平成24年6月定例会

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午後2時15分  再開
○議長  再開いたします。
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高橋 一郎 議員 質問
○議長  2番高橋一郎議員。
〔2番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  2番、真風会の高橋一郎です。
  2時15分ということで、非常に一番眠い時間帯になるわけですけれども、ぜひ辛抱して討論に参加させていただきたいというふうに思います。
  まずもって、市長を初め当局の皆さんの真摯で活発な日ごろの市政運営につきまして、敬意を表したいと思います。そして、本日多くの傍聴の皆さんの前で壇上から一般質問ができることに、感謝いたします。私は3カ月前の3月に、無投票でありましたが、当選させていただきました。選挙民から見れば、選挙公報もなしで政策も自分のリーフだけですので、わからないままの当選というふうなことになったわけです。
  だからこそ逆に、より一層の責任を痛感しております。この4年間、市民の皆様の負託にこたえるように研さんを積み、活動をしていきますので、叱咤激励のほどよろしくお願いいたしたいと思います。
  また、初めての一般質問ですので、至らない点とかあると思いますので、御了承のほどお願いできればありがたいと思います。
  さて、昨年の3.11東日本大震災は、地震、津波により1万5,000人を超える犠牲者と3,000人を超える行方不明者、そして放射能汚染から避難する人がいまだに30万人を超えると言われています。改めて亡くなられた方々と被災された方々に、お悔やみと御冥福をお祈り申し上げます。
  この大震災は、はかり知れない犠牲を伴いながら、私たちに大きな教訓を与えてくれました。私自身もこの震災の影響、特に原子力発電所の放射能汚染ショックが政治の道に私を進ませてくれたと言っても過言ではありません。私ごとで恐縮ですが、私は県職員労働組合の組合員当時から、原子力発電所の建設や稼働に反対してきました。幾ら100%安全だと言われても、結局核爆発をさせて最終処分のできないエネルギーは、いわばトイレのないマンションであり、核と人類と地球の生命体は共存できないものと思っております。
  核戦争のない平和で民主主義の社会の実現をスローガンに訴えてきていながら、絶対安全と言いながら、地震国日本に54基もの原子力発電所をつくった国と電力会社と時の政府の責任、それからそれを許してしまった私を含めた原発に反対する者に、深い反省を促す必要があると思っております。
  と同時に、私たち大人が今とるべきことは、脱原発、卒原発へ意識と行動を変えていくことであり、原発に依存しない国にしていくと。それこそが子供たちの未来に残せる一番大事な財産だと強く思っております。このような観点に立脚して、通告している3つの項目のことについて質問をしますので、市長及び関係課長の誠意ある御答弁をお願いいたしたいと思います。
  最初に、東日本大震災後における第5次南陽市総合計画の施策についてです。5次総は、2009年11月の第1回策定委員会から1年半をかけて2011年3月に公表されましたが、これは東日本大震災発生前の策定であります。御承知のとおり、震災後の住民ニーズは、防災・減災、環境とエネルギー問題に意識が大きく変わりました。市民の多くは利益経済優先の社会や仕組みより、安全・安心の環境、電気をも地産地消する社会への転換を求めています。
  例えば、市指定の避難施設はいざというときに電気がつくのかとか、毛布はあるのか等の防災設備や資機材のこと、土地や農畜産水産物の放射能汚染は大丈夫だろうか。山形県が提唱している卒原発再生可能エネルギーに転換すべきではないかなど、今、真に求めているものは、安全・安心を最優先する持続可能な社会であり、それこそがかけがえのない南陽ブランドだと思います。
  生きるのに譲れないことは、汚染されていない水と空気と食料であり、都市の消費者ほどセシウムに敏感なのです。
  そこで、大震災の教訓をタイムリーに生かし、事業に参加する市民に潤いを与え、雇用の創出も図れるようにするためにも、教育・産業・健康の3本柱に加えて、災害に強い南陽市、それからエネルギーと環境戦略の施策を柱に据えて、確かな未来へ夢はぐくむ南陽の10年、否、100年の計を立てていくべきだと思いますが、市長の見解をお伺いします。
  次に、新文化会館建設についてであります。
  南陽市の財政と新文化会館建設は、市民各位の目下の最大関心事であると思います。今回の一般質問においては、複数議員からの質問があるのかなというふうに思っておりましたが、私1人とは本当に想定外でありました。
  私は、現施設の老朽化を見れば、やみくもに反対するものではありません。しかし、眼前に迫っているとも言われている6月危機とも言われる緊迫した欧州金融経済状況や、人口減少、市税収入が伸びない構造的ないわゆる縮小経済での三十数億円という大プロジェクトであること。学校建設や耐震化工事と違い、稼働率が大きく問われること。それから近隣市町で施設の広域的な利用ができないものかなどの観点から、慎重な行政判断をしていかないと、後世に負担を残すことになるのではないかと懸念を抱いております。そこで、以下のことについてお伺いします。
  1番目、建設場所、規模、建設時期などを決定する手法について。
  いわゆる5次総策定においては、振興審議会に諮問し、市民意向調査、市長と語るスクールミーティング、パブリックコメント、タウンミーティングを行い、非常に丁寧な市民参加型の手法でございました。新文化会館建設については、そのような手法をとらず、場所についてはもう市役所南と決めているやに聞いております。そのとおりなのでしょうか、お伺いいたします。
  次に、財政面の検証です。
  5月16日の市報で、シリーズ新文化会館「市の財政を考える」では、実質公債費比率、地方債残高、基金の推移についてのシミュレーションを説明し、財政面では一見問題はないように書かれています。
  しかし、第2次行財政改革大綱、これは平成22年4月ですけれども、のところには、このように書かれております。これまでも歳出削減の努力を最大限に行ってきていますが、その効果もほぼ限界にあり、加えて小・中学校整備事業による一般財源の出動と、公営企業を含めた今後の借入金残高が高水準になることから、財政調整基金も枯渇し、財政赤字も懸念されるような極めて厳しい状況が続くと予想されます。
  このように、5月16日の市報と行革大綱では財政認識に大きな違いがあると思います。見解と次の点についてお伺いします。
  管理運営経費ランニングコストの額は、幾らで計上されているのでしょうか。
  アクセス道路は本当に市道通常予算の範囲内でできるのでしょうか。
  3番、現在の市民会館の取り壊し費用はどうするのでしょうか。
  4番、実質公債費比率は地方債発行に係る県の許可が不要な18%未満で見るべきではないでしょうか。
  5番、この施設建設をすることで、他の補助事業の市負担や市単独事業が減るなど、市民の暮らしにしわ寄せが来ないのでしょうか。
  それから、3番目になりますが、市民参加の設計と運営母体の育成についてです。
  芸術文化の拠点としての新文化会館建設の前提にあるのは、まさしく人づくりにあると思っております。新文化会館についての検討経過及び今後の方向性についての説明では、基本構想及び基本計画づくりを進めるに当たり、市民懇話会等を設置し、多くの市民の皆さんに作業に参加していただき、市民が本当に望む施設の建設を目指していきたいと考えておりますと書かれております。6月1日の市報でもそのようなことで公募をしております。
  このことは、行政主導ではなく市民主導の計画策定と運営をしなければ、稼働率の高い運営ができないとの認識で、考え方は一致します。とすれば、建設の前に運営母体の育成が先に来るべきであり、それには相応の時間とエネルギーが必要であり、順序が逆であると思われますが、見解をお伺いします。
  また、本年度の基本設計はプロポーザル方式での委託実施ということですが、市民懇話会等の意見反映が十分できるのかについてお伺いしたいと思います。
  最後に、赤湯温泉の新源泉試掘と温泉の多目的な活用についてです。
  今年3月21日に、烏帽子源泉からの温泉の供給ができなくなりました。公衆浴場の烏帽子湯は、現在森の山源泉から供給を受けています。森の山1号・2号源泉の揚湯許可料は毎分820リットルで、公衆浴場、旅館、公共保養所等にほぼマックスの状況で供給していると聞いております。大地震などにより、森の山源泉が不能状態に陥ることがあれば、赤湯温泉ひいては南陽市の死活問題になりかねません。
  赤湯温泉の活用は、言うまでもなく5次総の教育・産業・健康の実践に欠くことのできないことです。ついては、温泉供給停止を未然に防ぎ、南陽市の未来のために新源泉の試掘に向けた予算措置を望みますが、見解をお伺いします。
  また、赤湯温泉は私も毎日のように利用させてもらっていますが、温泉に入るだけじゃなくて、飲泉もできます。脳の働きを活性化するリチウムイオン濃度が高いとも聞いております。赤湯温泉の効能は入浴だけではないことをPRすることで、赤湯温泉のグレードアップにもつながると思います。
  さらに、温泉の多目的な活用、例えば融雪であるとかエネルギー、農業についても研究していただきたいと思いますが、あわせてお伺いいたします。
  以上、壇上からの質問といたしますが、市長も私も南陽市の健全な発展と、より多くの市民の皆様の幸福を望む者としては、一致するものと思いますので、見解の相違はあるかもしれませんが、政策論争と建設的な議論をしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  2番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、東日本大震災後の第5次南陽市総合計画の施策についてでございますが、昨年3月11日に東日本大震災に遭遇し、二度にわたる大停電や燃料の枯渇など、私どもはこれまで体験したことのない非常事態を経験することとなりました。このことは、いかに太平洋側へエネルギー供給を依存していたか思い知らされたわけであり、加えて、福島原発事故の実態や避難された方々の御苦労を伺うにつけ、私も吉村知事が唱える中長期的な卒原発の考えに大いに賛同いたすものであります。
  また、自然環境や食料の放射性物質汚染問題、さらには風評被害に悩まされる事態を迎え、危機管理上、資機材の充実を順次図ることはもちろんのこと、最優先すべきは市民の命と痛感いたした次第でございます。
  つきましては、災害に強い南陽市の実現に向け、第5次総合計画の3カ年実施計画において、安心して生活しやすい環境づくりの項目の中に、地域防災体制の充実を掲げ、一層推進してまいるとともに、エネルギー戦略グリーンイノベーションの発展に向け、産業のまちづくりにおいて調査研究及び実践を論じてまいる所存であります。
  具体的には、昨年度より新エコタウンプロジェクト研究会を庁内に立ち上げ、大学の先生や県の所管課より参画をいただきながら、実像を求めているところであり、雪国における太陽光や風力の可能性、さらには豊富な森林資源をもととした木質系バイオマスエネルギーの冷暖房への活用、ひいては発電へのステップアップも含め、議論を深めてまいりたいと考えております。
  また、あわせて、携わる方の雇用の創出やブランド価値の付加についても、再生可能エネルギー導入を通じ、より効果が上がるよう取り組む考えでございます。
  次に、新文化会館建設についての1点目、建設場所、規模、建設時期等の決定手法についてでございますが、(仮称)南陽市文化会館建設検討委員会報告書で報告しているとおり、18回の検討委員会や作業部会及び有識者会議を経た段階での報告書として、議会に報告しているものでございます。また、決定していることは建設用地のみで、規模や建設時期等についてはたたき台として示しておりますが、具体的にはこの7月から新文化会館基本構想等市民懇話会で広く市民の意見をお聞きしながら、基本構想、基本計画の策定を行うことといたしております。
  2点目の、アクセス道路の取りつけ位置についてでございますが、国道113号の渋滞や事故誘発のおそれがあるのではという議員の御指摘であります。この件につきましては、今後具体的に検討する基本設計とあわせた中で、御指摘を十分反映させていきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目の、財政面の検証についてでございますが、ランニングコストの計上については30億円前後の施設を参考にして6,000万円程度を見込んでおります。また、アクセス道路は新たに道路として整備が必要なものは、できるだけ現行予算の範囲内で対応してまいりたいと考えております。
  現市民会館の取り壊し費用につきましては、跡地利用の内容により取り壊し費用が違ってきますので、地元の意見をお聞きしながら、今後の課題としてとらえております。
  実質公債費比率につきましては、確かに県の許可が不要の18%未満は理想でございますが、この指標は夕張市の財政破綻を契機に、健全化判断比率として設けた4つの指標の一つであります。基準値として2つ示されており、25%以上35%未満につきましては財政健全化計画を定め、自主的に取り組む必要がございます。
  また、35%以上につきましては、財政再生計画を定め、国等の関与が行われます。本市は健全化判断比率の区分には該当しないことから、これらの制限は受けておりません。
  私が市長に就任以来、この数値の中で施策を展開してまいりました。主な事業として、ドリームランド整備、学校整備事業、公民館整備及び土地開発公社からの買い戻しなど、総額92億円超の事業を実施してまいりましたが、健全な財政運営に支障を来すことなく、結果として起債残高が21億円減少、さらには実質公債費比率においても2ポイント改善することができました。
  これは、有利な制度活用による起債発行の抑制や一般財源の圧縮、繰り上げ償還等によるものととらえております。このようなことから、実質公債費比率が18%以上であっても、25%未満であれば自立を損なうようなものではございませんので、御安心願いたいと思います。
  また、平成23年度決算では、実質公債費比率が20%以下となる見込みでございます。これまでの経験値から、一般財源をいかに圧縮できるかで大きな事業にも取り組むことができると確信をいたしているところでございます。他の事業への影響については、通常ベースでの予算を確保した上でシミュレーションしていますので、新たな事業以外は特に影響はないと考えております。
  いずれにしても、財政計画を立てながら優先順位をつけ、第5次総合計画の目標である、確かな未来へ夢はぐくむまち南陽の具現化に向けて邁進する決意でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  4点目の、市民参加の設計と運営母体の育成についてでございますが、6月1日号の市報でお知らせしたとおり、懇話会委員総数を30人以内として、半数程度を一般公募として懇話会を発足させるべく準備を進めております。
  私どもの考えでは、まずは基本構想、基本計画策定に向け、広く御意見をお聞きすることとしており、建設に向けた熱い思いを共有しながら、そこで醸成された思いを次のステップである運営面に発展していければと期待をいたしているものでございます。また、基本設計においても市民懇話会等の意見を反映するために、御意見をお聞きすることといたしております。
  次に、赤湯温泉の新源泉試掘と温泉の多目的な活用についての1点目、新源泉の試掘に関する見解についてでございますが、今年3月22日、烏帽子源泉の水位が低下し、このことにより温泉の供給ができなくなりました。関係者の懸命の努力にもかかわらず、水位の回復は見込めないことから、烏帽子源泉を休止することを決定し、4月10日付で施設への利用廃止の手続をしたところでございます。
  したがいまして現在、各施設への温泉の供給については、森の山源泉1号及び2号のみで行っている状況にあります。赤湯財産区として、新源泉の掘削は最重要課題の一つであると認識しており、当面は既決予算の中で基本調査を実施し、関係機関との調整を行いながら、源泉工事の選定や費用の算出を行ってまいります。その後、新源泉掘削に関する計画策定を行ってまいりたいと考えております。
  赤湯温泉の飲泉に関するPRについては、現在、森の山源泉の近くに飲泉所及び2カ所の温泉旅館に設備を整え、保健所の許可を得て提供している状況であります。今後につきましては、飲泉の効果さらに回復効果が高まるというお話もいただいておりますので、赤湯温泉の名物となるよう関係機関と協調し、普及促進を図る考えでございます。
  赤湯温泉の多目的活用については、毎春の稲の芽出し作業等に利用しておりますが、今後につきましても、源泉の湯量等を勘案した上で知恵を絞り、利活用の検討を行ってまいりたいと考えているところでございます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  御答弁大変ありがとうございました。
  まず最初に、再質問で入っていきたいと思いますけれども、1番目の5次総の中に、災害に強い南陽市、それからエネルギー等環境戦略を載せていっていただきたいというふうな私の主張ですけれども、それについては、3カ年計画の中に入れていくというふうな前向きな答弁がございました。
  それはそれとして大変よろしいんですけれども、やはり山形県の例えばエネルギー戦略、これは20年のスパンで考えていくというふうなことで、今年の3月に策定になりました。つまり、この5次総についても10年スパンであります。
  当然、エネルギー戦略とか安全・安心については非常にスパンの長い話だと思いますので、ぜひそういった意味からも、この5次総の中に3カ年計画というふうなことだけではなくて、5次総の中に追記をしていくというふうなことが必要じゃないかというふうに思いますので、それについて御答弁お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  5次総も5年中間で見直し、検証するわけでございますので、当面3カ年でしっかりその方向性を定めるときに、このエネルギー問題については特に今すぐ安定して、なおかつ安価なエネルギーを確保できるという見通しがございませんので、今現在、研究中ということもございますので、3カ年計画の中で少し勉強しながら、5年の中間でしっかり見直しをすると当時に、必要であれば追加をするというような手法をとっていくべきではないかなと、こんなふうに思っておりますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  必要があればというふうなことで、ちょっと気になるんですけれども、これについては県でもしっかりと計画を立てている。そこに合致して、最初の市長のお話ですと、中長期的には今の吉村県政の卒原発、脱原発に賛同していくものだというふうなお話でしたので、そういったことであればしっかりとつけていっていただきたいなというふうに思います。
  クリーンエネルギーの問題もそうですけれども、ちょっと私が発言に物足りなかったんですけれども、環境戦略、安全・安心というのは住んで安心という場合もありますし、農産物をいただいて安心だという場合もあります。今、この放射能の汚染の状況から、非常に危惧されている面があるわけです。当然空間放射能線量をはかってみたり、いろいろな形で種々努力をされていることについては重々わかっております。
  ただ、例えば仙台のアンテナショップであるとか東京のアンテナショップであるとか、そういうところの消費者は、もぎたてのものというふうなことよりも、本当にセシウム濃度を非常に気にしております。そこで、安全なんだと、安心なんだというふうな部分、そういったものも、表現は戦略という言葉を使っていいかどうかなんですけれども、そういうふうなことでしっかりと立てていく。そこを一つの基軸としていく部分が必要じゃないかなというふうに思っております。環境の部分、農産物の安全・安心の問題、南陽のブランドの問題も含めて、もう一度お伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど必要であればと申し上げましたのは、余りこのことにこだわりますと、今南陽市の経済も必ずしも盤石なものではございませんので、相当時間もかかりますし、経費もかかるということを考えますと、そのことに集中し過ぎて全体の必要な経済であるとか、あるいは雇用であるとか、さまざまなものに悪影響を及ぼすということになっても、私としては大変心配なので、その辺の整合性をとりながら、随時必要な対応をとっていきたいと、こういう思いであります。
  特に、環境・エネルギー問題については時間もかかりますし、経費もかかります。そうした場合に、よそとの競争に勝てるのかと、こんなこともございましたので、そのような表現を使わせていただきました。
  いずれにしても、将来的には高橋議員が申し上げておられるような方向で進めるのが理想だろうと、このように思っておりますが、ただその理想の中にも、現実的で実現可能なものから順に取り組んでいくというような観点からすれば、そう慌てて今取り組んでもなかなか難しいのではないかなと、こんな思いであったので、そのような表現をしたものでありますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  今の市長の答弁ですと、もっとものように聞こえるんですけれども、私とはちょっと違うんです。というのは、例えば仙台の泉区のイオン中山店でこの間、産業建設常任委員会で視察させていただきました。そのときも、今までは3.11前であれば、本当にとれたてのものでというだけでよかったんですよ。ところが、その前に頭にあるのがやはりセシウムのことなんですね。そこで、例えば空間線量についてはこうだよというふうな部分をしっかりやっていれば、南陽のここでとれたものは大丈夫ですよというふうな、逆に言えば、そのPRをすることのほうが、現実だろうと。
  今市長が、お金がかかってしまうという部分があったんですが、私はそういうふうなことを言っているんじゃなくて、そういったことをキーワードにしながら、産業振興であったり、そういったものをしていく必要があるんではないかというふうに申し上げているので、実はそれはソフトのことでもあるわけです。決してハードだけではありませんので、その辺についてもう一度質問したいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  食料については、あくまでも安全・安心、新鮮、この辺のポイントは外せないと、こう思いますので、そのような対応をしてまいりたいと、このように思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  はい、わかりました。今言われたように、災害に強い南陽市であるとかグリーンイノベーション、環境戦略についても配慮をしていくというふうな理解をさせていただきましたので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。
  次に、文化施設、新文化会館のことでございます。
  まずは、場所、規模、建設時期などを決定することについてですけれども、今市長から答弁がありました。要するに建設用地は決定したというふうなことでした。そこについても、やはりいろいろ私は問題があるのではないかなというふうに思っております。
  具体的には、ここにあるとおりアクセスの問題のみならず、ここの場所、東にフラワー長井線がある、そして東を通っている赤湯宮内の県道ですね、そこにアクセスしていない。そういうような、言ってみれば袋小路のところにこの新文化会館をつくるということが、まちづくりとしてよいのか。それから、防災的な見地からどうなのか。そういったことが非常に危惧されます。
  そういったことも含めて私は議論の対象であり、それから市民の皆さんの声を反映するべきものだというふうに思っておりますけれども、それについて再度質問申し上げます。
○議長  市長。
○市長  場所については、南陽市はいずれも地盤がよろしくないということで、大きな建物を建てるには向いていない地域になっております。特に赤湯方面については非常に難しいし、コストもかかると、こういうことでございます。既に議員心配されているように、財政のことを考えれば、今手持ちにあって、なおかつ条件が中でもいい場所を選定するということは、私に課せられた課題の一つでありますし、当然選択肢の一つであります。何カ所か候補地がございましたが、いろいろと検討した結果、残ったのが今の市役所の前ということになります。
  さらに、どこの市でも町でもそうですが、合併して南陽市は45年です。しかし、いまだに市役所周辺の発展が乏しい。何より、確かに鉄道の問題もあろうかと思いますが、そういった複合施設が市役所だけだということになるわけで、さまざまなことをこれから勘案して、例えば防災のまちづくりというような観点で考えても、市役所周辺に強固な市民会館、そしてそこには防災施設として、あるいは場合によっては避難所として使える有力な施設があれば、これほど市として心強いことはないと、こういう思いであります。
  近くであれば管理もできる、しやすい、さまざまな利点があったわけで、そのような観点から市役所前というような選択肢が出てきたということでございますので、それ以外を全く最初から検討しなかったのかと。そうではないんです。いろいろと検討した結果、総合的にあの場所が残ったと、こういうことでございますので、御理解ください。
  ただし、アクセス道についてはこれからいろいろ整理しなければならない部分もございますので、必ずしも100%優良な場所だというのではございません。先ほど議員からあったように、国道113号あるいは鉄道、こういったものですね、不便をきすところもありますが、将来的には必ずあの周辺の発展につながりますし、南陽市の貴重な財産として後世に誇れるものになると、このように思っておりますので、御理解を賜りたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  今の話ですと、消去法みたいな、残念だけども積極的にということではない。やはり市長の思いも、まちづくりというのは、基本的に町が、あるいは新たな町をつくる、いろいろな方法があると思います。その中でも限られた市有地、民有地であれば当然買収も出てきますから、いろいろな問題が出てきます。それには時間もかかると思います。
  ですけれども、まさしく百年の計だと思うんですよ。建物を建てるということは、非常にその波及効果もあるわけですけれども、逆に言えば負担もかかるものでもあるというふうに思います。とすれば、ここの問題については慎重に、例えば私が指摘しているのは、ここであればまちづくりに余りならないんじゃないかというものと、113号の渋滞と、それから事故を誘発するおそれがあるんじゃないかというふうな心配があります。
  当然、113号との接点については、取り入れ口については公安委員会との協議になりますし、そこの許可も必要ですね。そうすると、例えばこっちの赤湯方面から市役所のほうに来た場合ですと、跨線橋を上って下って、下り切ったところから250メーターぐらいに今の市庁舎の十字路があると。その前につくるとなると、本当に跨線橋を渡ってすぐというふうになると、そこも渋滞、右折ですから当然渋滞になってくるんじゃないかというふうな心配があります。
  そうすると、行きづらいし入りづらいものになるんじゃないかというふうなこともありますので、ここについては決めたということではなくて、もう一度考え直すというふうなことはできないんでしょうか、お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  考え直せと言われても、なかなか簡単ではないわけで、高橋議員が一番心配されている財政にも、私どもは限られた条件の中でよりよいものをつくりたいと、こう思っているわけで、今の高橋議員の要望にこたえるとすれば、相当の経費がかかるのではないかというふうに思っております。
  確かに、リスクをすべて排除するというようなことはなかなか難しいわけでありますが、そういった心配事をできるだけ排除しながら、より安全でしかも快適な施設をと、こう思っておりますので、その辺については先ほども申し上げましたように、通常の建設費用で新しいアクセス道路をつくるなり、あるいは必ずしも113号線を横断しなければならないというようなことじゃない方法もあろうかと思いますし、特に今回の場所の選定では、赤湯駅に近いと。歩いてこれるような散策道路もつくりながらあそこにしたいというようなこともあったわけで、必ずしも車がすべてだということじゃなくて、これからは広範囲にいろいろ利用者を募るということになれば、鉄道の利用というものは有効になるのではないかと、こう思っておりますので、そんなことも御理解の要因にぜひしていただきたいと、このように思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  JR赤湯駅、フラワー線の赤湯駅でもありますけれども、そことの連動をしていくというふうなことの発想は、私も同じです。ただ、駅西というふうなことも、構想とすれば考えられるのじゃないかというふうに思います。
  ですから、ここはやはり考え方の違い、どこまで行っても考え方の違いになると思うんですけれども、今のここの市役所南というふうな形だけで固定しないでというふうなことにはならないでしょうか、そこだけもう一度お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今、高橋議員から申されたように、赤湯駅西もいい候補地じゃないかと、こういうニュアンスでお話しされました。大変いい場所なんですが、残念ながらあの辺は埋蔵文化財の宝庫でございまして、これを調査するには相当時間がかかります。そもそも高橋議員心配されているように、現在の市民会館がいつまで持つのかと。下手をすれば閉鎖だと言われるようなことで、このたび調査をして、ほんの緊急避難的な措置として、座屈倒壊を防止するのみの補修をしました。
  したがって、これは時間的に制限があるんです。永久にそれを使うということでは許可にならないんです。今々新しい会館をつくるんですよと。それまでの間、我慢をして使わせてくださいというようなレベルなんですね。
  ですから、時間も極めてこの選択の重要な要因になっておるんです。そもそも私も西のほうがいいかなと、こう思ったときもあったんですが、あの沖郷公民館として今使わせてもらっている防災センター、あそこが辛うじて埋蔵文化財の調査が終わった場所で、あとすべてだめだったので、あそこの場所だけ建物を建てて、あとは全部駐車場に、さら地にしているわけですね。そんなことがあって、なかなか、先ほど言ったように適地がないというのが南陽市の状況でございますので、御理解を賜りたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  この問題については平行線だと思いますので、時間の関係もありますから、一応ここはこの問題については、建設に関する特別委員会等も議会にありますので、そういったことでの議論を待ちたいというふうに思っております。
  続きまして、財政面の検証でございますが、管理運営コスト、ランニングコストと言われる、それは6,000万円程度だと、30億円規模でというふうなことでした。当然このほかに、施設の性格上、当然お客を呼ぶ、芸術文化に触れるというふうなことですから、当然その経費もかかっていくと思います。そういったことを含めるとどのようにお考えでしょうか。
○議長  伊藤政策主幹。
○政策主幹  お答えを申し上げます。
  先ほど市長からも話ありましたように、ランニングコストについては6,000万ほどだというようなことで、これは33億ぐらいの近隣の市町で建てているところの金額を参考にして、算出したものであります。
  そのほかに自主文化事業、いろいろなものを持ってくる際にはある程度かかるわけですけれども、そういったことを含めれば、1億弱ぐらいの金額が必要になってくるのかなというふうには思ってございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  1億円弱というふうなことですと、毎年その金額がかかっていくというふうになると思います。当然耐用年数は50年以上でしょうから、50億かかっていくというふうになっていくと思います。つまり、建設コストのほかにそのくらいの金額がかかっていくと。それに見合うものがあるのかというふうなこと。
  私が申し上げたいのは、規模の問題が一番、場所もそうですけれども、規模の問題があるんじゃないかなというふうに思います。適正規模というのがどうなのかというようなことは、これからの基本設計、それからいろいろな懇話会の中で議論されていくというふうに思いますけれども、規模についても非常に大事なコンセプトになってくるのかなというふうに思いますので、その辺についても考え方をお伺いしたいというふうに思います。三十数億ということで固定していくのかどうか、お伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今の段階では、あくまでもシミュレーションということでございますので、もう少しはっきりしないと、幾らぐらいの維持費がかかるのか、あるいは運営費がどうなのか、明確にはなりませんが、類似の施設と比較すれば、そんなものかというような数字であります。
  ただ、規模では必ずしも30億前後ということにこだわったものではなくて、まずは財政シミュレーションで最低このぐらいの金は確保することができるのではないかというところからスタートしていますので、さらなる有利な財源あるいは補助金などが見つかれば、例えば起債がずっと減るとか、自主財源としての一財が減るとか、あるいは基金をそんなに充当しなくても済むとかということになれば、そういったものが運営費だったり、違うほうに回すことができるということにもなります。
  もう一つは、どういったものに利用するのか。単に南陽市民だけが使うんだということであれば、そう大きなものは要らないと。大きなものでなければ、大きなイベントをしようとするときに採算が合わないとか、さまざまありますので、その辺についてはこれから十分相談をしながら、どっちにもつかないということだけは避けたいと、こう思っております。
  必ずしも今お話しになっているような利用頻度、これだけを問う、あるいは採算とかそれだけを問うことが果たして正しいのかどうか。そもそも行政がつくるものでありますから。民間人がつくるものであれば採算最優先と、こうなりますが、今我々が考えなくてはならないことは、将来しっかりと芸術文化に触れさせることができる施設を後世につくっていくと、こういうことが大事なのではないかと、こう思っておりますので、余りそちらのほうに話を持ち込むのではなくて、南陽市が教育日本一を目指すのにこの施設が必要かどうかと、こういう論点で、私は必ずや必要な施設だと、こう思ってやっているわけであります。
  そういう観点が、数年前から、あるいは十数年前から関係団体からの請願があったり、あるいは第5次総合計画をつくるときにも、さまざまなアンケート調査においても南陽市にぜひこの市民文化会館と言われるようなしっかりした施設をつくってほしいと。今のものでは到底市民文化会館とは言えないと、こういうようなお話、あるいは文書等でいただいておりましたので、もっともだなと、こういうことと同時に、財政的にも少しそういったことをやっても心配ないところに来たと、こういうことで取り組んでいることでございますので、ぜひ御理解を賜りたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  財政面に関しては、きのうときょうと、例えばさっきの空き家の問題とか高齢化になっていく、人口減少していくという、そういうふうな観点から考えていく必要があろうかというふうに思っております。
  そうすると、例えば毎年250人が南陽市の人口減っていくんだと。10年間で2,500人減ると。私は椚塚に住んでいますけれども、椚塚の大体2倍弱の人が面的に考えれば、10年間でなくなっていくというふうな状況にあるわけです。
  そういうふうな中で、実は縮小社会の公共事業という、これは山新の5月13日日曜日分、前岩手県知事だった増田寛也さんが書いているんですけれども、まさしく社会資本の老朽化、人の老朽化だけでなくて、社会資本の老朽化も災害列島の上に生活している私たちにとっても、考えていかなければならない非常に重要なことだと。
  したがって、例えばそういった新しいものをつくるということ、今の状態で喫緊の課題というようなことは私も認識をしていますけれども、そのほかにも、例えばここの市庁舎の問題であるとか、あるいは市の消防署の問題であるとか、そういう年数が老朽化した施設をメンテナンスしていく、そういうふうなことに公共事業を持っていくべきじゃないかというふうにうたっております。そういったことも含めて考えていく必要が、私はあるんじゃないかなというふうに思っておりますので、それについてもぜひ市の考え方の中に入れていただければというふうに思います。
  次に、運営母体のことでございますが、一朝一夕にできるものではないというふうに思っております。例えば、今年の3月3日のえくぼプラザでありました小出郷文化会館についての研修会がございました。その中では、小出郷文化会館、魚沼市にありますけれども、非常に運営をするに、例えば企画運営委員会があったり友の会があったり、サポーターズクラブがあったりステージスタッフがあったり、住民プロデュース団体があったり提携するお店があったり、そういうふうなさまざまな形のサポートをしていく縁の下の力持ちがあります。
  そういうふうなものをつくっていかないと、稼働率というのは問題ではないと市長はおっしゃっていますけれども、稼働率というのは非常にやはり大きな問題だろうというふうに思っています。そういったものを反映するためにも、ぜひそういったソフトの事業をまず先行するべきだと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  稼働率を前提にしてどういうふうな運営形態をつくるのか、さらには民間の経営者団体、サポーター、こういったものを組織していくのかという話でございます。
  これは確かに、稼働率がよければだれも批判することはないとは思いますが、私はこの段階に来て、南陽市、少なくともスポーツであるとかあるいは芸術文化の過疎、こういったものにつながる南陽市としたくないと。南陽市にいてもしっかりした本物の芸術文化に触れることができるんだと。そのことで南陽市は魅力があると。人口減少につながると。特に教育分野では、南陽市に教育を任せれば自分たちの子供は安心だと言われることで、そういった方々が南陽市に逆に移住してくるというような南陽をぜひ目指したいと、こう思っているわけでございます。
  悲観的に、もうだめになるんだ、だめになるんだということだけでは、市民を私は守ることはできないと。急激な過疎化になるのではないかと、こう思っております。市民に新たな夢と希望を与え、そして働く元気を与える、こういうことが我々に課された課題だと、こう思っておりますから、必ずしも後ろ向きな姿勢でなくて、高橋議員ももう少し前向きに明るく世の中を見ると、非常に楽しく人生過ごすことができるんじゃないかなと、こんなふうに思っておりますし、むしろそのことを市民の皆さん方は期待しているのではないかと、こう思っておりますので、前向きにひとつ考えていただけないでしょうか。お願いします。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  前向き、後ろ向きの議論はそうとして、市長はきのうの一般質問の答弁からいろいろお聞きしますと、非常に積極財政論というふうに思っております。それはそれとして、考え方ですのでいいんですけれども、当然市民がそこについていかなければならない。塩田丸に乗っていかなきゃならないわけです。明るい明るいと言っていても、本当は火がついたんだというふうなことでも困るわけですので、そこらをやはり心配しているんですよ。
  今市長とこういうふうにやりとりをさせていただいて、そうかなと半分思ったり、いや、そうじゃねえべというふうに思ったり、いろいろ思いはありますけれども、明るいということじゃなくて、基本的に考えていく、反対意見をも含めて持っていかないと、30億という金額、それから毎年1億かかるということは非常にビッグプロジェクトです。
  私もサッカーをしますけれども、米沢市に今回人工芝ができます、秋に。それは施設だけですと大体8億ぐらいです。それの4倍のお金を投入するわけです。そういうことを考えると、本当に慎重になってもらいたいというふうに思うわけです。当然ほかの団体からも、私はサッカーをしていますからですが、例えば人工芝の大変してもらいました。そこに例えば照明がないとか、あるいはスカイパーク、今回の議論ではないですけれども、スカイパークについても南陽ブランドだと。そこを環境整備していくと、そういうふうなことにお金を使えるんじゃないかというふうに思っております。
  そういった意味で、多方面から、先ほど新規の事業がなければというふうなことでの話があったわけですけれども、新規の事業はこれだけではなくて、やはり考えていかなければならないと思いますし、先ほど来あります、今の市民文化会館の取り壊し、跡地利用の問題もございます。そういった意味で、いろいろなこれ以外にかかる部分がもっとあるんだというふうなことを認識をしておられると思いますが、そこについてもう一度お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  私、平成18年7月29日に就任したわけであります。あれから約6年。この間さまざまな施策に取り組んできたわけでありますが、一つとして後ろ向きな発想になったことはありません。とにかくそのことで市民に新たな元気を与える、あるいは勇気と感動を与える。そしてやりがい、そういったことを言いながら来たわけでありますし、財政的には言われましたけれども、財政的にも相当厳しい状況で私は受け継ぎました。
  先ほど申し上げましたように、以来92億超の投資をしてきたわけであります。しかし、さっき申し上げましたように、単純に21億ほどの起債が減ったと言っておりますが、その中には、実際南陽市が支払いを必要としない、臨時財政対策債、これは本来であれば交付税でその分全額よこしてもらえれば、こういう私のところに借金という格好で乗らないんです、本当は。これは非常に迷惑しています。全国市長会でも言っています。こういうことをしてもらっては困ると、誤解されるんだと。
  国で今すぐ払えないから、肩代わりして地方で借金してくれないかと、こういう制度ですよ。これを除くと、私がなってから30億をゆうに減らしているんです、これだけの大事業をしながら。それはさっき言ったように、どういう制度の、あるいはどういうメニューのものをその事業に使うかということが非常に大事なことで、しっかりその辺さえ間違わなければ皆さん方に御迷惑をかけることもないし、さらに魅力ある南陽市づくりに前向きに取り組むことができると、こう思っておりますから、ぜひ高橋議員も、心配も大事でありますが、心配する以上に、市民の皆様に夢を与えることも議員としてぜひ勉強していただければなと、こんなふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございました。
  3番目の赤湯温泉に関しては、これは非常に前向きな回答をいただきましたので、これについては再質問はしないで終わりたいと思いますが、最後に、市長が言われる積極財政の波及効果、例えば30億円を投入した、じゃ、どのぐらいの経済効果があるんだ、そこだけ最後にお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  簡単に、30億使えばそのまま30億じゃなくて、相乗効果もありますから、恐らく倍ぐらいの効果はあるだろうし、私としては地産地消をこれまでどおり継承していきたいと、こう思っておりますから、それなりの成果が出るものと、こう思っております。
  以上です。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございました。
  補助金等をいろいろ活用しながら、とにかく負担のないような形での進め方、これから特別委員会のほうでも議論になると思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
  これで終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長  2番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は3時30分といたします。
午後3時15分  休憩
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