平成24年3月定例会

───────────────────
吉田 美枝 議員 質問
○議長  次に、3番吉田美枝議員。
〔3番 吉田美枝議員 登壇〕
○吉田美枝議員  3月議会、一般質問最後の登壇者となります。3番吉田美枝でございます。
  皆さんお疲れのことと思いますが、しばしおつき合いをよろしくお願いいたします。
  それでは、通告に従いまして質
問させていただきます。
  質問項目の1、少子高齢化社会の人口減少対策について。
  国立社会保障・人口問題研究所は、現在1億2,806万人の日本の人口が50年後には現在の人口の約3分の2の8,674万人まで落ち込み、65歳以上が全体の約4割、5人に2人が65歳以上という超高齢化社会が到来するという厳しい未来像を発表いたしました。高齢者1人を現役世代1人で支える社会の到来を前に、社会保障制度をどう構築していくべきか、国民一人一人に課せられた大きな課題であると思います。
  また、社会全体が豊かになると、老後に備えて子供を産み育てる意味が薄れ、出生率が低下すると言われております。これは豊かになった国すべてに共通の現象だと言われます。
  日本は世界的にも豊かな国であり、出生率の低下自体は自然なことです。しかし、日本の場合、その少子化がかつての高度経済成長と同様、余りにも急速に進行しております。ゼロ歳から14歳のいわゆる年少人口が2060年には現在の半分足らずのわずか719万人となり、人口全体に占める割合も1割を切ると推計されております。
  我が南陽市の人口推移・推計を見ると、少子高齢化の現象は全国平均と比べても著しいことがわかります。また、その進行の速さは驚くばかりです。
  2005年、平成17年と2010年、平成22年の国勢調査の結果だけを見ても、総人口が3万5,190人から3万3,658人と1,532人減っているのに対し、65歳以上の老年人口が9,323人から9,545人と222人増えており、高齢化率では26.5%から28.4%まで上昇、15歳未満の年少人口が4,840人から4,296人と544人も減っております。
  このままの状態で推移していくと2025年には人口が2万8,225人で、年少人口が3,045人、高齢化率が33.9%、2055年には人口が1万6,920人で年少人口が1,553人、高齢化率が41.3%、このように驚くべき数値を県政策企画課は推計しております。
  日本の女性1人が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率が2005年に過去最低の1.26人を記録し、社会的に危機感が高まったにもかかわらず、子供を産み育てやすい社会づくりに関する政策が他の政策に優先して実施されているとは決して言える状況にはありません。
  人口減少を食いとめるには、少なくともこの合計特殊出生率を2.07人まで引き上げる必要があると言われますが、この数字を達成することは極めて難しいと思われます。
  そこで1点目、少子化対策の一環としての子育て環境の整備についてでありますが、子育て支援策の一つであります医療費給付事業についてお尋ねいたします。
  この問題については、昨年の9月定例会の一般質問にも取り上げさせていただきましたが、その後、県内各地の自治体で医療費助成拡大の動きが活発に見られましたので、改めて南陽市としての今後の取り組みへの見通しをお伺いいたします。
  また、子育て支援応援団地の造成についてでありますが、このたび出された第4次南陽市国土利用計画の基本的な考えに、子育て世代の定住や市外からの転入を促すため、安心して子育てができる生活環境を備えた子育て応援団地の整備を進めるとなっております。構想の一端をお聞かせ願いたいと存じます。
  次に、2点目、高齢者の住環境についてであります。
  関口住宅は昭和45年、そして49年の建設で、築36年から41年を経過し、老朽化が進んでおります。これまで年次計画による修繕工事や明け渡し時の修繕を実施して何とかしのいでいるようではありますが、住環境は粗悪です。
  しかし、建設当初からずっと住み続けておられる入居者もおられるなど、一般的に居住年数が長く、入居者の高齢化、そして独居老人世帯が目立って増えてきております。低廉な家賃で住むことができるし、今さら転居など考えられないとの大方の入居者の言葉ですが、今58戸の住宅中、5戸の空き家があるようです。新たな入居募集もなされていないようですが、今後どのような対策を考えての措置なのかお聞かせいただきたいと存じます。
  次に、質問項目の2番、成人式のあり方についてであります。
  南陽市では、今年も5月3日に成人式が挙行されます。私も議員の1人として招待を受け、式典に参列させていただき、年々新成人の数が減っていることを改めて実感としてとらえ、一抹の不安さえ覚える状況です。
  また、新成人の代表が実行委員として会の企画、運営に当たっておられるとのことでありますが、人生の節目となる記念すべき成人式であります。成人を迎える人たち自身が満足できる魅力ある式典にすべきと考えます。
  教育委員会社会教育課と新成人側の実行委員との話し合いをもとに実施されるわけですが、企画、運営に当たっての関係はどのようになっているのかお伺いいたします。
  これからの地域を活性化していくには、若者の力は不可欠です。企画、立案にもっと積極的に若者の意見を反映し、魅力ある成人式を挙行することで地元への愛着心をはぐくんでいただきたいと願っております。
  以上、当局側からの誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  3番吉田美枝議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、子育て環境の整備についての1点目、子育て支援の医療給付事業についてでございますが、先ほど佐藤 明議員の御質問にお答えを申し上げましたとおりでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の子育て応援団地の造成についてでございますが、昨年9月定例会で吉田議員から、同じく12月定例会で田中議員から、それぞれ子育て応援団地造成についての御質問をいただき、定住、転入を促す重要な戦略の一つであると申し上げたところでございます。
  一方、福島の原発事故に係る避難需要を除けば、市内の民間貸家等については供給過剰な状況であり、今後、民業圧迫につながらない整備手法について検討が求められるものと思料しております。
  したがいまして、現在、民間事業者と共同による造成の可否について検討しておるところでございますので、しかるべきときが参りましたらば御報告申し上げますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、関口住宅の今後の対策についてでございますが、関口住宅は昭和45年から50年にかけて58戸建設され、このうち12戸が単身入居可能な住宅であります。
  これまで国からの補助を受け、住宅改善事業や入居者の明け渡し修繕工事を行い、維持管理をしてまいりましたが、経年劣化による建物の老朽化が進み、修繕工事費が増大してきている状況であります。
  また、募集をしても応募がないこともあり、今年1月に現在の空き家4戸と今後入居者の退去に伴う空き家も含め政策空き家とし、新規入居者募集は行わないことといたしました。
  このため、単身入居可能な住宅がなくなることから、高齢単身者の入居対策として、今年4月から市営桜木住宅1号棟1階部分の6戸を単身入居できる住宅といたしますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、成人式のあり方についてでございますが、例年、市外在住の新成人が帰省しやすいゴールデンウィークの5月3日に開催しており、今年度は294名の参加をいただきました。
  企画、運営に当たりましては、市内8地区の公民館から選出された新成人代表11名で構成する実行委員会を組織し、約2カ月の準備期間を経て成人式を開催しているところでございます。
  実行委員会と市側との関係につきましては、教育委員会社会教育課が実行委員会の事務局となり、成人式の企画、運営について準備期間中の助言と協力を行っているところでございます。
  さらに、実行委員としての経験とつながりをその後に生かし、新たな青年リーダー育成を目指して、成人式終了後も適宜顔を合わせる機会をつくりながら、ふるさとへの愛着と誇りを育て、新成人たちによる次のまちづくりにつながるよう、青年教育の一環として、若い世代と地域のかかわりづくりに努めているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  3番吉田議員。
○吉田美枝議員  御答弁ありがとうございました。
  まず、子育て環境の整備についてのほうから再質問させていただきたいと思います。
  女性が生涯に産む子供の平均数は現在1.35人ですか、先ほど申し上げましたとおり、人口減少を食いとめるためには、少なくとも2.07人まで引き上げる必要があると言います。
  この合計特殊出生率ですけれども、15歳から49歳までの女子が産んだ子供の数で計算すると言われますけれども、計算式があるようなんですが、南陽市の現在の数値と近年の動向を教えていただけますでしょうか。
○議長  鈴木保健課長。
○保健課長  吉田議員のおっしゃられた1.35人、県平均ということにもなっているようでございますが、市のほうの数値がございませんので、わかりかねる状況でございます。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  これ何かネットで調べたんですけれども、計算式があるということで、いろいろなところによく統計ということで発表されている数値もありますので、後でわかれば教えていただきたいと思います。
  先ごろ南陽市の公立幼稚園、保育園、児童館に通う園児の保護者を対象に行ったアンケート結果が市長に提示されて、市長と意見交換をされたという記事が新聞に載っておりました。それによると、やはり医療費助成の拡大が子育て支援政策で今後特に力を入れてほしいことのトップでもありました。
  私も子育て真っ最中の若いお母さんから意見や要望を聞く機会がよくあるんですけれども、子供さんが就学前の児童の場合は、保育園、幼稚園の費用負担を軽くしてほしい。子供さんが就学児童の場合は、安心して医療が受けられるよう医療費の助成拡大を願う声がやはり一番多く聞かれます。
  各自治体とも2012年度、今年度の予算案の内示をしておりますけれども、人口減少対策を最重要課題に取り上げて、子育て環境の整備ということで医療費助成の拡大が著しく進んできました。
  先ほどの佐藤 明議員の一般質問で、国の調整基金においてペナルティーがあるとか、あと現在そういった意味での南陽市のペナルティーが1,500万円あるというようなこと、恥ずかしいことなんですが、私も初めて知ったわけでございますけれども、でも、山形市でもこれまで1・2年生までとしていた医療費の無料化を3年生まで拡大する。米沢市でも今年から1年生までといった医療費助成が決まったそうなので、そうなると本当に先ほど佐藤 明議員もおっしゃられましたけれども、3市5町の中で一番医療費助成の取り組みがおくれているということになってしまいます。
  県では、これまで設けていた所得制限の撤廃を今年から提示しておりますけれども、市の持ち出し分の負担軽減となることから、米沢市とか山形市のように段階的でも結構ですし、例えば歯科診療に限ってといった方法などもあると思います。国に対してこのペナルティー撤廃の働きかけをしていただくのはもちろんですけれども、医療費助成拡大への取り組みの意思といいますか、一つの足がかり、前向きな姿勢を示していただきたいと考えますけれども、市長はどうお考えでしょうか。お願いいたします。
○議長  市長。
○市長  先ほど午前中、佐藤議員にもお答えしたとおり、以前から見れば相当子育てに対する国の考え方も変わって、子育ての手当なども大分充実してきているというようなことからすると、総体的にはそう進んでいないということでなくて、相当数の手当が増えていると、こう思っております。
  ただ、南陽市の医療費だけを見た場合は、よそよりもというふうな話であります。これはほかの保険に加入している、共済組合であるとか、社会保険とか、そういった方々の部分についてはペナルティーはないんですね。国保に限ってあるということなんです。
  さらに、これは償還方式ですと医者にかかる人は随分少ないんですね、どうしたわけか。現物支給の場合はペナルティーと、こういうふうなことでありますので、この辺を少し勉強しながら、できるだけ皆さん方の御期待に添えるようにということで、先ほど佐藤議員の質問にお答えしたところでありますので、含めて前向きに検討させていただくと、こういうことであるし、そのペナルティー分ぐらいは佐藤議員の要請では一般会計から繰り出してもいいんじゃないかと、こういうふうなことでもありました。
  ただ、そうなれば、ほかの保険にかかっている人は二重三重に金を出すと、こういうことになるわけなんですが、その辺も含めてできるだけ皆さん方に負担のないように、なおかつ子育てに専念できる環境づくりということでございますので、前向きに検討してまいりたいと、このように思いますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
○議長  ただいま3番吉田美枝議員の一般質問中でございますけれども、ここで暫時休憩といたします。
  再開は3時10分といたします。
午後 2時57分  休憩
───────────────────
午後 3時10分  再開
○議長  再開いたします。
  先ほどの件について鈴木保健課長より発言を求められておりますので、鈴木課長。
○保健課長  先ほど御質問ありました合計特殊出生率の統計でございますが、21年度の状況ということで申し上げたいと存じます。
  全国平均が1.37、県平均が1.39、置賜管内が1.52、当南陽市は1.64となってございます。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  ありがとうございます。
  市が1.64と最高であるという、でも2.07人まではまだまだなわけでありますので、少しでも2.07人まで引き上げるためにこれから少し医療費の提言をさせていただきたいと思います。
  白鷹町の今年度の予算案の中に小児インフルエンザワクチン接種事業が盛り込まれておりました。1歳から中学3年生までの季節ワクチンの接種費用のうちの1回分を半額補助する内容でありましたけれども、毎年冬になるとインフルエンザが流行して、保育園とか学校が学級閉鎖になってしまう。そうなると困るのが親なわけです、保護者。仕事を休むこともままならず、本当にどうしたものかと頭を抱え込んでいる状況であります。
  こうした悩みを少しでも悩みの解消につながればという、こういう白鷹町の施策、本当にあったかみを感じるというか、子供というか、親に寄り添った支援だななんて思います。本当に小さな動きかもしれませんけれども、子育て支援策の大きな事業じゃないかななんて思います。
  南陽市の1歳から中学3年生までの子供数4,000人ぐらいですか、3,000弱として、3,000人として1回分の接種費用が3歳未満でしたか2,000円、3歳以上が2,200円ですか。3,000人で2,000円として約600万円ですか。南陽市にインフルエンザを私、今風邪を引いておりますけれども、本当にこういうインフルエンザを流行させない動きというのをつくっていきたいと思うんですけれども、市長、どう考えますでしょうか。
○議長  市長。
○市長  否定するわけではございませんが、本当に子供を増やす要因になるのかどうかということでは、マイナスにはならないというふうに思います。
  ただ、それだけで子供を産む前から女性の方が、子供が風邪引いたらどうするかということを考えて、風邪引いて心配だから子供をつくるのやめたと、こういうことよりも、もう少し環境ですね。やはり女性の置かれている全体的な環境整備というものが大事なのではないかなと、私はそう思っております。
  したがって、あらゆることに意を尽くしてまいりますが、少なくとも女性の時間的な余裕、こういったものが何よりも大事でありますし、社会ですね、子供を産むことに否定的なそういうムードをなくす。企業においても、社会全体でやっぱり子供を産み育てていかなければならないんだというような、そういう環境と意識づけが何よりも大事でありますし、同時に女性も社会参画も大事でありますが、まずはやっぱり後継者というか、人づくりというか、そういった一番のもとでありますから、子供がいなければ後継者も何もないわけなので、そのことのほうがさらに女性としての価値の高いことだということをこれから教育レベルで指導していかなければならんのではないかなと、こんなふうに思っているところでございます。
  これは女性にしかできない大事な役割でございますので、その辺を少し教育的観点から指導することができれば、女性の方も子供を産み育てることに優越感を持って頑張っていただけるのではないかなと、こんなふうに思っております。そんなことを含めて総合的に取り組みを強めていきたいと、こう思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  インフルエンザワクチン云々じゃなくて、やっぱり子供を育てる環境づくりということで、先ほど申しましたとおり、子供が病気になった場合、親が休まざるを得ないというような本当にそういう状況にありますので、子育て環境の整備というのは前々から私も訴えてきたところであります。
  それで、ゼロ歳児保育とか、ファミサポとか、学童保育とかというようなことを今まで申し上げてきましたけれども、子供が欲しくて欲しくて、欲しいと願っている女性でもなかなかできない女性、この前9月ですか、特定不妊治療の助成の拡大というようなことでも話しましたけれども、何か村山ですか、流産とか死産を繰り返す女性に対して扶育治療費の助成とかというようなことも打ち出されております。そういったことも加味しまして、やっぱり本市としては特定不妊治療のときに直接的な助成はしていないけれども、保健師の妊婦の健診の体制づくりとか、保健師さんを増やして相談事業を強化していくんだというような御答弁を受けました。
  なるほどそういった意味では、妊婦さんの心の支えになるのかななんていうふうなことは思いますけれども、妊婦健診14回まで無料になりましたけれども、産んだ後の産婦さんまではなかなかこれまで話が及びませんでしたけれども、産婦と乳児の1カ月健診というようなことで、これも他の市町ではありますけれども、助成に踏み切ったというようなところもあるようです。
  そういった1カ月健診なんていうのは、本当に母体が通常の状態に戻っているかを健診する大切な健診で、本当にそれで異常がなければ床上げということになるわけですから、そういった意味で本当にあったかい、私は女性なので、そういった意味で女性のあったかい心に訴えるような施策をしていただきたいなと思うんですけれども、この産婦、乳児1カ月健診なんていうのは、本当に以前取り組まれていたハッピーママギフト、本当の意味でのハッピーママギフトになると思うんですけれども、これの考え方というか、市長、どうお考えになられますでしょうか。
○議長  市長。
○市長  保健の観点からいえば、その辺も全部網羅されているわけでありますから、特段問題ないと思いますが、さらにそういった精神面での援助が必要だということであれば、今回初めて私になってから保健師の採用、あるいは管理栄養士の採用、こういったところにも踏み込んで取り組んでいますので、さらなる人員の確保をしながら、いろいろと産婦の対応等についてもしていきたいと、こう思っております。
  ただ、この件については、ある意味医療の部分もありますから、その辺は専門的なお医者さん、ドクターにお任せをする部分もあるかとは思いますが、できるだけ精神面での支援ができるというふうなことであると同時に、そういう期待が大きいということであれば、しっかり対応してまいりたいと、こんなふうに思っておりますので、必要な提案をぜひいただければなと、こんなふうに思っております。
  以上です。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  ありがとうございます。
  子供を持つ親の生活というのは、この経済不況の中で収入も減ってきており、本当に大変な厳しい状況にあります。子供は本当にアレルギー疾患とか、長期にわたる治療を要する病気も多く、子供を育てる家庭にとって医療費の経済的負担は大きいものがありますので、医療費の助成拡大、前向きに今後検討していっていただきたいなと思いまして、医療費のほうはここまでというか、次の質問で、子育て応援団地の造成についてお尋ねいたします。
  昨年9月の定例議会の一般質問ですけれども、子育て応援団地造成事業についてお尋ねしましたところ、できるだけ早く病院の近くに高齢者向けの建物を確保し、ドリームランドに近いところに子育て応援団地をつくりたいということで担当課に指示を出しているところだと市長の答弁がありました。
  これはとりもなおさず第4次の南陽市国土利用計画のことを指すのだろうなと思うんですけれども、ということは目標年次を平成32年度に置いておられるわけでしょうか。お尋ねいたしたいと思います。
○議長  市長。
○市長  できるだけ早くですから、10年先の話をしてもしようがないわけでありますが、今試算をさせて、いろいろな補助制度なども含めて担当課から出てきた内容を見ますと、相当金額的にも検討を要する内容だというようなことで、新たに再度、再検討というような状況にあります。
  そういう意味で、このたび民間との連携というような取り組み、南陽市ではこれまで例がないわけでありますが、そんなことも含めて今の需要と供給のバランス、こういったものを考えながら、できるだけ我々が意図する施設、あるいは環境が整った施設、こういったものが可能なのかどうか、改めて検討をさせております。
  できれば、私としては民間の皆さん方のビジネスを圧迫するようなことのないような方法を検討するようにと指示をしておりますし、国といいますか事業団からも、今南陽市にある施設を引き取ってもらえないかと、こういうような相談もあります。しかし、これらも一定程度の改修をしないと使えないというようなものでもあります。さまざま状況が変わっておりますので、今最も南陽市にとってベストとは言わなくてもベターな判断をしてまいりたいと、こんなふうに思っております。
  それは財政的に文化会館等の建設なども出てきましたので、余り無理のない形で進めていきたいというふうなことと、さらには民間の活力、あるいは民間経済を余り刺激しないで、民間の皆さん方もそれなりにビジネスとして成り立つようにというようなことの両面から検討させていますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  ありがとうございました。
  ただいま市長の答弁の中に民間との連携、あと事業団のほうから引き取ってもらえないかというような要望があるとおっしゃられましたけれども、これって雇用促進住宅のことだと思うんですが、先ほど高齢者住宅は桜木町のほうに単身の方をというようなことで、9月のときは病院のところに高齢者向けの住宅、民間との連携でどこにあれするのかはわかりませんけれども、ドリームランドの近くにというような構想を先に述べておられますけれども、その辺はそれとの整合性はどうなのでしょうか。
○議長  市長。
○市長  今回の関口団地の単身住居の対応は、あくまでも緊急的なものでありまして、将来にわたってそうだということではありません。また、病院の近くの検討は依然として大事なポイントでありますので、これも民間との連携でできないのかどうかということを指しているものであります。
  さらに、子育て団地については、できれば散歩はどうなのかですが、レベルでドリームランドにというような意味では、関口団地の位置も極めて有望な位置でありますし、また雇用促進事業団の場所も有望な位置だと、こういうことに理解していただければよろしいというふうに思います。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  今の段階では構想というだけで、これから煮詰めていかれるということなので、そのようにとにかく人口を余り減らさないようにというか、そういった施策に前向きに取り組んでいただきたいと思います。
  やっぱり子供は本当に未来の宝なので、子どもを持つ親が安心して住めないまちには本当に未来がないと思いますので、子育て支援都市を宣言しているからには、本当にその子育て支援都市にふさわしい施策をどんどん展開していっていただきたいなと思うわけであります。
  高齢者の住環境についてでありますけれども、本当に家族構成も変わり、核家族化が進み、高齢者世帯、老老介護など余儀なくされているケースも本当にあります。独居老人も年々増加しております。
  そうした方々の中には、近くに身内がいる人もいれば、いない人もいる。介護を受けている人もいれば、いない人もいる。ひとり暮らしでふだんは自分のことは自分でできるんだけれども、持病があったり、突然病気したり、具合が悪くなったりした場合、本当に1人で生活することに不安や寂しさを感じたり、実にさまざまだと思いますけれども、先ほど片平議員の空き家対策にもありましたけれども、高齢者が本当に安心して明るい生活ができるような新しい高齢者福祉のあり方というか、考えていくべきかなと思いまして、その一つの例が地域の空き家を借りるとか、買い上げていただいて、バリアフリーに改造する程度の最小限の経費でおさまるのであれば、地域住民の理解とか協力を得て、数人で共同生活ができる場の提供なども超高齢化社会を迎えるに当たって考えてみるべきことなのかななんて思いますけれども、新しい高齢者福祉のあり方って、住環境に関して福祉の面ではどういうふうにとらえておられますでしょうか。構想をお聞かせいただきたいと思います。
○議長  大沼福祉課長。
○福祉課長  高齢者福祉計画を今回第5期介護保険計画と一緒に立てたんですけれども、高齢者についてはその地域の中でずっと住みたいという方と、先ほど言ったように高齢者住宅的なところを整備になったところにシフトしていきたいという方といろいろニーズがありますので、単に高齢者サービスつきの例えば高齢者専用住宅を建てたとしても、現実的にはコストの面、運用面を含めれば結構課題はあります。
  先ほど言ったように高齢者の方が何人か共同で住むというふうなことについては、実は他市町村で問題になっているところもありますので、市としては先ほど言ったように高齢者のニーズに応じた形で政策が対応できるような、少し広範囲な勉強をしたいというふうに考えています。
  以上です。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  確かに私もいわゆる限界集落と言われるような地域を回ってみても、やっぱり住みなれたところで、本当にここで生活したいんだという高齢者の方がたくさんおられるのが現実なようです。
  でも、やっぱりその中でも、こういった共同生活というのか、どこかにそういったことも考えていかなければならない問題なのかななんて、孤独死とかの問題もありますし、すぐに移行するというんじゃなくて、片隅にこういった施策もあるんだというようなことで検討だけはしていただきたいなと思うわけであります。
  次に、成人式のあり方についてお伺いいたしたいと思います。
  成人式関係報償費として23年度まで1万円の予算計上であったものが、24年度は2万円となっております。この報償費とは実行委員となった方への手当分なのでしょうか。お尋ねいたします。
○議長  山田社会教育課長。
○社会教育課長  今、議員からお話ございました報償費でございますけれども、11名の実行委員がおります。そちらに対する謝礼というふうな形になるところでございます。
  以上でございます。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  11名の実行委員の謝礼ということで、そうしますと成人式関係の総額の予算ってどのぐらいを見ているのでしょうか。おわかりになればお願いいたします。
○議長  社会教育課長。
○社会教育課長  お答えいたします。
  平成23年度の部分でございますが、4万9,242円というふうなことで決算をさせていただいたところでございます。
  なお、今お話にございましたように、実行委員の謝礼が1万円、あと消耗品というふうなことで、成人証書というふうなものもつくりますので、そちらのほうの用紙代、あと演台の生花とか、あと昼食代というふうなところでさせていただいたところでございますので、御理解を賜りたいと思います。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  総額の予算を聞いてびっくりいたしました。それで十分だとお思いでしょうか。実行委員会側からの予算要望なんかはないのでしょうか。お伺いいたします。
○議長  社会教育課長。
○社会教育課長  この予算が小さいのではないかというふうなことでございますが、議員の皆様方も御出席いただいて成人式をさせていただくところでございますけれども、その中でかかる経費はというふうに見た場合に、基本的には式典が一番のものというふうに私どもとらえているところでございます。
  そういった中で、成人者に対する成人証書をおあげをするというふうなことでなっておりますので、私ども決してこの金額が小さいのではないかということは考えていないというふうなところでございます。
  以上でございます。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  新成人を迎えられる人をお祝いする成人式でしょうけれども、成人式の主賓はだれと考えておられるでしょうか。
○議長  社会教育課長。
○社会教育課長  成人式でございますので、当然市内外、私ども南陽市出身の二十を迎えられる新成人というふうに考えておるところでございます。
  以上でございます。
○議長  吉田議員。
○吉田美枝議員  その主賓の成人をもっと引き立たせる成人式の式典のあり方を考慮してほしいということで、実は山形市の成人の祝賀式と山形市では言っているようですけれども、全国のすぐれた成人式を顕彰する大会で毎年入賞しており、2008年、2009年は準大賞、2011年が見事大賞に輝いたという。今年も1月8日に県の総合スポーツセンターで山形市の成人祝賀式が盛大に行われたということを私、親戚の娘さんから教えられまして、その模様をネットで検索してみました。
  そうしましたところ、9名の新成人が成人の祝賀式実行委員会を組織し、約半年前から市側と協力して企画、運営に当たっているという点では南陽市と同じです。新成人が2,050人と規模が違うといえばそれまでですけれども、人数が少なければ少ないなりに、本当に独自の方法、式典の持ち方というかあるはずです。
  山形では、本当に実行委員会が直接ステージに登場する人たちに式典を要請するなどしているそうですけれども、市の社会教育課は、実行委員会のメンバーは自分たちで式典を運営したという充足感がこれまで以上にあったのではと、その大賞をとったときのコメントで、今後も新しいものを模索していきたいと話しておられました。
  南陽市も青年教育には本当に力を注いでおります。若者は本当にはかり知れない大きな力を持っております。新成人の人たちが本当に参加してよかったと思える思い出深い魅力ある成人式の企画、運営を大いに期待したいと思います。行政のほうにどうだというんじゃなくて、期待をしたいと思いますので、よろしくお取り計らいのほどお願いいたしまして、11分を残して私の質問を終わらせいただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、3番吉田美枝議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました5名の一般質問はすべて終了いたしました。
  長時間大変に御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁された執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待をしております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

散会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでございました。
午後 3時41分  散会