平成24年6月定例会

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午後1時00分  再開
○議長  再開いたします。それでは、午前中に引き続き一般質問を始めます。
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髙橋  弘 議員 質問
○議長  10番髙橋 弘議員。
〔10番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  10番、2期目の髙橋 弘です。
  先般通告いたしました市政全般について一般質問させていただきます。市長初め当局の誠意ある答弁をお願いいたします。
  今年2月、今までにない集中的な大雪に見舞われ、平年より桜の開花も1週間から10日もおくれ、田植えもようやく終わったころだと思います。このまま何事もなく1年が過ぎればと願うところであります。
  振り返って昨年を見れば、地震・津波被害の整理もつかず、また原発事故の手だてもつかない状況で、30キロ圏内の人は各地に避難され、いまだにいつ帰ることができるかわからない状況にあります。一日も早い収束を願うものであります。
  今から67年前、日本は人類史上初めて広島、長崎に原爆を投下されました。その被害たるや数十万人にも及ぶ死者、そして原爆病で苦しんだ人はそれ以上おられるということを我々は決して忘れてはならないと思います。
  そのために、日本は非核三原則をつくり、核の使用を禁じてきたわけでありますが、いつの間にか平和利用目的の名のもとに、全国に50基もの原発がつくられたということは紛れもない事実であります。
  今まで原発については国民全体が余り関心を持たなかったことは事実だと思いますが、調べていけば原発から出る使用済みの核燃料、それの最終処分場も決まっていない。また、福島の原発、最終的に廃炉にするには40年以上もかかり、一般的な原発でも30年の年月を費やすということであります。また福島原発のように事故が起これば、放射線量、放射能汚染、風評被害だのさまざまな問題が発生するわけです。
  しかし、今まで電力会社も国も、原発は安全だよ、地域のためになるんだよと安全神話をつくり説明した経緯があります。つくられた原発の安全神話、そして原発近隣の市町村の方々、また日本じゅうがその神話を疑いもしないで今まで原発を容認してきた。そのことについては我々も大いに反省しなければならないと思います。
  このことを踏まえ、山形県知事は脱原発、卒原発を掲げ、いろいろ政策を打ち出しているわけですが、私は脱原発に向けて大いにやるべきだと思っているところであります。
  南陽市にも、風力発電に適したところ、太陽光発電に向いているところ、また水力発電の可能な場所など、いろいろ研究なされていると思いますが、原発に頼らない電力行政を進めるためにぜひやっていただきたいと願うものであります。
  そこで、再生可能エネルギー政策でありますが、24年度の施政方針の中に再生可能な地域エネルギーの導入推進等研究を重ね、危機管理に万全を尽くすとありますが、どのような導入のための研究なのか。また、再生可能エネルギーを目指したエコタウンの研究とありますが、具体的にどのようなものなのか伺いたいと思います。
  今、全国あらゆるところに高速道路ができ、仕事に行くにも観光をするにも便利になり、高速道路っていいもんだなという感じでありますが、我が山形県、その点では非常におくれをとったと思います。山形自動車道が横断的にできてはいますが、県を縦断する高速道路は、残念ながら途切れ途切れの1本につながらない高速道路であります。何でこんなことになったのか不思議なくらいでありますが、ようやく平成30年をめどに福島から上山北まで1本につながるということであります。
  そこで、私は高速道路ができ、車の乗り入れが格段に増えたとき、スムーズに市内のあらゆるところに行ける観光地も含めてでありますが、道路の整備が必要だと思います。観光地の受け皿もそれなりに今から準備検討しておかなければと思いますが、当局としてどのように考えておられるのか伺います。
  今年度から県内初めて市税、固定資産税がコンビニからでも納付できるようになり、多くの市民の方々が喜んでおられると思います。当局の方々の努力に感謝を申し上げたいというふうに思います。
  そこで、ここまでやられたのであれば、もう一段踏み込んでコンビニもない地域もあるわけですので、郵便局での納付は考えなかったのか。また、このことによってどのくらいの納付率向上を考えておられるのか伺います。
  いろいろ質問させていただきましたが、当局の誠意ある答弁を期待し、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  10番髙橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、再生可能エネルギー政策についてでございますが、昨年3月の福島原発の事故を踏まえ、特に電源、熱源に対する再生可能エネルギーの導入研究は、原発依存からの脱却のみならず、危機管理上も大変重要であると考えております。
  その中でも太陽光や風力、木質系バイオマスによるエネルギーのベストミックスは、雪国であることや定量の流水を持たない本市の特徴を踏まえた解決策の一つと心得るものであり、今回、ハイジアパークに太陽光や小型風力発電装置等の設置を御提案したところでございます。
  さらには、豊富な森林資源に本市は恵まれておりますので、荒廃森林の整備や雇用の創出に結びつく木質系バイオマスの有効利用について、新エコタウンプロジェクト研究会が調査研究を進めているところであり、今後の公共施設の整備計画と兼ね合わせながら、南陽市に一番適合した再生可能エネルギーを論じ、実践してまいる所存でございます。
  2点目の道路行政政策についてでございますが、東北中央自動車道は国土交通省が新直轄方式で進めている福島米沢間について、平成29年度開通方針が明示され、東日本高速道路株式会社が有料道路方式で進めている南陽上山間においては、平成30年度の開通を目指し、事業が急ピッチで進められております。
  また、本市内工区では、現在、事業用地の買収と白竜湖付近の試験盛り土工事が行われており、今年の秋からは工事用道路整備が着手され、本体工事が本格的に始まるための準備工事に入る予定であります。
  一方、市内観光施設等へのアクセス道路の整備状況につきましても、国道113号赤湯バイパスや国道13号上山バイパスが供用され、梨郷道路や都市計画街路赤湯停車場線についても、早期完成に向け建設が進められており、今後は市街地や主要観光施設へ円滑に案内するためのサイン施設等の整備に取り組んでまいりたいと存じます。
  観光面においては、近年、旅行者のパーソナル化が進み、マイカーでの旅行形態も多くなっており、旅行ニーズも多様化しております。それらを踏まえ、本市では着地型旅行商品の開発や街なか歩きを楽しんでいただける施策も行っており、また広域観光にも力を入れながら、旅行形態の急激な変化にいち早く対応できる受け皿づくりを行っております。
  今後とも本市の自然や文化が織りなす風景、温泉等、今ある地域資源を最大限に生かしていくとともに、高速道路完成時に向け温かいおもてなしに一層磨きをかけて、商業及び観光資源の活性化を官民一体となって図ってまいりたいと考えておりますので、御理解と御支援を賜りたいと存じます。
  3点目の市税、収納政策についてでございますが、議員からございましたように、本年5月からコンビニ収納を開始しております。県内では、山形県が自動車税を、山形市と鶴岡市が軽自動車税をコンビニで取り扱っておりますが、全税目を実施するのは本市が県内初となっております。いつでも納税が可能となったことから、多様なライフスタイルにも対応でき、収納率の向上にも期待をしているところでございます。
  5月からということで、実質、固定資産税からのスタートとなりましたが、5月のコンビニでの収納件数は約2,000件となっており、好調な滑り出しと感じております。また、金融機関やコンビニでの納付が困難な方につきましては、郵便局で取り扱い可能な納付書も発行しておりますので、税務課まで御連絡をいただきたいと存じます。
  なお、税務課では納め忘れがない口座振替を推進しておりますので、議員各位からも御指導くださいますようお願いをいたす次第であります。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  どうも御答弁ありがとうございました。
  そこで、市長にお伺いしたいんですけれども、国としてはっきりした将来の電力予想を出してないわけですけれども、県知事が言う脱原発で行くのが将来の子供たちに負担をかけないというようなことで大変いいことだというふうに思っておりますが、もう一度市長の考えをお聞かせ願いたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  県知事は卒原発というような表現をしているようでありますが、私といたしまして、基本的にはそういうところでよかろうというふうに思っておりますが、現在のような経済情勢、特に今グローバル社会において、他の国と競争しなければならない企業間の競争があるわけでありまして、必ずしも節電であるとか、あるいは計画停電であるとか、こういった状況であれば、日本の経済はどのようになっていくのか、こうした部分がしっかり保障される段階にあって、初めて卒あるいは脱原発という言葉が使えるのかなと、こんなふうに思っているわけです。
  それでなくても、今現在なかなか厳しい経済情勢になっているわけでありますので、その辺の解決が大事なのではないかなということで、原発に頼らないエネルギーが確保できた段階でそういうふうな方向に進むべきではなかろうかなというふうに今の段階では考えているところであります。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  市長の考えとしては、今の経済状況を見れば、即脱原発、卒原発ではなかなか大変だというような御答弁でございます。
  今やっぱり関西電力で一番問題になっているというのがそこだというふうに思います。やはり一つの将来的にわたって原発に頼らない、そういった再生可能エネルギーが十分に整ったそのときに、初めて卒原発というものを打ち出されるのではないかというふうに私も思いますけれども、やっぱり一つの国の方針、そしてまた市の考え方として、その辺ははっきりしておかなければならないというふうに思います。
  今、国の政策を見ても、本当に原発に頼って電力行政をやっていくのか、それとも本当にそれに頼らないで再生可能エネルギーでやっていくのか、その辺の考えがはっきり示されていないというのが国民としても一番心配なところなわけであります。そういうようなところで、市長の考えは十二分に理解いたしました。
  それで、もしという言葉を使いますけれども、脱原発、卒原発になったときに、我が南陽市、太陽光発電、風力発電、水力発電というふうにありますけれども、導入を考えるとすればどういった分野に可能性があるのか、その辺関係課長にお聞きしたいというふうに思います。
○議長  大坂企画財政課長。
○企画財政課長  再生可能エネルギーにはいろいろございますが、今議員おっしゃったように南陽市としましては、風力発電なり太陽光発電、また原材料が豊富にございます木質系バイオマスエネルギーの熱利用などが有力なのではないかというふうに考えているところでございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  今課長の答弁では、木材が豊富にあるので、木質の再生可能の発電というような答弁がありましたけれども、この4月30日だと思いますけれども、県で県内発電適地マップというものを公表いたしました。その中には南陽市、いずれの再生可能エネルギーの適地にも上がってこなかったわけです。隣の高畠町、長井市、米沢市、飯豊町、川西町、この辺はいろいろの分野で適地というようなことで新聞に載っておるわけですけれども、南陽市にはやっぱりそういう木質のバイオエネルギーについてはあると思いますけれども、ほかの再生可能エネルギーについての適地というのは考えられなかったのか。そしてまた、そういった県で調査をしているということ自体を市の当局ではわかっていたのかどうか、課長にもう一度お伺いしたいというふうに思います。
○議長  大坂企画財政課長。
○企画財政課長  今議員からおっしゃられました県のほうのマップの公表でございますが、県では3月30日に公表したものでございまして、今回のマップの公表につきましては、県の条件に合致するものがあるかないかというふうな問い合わせはあったようでございます。
  なお、この条件といいますのは、太陽光の関係になると思いますけれども、面積が2ヘクタール以上で、公共用地で未利用地があるかなしかというふうな問い合わせだったようでございます。
  なお、今回の3つの分野ですね、太陽光、風力、小水力発電の各設備が設置可能な地点を公表ということでございますけれども、これらはいずれも事業としての採算性を考慮した大規模な施設ばかりでございます。企業が参入することを想定したものと私ども理解しておりますけれども、この適地に載っていないから発電できないとか、そういうものではありませんので、南陽市に合った方向性を検討していきたいと思っているところでございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  今、県のほうのそういった再生可能エネルギーのいろいろの分野での取り組み、各市町ですけれども、そのお話を説明をいただきましたけれども、やっぱり南陽市としてその辺はしっかりした考えというか、そういったものを持っておかないと、なかなかそういった県からのいろいろの調査のときにいい資料を出せないというふうに思いますので、いろいろそういう適地というのは確かにあると思います。
  そして、この前、私が4月と思っておりましたけれども、3月30日、このマップが出されたわけですけれども、これはあくまでも公共施設というような位置づけで出されたようでありますけれども、その公共施設だけでなくて、我が南陽市、いろいろ適地というのは見当たると思います。特に私は太陽光発電、これに向いている地域というのは相当あるのではないかというふうに思っております。
  先ほど市長がハイジアパークのほうに太陽光の再生可能の発電を考えているというようなお話がありましたけれども、確かにハイジアパーク、相当のあいている土地があるというふうに聞いておりますけれども、この辺の市長が言われたハイジアパークのその施設での取り組み、どの程度だかわかりませんけれども、あいている土地への太陽光の再生可能の発電、この辺は考えられないのか、市長にお伺いしたいと思います。
○議長  大坂企画財政課長。
○企画財政課長  今ハイジアパークの発電ということで御提案いただきました。今回もハイジアパークに太陽光のほうの設置をしたいというふうに考えてございますが、今回の設置の場所は本館から道路側といいますか、南側、南東側というふうなことで考えてございますが、ハイジアパークの北側とか東側の山のほうでございますが、ここは県南県立自然公園の普通地域ということで指定されてございます。設置そのものや建物の色とか屋根の塗装とか、いろんな規制等がございます。県のほうでも協議が必要、許可が必要になってくるということでございますので、ハイジアパークのあいている土地には、他の用途の利活用なども含めまして総合的に検討してまいりたいと思っているところでございます。
  なお、許認可関係もあるということで御理解をいただきたいと思います。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  あいている土地は公園になっているというようなことで、なかなか公園の使用というのは難しいというふうに私も聞いております。あの白竜湖についても、公園の縛りがあってなかなかできないというようなことも聞いておりますので、なかなか大変だというふうに思いますけれども、ハイジアパークだけでなくて、いろいろ南陽市、山は大体南のほうに向いているわけであります。そういうようなことで、太陽光の発電というにはかなり条件のいい場所ではないかというふうに思います。
  そしてまた、今、鳥上の十分一山、随分ブドウの団地が耕作放棄地になってあいている場所もあるわけですけれども、そういったところの利用という点では、市のほうでは考えられないのかどうか、課長のほうにお伺いしたいと思います。
○議長  大坂企画財政課長。
○企画財政課長  山の手のほうの利用していない農地なども含めてだと思いますけれども、先ほども申し上げましたように、これも法規制の壁がございます。農地法、農振法、森林法、また自然公園法などもひっかかるものでございます。
  南向きの緩い斜面、本当に発電には有力な斜面だとは思いますけれども、県でもこの基準の緩和というようなこともちょっと言ってはおりますけれども、この辺がどの程度になるのか、今後それを見きわめていきたいと思います。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  その辺は十二分に検討していただいて、いろいろ研究をしていただきたいというふうに思います。
  そしてまた、昨年の津波で被災した3県に対して、太陽光発電の適地マップというようなことが国のほうからその被災3県のほうに出してくださいというようなことで説明があったようであります。
  これはあくまでも被災3県というふうな名目ではありますけれども、ただ、希望があればその被災3県以外でも費用を助成するというような国の説明でございますので、そういった南陽市での太陽光発電適地マップなども、そういった費用の助成もあるようですので、ぜひ考えていただきたいというふうに思います。
  原発はこの狭い日本には合わないと思っております。今の子供たちに将来負担をかけないような脱原発そして卒原発をしていただいて、再生可能エネルギーの導入について進めていただきたいというふうに思います。
  再生可能エネルギー政策については以上で終わらせていただきたいというふうに思います。
  続いて、道路行政のことでございますけれども、NEXCO東日本では平成30年完成と言っておるわけですけれども、今の進捗状況を見て、実際に30年で完成するのか、その辺の見通し、建設課長、ひとつお願いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  新野建設課長。
○建設課長  NEXCO区間の道路開通の見通しでございますが、先ほどの市長答弁にもございましたように、直轄区間については29年というような明示がされてございます。また、御指摘の南陽上山間でございますが、現在事業用地の買収、これも先ほど市長から御答弁ございましたが、白竜湖付近の試験盛り土等が行われてございます。
  なお、昨年の3月の大震災において、若干基準点等の変動がございまして、再調査が必要だったというようなことで、若干遅れがあったというふうにお聞きをしておりますけれども、現在はおおむね順調に進んでいるというふうにお聞きをしているところでございます。
  なお、来年度からは中川地区側から本体工事に一部着手されるというふうにお聞きをしているところでございます。目標とされております30年の完成については期待できるものというふうにとらえておるところでございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  NEXCOの言う30年完成は大丈夫だというような課長の答弁でございますので、それを期待をしておりますので、ひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。
  それから、完成すれば市内に相当の車が乗り入れになると思います。それで、今の試算でいいですけれども、その完成時どのくらいの交通量の増になるのか、今試算している数字があればひとつお聞かせ願いたいというふうに思います。
○議長  新野建設課長。
○建設課長  議員御指摘のとおり、東北中央自動車道の開通によりますと、時間、距離が大いに短縮されまして、広範囲な方面から当市へのお越しが期待されるという部分がございます。
  ただ、中央道の開通によって、当市への流入がどのぐらいかというような具体的な数字については、現時点ではちょっと把握できない状況であります。
  なお、中央道の日交通量というような試算がございますが、これについては1日当たり6,700台を見込んでいるというふうにお聞きをしております。
  以上でございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  今の時点ではなかなかその車の量的なことは把握できないというようなことだと思いますけれども、やっぱり今ちょうど平成24年ですので、あと6年で中央高速道路が完成ということでございますので、今からそういった対策を考えておかないと、間近になってからでは手遅れというようなこともあると思いますので、十分な研究というものを今からやっておいていただきたいというふうに思います。
  また、仕事で来られる車も相当あると思いますけれども、一番は観光で来られる車が多いというふうに思います。今の道路の整備状況、そしてまた観光に来られる車の対応、そういったことは今の道路状況で十分だというふうにお考えでしょうか。その辺お伺いしたいと思います。
○議長  新野建設課長。
○建設課長  お答えをいたします。
  道路の整備状況につきましては、先ほど市長のほうからも御答弁をいただいたところでございますけれども、交通の要衝の地とあります都市の中で、国道13号、それから上山バイパス、さらには国道113号の赤湯バイパス、さらには梨郷道路などの基幹道路、さらには米沢南陽白鷹線、山形南陽線、それから現在お取り組みをいただいております県道赤湯停車場線などの主要な接続道路につきましては、おおむね順調に進んでおりまして、アクセスについては十分完備されるというふうに期待をしているところでございます。
  以上であります。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  アクセス道路については、今の状況で、そしてまたこれから整備になる道路も含めて十分だというふうなお答えですけれども、今現在の観光地への乗り入れの道路でございます。特に赤湯の烏帽子山公園、あそこの道路については、今でも相当の渋滞が発生するわけです。これは高速道路が完成という暁には、まだまだ車の量というものが多くなるというふうに考えられます。今の状況でどうにもならないような気がしますけれども、その解消に向けた対策なんかは今考えておられるんでしょうか。
○議長  新野建設課長。
○建設課長  道路の関係から申し上げますと、私も駅伝大会のほう、会場に応援に参りまして、その実態については承知をいたしましたが、特に今回のイベント、桜をごらんになられたご来場の皆さんと、また応援の皆さんとかいろいろ混雑をいたしました。その混雑の要因、議員御指摘の公園に至る道路の問題でありますが、これについては、1つには駐車場が狭かったのではないかというふうに道路を担当する者からすれば、ちょっとそのようなとらえ方をさせていただいております。
  なお、先ほども申し上げましたが、赤湯停車場線の整備によりまして、現在、変則交差路になっている箇所、これについても単純交差点に改良になりますし、右折レーンも本線側につくると。さらには、現在の計画区間であります南陽郵便局の通りの部分についても右折レーンがつきますので、円滑な交通の流れは確保できるというふうにとらえているところであります。
  なお、公園に至る市道の部分が狭いというような状況は、ちょっとさらに調べてみて検討を進めたいというふうに思います。
  以上であります。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  一番の原因は駐車場が狭いというような課長の答弁でございますけれども、それの対策というのはやっぱり先ほども申しましたとおり、6年しかないわけなんで、今からその辺の検討をしておくべきというふうに思いますけれども、その辺の青写真というか、そういうものはあるんでしょうか。
○議長  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの件でございますが、議員御指摘のとおり、桜まつり期間中の渋滞につきましては、今年度の観光協会の総会の中でも、会員の方から御意見が出されたところでございます。これにつきましては、桜まつり実行委員会の中で、さらなる検討事項ということになったところであります。
  年々周辺の空き地の確保が非常に難しいという現状があるようでございまして、大変苦労されているということになってございます。何かよいアイデアがあればとは思っておりますが、その青写真というものにつきましては、現在のところ持ち合わせてはございません。
  以上でございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  桜のほうの実行委員会の中でもそういう話が出たということでありますけれども、今もって青写真もないということだそうですけれども、やっぱり一度そういうふうに観光に来られて渋滞に遭ってひどい目に遭ったということになりますと、それが本当に風評被害といいますか、そういったことで、なかなかあそこに行くとせっかく行ってもいい桜も見られないというような話になると思います。そういうようなことで、それは必ず解消していただきたいというふうに思いますけれども、いい提案があればというような話でございました。
  シャトルバスなんかやっぱり走らせるというような、今私ちょっと思いついたんですけれども、そういう考えもあるんではないかというふうに思いますけれども、商工観光課長、どうでしょうか。
○議長  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  この件につきまして、桜まつり実行委員会の中に一緒に入って検討させていただきたいと思います。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  そういうシャトルバスですと、車はあるところに置いて、そこから公園に出向くというようなことで、渋滞の解消にもつながるというふうに思いますので、一つの提案としてよろしくお願いしたいというふうに思います。
  あと、観光地へ行く道路ですけれども、熊野大社に行く道路ですけれども、すばらしい石畳の道路であります。市でも約3億くらいかけてあの石畳の道路を整備したというお話でございますけれども、そのくらいお金をかけて整備をしたあの石畳、なかなか今うまく活用というか、皆さんに歩いてもらえないというような状況があると思います。
  それで、あの石畳の道路、これからどのように生かそうとしておられるのかお伺いしたいというふうに思います。
○議長  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  あの石畳につきましては、議員お話のとおり、平成11年に事業着手された整備事業ととらえております。今現在、宮内の夏祭りの期間が一番のにぎわいとなっているのではないかと感じておりますが、宮内熊野門前町景観整備のソフト面の住民組織としての双松まちづくり委員会の活動があるととらえております。
  これまでにも菊の南陽・なんじょ鍋の開催、また大晦日のライトアップイベントなど、石畳通りを利活用した活動を継続されておりまして、最近ですと県と市の折半によります補助事業も活用されて、街あるき看板の設置など宮内のまちづくりについての指導的な取り組みを行っていただいておるところでございます。
  石畳通りの今日に至るまでには、さまざまがあっての現状であろうかと存じますので、引き続きまして私ども市としましては、双松まちづくり委員会などの組織への応援と連携を図らせていただきながら、宮内地区のまちづくりにかかわってまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  双松まちづくり委員会のほうにその辺はお願いしているということのようですけれども、やっぱりあれをつくるときに、市でも相当のあれを利用するというふうな計画があったと思うんですけれども、そのときの計画、もしわかればお聞かせ願いたいというふうに思います。
○議長  新野建設課長。
○建設課長  当時、建設課が所管というようなことで、まちづくりの事業というようなことで所管をさせていただいたというようなことではちょっと記憶をしておりますが、その具体的内容まで把握してございません。
  なお、いろいろ調査をして出てまいりましたらば報告させていただきたいというふうに思います。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  やはり3億という、実際の金額はわかりませんけれども、そのくらいの大きなお金を使ってあそこを整備したわけでありますので、あれから何年たったか、私もはっきりしたことはわかりませんけれども、そういった検証というものも必要だというふうに思いますので、ぜひその辺の検証をしていただいて、あの石畳をもう少し有効に活用されるように、ひとつ御検討をお願いしたいというふうに思います。
  続いて、市税、固定資産税の納付についてでありますけれども、これは税務課のほうでいろいろ検討されてこういう取り組みになったというふうに思いますけれども、この取り組むについてどのような考えのもとにこれを進められたのかお伺いしたいというふうに思います。
○議長  山田税務課長。
○税務課長  それでは、お答え申し上げます。
  県内初で全税目をさせていただいたわけでございますけれども、第1に納税者の納税環境の整備というふうなことでございます。御承知のように、市内でも5時まで金融機関で取り扱いをしていらっしゃるところもございます。ただ、実際に納税者が昼夜を問わず、日曜、祝祭日を問わず、いつでも、また全国どこのコンビニでも納付が可能というふうなことでございまして、納税者にとっては利便性が飛躍的に高まったものというふうに考えているところでございます。また、市内には13のコンビニエンスストアがございますので、そういった意味でも有効ではないかなというふうに考えたところでございます。
  第2にでございますが、収納率の向上でございます。近年、収納率が低下しているわけでございますけれども、コンビニに対しまして、地方税の収納委託を導入している自治体が増えてきてございます。先ほど市長からもございましたように、山形県、山形市、鶴岡というふうなことで一部導入しているわけでございますけれども、そういった中で、私どもにつきましては、一部導入よりも全税目のほうがいいのではないかというふうなことで検討してまいりました。また、導入につきましても、現在利用しております税システムが利用可能というふうなことで実施したものでございます。
  以上でございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  このコンビニ納付というのはやっぱりいいことだと思います。
  そこで、滞納の部分もあるわけですけれども、そういった滞納者のコンビニ利用、そういったものというのはどういうふうに考えておられますか。
○議長  答弁を求めます。
  山田税務課長。
○税務課長  それでは、お答えを申し上げます。
  滞納者そのものの取り扱いというふうな部分でございますが、ただいま申し上げましたように、最初に納税者の納付環境の整備というふうなことがございます。また、その後の私どもコンビニを利用していただく中で、予測しておりますのが、5月からさせていただいたところでございますけれども、そういった中では私ども実際に13万件の納付書を発行させていただいております。そういった中で、コンビニのほうが大体1割かというふうな利用率を想定させていただいております。
  そうしますと、10%その中でというふうなことで、先ほど申し上げましたように利便性もさることながら、私ども税務課の事務の軽減にもつながるというふうなところがございます。その10%の部分で、私ども滞納者の納税相談の環境もこちらも整えたいというふうなことで考えておるところでございます。
  以上でございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  滞納のほうも年々増えているというように聞いておりますし、それの対策というのも当局のほうでもいろいろ考えておられる。そういうようなことも考えてのコンビニでの税金の納付というふうな形になったというふうに思います。
  それで、先ほど私も余り気づかなかったんですけれども、市長の答弁の中に口座振替という部分の納付のこともあるというようなことでありますので、そういったことも含めて、この税収納率のアップにつながればというふうに思いますので、今後ともひとつよろしくお願いをしたいというふうに思います。
  いろいろ質問させていただきましたけれども、以上をもって私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  10番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。どうも御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は2時5分といたします。
午後1時56分  休憩
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