平成23年6月定例会
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午前11時15分  再開
○議長  再開いたします。
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川合  猛 議員 質問
○議長  次に、5番川合 猛議員。
〔5番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  おはようございます。
  5番川合 猛、敬陽会でございます。
  6月定例会一般質問の壇上に立たせていただきますこと、心より感謝申し上げます。
  3月11日、あの悪夢からもうじき3カ月がたとうとしております。心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
  しかしながら、原発の問題、瓦れきの処理、仮設住宅の建設等、すべてが遅々として進まない中、昨日の国会は一体何だったのでしょうか。なぜ今そんなことを、与党も野党もなく、被災者のことを第一に考えるべきではないのか。そう思ったのは私だけでしょうか。
  さて、南陽市にも福島県より多くの避難者が来られました。約2カ月で旧中川中学校の避難所は閉鎖しましたが、その間多くの市民の皆様方に支援物資、食品の提供、多くの差し入れ、また各種婦人団体、ボランティアの会の皆さんによる毎日の炊き出し、本当にありがとうございました。皆様方の温かい御厚意は5月1日号の市報に載っていた、避難されていた若いお母さんの「南陽市の皆様へ」と書かれたあの手紙がすべてかと思います。
  それでは、さきに通告をさせていただきました3点について質問をさせていただきます。
  東日本大震災及び原子力発電に関する災害対策について。
  降りしきる雪の中、福島県より避難者の方が中学校へ来られました。温かい飲み物とおふろに入りたいという声があり、赤湯温泉に対し、午後の2時間ぐらいの開放を求めたのですが、応じてもらえませんでした。結局、2軒の旅館だけの温泉開放となった。市としても温泉組合等に協力を求めてもよかったのではないか。お伺いをいたします。
  1軒の旅館が避難所として開放しました。どういう家族に入ってもらうのか、苦労して人選し、二十数名の方に移動してもらいました。しかし、その後、不公平であるとか、いろいろな問題が起きました。結局、1カ月から2カ月で全員が各旅館、ホテル等に2次避難しました。1軒の旅館が開放した時点で赤湯の旅館を市で借り上げ、移ってもらうぐらいの思い切った決断があってもよかったのではないでしょうか。お伺いをいたします。
  次に、3月25日に大崎市へ支援物資を送られたわけですが、多くの市民の方が初めて聞く市名で、どういう市なのか等いろいろ聞かれたのですが、私も不勉強で知りませんでした。ただ一つの情報として、前の日の夕方5時半ごろ、あしたの10時にえくぼプラザを出発するとのファクスが入っただけでした。事前に議員また市民の方に知らせるべきだったのではないかお伺いをいたします。
  次に、現時点で市内におられる避難者の数は何名ですか。それぞれどこにおられるのか内訳をお伺いいたします。
  次に、平成24年度南陽市重要要望事業についてですが、先日の全員協議会で配付された要望書の中で、平成23年度まで継続して要望してきた白竜湖景観の保全についての部分がなくなっております。なぜ削除したのかお伺いします。
  次に、南陽市の教育及び学校施設についてですが、福島県より避難して市内の学校に通っている児童・生徒は現在何名いるのか。また、問題なく学校生活を送っておりますか、お伺いします。
  旧中川中学校に市内の廃校となった中学校より運んできた給食設備とか各備品が山積みとなっております。いつまで置いておくのか。また、この先再利用等も含めてどう対処していくのかお伺いします。
  以上、当局側の誠意ある御答弁をお願い申し上げ、壇上よりの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  5番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、南陽市の教育及び学校施設につきましては、教育長より答弁をいたさせますので、御了承願います。
  初めに、東日本大震災及び原子力発電に関する災害対策についての1点目、避難者への温泉開放を温泉組合等に協力を求めてもよかったのではないかについてでございますが、赤湯温泉旅館協同組合では、避難所として対応いただいた旅館を除く14軒が一律料金により避難者の受け入れを行っておりましたことから、市としましては旅館とは別に、市の施設である老人いこいの家及びハイジアパーク南陽を開放し、入浴への対応をいたしたところであります。
  2点目の避難所として旅館を借り上げる決断があってもよかったのではないかについてでございますが、3月14日に県から避難者受け入れの要請を受け、収容人員や現有施設の利用実態等を総合的に勘案した結果、旧中川中学校を避難所として翌15日に開設したものであります。
  なお、1軒の旅館から避難所として開放したいとの申し出をいただき、その受け入れ可能人数が20名、6部屋とのことでございましたので、御高齢の方や乳児がおられる御家族を優先し、御意向をお聞きしながら移っていただいたものでございます。
  3点目の大崎市へ支援物資を送ることの事前周知についてでございますが、大崎市は先ほども私は申し上げましたが、平成18年3月、宮城県北部に位置する旧古川市、鳴子町など1市6町が合併し、新たな市として誕生したものであります。平成19年6月にかつて青年団幹部を歴任した青年団活動で培った人的情報ネットワークを生かし、青年団教育、青年活動への支援、共同学習の振興を図り、一層の地域発展に寄与することを目的に、全国13の市町村長からなる清渓フォーラムが組織されました。
  議員各位への送付文書にも記載のとおり、現在、大崎の市長が会長を務められ、本市も会の設立当初から加盟し、親交を深めております関係から、皆様からお寄せいただいた支援物資の一部を送ることといたしました。
  なお、先方の受け入れ態勢や日程調整の関係から、前もってお知らせする十分な時間がございませんでしたので、御理解を賜りたいと、このように思います。
  なお、大崎市の被害状況でありますが、大崎市は震度6強、陸地でありますから、津波の被害はなかったわけでありますが、死者4名、重傷者27名、軽傷38名、住宅の全壊257棟、大規模半壊64棟、半壊333棟、公共施設被害が71棟、非住家217棟、その他ライフラインには、先ほどのように甚大な被害があったということで支援をしたところであります。
  4点目の現時点の市内における避難者数についてでございますが、このことにつきましては、先ほど4番梅川議員の御質問にお答えを申し上げましたので、御理解を賜りたいと思います。
  次に、平成24年度南陽市重要要望事業における白竜湖景観の保全事業の削除についてでございますが、今年3月定例会での御質問にもお答え申し上げましたとおりであり、川合議員もその経過等は十分に承知されていると思いますが、平成15年度より県に対する重要要望事業として県当局に改善の要望をしておりました。しかし、この間、置賜総合支庁に設置いただいたプロジェクト会議と連携をいたしながら、可能な取り組みを行ってきた経緯がございます。
  しかしながら、白竜湖泥炭形成あるいは植物群落として県の天然記念物指定を受けている背景もございまして、平成18年度には植生そのものに手を加えることは控えるべきとの専門家の指導をいただく中で現在に至っているわけであります。
  市としましては、本年度新たに県と共同による環境美化活動への支援の準備を進めているところでございますので、当面は実施できる活動範囲を見極めることが肝要であると判断、熟慮の結果でありますので、御理解を賜りたいと、このようにお願いをいたす次第であります。
  私からは以上でございますので、御了解いただきたいと思います。
○議長  猪野教育長。
○教育長  5番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、南陽市の教育及び学校施設についての1点目、福島から避難している児童・生徒及び学校生活の様子についてでございますが、5月末日現在、市内小・中学校に区域外就学している児童・生徒は24名であります。うち小学生が18名、中学生が6名でございます。現在において、福島県以外からの避難児童・生徒はおりません。
  現在、ほとんどの子供たちが毎日の授業や生活にもなれ、仲間とも十分打ち解け合いながら生活をしております。中には、南陽市学童陸上記録会に出場し活躍を見せた児童や、学習面で学級をリードするような生徒もおり、互いに切磋琢磨し、充実した学校生活を送っております。
  しかしながら、転入時の面談では、人間関係への不安を持つ保護者の方もおり、丁寧な説明と励ましを行うとともに、継続的に家庭との連携を図ってまいりました。これまでの温かな学校等の対応に対し、感謝の意を教育委員会に届けてくださった保護者の方もございます。現在、子供たちはおおむね元気に通学しているところでございます。
  しかし、新しい生活の中で、登校に不安を感じている児童・生徒についても若干名報告を受けております。担任や学年主任が保護者と面談を行い、家庭訪問を状況に合わせて行うなどの対応を行っております。
  避難児童・生徒及び保護者への支援でございますが、市といたしましては、避難児童・生徒、園児の給食費の半年分を無料にいたしたところでございます。また、心配された学用品、教科書、教材等は、国及び県からの通知、連絡に基づき、授業に支障がないように手配をいたしました。
  さらに、経済的な事情が心配される家庭に関しては、保護者と面談を行いながら、就学援助の申請を行うように勧めているところであります。現在のところ11名の申請者があり、今後も増加するものと考えております。
  児童・生徒及びその家族が一層新しい生活になれ、本市での生活が少しでもよいものとなるように、引き続き就学援助はもちろん、学習支援、教育相談などに対応してまいりたいと考えております。
  2点目の旧中川中学校に保管する備品についてでございますが、市内の3中学校及び4調理場から不要となった厨房機器及びオフィス家具のうち、リサイクル可能な備品について、学校正面玄関前の通路に一時保管したものであります。今後は、学校施設の現況調査結果や各施設長の要望を踏まえて、年度内に再利用及び再配置を行う予定でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  川合議員。
○川合 猛議員  誠意ある答弁をいただきましてありがとうございました。
  1番目のおふろの件なんですが、3月16日午後、いこいの家にて入浴をされました七十数名だったと思いますが、大変時間がかかりまして、4時間から4時間半ぐらいかかったと思います。地震以来初めてのおふろということで、涙ながらのお礼を言う姿がございまして、何とか4時間も5時間もかけないで入浴してもらいたいものだと思い、ぜひ赤湯の旅館の温泉を開放してほしいと思いました。
  ハイジアの話も出たんですけれども、震災によってA重油が入ってこないので、今のところはちょっと無理だという役所方の答えでしたので、何とか赤湯の温泉にお願いをしたのですが、ちょうど16日、17日あたりは福島県から避難をしてきた、つまりお金を払って宿泊できる方ですね、5,250円と3,150円ですか、そういうお客様でいっぱいだったのは事実です。そういうお客様がいるので、おふろの開放はできないという答えをもらいました。それでは、旅館組合等々でその温泉開放の話し合いをする予定はあるのかと聞いたところ、その予定はないという返事でした。
  とにかく1日、2日、3日ぐらいの勝負でございます。18日からはハイジアを開放していただきまして、3日ないしは4日に1回の割で入浴をしておられました。一応それで入浴の問題は解決はしたのですが、ハイジアの中で被災者に紛れてただで入る人がいたり、またいつまでこの避難民の人はいるんだろうという心ない会話が湯船の中であった等々もお聞きしておりました。そんな意味からも、ぜひ赤湯温泉あたりを開放してもらえればなと思ったのが私の感想でした。過ぎたことですからあれなんですが、もう少し赤湯温泉も協力してもらってもいいのかなと私は思いました。
  次に、旅館の避難所の件ですけれども、いろいろな報道で市民の皆様には情報が入ります。何で赤湯温泉は1軒だけの開放なんだという声がございました。その当時は有料の旅館避難者が多くいた。しかし、5,250円で6人家族で1日3万円以上、10日で30万円を超える、そんなに長くは泊まれないわけです。また、4月になりますと、福島県より2次避難が始まりまして、現在の形になりました。300名足らずです。あの人数ならば十分対応できたのかなと思っております。
  いろんな問題が起きたと申し上げておりますが、4月から避難者が独自で食事をつくりました。4月4日か5日ごろには中学校が24人、旅館が21人、約50人分の食事を学校の避難者がつくっておりました。しかし、お年寄りが多く、実質3人ぐらいでつくっていたので、時間がかかり、旅館側よりとりに来たらできていなく、言い争いになったと聞いております。
  その中で、なぜ旅館の分まで私たちがつくるのと、不公平ではないのか等のことがありました。この点についてどのように対処されたのかお伺いをいたします。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  ただいまの件につきましては、川合議員がお話しになったとおりの事実的なものはありましたけれども、何とか御理解をいただきながら、その後にはボランティアの方々に協力をしていただきながら対応してきたところでありますので、御理解をしていただきたいと思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  たしかこのもめごとがあった後、その赤湯の旅館の食事は健康長寿センターのほうでつくられたと思うんですけれども、そちらのほうはボランティアの方でつくったということなんですが、その辺も不公平でないかという声がありました。その辺はどのように考えられますか。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  避難者につきましては、最終的には自立というような形が当然であるわけでありますが、先が見えないということもありまして、うちのほうの体制にも少しは不備があったかなとは思いますけれども、本来ならば自主的にしていくのが本来のというような形がありましたので、そういう面ではちょっとそういうので避難所につきましても、自主的に皆さんのほうで食料的には、材料的には提供しておりましたけれども、自分たちでつくるというような形の基本をしましたけれども、そういう問題もありまして、長寿センターのほうでボランティアの方からもいただきながら、その都度対応してきたというようなつもりであります。
  基本的にはやっぱり自立というような形に向けて、自分たちは自分たちでやるというような基本的なものがありますので、それに基づいてしたつもりでおりますが、若干のそういう面ではいろんな面があったと思いますので、今後につきましても、そういうことの経験を踏まえながら対応してまいりたいと思いますし、その都度対応してきたつもりでおりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  今回の避難者は比較的余裕を持って避難されたということで、大変元気のいい方がいらっしゃいまして、いろいろと文句も言われました。やはり、でも最低限平等に行うのが基本かなと思います。ただ、危機管理課の皆様方も大変苦労なされたのではないかなとは思っております。大変御苦労さまでした。
  それでは、赤湯温泉の支援事業につきまして、赤湯から元気!55プランが今回経済対策ということでやられたわけですが、何軒の旅館が参画し、現在どのような状況なのかお伺いいたします。
○議長  商工観光課長。
○商工観光課長  15軒の旅館が参加をされておりまして、ほぼなくなるという状況にございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  15軒ですか、14軒ではなくて。1つ増えたんですか。
○議長  商工観光課長。
○商工観光課長  失礼いたしました。14軒でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  それで、今回7月で終わりになると思うんですけれども、その後またこういう企画を立てるかどうかお伺いしたいんですが。
○議長  商工観光課長。
○商工観光課長  昨日、旅館協同組合の総会がございまして、その中で第二弾を検討してまいりたいということでのお話をちょうだいしたところでございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  こうやって市でも援助をしているわけですから、せめておふろの開放ぐらいと、もとに戻ってしまうんですが、思うところでございます。
  それでは、次に、現在の避難者数のあれはわかったのですが、この間の土曜日から健康長寿センターにおいて、各避難者に対して健康相談であるとか心のケアを行ったと思いますが、何人の方がお見えになり、どういうような相談がありましたでしょうか。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  ただいまのことについてお答えを申し上げますが、5月21日、最初は土曜日、10時から15時の間で開催いたしまして、初日ですか、第1回目につきましては、大変少なく10名の方がいらっしゃいまして、2名の方は健康管理的なもので御相談に応じたというようなことになっております。
  第2回目でありますが、これにつきましては十数名の方が来られまして、健康管理的なケア、保健師さんを配置しておりましたが、それにつきましては4名の方が受診といいますか、相談を受けられたということで、そのほかにも子供の広場というような中にありまして、子供たちも来て、中で遊んで、お父さんとお母さんと一緒に遊んだり、ボランティアの方もそこに常駐していただいて、いろんな面でケアをしていただいた経緯があります。
  今後につきましても、推移を見ながらも、ちょっと増えていくのかなという感じはしておりますが、7月、約2カ月の期間でありますけれども、できるだけ避難者の支援をしていきたいと思っているところでありますので、よろしくお願いしたいと思います。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  心の大きな問題とか、そういう方はいらっしゃいませんでしたか。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  2回のした中では1名の方が、議員さんとの会話の中では長時間お話ししていたようでありますが、基本的にはなかったと思っております。その後に各旅館、保健師さんがたしか5月30、31日だと思いますが、巡回していただきまして、その状況も見たところ、報告ではそういう方がおられないということで、今元気に過ごしているというような御報告を受けております。
  以上でございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  いろんなケアも必要になると思いますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
  それから、支援物資についてなんですが、5月25日から危機管理課で受け入れるとなっておりまして、米、缶詰、水などを限定して受け入れを始めたということですが、避難してきたときは雪があって大変寒い中を来ました。冬物の衣類等をいただいたのですが、これから暑くなるわけですが、夏物の下着と衣類が必要かと思いますが、ばらばらに避難されておる現在、どのように集め、どのように配布するのかお伺いいたします。
○議長  堀危機管理課長。
○危機管理課長  避難物資につきましては、あくまでもやっぱりうちらのほうから情報提供ということで、県のほうも今現在ストップしている状況の中で、うちのほうにも在庫的には今持っているわけでありますが、季節、季節のものについては、今のところ夏物については現在入ってきて、いただいて支援としてはありませんので、どのような形で今後避難者に対して提供できるのかなということについては、当然県のほうとも相談をしながら、各市町村とも踏まえながら対応していかなければならないものであると思いますが、あくまでも支援物資でありますので、提供いただいたものについては、随時提供して支援の方のためにやっていきたいと思っておりますので、御理解をよろしくお願いしたいと思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  私がちょっと旅館へ行って聞いたときのお話なんですが、やはり夏物の下着が欲しいんだという声がありました。すべての希望を聞くというのもおかしいとは思うんですけれども、ぜひ行き渡るようにしていただきたいと思います。
  それから、5月20日だと思いますけれども、今までの避難区域等々関係なく、旅館のほうに入れてもらいたいという福島県の達しがあったと思うんですが、この20日の時点で何名かの申し込みはあったのでしょうか、お伺いいたします。
○議長  危機管理課長。
○危機管理課長  現在、旅館等につきましては、2次避難というような形で、30キロ以内の方が入っているわけでありまして、その後の状況としては、今現在、旅館等につきましては変わりありません。人数等については変わりない状況でありますが、県営住宅等については1軒増えているのかなという、情報的にはそういうような状況に入ってますが、現在についてはそんなに上下している、数的には変わりない状況になっています。
  なお、自主避難についての問い合わせは今来ておりますが、こちらに来たという情報はまだ入っておりませんので、そこら辺を今後どうするかという問題がありますけれども、そういうような5月20日の時点でのそれは、そんなにうちのほうに来てないというような状況にございます。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  現在は自主避難の方も70キロ圏内で避難してきた方と同じように旅館、ホテル等に入れるという話なんですが、それには間違いないですか。
○議長  危機管理課長。
○危機管理課長  まだそっちのほうまでには来ておりません。あくまでも自主避難ですので、うちのほうに問い合わせがありましたら、当然福島県、山形県庁にも在住しておりますし、米沢の避難所のほうにも福島の職員がおりますが、そちらのほうに問い合わせをさせていただいて、その対応をお願いしているところであります。そのためには、そういう制度がまだ来ていないというような状況であります。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ありがとうございました。
  災害対策本部を立ち上げたわけですけれども、議員は何をしていたかという声がありました。今後はぜひ議員にも声をかけていただき、行政と一緒になって活動させていただきたいと思います。
  それでは、次に移ります。
  白竜湖の問題ですが、要望を出しても何も手をつけられないという状況であると。しかしながら、要望は要望として出して、その中でできることを県と相談しながらやっていくべきかと思いますが、どう考えられますか。
○議長  伊藤企画財政課長。
○企画財政課長  先ほども市長のほうから答弁あったわけでありますが、平成15年度から平成23年度まで重要要望事業として県のほうに要望してまいりました経過はありました。
  その結果でありますが、地元の機運といいますか、平成15年度のころは大変盛り上がっておりましたが、そういったものはちょっとしぼんでいるというようなこともありまして、私たちとしましては、県のほうの要望については、まずこのたびは控えさせていただいて、地元のそういう機運を盛り上げていって、今現在、南陽市でできることについてやっていくというようなことを考えておりまして、そのようなことでこのたび重要要望事業のほうから一たんは外させていただいたというふうなことでございますので、御理解をいただきたいというふうに思っております。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  いや、重要要望を外すというのはおかしいと思うんですね。それ外しちゃったら何もしないと同じでございます。ぜひこれは要望として上げておくべきだと思います。
  私、昨年の3月議会で申し上げたんですが、朽ち果てた木製のベンチ、テーブルがありました。また、簡易トイレ等が大変老朽化していると。撤去したほうがいいのではないかと思いますが、どう考えられますか。
○議長  伊藤企画財政課長。
○企画財政課長  確かに簡易トイレにつきましては、あのような形になっておりますが、ただ、それについては市のほうで設置したということではございませんので、その辺については設置者等について確認をさせていただきながら、どのようにできるのか進めていきたいなと思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  トイレは市で設置したのではないと。あの木製のベンチと机も市でつくったものではないんでしょうか。見たことないですか。
○議長  企画財政課長。
○企画財政課長  木製のいすとベンチでございますか。
○川合 猛議員  駐車場の右側のほうに。
○企画財政課長  ちょっとそれについては私のほうでは今お答えする資料等がございませんので、申しわけございません。後で議員のほうに御報告をしたいと思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ぜひ現場へ行っていただいて、見ていただき、撤去するかどうか、また持ち主云々を探していただいて、早急にしていただきたいと思います。
  県南県立自然公園でありますとか、さまざまな法指定に縛られておりまして、何もできないと。自然ばかりがベストではないと思います。それらを外してもらうということはできないのでしょうか。県のほうからいらっしゃいました副市長、お答えいただきたいと思います。
○議長  市長。
○市長  ただいま川合議員から白竜湖の整備の関係で御質問をいただいているわけであります。これは先ほども私から申し上げましたように、15年から延々と市民の皆さん方の大きな盛り上がりによって取り組んでいるわけでありますし、議会の皆さんからも大分言われました。我々もできる限りのことをやりながら、県ともいろいろと作戦を練ってやっているわけでありますが、いかんせん、専門家の指導があってなかなかできないというのが実情なわけであります。
  しかしながら、何もできないということでいれば、自然は年々進むわけでありまして、状況が悪化すると、こういうことでございますので、余り表に出さないで上手に手入れをするという方法にシフトしたらどうかと、こういうふうなことでございます。
  したがって、花よりも実をとるということも政治にとっては非常に大事なことでございますので、できれば川合議員からも余り議場でじゃないところでぜひお願いしたいと。実情をなかなか言いにくいこともあるわけでありますので、その辺は前回も私のほうからそのようなお願いをした経緯があるわけであります。以前よりは藻も少なくなっておりますし、何らかの手を打っているわけですが、手を打って悪いということですから、ここで言えないわけですね、なかなか。そういうことも勘案して、ぜひ余りおかしな誘導質問をしないようにお願いしたいというふうに。
  なお、必要な整備については、私のほうで責任を持ってちゃんとやりますので、気づいた点があったら御指導いただきたいというふうに思います。
  それから、県南県立自然公園については、必要であればそれを取り下げてくれというような申請をすることも可能でありますが、そのことによってのメリットはありませんし、先ほど申し上げましたように、むしろ白竜湖の天然記念物の指定、ここが重要なものでありますので、これがある限りは、専門家の先生方は絶対に許容はしないと、こういうことでありますので、それに合わせて、県といろいろ相談をしながら上手にこの白竜湖を保全しようと、こういうふうな考えでおります。
  それから、市民の皆さん方の熱も決して冷めたわけじゃなくて、むしろ上手に盛り上がっていると、こういうことでございますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  続いて、学校関係の話になりますが、友達ができない、孤立する、放射能でいじめられる等々の新聞記事がございました。我が南陽市ではそういうことは全くないということでよろしいわけですね。
○議長  猪野教育長。
○教育長  罪のない子供たちがある日突然、親に言われて、また国や県に言われて、ふるさとを離れるわけですから、子供の心の負担は測定できないぐらい内面に我々は持っていると、このように思っています。
  子供は傾向として、幾つかの顔を持っています。A先生と話をするときは心を開放して本音で話をする。Bという友達に対しては、やっぱり自分の負い目、弱さを見せない。ですから、南陽市はスクールカウンセラー、それから学習アドバイザー、そして学習指導員、学校教育課長や指導主事、多くの方々で子供を観察してくださいと。見えないところを見るようなとらえ方をしてください。そして、学校側は家庭訪問を繰り返してます。子供とカウンセリングもしています。そういうところで少しでも心の負担を取り除いていくように努力しています。
  実際に、良好な人間関係をつくれず、前の学校から非常に学校が負担になっている子供がいます。そういう子供に対しても、前任、前に所属していた学校と連絡をとりながら、またその教育委員会と連絡をとりながら、南陽市に来てよかったなと言えるような対応を図っているところでございます。いろいろ足りないところは御指導をお願いします。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  親子で心に大きな傷を負ってやってきたわけです。この先1年になるのか、3年先になるのか、全く先の見えない中、ぜひこの南陽で過ごした学校生活が多くの友達ができ、すばらしい思い出となるようよろしくお願いをいたします。
  それでは、最後になりますが、中学校の備品についてですが、地域の方からあんなふうにしてただ置いておくのはもったいないではないかと。今回被災した学校等へ送ったらいいのではないかとの話がありました。実際可能かどうかお伺いいたします。
○議長  髙橋管理課長。
○管理課長  お答えさせていただきます。
  先ほども御説明したとおり、4つの調理場から運んできたものや中学校から運んできたものが中川中学校のほうに一時保管してございますけれども、被災地の学校等というお話でございますけれども、現時点ではそれらについての要望が来ておりませんので、要望が来次第検討させていただきたいと思います。
  なお、解体施設から運んできた中古品でございますので、御要望におこたえするようなものかどうかの品物的な判断もございますので、危機管理課とも要望があれば協議しながら進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長  川合議員。
○川合 猛議員  多分そういう問題だとは思いました。これから地区におきまして、球技大会であるとか、市民運動会等々で中学校を使います。多くの地区の方が見るわけでございますので、もう少し整然と並べていただくとかしていただきたいと思います。
  去る5月14日、最後の一家族3人の方が中川避難所を去りました。1人のおばあちゃんがずっとここにいたかったと話しかけてまいりました。これから移る小野川温泉もとてもいいところです。また、米沢には南相馬市の市役所の方もおられるし、心配しないで移ってくださいと申し上げました。立つ鳥跡を濁さずと、調理場の掃除をしながら、生きているうちに帰りたいと一言言っておりました。
  一日も早く原発問題が収束し、生まれ育ったふるさとへ帰れるよう、ただただ祈るばかりでございます。
  質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で5番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開を午後1時といたします。
午後 0時02分  休憩
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