平成23年9月定例会
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午後 1時00分  再開
○議長  再開いたします。
  なお、18番小林啓市議員より午後の本会議を欠席する旨届出がありましたので、御報告申し上げます。
  それでは、再質問に入ります。
  髙橋議員。
○髙橋 篤議員  午後から再質問になったわけですけれども、これより始めさせていただきます。
  市長の答弁でアンテナショップのほうの開設に当たっては、東京都のほうでは場所はまず変わらなかったと思います。それで、まず市長が最初考えていた多賀城市、こちらのほうは3月11日のあのような大きな震災により、恐らく市長が考えていた場所も津波によって大きな被害を受けたものと私は考えていますけれども、その震災がもしなかった場合、同じ系列のイオンタウンの系統のほうにお考えだったのか、お聞きしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  当初、既に御報告しているように、イオンの多賀城店を計画しておりました。条件的にも近いしいいと、こういうことであったわけでありますが、残念ながらほぼ全壊に近い被害を受けたということで23年度中の復興の見込みなしと、こういうことで一度は断念したわけでありますが、中山店のほうで協力してもらえるというようなことになったので、泉の中山店のほうにアンテナショップを開設したと、こういうことでございます。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  市長のほうからやはり災害があったからということで、大きな被害を受けたから泉市のほうにお願いしたということでありますけれども、その中で市長は多賀城のイオンタウン内に当初考えていたと思いますけれども、そのとき、例えばここ南陽市として仙台圏を考え、南陽市を広く宣伝するというような最初の考えだと思いますけれども、そのとき多賀城市のほうへの働きかけとか、そういうものはあったんでしょうか。
○議長  市長。
○市長  行政間の関係ではなくてイオンさんとの関係が構築されてでき上がったことでございますので、行政間の関係はございませんでした。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  私はこういう大きな仕事、これは議会の中でも市長のほうから、このようにやっていきたいんだというような形で、それで、4月から新しく課を設けて、そして開設に向けて動いたと思うんですけれども、私はこういう大事なものであれば、行政対行政も考えてもよかったのではないかなと思うんですけれども、その辺、市長はどうでしょうか。
○議長  市長。
○市長  仮定のことですからわかりませんが、今回の場合については、特段、行政の支援を受けたとしても余り効果はなかったのではないかなと、こんなふうに思っております。
  いずれにしても、やっぱりアンテナショップを設置する場所の確保については、単純に行政から我々が空き家を借りてやったとしても集客能力がないわけですから、やはり人の集まるところにお借りをして一緒にいろいろ御指導を受けながらやっていくということのほうが賢明なのではないかなと、こんなふうに今総括しております。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  それで、市長のほうから先ほど8月まで売り上げ実績がまず450万円だと、そして1日平均にすれば4万円だと答弁あったわけなんですけれども、先ほど髙橋 弘議員のほうの質問の中で、市長はこれは雇用対策事業で職員というか、臨時の職員だと思いますけれども、1年間はこの人件費というんですか、こちらのほうは国のほうからくるということで、それが切れた場合、例えば売り上げがないからやめるようなお話を私は受けたんですけれども、私にすればやはり新しく課を設け、そして市長が本当に南陽の例えば農産物あと産業、そういうものを広く日本また世界のほうに発信するという考えでこの課をつくったんですから、私は何かもうからないからもうやめてしまうみたいな形では市長の考えが変わったのか、そう私は受けとめているんですけれども、いかがですか。
○議長  市長。
○市長  先ほど申し上げましたように、利益を得るためにやっているのではなくて南陽市という名前を内外に広く発信する、PRするために今回の取り組みをしていますと、こういうことをお話ししているわけでありますから、その辺は誤解のないように。
  しょせん今の新鮮な野菜といえども、野菜をどのぐらい売れば採算が合うかというのは、髙橋議員も農業をされておるわけですからわかると思います。少々の量では採算を合わせるなどというのは難しいわけですから、最初から。そういうことではなくて、目的は南陽市のブランド化、要するに南陽市という名前をいかに内外に知らしめるかと、そして認知してもらうかということが目的ですよと、こういうことであります。
  ただ、その泉という場所が本当に適正な場所なのかどうか。ましてや当初、多賀城の場合は加工もできるような設備がある条件で、そこで若干の加工をしたり、例えば玉コンニャクもそこでつくったり、あるいは試飲をさせたり、さまざまPRする、あるいは販売をする条件がよかったんです。
  今回の場所はそういうことができない、火も使えなければ試飲もできないというような非常にさまざまな拘束のある条件でありますので、必ずしも我々が要望している、あるいは期待しているものが得られるのかどうかと、こんなことも検証するよと。もちろん日々のコストも重要でありますので、貴重な市の予算を使うということになれば、その辺も十分勘案して検討しなければならないと、こういう意味でありまして、もうからないからやめると、最初からもうけを考えてやっている商売ではございませんで、そういう考えではありません。御理解いただきたいと思います。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  市長からもうけるためにやっているのではないと、私もそう最初から理解していたんですけれども。それで、今いろいろお話を聞きますと、恐らく朝8時15分ころだと思いますけれども、パネル板に南陽市の農産物とかいろいろなものがかかっている車で毎日運んでいると思います。それで、5月から3カ月近くなりますけれども、例えば大きな車で行くにしても交通事故等もなく、そして運んでいって帰ってくるという毎日の形でありますので、その辺は職員に対しても本当に頑張っているんだなという考えを私は持っています。
  それで、市長も商品を売るのではなく南陽市を売り込むんだという考えもお聞きしていますので、それで1つ私から提案があるんです。これは市長が決断するんだと思いますけれども、本当にこういうものは私、異動があるとこれはできないと思うんですよ。ということは、やはり3年ぐらいで異動になると、例えば、何日間のうちで申し送りですべてできるわけではないと思います。そうであれば、やはり市長が職員の力を見抜いていただいて、係長、補佐、そしてできれば課のトップになっていくような課になってもらえればなと私は思うんですけれども、ぜひこれからアンテナショップで、この南陽市を売り込むのであれば、そういう考えも持っていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長  市長。
○市長  非常に理想的なお話で、願わくばそのようにと思っておるわけでありますが、職員も必ずしもそのことだけということでなくて、さまざまなことに能力を発揮できるように教育しているわけでありますので、必ずしもこの人間でなければだめだということではないというふうに思っております。ただ、ある程度定着するまで、あるいはこの事業が内外に認知していただけるまでという期間は当然必要なことだなと、こんなふうに思っております。
  もう一つですが、先ほどからもうけるという話をよく言葉を使っておられるようでありますが、少なくとも平均4万5,000円の売り上げがあるわけですから、それを出荷しておられる農家の皆さんであるとか、あるいは過去も含めて、あるいはワイン、地酒なども売っているわけですが、提供しておられる皆様方にとっては非常にいい結果が出ているということでございます。単に南陽市がそこにアンテナショップを置くことによってのそこの時点での収益はないわけですけれども、そこへ提供しておられる皆様方については、非常にいい結果を生んでおられるのではないかなと、こんなふうに思っております。南陽市全体としては経済効果があると、こういうような認識を持っておりますので、ぜひ御理解をいただきたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  このアンテナショップに対しては南陽ブランドの発信になるという市長から御答弁ありましたので、今までの経過についてお話ありましたが、ぜひ本当に、今、市長のほうから農家の方も大変喜んでいるというお話もいただきましたので、やっぱりこういうものは継続して長く続くようにお願いを申し上げたいと思います。
  次に、今後の取り組みについて御答弁ありました。それで市長、よろしいですか。
  インターネットをいろいろと活用して、広く広げていくんだという答弁いただきましたけれども、やはり今パソコン等で開設すればすぐに見られるというのも、それも私は一つの方法だと思うんです。恐らく今も南陽市としてパンフレットも作成になっていると思います。一番目立つのは、市長の顔写真が載っているのが一番目立つようでありますけれども、それもこの南陽市でつくっているパンフレットというのも、かなりの種類が私はあると思うんですよ。例えば農林関係とか、また商工観光課とか、さまざまなところでパンフレットを出していますけれども、そのパンフレットも今はインターネットのほうに走って、パンフレットが陰に隠れているような感じもしますけれども、私はせっかくお金をかけて多くつくっているんですから、いろいろな形で利用をするべきだと思っていますけれども、市長どうでしょうか。
○議長 市長。
○市長  直接的に目に見えて、なおかつ手渡しなどができればさらに効果があると、説明をしながらなどということになればさらに効果があるわけです。一方的にお客さんのほうで見るというより、お客さんのほうにこっちから働きかけるということも大事なことだというふうに思っておりますので、パンフレット関係の重要性は認識しております。
  特にアンテナショップ等に行きますと、やっぱり生産者がみずから、ただ出品するだけではなくて、出品者みずからが現地で物を販売しながら自分のつくっている方法とか、お客さん、消費者に説明しながら、任せきりでそこで車でつけてやったりしたんだから頑張ってちょうだいと、こういうことではなくて、みずからもアンテナショップへ足を運んで説明をしながら消費者に訴えると、こういうことが本当は一番効果が上がる方法だと、こんなふうに思っております。
  願わくば今後はそういうふうに出品者の皆さん方も積極的な行動あるいは働きかけをしていただければなと、こんなふうに思っております。そのことがある意味、今お手伝いいただいている緊急雇用の職員の皆さん方に対する教育にもなるというふうに思っておりますので、そんなこともぜひ進めていきたいし、皆さん方からも御指導をいただければなとこんなふうに思っております。特に髙橋議員からはいろいろというかサクランボなども出品していただきまして、いろいろと御指導を仰いだわけでありますが、その期待にこたえることができたのかどうかわかりませんけれども、そういうふうなものの考え方をしておりますので、個人、生産者のパンフレットなども大いに利活用させていただければと。
  もちろん、市の観光パンフレット、あるいは農産物のパンフレット、農協のパンフレット、さまざま使いながら、これまで以上に成果が上がるように努力はいたしますが、やっぱりこういうものは実際経験のある人がする、あるいはこれまでさまざまなことに取り組んだ人が、その現場でやるというのが、やっぱり全然迫力が違うというふうに思いますので、ぜひ御指導をいただければなと、こんなふうに思っております。
  以上です。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  市長のほうから、やはりパンフレットのほうも南陽市を売り込むためには本当に必要だというお話がありましたので、私のほうからちょっと要望したいと思います。
  以前、恐らく農林課なのか商工観光課なのか私はわかりませんけれども、私も農家であります。後ろに座っていらっしゃる田中議員も農家であります。それで少しながらも直販も行っております。そこで、その直販するサクランボ、例えば1キロ箱だと1キロ箱に1枚何とか入れていただけないかとか、そういうものもやっぱり働きかけが必要だと思います。
  今年度、私もちょっとそのような考えがあったもので、ぜひ幾らかでもお手伝いしたいなと思いながら、パンフレットをある課のほうからいただきまして、サクランボの箱に1枚ずつ入れて直販したんです。果たしてそれをもらったから、決して南陽市に、例えば100枚もらったから、じゃ50名来るのかという、そういうあれではなくて、やはり目にとまれば、例えば1年後、2年後、3年後になるかわかりませんけれども、そういう形で南陽市がPRできるのではないかなという感じを持っていますので、ぜひ、そのパンフレットの活用をお願いをしたいと思います。
  次に移らせていただきます。
  放射能の風評被害についてであります。
  本市においては、何カ所か、何十カ所という場所で放射能を測定しています。その中で、0.12マイクロシーベルトとか0.09マイクロシーベルトとかいう単位でありますけれども、一般の市民の方がマイクロシーベルト、ミリシーベルトを一緒に考えている方も結構いるのも事実であります。
  それで、先日、回覧板等で回していただいた放射線量の結果、そしてその下のほうにだと思ったんですけれども、レントゲン1回、例えば胸部のレントゲンを受けたとしたとき、これぐらいだよという数値を出していただきまして、本当にありがたかったなと私は思っています。
  私も最初は、マイクロシーベルトが1ミリシーベルトの何分の一かはちょっとわからなかったんですけれども、いろいろ調べさせていただいて、マイクロシーベルトとミリシーベルトのあれがわかったんです。そういうのもやはりいち早く啓蒙をお願いできればなと思うんですけれども、今回、8月末の回覧版の中でそれがありましたので、大変結構なことだなと、できればもう少し早く出していただければなと、こう心の中で思いました。
  そこで、今現在、南陽市には風評被害の被害があったからどうだとか、そういう方がいらっしゃらないと。そして、これより南陽市でも農業の基幹作物である稲刈りも今月半ば過ぎあたりからぼちぼちと始まるようであります。
  そこで、私はさっきも第1点目の中で、アンテナショップ開設をしたのであれば、やっぱり南陽市自体でも完全に安全なんですよというような、県とか国の動向を見ながらというお考えだと思いますけれども、市長として南陽市自体でちょっと調べてみるとか、そういう考えはないでしょうか。
○議長  市長。
○市長  南陽市独自の機械を持ち合わせていないので、県とかにお願いして今全部調べてもらっていますし、南陽市でも放射線検査費用補助事業ということで、農業生産団体に実施しているわけで、これらについても、県あるいは山大、山形県に2台しかないんだったかな、そういう係数をはかるのではなくて分析するものですから、それを南陽市独自に持つということはなかなか簡単ではないんです。とにかく独自に調べてもらっていますので、何ら問題はないと、今のところ、問題のあるような数値も出ておりません。
  ただ米については、さっきも言ったように、これから調査をするということでありますから何とも言えませんが、これまでの数値については全く心配もしておりません。堂々と南陽市の農産物をPRするのに問題ないのではないかというふうに思っているところであります。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  こういう検査するものは恐らく莫大なお金も必要になってくるから、原発の事故がなければ何も本当は必要のないことでありますけれども、これも10年なのか、20年なのか、恐らく結構続くような私としては考えなんです。そうであれば、少し性能のいい、今は何か県のほうから借りてくるとか、簡易的なものだと思うんですけれども、少し高級というんですか、少しいいものというのがあれば、まず南陽市でも市としても持てるようなものがあるのか。これは私も調べたわけでないのでわかりませんが、手ごろなものがあれば、ぜひ私は備えるという考えも持っていただきたいと思っています。
  そして、今、米ということでお話ししましたけれども、今後、リンゴ、またラフランス等も出てくる時期になりますけれども、そちらのほうも、まず今回の米のような調査が行われるのか。その辺の情報等もありましたら教えていただきたいと思います。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  今後の検査の状況でございますが、県のほうではホームページにも載せてございますが、リンゴ、西洋ナシと、今後米沢なり高畠なりで来週、再来週のうちに検査するということで公表されてございます。
  以上です。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  今、課長のほうから米沢、高畠、南陽は検査の対象というのは入っていないのでしょうか。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  現在、判明しております県のほうで発表しておりますのは、ブドウが高畠、西洋ナシが長井、それから、リンゴが米沢で9月19日検査を予定するということで、9月2日に発表してはございます。その中には南陽分は入ってございませんが、その後あるかどうかはちょっと現在まだ不明でございます。
○議長  髙橋 篤議員。
○髙橋 篤議員  南陽市のほうには入っていないということでありますけれども、それも今後の流れを見ながら、そして、もしかすると南陽市にも当たることもあるかと思います。私としては、本当に安全で安心な農産物また畜産物、放射性物質が本当に出ないような形になっていただくように望んでやみません。
  それで、今後、やはりこれは国・県なりいろんな形で補償問題等ももしかすると出てくる可能性も決してないとは言えないと思います。国ではたしか8月30日に決定したということで、賠償の基準の概要も発表していますので、恐らく私も出ないことを望んでいますけれども、もし例えば補償問題等が出た場合には、行政としてもしっかりとした対応をお願いをし、私の一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長  以上で、8番髙橋 篤議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございます。
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