平成23年9月定例会
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髙橋  弘 議員 質問
○議長  次に、6番髙橋 弘議員。
〔6番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  おはようございます。
  6番髙橋 弘です。
  一般質問に入る前に、このたび不慮の事故で亡くなられました土屋課長の御冥福をお祈り申し上げます。
  このように、今年は想定外のことが数多くあり過ぎたと思います。
  特に3月11日に発生した大地震、それに伴って発生した大津波、想像をはるかに超える被害、また原子力発電所の事故、間もなく6カ月になろうとしているにもかかわらず、いまだ収束どころか何から手をつけたらいいのかわからないような状況であります。
  被災地にボランティアで行く機会があり、少しでも被災地の状況を見ることができました。仙台空港付近はよほど片づいたような気がしますが、石巻近辺に行けば、その被害状況はまだまだ手がつけられていないような状況であり、電気もまだ通っていないというところもあり、復旧にはまだまだ時間がかかるような気もしました。それが東北地方から関東の一部まで500キロもあるというのですから、その被害規模は想像すらできないというのが実感ですし、1日も早い復旧・復興を願うものです。
  さて、先般通告いたしました点について一般質問をさせていただきますので、当局の誠意ある答弁をお願いいたします。
  質問の第1点目でありますが、市では今年度よりブランド推進課を立ち上げ、南陽産ブランドを全国、また世界に向けて発信しようと今年、東京銀座、そして仙台市泉にアンテナショップを開店し、南陽の売り込みに市長みずから先頭に立って頑張っておられるわけですが、まず、仙台市泉のイオン店でありますが、このアンテナショップ緊急雇用対策で出店されたと思いますが、南陽市のPRには絶好の場所だと思います。一、二年ということでなく、少し長くというように考えますが、市長はどのように考えておられるのか、伺いたいと思います。
  2点目ですが、8月にソフトボールBコートの南側にすばらしい駐車場ができました。大いに活用したいものと思います。
  そこで、この駐車場、7月上旬ころ、工事は順調に進んでいるように見えましたが、7月下旬、ソフトボール女子の県大会が向山球場で行われました。県内の地域を代表する中学生、また保護者の人たちが大勢来られたわけですが、せっかくの駐車場、大会には間に合いませんでした。
  それには、秋に大きな大会があるので、そのための駐車場だったのか伺いたいと思います。
  また、Bコートにはトイレがなく、非常に不便だという声を聞きますが、トイレの整備計画はあるのか伺います。
  また、ソフトボールのAコート、Bコート、スコアボードはありますが、対戦チーム、点数表示をするスコアボードはないが、整備をする計画はあるのか伺います。
  3点目は、平成21年12月定例会で駅周辺に市内観光案内板の設置について要望をいたしました。このことは婦人会のほうからも要望があるということであったが、設置の計画、また可能性はあるのか伺います。
  4点目ですが、畜産堆肥の処理についてであります。
  近年、堆肥の処理については、畜産農家の人たちの努力により、原野にただ放置ということでなく、施設を使って処理をしているようでありますが、漆山地区の山林に市外からの堆肥が持ち込まれ、日によっては悪臭も漂うという話を聞くが、この状況を市としてどのように把握しているのか伺います。
  以上、4点質問させていただきましたが、誠意ある答弁をお願いし、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  6番髙橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、南陽産ブランドの発信についてでございますが、本市には豊かな農畜産物や高品質な工業製品、赤湯温泉をはじめとした風光明媚な環境資源、歴史と由緒ある神社・仏閣、さらには日本にとどまらず世界で活躍されている有為な人材も数多くおられます。これらすべてを国内外へPRする総合的な事業展開、それが地域丸ごとブランドとしての南陽ブランドの発信でございます。
  仙台市泉のアンテナショップは、今年5月28日にイオン株式会社の御理解と御協力をいただき、イオン仙台中山店内にオープンいたしました。業務を南陽市観光協会に委託し、緊急雇用創出事業により臨時職員5名を雇用して販売、運送業務を行っております。
  仙台圏における観光案内、農産物や菓子類の販売を初め、季節ごとの観光物産展の開催、さらには市内中小企業の情報発信など、南陽ブランドの発信拠点として大いに活用しているところであります。
  来年度以降につきましては、緊急雇用創出事業の継続やイオン株式会社の御意向、そして今後の売り上げ実績等を分析・検討しながら、総合的に判断してまいりたいと考えております。
  次に、体育環境の整備についての1点目、向山ソフトボール会場の駐車場についてでございますが、向山公園の駐車場の整備は長年の懸案事項であり、これまでは吉野川河川敷を駐車場として利用することで解消を図ってきたところであります。
  今年3月に入り、現駐車場の地権者から公有地の拡大の推進に関する法律に基づく土地買い取りの希望申し出を受け、平成22年度末から取得の手続に入ったところであります。3月中に用地を取得したものの、豪雪による雪解けのおくれにより測量などの現地調査に大変苦慮したことから、工事の入札は5月に実施し、即時着工したところであります。
  工事は、標準工期を大幅に短縮して7月29日に完成いたしましたが、県中体連の5日後となったところでございます。
  安全確保も含め最大限の努力をした結果でありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  今後の施設整備に当たりましては、関係する各大会等を考慮いたしながら工期設定をしてまいりたいと考えております。
  次に、ソフトボール会場Bコートへのトイレ設置でございますが、向山公園は議員御承知のとおり、都市公園法に基づく公園であり、その中に野球場とソフトボール球場があります。公園内にはトイレを2カ所設置しておりますが、敷地の規模から判断いたしましても十分であると考えております。
  また、大きな大会等を開催する際には、仮設トイレを設置して対応しているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  また、ソフトボール球場のスコアボードの整備でございますが、現在、2つのコート用に簡易の可動式の得点表示板2基と大きな大会の際にはバックスクリーンわきに取りつけて使用する得点表示板とSBO表示板がございます。
  得点表示板の使用に当たっては、各大会の役員体制にかかわる部分が大きく、大会規模に応じて選択して使用いただいている状況でございます。
  また、これらのスポーツ備品は施設の指定管理者である市体育協会及びその傘下組織にある市ソフトボール協会で管理する備品もございますが、市で管理すべき備品につきましては、計画的に整備していく考えでおります。
  次に、市内観光案内板の設置についてでございますが、平成21年12月定例会で御要望をいただきましてから、関係課等で協議をいたしましたが、景観に関する規則が厳しくなったことから現状を維持することとし、赤湯駅に既に設置されている案内板で対応しております。そのため、平成22年度に赤湯駅及びゆーなびからころ館に4カ国語の誘導看板や町なか観光案内看板を設置し、機能強化を図ったところでございます。
  さらには、近年、町なか歩き観光のニーズが多くなっておりますことから、それに対応するマップを作成し、観光客のニーズに対応しているところであります。
  また、今年度からは赤湯駅の観光案内所を乗降客の方々が利用しやすいように、待合所からコンコース側に移動して、対面でのおもてなしに力を入れているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、生活環境の充実、畜産堆肥の処理についてでございますが、議員御指摘のとおり、笹子平へ堆肥を運搬する際に生ずる悪臭の件につきましては、以前より沿線住民の方々などから苦情が寄せられており、現地調査、事情聴取及び指導等をその都度実施しているところであります。
  その際に、堆肥運搬車の荷台を被覆するよう指導を行っており、今年度に実施した現地調査においては、いずれの車両も被覆されていることを確認しておりますので、運搬に際しては指導に従って臭気対策を励行しているものと判断しております。しかしながら、臭気は完全に遮断することは難しく、また、天候や個人によって感じ方が異なるなど、難題であると考えております。
  今後も引き続き、関係機関と連携を密にしながら状況把握及び指導等に努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  ただいま6番髙橋 弘議員の一般質問のさなかでありますが、ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。
午前10時54分  休憩
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午前11時10分  再開
○議長  再開いたします。
  再質問に入ります。
  髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ただいま市長から答弁をいただきました。それでアンテナショップの件ですけれども、当初は泉でなくて多賀城というようなことだったわけですけれども、3月11日のあの地震で多賀城のアンテナショップがだめになって泉になったという経緯があるわけですけれども、そこで継続するかどうかという判断については、今年の実績を踏まえながらというような市長の答弁でありましたけれども、やはり南陽市をアピールする、そしてまた南陽産のブランドを販売するということについては、この泉のアンテナショップ、非常に場所的にもいい場所だというふうに思っております。
  そこで、市長もいろいろブランドのことについては、話はあったわけですけれども、特に力を入れていこうというようなものがあれば市長の考えを伺いたいと思います。
○議長  市長。
○市長  ブランド戦略については、かねがね申し上げているように、いかに南陽市という名前を内外に、ひいては国外も含めて売り込むかということが市の目的でありまして、当然この中山店におきましても、単にあそこのイオンの場所を借りて何かを売って利益を上げようと、これはないよりもあったほうがいいわけですけれども、それだけの単純な目的ではなくて、とにかく人口の多い仙台市内において南陽市という地名あるいは名称こういったものを売り込むことによってブランド化が進むと、こういうふうな目的でございますので、議員おっしられるようなことで来年度もできるものならやりたいと。ただ、今日の状況を見ますと、1日の売り上げであるとか、あるいはかかる経費だとかこういったことを勘案すると人件費分ぐらいは持ち出しになると、こういうことではなかろうかなと、こんなふうに思っておりますが、この人件費は、現在は御承知のように緊急雇用であるとか、雇用創出事業で埋め合わせをしていますので、市の持ち出しはないわけですけれども、これが続けばいいわけですけれども、こういったものも十分これから検討しなければならないと、その期間中にいかに成果を上げることができるかどうかというのが、これからの課題だというふうに思っております。
  いずれにしても、非常に南陽市にとっては与えられた絶好のチャンスなので、これを生かしていきたいと思っています。
  それで、何をそれでは力を入れるかとこういうふうな話でありますが、これもまた非常に難しい。いかに消費者のニーズにこたえられるものを店に並べることができるかどうかと、こういうことでございます。イオンの日常的にスーパーに並んでいるものと差別化をしていかないとなかなかその理解を得られないわけなので、これをこれから研究しながら、これまでの経過実績を分析すると、こういう方法がいいのではないかというようなことが少しずつ明らかになってきておりますので、それらを踏まえて対応していきたいと、こんなふうに思っています。
  とにかく、今はやっぱり産地直送的なものの販売、あるいは山菜であるとか、そういうきれいにスーパーに並んでいるものと同じものをあそこに持っていっても、なかなかいい商いができないと思いますので、その違いをどういうふうに強化するか。これから山菜であるとか、あるいは地元の特殊な、南陽市にしかできないような特産品をいかに上手に売り込むかということがポイントではなかろうかなと、こんなふうに思っております。
  いずれにしても、今どうやれば売れるのかを研究するように担当課のほうに指示していますので、なお、髙橋議員もその道のプロだというふうに伺っておりますので、いい知恵があればぜひ御指導いただきたいと、こんなふうに思っているところであります。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  今、市長から説明をいただきました。南陽市を売り込むのが一つの目的だと、それに付随していろいろなものがくっついてくるんだというような説明であったわけですけれども、南陽市を売り込むということになりますと、雇用の人たちの勉強が大切だというふうに思います。市長は5名ほど雇用を図ったということでありますけれども、その雇用された職員の方の南陽市についての勉強会などはやったんでしょうか。ちょっと関係課長にお伺いしたいと思います。
○議長  粟野南陽ブランド推進課長補佐。
○南陽ブランド推進課長補佐  事前にアンテナショップをオープンする前に事前研修というふうなことでこちらのほうからまいりまして、南陽市のいろいろな状況なりをお話ししながら研修をさせていただいたところでございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  研修をしたということですけれども、私は6月8日に商品を持って泉のほうに出向きました。そこで3名の方がおられました。男の方が1名、女の方が2名でしたけれども、なかなか若い人というか南陽市を売り込もうというまでの気合いが見えなかったというように感じてきたわけです。
  そこで今、課長、いろいろ南陽市のことについて勉強会をしたということでありますけれども、市を丸ごと売り込むんだということであれば、もっとやっぱり勉強をしてもらって、そして向こうからこっちのほうに来てもらって勉強会をするというようなことでないと、なかなか南陽市を、南陽市の人であればいいんですけれども、地元の人であれば、泉の人であればなかなかそこまでは売り込みができないというふうに思います。これから継続してやるというふうなことであれば、その点、今も販売をやっていると思いますので、時間があればひとつこちらに出向いてもらって、南陽の状況などを少し現地を見ながら勉強会などをしてもらえばいいのではないかというふうに思いますので、その辺を1つ要望をしたいというふうに思います。
  あと、ブランド商品を売るには、やっぱりそういった販路がなければ、ブランド商品があってもなかなか大変だというふうに思いますので、今年の実績次第だというような答弁でしたけれども、2年、3年継続していただいて、この南陽市を仙台の市民の方にもっとアピールしていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
  あと、2点目のソフトボールの会場、駐車場の件でありますけれども、なかなか工期がおくれて中学校の県大会までは間に合わなかったというようなことでありますけれども、整地はなっておったと思います。アスファルトの整備はなっていなかったと思いますけれども、整地のほうはなっていたと思いますけれども、あそこで整地になっていれば車の乗り入れはできたように思いますけれども、その辺、どうしてもやっぱり駐車場のほうに乗り入れはできなかったんでしょうか。その辺、関係課長にお伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  議員御承知のとおり、工事中については施工者が管理をするものでありまして、引き渡しがない限りは市でどうこうできないし、またその間トラブルが起きたり、また工事に支障が起きれば重大な問題になると、こういうことでありますし、契約内容にも反すると、こういうようなことでありますので、なかなか難しいことであります。
  特別な事情でもあれば特段お願いをしてということもあったのかなとは思いますが、そもそも中体連に合わせてということではなくて、運よく、先ほども申し上げましたように、地権者が申し出てくれたので、早急に、余り前からの計画ではなくて早急な段取りで、しかも工期を短縮しながら取り組んでもらったわけでありますが、いかんせん3月11日の大震災あるいは豪雪、こういったものが絡んでさまざまな工事がおくれておった。あるいは資材が入らないということで、すべてのそういった工事が停滞しておった関係もあって、なかなか発注できなかったということもございます。さまざまなことがあってうまく県中体連に間に合わなかったと。
  私も県中体連があるということで発注したわけではございませんので、とにかくそういう情報もなかったと言えば我々のほうの若干のミスもあるのかどうかわかりませんが、いずれにしても、業者は結構短い期間で、先ほども申し上げましたように、正式な工程から見れば相当短縮してやっていただいたと、こういうことでありましたので、ぜひ御理解をいただきますと同時に、今後はそういったことも勘案しながら、どういったものにあるのかないのか、ただ、相手方のこともございますので、人様の用地を譲り受けて取り組む事業でございますので、十分工期等にも配慮しながらやりますが、準備期間も業者にしてみれば必要なわけで、入札が終わった次の日から工事ができるというわけではなくて、これは1カ月ぐらい準備をしたりいろいろ設計をしたりしてさまざまあるわけですから、その辺も十分考えて無理のないように、余り急がせて事故など起こされますと、むしろ困るということでありますので、そんなことも考えればうまくいったほうではないのかなと、こんなふうに総括しておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  市長はうまくいったほうだというような判断ですけれども、やっぱりその辺は業者とのいろいろな契約ということもあると思いますので、間に合わなかったのもしようがないのかなというような気がします。
  それで、中のトイレ、そしてまたスコアボードの件でありますけれども、これはひとつ本当に要望したいというようなことです。というのは、やっぱり今回の県大会、県内の予選を勝ち抜いて来ている選手、また保護者の方だと思います。それで、やっぱりあの南陽の向山球場、ここはべにばな国体でソフトボール会場になった会場でありますので、遠くから来た選手、保護者の方は、かなりいい球場だというふうな認識で来ていると思います。ところが来てみると、なかなか整備がなっていないというか、スコアボードもちゃんとしたものがないというようなことで、本当にがっかりしたのではないかというふうに思います。
  そこで、市長の答弁ではいろいろ手づくりのものがあるというような話でありましたけれども、やっぱり市側としてもそういう大きな大会、市長も大きな大会ではそういったものを使用するんだよというような話でありましたので、県大会といえば大きな大会だというふうに私も思っておりますので、その辺はやっぱり選手を迎えるというような考えで、ひとつ対応してもらいたかったなというふうに思います。
  私も2日間、あそこの球場で試合を観戦したわけですけれども、本当にどこのチームがやっているかわからないというような状況でありました。そこで、ここに関係課のほうから写真をいただいておりますけれども、議長のほうからは見えるかどうかわかりませんけれども、今回の大会のスコアボードはこういうようなスコアボードであります。だから、観客席のほうからは全然見えないわけです。本来だったら、スコアボードのわきにこういった点数板というか、こういうスコアボードがつくわけですけれども、これが市長の言う手づくりのスコアボードということだと思いますけれども、やっぱり遠くから来た選手を迎えるというような気持でやっていただきたいというふうに思いますけれども、その点、担当課のほうではこの大会をどのようにとらえておったのか、ひとつお伺いしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  私のほうから答弁をいたします。
  最近、ソフトボールも今回の赤湯中学校の女子、全国大会一回戦突破と、こういうようなこともありますし、シニアの部門においては連続して全国大会に参加しているとか、さまざま頑張っておられます。先ほどの答弁は答弁としながらも、なかなかやっぱりソフトボール協会も高齢化をして、こういう大きな大会のときにその都度、その都度するような間に合わせの備品ではなかなかやりにくいと、こういう意見も出ていますし、フェンスなども相当老朽化していると、こんなこともございますので、これからの向山の運動公園の全体計画見直しを含めながら、できるだけ髙橋議員の要望にこたえられるような回答をしていきたいと、こう思っております。
  最近、ソフトボールの球場の距離というか面積というかわかりませんが、いろいろとルールあるいは変わっているというようなこともあって、見直しなども当然しなければならないというような状況になっていると思いますので、相対的に全体的な向山の運動公園のデザインというかビジョンというか、そういうものを考えて余り急がないで来年度ぐらいまでに方向性を出したいと、こんなふうに思っておりますので、予算がついた場合は予算委員会のほうをうまく通るようにひとつ御協力いただきたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  市長から前向きの答弁をいただきまして本当にありがとうございます。
  やっぱり先ほどもブランドの話で南陽を丸ごと売り込むんだというような話でありましたので、こういうソフト大会でもそうですけれども、やっぱり他の地区から来られる人、南陽市に行ってすばらしい環境で試合をしてきたということそのものが南陽のブランドを売り込むということだと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。
  3点目の観光案内板の件でありますけれども、なかなか難しいというような説明でありましたけれども、いろいろ婦人会のほうからも要望があると。また、タクシーの運転手さんにもちょっとお話を聞きました。やっぱりあそこに案内板なんか大きいのがあれば本当にいいんだがなというような話をしておりました。そういうようなことで、なかなかあそこに大きなものを立てるというのは、市長の説明にもありましたとおり、大変だというようなことでありますけれども、これからはやっぱり南陽市も観光というものにかなり力を入れていかなければならないというふうに思いますので、ひとつそういった面でもあそこの駅前の案内板、難しいというか、なかなか厳しいとは思いますけれども、ぜひ継続して検討していただきたいというふうに思います。
  あと、4点目の畜産の堆肥の悪臭の件でありますけれども、ああいう堆肥なんですけれども、各市町でそういったものを処理をすると、他の地区には持っていかないというようなそういった申し合わせとか、そういったことというのはないんでしょうか。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  堆肥の運搬ということでございますけれども、今回の家畜排せつ物ということであれば、先ほど議員おっしゃったように法的な規制を受けるわけでございますが、堆肥となりますとエリアの問題等はなくなるものというふうに理解してございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  ということは、南陽の堆肥を米沢なり川西なり、そっちのほうに持っていって処理をするというか、そういうことも構わないということなんでしょうか。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  家畜排せつ物の処理ではなくて、排せつ物を処理しまして堆肥になったものの流用等については、エリアは問わないということでございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  そうすると、堆肥でなくてある程度処理をした一次ではなくて、一次加工したものを運搬するのは差し支えないというようなことでしょうか。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  野積み等は法律で規制されてできなくなりましたけれども、施設をつくりまして完熟しますと、これは有価物、堆肥でございますので、それについては、移動ということは特に規制はされていないということでございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  私はこれを質問したというのは、漆山地区のほうからこういったやっぱり苦情がありまして、何とか市のほうで対応してくださいと、してくれないかというような要望があって、これを一般質問に出したわけなんです。そうすると、市のほうにもやっぱり漆山地区のほうからのいろいろな苦情というかそういったものが来ていますか。
○議長  鈴木市民課長。
○市民課長  先ほど市長のほうから答弁させていただいているように、堆肥を運搬する際にほろで囲っていただいている部分あるんですが、若干それでもにおいがするという苦情というか問い合わせはいただいております。今回、運搬いただいているものにつきましては、先ほどありましたように、一次加工というか、加工されたものでございまして、肥料としてという部分もあるようでございますが、土壌改良剤として大分使われているようなものでございまして、木質チップなども相当入ったもののようでございまして、見た目どろどろしているというよりもふかふかしたような感じのものでございます。近くに近づきますと、においとしてちょっと甘酸っぱいようなにおいがするものが搬入されているというような状況でございます。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  私もこの話を聞いたのは5月ごろだったんですけれども、自分の車で途中まで行きました。なかなか道路が悪くて乗用車ではやっぱり上がれなかった。途中から戻ってきたので、その積まれている状況というのはわからなかったんですけれども、地区の人の話でにおいがするというようなことだったので質問するわけですけれども、そうすると、あの堆肥というのは、一次加工して畑に散布されるような堆肥というふうに理解していいわけですか。
○議長  大坂農林課長。
○農林課長  今回の部分につきましては、米沢市内で処理をされまして、市内のほうに搬入されているということで、現場のほうは農地の一部に堆肥を積んでおりますが、農地のほうに投入するのは春と夏、農産物の作付に間に合わせるようにしますので、その部分は現地のほうに置いておきますが、その作付にあわせまして畑のほうに投入いたすというような状況でございまして、こちらのほうでも農作物の生産も確認されておりますので、随時積んでおりますのは畑に投入されていたというふうに理解してございます。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  積んでいる堆肥については、覆いというかシートか何かかかっているわけですか。
○議長  鈴木市民課長。
○市民課長  大分広範囲な耕作をなされていらっしゃるということで、一時問題になった時期、一昨年あたりですと若干休耕されている部分もございまして、量的にどうなのかなというところもあったと思っております。今年になって私も2回ほど現地のほうに行っておりますが、一時2カ所ほどに積まれていた部分が1カ所に減っておりますし、随時敷き込まれているということと、作付も行われているというようなことを含めますと、全体的な量的にどうなのかという部分はちょっとはかったというか、わからない部分もあるわけですが、そのような状況かなと思っております。
  あと、ブルーシートの部分については、昨年指導をいたしまして被覆をしていただいた経緯がございます。ただ、今年はちょっとされてきた部分がございまして完全になっていないというのが現状でしたので、そこについては、改めて指導をしたいなと思っております。
  以上です。
○議長  髙橋議員。
○髙橋 弘議員  やっぱりくまなく監督をしていただいて、苦情が出ないように指導のほうをよろしくお願いしたいというふうに思います。
  このたびは第5次総が出されまして、観光の面では、季節の風物やイベントなどを目的に訪れる観光客を案内するため、市内周遊観光や滞在型観光に関する観光ネットワークの整備充実を図ると。
  そしてまた、スポーツ交流の面では、スポーツ交流を実践するソフト・ハードの環境整備をやっていくというように第5次総ではうたっているわけでありますので、この実現に向けていろいろ頑張っていただくことを要望いたしまして私の質問を終わらせていただきます。
○議長  以上で、6番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
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髙橋  篤 議員 質問
○議長  次に、8番髙橋 篤議員。
〔8番 髙橋 篤議員 登壇〕
○髙橋 篤議員  おはようございます。
  私からも先日亡くなられました建設課長に心から御冥福をお祈りしたいと思います。
  新しく建設課長になられた新野課長には、ぜひこの南陽市の建設畑を今後とも歩いていただくことを心から願いたいと思います。
  8番髙橋 篤であります。
  今年は1月、2月の大雪、そして3月には1000年に一度というマグニチュード9.0という大地震、それにとどまらず青森県から千葉県までの太平洋岸を襲った大津波により、8月30日時点で死者は15,754名、そして行方不明者4,460名というとうとい人命が失われました。また、20兆円とも30兆円とも言われている膨大な復旧費が予想されております。
  また、地震、津波だけにとどまらず東京電力第一原子力発電所の原子炉建屋の爆発による放射性物質の放出により、福島県のみならず、岩手県から遠くは静岡県までの広い範囲で放射性物質が検出されております。除去に際しても10年とも20年とも必要だと言われております。1日も早い放射性物質の除去と風評被害がなくなることを心から願ってやみません。
  菅政権から交代した野田政権には、本市塩田市長1期目のように、素早い対応を望むものであります。
  さて、塩田市長、そして当局の皆様にも平時とは違った行政運営に苦慮しながらの3月からの仕事に心から感謝をするとともに、今後も安全と安心を柱に市政運営をしていただきたいと願っております。質問内容が6番髙橋 弘議員とも重複する部分もあるとは思いますが、誠意ある答弁をお願いいたします。
  既に通告してあります2点について、質問をさせていただきます。
  1点目、アンテナショップの経過と実績についてお伺いします。
  4月より南陽ブランドの構築を目指し、本市の資源を生かした産業の掘り起こし、日本全国へ、そして世界へと発信を目指し、本庁舎内に新しく課を設置し、あわせて日本の中心でもある東京銀座と東北地方最大のまち仙台にそれぞれアンテナショップの開設をし、本市産業の情報発信を行っていますが、現在まで4月からの経過と実績はどのようになっているのか。またあわせて、これからどのように全国、世界へ情報の発信をされるのか、市長の考えをお伺いいたします。
  2点目であります。
  冒頭にも申し上げましたが、原発事故にかかわる風評被害についてお伺いをします。
  3月11日、東日本大震災による地震、そして津波により東京電力福島第一原子力発電所で起きた水素爆発により、こちらも岩手県から遠くは静岡県まで多くの県で放射性物質が飛散し、さまざまな産業へ被害が拡大をしております。日本経済はもとより本市においても観光面や農畜産物への被害が懸念され、本市において野菜、サクランボ、そして7月に入りブドウの出荷が始まっていますが、放射性物質による農畜産物への風評被害がどの程度あったのか、お伺いをしたいと思います。
  あわせて、今後、果樹、野菜、そして本市農業基幹作物である稲作に関しても被害が出るのではないかと心配されておりますが、本市としての今後の取り組みはどのようにお考えなのか、お伺いいたします。
  以上、2点について塩田市長の誠意のある答弁を願い、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  8番髙橋 篤議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、アンテナショップについての1点目、現在までの経過と実績の状況についてでございますが、今年度、東京都千代田区の市町村サテライトオフィス東京内に首都圏における活動拠点を設置して、イベント開催や出張等に大いに活用しております。
  また、毎月開催される「ちよだ青空市」に出展し、生鮮野菜や南陽の銘菓、玉コンニャクの振る舞いなどを行い、南陽ブランドの発信、観光のPRを行っております。
  7月には、南陽ワインを中心としたイベントを開催し、オフィス街に位置することからサラリーマンやOLの方が多数来場され、好評をいただいたところであります。
  また、仙台市の南陽市アンテナショップにつきましては、5月28日にオープンし、毎日休まず事業を展開しており、新鮮な野菜や南陽銘菓、さらにはワイン、地酒の販売を行っております。オープンから3カ月が経過しましたが、売り上げ総額は430万円を超え、1日平均の売り上げは約4万5,000円となっております。この間、イオン株式会社からの御協力をいただきながら販売促進イベントや観光PRも実施しているところであります。
  2点目の今後の全国、世界への発信についてでございますが、国内外の工業展や見本市へ積極的に参加し、企業、人との交流を図りながら、情報のネットワークを拡大してまいるとともに、インターネットを活用して、南陽ブランドのホームページを構築し、常時国内外に向けて情報発信を行ってまいりたいと考えております。そのほか、総合的な事業を関係団体とともに展開しながら全国、世界へ向けて情報を発信してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、原発事故の風評被害についての1点目、本市農産物の風評被害についてでございますが、今年の農産物は6月以降の天候に恵まれ、現在までは豊作基調となっております。
  市場価格につきましては、昨年を若干下回ったとは聞いておりますが、結果として原発の影響なのか、市場原理からなのか区別ができない状況であります。出荷団体等からの聞き取りによりましても、現在までは直接的な被害はないとの回答をいただいているところでございます。
  2点目の今後の取り組みについてでございますが、さきの6月定例会での補正予算で議決いただきました南陽産農畜産物安全安心検証事業によりまして、農業生産団体等が実施する放射線検査費用の補助事業を行っておりますので、これらを利用いただき、安全・安心な南陽の農産物を販売、PRしていただくようお願いいたすものであります。
  あわせまして、山形県では、県産農畜産物等の放射性物質検査を毎日実施しており、8月末現在までに37品目、123検体いずれも食品衛生法に基づく暫定規制値の範囲内であります。
  さらに、米につきましては、9月中旬をめどに各市町村の旧町村ごとに本調査が実施されますので、いずれも県の調査に全面的に協力してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。
  以上であります。
○議長  ただいま8番髙橋 篤議員の一般質問のさなかでありますが、ここで暫休憩といたします。
  再開は午後1時といたします。
午前11時54分  休憩
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