
平成23年12月8日(木)午前10時開議

 日程第1 一般質問

   散会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ


出欠席議員氏名

◎出席議員(19名)
 1番 白鳥  雅巳  議員   2番 片平  志朗  議員
 3番 吉田  美枝  議員   4番 梅川  信治  議員
 5番 川合   猛   議員   6番 髙橋   弘   議員
 7番 板垣 致江子   議員   8番 髙橋   篤   議員
 9番 田中  貞一  議員  10番 遠藤  栄吉  議員
11番 松木  新一  議員  12番 漆山  鏗一  議員
13番 桑原   仁   議員  14番 小野 健一郎   議員
15番 佐藤   明   議員  16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員  18番 小林  啓市  議員
19番 渡部   敬   議員
◎欠席議員(0名)

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説明のため出席した者の職氏名

塩田 秀雄     市長                   安達 正司       副市長

松田 直二     総務課長             板垣 俊一      政策主幹

伊藤 賢一     企画財政課長       中條 晴雄      税務課長

堀  啓治      危機管理課長       鈴木 隆一      市民課長

大沼 豊広     福祉課長             鈴木  聰       保健課長

大坂 剛司     農林課長             高梨 敏彦      商工観光課長

尾形 真人   南陽ブランド         新野 甚吉      建設課長
                         推進課長

髙橋 秀雄     上下水道課長      濱田 俊明       会計管理者

門間 利行     消防長                鈴木 秀一      消防課長

山口  清      消防署長             猪野  忠       教育長

樋口 一志     教育次長             淀野 秀樹      学校教育課長
                        (兼)管理課長

山田 俊彦     社会教育課長       江口 和浩   スポーツ文化課長

星  弘文     選挙管理委員会     伊藤 圭一      農業委員会
                        事務局長(併)                                 事務局長
                        監査委員事務局長

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事務局職員出席者

斉藤 彰助     事務局長        板垣 幸広      議事係長

安部 真由美    庶務係長        長沢 俊博      書記

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開議
○議長(伊藤俊美議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴者の方も、朝のあいさつをしますので、御起立願います。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は6名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分得られるよう、そして市民の負託にこたえられるよう特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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川合  猛 議員 質問
○議長  最初に、5番川合 猛議員。
〔5番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  おはようございます。
  5番川合 猛、敬陽会でございます。12月定例会、トップを切って一般質問、壇上に立たせていただきますこと、心から感謝申し上げます。
  赤や黄色と、あんなにもきれいだった周りの山々も、いつの間にかモノクロの世界へと変わってしまいました。大きな笑い声にあふれていたドリームランドも子供たちの姿が消え、すっかり冬のたたずまいとなりました。東の夜空には、冬空を代表するオリオン座が3月11日のあの大災害を知ってか知らずか、何ごともなかったように光輝いております。
  あれから9カ月、多くのとうとい命を奪われてしまった、心の大きな傷もいえぬ間に、今年も終わろうとしております。我々の身近でも、現役課長の不慮の事故死、また病気療養の長期入院など、命の大切さ、元気でいることのありがたさ、生きていることの喜びをこんなにも感じた年はなかっのではないでしょうか。生きとし生けるもの、どんなに小さな命でも幸多かれと祈るばかりでございます。
  それでは、さきに通告をいたしました4点につきまして質問をさせていただきます。
  第1点、福島原発事故関連についてですが、放射線測定へ待望の自前の測定器が導入されたわけですが、定点は3カ所、月に2回、他の23カ所は月に1回、これは変更せず、市民の皆様の不安を取り除くため、最大限の活用をすべきと思うが、どのように測定していくのかをお伺いします。
  次に、現在までホットスポットと言われるような高い地点はあったのか、また数値的にはどれくらいだったのかお伺いします。
  次に、福島より避難されている皆さんも8カ月を過ぎたわけですが、まだまだ先の見えないまま、父親は福島で働き、母親と子供さんは南陽で生活し、土日しか会えないというような変則的な生活を強いられており、いろいろなケアも必要かと思いますが、現在、「がんばろう東北」憩いと交流の広場南陽が開かれておりますが、どのような内容で何回ぐらい実施しておりますか、お伺いします。
  また、時間とともに関心も薄れがちになってしまうのですが、支援物資等十分にあるのかどうかお伺いします。
  第2点目、十分一山景観保全業務についてですが、観光トレッキング案内ガイド創出業務委託料とありますが、どのような内容で22年度、23年度と実施されたのかお伺いします。
  次に、景観保全ですが、22年、23年とでの荒廃園地の整備はどれくらい進んだのか、また白竜湖も含め、今後どのように進めていくのかお伺いします。
  第3点目ですが、カツラマルカイガラムシの被害についてですが、現在、ナラ枯れも相変わらずの被害ですが、そんな中、新たにカツラマルカイガラムシの被害に遭い、広範囲で伐採されております。どのような虫で、どのような被害となるのかお伺いします。
  また現在、市内ではどれくらいの被害があり、今後どのような対策をとるのかお伺いします。
  4点目の市の教育についてですが、中学校統合から1年8カ月が経過しました。来年3月に旧中学校で学んだ最後の生徒の皆さんが卒業を迎えます。これまでを振り返り、当初心配されましたいじめの問題、新中学校への不適合、また不登校等の問題はなかったのかお伺いします。
  また、設立準備委員会等での話し合いの中で、新しい校歌をつくる議論もあったと思いますが、2つの学校の校歌を歌い、今日まできておりますが、24年度からは旧中学校で学んだ生徒がいなくなるわけですが、どのように対処するのかお伺いします。
  以上、当局の誠意ある答弁をお願い申し上げ、壇上からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  それでは、5番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、市の教育については教育長より答弁いたさせますので、御了承を願います。
  初めに、福島原発事故関連についての1点目、今後の放射線測定についてでございますが、空間放射線測定器が10月20日に納品になったことにより、いつでも計測できる環境が整いました。
  これまで、山形県より空間放射線測定器を借用し、月2回の定点観測地点の3カ所のほか、23カ所を月1回計測してまいりました。
  11月に入り、県へ報告している定点観測の実施が月1回となったことを受けて、3カ所の定点観測地点の測定は1回とし、その他の23カ所についてはこれまでどおり月1回測定し、市民に公表しており、今後も継続してまいりたいと考えております。
  また、国から当面の福島県以外の地域における周辺より放射線量が高い箇所への対応方針及び放射線測定に関するガイドラインが10月21日に示されたことにより、保育園、幼稚園、小・中学校の側溝、集水ます等、飛散した放射性物質の集積しやすい箇所の測定を行い、11月28日で完了しております。計測値については、既に議員の皆様には御報告しているとともに、公表しております。
  今後につきましては、児童公園等、子供の集まる場所の測定を行い、その後、地域よりの御要望のある箇所の測定を行いたいと考えているところでございます。
  2点目のホットスポットについてでございますが、年間1ミリシーベルトを超える地点は局部的に3カ所で、その値はわずかに超えているものの、面的に高いものではないため、今後継続して計測を行い、数値の変化等を注視してまいりたいと考えているところでございます。
  3点目の避難者支援についてでございますが、避難者の方の交流と情報交換、保健師による健康相談を目的とした「がんばろう東北」憩いと交流の広場南陽を、福島県職員及び南相馬市職員の同席をいただき、5月21日より毎週1回開催しております。また、毎月初めに全避難世帯に対し、本市からの情報や避難もとの自治体等からの情報を郵送等により行っております。
  4点目の支援物資についてでございますが、水、米、缶詰のみ危機管理課にて受付を継続しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、十分一山景観保全業務についての1点目、観光トレッキング案内ガイド創出業務についてでございますが、旅行形態の急激な変化により、全国的に観光地では誘客活動に苦慮しております。赤湯温泉でも、近年、観光客数が伸び悩み、観光客のニーズに合った観光地づくりが急務となっております。
  これらを踏まえ、国の緊急雇用創出事業を活用して、観光協会に業務委託し、企画立案の職員を2名雇用し、現在、需要の高い観光トレッキングガイドを活用した観光客の誘客に努めておるところでございます。
  内容といたしましては、ガイドの研修会を定期的に開催し、スキルアップを図りながら、JRや旅行エージェント、山形おきたま観光協議会等に観光トレッキングのガイドつき旅行商品を提案し、誘客を図っておるところでございます。
  また、烏帽子山公園周辺に公園口の誘導看板や赤湯温泉街にお休み処を設置し、街なか歩きのパンフレット等とあわせ、温泉街の旅館や商店と一体となった取り組みを行っておるものでございます。
  2点目の景観保全についてでございますが、十分一山景観保全に係る荒廃園地整備の進捗状況は、国道13号からながめる市道十分一1号線から市道十分一3号線にかけて介在する荒廃園地について、土地所有者と協議を行いながら、整備要望のあった6.3ヘクタールについて事業実施し、完了いたしたところでございます。
  なお、白竜湖につきましては、一帯の泥炭層を含め、県の天然記念物指定を受けていることもあり、ここ数年限定的な管理にとめている状況であります。
  経過につきましては、議員御承知のとおり今年度より地元の方々と協働でワークショップを立ち上げ、白竜湖景観とまちづくりについて論じているところでありますので、まずは地域の御意見を伺ってまいるものでございます。
  次に、カツラマルカイガラムシ被害についての1点目、どのような虫かについてでございますが、褐色の殻を持つ直径2ミリほどの虫で、コナラ、ミズナラ、クリ、ケヤキ、サクラ等、多樹種の広葉樹の枝や幹に付着して樹液を吸い、大発生すると枝枯れや枯死の原因となります。ナラ枯れと異なり、被害木は葉が枯れ落ち、ほうき状になることが特徴であります。
  東京都で昭和40年、クリに寄生することが初めて確認され、現在は北海道から九州北部まで被害が確認されております。山形県では、平成15年に山形市で発生が確認されております。
  南陽市では、平成20年に双松公園で初めて確認されました。現在は県内15市町約400ヘクタールが被害に遭っております。生涯の移動距離は1メートルから2メートルほどのため、被害木周辺を伐採することで被害拡大を防止できると言われております。耕作放棄されたクリ、ブドウなどの畑の近くで被害が発生していることが特徴で、鳥や風が被害拡大の媒体とも考えられております。
  2点目の市内での被害等についてでございますが、9月に県と合同で調査した結果、1ヘクタール等の被害がございます。平成22年度の山形県森林研究センターの研究で、被害林ではカイガラムシが3年程度繁殖し、高木層の広葉樹を3割ほど枯死させますが、その後は残存立木の樹冠が復活して被害が沈静化する傾向にあることから、森林所有者に被害拡大を防ぐため伐採していただくよう働きかけをしていくことを第一としていきたいと考えているところでございます。
  以上、私からの答弁とさせていただきます。終わります。
○議長  猪野教育長。
〔猪野 忠教育長 登壇〕
○教育長  5番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  市の教育についての1点目、中学校統合を振り返ってについてでございますが、平成22年度に中学校再編統合が完了し、3中学校区を中心とした学校教育がスタートしました。
  現在の中学校3年生は、旧中学校から統合により新しい中学校で2年間を過ごすことになりましたが、連合運動会を初め、社会参画活動、ボランティア、スポーツ、文化活動等に成果を上げております。
  初めに、いじめ問題についてでございますが、平成22年度に1件報告がありました。学校が調査を行い、指導を行いながら解決しております。平成23年度の報告はございませんでした。
  続いて、新中学校への不適合についてでございますが、具体的には新しい学校環境について、なかなかなれることができないと訴え出ていた生徒が、平成22年度、全体では2名と報告を受けておりますが、平成23年度はございませんでした。
  続いて、統合にかかわることを理由としている不登校の報告はありませんが、統合中学校で30日以上の欠席者の総数という点で見ますと、昨年度11月末25名でありましたが、本年度は4名減の21名となっております。
  対応としましては、今年度はスクールカウンセラー及び教育相談員の配置、市学習アドバイザーの継続的配置、さらに教育相談室で学校訪問を定期的に行い、予防的な面も含めて連携を図っております。
  本年度は、中学校1、2年生で欠席者が減少しており、3年生についても受験期を迎え、学校に登校するなど学習を継続して行っております。
  新しい3つの中学校において、歴史と伝統を踏まえ、より一層の教育の振興が図られるように不登校生徒の減少にも全力を挙げて取り組んでまいりますので、御理解をお願いいたします。
  2点目の校歌への対応についてでございますが、現在、各学校では次のような対応を進めております。
  まず、沖郷中学校では母体となる1つの校歌にもう一つの校歌を組み入れて、新しい校歌として制定する方向で進めております。
  赤湯中学校では、2つのうちの1つの校歌を校風歌として、校歌とともに大切に歌い継ぐとして進めております。
  そして、宮内中学校では生徒たちの思いや願いを生かしながら、新たな校歌を制定しようと進めております。
  今後の対応につきましては、各学校の判断により決定されるものでございますが、教育委員会としましてはそれぞれの歴史と伝統が十分に生かされ、より一層の校風の樹立につながるように適切に指導してまいりたいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  5番川合 猛議員。
○川合 猛議員  御答弁ありがとうございました。
  まず、放射線の測定についてですが、今後の進め方として使用方法の説明を行い、市民に貸し出すとか、また要請があれば個人宅へ出向き、訪問測定を行う等の計画はあるかどうかお伺いいたします。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  現在、先ほど議員の方々にも御報告しましたが、今、幼稚園、保育園、学校等の調査も終わり、現在、多くの方が遊んだり集まったりする公園等を今はかっております。その後についても、公的な施設等も今後計画しておりますので、現在のところについては個人的なものについては考えておりません。
  また、各地域で事業等を起こした場合には、依頼があったときには対応してまいりたいと考えているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  とりあえず、現在の数値であれば、人体には影響がないということだと思いますが、いわゆる除染作業と言われる数値はどのくらいの基準値で行うのかお伺いいたします。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  どのくらいの基準という御質問でありますけれども、国・県が示している地表から1メートルの地点で、周辺より高い毎時1マイクロシーベルト以上の高い数値が測定された場合に、国・県の除染実施ガイドラインに基づいて除染を行いますけれども、その後に再度計測して、それでも除染できなかった場合については、国・県の専門的な関係機関と相談をしながら対応をするというようなことになっております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  この間はかった時点では、旧中川中学校跡地の排水溝が一番高かったように記憶しておりますが、あの数値がコンマ35マイクロシーベルトぐらいだと思ったんですけれども、そうしますと1マイクロ以上ということですから、まだまだ低いということでよろしいのでしょうか。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  除染に対しては、先ほど申し上げたとおりの形でやるわけでありますが、年間被曝線量となりますと0.23を超えているになるわけでありますが、これにつきましても今除染しなければならない基準ではありませんので、これは推移を見ながら、先ほど市長の答弁にも申し上げましたとおり、経過を、推移を見て、それに対策をしていくというような形になろうかと思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  当初はかり出したときに、コンマ19マイクロシーベルトを24時間365日被曝した場合、1.0ミリシーベルトを上限とする基準値を設定したと思うんですけれども、その時点ではどのような措置をとるのかお伺いいたします。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  その数値、今現在、国から示されているのが先ほど言ったように0.19、それに基づいて0.04の自然界から当然、地表から出るものを含めまして0.23というような形になっております。それについても、先ほど申し上げましたように除染の対象にはなっておりませんけれども、推移を見ながら、それなりの高い数値になったものについては、どのような経過があったのかも踏まえながら対処していかなければならないと思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  たとえ話であれなんですけれども、もしその数値に達した場合、児童館であれば子供たちを外に出す時間を制限するとか、マスクを着用するとかという措置をするということでしょうか。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  今回の調査の結果については、面的なものでなく、いわゆるホットスポットと言われるものでありまして、それについてはほんの一部分になりますので、その部分については当然そういうような対応をしなければならないのかなと思いますけれども、現在のところ面的には子供たちが安心して遊べる環境になっておりますので、その時点になったときには当然さっき言ったようないろいろな対策、当然時間の制限、マスク等、いろいろなものが考えられる、その都度対応してまいりたいと思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  その対象となるのは、乳幼児、子供、若い人ということだと思いますので、我々はもう60過ぎているんで、対象外ということでよろしいでしょうか。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  それにつきましても、私、専門的ではございませんが、それは人間として当然同じく扱わなければならないと思っておりますが、特に子供たちがその影響が大きいというような関連から、このような形で子供たちを現在は中心にしておりますが、当然年齢問わずに対応していかなければならないと思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  次に、交流広場南陽についてですが、何人ぐらい集まったのか、ちょっとお伺いしたいんですけれども。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  先ほども、市長の答弁で申し上げましたが、5月の11日から開催しまして、現在まで毎週1回行いまして、29回ほど行いまして、平均的にいきますと大体10名前後の方が訪れまして、そこを利用していただいております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  もう少し多くの人に集まってほしいと思うんですが、広報とか案内とか、十分に伝わっておりますでしょうか。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  広報につきましては、現在、市内には395人、114世帯ほどおるわけでありますが、私のほうに登録されている方については、毎月初めに情報を郵送で提供していると、先ほど市長のほうからも申し上げましたが、そのほかに随時といいますか、その都度、福島からの情報も提供させて、先ほどもありましたが、広場にも提示しながら提供をしているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  被災者に対して、いろいろなケアも必要かと思います。当局だけでは大変な場面もあろうかと思います。現在、市内ボランティア等の協力体制のほうはどういうふうになっておりますか、お伺いします。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  ボランティア等の対応でありますが、先ほど言ったように広場では随時ボランティアの方に来ていただいておりますし、各種団体からもいろいろな面で協力したいというような旨の依頼があります。それについての避難者の方が、なかなかそれに参加人数的に少ないというような部分もありまして、なかなかそれについてのうまくかみ合わない部分はありますけれども、ボランティアの方には積極的にやっていただいておりますし、また各種団体からもいろいろな面で御招待をしていただいて、少しでも避難者の方に心のケアをしていただいていることに関しては、私のほうからこの場で感謝を申し上げたいと思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  現在は、390名ですか、避難者の方がいらっしゃるのは。今後ですね、避難者が増えた場合の受け入れ体制、どのように考えておられますか。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  今後についても、県のほうの住宅借り上げ状況を見ますと、37世帯ほど契約しているような状況でありますが、私のほうにまだ登録されていない、当然今までも登録されていない方もいるのかなという思いもありますが、できるだけうちのほうに登録をしていただいて、できるだけ支援をしていただくというような形で、今後も若干増えるのではないかと思いますが、何せこの冬、体験していないという方もありますので、今後の動向が心配される部分もありますが、それに対してもケアをしていきたいと思っているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  35世帯分ぐらいのということですと、100名ぐらいかとは思いますけれども、今話されました雪のお話なんですが、雪にうずもれての生活をほとんど経験をしたことのない人が多いということで、雪に対する話し合い等を持たれたのかどうかお伺いいたします。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  冬の暮らしにつきましても、私のほうからはなれない土地での冬の生活や雪を迎えるに当たりということで、文書を出して情報を提供しているところであります。
  また、車社会でありますので、ほとんど車で来ている方が多いものですから、置賜管内では11月中に4回ほど自動車学校等を利用しながら、運転技術といいますか、指導をしてまいりまして、南陽市にいる避難の方は13名ほど受講しております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  大きな雪に対して不安を抱えているというのを聞いておりますので、ぜひその辺のケアもよろしくお願いをしたいと思います。
  当初、20キロ圏内、また30キロ圏内等、計画的避難、また自主避難等々、さまざまな格差が生じたときがございました。現在、福島市からの避難者が186人ぐらいということで一番多いようですけれども、この方たちはほとんどの方が自主避難だと思います。現在、格差による不都合等はございませんか。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  福島県の補償等、いろいろな問題については当然格差はあろうかと思いますが、私は今避難している方について、私たちが支援している部分については格差はないということで、平等な形で対応している状況でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  当初、一番多かったのが南相馬市の方が多いということで、南相馬市役所の方が2名か3名来て、米沢のほうに支所みたいな形であったと思います。現在は、福島市が一番多いわけですけれども、福島市のほうからの職員の方というのは来ていらっしゃいますか。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  福島市からの職員についてはおりません。
  なお、山形県のほうには福島県の職員が在駐しておりますので、その方について私のほうの広場にも来ていただいておりますので、福島市となりますと職員については今現在のところ置賜にはいないと思われます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  そちらのほうでの不都合はないということだと思いますので、いいと思いますけれども、冬物の衣料品、また寒さ対策等の支援物資は今行っていないということですが、それで大丈夫なんでしょうか。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  前回、夏物の衣料というような形で避難の皆様からアンケートをとりました結果については、下着類を中心にして配付したところでありますけれども、今回の冬物につきましては先ほどから自主避難している方、あとある程度期間も過ぎてきまして、自宅に帰られるというような形の中で、衣料的には十分自宅から持ってきたり、対応をしているものと思われますし、今のところは冬物は心配ないのかなと思っております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  今のところ、市民のほうに呼びかけ支援物資集めるようなことはする予定はないということでよろしいのでしょうか。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  前回の支援のいただいたものについても、やっぱりなかなかいろいろなものがあるというような形で、なかなか統一できないという、選定、限定できないという部分もありますので、なかなか難しいのかなということで、先ほど申し上げましたように3点ほどの支援物資というような形で、うちのほうでは扱っているような状況になっております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  さまざまな課題もあろうかと思いますが、どうかこの寒い冬を暖かく乗り切れるように、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
  次に移らせていただきますが、観光トレッキングガイドについてですけれども、昨年度が480万円、今年度500万円の予算ですが、先ほどの答弁をお聞きしますと、ほとんどが人件費という形で終わったというふうに理解してよろしいのでしょうか。
○議長  髙梨商工観光課長。
○商工観光課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  内容的には、2名の方を雇用したという部分と、あわせましてその中で着地型旅行という部分での南陽市の観光地をめぐる、特に今回の部分について活用させていただいたものにつきましては、日本一の歴史を誇る菊まつりと幸せの3羽のウサギを探すトレッキングということで、JRさんの駅長お勧めの小さな旅、また昨年におきましては同じくJRさんの小さな旅でございますが、里山を歩く森林浴トレッキングということで、くぐり滝をメーンにしての旅行商品等々を企画立案しまして、それをエージェントさん、JRさんも含めてでございますが、そういう内容を提案をさせていただいて、旅行商品として拾っていただくというか、活用していただくというような働きかけ、そしてそういう部分での企画立案ということでの対応、そしてまたトレッキングガイドということで今回、南陽市としましては市の観光協会のほうにこの部分の事業を委託したわけでございますが、観光ボランティアのエクボの里案内人の方、この方のガイドの研修という部分での研修費用等々、そういう活用をさせていただいたという内容になってございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  それをやったことに対しての成果というのは、ある程度上がったのでしょうか。
○議長  髙梨商工観光課長。
○商工観光課長  先ほど申しましたように、JRさんの小さな旅等々での募集、企画商品に申し込みをされて、南陽市を訪れて、こういう部分を含めながら南陽市の赤湯温泉等々も含めての南陽市のよさを満喫していただいた皆様がいらっしゃったということでは評価をさせていただいているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  わかりました。
  続きまして、景観保全のほうですが、当初の説明によりますと、廃園となったブドウ園を整備し、菜の花畑にするという計画であると聞いておりました。白竜湖からのぞむ十分一山の緑と黄色のパッチワークを期待しておりましたが、見られませんでした。なぜだったのか、また今年も含め今後の予定をお伺いいたします。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  今、議員御質問の件でございますけれども、昨年と今年とあわせまして、その整備した場所につきまして菜の花、またクリムゾンクローバーなどを植栽させていただきました。雪降る前、降雪前に現地を確認しましたところ、発芽等は確認されておったんですが、翌年、やはり地形の関係やらかと思いますけれども、乾燥の影響なのか、なかなか大きく育たないと。近くに行きますと、ある程度は見えるんですけれども、下から本当に黄色のじゅうたんのようになってほしいとは思っておったんですが、なかなかそれが出ていないというのが実情かと思います。やはり地形を見ますと、下のほうでは、ちょうどふもとですか、のほうでは菜の花なんかも咲いておりますので、何とか育ってほしいとは思っていますが、なかなかちょっと難しい状況もあるようでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  少し勉強していただいて、ぜひその黄色のパッチワークのあれを見たいと思いますので、頑張っていただきたいと思います。
  去る11月12日ですか、「白竜湖を知り、赤湯の未来を語ろう」と題して、ワークショップが開かれました。そんな中、白竜湖の改善のかぎとして、湖も含め周辺に手を加えることができないのであれば、入ってくる水をきれいにすべきではないのかという話となりました。
  そんな中で、生活雑排水の侵入をとめる手立て、またあわせて重要なのが湖底の湧水対策、湖の北側と東西の山々は白竜湖の集水域となっております。その山々や耕作放棄地の手入れを早急に実施し、湖底よりのわき水を少しずつでも復活させることが時間はかかるが、今できることなのではないかという結論となりました。
  そんなことから、十分一山の景観保全とともに、3年、5年、7年ぐらいの計画で山耕作地を手入れしていくべきと思います。関係課が幾つもあるわけですが、一つとなって市単独の事業費を計上し、やっていくべきかと思います。白竜湖の話となりますと、市長はまたかとお思いになると思いますが、ぜひ市長のお考えをお伺いいたします。
○議長  市長。
○市長  白竜湖の保全については、議員御承知のとおり非常に難しい課題があるわけであります。1つは、県南県立自然公園、さらには県の天然記念物の指定、こういった網がかかっているというふうなことで、文化財保護審議会のさまざまな指導があって、これまでもいろいろと地元でやっていることが必ずしも評価されていないというようなこともあるわけで、今お話されたような、まず水をきれいにするということも1つの方法かとは思いますが、短絡的にそれだけで今の状況を打開できるのかどうか、なかなか疑問なところもございますが、もう少し研究すると同時に、県のほうのスタンスも若干変わりそうというかな、そういうような状況もございますので、その辺のところを含めると同時に、今地元の皆さん方のワークショップ等々での御意見なども聞きながら検討して、できるものから順に進めていきたいと、このように考えておりますので、御理解と御了承を願いたいと思います。
  以上です。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ぜひ頑張っていただきたいと思います。
  せんだってのワークショップでは、市の職員の方も数名いらっしゃいました。約70名の方が出席をされておりまして、8つのグループに分かれまして、白竜湖への思いを熱く2時間くらいかけまして話し合いをしました。私たちのグループでは、湖に対するキャッチフレーズ考えろということで、私どものテーブルでは「清い水でよみがえれ、雪迎え」というキャッチフレーズをつけたところでございました。ぜひ、市長と一緒に頑張りたいと思いますので、白竜湖のほうよろしくお願いをいたします。
  次に、カツラマルカイガラムシについてですけれども、現在伐採したまま放置してあるわけですけれども、虫自体は動く範囲が狭く、動物や鳥に付着して広がると聞いております。先ほどの説明もあったんですけれども、私どもの山崎山の現場はサル、カモシカ、ムクドリ、カラスがたくさん生息をしておりまして、切りっ放しで山積みとなっております。薬剤散布などをせずに、そのまま放置しておいても大丈夫なのでしょうか、お伺いいたします。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長 先ほど、市長の答弁にもございましたように、大体3年ほどで終息してしまうというような情報がようやくわかってまいりました。昨年は、一度にぽっと枯れたものですから、緊急にはまず伐採しなければと、ほかにうつらないようにというふうに考えまして、緊急に伐採をさせていただきましたけれども、今後はやはりようやく防除法も薬剤等のほうもわかってはきたんですが、やはり薬剤のほうが高くつくというふうなことでございますので、やはり伐倒ということで、ほかにうつらない、もともと移動できない虫でございますので、伐倒を並行してやっていきたいと思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  先ほどもお話があったんですけれども、果樹園のそばで発生をしております。サクランボ、ブドウに被害を及ぼすようなことはないのでしょうか、お伺いします。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  サクランボ、ブドウ等についても、カイガラムシという病気はございます。これらは農作業の中で防除等をやっておりますので、園地では増えないということかと思います。
  ただ、荒廃したところについては防除等をやりませんので、そこから山林のほうにうつったりするのではないかとも考えられているということでございますので、今心配されている普通に栽培されております果樹園では広がるということはないかと思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  山崎山のほうから裏の小岩沢のほうとか、北山のほうにもうつっているのではないかと聞いておりますが、その辺の状況は把握しておりますか。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  先ほどの市長答弁にもございましたように、葉が枯れ落ちましてほうき状になるということでございます。現地を見ますと、ナラ枯れなのか、このカツラマルカイガラムシなのか、ちょっとわからないような木もございますが、一部やっぱり葉っぱが落ちたような木もございます。少しずつ移動をしているものもあるのかなと思っているところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  なかなか大変だという話も聞いているんですけれども、ぜひ山を守っていただきたいと思いますので、御努力のほどをよろしくお願いいたします。
  続きまして、市の教育についてですけれども、ただいま数字を示していただいたんですが、統合は関係なく通常でも起こり得る数字であったということで理解をしました。
  中川の場合、学校が遠くなった分、家庭訪問等、きめ細かい対応もできなかった部分はあったと思いますが、主にどのような対策をとられたのかお伺いをいたします。
○議長  淀野学校教育課長。
○学校教育課長  それでは、川合議員の御質問にお答えをいたします。
  統合の前、それから統合の後というふうな形でお話をさせていただきます。
  御存じのとおり、平成21年度は統合前年度、生徒会、それから教職員、PTA、それぞれで新しい統合中学校の開校に向けて準備を行ってまいりました。その中で、教育に関するずれが生じないように、生徒理解に関する会議を開催し、教育目標や重点方針、特に伝統的な行事等を統合していく方向で、教育大綱をつくって進めてまいりました。
  御質問にあります統合に関する影響でいじめや不登校、十分に心配されたわけですが、この件に関しては生徒理解の会議後、平成21年度、各学校の状況に応じてですが、開催させていただき、新しい学級の編成、どんなクラスにどの生徒をということも含めまして、懇切丁寧に当たってまいりました。
  統合後ですが、特に生徒会、自治意識の高揚の部分、2人の生徒会長がいるわけですが、それぞれのよさを生かしながら執行部を編成したり、新しい校風樹立に向けて生徒会、それから学校運営のほうを進めてまいりました。
  特に、学校が変わった生徒で、不登校傾向にある子供、そういったことに関しては遠いわけですが、でき得る限り担任がついて参ったり、スクールバスのほうに旧学校の教職員のほうが乗って世話をしたり、でき得る限り細やかな対応をとってまいったところでございます。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ある意味、そういう成果が出たということだと思います。長期欠席等の場合、不登校児童生徒教育相談事業というのが主となることだと思いますが、具体的な事業内容をお伺いしたいと思います。
○議長  淀野学校教育課長。
○学校教育課長  それでは、御質問にお答えを申し上げます。
  教育相談室は週2回、火曜日と木曜日、9時から5時まで開催しております。適応指導、学校になかなか行けない児童・生徒を学校にかわって、生活もしくは学習の支援、それから指導を行う。もう一つは、専門員による電話相談を中心としながら当たっております。
  先ほど、教育長の答弁させていただいた内容にもございましたが、昨年度、今年度と各学校に定期的に訪問させていただき、不登校児童・生徒のみならず、生徒理解の連携を重ねて行っております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  今後、この事業の継続はもちろんですが、内容の拡充、どのように実施していくのかお伺いいたします。
○議長  淀野学校教育課長。
○学校教育課長  それでは、お答えを申し上げます。
  ポイントとなるのは、生徒、児童のそばに関係する教職員、それから保護者、教育相談室の担当がチームを組んで細やかに当たれるかどうかということを考えております。開設は2日ですが、各学校に出向くなり、養護教諭やスクールカウンセラー、学校内ではその相談が多くありますので、綿密に連携をとりながら、その子供一人一人に対応できるような形で、その中核となる教育相談室の運営、それから拡充などを考えてまいりたいというふうに考えております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  毎年、不登校生徒、また親子の問題等、多様化、複雑化しております。また、小学生のころから始まるケースも多くなっていると聞いております。なお一層の取り組みをよろしくお願いを申し上げます。
  最後に、校歌についてですが、3つの中学校、それぞれの選択があるようですが、中川地区におきましては2年たてば、当然、赤湯中学校の校歌1本になるものと考えました。地域でどうやって歌い継いでいくか、考えなければならないと思っておりました。
  そんな中、赤湯中学校では校風歌として絶やすことなく歌い継いでいただけるとのことで、とてもうれしく思います。温かい取り計らいに心から感謝申し上げます。
  いろいろとお答えをいただきまして、ありがとうございます。当局の皆様方には、1年間大変お世話になりました。これから寒さも本番でございます。風邪などお引きにならないよう、また時節柄お酒の席も多くなろうかと思います。くれぐれもお体大切に、よい年をお迎えくださいますよう心からお祈り申し上げ、私の質問を終わります。
○議長  以上で、5番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩いたします。
  再開を11時10分といたします。
午前10時55分  休憩
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