平成23年12月定例会
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午後 1時00分  再開
○議長  再開いたします。午前中に引き続き、一般質問を始めたいと思います。
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白鳥 雅巳 議員 質問
○議長  次に、1番白鳥雅巳議員。
〔1番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  1番白鳥雅巳です。
  初めに、このたびの南陽菊まつりは、会場、入場料、展示数、開催期間の変更もありましたが、昨年より入場者が多かったとのこと、状況はどうであれ、入場者が増えたことについては、来年の第100回記念の祭りにに向けての明るい、また新たな目標ができたのではないかと思います。
  また、3月定例会で提案をさせていただいた大型のぼりを採用していただき、少しは祭りに貢献できたのではと感謝しております。
  さて、さきに通告しております3項目について質問をさせていただきます。
  1項目めとしまして、3月11日の大震災から既に9カ月になろうとしていますが、以来、毎日のように日本列島各地域で震度の大小はありますが、頻繁に地震が発生しております。
  11月25日の新聞には、大震災後の活断層での地震発生率が10倍以上になる箇所が県内に11カ所あり、置賜では朝日町から米沢市に至る長井盆地西縁断層帯での約33倍の発生率との記事がございました。このデータは、あくまで地震発生率危機管理の参考としても、繰り返し言われるように「想定外」として片づけるのではなく、またいつ大地震が起こるのかつかめない状況であり、ますます市民の安全を守ることへの危機管理の重要性が大事になってきていると思います。
  そのような命を守るという観点から、4点ほどお聞きをいたします。
  1点目として、さきの震災で停電などで携帯電話も使用できず、情報収集や状況把握などに支障を来しました。そういった観点から、反省も含めて体制づくりを進めていると思いますが、現在の整備状況はどうなっているか伺います。
  2点目として、海辺などと違って、本市では山間地域の主要道路の陥没、のり面の崩壊、山崩れなど、まだ地すべり区域もございます。そのような危険箇所のチェックなど把握されているか伺います。
  3点目として、山間地域での自主防災活動などの状況はどうなっているか伺います。
  4点目として、6月定例会でお伺いした友好都市、災害協力都市の提携について、市長は災害時における応援関係が一層重要であり、相手方の希望などを調査し、条件整備に努力するとの答弁がございました。その後、提携に向けての努力はされているのか、また現状はどうかお伺いをいたします。
  2項目めとしまして、省エネ冬の県民運動についてお伺いをいたします。
  福島第一原発事故を受けて、暖房機等の消費電力の増加による電力不足の懸念もあり、山形県では12月から3月まで省エネ県民運動として取り組みをすることにし、各自治体に要請をいたしました。それについて3点ほどお聞きします。
  1点目として、市庁舎、公共施設及び市民、企業等への冬期節電の呼びかけをする計画、準備はあるかお伺いをいたします。
  2点目として、県庁舎、施設において電気使用量の削減目標を昨年度比5%としています。本市において、県同様に具体的削減目標、目標値を検討しているか伺います。
  3点目として、省エネに関しては、庁舎や公共施設などの照明をLED照明を一部かえている箇所もあるようですが、随時かえていくべきと思いますが、そのような計画はあるか伺います。
  3項目めとしまして、冬季の観光客誘客についてお伺いをいたします。
  本市では、春から秋にかけて多くの市民が参加しての催し物が行われておりますが、なぜか冬季での市民参加型、特に戸外、野外でのイベントがないと感じておりますが、この点を踏まえ質問させていただきます。
  1点目として、春から秋にかけてのイベント、催し物は数多く、さまざまな団体、企業、行政などで行われております。芸術、文化、商工業、若者の交流など多種参加され、それぞれの価値観、目的はあることと思います。本市の魅力発信について考えたとき、冬季間でのイベントがないこと、一番やりにくい季節であることは承知しておりますが、難しい上で誘客に向けての企画、計画などはあるのかお伺いをいたします。
  2点目として、雪が降らない地域との冬季限定で体験型交流の企画等の計画はあるのかお伺いをいたします。
  以上、3項目について壇上からの質問といたします。よろしくお願いをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  1番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、危機管理体制充実の確認についての1点目、緊急時の連絡体制の明確化や情報収集等についてでございますが、南陽市地域防災計画において職員の非常配備基準と活動内容を定めておるところであります。
  さらに、地震については職員の初動体制マニュアルを策定し、対応しているところでございます。
  また現在、原子力災害に伴う屋内退避指示情報伝達及び行動についてのマニュアルを策定しており、策定後、関係団体及び関係機関に御協力をお願いしなければならないと考えているところでございます。
  2点目の山間地域の主要道路陥没箇所等のチェックについてでございますが、県より指定されている土砂災害警戒区域は173カ所で、うち133カ所が土砂災害特別警戒区域として指定されております。地震や大雨による災害発生の際は、消防団に情報の収集をお願いしているとともに、それぞれの関係課等が市内パトロールを行い、状況把握と災害対応を行っているところでございます。
  3点目の、2点目の対象地域の自主防災活動についてでございますが、一昨年より各地区に自主防災組織の立ち上げと活動の推進をお願いしており、現在の組織率は77.7%となっております。
  活動については、連絡体制の確立と地域の危険箇所の点検による避難経路の確保、防災訓練等を各組織の状況に応じて実施していただいているところでございます。
  市としましては、各自主防災組織が適切な避難経路の計画ができるよう、今年度事業として織機川を新たに加えた南陽市洪水ハザードマップの作成を行っており、来年4月には全世帯に配布したいと考えております。
  また、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域の情報を市民に提供できるよう、土砂災害ハザードマップの作成についても現在検討しているところでございます。
  4点目の国内での姉妹都市、友好都市提携の進捗状況についてでございますが、大震災後、災害応援協定等を目的としてお声がけいただいた自治体や、本市内部でも検討を続けておりますが、歴史や文化といった共通の土俵がないと、なかなか双方の期待内容が一致しないなど、問題点も多い状況がございます。
  今後についても、同じ価値観を持ち、末長いおつき合いのできる自治体間交流を引き続き模索していく考えでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、原発事故による電力不足の懸念についての1点目、山形県による省エネ県民運動での本市の取り組みについてでございますが、東北電力管内では冬期の最も電力需要の多い1月に3.4%の電力不足が懸念されるものの、電力需給が夏ほど逼迫しない予想であることから、県民運動では数値目標は設定せず、幅広い省エネ運動とし、経済活動や市民生活に支障が生じない範囲での節電をお願いするものであります。
  県の広報活動としては、省エネ・節電を呼びかけるポスター、チラシの作成やテレビ、ラジオ、新聞などを活用し、より広く周知する予定となっております。
  市におきましても同様に、夏期に取り組んでいただいた節電のノウハウを生かし、待機消費電力の削減や不要な電灯の小まめな消灯、ライフスタイルの見直しによる節電など、健康に留意し、無理のない長続きする省エネをお願いしていきたいと考えているところでございます。
  広報活動としては、夏の県民運動で醸成された意識、関心を維持していただくため、12月1日に省エネ冬の県民運動周知のチラシを全戸配布したところでございます。また、12月16日号の市報では、省エネをテーマに市報掲載を予定しており、普及啓発に努めてまいります。今後も、県と連携をとりながら、必要な情報の提供、周知に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の本市における庁舎、施設の電気使用量の削減目標についてでございますが、庁舎は平成21年度に財団法人省エネルギーセンターの省エネ診断を受け、その診断結果により冷暖房温度の適正化や照明の点灯箇所を減らすなど、省エネに取り組んでおります。また、各施設においても庁舎同様に、日ごろからできる限りの節電、省エネに努めております。
  東日本大震災に伴う電力供給量の不足につきましては、この夏に引き続き東北電力管内の大きな課題となっております。本市では、電気使用量の具体的な削減目標は定めておりませんが、山形県の省エネ冬の県民運動と連携しながら、今後とも省エネ、節電に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目の庁舎や公共施設のLED照明器具への改修についてでございますが、庁舎については環境省の地域グリーンニューディール基金事業を利用し、今年度までに219カ所の直管蛍光灯照明器具をLED照明器具に改修する工事を実施しております。
  現在、点灯時間が長い1階待合室や事務室を中心に201カ所の改修が終了しております。この照明器具は、省電力ではありますが、1カ所当たり4万8,000円と非常に高価なものであり、導入するには多額の費用が必要となります。直管蛍光灯照明器具のLED照明器具への改修は、もう少し一般に普及し、安価になってから庁舎や公共施設に順次行ってまいりたいと考えているところでございます。
  また、電球照明については、これまで白熱電球から電球型蛍光灯に交換してきましたが、最近ではLED電球も手ごろな価格になってきましたので、今後は順次LED電球に交換してまいりたいと、このように考えているところであります。
  庁舎や公共施設へのLED照明器具の設置には、完了するまで時間がかかりますが、それまでの間はこれまで同様、訪れる市民の方の安全と事務に支障がない範囲で減灯しながら省エネに努めてまいる所存であります。
  次に、冬季の観光誘客についての1点目、冬季のイベントについてでございますが、置賜3市5町で組織する山形おきたま観光協議会で、冬季観光キャンペーン「冬のあった回廊」を12月から3月までの期間で展開しており、減少する冬季間の観光誘客を図っております。
  置賜の温泉やイベント、食、雛、観光スポット等を紹介するパンフレットを作成し、県内外の観光施設や旅行エージェントに配布しております。その中には、本市の赤湯温泉や雪灯かりまつり、食や雛、体験スポット等を紹介しております。また、このキャンペーンで市内のワイン工場や酒蔵をめぐるスタンプラリーも企画し、誘客に努めているものです。
  さらに、赤湯温泉の旅館も独自に冬の宿泊商品を企画しており、観光関係団体等と連携を行いながら、一層の誘客に努めておりますので、御支援と御協力をお願い申し上げる次第であります。
  なお、雪の降らない地域、県からの体験型交流につきましては、現在のところ観光分野での企画はございませんが、今後関係機関と連携して研究してまいりたいと考えているところでございます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  1番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  御答弁ありがとうございました。
  大震災以来、いろいろまだ被災者もおられる状況の中で、またいつ災害が起きるかわからないという状況の中で、毎日小さいながらも地震が起こっていると。そういった中で、岩手から本当に福島、太平洋側から最近では茨城、秋田など、北海道から九州まで震度の大きさは違いますけれども、頻繁に起きております。
  そういった中で、やっぱり時間的な誤差、時間帯、未明や早朝、また日中などの時間帯での対応、そういったことに対して危機管理としてシミュレーションとか、こうなったらこういうふうな対応をとるというようなシミュレーション的なことは考えておられるか、ちょっとお聞きをいたします。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  先ほど、議員の御指摘のとおり、災害についてはいつどこでということでありますので、県のほうで示している地震におけるものについては、冬期間の日中というような形か早朝というか、それを想定した一番最悪といいますか、そういう想定をした中での被害状況をしておりますので、私のほうも基本的にはそれに準ずるのかなと思っているところでありますし、本当に季節によって当然対応する、変わるわけでありますので、十分にその点については今後とも精査をしながら対応をしてまいりたいと思っているところでございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  先ほど、市長の答弁でも初動体制というふうなお話がありました。また、振り返れば阪神・淡路大震災では1月17日の早朝5時40分そこら、今回の大震災では午後2時46分ごろでしたでしょうか、そういった中でやっぱりとっさの場合の初動体制、本当、今回ばたばたしたような気もしております。
  その後、いろいろな形で体制の強化といいますか、そういったことをとられておるかと思いますけれども、これは消防や警察、また行政だけに任せるんじゃなくて、やっぱり地域住民による危機管理等の意識の高揚、そういった仕掛けが必要になってくると思いますけれども、そのような支援体制、またそういった講習等々、できるような、するような計画というか、先ほどの板垣議員ともちょっと重なりますけれども、そういった支援体制、また講習等々計画しておられるか、もう一度ちょっとお聞きをいたします。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  今回の大震災につきましては、国・県とも地域防災計画の見直しを図りながら今策定中でありますので、それについても私のほうも随時策定をして、見直しを図っていきたいと思っていますし、先ほど来、板垣議員のほうにもお話したとおり、自主防災の強化というようなことも踏まえて、今後ともいろいろな角度からお互いに協力して体制をつくってまいりたいと考えております。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ぜひ、そういった地域ぐるみの危機管理というか、そういったことに努めて、私たちも努めていきたいなと思っていますので、ぜひそういった方向に進めていっていただければありがたいなと思います。
  次に、本市は山に囲まれていまして、やっぱり地震の後、のり面に亀裂が入ったり、その後で大雨が降ったりしますと、どうしても地すべりとかのり面の崩壊、山崩れ等々が起きる可能性は十分に考えられるところでございます。
  また、南陽市だけではございませんけれども、スギやヒノキなどの植林により山の保水力が低下しているという現状もございます。そういった中で、広葉樹が多い山のほうがかえって保水力があって、そういった地すべり等々少ないのかなというデータもあるように、今現在、山を管理するという体制も本当にこうできていない、荒れ放題だというところで、そういった災害が起きますと、どうしても山崩れ、のり面崩壊等々が出てまいります。
  そういった中で、先ほどチェック体制として消防団とか、そういったパトロール等々ございましたけれども、どういった頻度といいますか、パトロールしているわけですから、そこはそこでちょっと変だなということは気づくかもしれませんけれども、未然に防ぐという立場、観点からしますと、チェック体制はどういうふうな体制でやっていますか、再度お聞きをいたします。
○議長  堀課長。
○危機管理課長  先ほどの答弁の中でも、巡視という形なんですが、それにつきましては当然、災害が発生した直後というふうな形で対応している部分が多いわけでありますが、土砂災害というか、山間部における土砂災害につきましては、県のほうから今現在調査をいただきながら、今年度で終了したというようなお話をお聞きしましたので、それに基づいて先ほども答弁ありましたが、土砂災害ハザードマップなどをつくりながら、地域の方と一緒に対応していくような形で今後進めてまいりたいと思っております。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  チェック体制として、県の指導とか、そういったこともあるかと思いますけれども、市独自のやっぱり危険箇所の把握といいますか、どのような間隔で、そういった地震があった、また大雨があった、災害が起きる前、ここのところは重点地域だなというような感覚で、間隔ある程度ランダムかもしれませんけれども、どういった間隔でそれを市独自としてやっておられるか、再度お聞きをいたします。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  先ほども申し上げましたように、県のほうの調査をいただきましたので、当然危険箇所ということで指定されたわけでありますので、それに基づいて当然対応をしていかなければならないと思いますが、現在は今まで発生した箇所を中心に、当然パトロールも巡視しているわけですし、その推移も見ていかなければならないということも考えておりますので、その辺含めて未然防止のためにいち早く住民の避難というような形で、重点に今進めている状況でございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  やはり地域の安全、住民の安全第一に考えていただいて、そういった地域を十分把握していただいて、実際の大雨、地震に対する危機感というか、そういった地域の人を守るという観点から、消防も含めて動いていただきたい。また、私たちもやっぱり情報を共有しながらやっていきたいなと思っております。
  次に、中山間地域での自主防災、先ほどもお話が午前の部でありましたけれども、町なかのほうの自主防災は大分進んでいると。実際、南陽市は赤湯の防災だよりというのも出されまして、この中にも自治会、自主防災会設立の趣旨というようなことで、結構やられておると、大体つくられてきているなという状況でございます。
  ただ、山間地域になりますと、日中、市内、市外の職場で働いている方も多いと、平日の日中そこに残されているのは高齢者の方が多いのかなと思います。そういった中で、実際災害等が起きる場合もございます。そんな中で、やっぱり地域を挙げての防災の日だけじゃなくて、また平日、休日等を利用しながら地域の安全、避難場所はここだよ、ここは危険だよというようなことを講習として行っていただければありがたい。
  先ほど、自主的に消防の方が来てというようなお話ありましたけれども、それは逆に、やっぱり私らのほうが要請をして、こういった話を危機管理としてやりたいと、こういった話でお伺いをしながら来ていただく、そしていろいろ教えていただくというのが必要でないかなと私は思っております。やっぱり自主的に自助というか、自分たちの命は自分たちで守るんだという観点から、そういうことをやっていかなければいけないなと思います。
  そんな中で、要請があればと、消防の方に私は何度かお願いをして講習等々もお願いした経緯もございます。そういった中で、気軽に来ていただけるというようなイメージを持っていますので、ぜひそういった観点で協力をしていただきたいなと思います。
  ただ、一般の人は、とりわけ消防というのは堅いイメージがございまして、本当に頼めるのかなというようなことがあるかと思いますが、広報等で気軽にこういった、例えば先ほどのAEDの話でもありましたけれども、気軽にどうぞというような観点で市報等々でも載せていただければ、気軽に訓練等もできるのではないかなと思いますので、その点よろしくお願いをいたします。
  あと、自主防災につきましてですけれども、消防でもやっぱり日中仕事をしていまして、緊急の場合ですと人が集まらないということがございます。サラリーマン人口が増えて、その箇所箇所、また少子高齢化も進んでいまして、そういった中でマンパワーも不足もしております。地域が一体となって、守っていくという自主防災は、本当に必要になってくるのかなと思います。そういった中で、各地いろいろな、やっぱり各地でそういったことが、自主防災組織が広がっていけばよいなということで考えております。そういったことも進めていっていただきたいと思います。
  次に、友好都市、災害協定都市の提携についてですが、いろいろな市、自治体独自の価値観とか、そういった観光、先ほど市長も言われましたけれども、そういった共通するような文化的なもの、そういったことも確かに必要かもしれません。
  前回の災害でも、やっぱりいろいろな地域、市町村、そういった中で協力関係ができております。南陽市も、そういった提携といいますか、そういったのはぜひ必要だと思うんですね、これから。何を相手に求めるというんじゃなくて、こっちがしてあげるかもしれない。そういった中で、やっぱり助け合いの精神で、何が一緒だからというわけじゃ、何か機会がないとできないというのはわかりますけれども、何か探して進めていっていただきたいなと思います。
  そういった中で、先ほども期限はちょっとわかりませんけれども、大体目標的にもうここまでには何かやりたいなと、もっていきたいなということで、何かこうちょっと期限がないとですね、何度も要望しちゃうかもしれないので、ひとつよろしくお願いします。何かちょっと目標を言っていただければありがたいんですが。
○議長  市長。
○市長  いや、だから相手がいることなので、いつまでと、希望的観測ですね、自分として思っているけれどもというのはあると思いますけれども、相手もあることでございますので、どういうふうに進めるのか、そしてやっぱり条件もこういった災害を考えた場合、余り近くて同じような災害に遭うようでもだめなわけですし、余り遠くていざというときに頼りにならないということでも困るし、なかなか難しいということもあります。
  そんなことを勘案しながら、いずれね、我々だって100キロちょっとのところに、そっちこっち数えると原発だってありますし、どうなるかわからないというような状況もあります。確かに、この辺は羽越水害以来の大きな震災はないとはいえども、いつどうなるかわからないということはありますので、できるだけ早く、そういった仲間を、少なくとも災害時の応援協定を結ぶというようなことぐらいはするべきだと、こんなふうに自分としては考えておりますので、いろいろな機会を見つけながら頑張っていきたいと、こんなふうに思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。
  なお、行政だけではなくて、民間関係の交流の中からも、そういったことは十分可能でありますので、そういったこともぜひ提案いただければいいのではないかなと、こんなふうに思っているところでございます。
  以上です。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  今、市長がおっしゃられたような形で本当にお互いの協力体制、余り近くてもね、やっぱり共倒れではどうしようもないので、何とかやっていきたい。行政だけではなくて、やっぱり先ほども言われたような民間との交流、そういうのも本当に大事かなと思います。
  実際、災害地での支援活動の状況だとかニュースで見ていますと、やっぱりどうしても行政に頼っている部分と、民間が率先してやっているような状況も多々あって、そっちのほうがかえって早いみたいなところもございますので、そういった中で市は市の協定と、あと民間のボランティアも含めて、そういった体制を大事にしていかなくちゃいけないなと思っております。
  なお、できるだけそういった共通点を合わせて、近いところじゃなくて、いろいろな模索をしていただきたいなと思います。
  続いて、省エネについてお伺いをいたします。
  先ほども若干ございました。節電というのは本当に大事だなということをやっぱり思います。夏はクールビズ、またグリーンカーテンとか、そういった何かこうイメージ的には浸透しているという部分がございます。今回の第一原発の事故で電力不足が懸念されているという中で、ウォームビズというんですか、そういった電力が不足になって、やっぱりちょっと着込んで暖かく体温保つというような節電、またいろいろな場面でも節電という言葉が出てきますけれども、やっぱり先ほど言われたように無理をしないで最低限の節電に励んでいただければいいのかなと思っています。
  東北電力でも、冬期の電気量の消費ですが、やっぱり1月が最も高い、消費量が多いということで、3.4%の電力不足が懸念されているというようなことが発表になっております。電力不足になれば、停電とか、やっぱりそうしたことも起きるのかなと思いますが、小まめに各家庭でそういったことをやっていただければなと思います。
  そんな中で、省エネの候補といいますか、そういうのをお願いしたいなと思ったら、こういうのが既に回っていまして、いいあんばいだなということで思っていますが、やっぱりここにも書いてありますが、無理をしない程度の節電はお願いするべきかなと思っております。
  当市では、目標値というか、そういったものは設定はしていないと、できるだけ節電に努めているんだというお話でございました。やはり公共施設が率先してやっていることが、市民にも意識づけになってくるのかなと思っております。
  ただ、場所によって、やっぱり一般の市民が集まる場所とか、その差はあるかと思いますけれども、そういった中で節電はよろしくお願いしたいなと思います。
  LEDにつきましては、当初は物すごく高いというイメージがありまして、大分あれから価格も下がってきているという状況でございます。蛍光灯と比較した照明効率といいますか、それが若干載っていましたので、照明効率が蛍光灯が25%、LEDが32%、寿命にしたら蛍光灯が1万時間に対してLEDは4万時間、価格の点では蛍光管が若干さっき言った金額とは違いますけれども、そのものの値段かと思いますけれども、1,000円に対してLEDは4,000円ぐらいになっているというデータが出ております。
  やっぱり地球の温暖化等々、考えていますと、CO2の削減という観点から申せばLEDは有効だということになっておりますので、できるだけ予算をつけて少しずつ、一気にするということは難しいかもしれないですけれども、やっていただきたいなと思っております。
  先ほど、随時やっていくとのお話でございましたので、そういった観点からお願いをしたいなと思っております。
  続いて、冬季のイベントについてですが、やっぱりどうしても以前、冬の何か花火だかやった記憶が若干あるんですが、吹雪とか、そういったところでは花火もパッとしませんので、そういった中で室内でやる冬のイベント、先ほどもいろいろありましたけれども、そういったのが結構あるんですね。ただ、地域の方が一緒になってやれる行事、それがないような気がしています。やはりコミュニケーションをとるという観点だけではなくて、冬のイメージ、南陽市のイメージといいますか、誘客をするという観点から考えますと、ちょっとド派手なやつというか、やっていただければいいのかなと思います。
  1つ例を挙げさせていただければ、米沢では雪灯篭まつりというのがもう定着していまして、年間何万人か訪れるわけですけれども、冬季の祭りとして有名な秋田、仙北市の西木町といいますか、そこで大きな、皆さん見たかと思いますけれども、大きな紙風船を熱気球みたいにして飛ばして歩いている。幻想的な催しですけれども、あそこの地区では地区民は600人ぐらいしかいないんですね。その時期、たとえ1日、小正月の行事ですけれども、その1日で1万人ぐらいの人が集まるというふうなことでした。
  そういった中で、やっぱりそれがもう何年も続いているというふうな状況でありまして、まねをするわけではありませんけれども、南陽市でもそういったことをちょっとやってみたらいいのかなと思います。そういった中で、5年も10年も続けてやっていれば、二番煎じであれ、南陽市ではこういうことをやっているよというイメージで人も集まってくる。
  その中で、やっぱり今はやりのB級グルメとかって、店を出したりして人を呼ぶというイベントも必要になってくるかと思いますけれども、そういった計画を今後立てるというか、計画をしていくというか、そういったあれはないですかね、予定というか、ないかと聞いてもですね。
○議長  髙梨商工観光課長。
○商工観光課長  情報不足、認識不足で、私ただいまのお祭り、存じ上げませんでした。
  ただいまいただいたような、そういう例もあるということも参考にしながら、関係の団体等々と研究をしてまいりたいと思っております。
  現時点では、3市5町が中心となっての山形置賜観光協議会での山形おきたま冬のあった回廊の各種取り組んでいるガイドブックの中で掲載している事業等々で誘客を図ってまいりたいと考えているところでございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  私、いつもそういった、例えば3市5町のってありますけれども、町なか見ていますと余り人が出ていないですよね。状況をいろいろ見ても、そういったことをやっていても、どれだけ人が集まっているかという数字としてというか、見た感じでははっきりわからないですよ。
  そういった中で、やっぱり付加価値をつけた南陽市独自の、私はイベント屋ではないんですが、一応、南陽市の観光の目玉として、誘客として考えてお話をするわけですけれども、付加価値のついたやっぱり思い切ったことを大胆にやるべきではないかなと、本当に周りがびっくりするような、地味なやつじゃなくて、一発ドンと上げるというか、そういったことでもやってみればいいのかなと思います。
  やはりそれにはですね、ただ単に何かやればいいという話じゃなくて、どういったことで人が興味を持って集まってくるのかなと、そういったことを考えながら、これは行政側だけの話ではなくて、市民参加型というか、みんながらこう、例えば新しい祭り、今まである伝統的な祭りも大事でしょうけれども、新しい祭りをつくっていく、伝統は伝統で守っていく。
  しかしながら、市民、若者等々を含めて参加型の企画をまず出してもらってもいいのかなと、募集をすると。こういうことを南陽市で何かやりたいんだけれども、何かいいアイデアがないかというような募集を出していただく。それに、これはいいんじゃないかということに市が助成をする、補助を出す、思い切ってやるべというような意気込みを出していただきたい。
  参加型ですから、本当にみんなが楽しめるような企画でないといけないとは思いますけれども、やっぱりそういったことを、うちらの企画が本当にできるんだという楽しみというか、そういったものを出していただければ、みんなやる気が出てくるんじゃないかなということを思うわけですよ。
  だから、本当にそういった市民参加型の祭りを大事にしながら、既存のやつも当然守りながら、若者とまた市民の発想を促すような考え方をぜひしていただきたいと思いますが、そういった点、課長どうですか。
○議長  髙梨商工観光課長。
○商工観光課長  貴重な御意見をちょうだいしたと思っております。その点も含めまして、今後研究をしてまいりたいと存じます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  今の件について、市長はどうですかね。
○議長  市長。
○市長  今現在でも、南陽市は非常にユニークな、あるいは非常に貴重な対応、体験、そういったことを踏まえた企画をしているし、よその地域からの評価も、南陽市頑張っているじゃないかというような声も随分あるんですよね。
  今、お話あったように、派手にやるなんていうのは私は大好きなんですが、持続できなければならないし、単にお役所だけのお祭りでもだめだし、それは経済的にやはりしっかり南陽市の経済に結びつくものでなければならない。こういったことを十分考えながら、今、白鳥議員おっしゃられたようなことを、これからいろいろな組織で研究すると同時に、やっぱり議会側からもそういった、こういうことをやったらどうだと、我々も中心になって頑張るよというようなことがあればね、それは大変いいんじゃないかと、こんなふうにも思っておりますので、ぜひ今後ともそういった具体的な提案をいただきますようにお願いをしたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  提案をすれば、何ぼでも出てきますけれども、やっぱり祭りだけではないですけれども、とにかく南陽市にお客様を呼ぶという観点、その観点だけなんですが、やはり南陽市を知っていただく、南陽市のよさをPRする。今、インターネット等々もかなり普及していまして、やっぱり南陽市の魅力というのは本当に大々的にPRすべきだと私は思います。
  また、だんだん市内も閉塞感といいますか、夜人も歩いていない。防犯の観点もありますけれども、人が多ければ余りそういった今あるような通り魔的なことも少なくなるのではないかなと、それもちょっと道は外れますけれども、そういったことも考えますと、やはりタクシーの運転手さんでも客がいないと、もう年々うちらも大変なんだ、1日何回走るかわからないのよという声を聞きますと、何かこうないのかなということを考えてしまうんですね。
  これだけ、やっぱり赤湯温泉という900年も伝統のある温泉地ですので、それをわざわざ宝を埋めていくというのも、本当に悲しいなと思いますので、ぜひそういった企画、行政だけに頼らないで、当然、市長もおっしゃるように私たちも考えながら提案をさせていただきたいと、地域の人の話も聞きながら、提案をさせていただきたいなと思います。
  そういった観点で、もうそういったいいアイデアが出れば、ぜひ行政からも協力をしていただければありがたいと思います。
  続いて、体験型観光につきまして、私も前回お願いをしましたけれども、第5次南陽市総合計画の前期基本計画の観光資源のネットワーク化の項目に、体験滞在型観光の促進という項目がございました。あるテレビニュースで、青森県の、場所はちょっと忘れましたけれども、青森の吹雪のあるところ、吹雪があるというか、冬の体験で全く雪の降らないハワイからの観光客を呼んで、吹雪体験をするという企画がテレビで放送されていました。雪も降らない常夏の国ですから、さすがにやっぱり15分ぐらいでギブアップしたという話ではございましたけれども、見ていておもしろいなと思いました。
  そんなような、それがどうだっていう話じゃないですけれども、そういった体験型を含めて民泊なり、各旅館組合さんでもいろいろな考えはしているかと思いますけれども、そういった体験があり、雪下ろし体験なんか各地域でやっていますけれども、そういったことも含めて御提案をさせていただきながら、いろいろな地域から人を呼ぶという努力をしていただきたい。
  やっぱり南陽市には、こういった温泉もあるし、こういったこともあるし、雪も多いし、こんなこともやっているよなということを知れば、口コミでいったりするわけですので、そういった企画も積極的に各組合とか、そういったところに働きかけてやっていただきたい。そういった考え方として、先ほどとちょっと重複しますけれども、そういった体験型について今後計画はございますか、ちょっとお聞きをいたします。
○議長  髙梨商工観光課長。
○商工観光課長  先ほど、市長の答弁にもございましたように、現在のところそういう企画は持ってございません。今後、研究をしてまいりたいということでございます。
○議長  白鳥議員。
○白鳥雅巳議員  ぜひ、そういった企画、やっぱりこの第5次南陽市の総合計画にもございますので、ぜひ少しずつでもやっていただきたいと思います。
  先ほど、からころ館でも竹筒を利用した照明ですか、あれも結構いいなと思いました。やっぱりそういった地域の方の発想といいますか、そういったことで盛り上げていこうというような考え方、結構持っている方多いと思うんですよ。そういった方の意見を聞いたり、アイデアを出していただいて、いかに南陽市の観光に結びつけていくかというのも、やっぱり行政の仕事でもあるのかなと思います。
  そういった中で、結構いいアイデアがあれば、本当にやっていっていただきたい。南陽市が観光客があふれているというようなまちのイメージを、もう何年になるかわかりませんけれども、そういったことでイメージをしながら、ぜひ明るい希望を持ってやっていただければと思います。
  時間結構余りましたけれども、以上で私の、そういったことをお願いしながら、私の質問とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、1番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございます。
  ここで、暫時休憩いたします。
  再開を2時5分といたします。
午後 1時49分  休憩
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