平成25年12月定例会

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午後 2時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、5番白鳥雅巳議員。
〔5番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  5番保守・公明クラブの白鳥雅巳です。
  一般質問最終日、お疲れのところとは存じますが、最後までよろしくお願いいたします。なお、本日風邪を引いておりましてお聞き苦しい点があるかと思いますが、御了承をお願いいたします。
  通告に従いまして質問をさせていただきます。
  1項目として、降雪、積雪における危険な空き家への対応について及び空き家の有効利用、空き家バンク事業の取り組みについて、2項目として少子化に対する子育て支援策について質問させていただきます。
  初めに、空き家対策については以前にも質問させていただいた経緯がございますが、空き家条例の制定や解体費用の一部助成及び安全管理の問題など質問いたしました。しかし、本市においては何の対応や指導などといった行動が見られないことが残念でなりません。というのは、隣の空き家が明らかに自分の住宅に危険を及ぼす状態にあるにもかかわらず、市に相談しても当事者同士で解決してくださいとの対応であったと聞いております。そのような問題に対して当事者同士が対応しても相手にされない、まして険悪な状況になるなど、個々の対応では解決できない問題となっていることも現実であることも素直に見つめるべきときだと思います。
  これから降雪期に入り、空き家に積もった雪が隣家に落ち住民に危害を与えること、または空き家そのものが倒壊し隣家に損害を与えかねない等の予見はできるはずであり、喫緊の課題であり、問題で真剣に考えていかなければならないと思います。
  住民同士のトラブルに対しては、危険で安全を脅かされる存在の空き家がある以上、隣接する家屋、住民の生活に支障を来している現実を直視し、生命の安全・安心な生活を営まれるとする観点から、空き家の持ち主にはきちんと危険な空き家を放置すべきでないとの気概や対処の姿勢で臨む、行政としての指導や監視責任があるものと考えますが、見解を伺います。
  次に、本市に現存する空き家の有効利用についてであります。すなわち空き家バンク事業の取り組みについて伺いたいと思います。
  各地区長さんから協力をいただき、空き家の調査データが以前に報告されました。そして、今年11月現時点においての調査報告では、空き家の件数は約500件あるとされております。しかしながら、現存する空き家のうち、ちょっと手を加えれば利用できる空き家も調査結果から16件あり、また多少の改修工事で利用できる物件が数件あるとのこと。このような利用できる空き家を積極的に行政がかかわることで入居者を募り、少しでも空き家を減らしていく施策、工夫が必要ではないかと思いますが、見解を伺います。
  次に、関口住宅について伺います。
  年々老朽化が進んでいる関口住宅ですが、今後の対応について、さきの質問でも関連するわけですが、どのような展望、または計画があるのか伺います。
  次に、Iターン・Uターン者に対して定住化に向けた空き家のあっせん、また、生活保護世帯への低家賃での住居支援策としての活用についてですが、ある町で空き家を提供し、芸術家を目指している多くの若者にアトリエとして開放している映像をテレビで見ました。また、田舎暮らしに憧れ、現役をリタイアされた方が望まれる「人生の楽園」という番組がありますが、そのようなニーズにあった物件としての空き家利用を提案してもよいのではないかと考えますが、見解を伺います。
  次に、行政が積極的に空き家の仲介に入り、賃貸として入居者を増やしていくことは市税収入面でのメリットもあるのではないかと考えますが、見解を伺います。
  次に、空き家を撤去された後の空き地利用について伺います。
  どうしても空き家を解体した場合に、その土地に対する課税が重くのしかかってきます。それゆえ空き家をそのまま手もつけずに放置するケースもあると聞いておりますが、その空き地を活用できる仕組み、規模(面積)にもよりますが、地域に生かせる工夫も考えればあるのではないかと思いますが、見解を伺います。
  続いて、2番目の少子化に対する子育て支援策について質問をいたします。
  日本の景気が緩やかに回復してきているとの景気動向調査の報告がたまに報道されますが、地方においてはまだまだ実感できる状況にはありません。まして、そのような状況でありますので、本市においても現在企業誘致が進むとも思われないのであります。
  しかしながら、かといって本市の人口は他市町村とも同様に少しずつ減少していくのをただ見ているだけでは、自然な減少とあわせ人口減少、流出が進んでいきます。人口の流出、減少に歯どめ及び人口を増やしていくさまざまな仕掛け、取り組みが必要であり、子育てするのは南陽市と思ってもらえる支援策について市長の見解を伺います。
  次に、小学校の給食費について質問をいたします。
  2012年の合計特殊出生率が前年を0.02ポイント上回る1.41となりました。しかし、出生数自体の減少はとまらず、統計をとり始めて以降、最少だったとのこと。少子化の要因の一つは、パートや契約社員などで収入が不安定なため結婚に踏み切れないとも言われております。
  国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査でも、理想どおりに子供を産む計画が立たないと答えた夫婦の大半が子育て、教育にお金がかかり過ぎることを理由に挙げている。やはり経済的基盤が確立されないと第2子や第3子の出産をちゅうちょし、30歳未満の夫婦においては83.3%の率になっているとのこと。地域格差の程度はあるかもしれませんが、これからの南陽市を背負う未来っ子のため、子育て世代の負担軽減対策として小学生の給食費無料化、全額補助の支援、取り組みをぜひ希望いたしますが、市長の見解を伺います。
  以上、2項目につきまして壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  5番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、空き家バンク事業の取り組みについての降雪、積雪における危険な空き家への対応についての1点目、所有者等に対する行政の指導責任についてでございますが、隣接する家屋への被害や万が一の人的被害に対する賠償責任は所有者、もしくは管理者にあります。このため危険な状態にある空き家の所有者には、これまでも管理の徹底を文書でお願いしているところでございます。現行ではあくまでも所有者、または管理者に危険回避等のための管理のお願いをしているものであり、そのこと自体に強制力があるものではございません。
  したがって、行政として責任があるものではございませんが、防災上緊急やむを得ず対応しなければならない事態が生じた場合は、危険回避のため最低限度の対応は行わなければならないと考えております。
  2点目、空き家の有効活用についてでございますが、庁内の空き家対策検討委員会で検討中でありますが、個人の財産を市で借り上げて貸し付けるということは考えておりません。しかし、優良な空き家が放置され時間の経過とともに荒廃している事案もあることから、不動産事業者と空き家の所有者、または管理者が相談しやすい環境づくりの手助けが必要ではないかと考えておりますので、どのような手段があるか今後の検討課題とさせていただきたいと存じます。
  3点目、老朽化する関口住宅に対する空き家の活用についてでございますが、個人の財産を市で借り上げて貸し付けることは基本的には考えておりませんので、御理解を賜りたいと存じます。
  4点目、Iターン・Uターン者や生活保護世帯への支援策としての空き家の活用についてでございますが、Iターン・Uターン希望者への空き家情報の提供は有効と考えておりますので、不動産事業者等と連携を図り、空き家対策の一つの方策として検討してまいりたいと考えております。
  また、生活保護世帯への空き家の活用でございますが、本市における生活保護の住宅保護基準額が1人世帯で月額2万8,000円、2人以上の世帯で月額3万7,000円となっており、この基準額で借りることのできる家を探すのは非常に難しい状況でございます。
  議員御指摘のとおり、この基準額内で提供いただける環境づくりができれば子育て中の世帯にもよい環境を提供できるものと思われますので、どのような方法が可能かも含め空き家検討委員会で検討してまいりたいと考えております。
  5点目、行政が空き家を賃貸することについてでございますが、先ほども申し上げましたが、個人の財産を市で借り上げて貸し付けることは考えておりませんので、御理解を賜りたいと存じます。
  6点目、空き家撤去後の土地の有効活用についてでございますが、空き家を撤去された後、空き地となり管理なされずに放置されている土地があるとお聞きしておりますが、空き家と同様に管理責任は所有者、または管理者にあることから、現在行えるのは文書による管理のお願いだけでございます。
  なお、自治体としてどのような方策があるのか、空き家対策検討委員会の中で検討してまいりたいと考えております。
  次に、少子化に対する子育て支援策についての若い人が安心してこのまちに住みたいと思うまちづくりについての1点目、子育てするには南陽市と思ってもらえる支援策についてでございますが、第5次南陽市総合計画の基本構想でも触れておりますとおり、少子化や若年層の流出による人口減少は、これからのまちづくりの大きな課題であります。その中で出生率の向上を図ることは非常に難しい話ですが、転入・転出といった社会動態は教育や子育て支援等の文教厚生施策、あるいは雇用や住宅、道路整備等の産業建設施策により大きく左右されますので、しっかり取り組んでいく必要があると考えております。
  若年層の定住促進を図るためには、子育て支援が重要な鍵となりますので、議員御承知のとおり、幼児教育や保育のハード・ソフト両面における整備、市単独による子育て医療助成の拡充、また、学童保育などを積極的に取り組んでおります。また、若年層の転入を促進するための子育て応援定住交付金の支給など、子育て世代の負担軽減を含め多面的な施策を展開しております。
  また、今年度から職員政策提案制度をスタートさせてございます。10月のテーマは子育て支援策であり、担当の枠を超え多くの若手職員からアイデアが出されたところでございます。保護者の就業形態の変化に伴う多様な保育需要への対応、経済的な負担軽減施策など行政以外の施策をはじめいろいろ提案をいただきましたので、現実的に取り組み可能なものは事業化、あるいは民間への働きかけを検討してまいりたいと考えております。
  平成27年度から、子ども・子育て支援新制度がスタートします。子育て世帯の意向を把握するため、現在、小学3年生以下の児童、幼児を持つ全世帯を対象に子育てニーズ調査を実施しております。その結果を踏まえ、新年度で地域子育て支援事業計画を策定し、さらなる子育て支援の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、学校給食費の全額補助についてでございますが、学校給食の経費の負担につきましては、学校給食法第11条及び同法施行令第2条に定めがあり、本市ではこれを踏まえて食材費のみを保護者に御負担いただくこととしております。
  子育て支援施策として、新たに小学校の給食費を全額補助することとした場合、これに要する経費を試算いたしますと、平成25年度のベースでは年間約8,650万円となり多額の支出となります。この経費は全て市税等の一般財源で賄わなければなりませんので、他自治体の例も参考にし、多方面から慎重に検討しなければならないものであると考えているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  御答弁ありがとうございます。
  順次質問をさせていただきます。
  行政の責任ということをまず第一に持ってきたわけですが、やはり相手があってのことで、実際危機にさらされている住宅、そういった中で当人同士というか、民間同士だから行政は口を出せないというようなお話でございましたけれども、そういった危険を解除していくというか、そういった解決をするためにはやっぱり個人同士の話し合いではトラブルが起きる事例も結構あるわけですけれども、そういったトラブルを起こさないためにも行政が中に入っていただいて調整をとってもらう。まして命の危険にさらされるわけですから、それはやっぱり安全・安心の立場からすれば当然のことかなと、行政にも責任があるのではないかと私は思うんです。
  そんな中でいろいろな自治体のほうで空き家対策ということで条例の制定をしております。ここにちょっと資料をいただいたわけですけれども、県内でも既に20の市町村が条例を制定しております。実際、空き家に対しては山形県はやっぱり雪が降って積雪も多いと、そういった中で雪がどうしても落ちてきた場合、何の落ち度もない家が壊されたりする、そういったことを黙って見ているというのも歯がゆいわけで、やっぱり修理をする立場からすれば何でこんな状況でほっておくのかなと、相手にとってはこうおっしゃるわけだ。だけれども、その相手が実際ここに住んでいなくて遠いところにいた場合、じゃどういうふうに連絡をとるのか。行政に相談をしに行ったときに、いや、それは当人同士でと言われてもできないわけです。やっぱりそこは行政が間に入ってそういった条例をつくって的確な指導・監督、そういったことをしていただかないと、いつまでたっても、当人同士で解決してくださいと言っても、それは多分できないですよ。やっぱりそういったことは、県内で20市町村がやっているわけですから、積極的にそういったかかわりを持って対応していただければなと思います。
  そんな点で再度お伺いしますが、そういった検討委員会もあるわけですから、その条例に向けての対応も進めていきたいなという考えはありますかと、一回お聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  相澤危機管理課長。
○危機管理課長  御質問にお答えします。
  今、議員御質問のとおり、隣接する家屋、もしくは通学路にかかる危険については、これまでも危機管理課、消防とともに緊急やむを得ない部分として雪おろし等の危険回避は行っております。
  それで、議員御指摘のとおり、空き家条例の制定によって拘束力をつけるということでありますが、残念ながら空き家条例をつくったとしても、そこに強制的な拘束力が現行の中ではないということであります。ただ、罰則規定なんかを設けて罰金を何万円以下とか、あと氏名公表という部分のところはつくっているようでありますが、例えば税の強制徴収のような形をするというようなことは、空き家条例をつくったからとしてできるものではない。ただ、代執行をするような形でつくっている自治体もございます。それについては代執行をした代金の回収について課題を持っているとお聞きしておりますので、何が今一番いいのかということも含めて、ちょっとお時間をいただいて検討させていただいておりますので、御理解を賜りたいと思います。よろしくお願いします。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  その空き家条例について強制力がないというお話でございました。でもやっぱり生命にかかわる問題ですね。秋田なんかでは強制執行して、もう家を解体したと、そういった危険な家を解体したんだと、そういったことも、以前もこの空き家対策について質問させていただきましたけれども、そういった力づくといったらちょっとおかしいんですが、そういったことも必要なんじゃないのかと。やっぱりみすみす自分の家に空き家が倒れてきそうな状況をまざまざと毎日恐怖におののきながら見ていては、これは生きた心地がしないという状況になりますよね。
  そんな中で、それを先ほど市長がおっしゃったような当人同士でやってくださいよと言っても、俺は知らないよと、だってそんな解体するお金ないもんとか、そういったふうになってくればどうしようもないわけですよ。じゃ、自分がこの家を捨てて別のところに移るかといっても、それはやっぱり無理なこともありますよね。
  そんな中で、いつまでも行ってこい行ってこいの話ではなくて、やっぱり喫緊の課題でもありますし、そこは力を入れて本腰で対応していただければなと思いますので、ぜひ前向きな検討をお願いしたいなと思います。
  次に、この危険な空き家ということで、ある市民から相談をいただきました。壇上でも質問をさせていただきましたけれども、実際やっぱり隣の家の空き家から雪が落ちて自分の家の壁とか窓が壊されたと、それでその修理にかなり費用がかかったんだということがございました。
  そんな中で、本市においては500件ほどの空き家があるんだと。そんな中で管理状況、各地区の区長さんや役員の方の協力を得て調査をしていただきましたけれども、その調査はこの地区に空き家が何件あるとかそういった調査だったと思います。使えるものがあるのか、これはだめだなという調査もあったと思いますが、それを今度は本当にこの空き家が危険なものかどうか、これをやっぱり把握していただかないとちょっとまずいんじゃないかと思いますので。ただ空き家だけがここにあるんだという数ではなくて、やっぱり本当に危険だなという空き家を把握すべきだなと私は思うんです。
  その把握をするために、例えば建物の老朽度、危険度の判定、こういったものをデータベース化すると。そして、例えば南陽市の住宅地図があって、例えば赤湯地区にこういった空き家がありますよと、これは危険な空き家だよというのは赤マークとか、ちょっと使えるかなというのは緑だとかそういった色分けをして一目でわかるようなデータをつくって、それをやっぱり監視するとか何か、そういった基準としてデータにすべきかなと思いますが、そういった計画について私ちょっと思ったんですが、そういったことで御意見をちょっといただきたいなと思います。
○議長  答弁を求めます。
  相澤危機管理課長。
○危機管理課長  御質問にお答えします。
  空き家については、議員御指摘のとおり今年も自治会、町区長会の区長さんにお願いをしながら調査をさせていただき、11月7日現在で492件の空き家がございます。外観目視調査を行いながら危険度の調査をさせていただいておりますので、ただ、まだ未実施のところもあります。南陽市の場合は、A、B、C、Dということで国土交通省の空き家の外観目視調査の調査項目に基づいて判定をさせていただいています。C、Dランクについては危険だということで大体100件強あります。
  ただ、議員御指摘のとおり、それを住宅地図等におろしてのデータ化にしているかということでありますと、まだしておりませんので、そういうことも含めて今後管理体制については検討していきたいと思っております。何ができるかということを検討しながら、していきたいと思っております。
  新たな空き家についても、同じように調査をしながら進めていきたいということで考えております。よろしくお願いします。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  危険な空き家が100件ほどあると。やっぱりデータ化、市で管理をしていくと、そういった姿勢でぜひお願いしたいなと思います。
  続いて、空き家バンクということで、市としてはそういった状況はとっていないというようなお話でございました。
  実際、隣といいますか、これもちょっと資料をいただいているんですが、朝日町の空き家バンク制度がございました。これはやっぱり一番うまくできていまして、役場というか市に置きかえますと、提供者、または利用者間の連絡調整は行うんだけれども、契約代行等はしないと。これは当然だと思いますけれども。そういった中で空き家の改修補助金というのを利用しているんです、空き家利用促進奨励金とあわせて。
 そういったやり方が、空き家対策に係る各種支援制度というのがありまして、朝日町につきましては、県のほうから山形県移住推進空き家利活用支援事業ということで空き家バンク運営市町村に対して補助、こういったことが出ていますよね。台所だとかトイレだとか浴槽、そういったところの補助。補助率としては対象経費の3分の1、20万円程度ということでありました。
  そして、いろいろ見てみますと南陽市にもあるんですね。空き家再生等推進事業(活用事業タイプ)というのが国土交通省から出ています。それは補助対象というようなことで、空き建築物を宿泊施設、交流施設、体験学習施設、そういったものに改修する費用、または空き家住宅等の取得費、移転や増改築等に要する費用などなど、補助率が2分の1、間接補助ということで3分の1が出るというような新制度がございます。これは御存じですか。私はちょっと資料を見て初めて気づいたんですが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  余り大きな声では言いたくないんですが、漆山の今完成したというのか、しそうというのか、公民館がその制度を活用してやっているわけでございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  そういった公民館に今使っていると。公民館はそれなりのまた別なものがあるのかなと思ったんですが、できれば空き家対策とかそういったものに使っていただければなと思うんですが、朝日町はそういった感じで、もうまるっきり使っているんですね。
  そういった中でいろいろな宣伝がうまいというか、やっぱり田舎に暮らそうみたいな、朝日町というのはリンゴだとかワインだとか、都会に疲れた方がそこに来てやっぱり農作業をしたいとか、そういった憧れみたいなものがあそこの町にも若干あるのかなと、雪は多いですけれども。そんな中でPRしてやっぱりそこに行きたいというようなことで、空き家をインターネットかそこらで紹介しているんです。そして一応載せて、こういう空き家がありますよと、希望する方は売買でも貸し家としてもどうぞ利用してくださいみたいな、こういったものがありまして、それが評判がいいんですよ。交渉中だとか、あと賃貸中とか結構あるんですよ。
  そういった工夫というか、やっぱり南陽市もこれだけ500件とか、使える件数は20件そこらはあると思うんですが、まして過疎地においては吉野とかそういった部分は言いませんけれども、そういったところに憧れを持って別荘的な感覚で都会の方が来るかもしれない、あれば。やっぱりそういったPRといいますか、南陽市もブドウとかワインとか有名ですから、まして温泉もありますし、そういったことをPRして、どうぞ南陽市にというような形で取り組みをしていただければなと思うんですが、そういった点について希望的観測でいいんですが、そういった取り組みをぜひしてみませんか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市の財産として取り組めるような、このたびのようなものであればいいわけですが、個人の資産のままそういう制度を使ってリフォームをした場合、そのままでは何かおかしくなったりしてというようなさまざまなリスクもございますので、もう少し検討させていただいて対応したいと。今回の農協と市のような物件であれば全く問題はないわけでありますが、個人のものについてはもう少し検討を必要とするのではないかというふうに思っております。
  なお、決して悪い発想ではないと、なかなかいい発想なので、それを具現化するにはさまざま整理をしなければならない課題があると、こういうことでございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ぜひ前向きに対応していただきたいなと。やっぱり個人の所有物でもございますけれども、間に立っていろいろな対策等々で所有者と話をしていただければ、ただほっといて空き家にして朽ちていくのを待っているよりは、安くてもいいから使ってほしいなという方もあるんじゃないかと。
  問題としては、空き家をいかに減らしていくかと。そこに先ほどのIターン、Uターンもそうですが、適当な空き家があるよと、じゃ、そっちに移ってみようかなというようなやっぱりイメージもそうですが、そういった空き家をなくしていく努力といいますか、そういったことをぜひお願いしたいなと思います。
  続いて関口住宅について、そこを空き家対策としてどうのこうのではなくて、一番思っているのは老朽化がかなり深刻でして、床もぶかぶかしていますし、すき間風も入ってくると。住んでいる方はすき間に目張りをして床に毛布を敷いたりして暖かくして、そのようにして住んでいるわけですよ。危惧するのは火災報知器をつけたにしても長屋ですから火事でも出れば、ばばばと燃えてしまうと、そのような感じかなと思うので、ぜひそこら辺を早急に検討していただければなと思います。
  関口住宅については以前いろいろな議員さんのほうからも質問がございました。あれから何年もたつわけですけれども、やっぱり撤去したときの土地の利用だとか、そういった計画も多分あろうかと思いますけれども、ぜひそういった安全面で対応していただければなと思います。
  次に、少子化、進めていきますが、ちょっと体調もすぐれませんので、進めますけれども、少子化対策問題でちょっと話はあれですが、毎年小学校や中学校の入学式に出席をさせていただきます。そのとき必ずといって今年の新入生の人数、多い少ない、また、生徒の名前の読み方とか話題になるわけですよ。この名前はどう読むのかなと、それは別としましても、子供が少ないというのは本当に目に見えて毎年思うんです。
  そういった中では理由としては先ほども壇上で話をしましたけれども、不安定な収入といいますか、仕事の流れで不安定で収入もはっきりしないという中で、やっぱり第2子、第3子が産めないという状況がありますよね。そんな中で本市においても共稼ぎが多い、共稼ぎが多くて若い世代では状況がやっぱり若い人に顕著にあらわれているんじゃないかと。やっぱり不安ですので、自分が正規の社員であればあれなんですが、非正規の場合だといつ首になるのかわからないと。そんな中でやっぱりためらってしまうと。
 そういった中で本当は現実的にそういった実情がありますし、やはりそのような負担を軽減しながら子育てということに本当に力を入れて、先ほどいろいろな子育てについてのサポート、そういったことがございましたけれども、それを充実をさせてもう少し幅を広げてやっていただければなと。やっぱり若い人がここに定住しなければ子供は増えないわけですよ。まして働き場所もないと、働くのは米沢でも長井でも山形でもいいんですよ。ここに住んでもらえればいいなと私は思うんですよ。
  企業誘致できればなおいいんですが、やっぱり南陽市に住んで子供を産み育てられる環境、そういった整備の拡大をしてもらえればなと。そのためには若い人にとって魅力がある子育て支援のあり方、何でもただにすればいいという話ではないですよね。先ほど給食費もいろいろな縛りがあって難しいかと思います。
 ですが、これは市長の英断によって、いいよと、私の合図で8,600万円ぐらいあるかもしれないぞと、どこからでも予算を持ってきてそれをやっちゃうよというようなことがあれば若い人は大歓迎ですよね。そんな中で南陽市はそういうことをやっているんだよと、ぜひ南陽市に来なよみたいな、多分いろいろな議員さんがそういった若い人をほかの市町村から呼ぶかと思うんですよ。そんな中でやっぱり本当に大胆な施策といいますか、そういったことをぜひお願いできればなと。全額でなくても、じゃ半分か、でもいいんじゃないんですか。縛りがあって、できるかわかりませんけれども、そういったことをやっていただければなと思います。
  そういった中で、ちょっと話は変わりますが、小学校6年生まで医療費が無料になりました。そんな中で虫歯の検診、治療、それが6年生が一番顕著に治療を受けていると。中学になれば当然医療費がかかりますので、それはやっぱり歯医者さんですと治療は1回では済まないわけですよね。だから大変若いお母さん方から喜ばれて、このときだからさっさとおまえ治してしまえみたいな、これは本当にいい話ですよ。
 本当にいろいろな方から、あれはよかった、6年生まで無料化になってよかったなと、そういった喜びの声といいますか、やっぱり消費税や物価が上昇して、また家計の負担が増えていく中でもありますし、そういったことというのは、負担軽減には皆さん大賛成だなというふうなことで、かなり喜んでおりましたので、そういった喜ばれるような対策といいますか、そういったことをぜひお願いできればなと思います。
  逆にちょっと戻りますけれども、空き地の利用について、まだちょっと時間があるので。
 空き地の利用について、毎年除雪でやっぱり狭いところだとどこにおろしたらいいかわからないと、そういったときに解体した後の空き地を、地区の判断になるかと思うんですが、そういった空き地に除雪したときの雪のおろし場といいますか、そういうところでも利用できればいいかなということもありますが、場所を先ほども壇上で言いましたけれども、ある程度面積がとれるところであれば、プチ公園みたいな子供たちの遊ぶスペース、これは例えば市で新たに公園をつくるとなれば大変ですので、そういったスペースがあって子供たちがいるようなところであれば、利用できれば本当にいいかなと思いますが、また、民間の空き地だからというようなことで難しいかもしれませんけれども、そういったことがいいところにあれば、そういうところで積極的にかかわってやっていただければなと思いますが、その点、空き地利用というような面で公園的な、遊び場的な、そういったものをつくるということができますでしょうか。これはちょっと疑問ではありますが。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今の白鳥議員の提案でありますが、既に市道そのものが大変狭いであるとか、あるいは生活道路として一定の基準に達していないような場所については除雪がなかなか思うように進まないということもございまして、関係者が協力して空き地を提供して、そこに雪をおしてもらい、おせなくなった場合はそれを定期的に排雪して、またそこに置いてもらうというようなことを既にやっている先進事例もございますので、そういったことは十分可能だと思いますし、遊び場については所有者の許可があれば、危険を解消しながら、その地域の方々で上手に使っていただければいいのではないかということは思っておりますが、市が余り必要以上に介入しますと今度は全部いつの間にか、そういうふうな要望なんですが最初は、だんだんと市で責任を持ってやれと、こういうふうにだんだん拡大して、最初は明かりさえあればいいと、今度は固定しろと、こういうふうにだんだんなるんですね。だから大変なんですよ。
 だからそういうこともいろいろとありますので、これからいろいろ研究させていただいて、皆さん方のよりよい結びつけるようにしていきたいと、こんなふうに思っております。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。
  そういった空き地を市で管理するとなれば、市長のおっしゃったとおり、じゃ何かあったときにじゃ市で責任持つんだなというふうなことにもなってきますよね。やっぱり地区と何であれかなというと、今の子供って外で遊ばないですよね。中で何かいろいろな、私はわかりませんけれども何かやっていたり、テレビを見ていたり、あるいは勉強しているのかわかりませんけれども、子供の声が聞こえないというのはやっぱりちょっと寂しい思いがいたします。
  そんな中で、やっぱりうちの近所でも子供さんが三、四人ぐらい、きゃあきゃあと遊んでいると本当にいいなと思うんですよ。そんな中で町なかでもそういった広場があって、昔私が子供のときはいろいろなところで遊んでいたわけですが、そういった状況がまた新たに生まれればいいのかなと思ったところでちょっとお聞きをいたしました。
  そんな中で、空き家につきましては本当に数を減らしていく、その空き家を利用していく、やっぱり定住してもらえるような施策、そういったことは本当にこれから必要なんだろうなと。条例につきましても、やはり手をこまねいて見ているだけではなくて、市民の安全・安心の立場からそういった危険を排除していくというようなことを積極的に、いろいろな自治体のやり方を参考にしていただいて本当に南陽市独自でも結構ですが、そういった安全性といいますか、そういったことを積極的にやっぱりやっていただきたいなと思います。実際、被害を受けている方もいらっしゃいますし、不安を感じている方もいらっしゃいますので、ぜひそういった面ではやっていただきたいなと思います。
  ちょっと時間も余しますが、そんなことをお願い申し上げまして、質問とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長  5番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました8名の一般質問は全て終了いたしました。長時間にわたり御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

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散      会
○議長  本日は、これにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうも御苦労さまでした。
午後 2時57分  散  会