平成25年3月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  それでは、再開いたします。
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髙 橋   弘 議員 質 問
○議長  次に、10番髙橋 弘議員。
〔10番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  10番髙橋 弘です。
  先般通告いたしました何点かについて一般質問を行います。
  平成25年正月に、今年こそは大きな事件、事故もなく、また雪も多くないようにと願いながら1月、2月を過ごしてきました。しかし、その願いもかなわず、事件、事故がまた起こり、そしてまた大雪に見舞われました。世の中、一寸先は闇とよく例えられますが、まさにそのようなことが起こったような気がします。
  また、こんなにも多くの日本人が世界各地に仕事、観光に出ているのだということを改めて認識させられた思いです。遠く離れた土地で命を落とされた方々に心より御冥福をお祈り申し上げたいというふうに思います。
  さて、我が南陽市に目を向ければ、雪はほどほどあっても、対策本部の立ち上げまではと思っていたところ、2月もあとわずかという時期の大雪はまさに無情と言うしかないような気がします。天候が早く回復し、雪解けが進むことを願うものであります。
  3月定例会の初日に、市長より25年度施政方針が示されました。教育のまちづくり、産業のまちづくり、健康のまちづくりの3本の柱を基本にいろいろな施策を取り入れて、人づくりの重要性、南陽ブランドの発信、医療福祉の充実などが示されており、これらを推し進め、「確かな未来へ 夢はぐくむまち南陽」の構築を図っていくのだという意気込みが伝わってきた施政方針だと思います。
  また、南陽市の重要事業であります新文化会館の建設についても、本格的な芸術文化の公演が可能なホールを持つ、南山形圏域の文化の殿堂と位置づけたことは非常に重みのある発信だと思います。
  以上のような施政方針を受けて、何点か質問をさせていただきます。
  産業のまちづくりでありますが、平成26年、JRグループを初めとする全国の旅行エージェントが総力を挙げて山形県への誘客活動を行うデスティネーションキャンペーンの開催が決定、今年デスティネーションキャンペーンのプレイベントの年であり、全国販売促進会議、旅行商談会に向けて観光資源の洗い出し、また着地型旅行商品の造成、それらを結ぶストーリー立てを全力で取り組むということでありますが、このことは東北中央自動車道開通に向けての取り組みなのかお伺いします。
  2つ目ですが、中心市街地活性化についてであります。
  からころ館を中心とした赤湯温泉通りや熊野大社門前通り、蔵楽周辺、また商店街の魅力づくりを進め、烏帽子山公園や双松公園を活用しながら集客力アップに努めるとありますが、このことを成功させるには、町なか、公園を多くの人に歩いてもらわなければならない、このことが一番のかぎだと思いますが、どのような手だてを考えるのかお伺いします。
  3つ目ですが、環境に優しい循環型社会の構築についてでありますが、再生可能エネルギーの普及に力を注ぎ、木質バイオマスを燃料とするストーブ機器設置に対する補助、住宅用太陽光発電装置設置に対する補助、また新たに整備する公共施設には再生可能エネルギーを導入するとあり、庁内に設置した委員会において、勉強会、先進地の視察研修を行い、新規事業の立ち上げを検討するとありますが、どのような構想なのかお伺いします。
  続いて、健康のまちづくりでありますが、子育て支援都市として、医療福祉の充実を推し進めるとして、小学校3年生までの外来を含めた医療費を実質無料とする制度を年度内にスタートさせるよう検討並びに準備を進めるとありますが、このことは財源の問題もあり、大変難しいことだとは思いますが、将来的には小学校6年生までの無料化を視野に入れてのことなのかお伺いします。
  教育のまちづくりについてでありますが、今年第40回東北総合体育大会のソフトボール並びにライフル射撃競技の開催、また山形県レクリエーション大会などの大きな大会が予定されておりますが、今まで多くの要望のあったソフトボール会場のスコアボードの件、またトイレの問題はどのように解決するのかお伺いします。
  最後に、道路の整備についてでありますが、東北中央自動車道並びに梨郷道路の早期完成を国へ働きかけていくとありますが、両道路とも平成30年完成と聞いておりますが、なかなか道路工事の形が見えてきません。今の進捗状況はどうなっているのかお伺いします。
  以上、何点か質問いたしましたが、市長をはじめ関係課長の答弁をお願いし、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  10番髙橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。
  平成25年度施政方針を受けての1点目、産業のまちづくりについてでございますが、デスティネーションキャンペーンについては、議員御承知のとおり、JRグループと国内の旅行エージェントが山形県へ重点送客を行う国内最大の観光キャンペーンであります。
  県単独では10年ぶりの開催となり、市といたしましても特に力を入れていく事業の一つに位置づけております。
  現在、本市では、行政と観光関係団体等による南陽市赤湯温泉デスティネーションキャンペーン、通称DC推進チームを昨年12月に立ち上げ、本年6月から開催されるプレキャンペーン、また今年のメーンとなります8月開催の全国販売促進会議、さらには平成26年度の本番に向け、観光素材の洗い出しや着地型旅行商品の造成等の準備を進めてまいります。
  県内市町村単位でのDC推進チームの立ち上げは南陽市だけであり、JR赤湯駅イベント及びスマイルプロジェクトを毎月開催し、その開催状況をJR仙台支社に報告しており、南陽市のDCに対する取り組みはJRで注目されているところでございます。
  こうした赤湯駅を核とする地域づくりや、市内の観光素材を磨き上げて造成する着地型旅行商品は、DC終了後も持続性のあるものにしていく考えであります。
  また、東北中央自動車道米沢福島間の平成29年度開通に向け、マイカーで訪れる観光客にも対応していきたいと考えております。
  さらに、本市は国道13号及び113号の交差する地の利を生かし、みちのくおとぎ街道を初め置賜さくら回廊、やまがた花回廊、新潟県燕市との観光交流等を通して、広域的な観光地づくりに努めてまいりますので、議員各位の御理解と御協力をお願い申し上げる次第でございます。
  次に、中心市街地活性化についてでございますが、本市の中心市街地である赤湯地区と宮内地区は、これまでの長い歴史に培われ、地域経済や文化の中心地として、また地域コミュニティの場として非常に重要な役割を果たし、まさに市の顔として発展してまいりました。
  しかしながら、消費者を観光客のニーズの多様化等、社会経済環境が大きく変化したことにより、中心市街地に求心力をもたらしてきた中小の小売商業や観光業を取り巻く環境は非常に厳しいものになっているものと認識しております。
  このような状況の中で、中心市街地の活性化のためには、商業地、観光地、住宅地として多彩な面を持つまちの潜在的な魅力を掘り起こし、地域の持つさまざまな資源を生かしながら、積極的に活用していくことが肝要であると考えております。
  そのため、現在、山形県が整備を進めております県道赤湯停車場線の道路整備事業とあわせ、赤湯温泉観光センター、ゆーなびからころ館を中心とした赤湯温泉通りのまちづくりや、宮内の門前町としての歴史と伝統を生かした地域のまちづくりを支援するとともに、商店街に対する支援についても継続して取り組んでまいりたいと考えております。
  また、県内外から多くの観光客が訪れる烏帽子山公園や双松公園は、中心市街地に隣接した貴重な地域資源でもあります。まちづくりの視点からも、その活用は欠かせないものであり、今後とも地域住民団体と連携した活用を進め、必要な施策について積極的に取り組んでまいる所存でございます。
  エコタウンプロジェクト構想についてでございますが、本市では森林などの市内資源の有効利用や再生可能エネルギーの活用による経済と環境が融合した循環型のまちづくりを新エコタウン構想と位置づけており、今年度はハイジアパークに太陽光発電、風力発電及び蓄電装置を設置し、防災拠点としての機能強化もあわせて図っているところでございます。
  今後は木質バイオマスを燃料とするストーブ機器設置に補助拡充を図るとともに、新文化会館における熱源の供給をはじめとして、官民を問わずあらゆる再生可能エネルギーの導入可否について、このエコタウンプロジェクトにおいて議論を深める所存でございます。
  2点目の健康のまちづくりについてでございますが、子育て支援医療給付事業の拡充については、県内多くの市町村で一部制限を設けながらも、小学生または中学生までの医療費の自己負担額無料化が段階的に実施されております。また、本市におきましても、就学前児童の入院・通院費に加え、小・中学生までの入院費について、実質無料化を図ってきたところでございます。
  しかしながら、第5次総合計画に係る人口目標達成に向け、さらなる支援策として、小学3年生までの実質無料化へ準備をさせていただくわけでありますので、まずはニーズの把握や所要額の調査、加えてさまざまな効果について検討した後、今後の拡充について判断したいと考えております。
  なお、基本的に子育て支援策は全国一律の内容で行うべきものと考えておりますので、さまざまな機会を通して、国に対して支援制度の拡大と国民健康保険特別会計における交付金の減額措置等をやめるように要望してまいりたいと存じます。
  3点目の教育のまちづくりについてでございますが、ソフトボール球場のスコアボード及びトイレの要望の件につきましては、平成23年9月議会において、議員より質問をいただいておるところでございます。
  まず、スコアボードにつきましては、現在2つのコート用に簡易の可動式の得点表示板2基と、大きな大会の際にはバックスクリーンわきに取りつけて使用する得点表示板とSBO表示板があり、得点表示板の使用に当たっては、大会規模等に応じて選択して使用いただいている状況でございますが、市の備品として必要とされるものについては、今後、各施設の整備計画をも含め、計画的に整備していく考えであります。
  次に、トイレの設置でございますが、向山公園は議員御承知のとおり、都市公園法に基づく公園であり、敷地の規模から判断いたしましても、現在、公園内に設置している2カ所のトイレで十分であると考えており、大きな大会等を開催する際に、大会関係者などと協議をし、必要な際には仮設トイレを設置して対応しているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  4点目の道路網の整備についてでございますが、新直轄方式で行われている東北中央自動車道につきましては、福島ジャンクション・米沢インターチェンジ間におきましては、現時点での事業進捗率が約55%で、平成29年度開通方針が明示されております。
  一方、有料道路方式で東日本高速道路株式会社が事業を実施しております南陽・上山間につきましては、平成30年度開通の予定とお聞きをいたしているところであります。
  現在、用地買収と白竜湖付近の試験盛り土工事が行われており、用地買収の進捗率は現時点で約85%となっております。
  また、川樋、小岩沢地区で予定されている工事用道路につきましては、今月から前川の仮橋設置に着手し、その他工事についても、農閑期や収穫後に着手する予定となっており、引き続き本体工事も本格化されるとお聞きをいたしているところであります。
  一方、梨郷道路につきましては、平成21年3月の赤湯バイパスの供用に続き、事業化が決定されており、平成23年に用地調査と道路概算設計が行われ、一部用地買収が行われております。
  平成23年度における用地進捗率は約29%、事業の進捗率は約6%となっておりますが、平成24年度は8億円の予算が計上され、用地買収と詳細設計が進められており、用地の進捗率は6割程度進んでいるようであります。
  また、工事につきましては、これまで予算化されておりませんでしたが、平成24年度の国の補正により15億6,500万円が計上されましたので、事業の進捗に期待をいたしているところでございます。
  なお、私からは、これまでも東北中央自動車道南陽・上山間並びに梨郷道路を東北中央自動車道福島・米沢間とともに平成29年度まで完成させていただくよう、折に触れ要望してまいりましたが、今後も早期完成に向け努力してまいる所存でございますので、御理解と御支援を賜りますようにお願いを申し上げます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  どうもありがとうございました。
  東北中央自動車道が開通するというのが平成30年というような話でございました。また、国直轄の工事、これも29年ということでありますけれども、この中央高速道路が完成した暁ですけれども、一番この南陽で期待をする、また気をつけなければならないということについては、高速道路ですから、どんどん車が進んでくるわけです。それで、南陽をただ通り過ぎる道路であっては私はならないというふうに思います。
  インターもできると思いますけれども、とにかく南陽に向かってハンドルを切ってもらうと、それが東北中央自動車道が出ての南陽市に対する一番のメリットではないかというふうに思うわけでございますけれども、その中で、南陽方面にハンドルを切ってもらうというからには、それなりの観光の南陽としてメーンのものがなければなかなか運転してくる人がハンドルを切ってくれないというふうに思います。
  これは今までも相当の観光客が来ているわけですけれども、高速道路ができれば今の倍、それ以上の車の数というのが増えてくるというふうに思います。
  そこで、市長からお聞きしたいんですけれども、どんな観光でも何でもいいですけれども、南陽市としてこの山形に、南陽に来るお客さんに、何をメーンに南陽に来てもらいたいというものを今から考えておられるのか、ひとつお伺いしたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  デスティネーションということで、エージェントを挙げて山形県に観光客を送ると、こういうふうなことでありますが、南陽市としては、しからば何をということでございます。南陽市にわざわざ来なければならないような特産品をはじめとするさまざま魅力をつくらなければならないと、こう思っております。
  そこで、これは恒例になっているんですが、2月6日、私みずから東京千代田区で開催しましたエージェントとの計画懇談会、この中で観光はもちろんなんですが、農産品、これらも当然魅力をつけますが、先般お話ししたのは、日本で初めてつくる木造の市民文化会館、本格的な公演のできる劇場、これを擁した施設をいかにエージェント会社で利活用してもらえるか、こういう話をさせていただきました。
  これはほかのものに先駆けて魅力的だと、ぜひやりたいと、こういうふうなことを言っておるエージェントもございまして、これからそこと組みながらさまざまやりたいと、こう思っております。初めてお話をする内容ですが、そんなことでさまざまな形で、文化会館を中心に南陽市の新たな魅力をつくっていきたい。
  今まであるものは当然、それにさらに魅力をつけて発信するわけでありますけれども、新たなものとしては、それを何とかやりたいと。東京近郊からどんどんと客を送っていただけるようなことをすることによって、南陽市の新たな経済活性化に結びつけると、こういうふうなことも考えの一つであります。これがすべてではありませんが、そんなことをしながら進めていきたい。
  あとは日常的に必要な農業の観光も含めて、6次産業も含め、さまざまな形であらゆるものすべてをパッケージ化して売り込んでいきたいと、こういうふうに思ってますが、その中の一つとして、特にと言われれば、そんなことを進めていきたいと、こう思っています。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  今の市長の説明ですと、特産物もあるんだけれども、今度新しくできる市民文化会館の全国で初めての木造づくりの会館を一つの南陽市の売り込みの材料にしたいというお話でございますけれども、それは市長の心意気というか、それはわかります。
  ただ、私はもう少し別な角度といいますか、いろいろ南陽市には今までもほかの県、他市町村から来ている観光客がおられるわけですけれども、特に神社仏閣といいますか、神社がとにかく南陽市には多い。宮内の熊野、そしてまた赤湯の八幡様と梨郷の梨郷神社と、こういった非常に歴史のある神社があるわけですけれども、それをもう少し活用したらいいんじゃないかというふうに思うわけです。
  特に、赤湯温泉、開湯920年というすばらしい歴史のある温泉街があるわけなので、そことツアーといいますか、商品として売っていくということも南陽市では考えていかなくてはならないことだというふうに思います。そうすることによって、地元のいろいろな産業、そういったものも起きてくるというふうに思いますので、その辺の市長としての考えは今持っておられるのかどうかお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど申しましたように、これまでも取り組んできた歴史的な観光資源、こういったものは最大限生かしていきますし、新たなものも当然育てていかなければならないし、発掘もしなければならない。その中の一つとして、新たなものの一つとして、今から2年後、3年後に向けての取り組みをしたいと、こういうことで、デスティネーション終了後に継続して南陽市の魅力を発信していくためには、そういうものもしていきますよということであって、今議員おっしゃられたようなことについては、当然力を入れてやっていかなければならない課題であるし、参加をしなければならないと、こう思っておりますので、その辺は御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  その辺も力を入れてやっていくということでございますので、地域起こしということに大きくつながるというふうに思いますので、ぜひその辺も頭に入れて頑張ってもらいたいというふうに思います。
  いろいろ観光についてやっているのは南陽市だけだということであるわけですけれども、そういうお答えでございますけれども、高速道路、4年後になるわけですけれども、今から準備をしておくというのが一番大切だというふうに思います。そのときではなかなかいいアイデアも浮かばない、また、車の台数も相当増えるというふうに思われますので、駐車場とか、そういった面の手当てなんかも必要になってくるというふうに思いますので、とにかく早いうちにその手だてをやってもらいたいというふうに思います。
  そしてまた、2番目の町なかの活性化のことでございますけれども、商業の資本の整備といいますか、そういったものをこれから進めていくということでございますけれども、私も先ほど申しましたとおり、とにかく活性化につながるということになりますと、町なかをとにかく歩いてもらうということが一番だというふうに思います。
  今はどうしても車で観光地に行く、そしてまた南陽のほうに来るというふうになれば、どうしても町なかを歩く機会が少なくなると、そういうふうなことで、非常に市内のよさというのをなかなかわかってもらえないというような感じがします。
  特に、これから高速道路が開通して、いろいろなところから来られる人がいるわけなので、最初この南陽に来てよかったということがなければ、次になかなか進まないというふうに思うわけです。
  それで、熊野大社、あと大きな烏帽子山と、そういったことがあるわけですけれども、熊野大社については門前通りということで、すばらしい石畳があるわけですけれども、なかなかあの石畳を地元の人は歩きますけれども、観光客の人が歩いている姿というのは余り見たことがないわけです。というのは、すぐ神社の下に駐車場があるというようなことで、余り歩くような仕掛けにはなってないというふうに思います。
  そこで、これは神社側の方針なのかどうかわかりませんけれども、もう少しまちの中から歩いてもらうというような仕掛けといいますか、行政としていろいろそういう指導的なことは今までもあったのか、それとも、もしなかったとすれば、これからそういった行政の指導をしていくとか、そういったことを考えておられるのかどうか、観光課長にひとつお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  まず指導という、そういうお言葉での対応というのは、私のほうでは行ってございません。ただし、宮内地区に関しましては、双松まちづくり推進協議会という団体がございまして、この団体が県の事業もちょうだいしまして、私の市のほうでも2分の1対応させていただく事業をこの2年ほど続けさせていただいております。
  その中で、先進地等も視察しながら、宮内の町なかを歩くための看板などの設置など、町なか歩きをしながら、そして県と関係の大学の先生の御指導をいただきながら対応して、現在も進められております。
  あわせまして、このたびのDCに関しての大きな一つのポイントが着地型旅行ということで、その旅行に関してはただいま髙橋議員がお話しされております町なか歩きというものが大きな一つの要素になってございます。
  その辺に関して、赤湯の駅長さんと一緒に若い方の発想を持って宮内地区を歩いていただいて、それを旅行商品にできないものかということで、現在、南陽高校さんのほうに私どもと赤湯の駅長さんと一緒に何かできませんかということでお話を申し上げているところでございます。これに関しては、今後どうなるかということはまだお話を申し上げた段階でございますが、できればこのDCに向けての一つの旅行商品としてのものになっていければなという思いで現在お話をさせていただいているところでございます。
  以上です。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  熊野の門前通りについては、協議団体があって、そこでいろいろ取り組んでいるということの答弁でございますけれども、今まで指導はしてこなかったというようなことでございますけれども、なかなかあそこの石畳が出てからもう何年になるか私も定かでないんですけれども、本当にもったいないなというふうな思いをしております。
  やはりあそこの通りというのは、前は参宮のお客さんがずっと通って、周りにも店もあってというような私はイメージがあるわけですけれども、最近はそういったイメージはもう全然なくなってしまったというようなことで、本当にもったいない石畳だなというふうな思いをしております。
  そこで、駐車場は上にあるわけですので、その辺は行政の指導というか、そういうことで、少しでもあの通りを歩いてもらうというような指導というのはできないものなんでしょうか。観光課長、もう一度お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  まちづくりと観光と、あともう一つは神社仏閣ということでのなかなか難しい問題が絡むのかなとは思いますが、いずれにしましても、そういう中での一つの観光素材ではございますので、その辺に関してのまちづくりの皆様の働きかけている今の活動等とあわせまして、一緒にそういう形でのものができないかの現在もまちづくり協議会さんとは一緒にお話し合いのほうには入って、状況等もお話をお聞きしているところでございますので、その辺の中でも情報交換をさせていただきながらと思っております。
  ただ、指導という言葉はなかなか難しいのかなと思っております。適切な言葉なのかもちょっとわかりません。
  以上です。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  なかなか指導というのは難しいというお話でございますけれども、門前通りといいますか、あそこは本当に観光の一つの目玉になる通りだというふうに思いますし、多くの観光客があそこを歩かれる、そういう道路になってもらいたいなというふうに思いますので、今後ともひとつ市のほうでもいろいろ対策を練ってもらいたいというふうに思います。
  そしてまた、赤湯の烏帽子山ですけれども、ここもこれから桜のシーズンになりますと、毎年のように渋滞が発生するわけです。これは今の時期といいますか、高速道路が出る前の今の時期でこの状態ですから、これが高速道路が出れば、まだまだ車の台数も多くなる。また、観光客も多くなるというようなことだと思いますので、今から本当に手を打っていただきたいというふうに思います。
  そして、手を打っておくということは、そこに今年でも観光客の人が来たときに、ちょっと前と烏帽子山の駐車場でも何でも変わったよというような、そういうイメージ。そしてまた、そういう来た人がいろんな口伝えでそういうことを自分の地域に帰って話をすると思います。
  そういうふうになるようにひとつ考えてもらいたいというふうに思いますけれども、一つは、とにかく渋滞を緩和するような手だてといいますか、去年もあったわけですけれども、今年新たな渋滞を緩和するような対策といいますか、考えは観光課のほうで持っておられるのかお伺いします。観光課長、お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの御質問に関しましては、昨年のお話を受けながら、桜まつりに関しての実行委員会のほうでも十分協議するということで対応を、今回新たに駐車場を数カ所確保して準備をしていくということで進めるということでお話をちょうだいしております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  実行委員会のほうでいろいろ検討しているということでございますけれども、そうすると、まだ具体的に何カ所かの駐車場を準備するというような今課長のお話でしたけれども、これは一つの提案なんですけれども、県外の車と県内の車というふうにあるわけですけれども、上に駐車場もあります。そしてまた、ちょうど下のほうにも駐車場があるわけですけれども、あそこに県外の車だけを駐車させると。県内の車は別な駐車場にとめると。具体的にそういった考えがないと、なかなかただ駐車場を増やしたから解消されるということではないような気がしますけれども、観光課長、その辺はどのような新たな考えというか、そういうものをお持ちですか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  なかなかただいまの御提案については難しい問題があるのではないかとお聞きしました。県外、県内を区別するということでどうなのかというのが私は感じております。
  また、複数カ所の駐車場を準備するということで、昨年に増して駐車場を確保するスペースが増えるということでの対応を考えているということでございますので、その辺は実行委員会の今回の対応を私どもは見守っていきたいなと思っております。
  また、渋滞のお話でございますけれども、期間中すべてが渋滞しているということではございませんので、ある一定の期間の何日間だということをお話ちょうだいしておりますので、その辺のところがどう解消されるかということとあわせて、大型バスの問題があります。一概に駐車場の確保で解消するかといったら、それもまた道路事情の問題もございますので、一概には言えないところもございますが、まずは今回の新たな取り組みに期待をしているところでございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  なかなかこの問題は難しい問題だというふうに思いますけれども、ある一定の日ということは、土日とか、そういったところの渋滞というふうに私も思います。そういうようなことで、とにかくスムーズに花見でも、観光でも歩けるというような状態にしておくというのがベストだというふうに思いますので、よろしく今後とも御検討のほうをお願いしたいというふうに思います。
  それから、次の循環型社会の構築についてでございますけれども、山形県の知事が2030年まで再生可能エネルギーで100万キロの電力を賄うんだというような2期目の公約に上げておりますけれども、そしてまた、各市町の首長さんにいろいろ山新のほうでアンケートなんかもとっております。その中で、重要な政策としてこの2030年までの100万キロワットの再生可能エネルギーの電力を構築するんだということをいろいろ言っているわけでありますけれども、それで我が南陽市の塩田市長も、それには同感というようなアンケートの結果が出ております。
  そういうようなことで、今山形県では庄内地方は風力、あと村山地方についてはメガソーラーといいますか、太陽光の発電と。ただ、置賜に関しては余りそういった手が挙がっていないというのが実情だと思います。
  ちょうど3日くらい前ですけれども、長井市で、これは建設業者ですけれども、そこで手を挙げて太陽光のメガソーラーをやるというような記事がありました。
  そういうようなことで、市長もそのことについては賛同しているわけでありますので、将来的に我がこの南陽市でもそういった取り組み、施政方針の中にもいろいろ検討するというようなことがうたわれておりますので、その辺、南陽市としてもそういったメガソーラー的なものを将来考えるんだということがあるのかどうか、ひとつ市長のお答えをお願いしたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  基本的な考えとしては大きく変わってませんが、今の太陽、あるいは風、さらには地熱、波はうちのほうはなかなかないと思いますから、海がありませんのでだめですが、あとは小水力発電ですかね。いずれもなかなか自然相手なので難しいと。今よりもはるかに性能がよくなって電力確保ができるということであれば、そういったことも可能かと思いますが、今の段階で南陽市で一番有効なのは、やはりこれだけ見渡す限り森林ですから、木質系バイオマスの関係が一番いいのかなと、こう思っておりますが、それもなかなか簡単ではありません。電気にかえるには。
  単純に熱だけであれば、熱交換で冷房、暖房、こういったものには有効でありますが、電力となりますと相当難しい課題もあります。しかし、間もなくそういったものがクリアできるようになるのではないかなと、こんなふうに思ってますので、余りぶれないでそういう方向で進みたいと、こう思っております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  そうしますと、太陽光よりも地元にある資源を活用したバイオマスエネルギーといいますか、そういったものに重点を置いていくというようなことでいいわけですね。
  あと健康のまちづくりのことでございますけれども、小学校3年生まで無料化というものを検討していくと、今年度中にやるように検討していきたいというような方針でございますけれども、多くの自治体で6年生までというような無料化というのが進んできているわけですけれども、先ほど市長が言われました交付金についてのいろいろの問題があるというようなことでございますので、一概にはいかないとは思いますけれども、子育て応援都市の南陽市でございますので、将来的には6年生まで無料化といったことを視野に入れて、ひとつこれから進んでいただきたいというふうに思います。
  あと教育のまちづくりでスコアボードの件でありますけれども、これは前に私もこの件で質問をいたしました。これについては、いろいろあるもの、そしてまた整備をしていきたいというふうなことでございますので、実際前の市長の答弁ではあると、つくりつけでなくて、いろいろ組み立てのスコアボードがあるということでございますので、そういったものをいろいろ利用してやってもらいたいというふうに思いますし、トイレの件は、東北大会といいますと、大きな大会の一つだというふうに思います。この辺は固定のトイレというのはなかなか難しいということでありますけれども、将来的にはなかなか大変なのかもしれませんけれども、今回のこの大会、そういったいろいろ問題が出ないように、ひとつ対策をお願いしたいというふうに思います。
  最後の道路整備でございますけれども、なかなか進んでいないというようなことは、私の目ばかりでなくて、市民の方々もその辺は非常に感じている点だというふうに思います。
  そこで、NEXCO東日本が担当だと思いますけれども、その辺はこの30年までという完成、この辺ははっきりとしためどというのは立っての話なんでしょうか。市長にお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほども申しましたように、30年には開通したいと、できるだろうということでありますが、その前の栗子ですね、米沢までが29年ということでありますから、そこでまた1回南陽市におりていこうということでなくて、一気に梨郷道路も含めて、何とか30年と言わないで、29年に何とかならないかということでお願いしています。
  特にNEXCO、民間企業でありますので、早く投資をしたものを回収するというような観点が立てば、短期間に工事を終わらせて、できるだけ早く供用することがむしろ企業の利益につながるのではないかと、こういうふうなことをお願いしてありますので、そういった方向で考えてくれと。検討はするけれども、今のところは30年だと、こういうふうなことでございますので、30年は大丈夫だろうと、こういうふうに思っております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  市長も30年で大丈夫だろうというようなお話でございますので、私もそれを信じまして、30年には完成するんだろうというふうに期待をしております。
  いろいろ質問をいたしましたけれども、「確かな未来へ 夢はぐくむまち南陽」、この構築のために施政方針が示されたわけでございますので、ひとつ頑張ってかじ取りをお願いしたいというふうに思います。
  以上で私の質問を終わらせていただきます。
○議長  10番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は2時15分といたします。
午後 2時00分  休  憩
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