平成25年12月定例会

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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  おはようございます。
  11番真風会、板垣致江子でございます。
  今年もあと20日余り、日々の行事や生活に追われ、あっという間に師走を迎えてしまいました。今年は南陽市も含め多くの災害が発生し、まだ多くの方が御苦労しております。心よりお見舞い申し上げます。また、東日本大震災から1,000日以上たった今も仮設住宅の入居率がまだ87%と高く、生活困窮者も多くおられると聞いております。特に福島では除染対策や原発事故の汚染水処理も深刻で、復旧・復興の道のりははるかに遠いのが現状です。
  また、昨日国民の多くが反対しているにもかかわらず強行採決された特定秘密保護法の成立や減反廃止やTPP交渉などの農政の急激な変化を見ていると、この国はどこに向かおうとしているのか大変不安になってきます。
  そんな中、ほっとさせられたのは「和食」日本人の伝統的な食文化がユネスコの無形文化遺産に登録されたとの知らせでした。日本人が食べ続けてきたものを改めて見直し、食育や地産地消活動などで本物の味と和食文化を次世代に伝えるよいきっかけになるのではないでしょうか。
  また、南陽市役所陸上部のニューイヤー駅伝への出場権の獲得は本当にうれしく、おめでとうの一言です。南陽ブランドを背負ってのプレッシャーもあるかもしれませんが、チーム一丸となり精いっぱいの走りで全国の舞台を楽しんできていただきたいと思います。
  それでは、通告してあります産業のまちづくり、観光について質問させていただきます。
  平成26年、10年ぶりの開催となる山形デスティネーションキャンペーンは、今後10年間を見通した山形の新たな観光の姿を提案、実践することにより、本キャンペーンを一過性のイベントとすることなく、観光力を高め交流人口を拡大する契機とし、地域経済の活性化の大きな推進力とするべく進められております。
  南陽市でも南陽ブランド確立の絶好の機会と捉え、25年はプレイベントが開催されましたが、来年の本番に向けての取り組みや姿勢をお伺いいたします。
  1点目、プレイベントの期間を終えての新たな観光資源や着地型旅行商品の造成、それらを結びつける夢のあるストーリーづくりなどの企画の状況等をお伺いいたします。
  2点目、菊のまち南陽の菊まつりのあり方について。
  全国一の歴史と技と文化を誇る菊のまち南陽の最大のイベントである第101回南陽の菊まつりも終わりました。入場者数の大幅な減という大変残念な結果となりましたが、その大きな要因は。また、今後の方向性とデスティネーションキャンペーンでの菊まつりの位置づけはどのようにお考えかお伺いいたします。
  3点目、貴重な観光資源、十分一山・スカイパークの充実と活用について。
  世界的にも称賛される十分一山のスカイパークからの景観と夜景は、南陽の貴重な観光資源であると思います。そして、県内唯一この地でしかできないハンググライダーやパラグライダーの体験飛行などは、まさに着地型旅行にふさわしいのではないのでしょうか。
  私は、今年も南陽スカイパーティーの夜の部に行かせていただきましたが、バンドライブや世界トップクラスのショーを見せてくれたポイのYUTAさん、テレビ出演もされ、シルク・ド・ソレイユのオーデション合格者でもあるコンタクトジャグリングのおこたんべさん、その多くの皆さんはこのスカイパークに魅了され、毎年のようにボランティアで参加されているとのことでした。
  また、先日東京から来られ飛んでいた3人の方は、最近始められたという60歳代の方でした。すばらしい夕焼けの中、日が落ちるのを惜しみながら飛んでいました。生涯スポーツにもなりつつあるスカイスポーツ、将来的にもさまざまな年代の方に楽しんでもらえるよう、施設の充実や望まれているオートキャンプ場の整備などを進め、全国に発信すべきと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。
  4点目、体験、滞在型観光の受け入れ体制について。
  南陽市では、第5次総合計画の3カ年実施計画でも自然、歴史、農産物、温泉などを一体的に楽しめる体験・滞在型観光の魅力を高め促進していくとされております。観光資源の豊富な南陽市ではありますが、その取り組みと受け入れ体制の状況は、お伺いいたします。
  5点目、「ないしょ話」について。
  日本の歌百選にも選ばれた童謡「ないしょ話」は、作詞をされた宮内出身の童謡作家「結城よしを」とともに南陽の大切な宝物です。昨年11月に8ミリクラブ主催で開催された「ないしょ話童謡祭」のコンサートをきっかけに制作されたYBCラジオスペシャル「戦場から届いた童謡」は民間放送大賞を受賞され、「結城よしを」の名は県内外から注目されているところです。
  教育日本一にもふさわしく、童謡のふるさととして大切に歌いつなぎ、南陽ブランドとしても発信していかなければなりません。駅や町なかから聞こえる「ないしょ話」、イベント会場で流れる「ないしょ話」、大人も子供もみんなが歌える「ないしょ話」。丸ごとブランドとしてさまざまな企画が望まれます。市長のお考えをお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、産業のまちづくりの観光についての1点目、新たな観光資源や着地型旅行商品の造成についてでございますが、山形DCは議員御承知のとおり10年ぶりの開催となるもので、観光素材の発掘と磨き上げの絶好の機会と捉えております。山形DCの本番を来年に控え、今年はプレDCということで、本市の魅力ある観光素材を生かした着地型旅行商品の造成を行っております。
  内容といたしましては、「赤湯温泉街ワイナリー巡りと体験工房はまぁ~れでの物づくり体験」や「熊野大社と香りのバラ園見学」「夕鶴の里での語り部による民話」や「スカイパークでのタンデムフライト体験」などを南陽市のお勧めコースとして提案させていただいております。また、温泉旅館の青年部とワイン組合の後継者が考案した厚さ2センチの山形牛すき焼きとワインを組み合わせた「ワインの饗宴」も本格的に売り込んでいくことになっております。
  今後も魅力ある観光素材の掘り起こしと磨き上げを図りながら、持続性のあるものを提案してまいりたいと存じます。
  2点目の菊まつりのあり方とDCにおける位置づけについてでございますが、議員御指摘のとおり、今年の南陽の菊まつりにおける入場者数は昨年を約6,000人ほど下回る結果となりました。その要因としては、天候不良によるところが大きいものと思われます。特に多くの来場者を見込んだ週末についてはことごとく雨降りで、苦戦を強いられたようでございます。
  さらに、子供向けイベント開催日に近隣市町や市内各地で多くのイベントが重なったということも減少の一因となったようでございます。また、昨年は全国菊花大会が開催された関係で、会期末の3日間で約3,600人の入場者があり、今年は県菊花大会の開催こそございましたが、昨年の特殊要因を上回るには至らなかったようでございます。
  私見ではありますが、今年のような低温と悪天候の中にあって1万4,857人のお客様においでいただいたということについては、一定の評価をしてもよいのではないかと思っております。ただ、残念だったのは市民無料券での入場者が1,634人で、昨年よりも約400人少なかったことでございます。
  今後のあり方については、菊まつり実行委員会において第101回大会の総括を行い、詳細について検証された後、第102回に向けての方向性が示されるのではないかと思われます。
  また、DCにおける位置づけでございますが、山形DCは来年の6月から9月までの期間とされていることから、DC期間中の商品として誘客を図ることはできませんが、菊まつりにつきましても、秋までのトータルのPRを各方面において積極的に行いながら、全国一の歴史と技と文化を誇る南陽の菊まつりを盛り上げてまいりたいと考えているところでございます。
  3点目の十分一山・スカイパークの充実と活用についてでございますが、議員御承知のとおり十分一山からの景観は大変すばらしく、また、南陽スカイパークエリアはスカイスポーツ愛好者が安全で快適にフライトを楽しめる日本屈指のフライト・ポイントとして、国内はもとより世界各国から広く認知いただいているところでございます。スカイパークは本市を代表する観光素材の一つと捉え、来年のDCに向けて着地型観光商品の中に「スカイパークでのタンデムフライト体験」の企画を盛り込みながら多数の誘客を図るべくPRを行っているところでございます。
  また、御提案がありましたオートキャンプ場については、その需要が年々伸びていることは承知しておりますが、県南県立自然公園内という制約もございますので、その整備は今後の検討課題とさせていただきます。まずは、スカイスポーツエリアとしての利用を優先した整備を行ってまいりたいと考えております。
  4点目の体験、滞在型観光の受け入れ体制についてでございますが、これまでの旅行は団体で大型バスに乗って有名観光地を巡り、ホテルへ泊まって帰るという見聞型が主流でありましたが、現在は旅先での体験型の旅行が人気を集めております。これはニューツーリズムと言われ、旅行者が旅先での自然や地元の人々と触れ合いたいというニーズに応えるというスタイルの旅行で、観光庁でも地域の特性を生かし、かつ多様化する旅行者のニーズに応える体験・滞在型観光の振興に力を入れているところであります。
  本市においても、来年のDC本番へ向けて自然、歴史、農産物、温泉を組み合わせた体験型、滞在型の旅行商品について企画させていただいており、内容については1点目の御質問でも答弁させていただきましたコースに加え、温泉旅館と観光さくらんぼ園がタイアップしての「朝摘みさくらんぼコース」を提案してございます。
  これらについては既にDCに向けての商品ということで本県の観光素材集に一部盛り込まれておりますが、受け入れ先は赤湯温泉宿泊を基本に、さらにPRするべく来年1月に市独自で首都圏エージェントとの懇談会を企画しているところでございます。
  5点目の「ないしょ話」についてでございますが、宮内駅前商店会が宮内地区出身の童謡詩人である「結城よしを」の有名な詩から名前をとった「あのねのねフェスティバル」を開催しており、この中で結城自身の曲を含む童謡のコンサートが催されております。このイベントは市の商店街活性化事業を活用し、地域の活性化を目的にして取り組まれているものでございます。
  また、昨年11月、「結城よしを」の業績を広く県民に知らせるとともに、地域住民の情操教育及び地域文化の振興を図ることを目的として、南陽市民会館を会場に「ないしょ話童謡祭」が開催されました。本市でも実行委員会に対して支援をいたしたところでございます。
  日本人なら知らない人はいないであろう「ないしょ話」を初め叙情あふれる「結城よしを」の詩が声楽家により美しい歌となり、多くの市民が魅了され「結城よしを」が南陽市の出身であることが再認識されたものと思います。また、歌唱コンクールにおいては県内各地からの出場者をお迎えし、マスコミ等でも取り上げられるなど、県内外に南陽ブランドの一つとして発信できたものと考えております。
  実行委員会においても、今後隔年開催を検討しているということであり、本市としても引き続き情報を発信していくとともに、さらにこのイベントが成長発展するよう願っておりまし、御協力もしてまいりたいと、このように考えているところでございます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ありがとうございます。
  再質問させていただきます。
  一くくりに観光ということで質問させていただきますが、デスティネーションキャンペーンについて、6月から私質問してまいりましたが、なかなか私たちの目にはその取り組み状況が見えないというのがありました。それでちょっと質問させていただきましたが、個々にワイナリーさんと「はまぁ~れ」さんとかいろいろやっているということでございます。これらをやはりこれからどのようにして県内外にアピールしていくかというのが、一番のこれからの課題だと思っております。
  それで、いろいろやっていただいているんですが、まず一番先に菊まつりについてちょっとお聞きしたいと思います。
  今年で101回の菊まつりということで、昨年よりかなり縮小された感じの菊まつりでありました。昨年の入場者が全国菊花大会で増えた。それで今年は減った。それはやはり天候のせいとかいろいろあったと思うんです。でもちょっと一番に感じたことは、全国一の歴史と技と文化を誇る南陽の菊まつりですよとアピールする割合に、本当にこのことがアピールしたい菊まつりだったのかなと私は感じたのです。
 それで、やはりいらっしゃった方もなかなかそういうことをわかっていない方も多いということで、全国一の歴史と技と文化を誇るというところのアピールをどういうふうにお考えだったのかということで、ちょっとお聞かせいただければと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  101回の菊まつり、まずは継続することが全国一の技と伝統、そして文化を継承するということで、それが大事であろうということがまずあります。あわせて、菊人形と菊花展がセットになっての南陽の菊まつりが101回ということでの伝統、そして技ということでの重みがあります。
  これをポスター等で早目に周知をさせていただき、あわせて昨年の反省を踏まえながら、ポスターについても実行委員の皆様から選定をしていただいたものを早く周知をさせていただき、盛り上がりを皆様のほうにお伝えして共有をしていただきたいということでの思いで準備をさせていただきました。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そのような思いで準備をしてきたというところなんですが、やはりなかなか観光客を呼べなかったというところもあると思います。私、このチラシを見て思ったんです。南陽市秋のイベント情報が中に大きく載っておりました。会場内のイベントも載っておりました。この秋のイベントというのは菊まつりの時期にやるイベントということで、これは実際に菊まつり自体の集客ではないわけですね。会場内のイベントがやはり会場に足を運んでいただけるということで企画されたものがこれだったんだと思いますが、一番期待しておりました置賜八食祭なんです。この置賜八食祭のときの入場がやはり少なかったということで、八食祭自体は何人ぐらいの入場があったのかはわかりますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  申しわけございません。ただいま資料を持ち合わせておりませんが、あの日も非常に天候が寒かったと記憶しております。私どもの者、10月19日は519名でございました。
  八食祭については1日かけてのイベントということで、食を中心にしたものでございましたが、人はあの寒さの中でもいらっしゃったのかなと私は感じておりましたが、それがそのまま菊まつり会場へ誘導して行かれたか、入られたかというと、必ずしもやはり目的が違ったのかなというのが、私の今回の八食祭をこちら南陽で開催していただいた中での感想でございます。
 やっぱり目的が主として食ということで、置賜の食を堪能するということでおいでになった。そして午前中は園児の出し物に御家族関係の方がおいでになって、それから広がりはどうだったのかなということで、やっぱり目的が必ずしも菊まつりと連動するような目的でお越しいただいたというようにはちょっととれなかったというのがありました。
  その辺が、どう私どもの菊まつりとイベントをマッチングすればよかったのかということでの反省としても捉えてはおりますが、八食祭は毎年あの会場ではなく基本は置賜の3市5町を回るということで進められているとお伺いしておりますので、その辺、次の機会のときにはその反省を踏まえながら検討してまいりたいと考えております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  本当にそのとおりだったと思います。私も八食祭に行きました。寒い中、本当に多くの人がいたんですが、そこから菊まつりに行きましたら人がいないんです。これは何だと、本当にかなりがっかりして帰ってきたんですが、やはり八食祭の人たちが見てもらえるようなやっぱり魅力というのが伝えられなかったのかなというのが、ちょっと感じられました。本当に厳しい土日だったということであったんですが、それだけでは、天候だけではないというのもあったと思います。
  27日にちょっと湯茶接待をさせていただいたときに、遠くから来た方が久しぶりに南陽の菊まつり来ました、すごく楽しみにしてきたんです、ここに移ってから初めてなんですが、これだけなんですかという言葉が第一声でした。私、本当に、いやいろいろありまして、こういう状況でここに移ってこういう場面の設定になりましたと、ちょっと半分謝りながらしゃべったんですが、そういう人たちがまた来年来るかというと、来なくなっちゃうんです。そこのところは大きいと思います。
  ですので、これは心してかかっていかなければならない部分というか、市民への入場を進めるにはイベントとかそういうのもあると思いますが、やはり全国一の歴史と技と文化を誇るというところをしっかりと全国にアピールするために、この技の部分ももうちょっと来た方が南陽市の菊人形というのはこういうふうなところで技がすばらしいんだ、それから菊花展にしても山形県では一番の菊づくりということでPRしているものですから、そこのところをしっかりと伝えられるような菊まつりづくりにしていただきたいなと思うんです。
  これは山形県の菊花大会もそうだったんですが、山形県菊花大会というプレートがあっただけで、やっぱりちょっと見た人は全部同じにしか見えないんです。そういうこともPRしてほしいし、また、赤湯駅での新幹線がとまったとき、また乗客の方たちがとまったときに見たときの菊の飾り方は、もう少し全国一の歴史と技を誇る菊まつりをアピールできるような何か飾り方というか、大量に飾ったりとかというのがほしかったと思うんですが、何か米沢駅よりも少なかったというお話があったんですが、その辺のところはどういう方向性でやっているんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  まずは、先ほど御質問のありました八食祭の事務局の公表されている数字でございますが、約3,000人だったそうでございます。
  それとPR菊の対応でございますが、このたび初めて、来年がDC本番を迎えるということもあって、それを南陽市でのこの秋の時期の一つの戦略として菊まつりの開催と、そして菊花展があるということで菊花を駅のほうに展示をさせていただきました。これについては、地元が南陽市赤湯駅でございますので、それよりもまずは乗降客が多い米沢駅のほうにより多く設置をさせていただき、南陽でまつりがあるということで誘客を図るという戦略的なことを考えたところでございます。
  確かにお声としては地元よりも米沢が何で多いんだというお話があろうかと思いますが、南陽市にはその本場の会場がございますので、そちらのほうには菊を全て合計しますと1,200、菊花大会のほうには1,000近くの菊花が展示されておりますので、そういうところへの誘導ということで事務局側では考えまして、米沢のほうの数を多くさせていただいたという経過でございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ちょっと考え方の違いかなと思いますが、私たちとしてはやはり赤湯駅をPRの場として、にぎやかにここ南陽で菊まつりが行われていますというふうに飾っていただいたほうが、見たお客さんはここでこういうのをやっているんだ、じゃ今は行けないけれども、後で来てみようかとか今度来てみようとか、じゃ用事が終わったら回ってみようかとかと、そういうところはやっぱり地元じゃないかなと思うんです。
 地元がにぎやかじゃなければ、来てみる気にもならないし、おりる気にもならないというのが、私はそういうふうに感じますが、ぜひその辺、これからの私なりに考えた課題の一つであると思いますので、全国一の歴史と技と文化を誇る、ここのところをしっかりとPRできる菊まつりをつくっていただきたいと思います。
  また、全国菊花大会がまた行われるのではないかというお話もありますが、そういう方向性があるとすれば、きちんと毎年予算を組んでしっかりした菊まつりをやっていかなければ、その大会があるときだけ「お客さん、来てください」と言っても、お客さんの目は、また同じ、あれだけしかない菊まつりなのかというふうになると思いますので、そこは頑張っていただきたいと思います。
  次に、着地型の旅行ということで私は南陽スカイパーク、非常にここを南陽市として大いに売り出すべきじゃないかと思っております。
  私は高所恐怖症でちょっと飛べないものですからすごく残念なんですが、この年でもどんどん始められている方がいますよというのを聞くと、何か私まで心がわくわくしてくるんです。そういうのを考えると、あそこの場所というのは南陽市の宝物だと思います。
  南陽ブランドさんのホームページの中に、ソアリングシステムの金井さんのたくみが出ております、「なんようの匠たち」というところで。でも、その中で金井さんが「風が優しくて着地する周囲に障害物がない南陽は初心者でも安心して飛べる場所なんです。それに都市部からのアクセスも良好で温泉まであります。景観もブドウ棚や町並み、そして雲海と、こんな景色が望めるところは世界中ほかにないんですよ」ときっちりここで言っていただいているんです。これは南陽ブランド推進課のホームページというか、そこでこれぐらいのことを言っていただいているにもかかわらず、施設的には非常にお粗末だなというところがあります。やはりあそこでキャンプができるようなものができないかというのが、いろいろ声が聞こえてきます。
  先ほど県立自然公園に指定されているので、手がかけられないという状況でしたが、それは水の問題でしょうか、電気の問題でしょうか、それともほかの問題があるのでしょうか、お聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの質問、スカイパークのお話でございますが、まずはスカイスポーツでございます。自然を相手にするスポーツの、あそこはエリアということでございますので、全てが整ったものが果たして自然を相手にするスポーツとしてどうなのかということで、利用者にとってはいろいろ議論があるようでございますが、そのようなことで全てが整って、一から十まで整って、そして、はいどうぞというのを求めていらっしゃる方々だけがあそこにおいでになっているとは捉えておりません。あくまでもスカイスポーツでございますので、非常に時間を自由に過ごしたり、時間の制約のない中で自然、空と、そして風と一緒に楽しむということを基本にしたスポーツがハンググライディングであり、パラでありと私は捉えているところでございます。
  その辺についてはいろいろな全国の事例等々もございますので、整備が進んでいるという情報も持っておりますので、そちらは今後検討ということにさせていただきたいと思っておりますが、先ほど市長答弁にございましたように、県南県立自然公園のエリア内にあるということで、先ほど議員御質問の水とかそういうものだけではなく、形状の変更についても非常に制約がかかるということで、届け出等々も必要になるエリアでの、スカイスポーツのエリアということでの指定を受けているというのが実情でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  水とか電気とかの問題ではなくて、形状の変更とかそういうことが大きいということでございましたが、自然が整っているところでやるスポーツではないというような感覚で言っていただきました。
  そういう考えもあるかもしれませんが、行ってみて駐車場が、まず普通の山をちょっとそいだような感じの駐車場にとめて、そこでフライトする草にキャンプを張ったりしている方がいらっしゃるんです、かなり多くの方が。そうやって一晩過ごして、そこで楽しんでいく方が結構多いんです。それで、やっぱりこれは着地型、こちらから発信する旅行商品としてもこれはもう絶好のものですし、また、これは滞在型として温泉がある南陽市、これも売りにできるということで、温泉に宿泊する方、またはキャンプをする方ということで、私はすごくこれは需要がこれから出てくる部分ではないかと思うんです。
  そこのところを今からきちんと、ぜひ南陽ブランドとして売りにしてほしいなという思いで今回お話しさせていただいたんですが、まず前から言っているとおり水がないですね、あそこは。水道が引かれていないということで、私たちも行っても水道がないということで、かなり気にしてトイレを我慢して帰ってきたりします、地元ですから。そういうこともあったり、いろいろなことが大変な状況にあると思います。
 それで、オートキャンプ場の設置は全てのものが整っていなければ無理な部分があるんですが、キャンピングカーでの駐車、そういうことも考えるといろいろな企画ができると思います。
  十分一山展望台、あそこは本当にすばらしいということで全国に発信していただいています。飛んだ皆さんが本当にいろいろ書いてくださっているんです。南陽市はすばらしい、南陽市はすばらしいと書いてくださって、だからそこでやっぱり発信して、そこで体験・滞在型の旅行商品として企画ができるのではないかと私は考えていますので、その辺をしっかり企画していただければなと思います。
  また、今回指定管理のほうでちょっと議案が出ています。指定管理が今回更新されるということでなっているんですが、これは予算的には3月に出ると思いますが、指定管理料がゼロ円というところで8年間ほどやられたんじゃないかと思いますが、今後もゼロ円というところで指定管理をしていただく方向なのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  南陽スカイパークにつきましては、今回3年の期限の指定管理が切れるということで、この12月の議会のほうに指定管理者の指定ということで、引き続き前条の団体のほうに、協議会さんのほうにお願いする予定での上程をさせていただいているところでございます。
  南陽スカイパークの取り扱いについては、利用料金制ということで考えを踏襲させていただきたいなと思っております。ただし、大きな修繕等々については、市のほうでその状況を確認させていただきながら、予算を確保してまいりたいという考えでございます。
  以上であります。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  料金制ということで今までは頑張ってきていただいているとは思うんですが、これは指定管理料がゼロというところで、すごいもう全然発展性のない考えだなというところで思ったんです。全てのことを指導者の人たちがやっていらっしゃるんです、草刈りから何から何まで。これはぜひ指定管理料を出して、せめてあそこの管理棟に管理人さんが居られるぐらいのものにしなければ発展性がないと思うんです。
  管理人さんがあそこにおられれば水の管理、草の管理、それからいらしたお客様の対応、予約状況、そういうものが管理人の方ができる。また、そこにいらしたお客様が、ちょっとコーヒーでも飲もうか、ゆっくり景色を見ていきたいね、そういうときにゆっくりできる場所も必要だと思います。今の状況だと指導者がいらっしゃったときしかあけられません。それではちょっとあの景観がもったいないと思うんです。そういうこともありますので、ぜひ指定管理のほうをしっかりと検討いただきたいと思います。
  多くの人が集まるところです。滞在型観光として本当にすばらしいところだと思いますので、そこのところをぜひ旅館なんかにも協力していただいて、フライヤー割引、そういうものも全旅館でしていただくとか企画をしていただきたいと思います。
  ちょっと時間がないので「ないしょ話」のほうに移りますが、先ほど申し上げました「ないしょ話」、YBCのラジオスペシャル「戦場から届いた童謡」、これは民間放送大賞をいただいたということで、南陽市もかなりPRしていただいている作品になっております。
  先日、その第2段として新たに編集された「戦場から届いたないしょ話」が平成25年の文化庁芸術祭参加作品として、再び11月にラジオ放送されました。これもまた、南陽市で生まれた結城よしをさんの生涯をたどりながらの「ないしょ話」の話でした。
  やはり、もうこのような形でYBCさんがスペシャルをつくったということで、県内外の方から本当に注目され始めております。南陽市だけでなくて鶴岡や酒田、それから山形にも住んでいらっしゃったということで、そちらのほうも注目し始めています。
 山形県の「ないしょ話」としてもいいんですが、これはぜひ南陽、宮内で生まれた結城よしをさんの作詞ということで、南陽市内の人たちがみんな常に耳にするようなことをやっていけないかなと私は思ったわけです。駅やイベント会場、また小学校、中学校、そういうところでもぜひ歌が聞けるような状況にならないかなと考えたわけですが、その辺のところ、そこは市長のお考えはいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいまの「ないしょ話」の推進、あるいは「戦場から届いたないしょ話祭」の延長、こういったものが基調になっていると思いますが、大変結構なことでございますので、これから先、教育委員会、あるいは担当課がどうなるのか、商工なんかともタイアップしながら検討するように指示をしたいというふうに思っておりますが、著作権とかさまざまな部分もありますし、8ミリクラブの皆さん方とも相談をしながら対応してまいりたいというふうに思いますので、御理解を賜りたいというふうに思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  今、コンサートなんかもというお話だったんですが、これは8ミリクラブさんが頑張っていろいろ企画していただいておりますが、やはり8ミリクラブさん自体はなかなか大変な状況でコンサートを企画していただきました。こういう南陽市をPRできる、また南陽ブランドとして大事なものは、市のほうの行事としてぜひ行っていただければと思います。そうすれば毎年の開催も可能ですし、市長が望む全国大会も可能なんじゃないかと思います。
  やはりCDも著作権が発生するようなところもあるかもしれませんが、著作権の余りかからないやり方も大いにあると思いますので、その辺、CD作成から南陽市で取り組んでやっていただきたいと思います。ぜひいろいろな企画に取り組んでいただきたいと思います。私たちも事あるごとにちょっと歌っていきたいなと、今活動を始めているところです。
  最後に、体験型、滞在型観光の受け入れということで、全てのものがここにつながってくるのではないかと思います。このデスティネーションキャンペーンを機に、ここで温泉地である南陽市がきちんとした態勢をつくることにより多くの観光客を呼べると思うんです。
  その受け入れ態勢としてというか、今、先ほど言いました体験型の旅行が人気だということ、これは本当に全国的に見直されているところで、その旅行者のニーズに合わせて企画をして観光するプロデュース的な案内人が必要になってくるんじゃないかと。そこで企画する、やはりそれはもう何泊か赤湯温泉にしていただく、そこで南陽市内の観光地、また、置賜の観光地を回るコースを組んであげる。
 市長が言う新文化会館の視察の方たちも、これは視察だけじゃだめですよ、これは滞在型として必ず赤湯温泉に泊まっていただいて、南陽市のほかのいいところも見ていただくための企画をする、そういう方向性に持っていかないと、この体験・滞在型の観光としてはなかなか伸びないんじゃないかと思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今申されましたようなことを今既に企画をしておりまして、特に新文化会館の視察団の受け入れについては積極的に対応したいと。しかも赤湯温泉とのタイアップをすることによって経済効果を狙っていくというようなことを企画させていますので、あわせて弁当関係もセットにしてということにしておりますので、なお皆さん方から何かいい案があればぜひ御指導いただきたいというふうに思います。
○議長  以上で11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。
 御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は1時といたします。
午後 0時00分  休  憩
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