平成25年12月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  それでは、再開いたします。
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山 口 正 雄 議員 質 問
○議長  次に、4番山口正雄議員。
〔4番 山口正雄議員 登壇〕
○山口正雄議員  4番敬陽会、山口正雄です。
  傍聴者の皆さん、おいでいただきまして、まことにありがとうございます。
  昼食後の眠気の差す時間ではございますけれども、子守歌にならないように発言したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  それでは、早速、さきに通告しております2つの点について質問させていただきます。
  1点目は、2017年にインターハイのソフトボール会場として開催が予定されている向山ソフトボール球場の特にB球場周辺の環境整備充実についてであります。
  向山ソフトボール球場は、平成4年の第47回国体会場として整備されました。この国体がきっかけで南陽市のソフトボール競技人口が増え、現在は10代から80代までの幅広い層で活発に活動されており、健康増進にも一定の効果があると考えております。
  フェンスやバックスクリーンのあるソフトボール球場は県内でも数少なく、国体後も全国大会や東北大会が開催されております。レベルの高い試合を観戦することによって、市内中学生、高校生はもちろん、市内各チームの競技力向上にも結びつく傍ら、赤湯温泉への宿泊、飲食などの経済効果をもたらしているものと思います。
  市内ソフトボール愛好者が増えること、健康増進が図られること、競技力向上や経済効果がもたらされることなどを考えれば、グラウンドコンディショニングはもちろんでありますが、向山ソフトボール球場施設のさらなる充実を図り、今後とも全国、東北大会レベルのさまざまな大会を誘致していくことが必要だと考えます。
  そこで、次の3点についてお伺いします。
  1つ目は、B球場南側に約180台の駐車場をつくっていただきました。大変感謝しております。おかげで市の大会等は、路上駐車は全くなくなりました。しかしながら、今年8月に行われました東北中学校総合体育大会や一般男子の東北総合体育大会のときのように規模の大きい大会になると、路上駐車のため道路幅が狭くなり、スムーズな運転走行が難しく、車の陰から道路を横断する人もおりまして危険でもあります。
  したがいまして、ソフトボールB球場南側の駐車場周辺に畑が耕作されておりますが、もし可能であれば駐車場として拡大してはどうかと思いますのでお伺いいたします。
  2つ目は、ソフトボールB球場南側駐車場の安全性と利便性確保についてであります。
  南陽市で設定している駐車場の間口、奥行き、通路の寸法はどのように決めているのでしょうか。
  現在の駐車場の駐車スペースは、間口2.4メートル、奥行き5メートルで標準的な広さを有しておりますが、車と車が向かい合っている通路の幅は4.65メートルであります。自分の車の隣や向かい側に駐車していない場合は気がつかないかしれませんが、多くの車が駐車している場合、駐車するのも出るのも結構きつい状況にあります。
  ちなみに、市民体育館の駐車場は間口2.3メートル、奥行き5メートル、通路は6.1メートルであります。
  安全性と利便性の観点から、通路の幅を少なくとも5メートルにすべきと思いますので、どうお考えかお伺いいたします。
  3つ目は、ソフトボールB球場の常設トイレの設置についてであります。
  B球場のトイレについては、規模の大きな大会時は簡易トイレで対応いただいておりますが、その他の大会はトイレが近くにございません。特別委員会でも再三質問しておりますが、向山公園の広さからすると、2カ所で十分との答弁をいただいております。広さからすると2カ所で十分なのかもしれませんが、私は2カ所の位置が問題だと思っております。野球場のトイレにしても遠く、むしろ道路を通る人や河川敷を利用する人のための公衆トイレのように感じます。ソフトボールA球場後方のトイレは、B球場からは遠過ぎ、試合中は物理的に利用できないため、男性は南側駐車場の周囲に用を足す姿が散見される状況にありますが、女性は大変だろうなというふうに常々思っております。要は、当初の設計に問題があったと言わざるを得ません。
  そこで、改めて向山ソフトボールB球場南側駐車場の中のダッグアウトから近いところに常設トイレを設置すべきだと思いますが、お考えをお伺いいたします。
  なお、駐車場の拡大と常設トイレの設置につきましては、いきいきトークでも要望があり、市長は以前とまったく違う、かなり前向きに突っ込んだ答弁をされておりますので、利用者に喜んでいただけるような明快な答弁を期待いたします。
  2点目は、新文化会館の運営について何点か伺います。
  新文化会館の総事業費が60億円になったことについて、市長はあらゆる機会を捉えての説明と、沖郷、赤湯、宮内地区の3会場で市民説明会を開催されました。宮内会場に参加した方から話を聞きますと、市報や議会だよりに掲載された内容の域を出ず、必ずしも説明会が有効なものだったかどうかは疑問符がつくというような感想でありました。ハイジアパーク南陽やフラワー長井線に対する歳出に加え、当初一般会計予算の約半分を投資する新文化会館、また、その維持費に対し、市民の皆さんは将来の財政負担に大きな不安を感じておられます。
  今後とも、市民の方に理解が得られるような丁寧でわかりやすい説明をいただければと思います。
  それは、とりもなおさず、市民の皆さんの理解を得ることが新文化会館運営に協力いただける前提だろうと思うからであります。
  先月22日に安全祈願祭が行われ、建設工事が本格的に始まりました。27年4月のオープンまで残すところ1年3カ月であります。
  11月16日の市報で掲載されました新文化会館整備スケジュールでは、管理運営計画は現在進行中であるわけでありますが、継続的な運営を可能にするためにも、管理運営計画はソフト面の最重要課題であると思います。まだ決まっていない点もあるとは思いますが、現段階での管理運営に関する考え方についてお伺いいたします。
  1つ目は、運営計画を検討するに当たって、専門家も加わっていただいているのか。また、その素案はいつごろまでできるのかお伺いいたします。
  2つ目、管理運営において、基本的に直営というふうなお話を聞いておりますが、委託部分は何々かお伺いいたします。
  3番目、年間の維持費は幾らくらいかかると試算されているのか。また、項目別の金額をお伺いいたします。
  4番目、公演等は専門の会社に委託すると伺っておりますが、委託金額と委託業者の業務範囲についてお伺いいたします。
  次に、年間何回程度の公演を委託する予定なのかお伺いいたします。
  次に、地方公演は距離が遠いため、運搬費、交通費、宿泊費などコストが高くなると考えます。採算を考えれば、チケット料金は高く設定されるのではないかと思いますが、どのように考えておられるのかお伺いいたします。
  (5)自主文化事業の予算及び公演回数、また、PR方法やチケット販売はどのようにお考えなのかお伺いいたします。
  (6)新文化会館の名称はどのように考えておられるのか。また、命名権についてどのように考えておられるのかお伺いいたします。
  以上、当局の誠意ある答弁をお願い申し上げまして、壇上からの質問といたします。
○議長  それでは、誠意ある答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  4番山口正雄議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、向山ソフトボールB球場周辺の環境整備充実についての1点目、B球場南側駐車場の拡大についてでございますが、平成29年度に全国高等学校総合体育大会、いわゆるインターハイが山形県、宮城県及び福島県で開催される計画となっており、本市はソフトボール競技会場の要請を受けている状況であります。決定の暁には、インターハイの成功とスポーツ振興、加えて地域活性化のため、大いに力を入れ取り組む所存でありますが、特に駐車場につきましては、選手や来場者の数、また仮設や近隣駐車場を活用したシャトルバス輸送等、大会運営自体を精査する必要がありますので、開催地の視察や調査も踏まえ、検討させていただく考えであります。
  2点目のB球場南側駐車場の安全性と利便性確保についてでございますが、1点目で申し上げましたとおり、駐車台数も含め向山公園全体の検討課題の一つと理解しております。また、使い勝手の部分においても、改善が必要との認識でおりますので、大会に向けた施設整備の中で対応させていただきます。
  3点目の、B球場南側駐車場への常設トイレの設置についてでございますが、インターハイの開催となれば、現在の2カ所のトイレでは支障を来す懸念もありますので、トイレの増設について今後検討させていただきます。
  次に、新文化会館の管理運営計画についての1点目、管理運営計画の検討状況についてでございますが、現在、専門家委員会及び県内外の同規模ホールを運営している方々から御意見等を頂戴し、素案を作成しているところでございます。年度内に素案をまとめ、平成26年度当初に新文化会館利用者団体協議会及び市民の方々によるボランティア団体を組織する予定で、現在進めておりますので、その方々からも御意見を頂戴し、管理運営計画を策定してまいりたいと考えております。市民の方々が気軽に利用できる場になるよう、また、利用率の向上に向けて邁進してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の管理運営における委託部分についてでございますが、運営方法につきましては直営方式や指定管理方式、また、それらのを組み合わせた運営方法が考えられますが、いずれにいたしましても、興行の誘致や音響照明などの専門知識を有する方々が必要となってまいります。また、施設の維持管理や保守点検等についても、委託部分と考えております。
  なお、興行の誘致や音響照明などの専門知識を有する方々につきましては、新文化会館完成後の平成27年度より常勤体制で業務委託を行ってまいりたいと考えております。
  3点目の年間の維持費の試算についてでございますが、詳細につきましては現在積算中でございますが、県内外の同規模ホールの維持費を踏まえますと約6,000万円から1億円程度の維持費と考えております。維持費に関しましては、最大限経費の節減に努め、適正な管理運営に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、公演についての専門会社への委託についての1点目、委託金額と委託業者の業務範囲についてでございますが、先ほど申し上げましたとおり、専門的な知識を有する方々に委託することが適当と考えております。公演誘致業務につきましては、幅広い年齢層をターゲットにした音楽や演劇等のツアー誘致を積極的に行い、市民の方々はもちろん、市外、県外の方々にもお越しいただける魅力ある公演を誘致することで、赤湯温泉にお泊まりいただき、交流人口の増加、また地域経済の発展にも寄与してまいりたいと考えております。
  委託金額につきましては、県内では例のないことであり、国内の同規模ホールの状況を現在調査しているところでございますので、適正な金額を今後積算し、経費の節減に努めてまいりたいと考えております。
  2点目の年間の公演回数についてでございますが、補助金の制度上、開館後の利用率も求められますので、利用率の向上を目指し、音楽芸能分野ばかりではなく各種公演会や会議、さらにはセミナー等の誘致も積極的に行うとともに、地域での利用促進を図りながら、利用率の向上に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願いいたします。
  3点目の地方公演のチケット料金の設定についてでございますが、新文化会館の自主事業を除く地方公演につきましては、アーティスト等のツアーを主催するプロモーター会社が全てを請け負う形を考えております。そのため、チケットの料金も全国統一価格での販売となります。
  ツアー公演につきましては、あくまでも貸し館業務となりますので、ツアーの主催プロモーター会社から会場や機材の使用料を徴収し、市の財源となる仕組みとなりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、自主文化事業の予算、公演回数、PR方法等についてでございますが、自主事業の開催につきましては、さきに申し上げました管理運営計画の中に取り組んでまいりたいと考えており、幅広い年齢層の市民の方々から楽しんでいただける、さまざまな自主事業を計画していきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  PR方法等につきましては、市報やネット、メディアに加え、独自の広報PR紙を通じて周知を行いながら、市民の方々の先行販売期間を設けるのも一つの方法と考えております。さらに、赤湯温泉桜まつりや観光サクランボ狩り、菊まつりの開催時期にあわせて開催することにより、旅行エージェントとのマッチング企画商品の造成も図りながら、観光誘客にもつなげられる自主事業とすることも考えられると思いますので、今後検討を重ねてまいりたいと考えております。
  次に、文化会館の名称及び命名権についてでございますが、具体的な部分につきましては今後検討してまいりますが、著名な方に命名・監修していただくことにより、日本初の大型木造耐火建築物として広く県内外に周知し、知名度を高めることで南陽ブランド発信の一役を担う方策も一つの考えであると思います。
  ネーミングライツに関しましては、今後の検討課題の一つになりますが、県内外でネーミングライツを導入している同規模ホールを参考にしながら、メリット、デメリット等の情報を収集し、今後とも検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  どうも答弁ありがとうございました。
  1点目の向山ソフトボール球場の件なんですが、結局はいきいきトークよりも余り前進していないなという、そんな感じを受けたんですが、要するに検討するということは駐車場は拡大する方向でやりますよと、あるいは駐車場のラインの問題はそんなに問題はないと思うので、それは改善する方向の認識だということですので、それはいいんですが、それからトイレの設置、これも検討していくという、その検討していくというのはどういう検討をされるんですか。建てるということなんですか。あるいは拡大するという、その辺の検討するというのはなかなか余りいい言葉ではないと私は思うんです。もう少しはっきり答弁をお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  山口さんの理解でほぼいいのかなと、こう思っておりますが、いずれにしても市の土地ではございませんのでやりますよと言ったって相手がいるわけですから。一生懸命誠意を持って対応していかなきゃならないし、今からやると言えば、また価格も上昇するおそれもありますし、とにかく検討と、こういうことになるわけであります。トイレも私が常々申し上げているように、特に高校の大会ですから、若いお嬢さん方がやっぱり仮設トイレではどうも気が進まないと、こういうこともあるというふうなソフト協会からの説明でありますので、これも積極的に対応したいということであります。どこにどうやれば一番皆さんが利活用できるのか、あるいは余り近くてもだめだと、こういうことですよね。そうすると、近くでないと市の土地ありません。遠くなるとまたよその人のものを御協力いただかなければならないということになるかもしれません。そうなったときに、検討というような表現が一番いいのかなと、こういうことでありますが、前向きにやるよということで一生懸命検討していくと、こういうことでございますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  ありがとうございました。
  この前の仮設トイレを設置したときは、1回目はダッグアウトのすぐ後ろ、球場の中だったんです。あれは、やっぱり使い勝手がよくない、そんな思いでおります。2回目は、駐車場のほうに設置していただきましたが、やっぱりああいう形で少し離れたところにぜひお願いをしたいと思います。
  ということで、次に、文化会館のほうに移りたいと思いますが、要するに専門家にアドバイスをいただいたり指導いただいたりをしていると、こういう理解でよろしいわけですね。そういう意味でやっぱりとにかく利用しやすい会館、あるいは利用度が高い会館、要するに維持継続ができるような会館にぜひしていただくためには、やっぱり専門家のアドバイス、指導というのは当然のことだと思いますので、今後ともぜひよろしくお願いしたいと思います。
  それから、ボランティアを募集して話を聞きながら検討していくというようなお話もございましたけれども、24年10月の基本構想、この中の基本計画の中で「継続的な運営をしていくため、市民懇話会が中心となりながら市民レベルで検討を進めていく」というようなお話をしております。それから、昨年10月のパブリックコメントに対する答弁、これは運営計画を立案する上で、市民の方々と対話しながら運営組織や運営方法の検討を進めていくことは、今後の市の芸術文化の発展のためには必要不可欠なプロセスであると考えました。そのために草案をつくり上げるまで、市民の皆様の多くの時間と労力が必要なんで、ぜひ御協力いただきたいというふうになっていますが、この市民懇話会というものの存在は、ボランティアとの整合性というかその辺は、市民懇話会というのはどうなんですか。このボランティアと全く違うものなんですか。それをちょっとお聞きします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市民懇話会はこれまでの基本構想に市民の皆様方の御意見を伺うと。実施設計が出て発注する、今度は運営だと。運営になれば、もちろん利用者団体の会も必要でしょうし、自主事業、さまざまな公演についてサポートを通して市民の皆さんからの応援も必要だということでボランティア。したがって、これは全く違う組織でありますが中身は同じ人が、やっぱり自分たちで構想を練った建物を今度は自分たちで運営も一緒に手伝っていこうと、こういう人もいるかもしれません。したがって、必ずしもこれは別だと、あるいは同じだとも言えない、ただ、目的が若干違う、今までは構想、これは今度は運営していく面での利用者、あるいはサポート団体、ボランティアだと、こういうふうなことでありますが、人は同じかもしれないとこういうことでございます。いずれそんなに色をつけないで、みんなで南陽市の施設として利活用していただければいいのではないかなと、こんなふうに思っております。自主的、自発的に、みんながやっぱりこんなにすばらしい施設であれば、自分たちのためにも利用したいし、いろいろな人が利用するときには応援もしたいと、こういう思いでお手伝いをいただければありがたいのではないかな。そうすることが利用率の向上につながると、こんなふうに思っておりますし、さらには地区外や県外から来られる方々に対するおもてなしにもつながるのではないかなと、こんなふうに思っておるところであります。
  なお、詳細についてはこれからでございますので、いろいろと皆様方の御意見を聞きながら進めていきたいと、こんなふうに思っております。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  この基本構想の運営計画という中で市民懇話会が中心となりということが書かれてあるんですね。でも、それとほぼ同じ運用をしていくと、こういうふうな理解でよろしいわけですね。
  それでは、次なんですが、貸し館というのは、今年度中に運営計画の素案がまとまるというお話ですが、いつごろから予約というか、そういうものを受け付けるというお考えなんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  この件については、我々もまだ経験はないので、専門家の皆さんからいろいろ御指導を仰ぎながら、まずはこけら落としからどういったものやっていくかということ、それについて半年なのか1年前からなのか、そういったことが出てくるというふうに思いますので、これについてはもう少し時間を経て慎重に、まだ決まっていないんですね、何をするかというのは。正式には。おおよそのがあるわけですが、まだ正式に公表できないというふうな段階だというふうに聞いております。事務局から。そんなことなので、もう少しはっきりした段階で受け付けができるのではないかと。したがって、1年とか半年というのが通常なのかな、あるいは3カ月とか。物によっては。それもどういう仕組みであるのか、ツアーであれば前からわかるだろうし、自主事業であればそうもいかないだろうし。そんなところがこれからの課題かなというふうに思っておるところであります。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  いつからかまだはっきりしないということでありますが、稼働率という点では補助金の関係もあるからとさっきお話ございましたけれども、どの程度の稼働率を目標というかもくろんでおられるのか、大ホール、小ホール合わせてなのかどうか、その辺お聞かせいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館整備課長。
○文化会館整備課長  先ほど市長が答弁しましたとおり、今回の新文化会館の整備につきましては、補助金をいただいてやっているという関係から、当然ながら稼働率についてもある程度の実績を残さなければならないということがあるところでございます。御存じのとおり、今の市民会館については、3割を切るような、実際的には365日で計算するか、それとも稼働率だけで計算するか、稼働日数で計算するかありますけれども、120日ぐらいしか使っていないというような状態でございました。今回の文化会館につきましては、隣接の、当然ながら置賜の一円のホール、それから施設等も鑑みますと最低でも6割、これはホールにかかわらず文化会館という全体という形で考えておりますけれども、6割については一つの目標という形で今考えておるところでございます。
○議長  いいですか。では、4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  今の市民会館が120日程度というお話がございましたけれども、何かそんなに使っているような感じは受けないですけれども、ただ、今度60%を目標にするという、そうすると大きいホール、小さいホール、あるいは会議室、いろんなところ出てくるわけですが、そこを1カ所使ってもただ1回使えば100%と、こういう計算ですね。要するに、会館のどこか1カ所使えば、1日のうち1回使えば100%という考えでの稼働率なわけですね。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館整備課長。
○文化会館整備課長  稼働率につきましては、日単位である場合とそれからいわゆる1日を3回にわけてという場合と、それぞれ率の計算が違うようでございますけれども、私どもの場合としては、全体という中での考えをしております。
  以上でございます。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  時間がなくなってきましたので、それはわかりました。
  それから、年間の維持費なんですが、6,000万円から1億円というようなお話でした。45億円のときは約1億円だろうというようなお話を聞きました。この6,000万円から1億円という、何かまだ積算中だと、それからほかの似たようなところと比較して、そのあれだとこのくらいだということでありますが、まだはっきりわからないと、こういうことですね。
  この前、喜多方プラザ文化ホールに行ってお話をお伺いしてきたんでんですが、基本的に舞台サービス、音響照明、こういったものは自前でやっているというお話でした。ただし、プロが公演されるような場合は、音響照明、舞台サービスなどはプロにお願いすると。ただし、市民レベルの発表会であるとかそういうレベルのものであれば、自前でやっていますと。そこで、市民レベルでも少し規模が大きくなると、会館にいる人だけでは足りないということで、裏方さんという呼び方をしていましたけれども、要するに市内のそういうのが好きな人、あるいは詳しい人に来ていただいて研修をしているんですね。やれるまでには3年以上かかると言われていましたけれども、それに1日頼んで幾ら、半日頼んで幾らというこういう料金設定をしながら、有料でお願いしていると、こんな話がありました。確かに今は委託をしなくてはできないというのはわかりますけれども、将来的にその辺の自前でやれるような方向に持っていくのかどうか。これは、維持コストを安くするという意味で、そんな研修、人材育成も含めてやったらどうかなと思うんですが、その辺の考えをお聞きします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  委託にしても自前にしても金額がどうなのか、有料であればそんな違わないだろうというふうに思っておりますが、いずれも設備がトラブルの要因になるというようなこともあって、どなたも自由にいじれるということが一番のトラブルの要因と、いざというときに使えないと、こういうことが間々あるんです。そんなことを考えますと、専門家に委託をしておいたほうがいつでも安心して使えると。
  それから、もう一つは、先ほど言ったようにプロの方々はそれなりに自分が使う器具はみんな全部持ち寄りということになりますので、市民レベルで十分間に合う程度のものでというような提案でありますが、そんな思いで我々も今、できるだけ経費節減しながらやっていきたいと、こんなふうに思っているところでありますので、ぜひ山口さんのそうしたノウハウをいろいろと教えていただければなと、こんなふうに思っております。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  それから、委託の件についてお聞きしますが、先ほどツアーでやるから、料金的にもそんなに高くないよと。それから、全てプロモーターというかそういうところにお任せなんで、こちらは貸し館だけだというようなお話でありましたけれども、例えばお客様が思うように集まらないとなると、そのプロモーターのほうで赤字ということになるわけですね。そういうことが重なれば、委託金額が幾らかわかりませんけれども、一流の人を呼べない、二流の人になっちゃう、あるいは回数が少なくなっちゃうと、そういう危険性はありませんか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そういうリスクはゼロとは言えませんが、基本的にはツアーということになれば、それなりの人がずっと東北を周って、山形県では南陽市の施設を利用したいと、そういう方々が狙う施設というのは一定のレベルのものであって、自分たちにもそういった収容能力を考えてやるわけでありますので、場所というか、場所よりも施設というか、そういうものが満足できれば十分集められると。むしろ小さい場合のほうが敬遠されると、あるいはグレードが低いものといいますか。小さくてグレードが低ければ、全くそういうプロの方々には目を向けていただけないというようなことになるだろうというように思っておりますので、しっかりした施設であれば、あるいは一定程度の料金を取れるアーティストの方をお招きすれば、それなりに興行生産も上がるのではないかと、あわせるようなことをしっかりプロモーターの方々は考えてやっていただけると、こういうふうに思っておりますので、今のところはそういった不安は余り抱いていません。むしろ、自主事業のほうがそういう心配があるのではないかなと、こんなふうに思っているところであります。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  ツアーのほうも私は非常に心配なんですが、今、自主文化事業とおっしゃいましたけれども、年間予算もまだはっきりしない、回数もはっきりしないというお話でしたけれども、今までの自主文化事業は年間1回ですね。お話をお聞きすると、補助金が入って大体2,000円ぐらいの料金で設定されているわけですが、補助金が入っているために市外の人には売らない、そんなふうなお話をお聞きしていますが、要するに手渡しで売っていると。これから南山形圏域を対象にしてお客様に来ていただくと、そういう観点からすると、こういう考えというのはどうなのかなと一つ思います。
  それから、公演予定、これはツアーも何も全部そうなんだと思うんですが、例えば国道を車で走る人、その人から見えるような形のPRの方法、これやっぱり必要だと思うんですね。それから、DCではないんですが、新幹線もちょうど通る、そういうお客さんから見えるようなPRの方法、これは赤湯駅とタイアップした形で何らかの形が私は必要なんだろうというふうに思っているんですが、そういうふうなところはどのようにお考えですか。
○議長 答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいま山口議員からお話があったように、専門家の皆さん方といろいろ相談をして、どういったPRの方法が最も効果的かということを今検討しておりますし、当然予算も絡むことになりますので、その辺の整合性をとりながらしっかり対応していきたいというふうに思っております。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  それから、これ市長にお尋ねしたいんですが、行政も先ほど、3市5町で広域的な取り組みをしているんだというようなお話がございました。病院、あるいはごみ処理、それから消防、これ広域的な運営をされているわけですが、山形県でもドクターヘリが福島県と新潟県との連携を図った。そんな意味で、この一つの行政単位ではどういうふうにもなっていかないという部分はあるんだろうと思います。そういうものが結局市町村合併という形でなったと思うんですが、置賜地方はどこも合併はなりませんでした。そういう中で、高畠町は「まほら」という文化ホールがございます。それから、川西町にもフレンドリープラザがあります。両方とも、要するに経営が大変だというようなお話を伺っています。そういう意味では、この南陽市の新文化会館、これも3万数千の人口、あるいは高畠町と川西町を含めて約8万人ですね。どこまで広げるかは先ほど県外なんていうこともおっしゃいましたけれども、要するに大変だということはやっても集まらない、あるいは貸し館そのものが回数も少ない、活動が少ないということなんだと思うんですが、南陽市でも、川西町でも、高畠町でもイベントやるときの協力、あるいは連携というものはやっぱり考えていく必要があるんだと思うんです。例えば、同じ日にやらない、あるいは同じようなジャンルの公演は月をまたがってやるとか、そんな何かいろいろ考ればあるんだと思うんです。そういう一つの連携、これは施設間の連携を密にやっていく必要があるんではないかと思うんです。客層が同じようなジャンルを両方でやったんでは、なかなかやっぱり人が集まらないんではないかと、そういうふうに思うわけでもありますので、要するにそれぞれの施設で何かやったときに、成功するような協力体制、これもやっぱり広域的にやっていく必要があるんではないかと私は思うんです。そういう意味で市長の手腕を期待したいんですが、その辺のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  これまでもできるだけそうした事業が重ならないようにというようなことでありますが、観光レベルのイベントといいますと期間が限られておるものですから、どうしても土曜、日曜にやってしまって、いずれも同じようなことを各自治体でやっているというようなことになりますが、今度は野外ではないわけでございますし、さらには規模もやっぱり600人、800人、さらに1,300人ということで、おのおのやっぱり区別をしながらすみ分けをして、しっかりやれるように、調整などもぜひお願いをしていただいて、おのおののイベントがいずれもみんながみんなうまくいくということはわかりませんが、できるだけ重ならないように、特にこの南圏域の中では調整を図られるようにいろいろと担当課を含めて検討をさせると同時に、連携を持たせるように指導していきたいと、こんなふうに思います。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  あと、もう一つ、財政的な面の、新たな財源というものがこの基本計画の中でも立っているわけですが、喜多方のプラザの一つの例を申し上げますと、喜多方プラザ企画興行の支援体制というものは組織が組まれています。これは企業、団体、個人、要するに市内、県外を問わずです。そういう方たちが組織されておりまして、企業と団体は年間一口1万円です。それから個人は5,000円なんです。こういうものが今140くらい集まっておりまして、毎年、150万円をプラザのほうに寄附しているんです。それから、この支援する会がFM喜多方と契約しておりまして、公演のPRですとか、この支援する会の活動内容であるとか、それを年間8万4,000円くらいなんですけれども、それでPRしていただくことを契約しているんです。やっぱりこういった組織というのは、これから必要になってくるんではないかと思うんです。これは地域の文化活動を資金的に支援し、文化の香り高い、いきいきとした地域の創造に寄与するということが目的で始められた組織なんだそうです。だから市内外を問わず、こういった組織でもって自主文化事業であるとか、あるいはいろんな経費の充当にさせていただくような組織が必要だと思うんですが、その辺ちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  自主的に文化会館を利活用したいという方々が、そうした組織をつくって御協力いただけることは大変ありがたいし、市としても検討して、可能であればそういった模索も必要かなと、こんなふうに思っておりますが、いずれにしましても、市民の皆様方の受けとめと、やっぱり自主性が大事だというふうに思っております。そういうことを考えると、積極的に行政側が提案するのはいかがなものかなと、こんなふうに実は思っておりますので、ぜひ議会の皆様方が中心になって、そうした組織をつくっていただければ大変ありがたいなと、こんな思いで今聞いておったところであります。
  いずれにしても、運営には多少お金がかかるわけであります。確かに教育施設の一環で、人づくりの一環として必要な施設だと、これは興行をするために、収益を上げるための施設ではないとこう言っていながらも、実質的には運営に金がかかるということでございますので、そういう意味では先ほど山口議員からあったネーミングライツの問題であるとか、さまざま収入源になるようなことを検討しながら、できるだけ負担のかからない内容、さらには少々入場料が高くても県内各地からいろいろな人がおいでになられるような、そういう著名なミュージシャンであるとか、さまざまなアーティストを招かれるようなそういうものにしていきたいと、こう思っておりますし、特に今回の南陽市の施設は、日本初、世界ではわかりませんが、日本初の木造耐火構造を持つということで、日本初ということのインパクトを含めて、これからさまざまな発信を何かしていけば、既に視察団なんかもいろいろ来たい旨の話もありますので、そうしたところから取り組んでいけば、もう少し対応方法も新たなものが出てくるんではないかなと、こんなふうに期待をいたしておりますので、なお、山口議員がこういうのがいいぞというのがあれば披歴いただければなと、こんなふうに思っております。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  今、命名権のネーミングライツのお話も出ましたが、日本初だから価値があるという、そういう意味ではやっぱりネーミングライツも応募すれば出てくるのかなと。この前、新聞に出ておりました。世界遺産の二条城でさえも収益を稼ぐために貸しますよという話が出ておりました。それもやっぱり財政的に大変なこの時代、県だってもう3カ所、4カ所ありますよね。今年県営野球場が、日大山形がベスト4になったと、あるいは楽天が優勝したと、そんなことで価値が上がったと、100万円が上がりました。そういう意味においても、やっぱり価値のあるときにそれを使うべきだと、そんなふうに思いますので、ぜひ検討していただきたいと思います。
  時間も長くなりましたので、要するに市民に愛される、そして利用しやすい、継続して運営できるような会館にできるだけ、できるだけではない、絶対ですね、そういうふうにぜひ運営いただきますようお願い申し上げまして、私の質問を終わります。
  ありがとうございました。
○議長  以上で4番山口正雄議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は2時といたします。
午後 1時50分  休  憩
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