平成25年12月定例会

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午前11時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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髙 橋   弘 議員 質 問
○議長  次に、10番髙橋 弘議員。
〔10番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  おはようございます。
  12月定例議会一般質問を行います10番敬陽会、髙橋 弘です。
  先般通告いたしました何点かについて質問させていただきます。市長を初め、当局の明快な答弁をお願いいたします。
  11月3日、念願の2014年元旦に行われます実業団ニューイヤー駅伝大会の出場権を獲得されました。選手はもとより、応援に駆けつけた市長を初め、多くの市関係者の皆さんの喜びひとしおだったと思いますし、このたびのこの快挙は、南陽市民ばかりでなく山形県民みんなが喜び拍手を送ってくれたものと思います。ぜひ元旦には持てる力を出し切って、南陽市の底力を全国に発信していただきたいと思います。
  さて、2013年を振り返ってみて思うことは、年々、天候不順が顕著にあらわれ出しているということです。それは、まぎれもなく地球の温暖化が原因だと誰しもが気づいていることだと思いますし、季節の移り変わりも少し昔の日本と少々違ってきているように思います。特に今年は、日本中どこでも災害が発生するのだと実感させられるような、まさに災害列島化した日本の姿をまざまざと見せつけられたような気がいたします。
  そんな中で、近年非常に関心が高まってきたボランティアの姿です。災害が発生すると呼びかけに応じ、日本のあらゆるところからあらゆる場所に駆けつける、この姿勢には我々も見習わなければならないし、本当に頭の下がる思いでした。
  余り災害のない我が南陽市も、7月18日、22日の両日、集中豪雨に見舞われ、人的な被害はなかったものの吉野川の護岸の決壊、土砂崩れ、川の氾濫、用水路の決壊、建物の全壊、床上・床下の浸水と過去に余り例がないような甚大な被害が発生しました。これには予測不能な雨の量だったことは確かだったと思いますが、雨の観測体制としてはどうだったのか。7月18日のような集中豪雨に見舞われたときの備えとして、今後どのようなところに気をつけていかなければならないか、しっかりした対策を講じていかなければならないと思います。
  そのようなことから、何点か質問させていただきます。
  1点目ですが、白鷹山頂にアメダスのレーダーがありますが、このたびの集中豪雨に対してアメダスの利用はあったのかどうか伺います。
  2点目ですが、危機管理課、赤湯中学校、赤湯自動車学校とも集中豪雨に対して対応のおくれを認めておるわけですが、今後の対策としてどのようなことを考えているのか伺います。
  3点目、椚塚、二色根地区に避難勧告が出たとき、住民の人は戸惑い、いろいろ混乱があったようですが、今後の対策として豪雨災害を想定しての避難訓練などの計画は予定しているのか伺いたいと思います。
  4点目、護岸の整備、補強工事、川底の深さを確保する工事は始まっておりますが、完成までは相当の年数がかかると思いますが、完成の見通しについてはいつごろになるのかお聞きしたいと思います。
  このたびの集中豪雨では、幸いにも大きな土砂災害はありませんでしたが、多くの人的被害が出るのが土砂災害です。予防対策として、危険箇所の点検などは常に行っているのかお聞きいたします。
  また、その他の自然災害、近年非常に多くなっております。特に、突風の被害などは顕著に発生する傾向があります。この予防対策としては、気象台の情報のみなのか伺います。
  大きな質問の2点目ですが、現在、平成29年度完成に向けて、東北中央自動車道の工事が急ピッチで進められておりますが、この東北中央自動車道が完成の暁には、多くの観光客が山形県置賜地方に来るのではと予想されます。特に南陽市の場合、温泉あり、神社仏閣あり、桜、バラ、菊、ワイン、民話、スカイレジャー、そして果物ありで観光資源には事欠かない地域だと思います。今年は、デスティネーションキャンペーンのプレイベントの年、来年は本番の年ということで、山形県もこの観光産業には相当力を入れているようです。
  そこで、質問の1点目ですが、東北中央自動車道を利用して、南陽市に来られる観光客対策は今から考えておかなければと思いますが、どのような考えを持っておられるのかお聞きいたします。
  また、市内にある観光地同士の連携、そして置賜地区の観光地同士の連携なども考えていかなければと思いますが、その点についてどのような考えを持っておられるのかお伺いいたします。
  何点か質問させていただきましたけれども、以上で壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  それでは、明快な答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  10番髙橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、自然災害の予防対策についての7月18日と22日の豪雨災害を検証しての今後の対策についての1点目、白鷹山頂のアメダスの情報活用についてでございますが、白鷹山頂の気象レーダーは、気象庁が設置しているアメダスではなく、国土交通省が全国26カ所に設置しているうちの1つであります。雨雪量観測レーダーは昭和63年に設置され、リアルタイムで広域的な雨雪量の観測を行い、情報が提供されているものでございます。
  このたびの豪雨時におきましても、そのレーダー降雨量予測の掲載されている国土交通省の川の防災情報をインターネットにより随時閲覧するとともに、山形県河川砂防情報及び山形地方気象台提供の南陽市の防災情報等の降雨量状況及び降雨量予測等を活用したところでございます。
  2点目の集中豪雨時の避難等の対策についてでございますが、災害時要援護者の実質的な避難勧告となる避難準備情報や無堤状況にある赤湯自動車学校に対する避難勧告及び吉野川、織機川沿線に対する避難勧告について、このたびの豪雨災害におけるデータを参考に、河川の水位を基本としながらその基準の作成を進めているところでありますので、御理解を賜りたいと思います。
  3点目の豪雨災害を想定した避難訓練などについてでございますが、3番舩山利美議員の御質問に答弁いたしましたが、まず、避難所の指定及び避難経路について、各地区自主防災組織と協議・検討してモデル案を作成し、災害に応じた対応をできるように準備し、混乱を招かないようにしたいと考えております。
  なお、避難訓練につきましては、自主防災組織ごとに行うことが大切でありますので、自主防災組織の実情に応じた形で実施していただけるよう、お願いしてまいりたいと考えております。
  また、市総合防災訓練におきましても、水害や土砂災害を想定した避難訓練について、検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  4点目の護岸工事の完成見通しについてでございますが、このたびの豪雨による県管理の吉野川の被災箇所は34カ所であります。このうち、大橋地区JR鉄道橋から宮内内原橋までの延長約7.1キロメートルにつきましては、浸水箇所の解消を図るため、今年度から平成28年度までの4年間で河道拡幅及び築堤・護岸工事を河川災害復旧等関連緊急事業により実施するとのことでございます。
  また、金山地区穴戸橋から原橋付近までの延長約1.8キロメートルにつきましても、河川護岸等の決壊などの被害が発生したことから、今年度より平成27年度までの3年間で災害関連事業により浸水被害の解消を図ると伺っております。
  その他の被災箇所につきましては、公共災害の指定を受けて順次工事を実施すると県より伺っておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、土砂災害予防対策についての1点目、危険箇所の点検についてでございますが、9月定例会で2番高橋一郎議員の御質問にお答えいたしましたが、山形県置賜総合支庁、南陽警察署、南陽消防署及び建設課、農林課、危機管理課で土砂災害危険箇所の合同点検を年1回実施し、さらには山形県より地元の方15名を地すべり急傾斜地等巡視員として委嘱し、地すべり危険箇所9カ所、急傾斜地12カ所を1カ月に1回以上のパトロールを行っております。
  なお、市内には174カ所の土砂災害危険区域が指定されておりますので、関係機関と協議・調整しながら、危険度の高い危険箇所の点検を検討してまいりたいと考えております。
  次に、自然災害の予防対策についてでございますが、自然災害の予防対策については、ハード面の対策が必要でありますが、巨額な費用を要することから、関係機関に危険度の高いところから対策を講じていただくよう、今後とも要望してまいりたいと考えております。
  また、災害に対する市の体制の構築とその対応については、現在見直しをしているところでありますが、災害において最も大切なことは、みずからの命はみずからが守ることを日ごろから心がけていただき、災害時に的確に行動していただく「自助」、災害時にみずからの命を守ることができたならば、家族や隣近所の方の命を助けていただく「共助」を推進していただくため、自主防災組織の組織化と活動の推進をお願いしてまいりたいと考えております。
  また、洪水などのハザードマップの見直しや作成を行い、危険箇所の的確な周知と避難経路の事前周知により、人的被害の軽減を図るよう努力してまいりたいと考えております。
  次に、観光政策についての1点目、高速道路利用の観光客対策についてでございますが、東北中央自動車道、米沢福島間については、平成29年度開通予定となっており、道路完成による隣県や首都圏からのマイカー等利用の誘客を図ることがこれからの課題と捉えております。本市は、国道13号線と113号線の交差する交通の要衝であることから、その地の利を大いにアピールしてまいりたいと考えております。
  具体的には、DCが来6月に本番を迎えますので、赤湯温泉を核に市内ワイナリーめぐりや体験工房「はまぁ~れ」、サクランボ狩りやブドウ狩り、熊野大社、スカイレジャーなどの本市の魅力的な観光資源を組み合わせた着地型観光商品を大いにPR、そしておもてなしも磨き上げ、誘客に努めてまいりたいと存じます。
  2点目の観光地同士の連携についてでございいますが、市内の観光地については、春の桜のシーズンは烏帽子山千本桜と赤湯温泉街「街歩き」、ワイナリーめぐりや体験工房「はまぁ~れ」での体験コース、サクランボ狩りシーズンには双松バラ園と熊野大社の三羽のウサギを探すコース、さらには夕鶴の里での民話体験コースなど、本市の特色を生かしながら観光地との連携を図り、新たな観光素材も発掘してまいりたいと存じます。
  また、置賜地域同士の連携でありますが、現在、置賜3市5町と上山からなる「やまがた花回廊」や長井市、白鷹町と連携する「置賜さくら回廊」、さらには「国道113号みちのくおとぎ街道」など、広域的な連携に取り組んでおり、それぞれの特色を生かしながら個々の魅力アップを図り、相乗効果によっておのおのの観光地域の滞在時間の向上につなげてまいりたいと考えております。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  答弁ありがとうございました。
  このたびの7月18日、22日の水害については、庁舎内でいろいろ検討なされておると思いますけれども、今回テレビ等でもありましたけれども、市のほうでも中学校、自動車学校もそうですけれども、対応のおくれというものを、いずれの方々も言っておられます。そういったことで、ちょっとまたぶり返すようなことになりますけれども、この水害を検証して、対応のおくれといったものがないような今後の対策につなげていきたいというように考えますので、少し質問をさせていただきたいというふうに思います。
  それで、吉野川はふだんは流れの静かな清流の川です。ただ、一旦荒れ狂うと今回の氾濫のように非常に手がつけられないような川になるわけです。そして、特に7月の梅雨明けのこの時期にそういう災害が非常に昔からあったわけですが、特に7月18日、また17日は昔から吉野川の水害の特異日なわけですけれども、市長はこの7月17、18日のこの吉野川の水害の特異日というのは認識があったでしょうか。ひとつお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  特異日という意味がよくわからないですが、そういうときにくるということですか。初めて聞きましたんで、今度勉強させていただきます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  特異日というのは、やっぱりその日に必ずということではないんですけれども、多く災害でも何でも発生するということです。それで、この特異日のことなんですけれども、やっぱり毎年ではないんですけれども、10年に1回くらいはこういった水害が発生するということでございますので、その辺はしっかりと頭に入れておいていただきたいというふうに思います。
  それで、アメダスの利用でございますけれども、国交省の管理ということでありますけれども、やっぱり雨の降る量がわからないといろいろ対策も立てづらいということがあると思います。アメダスについては、雨の量でなくて雨の降る範囲、その辺をとるレーダーというふうに国交省のほうでは言っておりますけれども、ここの金山の片岡にある雨量計、これについてはしっかりした雨量がわかるわけであります。そこで、このアメダスの利用もそうでありますけれども、片岡地区の雨量計、これの何といいますか、観測、この体制をどのように危機管理のほうで活用しているのか、その辺を危機管理課長にお伺いしたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  相澤危機管理課長。
○危機管理課長  御質問にお答え申し上げます。
  このたびの豪雨災害につきましては、議員御指摘のとおり、局地的な集中豪雨が発生したということで、今回金山より以北、吉野、小滝地区のほうに大量に雨が降ったと。結果、時間差をおいて下流部の赤湯地区、吉野川の沿線にある赤湯自動車学校、赤湯地区が氾濫をしたということであります。
  雨量計についてでありますが、金山の雨量計については先ほど市長のほうから御答弁の中で申し上げましたとおり、山形県の河川砂防情報を開いていただきますと、金山の水位観測所のデータが随時見られるようになっております。私どものほうでは先ほど申し上げましたとおり、いろんなデータを見ながら推測をさせていただきながら推計をしているところでありますが、議員御指摘のとおり、やはりレーダーの雨雲が赤いから必ずしも強い雨が降っているかというと、必ずしもそうではない。そこに雨量計を連動させることによって実態がわかるということで、今後そういうことが必要だなと思っています。
  7月22日の豪雨の際には、雨量計、吉野公民館と小滝小学校のほうに雨量計はありませんけれども、簡易な缶を置いて随時はかって、実態と気象予報との整合性を図りながら水位観測をしていたところでありますので、今後の災害に対して、そのような形で何らかの水位計を持ちながら的確に判断できる環境づくりを進めていきたいなと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。
  金山の水位観測所のデータについては、先ほど申上げましたとおり、山形県の河川砂防情報のインターネットを開いていただきますと随時水位計、水位状況、雨量状況がわかりますので、それを参考にして随時判断をさせていただいております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ここに金山の片岡の雨量データがありますけれども、この片岡から国道348線の白鷹トンネルまで14キロあります。そしてこの部分が吉野地区になるわけですけれども、このたびの豪雨については、片岡の雨量計はありますけれども、吉野地区に降った雨量というのはわからないというのが本当だと思います。そういったことから、雨量がわからないとなれば、しっかりした指示も出せないというふうに思いますが、この吉野地区の雨量がわからない、この中での集中豪雨に対しての対策について、どういう対策をしたらよいか、市長の考えをちょっとお聞きしたいというふうに思います。
○議長 答弁を求めます。
  市長。
○市長  確かに、国交省並びに気象台、さらには県の河川砂防課、こういったところの情報はリアルタイムで入ってきているわけでございますが、必ずしもその地域地域の正確な雨量はわからなかったということであります。特にこのたびの集中豪雨というのは、集中して限られた場所に降ると、こういうようなことでございまして、吉野、小滝のほうにどの程度雨が降っているのか、宮内、赤湯の方々はそんなにこの辺は降らなかったということでそう危険を感じていなかったと、そんなことがある意味、対策のおくれにつながったと、こういうふうなことの御指摘であります。先般、山形気象台長がお見えになりましたので、ぜひ南陽市にも、天気予報なんかをするときも、高畠町とか長井市とか小国町にはあるけれども南陽市はないぞと、何とか南陽市の情報も流せるようにしてほしいと。観測計がないのでできないと。だったらば、できるように観測計をぜひつけていただきたいと、こういうことは一応お願いをしておきましたが、それだけでは到底間に合わないということであれば、今後検討して、吉野地区、あるいは小滝、先ほど課長からは簡易な雨量計で間に合うというようなお話もありましたが、必ずしもそうではないだろうというふうに思いますので、その辺は検討しながら新たな対応を指示していきたいと、こんなふうに思っております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ただいま市長のほうから簡易ではないしっかりした雨量計の設置を考えたいというような答弁でございましたので、ぜひ、吉野地区にそういった雨量のデータをはっきり捉えるようなしっかりした雨量計をお願いしたいというふうに思います。
  7月18日当日の雨量の状況、また水位の状況については、いろいろデータがあるわけですけれども、18日0時23分、一応この前全員協議会で出されました資料ですと、気象庁のほうから0時23分に大雨警報、そしてまた3時35分洪水警報、土砂災害警報が発令になったというようなことで、4時には吉野川の水位計では水防団の待機水位、これが10.8メートルが待機水位だそうですけれども、これを大きく超えて11.1メートルになっておりました。雨量も累加雨量で50ミリ。50ミリというのは一応警戒値だそうです。それを超えて56ミリになっておったというようなことでございます。今、市長の答弁にもありましたけれども、こういったデータがリアルタイムでわかるというようなことで、この時点でデータの解析を行っておけば、赤湯の自動車学校のコースへの浸水、そしてまた、浸水して自動車がかなり被害を受けたようでございますけれども、その辺の被害も防げたんではないかというふうに思いますけれども、危機管理課長にお聞きしたいんですけれども、こういったデータの処理については、どういうふうな形で解析をするのかお聞かせ願いたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  相澤危機管理課長。
○危機管理課長  御質問にお答え申し上げます。
  当時の状況、どういう解析をするのかということでありまして、議員御指摘のとおり、金山の観測所の雨量計、あと市内では南陽出張所、三間通にある雨量計、2カ所の雨量計を見ながら、あと吉野川の水位の状況を見ながら判断をさせていただいているところであります。前にもお話を申し上げましたが、三間通、赤湯地区の降雨ついては、17日から18日の累積雨量で80ミリ弱でした。金山の累積雨量でたしか130ミリぐらいかなと思います。そのような状況の中で、先ほどもお話ししましたとおり、吉野地区の状況が恐らく9時から10時の間に30から50、もしくは50を超えるような雨が局地的に降ったのではないかなという、データがないので推測ですが、その状況、先ほど言ったようにレーダーでは赤で見ていますので、降っているのではないかという推測はされますが、実際の水位の状況、極端に上がってくるわけでもないとうことで、見ながら観察をしていたところです。ところが、あのときについては、実際は吉野、小滝地区のほうに局地的に一気に、本当にバケツをひっくり返した以上の雨が降ったということで、それが時間を経過して11時以降、一気に水位が上昇したということであります。どういう分析をしていたかというと、ある数値を見ながら、現状と照らし合わせながら見ていたということで、私どものほうでもこちらが雨量が少ないと、水位も。過去にも吉野川の堤防までぎりぎりきたことは何回かありますが、あれ以上にならなかったという過去の例を見ながら判断してしまったという状況であります。
  そのような形でデータを使わせていただきました。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  そうすると、このデータの解析については、課長みずからが行っていたということでございますか。
○議長  答弁を求めます。
  相澤危機管理課長。
○危機管理課長  私のところで判断をさせていただいておりました。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  やっぱり、課長がみずからやっておったということで理解をしていましたけれども、最初に9時30分、南陽市災害対策調査連絡本部が立ち上げられたわけですけれども、赤湯の自動車学校のほうを確認したところ、8時にはもうコースのほうに水が入っていたというような話でありました。だから課長がみずからそのデータを解析していたということであれば、早目に水が上がるような場所、地域には早目の連絡が必要ではなかったかというふうに思います。
  それで、11時50分、6地区、1,499世帯に避難勧告が発令になったわけでございますけれども、9月の一般質問の中で高橋一郎議員もおっしゃっておりましたけれども、一発の避難勧告では、なかなか住民の方々も戸惑うんではないかというふうに指摘があったわけです。私もそういうふうに今は思うわけでございますけれども、やっぱりその前に、避難準備情報とかそういったものの発令をしたほうが混乱が少なくスムーズに避難できたんではないかというふうに思いますので、その辺の考えを管理課長にお伺いしたいというように思います。
○議長  答弁を求めます。
  相澤危機管理課長。
○危機管理課長  お答え申し上げます。
  先ほど市長のほうからも御答弁させていただいた内容にもありましたように、このたびの災害のデータをもとにして、それぞれの吉野川の危険箇所をピックアップしながら、そこをポイントにして避難準備情報なり、避難勧告なり、避難指示を出せるような今基準づくりを進めているところでありますし、それに伴って、各自主防災会の皆様とともに、避難経路の検討をしながら安全確保してまいりたいと考えております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  その辺はよろしくお願いしたいというように思います。
  またあと、今後のことですけれども、いろいろそういった自主防災組織を立ち上げて、その避難についてのいろいろのマニュアルを作成するということでございますけれども、やっぱりマニュアルをつくってもなかなかそれが実際に災害が起きて行動というふうになったときに、それをうまく活用できるかどうか、それが一番心配なわけでございます。
  そういうようなことで、ぜひこの避難訓練といいますか、災害を想定した避難訓練の計画をお願いしたいというふうに思います。
  あと、護岸の整備の件ですけれども、いろいろこれについては、国、あと県のいろいろの予算のこととかそういったことがあるというふうに思います。その完成年度も今、市長の答弁の中であったわけですけれども、この災害はいつ発生するかわからないわけなんで、できるだけ早い時期に完成するように、ひとつ働きかけをお願いしたいというふうに思います。
  それから、この災害についての質問は以上にいたしまして、続きまして、大きな質問の観光対策でございますけれども、やっぱりこの観光対策については、私も1回目の質問からずっと継続して質問を行ってきました。やっぱりこの南陽市、また山形県もそうですけれども、非常に観光地が多くあるわけでございます。また、多くある観光地、なかなかうまく活用できていないというのが現状だというふうに思います。
  そこで、先ほど市長の答弁にもあったわけですけれども、今後この高速道路開通の暁には、いろいろのそういった観光客が来られるということは考えとしては同じなわけですけれども、商工観光ブランド課長にお伺いしたいんですけれども、この観光客の対策として、商工観光ブランド課のほうではどのような考えを持っておられるのかお伺いしたいというように思います。
○議長  答弁を求めます。
   髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  先ほど市長のほうの答弁にもございましたDCが来年、10年ぶりに山形県で本番を迎えます。これまでの観光資源の洗い出し、そして新たな観光資源、そしてこれまでの旅行関係者等と市民含めましておもてなしを最大限に生かして、着地型旅行商品というものを先ほどの市長の答弁の中での一例を挙げさせていただいておりますが、そのようなものを造成しまして、現在、大いにアピールをしているところでございます。今回のDCが終了後に全て終わるということではなく、持続性のるこれらの商品を、JRほか関係のエージェントのほうに私ども単独でもPRを進めながら、今後につながる活動、そしてこの商品が南陽市の特色だという中に位置づけられるような対応として進めてまいりたいと思っております。それが、高速道路の開通によってそういう情報を得て、旅行者の方が南陽においでになるということを期待しているところでもございます。
  以上でございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ただいま課長のほうから、着地型の観光地を目指すというようなお話でございますけれども、ほかの観光地に行ってみますと、必ず案内人とかガイド役の方がおられるわけですけれども、当南陽市の場合、なかなかそういったガイドとか案内人とかそういった姿というのが見られないわけなんですけれども、商工観光ブランド課のほうで、そういった観光地を案内する案内人、そしてまた、ガイドなんかの養成というか育成なんかは考えておられるのかどうかをお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  私どもが直接所管ということではございませんが、現在、南陽市の観光協会さんのほうで所管をいただいておりますが、えくぼの里案内人というボランティア組織がございます。そちらの皆様方の活動というものを主体に、今後ガイド役ということでの輪が広がることを期待しながら、観光協会さんと連携を図ってまいりたいと思っております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  課長のほうからそういった考えがあるというようなお話でございますので、ぜひこのガイド役、案内人、こういった人たちを一人でも多く育成してもらって、ほかから来られる方の案内、これを十分にやっていただきたいというふうに思います。
  いろいろ質問をさせていただきましたけれども、この雨量の災害については市長のほうから吉野地区、今は雨量計がないわけですけれども、しっかりした雨量計を考えたいというような前向きの発言をいただきました。そしてまた、この観光については、着地型の観光を目指して、他地区から来られる観光客のもてなしをやっていくんだというような話をお伺いしました。こういったことを十二分にやっていただきまして、南陽市のこれからの発展につなげていただきたいというふうにお願いします。
  以上で私の質問を終わらせていただきます。
○議長  以上で10番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございます。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後1時といたします。
午前11時51分  休  憩
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