平成25年3月定例会

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午後 2時15分  再  開
○議長  再開いたします。
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佐 藤   明 議員 質 問
○議長  次に、15番佐藤 明議員。
〔15番 佐藤 明議員 登壇〕
○佐藤 明議員  通告してあります2点について質問いたします。なお、重複の点は御容赦いただきたいと存じます。
  震災から2年の月日がたちましたが、復興は遅々として進まず、被災者の生活は厳しさを増しております。とりわけ生活の基盤となる住宅の再建のおくれは深刻であります。多くの被災者が、何年たったら落ちついた住まいに入居できるのか、見通しも立っておりません。事業の再開も公共施設の再建も大きく立ちおくれております。被災者の生活となりわいの再建、被災地の復興を大きく立ちおくらせている政治の責任は重大であると言わざるを得ません。
  改めて犠牲になられた方々とその御家族、関係者に深い哀悼の気持ちを表明するとともに、全ての被災者の皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。
  質問の第1は、福島第一原発の事故から既に2年が経過をいたしました。原子力発電の危険性が日本国民の共通認識になる一方、電力会社や政府の電力不足キャンペーンから、いまだ原発が必要だとか、再生可能エネルギーでは安全供給ができないという議論もなくなっておりません。
  これらの問題を考える上で、地下資源エネルギーは有限であることなど、日本のエネルギー問題を考える上で再生可能エネルギー、自然エネルギーを利活用することが今強く求められておりますが、市長の基本的な見解をお伺いするものであります。
  2つ目には、重要な問題として地球温暖化があります。過去1,000年間はほとんど変化がなかった気温が、20世紀中に0.6度から0.7度上がりました。さらに21世紀においては、現在の世界の温室効果ガスの排出量を放置しますと、かなりの確率で1.1度から6.4度上昇するというのが科学的な予想と言われております。
  地球温暖化の問題に対応するために、さまざまな再生可能エネルギー、自然エネルギーがあるわけでありますが、主なエネルギー源ごとの特徴はどのように認識され、捉えられておられるか、あわせてお尋ねいたします。
  3点目は、自然エネルギー、再生可能エネルギーは、新産業分野を生み出し、雇用を拡大するものとして地域経済に大いに貢献するものと期待されておりますが、市としての考え方は、どのように考えておられるかお尋ねするものであります。
  4点目は、今後のエネルギー問題を考えた場合、震災後、全国各地で取り組みが進んでおります。本格化は喫緊の課題であると思いますが、市長の考え方をお尋ねいたします。
  5点目は、市長の施政方針でも、再生可能エネルギーの普及に力を注ぐと力強く述べられております。専門家の講師を呼んで講演会や研究会を開催してはどうでしょうか。市としての考え方をお尋ねをいたします。
  次に、施政方針について申し上げます。
  1点目は、施政方針では平成27年度中の開館を目標として着手し、特に地産地消にこだわった先駆的な木造建築物として整備したい、さらには本格的な芸術文化の講演が可能なホールを持つ南山形圏域の文化の殿堂、拠点施設として整備を行うと、このように述べられておりますが、具体的にはどのようなお考えでしょうか。
  2つ目には、子育て支援都市として、医療福祉の充実を推し進めた施策として、小学校の3年まで外来を含めた医療費を無料にする制度を年度内にスタートさせるように検討並びに準備を進めてまいりたいと、このように述べておられますが、具体的には時期等々はいつごろなのか、あわせて当局のお考えをお聞きしたいと存じます。
  最後に、ハイジアパークの今後の運営、方針はどのようにされるのか、また料金の値上げ等はあるのかどうかお尋ねをするものであります。
  以上、申し上げましたが、市当局の誠意のある答弁を期待して、最初の質問といたします。
  終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  15番佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、再生可能エネルギーに対する考え方と導入についての1点目、再生可能エネルギー等の利活用に対しての考え方についてでございますが、一昨年3月の福島原子力発電所の放射能事故を踏まえ、現在、国のエネルギー政策の見直しが行われておりますが、短期と中長期の考え方の整理など、国土発展の方向性に大きくかかわる問題であり、国民世論とともに、なかなか成案を得るに至っていない状況でございます。
  また、発電においても、平成24年11月現在で90%以上を火力に頼っており、水力を除く再生可能エネルギーはわずか0.6%にとどまることから、固定価格買い取り制度などの施策により、そのシェアの向上に向けて、国を挙げて政策展開が図られておるところでございます。
  しかし、一方では、御指摘のとおり、供給の不安定さから、再生可能エネルギーに大きなシェアを担わせる危険性も指摘されているところでありますので、本市のように雪国においては、暖房の熱源として木質バイオマス利用を推進するなど、地産地消型でその土地に適し、また再生可能なエネルギーについて広く論じるべきと考える次第であります。
  2点目の再生可能エネルギー等の特徴と認識についてでございますが、再生可能エネルギー等の特徴といたしまして、太陽光発電は日光のあたる場所ならば発電ができる一方、気候条件により発電出力が左右されることや、日没後は発電できないこと、事業者用、家庭用とも導入コストが高いことが言われております。
  また、風力発電は、他の再生可能エネルギーとの比較で、比較的発電コストが低く、高効率で電気エネルギーに変換すると言われておりますが、風の状況に左右され、大規模な施設につきましては低周波騒音などが発生することがあると言われております。
  なお、今年度、ハイジアパーク南陽において、太陽光とともに小型風力発電装置を設置しましたので、普及に当たり課題を検証する試金石となるものと考えているところでございます。
  その他の再生可能エネルギーとして、中小水力発電、地熱発電、太陽熱利用、雪氷熱利用などが上げられますが、いずれも出力が安定しない、地域が限定されるなどの課題が上げられます。
  また、二酸化炭素を増加させない木質系を含むバイオマス事業は、経済波及効果も含めて有能と認められておりますが、原料の収集、運搬、管理体制の構築が必要不可欠と考えるものでございます。
  本市としましては、前段申し上げましたとおり、地域特性に合致し、また継続して利用できる再生可能エネルギーの利用を推進する考えであります。
  3点目の再生可能エネルギー等による地域経済への貢献についてでございますが、地域経済への貢献については私も同様の考えを持っており、この分野への進出参入を目指す企業・団体に対しての支援は惜しまない所存であります。
  特に、木質バイオマスにつきましては、本市の豊富な資源であります森林活用によって、経済の地域内循環や新たな雇用を生み出すものと期待されますので、補助制度活用のお手伝いや需要拡大の促進など、できる限りの支援を行う考えであります。
  4点目の再生可能エネルギー等に係る震災後の取り組みについてでございますが、山形県におきましては、いち早くエネルギー戦略を策定し、再生可能エネルギーの活用を、防災の観点のみならず、産業として捉え、太陽光、風力、小水力、地熱などの箇所づけを行っております。残念ながら、本市においては広大な遊休地や一定量の流水が確保できないことから、具体的な事業は予定されておりませんが、ハイジアパーク南陽における小型風力発電や新文化会館における木質系バイオマスによる冷暖房を採用するなど、全国の先進をなすよう大いに取り組む考えでございます。
  5点目の再生可能エネルギー等に係る講演会などの開催についてでございますが、再生可能エネルギーをテーマとしたイベントや講演会などは、昨年来、行政だけでなく民間や団体などの主催で数多く開催されており、テレビや新聞などでもたびたび報じられているようですので、興味を持っている方々の情報収集の機会はあるものと心得ております。
  しかし、より広く市民の皆様方への広報も重要でありますので、興味の段階に見合った情報提供について、媒体も含め検討する所存でございます。
  次に、施政方針についての1点目、新文化会館の具体的な整備内容についてでありますが、日本初の大型木造耐火建築物で、本格的な大ホールを備えた施設にしたいと考えております。
  考え方については、2番高橋一郎議員に御説明したとおりでありますが、あわせて交通の要衝となっている本市の地の利を生かしたものをつくることで、山形、米沢、長井方面からも常に利用される施設にしていきたいと考えているところであります。
  さらには、東京、仙台などで開催されている本格的な芸術文化を身近なところで体験できる施設を目指しておる次第であります。
  このようなことで、メーンホールのステージは、本格的なコンサートからさまざまな用途に耐え得る大きさで、幅が10間、18.3メートル、奥行きが8間、14.5メートルとし、客席数は、2番高橋一郎議員に御説明したとおり、1,000席超と考えているところであります。
  また、市民懇話会から要望があったマルチホールや展示ギャラリー、総合工房、音楽練習室、稽古場、楽屋、会議室等、さらには若いお母さんから要望があった子供の遊び場なども組み込んでおり、常時にぎわいある施設になるものと期待いたしているところであります。
  2点目の小学3年生までの医療費無料化のスタートの時期についてでございますが、10番高橋 弘議員にお答えいたしたとおり、小学校3年生までの医療費無料化を年度内の実施に向け、これから検討並びに準備に入りたいと考えております。
  なお、実施に当たりましては、システムの改修、保護者からの申請書の受け付け、医療証の発行等、また医師会、市内外の医療機関の関係機関等への周知等、さまざまな業務がございます。
  医療費無料化を先に実施しております市町では、実施に当たり、相当の準備期間を要しているとのことでしたが、本市といたしましてはなるべく早い時期にスタートを切れますよう鋭意努力してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目のハイジアパーク南陽の今後の運営方針についてでございますが、ハイジアパーク南陽は、平成4年の開業以来、多くの市民の方から御利用いただき、昨年20周年を迎えました。
  平成21年12月に入館・入浴料を見直して低料金化を図ったことにより、利用者が大幅に増加し、本館入館者数は平成21年度が11万9,895人、平成22年度が22万5,300人、平成23年度が22万2,444人と推移しているところでございます。
  現在のハイジアパーク南陽は、健康増進の施設として一翼を担っておりますので、引き続き市民の健康増進を目的に運営を行ってまいりたいと考えております。
  また、運営面につきましては、引き続き厳しい状況にありますが、今年1月から支配人を配置しましたので、現場の責任者としての支配人を中心に、これまで以上に収入の確保と経費の削減に努め、経営の健全化に取り組むよう指示しているところでございます。
  なお、入館・入浴料につきましては、当面現在の料金を維持してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  それでは、何点か質問いたします。
  なお、先ほど申し上げましたが、重複する点はどうか御容赦いただきたいというように思います。
  再生エネルギーの問題でありますが、これは私も常任委員会、あるいは視察等々で、全国各地まではいかないんですけれども、ここ何年か、大分行ってまいりました。市当局におかれましても、全国各地、あるいは県内、そっちからこちらにいろいろ委員会等も立ち上げて行っているというような先ほどの副市長のお話だったわけですけれども、この福島の原発の事故以降、これは全国各地でこの再生可能エネルギーに対する考え方、これは改めまして非常に重視をされていると、こういう状況であります。県内でも、山形県をはじめ、それぞれの自治体でやっていると。せんだっても村山市に行ってまいりました。非常に民間ですばらしい再生可能エネルギーのいろいろ考え方もお聞きしてきたわけであります。
  そこで何点かお尋ねしたいんですが、この南陽市の実態は、今市長からの答弁でわかったわけでありますが、この南陽市を除く置賜2市5町の実態はどうなっているのか、これがもしわかればお答え願いたいと思います。
  それから、2つ目は、市として具体的な方針として、将来にわたってこれからそういったエネルギー政策を考えた場合、これを抜きにして考えられないわけでありますから、副市長を先頭に庁内にそういった組織をつくって、これから勉強を含めてやろうというふうな先ほど決意を述べられました。それはそれで大変結構だと思います。ですから、具体的に先ほど片平志朗議員もおっしゃったように、やっぱり計画、ビジョンをつくって、市民に南陽市ではこういう方向でやるんですよ、こういう方向もあるんですよと、こう提案しながらやるべきだと私は思っておりますが、その辺の考え方について改めて質問をさせていただきます。
  それから、3点目でありますが、この再生可能エネルギーは地域によっていろいろ違うと思うんですよ。南陽の場合ですと、先ほど副市長も答弁されたんですが、南陽市の場合だと60%が森林であると。この森林を利活用した方法が大体南陽市では合うのかなと、このように思いますが、そのほかさまざまな方策があると思うんですね。先ほどおっしゃったように、風力、あるいは火力、あるいは太陽光、地熱、さまざまなあると思うんですが、やっぱり南陽に合った方向を、芸工大の三浦教授ですか、この先生のお話もお聞きしたんだというふうな話があったわけですけれども、ぜひその考え方について、ある程度の先ほど言ったように方策を示していただくと、こういうことが大事でなかろうかなと私は思っております。
  それから、もう1点、4点目でありますが、公共施設等に早くやるべきではないのかなと。さっき、市長の答弁では、今度、新たに文化会館をつくるというふうなことがあるわけですから、そういった意味で、この公共施設等に対する考え方をあわせてお尋ねしたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市以外の状況については、私わかりませんので職員に答えさせますが、南陽市の取り組みのビジョン化を早く図れと、こういうふうなことでございます。できるだけ早く、準備ができ次第、副市長のほうで取りまとめもするということでありますから、そういう指示をしたいというふうにも思いますし、南陽市に何が合っているかのということで、先ほど来から何回かお話ありました。最も可能性のあるのはやはり木質系バイオマスを中心としたエネルギーの転換、さらに可能性があるとすれば、赤湯温泉がありますから、地熱ということも全く除外ではないだろうと。それ以外については効率が余りよろしくないというようなお話でございますので、どうなのか。いずれにしても、バイオマス、木質系のエネルギーになるのではないかと。
  単にこれは我々が言っているのは、エネルギーを確保するということだけでなくて、森林の整備、開発、さらには雇用の確保、こういったものを含めて考えていきたいと、こういうことで非常に考え方が合致するとこういうことでございますので、これを中心に進めていきたいというふうに思っております。
  それから、既に市の木材利用促進に関する基本方針の中に、これからの公共施設については、バイオマスエネルギー、いわば木質系の機器材を入れますよと、こういうふうなことを書いてありますので、新規のものは当然これを優先して取り組みますが、既存の施設についても、これをやることにおいて供給する側の安定性が出てくるのではないかと、こう思っております。新たにつくる新文化会館だけでは、なかなか絶対量が少ないというふうに思いますので、むしろ毎日使うような施設にこれを取り入れることによって、その効果というのはあらわれてくるのではないかと、こう思っておりますので、そのようなことも含めてこれから検討させていただきたいというふうに思っております。
  以上です。
○議長  答弁を求めます。
  大坂企画財政課長。
○企画財政課長  詳しい情報等は持ち合わせてございませんが、私のわかる範囲で御説明申し上げたいと思います。
  まず、木質バイオマス関係では、ペレット関係では飯豊町で製造もやっております。また、町当局でも随分利用していると。飯豊町役場でも暖房関係では利用されていると。飯豊町は冷暖房という格好で導入はされているようでございます。また、小国町ではチップのほうの導入、これは民間で工場を出資しておりますけれども、これを使いまして小国町役場での暖房、またあわせて町道等のほうの消雪なども使っていると。そのほか、同じく飯豊と小国では、バイオマス、これは農業系ですが、もみ殻を使ったオガライトですか、名称はちょっと異なるかもしれませんが、もみ殻を使った燃焼なども行っていると。
  あと、これはこれからの情報でございますけれども、小水力発電といたしましては、米沢平野土地改良区さんの米平2期という工事を今やっておりますけれども、その用水路等を活用した小水力の導入なども検討はされているようでございます。また、西のほうで、たしか白川、どちらかで、申しわけございません、ちょっと資料を持ち合わせていないんですが、これでも小水力の導入ということで予定はされているようでございます。
  以上でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  今答弁あったわけですけれども、やっぱり基本的にはどこの自治体もいろいろ研究をして、それぞれ自分たちの町や村に合ったような方策をとっていると。今課長がおっしゃったようにですね、例えば飯豊町ではペレットと、あるいは小国ではもみ殻の利用と、こういう方向があるわけですけれども、この南陽市の場合ですと、水力はだめ、風力もだめ、さっき市長がおっしゃったように、地熱を利用すると、こういうのがあるわけでありますが、そういう点ではごく限られた資源の利活用と、こうなるかと思いますが、その辺は我々より市当局というのは情報網を物すごく持っているわけですから、その辺、全国各地の経験に学んで、ぜひ御尽力いただきたいと、このようにあわせて御要望申し上げたいと。
  それから、冒頭申し上げましたが、雇用の確保のためにもぜひ何らかの形でやっていただきたいなと。特に、いろいろ山に入ってみますと、まず杉の雑木が、まずほとんどのように山に行けば行くほどぶながっていると。非常に環境衛生上、山が荒れていると。ですから、我々、小中の時代は、学校山に行って草刈りをしたり、あるいは森林の周りを掃除したり、いろいろ山を守るために集団で山に登って、学校林をさまざま守ってきたというふうな経過、歴史があるわけですけれども、今そういう学校の学校林について、学校の生徒というか、児童ですか、これはやっているんでしょうかね、その辺ちょっとお聞きをしたいなというふうに思っております。
  それで今、県内の状況を見てみますと、置賜地方、あるいは村山地方、最北地方、それから庄内地方、いろいろあるわけですけれども、やっぱりそれぞれ皆、また違うと思うんですね。さっき言ったように、置賜3市5町で何とか協力、共同しながら何とかできないものかなと私は思うんですが、その辺の考え方について、市長の見解を賜りたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  学校林というか、学校の関係については教育委員会のほうにお願いをして、広域で取り組むことができないかと、こういうことでございます。
  最近、広域でさまざまなものを取り組んでいます。例えば、1市町だけではなかなか大変だと言われている婚活であるとか、さらには今年度からは消防広域化になりましたが、こういった経済活動についても、可能であればということでございますので、機会があればそうような話も進めていきたいと、こう思っておりますが、いずれも各自治体でそれなりの取り組みをしていると思いますので、さまざまな思惑があるのではないかと、こう思いますので、その辺の調整を図りながら対応していきたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  安部管理課長。
○管理課長  佐藤議員の質問にお答えします。
  詳しいこれまでの経過については私のほうでもはっきりわかっておりませんけれども、平成10年ころまでは間伐とPTA作業等を通じまして作業をやっていたというふうに聞いております。なお、昨年あたりにつきましても、学校林の直接的な間伐ですとか整備ですとかということではないんですが、小滝小学校あたりでは学校林に行って野外の活動等もやったということで、一例等は聞いておる状況でございます。
  以上でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  市長も御承知かと思うんですが、県のエネルギー戦略の策定を踏まえて、例えば最上地方では、最上総合支所長を座長にして、県と最上8市町村が来年度、いわゆる2013年度ですね、木質チップボイラー、あるいは太陽光発電の設置と、この再生可能エネルギーを積極的に導入してやろうと。そして産業振興につなげていくと、こういう方針を新たに提起して出しているわけですけれども、その協議会では県と8市町村、ですから新庄を中心として、あの辺の自治体がやろうと、このようにしているわけです。中身を見てみますと、学校、公共施設に対して太陽光発電、それから戸沢村に対しては温泉を利用した熱利用のヒートポンプということでやろうとしております。
  ですから、南陽単独でもしできなければ、周りの自治体と協力、共同して、まず置賜支庁長あたりが中心になろうかどうかわかりませんが、その辺の、副市長さんは今まで責任者としてやってきたわけですから、その辺の考え方についていかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  安達副市長。
○副市長  今現在はその立場にはないわけでありますけれども、当時私が総合支庁長をしていたときも、現実的に置賜全体でどういったエネルギーの賦存があり、現実的に何をメーンとしてこの再生可能エネルギーについて持っていったらいいんだろうかということについては、内部では検討してきた経緯がございます。昨年あたりも、多分その県のエネルギービジョンを踏まえて、内部調査をしたり、我々に対するヒアリング等々をやっておりましたので、ある程度の方向性は出ていると思います。ただ、大規模なメガソーラーでここで何とかやりましょうとか、ここはこうしましょうというようなところまで多分行っていなくて、ただ全体としては、先ほどから申し上げている木質系のバイオマスについてはこの土地は非常に有効だねというところは出てきていると思います。
  それから、もう一つは天然ガスの問題が多分あるとそのときは認識しておりましたんですが、現実的に今もその使い道についていろいろ研究していると思います。
  そういう意味で、全体で考えていくことと、それから個別でしっかりとして対応していくことと分けて多分整理しているんだろうなと思います。
  今現在については私もそこまでしか認識しておりませんので、この程度にとどめたいと思います。よろしくお願いします。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  副市長のおっしゃるとおりだと思うんですね。これは大上段に構えたはいいけんど、何もやらなかったではだめですから、周りにあるものから、今おっしゃったように、木質系のバイオマスというところから始めていくとか、そのやり方としては、さっきから申し上げているとおり、いろいろあろうかと思います。
  そういう点で、最後に申し上げたいんですが、こういった状況を全国各地でいろいろ取り組まれていると思います。ですから、さまざまな団体、あるいは農協、森林組合、それから医療団体、女性団体、いろいろな団体があると思うんですが、やっぱり呼びかけをしながら、何とかそういうふうなことができないものかなと、幅広くですね。そして認識もしていただくと。そして、これからの再生可能エネルギーについて大いに南陽市でも議論をしていくということが大事でないのかなと思いますが、その辺いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  佐藤議員仰せのとおり、必要なことであるというふうに思いますが、いずれの自治体も何らかの取り組みをしているというふうに思いますので、その辺の調整も多分に必要になってくるのではないかなと、こんなふうに思っております。先ほど提案ありました、置賜でまとまった形で一つの事業を展開できないかどうかも含めて検討させていただきたいというふうに思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  それでは、施政方針の件に申し上げたいと思います。
  1点目は、きのう、高橋一郎議員、あるいはきょうの山口正雄議員、それから髙橋 弘議員の3人がこの問題等についてこもごも発言をされました。かなり詳しくやりとりされました。私からは、どうのこうの本当は申し上げたいんですが、まあこれは別なときにぜひやっていきたいと。私、思うんですが、財政問題でこの問題をやりたかったんですが、きのうもきょうもいろいろ具体的にお話しされたんで、割愛をしたいと思います。
  2つ目の子育て支援の問題でありますが、市長答弁では年度内にやりたいと、こういう答弁でありました。それで、準備が少しかかるんだと。ですから、はい来たとはいかないと、こういうふうなお話でありますが、これはやる気になればあしたからでもやれるんですよ、これは。なぜならば、私は荒井市長時代から、市長も御承知のとおり、ずっとやってきたんですよ、何回も。ですから、これは来年度から、時期は別としてやるというふうな施政方針でありますから、これは評価をしたいと思いますが、ちょっと遅かったなと。なぜかと申しますと、全県に先駆けて、あるいは全国に先駆けて子育て支援都市と、ばちゃーんとアドバルーンを上げてやってきた経過があるわけですよ。ですから、遅きに失したなと、こういうふうに思います。
  しかしながら、先ほど申しましたように、市民の方はこれは大変喜んでいるのかなと、このように思います。しかも、当面3年生までと。私、ずっと今まで言ってまいりましたが、低学年、小学校3年生ぐらいまでは非常に病気しやすい年なんですから、せめてこういうふうな形になったと思うんですが、全国各地では、もう進んでいるところは中学3年生までと、隣の隣の天童ではもう中学3年生までやっているわけですからね、昨年度からですか。ですから、全国では進んでいる部分もあるわけですから、なるべく早い時期にしたいんだと先ほどの質問の答弁では述べられておりますが、時期については具体的には答弁できないんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  小野田保健課長。
○保健課長  市長の答弁のとおりでございまして、まず予算が当初に組まれておりませんので、今後補正対応となりますので、本当に今から準備を始めるところでございますので、本当に市民の皆さん、議員の皆さんの負託に応えるように、本当になるべく早い時期にスタートできるようにもう頑張らせていただきますので、ちょっといつというのもあれなんですけれども、本当に早く頑張らせていただきますので、よろしくお願いいたします。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  頑張ると、こういうお話でありますが、時期については頑張るだけではわからないわけですね。ですから、せめて大体6月議会、9月議会とかですね、こういうふうなめどというふうな、あると思うんですよ。先ほど、任せてくれというふうな答弁があったようでありますが、私は任せたいんですが、その辺いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  小野田保健課長。
○保健課長  一応、できれば6月補正に予算を計上させていただきたいと考えておりますので、そのあたりでちょっと時期的なものも見えてくるんではないかなと思います。また、本当にゼロからのスタートでございますので、本当に申しわけございません、そのあたりでちょっと時期的なことも答えられるんではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  ただいまの答弁ですと、6月定例議会に何とか補正で提案したいと、こういうふうに理解しているわけですけれども、それでよろしいんですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  事務方からいつごろできるということであれば、逆算をして、いつまで予算を確保すればいいのか吟味をして、できるだけ早く皆さん方の御期待に応えることができるようにしたいと思っております。事務方で6月なら準備できるよということであれば、9月につけるのかね、9月までできるということであれば、年内中にはできるということになるのか、まだ正式な報告が来ていませんので、報告が来たら、できるだけ早く最初の議会で対応したいというふうに思っております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  最初の答弁ですと、何とかなるべく早くと、こういう答弁をされたわけであります。しかも、市長の面前で保健課長は6月の補正と、こうおっしゃっているわけですから、部下の立場も考えて、ぜひ市長から6月に何とかしたいと、こういう答弁をお願いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほども申し上げましたように、事務方の準備ができれば、なるべく早く、早い議会でお願いしたいというふうに思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  それでは、3番目のハイジアパークの今後の運営のあり方、方針の問題、あるいは値上げ等の問題について再質問をさせていただきます。
  ハイジアパークは、そもそも高級リゾート的な、当初あったわけですけれども、しかし残念ながら、こういう小都市の中ではやっぱりハイレベルの施設はならなかったと、当時四十二、三億かけてつくった財産であります。これを子供たちや孫たちのところまで守って発展させていくということが大事であろうかと思いますが、それにつけても、20周年を昨年迎えた中で、運営、経営、この方針ですね、非常に私は大事であろうと、このように考える1人であります。ですから、あえて質問をしたわけであります。
  今まで相当ハイジアパークにはお金をかけてきたわけであります。ご承知のとおり、市長はこのハイジアパークをつくるに当たって、小委員会の委員長をやりました。私、そのときの副委員長だったわけですね。ですから、そういう点では何か因果があるのかなと、このように今つくづく思っているところであります。ですから、あえて激励も含めてですね、何とかこのハイジアを、市の財産でありますから、有効利用するという立場からあえて申し上げているわけでありますから、そういう点で何点かお尋ねをしたいというように思います。よろしいでしょうか。
  第1点目は、今までハイジアパークに相当のお金をつぎ込んできたわけでありますが、一体今まで幾らつぎ込んできたのかお尋ねしたいと思います。
  それから、2つ目は、20年以上経過すると、さまざま傷みも伴うわけであります。そのことによって修繕費等々も年ごとかかろうかと思うんでありますが、その辺のことについてどのようにお考えかお尋ねをしたいと思います。
  それから、3点目は、先ほど料金の値上げはあるのかないのかというふうな質問の中で、当面は現在の料金を維持していくんだと、こういうふうな考え方であるようでありますが、一時この問題について、いろいろ議会でもさまざまな議論をしたわけであります。ここ昨年あたりから、市長か誰かわかりませんが、500円に値上げしたらどうだというふうな話もちらほら聞こえてきたわけでありますが、大体私から言いますと、当時、平成21年12月25日より、基本的には1,200円の料金から、夕方や何か利用すれば800円とかとあるわけですけれども、しかしがくっと300円に下げたと、こういう経過があるわけですね。その辺のことも含めて答弁を願いたいと思います。
  以上です。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  まず初めにですが、これまでどのくらいの金額の資金をつぎ込まれたのかということについては、事務方のほうから答弁させてたいというふうに思いますし、またメンテナンスの対応ということであります。
  小破についてはハイジア自身がやっておるわけでありますが、高額なものについては市が対応していると、これは当然市の施設でありますから当然のことでありますが、今の段階で大幅にということは、建物についてはまだそんなになっていないのではないのかと。むしろ、機械設備関係が相当メンテナンスを必要としていると、場合によっては取りかえかということもあります。これから先の経営状況なども考えますと、なかなかそっくり経費をかけて直すということが難しいとすれば、最低限必要な部分の確保を考えていくというようなスタンスに変えざるを得ないのかなと。議員おわかりのとおり、非常に大がかりなといいますか、あの機械室を見るとびっくりするわけでありますが、あんなに本当に要るのかどうか、よく見て再検討の必要はあると、このように考えております。できればコンパクトなものにしたいと、こう思っております。
  それから、料金関係でございますが、やはり当初、相当のグレードの高い施設ということで、1,600円という数字で、市内の人は割安で1,200円、そんな数字だったと思いますが、近隣にも同じような施設がございまして、なかなか1,200円では地元の皆様方にも御利用いただけないというようなことがございましたので、ここは一気に近隣の施設と同額にさせていただきました。そのおかげで、それまでほとんど開業以来15万人前後で来たものが、10万人を割るような状況になっておりましたから、300円にした途端に、一気に倍以上になったわけで、金額的には類似施設と同等ということであります。
  いずれもやっぱり安いということが最大の魅力のようでございまして、グレードが高いから高料金ということになりますと、また一気にお客さんが減るということがありますので、当面基本料金は現状のままにしたい。ただ、無料の施設、ここにも依然として持ち込みなどもあったりしてなかなか御苦労していると、施設を管理される職員がですね、そんなこともありますので、その辺の検討と、最もコストのかかるサウナなんかを検討したらどうかというようなことになっております。
  ただ、今の段階では検討中ということで、当面は現状維持でやってみたいというのがハイジアパークの職員の意気込みのようでございますので、それに少し任せてみようかなと、こんな思いでおります。自分としては、今言われた無料の休憩室、これは朝から晩まで、冬であれば暖房ぽかぽか、夏であれば涼しくしてということですから、相当経費がかかるわけですけれども、様子を見ようかなと、こんな思いでいるところであります。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ハイジアパーク建設後の増資した額、または源泉の地代、財産区への繰出金、そして工事費、修繕等々の総額ということでお願いしたいと思います。あわせて、この24年度の指定管理料と源泉地代も含めた総額ということでお話し申し上げます。総額が7億1,400万円弱になってございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  ただいま市長から今後の料金のあり方も含めて答弁いただいたわけですけれども、いずれ25年度の6月議会に報告書、あるいは計画方針を出されるわけでありますが、この間、若干3カ月間の期間があるわけですけれども、しっかり次年度に向けてしっかりした方針を立てていただいて、そして示していただきたいなと、このように思っております。
  それから、今までかかった諸経費ですが、さっき課長おっしゃったように、出資金や、あるいは管理委託料、指定管理料を含めて7億1,400万円、このように投じられたわけでありますが、さっき私も申し上げたんですが、年々古くなれば修繕費もかかると。市長は最低限しかかけないというふうな今答弁されたわけでありますが、それにしても機械でありますから、いつどう壊れるかわからない、こういうふうにいるわけですから、かけないにこしたことはないと思うんですが、そういった準備もあらかじめしながら対応しない限り、いざというとき出した場合、負担になるわけですから。そういった意味で、基金とか何かというふうな考え方はないのでしょうかね。その辺どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  通常の財調等々で対応できるのかなというふうに思っておりますが、議会の皆様方の御理解をいただければ、そういうふうな手法も非常に有効ではないかなと、こう思っておりますし、24年度の決算がまだわかりませんので、これが明確になった段階で、先ほど私の私案を申し上げましたけれども、正確なものにつくれるのではないかと思っておりますし、場合によってはコンサルなどの意見なども聞きながらしっかり対応していきたいと、こう思っております。
  以上です。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  最後に1点だけお尋ねしたいんですが、先ほど課長から、今までの費用ですね、7億1,400万円と、このように大金を投じられたわけでありますが、本来であれば倒産ですよ。バンザイですよ、これは。ですから、市で出資して、あるいは他の団体も出資して、支えられて維持してきたというふうな経過があるわけです。悪い言葉で言えば、道楽息子を飼っているみたいな、そういう状況だと思うんですね。例えは悪いかもしれませんが、本当に皆心配しているわけですよ、潰れんでねえのかとかですね。そういう点で、やっぱりしっかりした計画をぜひつくっていただいて、将来問題にならないような施設にしていただきたいものだなと、最後に市長の決意をお聞きして、私の質問を終わりたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  この施設については、大変心配されておると同時に、非常に市民の皆さんには喜んで御利用いただいている面もございますので、引き続き健康増進施設というような観点で、市としてもしっかり支援をしながら維持をしていきたいと、こう思っておりますが、ただ無制限にということもいきませんので、議会の皆様方ともいろいろ相談させていただきながら、どのような方法で維持管理をしていくのが一番いいのか検討をさせていただきながら、基本的には維持の方向で検討をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。よろしくお願いします。
○議長  15番佐藤 明議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました8名の一般質問は全て終了いたしました。
  長時間大変御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうも御苦労さまでした。
午後 3時15分  散  会