平成24年3月定例会

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午後 1時00分  再開
○議長  再開いたします。
  なお、午後から欠席の旨通知のあった議員は、松木議員1名でございます。
  休憩前に引き続きまして、一般質問を始めさせていただきます。
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板垣 致江子 議員 質問
○議長  7番板垣致江子議員。
〔7番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  7番真風会、板垣致江子でございます。
  さきに通告してあります内容について質問させていただきます。
  3月に入り、ようやく少しずつ春が近づいてきているような日差しが感じられるようなここ二、三日でしたが、あの悪夢のような3月11日の東日本大震災から1年がたとうとしています。犠牲になられた多くの方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に改めてお見舞いを申し上げます。一日も早い復興をお祈りいたします。
  昨年講演をいただいた瀬戸内寂聴さんの日めくり暦の3月11日には「人の世は好事ばかりにて立ち往くものには非ず、地震、雷、火事、大水、種しゅの災変も、皆人の世に備わりしこと」と江戸後期の天台僧、慧澄の言葉が書かれています。あの地震と津波が未曾有の出来事と表現されることがありますが、実際には今を生きる私たちにとって未曾有だっただけで、先人たちはこれまでに幾つもの災厄を乗り越えてきているのです。
  未曾有のと言われることに納得せず、自分たちのことととらえ、鎮魂と再生を願い祈りながら、私たち一人一人が何を思い、何をすべきかを考えていけたらと思っています。
  それでは、市政全般、24年度施政方針の施策についてお伺いいたします。
  1点目の教育のまちづくりについてお伺いします。
  第5次南陽市総合計画「確かな未来へ 夢はぐくむまち南陽」が人材育成が最大の手段であるとの市長のお考えで今年度よりスタートし、かつて経験したことのない大きな試練の中でも市政の着実な進展が図られたと総括されております。
  新たな年度も日本一の人づくりを中心として、熱い情熱と勇気、そしてスピードと成長をもってさらなる進展に取り組むとされ、私どもも子供たちの笑顔あふれる活気ある南陽市に期待するところであります。
  教育のまちづくりのふるさと教育の推進については、昨年の瀬戸内寂聴講演会やクトロヴァッツ兄弟デュオのコンサート大成功を踏まえ、市民の芸術文化に寄せる期待や要求はこれまでにない高まりを見せており、芸文活動の活性化や組織拡大を目標に掲げ、文化フォーラム等の結成に向けた自主自発の取り組みを支援し、市民に根づいた文化の振興を図るとされていますが、そのためにはまず芸術文化を親しみ、楽しみ、取り組もうとする人材を育てることが大切で、小さいころからの芸術文化に触れる体験も大変重要と思われます。
  私どもは皆さんにも知っていただいていると思いますが、お母さんたちを中心としたおやこ劇場の活動を行っております。南陽は昭和54年結成から今年で33年目になります。プロの創造団体による子供のための演劇やコンサートを親子で楽しみ、感動を共有し、子供に夢や人を思いやる優しい心を育て、ともに親も育ち合おうという活動をしております。この活動は全国で行われております。
  そのきっかけとなったのは、日本の教育が学力主義に向かい、点数ばかりを重視されたころで、子供たちが大変荒れた状況が見られたそうです。何とかしなくてはと立ち上がったお母さんや先生方、そしてそれを応援する若者が子供たちに良質の文化を体験させたい。共働きも増えかぎっ子も多く、みんなが協力し、ともに子供たちを育ててゆこうと活動が始まったと聞いております。
  一時期は700名近くいた会員ですが、残念ながら今は100名を切っております。しかし、子供たちのためにこの活動をなくしてはならないと頑張っているところです。子供に夢を、たくましく豊かな創造性を、そして感動は心を育て、楽しいことは生きる力になるはずです。
  このたび市民憲章にうたう香り高い文化のまちには、余りにもかけ離れた状況にあるとして、(仮称)南陽市文化会館建設検討委員会報告書が私どもにも示されましたが、私たちは市民会館自主事業の実行委員などの多くの活動の中で、いつも香り高い文化のまちにはほど遠いものを感じてまいりました。これからの芸術文化の振興を支えてくれるであろう心豊かな思いやりのある人を育てる視点での文化教育をどのように取り組んでいくのかお伺いいたします。
  次に、2点目の産業のまちづくりの地域の活性化についてお伺いいたします。
  観光資源のネットワーク化の取り組みとして、第100回の南陽の菊まつりや全国菊花大会の開催、ハンググライディング日本選手権in南陽などの観光イベントに全市を挙げて受け入れ態勢を整え、観光資源の活性化に取り組むとされ、大いに期待するところであります。
  しかし、双松公園から中央花公園への菊まつり会場の移動で宮内地区は活気がなくなり、また震災の影響も大きく、ますます厳しい状況になってきております。商店街も元気市などで頑張ったり、双松まちづくり推進協議会も地酒と郷土料理の夕べの企画、また宮内地区有志でつくられた実行委員会の方たちの東日本大震災追悼イベント「絆、19334へのあかり」などさまざまに頑張っていただいております。
  しかし、まだ地区全体の活性にはなっておりません。宮内地区の商業の活性化、観光資源の活性化対策は急務と考えられます。市長のお考えをお伺いいたします。
  次に、雇用問題についてお伺いいたします。
  大震災以後、放射能に関連した風評被害などで観光や農業、商業や工業まで、市内経済、雇用環境は予想を超える大きな打撃を受け、市民の生活はより厳しくなっております。
  早期の経済復興を今後の最優先課題と位置づけられており、意欲ある後継者の育成と雇用の確保として地域雇用創造推進事業や緊急雇用事業を活用し、就業支援を行っていくとされていますが、雇用の実態と失業者数はどのような状況かお聞きいたします。
  また、市民の暮らしだけでなく、地域の活性にも大きく影響する雇用問題です。今後の状況と対策をお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  7番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、平成24年度施政方針の施策についての1点目、教育のまちづくりについてでございますが、子供たちにとって幼少期から文化芸術を体験することは、情操を豊かにし、一人一人の個性を伸ばし、人と人との交流を通して規範意識や道徳性、社会性を培う大きな意味を持ちます。
  また、子供たちは将来の文化芸術の担い手でもあることから、文化芸術に対して親しむ、楽しむ、参加するという意識を幼少期から育てていくことが肝要であり、就学前から中学校までの間、文化芸術の体験の機会をできるだけ多く確保し、提起をしていきたいと考えております。
  昨年はえくぼ絵画展20回を記念して幼児の部を新たに設けました。ピアノデュオクトロヴァッツ兄弟公演の際は、中学生を対象にした鑑賞会の開催、さらに日展山形展が開催した際、アートツアーとして市内中学校美術部の生徒の皆さんに全国レベルの絵画鑑賞の機会を設けました。
  いずれにしましても、体験した園児を初め児童生徒の皆さんにとっては、創作活動の楽しさ、文化芸術の奥深さやすばらしさに触れることができ、大きな感動を抱いていただいたものと存じます。
  今後とも子供たちの創造性をはぐくむ事業や地域の歴史を学び体験する事業、そしてその事業に参加することから、子供たちと地域の方々との交流を促進し、心豊かな思いやりのある心をはぐくむ事業取り組みを展開してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の商業の活性化についてでございますが、商店街の活性化のための助成制度として、商店街活性化支援事業補助金、商店街まちづくり活性化推進事業費補助金がございますが、今年度宮内地区につきましては、駅前商店会、しんまち商店会及び宮内地区商店会連合会に対し助成を行ったところでございます。
  平成24年度についても、意欲を持って商店街の活性化に取り組んでくださるところには、引き続き助成を行ってまいりたいと考えているところでございます。
  観光面につきましては、震災直後は本市の観光業も大きなダメージを受けました。本市では、いち早く緊急経済対策本部を立ち上げ、施策を講じ、市内商工業や観光資源の活性化に努めてまいりましたところ、徐々にではありますが、持ち直しの動きも見られるものの、円高などの要因も加わり、現在も予断を許さない状況にあると解しております。
  平成24年度は第100回南陽の菊まつりをはじめ、全国菊花大会の開催、山形新幹線開業20周年と大きな観光事業が展開され、県内外から多くの観光客が訪れていただけるものと期待をいたしております。
  旅行形態の急激な変化にいち早く対応し、熊野大社ややまがた花回廊事業による双松バラ園への誘客、地酒等や食の情報発信、フラワー長井線とのタイアップや街歩き商品の企画開発等、今後とも宮内地区の商業や観光資源の活性化に努めてまいりたいと考えております。
  観光客のニーズに合った観光地づくりが急務となっている中、宮内地区につきましても、これらに対応したまちづくりを進めて、市民全員が観光大使としての意識づけを図っていただきながら、温かいおもてなしでお客様をお迎えし、商業及び観光資源の活性化を官民一体となって図ってまいりたいと考えておりますので、今後とも御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。
  次に、雇用問題についてでございますが、米沢公共職業安定所、ハローワーク米沢の12月末現在の資料によりますと、管内の有効求人倍率は0.74倍となっており、失業者数については統計資料がございませんが、現在は職についていながら求職を行った方を含めた有効求職者数は3,389名となっております。
  次に、今後の状況と対策についてでございまが、厳しい雇用情勢が続くことが懸念されるところですが、2年目となります南陽・高畠・川西地区雇用創造推進事業により、巡回就職相談、就職面接会、雇用創造のための研修会・セミナーを開催し、平成24年度については、1市2町で68人の雇用創出を目指しているところでございます。
  また、4年目となります緊急雇用創出事業については、平成24年度に本市の事業として21事業を計画しており、65人の雇用創出が図られるものと試算をいたしているところでございます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  7番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  御答弁ありがとうございました。
  まず、教育のまちづくりについて。
  私どものおやこ劇場までいろいろと言わせていただきました。やはり幼少期からの文化芸術の体験活動というのを私たちは長年言ってきました。先ほどの御答弁の中に、今までの状況にかなりのえくぼ絵画展、それから日展のアート、そういうものがプラスされてきたというのはすばらしい進展だなと私は今思っております。
  しかし、なかなか見えないところもありまして、学校関係で以前にもお聞きしたと思うんですが、文化芸術の鑑賞をどの程度と位置づけていらっしゃるのかなというところをもう一度お聞きしたいなと思います。
○議長  淀野学校教育課長。
○学校教育課長  それでは、板垣議員の御質問にお答えをいたします。
  新しい学習指導要領が小学校は本年度、中学校は来年度から正式にスタートいたします。そういった中で、授業の拡充は行われますが、具体的に申し上げますと、小学校では総合的な学習の時間の中で、地域や文化に関する扱いがより強まります。そういったところを踏まえながら、音楽科、もしくは社会科、美術科等の関連から、年に鑑賞教室を小学校及び中学校のほうで企画し実施しているところでございます。
  先ほどの質問にありましたクトロヴァッツのデュオの鑑賞教室等、世界水準もしくは日本の最高水準の文化に触れることが児童生徒にとってもとても大切であるというふうな観点から、今年度もしくは次年度についても継続して進めるというふうなことにしております。
  以上でございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  学習の中に総合的な学習ということで、大変多くのそういう事業が盛り込まれているということで、子供たちに関しては、やはりいい状態になってきているのかなと思います。そこは私も期待していきたいと思っております。
  市民の芸術文化に対する今までの市政のやり方というのは、私が18年に当選させていただいたころから、市民会館の自主文化事業がなかったりとか、ふれあいコンサートが非常になくなってきたとかいうこともあり、一貫して言い続けさせていただきました。
  私たち昭和54年からおやこ劇場の活動をしておりますが、先日、芸文協の新春のつどいのときに8ミリクラブの方から講演をいただきましたときに、市民会館に自主事業の予算がなくて、ずっと恥ずかしい思いをしてきた。そこで、自分たちが何かをやらなければならないということで始めたことが市民会館の自主文化事業の始まりだということで、そこから徐々に補助金なども出るようになって、市民が文化活動を行ってきたと思っております。
  やはりそのころに私たちも市民会館をかなり使わせていただいていた団体です。その市民会館を使う団体がそのころからずっと一般の方たちがお金を出して使う活動が本当に少なかったんです。やっぱり自主活動の補助金があるのはやるんですがというところが非常に厳しいなということで、市民から自分たちからの企画して補助活動がなくてもやれるような市民の文化意識が欲しいなとずっと思ってきたんですが、それもなかなか思うようになくて、結局は市民の自主文化事業の予算も、ふれあいコンサートという予算も、最初は1年に両方出ていたものが、15年、16年あたりから1つに減らされてしまいまして、かわりばんこに事業をやれ。そのうちちょっとなくなったりもしたりとか、もう本当に市民会館の文化事業に対しては、やっぱり実行委員会の方たちが非常に苦労されてやってきたというところがあるんですね。
  このたび市長が文化的なところで市民から文化フォーラムを立ち上げたり、自主的にやるというところを期待するということだったんですが、ちょっと今までに余りにもそこのところを手を抜き過ぎてきたのかなという私の感があるものですから、その辺のところは市長としてずっと予算を組んでいらしたときにどういうふうに考えていらっしゃったんでしょうか。
○議長  市長。
○市長  こういった取り組みは、やはり環境、習慣、こういったものが非常に大事だというふうに思っております。特に芸術文化、教育という部分は日常の生活の中で、どちらかといえば後回しにされる嫌いがあります。まずは衣食住ね、ここは最優先とどこの家庭でもいきますが、どうしても教育の部分については、残念ながら後回しになる嫌いが多いということでありますので、そこの部分については、やはり積極的に行政が対応しなければならないというのが私の考えで始めたわけであります。
  これから先もその人づくりというのは非常に大事なことでありますから、教育、文化活動、あるいはスポーツ、こういったものには引き続き力を入れて取り組んでいくというのが私の考えであります。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  今の市長のお考え、大変ありがたい方向性だと思って、ぜひこれから市民文化会館の建設に向けて、市民の芸術文化の思いをどんどん盛り上げていかなければならないとすれば、やはり今の市民会館の事業、また市民の文化活動に対してもうちょっと頑張って予算をつけていただかないと、まだまだ大変なところがあるんじゃないかと思いますが、その辺のお考えはいかがでしょうか。
○議長  市長。
○市長  いずれもこれで十分だというようなものはありませんが、南陽市の財政の範囲で可能な限り頑張っているということでございますので、御理解を賜りたいと、こう思っております。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  ぜひそのように可能な限り頑張っていただきまして、子供たちの教育のところでも本当にしっかりとそういうことを入れていただいていければありがたいなと思います。
  私たちも先ほど700人いたところが100人だというところで、ちょっとクスッという声も聞こえました。でも、やはり今の子供たちが何を考えているかじゃなくて、今子供も親も大変忙しくなっております。そのときに見るもの聞くものがかなり周りにはんらんしております。そこで、やはり親ももう自分の時間がないから、パソコンの前にいろ、テレビの前にいろ、ゲームの前にいろ。そういうものしか見られない子供たちにとっては、学校教育、また市民のほうのイベント、そういうものがやはり唯一の文化に触れる機会になる場合もありますので、その辺のところをしっかりと力を入れていただきたいなと思います。
  細々ですが、私たちも子供たちの笑顔のためにお母さんたち頑張っておりますので、その辺もぜひ皆さんに応援していただけたらと思っております。
  ぜひ市長には期待しておりますので、よろしくお願いいたします。
  ちょっと教育に関してもう一つ聞いておきたいことがあります。
  先日、新聞のほうに新指導要領が出て、1年間やってきて小学校の教員の方たちが児童の学力格差が大きくなったと感じているというふうな新聞記事がございました。山形県はさんさんプランを早くから始めて、もう中学生まで取り組んでいただいているんですが、そういうところもどうなのかなと思いながらこの新聞を読ませていただきました。
  やはり学力格差が大きくなってしまって、授業についていけない子供たちがますます増えるとしたら、授業の内容は今までよりずっと多くなっているわけですので、その辺のところは南陽市はどのように感じておられるかお聞きしたいと思います。
○議長  淀野学校教育課長。
○学校教育課長  それでは、板垣議員の御質問にお答えをいたします。
  新学習指導要領が23年度から始まりまして、南陽市としましては、小学校につきましては学習支援員を赤湯、沖郷、宮内小学校のほうに配置しております。これは担任の先生とともに学級の中でTTのような形で学習の支援を行っていくというふうなことで効果を上げてございます。
  また、中学校におきましても、学習アドバイザーを3校の中学校に配置をしていただきまして、個別の指導やなかなか授業に質問があったりした場合に、すぐに答えられるような体制をとりながら配置してございます。
  学習指導要領につきましては、教科書が増えたというふうなことで、その指導が大変になるのではないかというふうなこともございましたが、現在のところ南陽市のそれぞれの学校では順調にその学習についても行われているというようなことで報告を受けております。
  今後とも先生方の研修会が学習指導要領の推進に伴って開催されますので、南陽市内の先生方にもその研修の機会をとらえていただいて、より一層指導の向上を目指して取り組んでいただくように指導してまいりたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  猪野教育長。
○教育長  学力の問題についてお答え申し上げます。
  子供たちの将来に向けて教育を行う者として責任ある教育活動は、学力をつけることであります。子供たちがこれから国際社会を舞台に当然生き抜いていかなければいけない事態がますます高まってきます。そういう意味で、先ほどの御質問でもありましたけれども、教養を高め、文化のレベルを上げて、そして学力も高めていくということは、これは必須であります。そのためにわかる授業を展開しながら、子供に過重負担を強いることなく、効果的・効率的な指導を研究していく必要があります。
  そんなことで、先ほど課長が申し上げましたけれども、南陽市は一人一人の子供たちの自立を促していくために、学習アドバイザーの制度だとか、教育指導員制度とか、そして研究所による南陽市の学力の実態分析を通して、より確かな学力をつくり出していけるよう、全面的に頑張ってまいりたいと思ってます。これが基本姿勢であります。
  以上です。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  まず南陽市は大丈夫だという御返答をいただいた上、教育長の熱き思いもいただきまして、やはり学力だけではないとは思いますが、心を育てる教育、いろいろあると思います。でも、やはりおくれたり、授業についていけなかったりしたら、子供にとっては学校は楽しくないところになるということをしっかりと押さえていただきながら、おくれることのないように、みんなが楽しく勉強できるような体制をしっかりとっていただきたいということをお願いしておきたいと思います。
  それでは、教育についてはこれぐらいにして、続きまして、観光資源のネットワーク化ということで、宮内地区の少し元気のないところが心配されます。
  一番はやっぱり菊まつり、いろいろありましたが、菊まつりがなくなったことで、もう本当にがっかりしている方たちも多く、商店街も何とかしなければいけないというふうに思って、昨年度も独自に菊の花を余計に飾ったりとか、お客さんを呼ぶことをやってきました。
  でも、やはりこちら側、菊まつりがまず成功した、それはよかったことなんです。本当に100回目に向けて成功したということは大変よかったんですが、やはり宮内地区の方たちにとって、あっちさ行って成功だった、やっぱりもう戻ってこないのかなと、また元気がなくなるのかなとかと思いながら皆さん生活していらっしゃいます。ましてや商店街の方たちなどは、やはり震災の影響で品物が売れなかった。そこでまた落ち込んでおります。
  本当に先ほど申しましたように、それぞれ頑張ってはいるんですが、やはりここは市のほうで観光資源の活性化というところで、宮内のいいところをもっともっと観光資源のネットワークというところで力を入れていただきたいと思います。
  バラ園、それから熊野大社、いろんな観光資源が多くあると思います。その辺をつなげていくのは行政側の力がないと無理な部分があると思いますが、その辺いかがでしょうか。市長でも観光課長でも、どちらでも。
○議長  髙梨商工観光課長。
○商工観光課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  市長答弁にもございましたように、菊まつりをはじめ大きなイベントは確かに活性化の中での一つのものとして位置づけられますが、宮内地区におきましても双松バラ園などがございます。新年度もやまがた花回廊事業ということで、この部分については南陽市だけではなく、近隣の市町も含めての事業の中で双松バラ園を位置づけながら、誘客の部分での一つの施設として位置づけをさせていただき、そこからサクランボ、そして菊まつりと四季の周年型の南陽市の観光資源の活用という中で、宮内地区も位置づけながら今後とも対応してまいりたいと考えているところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  やはりバラ園を含め熊野大社、いろんなところの観光資源、それをまちの活性化の中に結びつけということが大事なんではないかと思いますので、その辺を力を入れていただきたいと私は思うわけですね。バラ園のバラまつり、それから熊野大社、それぞれが個々に頑張っているところをしっかりつないでいただきたい。まちの中の活性化のためにつないでいただきたいという思いが私の思いでございます。
  先ほど市長も手を挙げられましたので、市長の思いも聞かせていただきたいと思います。
○議長  市長。
○市長  これまで宮内地区にも熊野大社を中心に門前通り、あるいは新町、いろいろと相当莫大な経費をかけて市民の皆さん方、あるいは地元の皆さん方が自力で頑張れる環境整備は十分行政としてはしたのではないかなと、こんなふうに実は思っております。それなのにどうしたことかなと、こう思っておった矢先であります。
  先般の絆イベントというんですか、あかりのあれを見ると、宮内地区は随分力があるんじゃないかと、本気になって頑張れば。この施設を熊野、双松公園、あるいはバラ園、蔵楽、あれだけの施設と環境を持っていてなぜ地元の皆さんがみずから頑張ろうとしないのかなと。力は十分あると、今回私はそういうふうに認識しました。物好きなようですけれども、準備の段階どうやってやってるのかなと、ずっと何回も何回も私行って見ていたんです、本当は。あの力があればできると、こう思いますから、自信を持って皆さんで結束して頑張っていただきたい。それに必要な支援は私はやります。
  ぜひみずから頑張ると。他力本願的に市でやってくれないからおれだ何もできないと、こういうことではいつまでたっても自立できないのではないかなと、こんなふうに思ってますので、ぜひ板垣議員なんかが中心になってみんなで頑張ればすばらしいものができるんじゃないかと、こう期待してますので、頑張ってみてください。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  自力で頑張るところができなかった部分もあると思います。今本当に宮内地区、一生懸命頑張っていろんなことを活性化のためにやっております。でも、やっぱりそれはそれぞれ頑張っているところをしっかりと見ていただいて、そこからまた盛り上げる施策をしていただくのは行政かなと思っておりますので、その辺のところをしっかりと応援していただきたいと思っております。
  そこのところを私たちも頑張りますが、宮内地区の、やっぱり南陽市全部がにぎやかに頑張っているところで宮内が置いていかれたというような感がないような施策を力を入れていただければありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。
  続きまして、雇用問題でございます。
  雇用問題に対しては、今年の有効求人者数が3,389人ということで数字が先ほどお答えいただきました。昨年度3,692人ということで、若干よくなってきているのかなとは思いますが、その辺のところから見ても、まだやはり失業者は600人以上はいらっしゃるというふうに私はとらえております。
  震災後、山形県内でもいろんな労働相談が増加しているということで、今職についていながらも、別な職を求めている方も多いということは、やはり厳しい状況にあるのかなというふうに考えております。その辺のところで、今年の新卒者の就職率はどうだったんでしょうか。
○議長  髙梨商工観光課長。
○商工観光課長  私のほうからただいまの部分で、新聞の報道での情報の範囲でしか私のほうで今手元にある部分はございませんけれども、県内の高校生の就職内定率は1月末現在で91.4%であったという報告が出ているようでございます。
  以上でございます。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  91.4%、県内ということは、南陽市もほぼそれに近いのでしょうか。雇用労働実態調査などを見ますと、平成23年度の採用が高卒者で9人とか、大卒が5人とか、やはり就職が少ないということは、求人倍率は若干よくなっていても、高校生にとっては厳しい面もあるのかなというふうに思っております。
  今、全国的にAIJの年金の喪失問題とか、国内製造業の破綻では過去最大と言われたエルピーダの経営破綻とか、こういう大きな問題が今起こってきて、これが地方にどういうふうに出てくるのか。やはり公的資金の焦げつきなども国民に負担が来るんじゃないかというふうなところも心配されるところで、これから若い方たちが地元に残るためには、やはり雇用がしっかりとなされてないと、これはもう無理だと思いますので、その辺のところを市長もいろいろ働きかけてはいただいていると思いますが、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。
○議長  市長。
○市長  板垣議員心配しておられるとおり、雇用が一番大事であるということは十分認識をして、これまでも再三そういった働きかけ、あるいは対応してきたわけでありますが、これまではどちらかというと他力本願的な企業を誘致するとかというふうなことが多かったんですが、今回のパッケージ事業では、自分たちでいろいろ研修を積んで、自分たちで仕事をつくるというようなことも一つの手法としてやらなければならないと、こういうことでありますので、そういったことをすれば、市内で65名という雇用が生まれるのではないかというふうに学んで、私としても自営業、こういったものにはもっともっと力をつけていただいて、みずから就職の場となるような場の設定をしていただけるような働きかけをしなければならんと。それには農業であるとか、こんなものもやはり職場となるようにしていきたいと。
  例えば、今までよそに働きに行っていた方々が自分の自営に戻ったと。100人戻ったとすれば100人の雇用が新たに生まれたと同じで出てくるわけですから、そういったことも市としては働きかけをしながら、新たな産地形成なども考えながら取り組んでいきたいと、こういうふうに思って今指示をしております。
  必ずしもこういう経済情勢ですから、急激な結果は見えないかもしれませんが、地道にやっていくことが大事だと、こんなふうに思っておりますし、先般いろいろな製造業、特に南陽市の中で新たなブランド品として販売できそうなものですが、これらの原材料を何とか南陽市内で確保できないか。そうすることによって、相当量の雇用を生むことができるということで、今お願いを実はしております。
  まだまだ南陽市内ではその材料は圧倒的に足りない。南陽市でブランド化している食料品の原材料が圧倒的に足りないという現状でありますので、希望は相当あると、こういうふうなことでございますので、若者を含めてこれからの人に自営であるとか、農業であるとか、そういったものに対する興味あるいは関心、そして魅力、こういったものをつけていくことが大事なのではないかなと、こんなふうに今考えて、その雇用の場をみずから確保する仕組みをつくりたいと、こう思ってますので、御理解を賜りたいというふうに思います。
  なお、よそへ企業誘致なども引き続き頑張っていくということに加えての話であります。
  以上です。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  パッケージ事業を含めて多くの人が事業ができたということで、本当にそれは今までのただ単に緊急雇用とか、そういうので短期間に働くのと違って、これからの将来が見えてくるというところで、若者たちもしっかりとここで生きていけるすべができるということで、私たちもぜひ期待したいと思いますので、そこは1段、2段、3段、市長が本当に力を入れてやっていただきたいと思います。
  やはり緊急雇用なども人数的に見ると去年よりは多く創出できるということなんですが、その辺は本当に短期間のことですので、その場しのぎでない雇用ができればいいなというふうに考えております。
  先ほど市長が企業誘致も含めてとおっしゃいました。国土利用計画の中に工業用地について新産業団地の整備を進めることにより増加する方向にあるというふうなところで、平成27年までに12ヘクタールを増やしたいという方向性が出ておりましたが、27年というとあと3年しかないんですが、そこまでに頑張るということで、もう早急に取り組む段取りをとっていらっしゃるのか、ちょっとお聞きしたいなと思います。
○議長  市長。
○市長  工業団地等につきましては、前々からの懸案であります。ただ、こういう経済情勢でありますから、必ずしも準備をしてもすぐに販売できるのかどうか。売買できなくて結果的に金利が絡んで高いものにつくということになっても困るので、状況を見ておりました。
  少し市内の企業においても、しっかり整備された場所で操業したいというような方もいらっしゃいますので、年内中ぐらいにはおおむねの場所を決めて取り組めるような状況をつくっていきたいと、こんなふうに思っています。今のところどこというような場所が決定していません。こういうアクセスなんかも大分南陽市は整備されてきたので、一番いい場所、あるいは企業人が要求するような、そういう場所も勘案しながら対応していきたいと、こんなふうに思っております。
○議長  板垣議員。
○板垣致江子議員  そのような方向でもう早急に本当に進めていただいて、若者が残れる南陽市にしていただきたいと思います。やはり親は子供たちと一緒に暮らしたい、地元に残ってほしい、本当に切実に思います。でも、職がなければそれはかなわないことです。それをあきらめて出してやる親も切ないと思います。やはりみんなでしっかりと南陽市に定住できるように、市長にはより一層雇用問題にも力を入れて頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
  それでは、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、7番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩をいたします。
  再開を午後2時といたします。
午後 1時50分  休憩
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