平成25年3月11日(月)午前10時00分開議

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議事日程第2号
平成25年3月11日(月)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ

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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 白岩  孝夫  議員      2番 高橋  一郎  議員
 3番 舩山  利美  議員      4番 山口  正雄  議員
 5番 白鳥  雅巳  議員      6番 片平  志朗  議員
 7番 吉田  美枝  議員      8番 梅川  信治  議員
 9番 川合    猛  議員     10番 髙橋    弘  議員
11番 板垣  致江子  議員  12番 髙橋     篤  議員
13番 田中  貞一  議員     14番 遠藤  榮吉  議員
15番 佐藤    明  議員     16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)

説明のため出席した者の職氏名

塩田 秀雄 市長                  安達 正司 副市長

板垣 俊一 総務課長            伊藤 賢一 政策主幹

大坂 剛司 企画財政課長      山田 俊彦 税務課長

堀   啓治 危機管理課長     鈴木 隆一 市民課長

大沼 豊広 福祉課長             小野田 新一 保健課長

大友 直秀 農林課長             髙梨 敏彦 商工観光ブランド課長

新野 甚吉 建設課長             髙橋 秀雄 上下水道課長

濱田 俊明 会計管理者          猪野  忠  教育長

樋口 一志 教育次長             安部 史生 管理課長

淀野 秀樹 学校教育課長       尾形 真人 社会教育課長

江口 和浩 スポーツ文化課長  星  弘文 選挙管理委員会
                                                     事務局長(併) 事務局長
                                                        監査委員事務局長 
 伊藤 圭一 農業委員会
                 事務局長(併) 事務局長
               
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事務局職員出席者
中條 晴雄 事務局長              板垣 幸広 局長補佐

安部 真由美 庶務係長      髙橋 宏治 書記


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開      議
○議長(遠藤榮吉議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  議会に先立ちまして、平成23年3月11日に発生いたしました東日本大震災から本日で丸2年となるわけでございますが、被災された地域の一日も早い復興を願うものであります。
  それでは、犠牲になられた方々に衷心より哀悼の意を表し、黙祷を捧げたいと思います。
  皆様、御起立ください。
  黙祷始め。
〔黙  祷〕
○議長  お直りください。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告があった議員は8名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部とも簡明に行い、その成果が十分得られるよう、そして市民の負託に応えられるよう、特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  最初に、2番高橋一郎議員。
〔2番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  おはようございます。
  2番真風会の高橋一郎です。
  本日は真冬に逆戻りしたような寒い日に、足元の悪い中、傍聴に来ていただきました皆さん、ありがとうございます。
  本市の行く末につきましては、この議場での議論から始まると思っております。どうぞ市政に興味を持っていただき、一緒に市政を考えていただければ幸せでございます。
  さて、今日は千年に一度と言われる未曾有の東日本大震災からちょうど丸2年の日です。今黙祷を捧げましたけれども、改めて犠牲になられた方々と被災された方々にお悔やみと御冥福をお祈り申し上げ、本当に一日でも早い復旧・復興ができればというふうに思っております。
  厚生労働省がまとめた2011年の人口動態統計によれば、亡くなられた数は1万8,877人、行方不明の方を合わせれば2万人を超えます。避難されている方についても、いまだに山形県内に1万84人、南陽市内には98世帯、332人が避難されています。
  被害額の推計は17兆円とも言われ、平成25年度国の一般会計予算が92兆円、山形県が6,076億円、南陽市が121億円ですから、南陽市予算の約1,500倍もの、その規模の甚大さは数字でも想像を超えます。
  私たちはこの大震災を教訓として、利益優先の原子力ムラ社会から卒業して、自然再生エネルギーを活用する共存共栄共生の社会をつくるべきだと新たに思いを強くしているところです。
  ただ、今般の施政方針の中に避難者支援の文言が一言もないのは残念です。現実的には、情報や交流する場所を提供するなど支援策は講じていると思っております。
  でも、放射能汚染から逃れてきている避難者がこの施政方針を見た場合、南陽市というまちはどう映るのでしょうか。施政方針は内外に南陽市をアピールするものです。私がこの施政方針を見た場合に、避難者や身体的・精神的ハンディキャップを持つ児童・生徒、保護者、そして障害のある方など、いわゆる生活弱者のサイドに余り立ってないのではないかというふうに私は感じてなりません。
  それでは、通告している2つのことについて質問をしますので、誠意ある御答弁と市民目線での真摯な議論を求めたいと思います。
  最初に、新文化会館です。
  市長はこのたびの施政方針の中で、平成27年度完成を目指す新文化会館については、本格的な芸術文化の公演が可能なホールを持つ南山形圏域の文化の殿堂、拠点となり得る施設整備を行うとともに、文化団体の育成や経済活性化などの諸課題に積極的に取り組んでいくと表明されました。
  私はその実現のためには、ハード面とソフト面での条件整備が不可欠であり、それをクリアしなければ宝の持ち腐れにもなりかねないというふうに思っております。
  特に、南山形圏域の文化の殿堂、拠点となり得る施設整備を考えておられるなら、山形から南陽市にスムーズに出入りする道を建設することが本市のとる施策だと思っております。鳥上からハイジアパークのわきを通り、県道赤湯宮内線とフラワー長井線を横断し、国道113号を結ぶ都市計画道路の関口羽付線の建設が必要だとさきの12月定例会で発言しました。
  しかし、市長はこの道路整備が施設開館までの絶対条件としてはとらえていないと答弁されております。
  私は、市内はもとより市外からいらっしゃるお客様の立場に立って物事を考えていかなければならないと思っていますし、そういうことをしないと長続きはしないというふうに思っております。
  今回の質問もその一環です。市長にお伺いいたします。
  1つ目は、アクセス道路についてです。市道若狭郷屋2号線及び市役所北側市道並びに南側市道の買収をして整備建設する年度と事業費はどのように予定されているのかお伺いいたします。
  2つ目は、市民懇話会の意見反映についてです。市民懇話会設置第1条に、広く市民等意見を反映するためとあります。素案に対する意見募集の結果では、コンパクトな座席数600から800席の意見などがありますが、それらはどのように反映するのでしょうか。
  3つ目は、規模と施設運営費用についてです。座席数1,000人超とした場合は、毎年約1億円のランニングコストを要すると言われていますが、その財源の捻出はいかにするのでしょうか。
  4つ目は、運営組織についてです。今月末で市民懇話会の任期が切れますけれども、運営に関し、市民レベルで協議する組織が必要と思います。その際に、置賜のみならず山形市以南を交流圏にして活性化を図り、稼働率を高めるためには、山形大学や米沢女子短期大学の教員や学生からも加わっていただくことが必要と思いますが、いかがでしょうか。
  また、3,000平米を超える日本初の先駆的木造構造物が完成した暁には、数多く先進地視察に来市すると思われます。それを積極的に活用して、観光を含めて案内する専門の団体が必要であり、施設と観光をあわせた雇用創出にもつながると思いますが、いかがでしょうか。
  次に、学校教育についてお伺いいたします。
  昨今は生徒によるいじめ問題だけでなく、教師による体罰やパワハラが顕在化しており、マスコミでも取り上げられています。申すまでもなく、教育とは生徒個人の素質を伸ばすためにあるのであり、いかなる場合でも教師による生徒への体罰などは絶対あってはならないことです。
  加えて、私が特に指摘したいのは、体罰と違い、なかなか表面に出ない、顕在化しにくいけれども、子供たちにとって一番トラウマになりやすい言葉の暴力や無視などの心への暴力についてです。
  まだまだ自己が完成していない思春期の児童・生徒たちにとって、先生の言ったことは絶大です。その先生から自己否定されるような言葉を受けたら、その心的外傷PTSDははかり知れないものです。
  先生から繰り返し受けた言葉の暴力や体罰が原因で社会生活になじめない人はいます。私も知っております。本人はもとより、御家族のつらさ、苦しさ、情けなさを思うと言葉さえありません。
  そこでお伺いいたします。
  授業や部活動での体罰やパワハラ、言葉の暴力について、市内の学校では過去も含めて、現在も大きな問題はないのでしょうか。
  また、教師同士が自由闊達にできる雰囲気づくりと、教師の教師によるパワハラ等がないのか。その防止の対策は講じているのでしょうか。お伺いいたします。
  もし問題が生じた場合には、児童・生徒の心の痛み、心的外傷に対しての対処方法や対策は講じられているのでしょうか。研修制度も含めてお伺いいたします。
  以上、壇上からの質問といたしますが、市民の方々はとても関心を持って議会での議論を注視しております。私は市民の市民による市民のための市政を胸に議論を展開していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  2番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、学校教育については、教育長から答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、新文化会館についての1点目、アクセス道路についてでございますが、市道若狭郷屋2号線の整備については、平成23年度から国の補助事業を活用し事業着手しており、平成26年度末までに供用開始すべく事業を進めております。予定事業費については1億9,500万円を見込んでおります。
  また、市役所北側市道の整備については、庁舎前道路から北側市道までの約150メートル間を新たに市道に認定し、幅員6メートルで整備する計画であり、平成26年度末までの整備完了を予定しております。予定事業費については1,700万円程度を見込んでおります。
  市役所南側道路の整備については、現在、私道となっている位置指定道路55メートル区間を含めて、東側に約155メートル延伸し、約210メートル区間を新たに市道認定して、幅員6メートルで整備する計画としており、北側市道と同じく平成26年度末までに整備を完了することとしております。予定事業費については、文化会館整備計画との兼ね合いがあることから、現段階では確定しておりませんので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の市民懇話会の意見反映についてでございますが、昨年7月から南陽市新文化会館基本構想等市民懇話会を立ち上げ、9月に新文化会館の構成案が取りまとめられたところでございます。それらをもとに、市民からの意見公募や有識者会議を開き、市として南陽市新文化会館基本構想・基本計画を策定し、議員全員協議会で報告をさせていただきました。
  このような経過で策定したものであり、懇話会の意見を十分に反映したものと認識しております。
  また、メーンホールについては、懇話会としての意見が分かれ、座席数が800席未満と1,000席超の2案併記となりました。
  市としましては、メーンホールを1,000席超として、800人規模の利用にも配慮すべく、技術提案をいただいて基本設計を策定中でありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目の規模と施設運営費用についてでございますが、規模については先ほど申し上げたとおりでございます。施設運営費用については、6月の一般質問で維持経費として6,000万円程度、自主文化事業等の事業経費を含めて1億円程度とお答えしております。
  私としては、この新文化会館をまちづくりの中核として位置づけ、市民に誇れる施設をつくり、市民の皆さんはもちろん、県内外の多くの方々に利用していただける南陽市のシンボル的な存在にと考えており、この施設からにぎわいを創出することで地域活性化につなげていきたいと考えておりますので、その実現にはある程度のランニングコストは必要不可欠のものと思っております。
  しかしながら、できる限りの経費圧縮は必要なものと認識しておりますので、太陽光発電の導入やLED照明器具の設置による電気料の圧縮、またバイオマスエネルギーの活用による燃料代の節減や二酸化炭素の削減など、環境にも配慮した設計をお願いしております。
  さらには、木材を燃料としたボイラーを設置することで、地元森林資源の需要が生まれ、そこから雇用の創出など新たな可能性も期待できます。このようにあらゆる観点から検討しているところですので、御理解を賜りたいと存じます。
  4点目の運営組織についてでございますが、ポスト市民懇話会については、議員御指摘のとおり、昨年7月に設置した新文化会館基本構想等市民懇話会の任期は平成24年度までとなっておりますので、年度末で終了となります。
  また、今後の新文化会館運営につきましては、新たな市民組織を立ち上げて対応してまいりたいと考えております。
  大学や短期大学等の連携と人材活用については、文化会館の運営に携わっているアドバイザーをお願いして対応する予定でございます。
  また、施設と観光をあわせた雇用創出についてでございますが、まちづくりの観点から大変重要なことでありますので、今後、専門職員の配置などを含めて検討してまいりたいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  2番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  いじめ、体罰やパワハラ、心の暴力についての1点目、市内の小・中学校で体罰等の問題はないかについてでございますが、いじめについては10月から2月までの期間におきまして、小学校で対応したケースが1件報告がございました。該当小学校では、情報をもとにすぐに対応を行い、家庭訪問を重ね、解決に至っており、現在も細心の注意を払いながら指導を行っております。
  引き続き、いじめは日常的に起こり得るものであることを踏まえ、児童・生徒からの訴えはすべていじめの可能性ありととらえて指導することを徹底してまいります。
  また、体罰については、昨年11月に発生した市内中学校での事案の対応を続けております。
  加えて、2月末に児童・生徒、保護者、教職員を対象にした県内一斉の体罰アンケートを実施しております。3月下旬までに各校から報告を受け、その後、集計結果については県教育委員会に報告することになっております。
  各アンケートに記載のあった内容につきましては、すぐに各校の校長、教頭が責任を持って確認し、対応するよう指示をしているところであります。
  また、パワハラ、心の暴力については、それに該当する報告、連絡は届いておりません。
  特に、教職員の服務については、小・中校長会及び学校訪問や研修会の機会をとらえて教職員への指導を徹底して行っております。
  教育公務員は職務の内外を問わず、地方公務員法に加え、教育公務員特例法により服務の厳正を求められております。
  さらに、一昨年、県教育委員会より示された師表という言葉に示されているように、教職員に向けられている目は厳しいものがあります。子供たちと保護者、地域からの期待と教育者としての使命からも、みずからを厳しく律し、また、学校という組織においても一丸となって、教育課題に懸命に取り組んでいくことが求められております。
  人づくりは、子供たちのみならず、教職員も学び、成長し、教師として日々研さんを積まなくてはなりません。そういった意味でも、管理職はもちろん、すべての教職員が相互研さんに励み、人格を高め、実践力に磨きをかけ、職務に真摯に向き合うことが求められているところでございます。
  しかしながら、その成否は教職員みずからの姿勢によるものも多くあります。その上で、創意工夫を生かし、子供たちの生き抜く力を向上させることのできるような、パワハラ等の起こり得ない学校を継続できるよう、教育委員会として重ねて指導してまいります。
  2点目の教師同士が自由闊達に意見できる雰囲気づくりと教師によるパワハラ防止の対策についてでございますが、議員御指摘のとおり、教育現場におきまして、先生方が自由闊達に意見を交わし、教育論について熱く論議することは、教育効果や教育の質を向上させるために必要不可欠なことであります。その論議から具体的な実践につながるためにも、教員間での信頼や同僚性を高めていくことが大切になります。一人一人の教職員が学校という職場になくてはならない存在であり、誰もが所属感と充実感にあふれながら日々の教育に当たることが重要であると考えます。
  そのために、県教育委員会作成の「信頼される教師・学校をめざすチェックシート」を活用して、自分の言動を振り返るとともに、教師の教師によるパワハラの未然防止はもちろんですが、不祥事の未然防止策を講じておるところでございます。
  加えて、各小・中学校においては、校内倫理委員会を設置し、不祥事の未然防止、職場環境づくりといった項目についての取り組みが行われております。その中において、職場環境の改善と評価やメンタルヘルス対策などが行われ、特にメンタルヘルスについては、教職員の悩みに寄り添い、常に相談に乗ることができる体制を心がけているところでございます。
  今後とも毎月の定例小・中校長会等においても、教員評価を活用しながら、職務に専念できる環境をつくり、安定した学校経営に取り組んでいけるように指導してまいります。
  3点目のPTSD心的外傷についてでございますが、PTSDとは心に大きなショックを受けたことにより、その後にもさまざまな障害が起こってきてしまうという症状であると言われております。専門医師による催眠療法や精神療法等の専門治療が必要であると言われております。
  学校においては、何らかの問題が生じた場合、当該児童・生徒、保護者へのサポートに、校長を中心として、養護教諭やスクールカウンセラーの協力を得ながら、すぐに対応に当たるように指示しております。
  市の教育相談室でも、来室相談、電話相談を随時行い、ケースによっては臨床心理士等へ面接等ができるように対応を図ることになっております。
  なお、平成24年度も含め、過去5年間でPTSDと診断を受け、報告があった事例はございません。
  さまざまなケースに対応すべく、各校はもとより、教育相談室及び県の教育センターの教育相談窓口とも緊密な連携を図りながら、今後も児童・生徒の目線に立った教育相談に力を入れてまいりたいと思います。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございました。
  まず、市長に再質問をさせていただきたいと思いますが、まずアクセス道路に関しては、結局以前から私が申し上げているとおりですけれども、出入りがスムーズになるようなことというのは、当然施設をつくる上で大変重要なことだというふうに思っております。
  それで、このたびの基本計画の中で、市道若狭郷屋2号線、それから市役所北側市道、それから南側のアクセスというふうなことで計画しているというようなことだったので、詳しく今お聞きしたところです。
  結局、私が前から申し上げているのは、東と西を結ばなければいけないというふうに思ってますが、それについては12月の議論でしておりますので、また蒸し返しはしませんけれども、このアクセス道路をつくったことによって、当然何かかなり大きなイベントに関しては、例えば1,000名来るというようなことを予定するわけですから、当然650台の駐車場が満車になるというふうなことを想定しなければならないと思ってます。
  その場合、今現在ですと、とにかく113号にしか出られませんので、誘導等も含めて、そこはしっかりやっていくんだろうと思いますけれども、具体的にシミュレーションとしてですけれども、今わかっている範囲内で結構ですけれども、例えば650台全部きれいにというか、出ていく時間ですね、そんなことまでもシミュレーションしているのかどうか。やはりそういったことも含めてやっていくのが大事かなというふうに思っているんですけれども、その辺についてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  私のところには、今のところそういう1台何分かかるので、600台を処理するのにどのぐらいの時間がかかる。したがって、何カ所の出入り口が必要なのかというふうなことは、まだ示されておりませんが、必要な準備をしながら、通常600ぐらいの台数であれば20分から30分ぐらいではけるだろう。
  それも交差点の信号、あるいは信号がない場合の交差点の吐き出し量、こういったものがあります。信号も、特に南陽市の場合は113号線に抜けるわけですから、南北の時間が物すごく長くて、東西の時間が物すごく短いわけですね。だからはけないと、こういうことになるわけであります。
  バイパスができたこともあって、そういうようなことになれば、その時間のバランスなども変えていくと。さらに、若狭郷屋2号線が開通すれば、そういう可能性も十分警察との意見調整もできるんだろうというふうに思いますので、相当今よりははるかにスムーズになるだろうというふうに思ってますし、必要であれば財政的なものもありますし、今、国交省等でも地域経済活性化の観点から、さまざまな道路の整備等についても補助を受けているようでありますので、12月にあった蒲生田矢ノ目線ですね、都市計画道路なんかも整備できるのではないかなと、こんな思いでいますが、ここについてはまだ明確な財源確保ができてませんので、今約束することはできませんが、そんなことも視野に入れながら頑張って進めていきたいと、こう思っておるところであります。
  なお、時間があれば、一定程度のシミュレーションとして、例えば50台の車をさばくのにどのぐらい時間がかかるのか、そんなことも含めてやってみたいなと。特にここで駐車場がいっぱいになるような事業があるときにぜひ調査させたいと、こう思っております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  今の話ですと、いわゆる交通信号の調整なんかも含めて、当然、警察、公安委員会との113号との接点もありますので、いろんな協議が必要になってくると思いますけれども、その辺は抜かりなくやられるというふうに思っています。
  ただ、その中に、これは要望になります。ここのフラワー長井線の南陽市役所駅があるわけですけれども、平面交差でいいんですけれども、本当に踏切という形でできないものかと。当然、踏切の東側には市の土地もあるわけですので、そういったことも活用しながら、何かいい方法がないのかどうか、そこらをぜひ前向きに検討していただきたいと思うんですが、その辺についてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  平面の踏切が可能かどうかは、これから検討させていただきますが、いずれにしても、車が東側のほうにあれば、相当113号線のほうに抜けてこなくてもよくなるわけでありますから、そういった手段は、歩道橋であるとか、人だけが何とか通れるような踏切になるのかどうかわかりませんが、そういったものを用意すれば、少なくとも今の市役所前の駐車場のほうに踏切の西側に車が来なければ、相当向こうにはけるだろうというふうに思ってますので、そういうことについては今鋭意検討中であります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  防災上の観点も非常に大事。今日は3・11です。例えばあのような大地震が起こった場合に、非常に狭隘なところで起こった場合に、これは大きな災害になっていくというふうに思いますし、そういった災害を防止する、そういうふうな観点からも、ぜひ今のようなことで考えていただければというふうに思います。
  それから、先ほどの最初の市道若狭郷屋2号線、平成26年までで1億9,000万円というふうな話でしたけれども、平成25、26年ではどのぐらいの事業費になるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  新野建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  若狭郷屋2号線については、25年におおよそ完成するというようなことで当初予算に組んでございますが、さきの国の補正等もございまして、これを繰り上げて対応するというようなことで、25年、26年の割合については今検討中でございますが、おおよそ25年度中に大方を完了したいというような前倒しの形で整備を進めたいということで取り組んでまいる考えでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そうすると、これから議会のほうにいわゆる15カ月予算の補正というふうな形で出てくる、あるいは25年度の予算の中でも出てくるというふうな理解でよろしいんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  新野建設課長。
○建設課長  お答え申し上げます。
  議員、今お話いただいたとおりでございます。そのようなことで、一刻も早く完成するという考え方で取り組んでまいりたいというふうに思っております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  あとそれから、1億9,000万何がしというのは、23年度からの累計だというふうに思ってるんですけれども、25、26に関してはどのような数字なんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  新野建設課長。
○建設課長  23年度につきましては、基本的な測量調査を行っております。これは大体300万円から400万円程度でございます。それから、24年でございますが、24年度については現在、用地補償関係を取り組んでおります。これについてはおおよそ500万円程度ということで御理解いただきたいと思いますが、残りが実際の補償、補〓、あるいは土地の買収、それから自主的な工事というふうなことになります。
  そのおおよそについては、前段となります補償、補〓が先行いたしますので、これらについては、先ほど申し上げました補正を活用、あるいは当初予算の中で最大限進めるように取り組むということで、25年、26年の予算配分については、さらにこれから詰める部分もあろうかというふうに思っているところであります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございます。
  いわゆる財政面での検討というのは、私からだけでなくていろいろ出ているわけですけれども、この建設をするアクセス道路に関しては、例えば最初庁舎の後ろから北側市道に関しては大体1,700万円かかると。あとは若狭郷屋2号線に関しては1億9,000万円かかると。それから、南側についてはちょっと不確定でわからないというふうなことでした。いずれにしても2億円以上の金額がかかっていきます。
  そうすると、そこについては、いわゆる市の公共事業の範囲内というふうな理解でよろしいのか、お伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど申し上げましたように、南側については建物の関係、建物というのは新文化会館のことですが、これとの関連がありますので、どちらにその経費を持たせるのか、まだ明確でありませんし、どの程度の状況になるのかわからないので、これはちょっと置いておきますが、それ以外については通常の建設工事として経費の中で対応できると、このように判断しておりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  わかりました。
  二つ目のことですけれども、市民ホールのメーンホールについては、これは2案併記というふうなことでした。今の市長の答弁ですと、1,000席超だと。だけれども、いわゆる可動式でできるんだというふうな設計を考えているというふうなことでした。
  私としては、私の考えとしては、やはり身の丈サイズというんですかね、それがいいんだろうというふうに思ってはおります。これからの社会というのは、所有からシェアの時代だと思ってますし、それから人口縮小社会の中では、これからメンテナンスに非常にお金がかかっていく。しかし、それを負担する人口が減っていくというふうな背景の中で、やはり大きいものにすることによって、一つのインパクトはあるかもしれませんけれども、南陽市として非常に余り重荷になるというのかな、そういったことも考える必要があるのではないか。
  市の施設ですから、県の施設ではございませんので、そういったことをやっぱり考えていく必要があるとは思うんですけれども、その辺についてもう一度市長にお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  当然、市の身の丈というのはあるわけで、十分承知しておりますが、今のような内向きな発想になりますと、当然人口減少社会でありますから、ほとんど何もできないということになるわけで、ここは私がいつも言っているように、人口増加というようなことは到底かなわない望みであろうというふうに思っておりますが、少なくとも交流人口を拡大しなければ南陽市の経済というのは成り立たないと、こう思っているわけでございます。
  そのためには、南陽市でなければできないというようなインパクトの強い特殊性のあるものを南陽市に整備をして、そこに県内外から南陽市に、また南陽市でとり行うさまざまな事業やイベントにおいでいただく方々をいかにして増やすかということを考えた場合に、一定の規模のものをつくらなければ、その夢すらかなわないということになるわけであります。
  私は新年の挨拶で申し上げましたが、単に市民が利用するということだけじゃなくて、南陽市の今後の交流人口の拡大や、赤湯温泉街を中心とした新たな経済の活性化の起爆剤となるような施設にしたいと。そのために山形県南圏域の文化の殿堂、拠点となるような施設をしっかりつくっていきたいと、こういうことを言っているわけでありますので、ぜひ御理解いただくと同時に、一緒に力をかしていただきたいものだというふうに思っております。
  以上です。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  その考え方も当然わかるわけですけれども、ただ一方に、そういうふうなことではなくて、例えばじゃ赤湯の今ある市民会館をどうするんだというふうなことも出てきます。当然そこにも多分億単位でかかってくるのかなというふうに思っています。
  そういったことも含めた総合的なことを考えていくには、市民文化会館、とてもいいものできたけれども、あとは何もできないのよというふうなことが、そういったことを心配しているわけです。
  当然前向きな発想、いわゆる攻撃的な発想で非常に持ってくるというふうなこと、これはわかりますけれども、ただ、逆にそうじゃない面もあるんだということをやはり市民サイドでもありますし、そういったことを認識していただければなというふうに思っております。
  ここについては、市長もかなり声高におっしゃるからには、かなり信念を持っていると思いますので、ここでは議論をしてもかみ合わないというふうに思ってますが、ぜひそういった意見もあるということだけは、まず耳にしていただきたいと思います。
  次に、3つ目のことですけれども、財源の捻出です。いわゆる6,000万円のランニングコストに自主事業費3,000万円ぐらい入れて9,000万円ぐらいかかるのかなと。ただ、ランニングコストについては、いわゆる再生可能エネルギー等を踏まえながら、あるいはバイオマス等も入れながら、非常にコスト削減に努めていきますよと。そして、環境に優しいものをつくっていきますというふうなことを言われています。それは大賛成です。
  ただ、いずれにしろ9,000万円から1億円の金額がかかっていくわけです。それを毎年コンスタントに生み出すというのはどういうふうに、当然それは市の財政が圧迫されるわけですので、そこについてはどういうふうにお考えでしょうか。交流人口が増えて、その部分だけお金が入ってくるというふうな見込みもあるんでしょうけれども、その辺についてお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  当然、運営面については金もかかりますが、そのことによっての経済効果というものもあるわけで、市全体の入りと出を計算すれば必ずしもマイナス的な発想だけじゃなくて、南陽市の経済が潤えば、必ずやそこに今の計画で少しずつ税収が減るようなシステムになってますが、これを一定程度確保できる、あるいは少し右肩上がりにすることができるということになれば、その差は十分充てることができるというふうなことでありますので、できればマイナス志向でなくて、少しでも上がるか、今の財政確保を維持できるような仕組みをつくっていくというようなことにしていきたいものだと。
  それから、これまであった施設も全く金がかかってなかったかと、そういうことじゃないわけであります。だから、今度つくるものが全部新たに金がかかるという発想になりますと、そういうふうになりますが、今までのものより少し増えるかなと。その分何かでじゃ補っておこうかというような物の考え方に立って我々は考えているわけで、そのために税収の確保につながるような政策をしっかり取り組んでいかなければならないと、こういうことを言っているわけで、さらにランニングコストのかからない施設にするためにどうするか。さらに、今ある南陽市の資源をどう生かしていくか、そんなことも含めながら、必ずしも全部よそから物を買うということでなくて、自分たちで補えるものは自分たちで補っていくと。そのことによって、新たな雇用も、そして新たな収益も上げていくというようなことまで考えてやっているので、もう少し、もっとこういうことをやれば市が発展する、あるいは市民の幸せ感が向上する、さらには財政がよくなるというようなこともぜひ議会の皆様方におかれましても、前向きに検討していただければいいのではないか。
  どうも最近は内向き、下向き、後ろ向きのような発想が多くて、もうちょっと前向き的な発想があってもいいのではないかなと、こんなふうに思っているところでございますので、よろしく御支援を賜りたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  地産地消ですね、木材を使った地産地消、これは大賛成でございますが、行け行けどんどんの施策というのは、やはりこれからの施策の中ではちょっと考えていかなければならないというふうに私は思っています。また、そういったことも市民では思っている方も大勢おられます。
  そこをわかっていただきたいということと、もうちょっと前向きでないというか、消極的と言われるんですけれども、例えば現実的なことを考えた場合、この耐用年数というのは40年ぐらいあるんですかね、多分。40年ぐらいあると思います。40年間の中で南陽市の人口というのが、そのまま減らないというふうな限りはないので、いわゆる統計上で話をすれば、1年間に250人減っていくということであれば、40年間で1万人が減る計算になります。
  これを言うと前向きではないと言われるかもしれませんけれども、そういった一方での現実もあるというふうなことを冷静に見ながら、だけれどもこういうふうしていくんだという、塩田市長はこういうふうに考えていくんだというふうなことなんだろうとは思うんですけれども、ただ、一方的に表から見るだけじゃなくて、やっぱり裏からも、横からも見るというふうなことも必要なんだろうというふうに思いますので、ぜひそこについては受けとめていただければなというふうに思います。
  それから、次に、4つ目なんですけれども、いわゆるポスト運営組織に関してですけれども、先ほどアドバイザーを含めてというふうなことでございました。私は山大とか、米沢女子短期大学だけじゃなくて、東北芸工大も忘れちゃならないなと思ってるんですけれども、実は南陽市を考えた場合に、非常に大学、短大とか、それから専門学校がないところです。
  ということは、そこの年代の層の文化的交流というのが、例えば米沢とか山形に比べてないというふうに思っています。そういうところで、やはりイベントを持ってくる、あるいは日常的な文化活動をするといった場合に、これはぜひ必ず必要なソースなんだろうというふうに思ってます。
  ということは、ぜひアドバイザーというか、そういうふうな観点じゃなくて、私たちが南陽市民文化会館を、それこそ先ほどじゃないけれども前向きに、人的な活用に関しては本当に前向きに前向きに考えていくことが、やはりこれからの市民文化会館、建てれば終わりという問題じゃないですので、建ててからの活用が一番ですので、そこについてはぜひそういった積極的な大学生、学生そのものですね、といったことを巻き込んでいくことが市民文化会館を通したいわゆる文化交流、それから経済交流にもなるんだろうというふうに思いますので、ここは積極的にお願いしたいというふうに思ってます。
  それから、いわゆる観光と施設をあわせた雇用創出の関係ですけれども、岡山県の真庭市で、以前にもお話ししましたけれども、ここには観光協会とはまた別に観光連盟ということで、あそこは非常に木質バイオマスのタウンと称してやっているところです。
  そこは先進地視察が大変来るところです。そこはもう本当にビジネスとして、観光連盟というものが受け入れて、そして例えば5,000円コースとか、1泊コースとか、そういうようなことをやっているわけですよ。そういうふうなことをしていって、具体的に受け入れていく。そこには雇用も生まれますし、それから非常に観光として面的なつながりを持った案内もできるというふうに思ってます。そこについてもぜひ積極的にお願いしたいと思います。これは要望です。
  それから、時間もなくなってきたんですが、学校教育についてお伺いしたいと思います。
  きのうは入試ということで、これから3月はそれこそ卒業式もありますし、4月にかけては入学式もあります。本当に大変なときだなというふうには思ってますけれども、そういった年度末、年度初めというのは本当に大変なときかなというふうに思って、いつも教育現場で頑張っている姿については敬意を表したいというふうに思っています。
  ただ、私が今回お話ししたいのは、学校、特に中学校なんかは、赤湯中サッカー部が新人戦で県大会で優勝したり、ソフトテニスの宮中が準優勝したり、大変非常に頑張っている姿というのも見てますが、その反面、苦しんでいる子供がいないのかというふうなところもあるわけです。
  私がここにずっと一つ一つお話しする時間もありませんので、総体的にお話をお聞きしたいというふうに思ってます。
  まず、心の傷というのは、やはり体罰だけではないというふうに思ってます。しかも心の傷というのは癒せるものではない。これは釈迦に説法だとは思うんですけれども、トラウマということで一橋大学の宮地尚子先生が書いておられます。そこの中では、トラウマ、心の傷を忘れることはできない。人間の不完全さ、弱さを認識していかなければならないというようなことを書いています。詳しくは申し上げません。
  そのような中で、学校現場で、先ほど教育長が言われた教職員の倫理というか、職務を一生懸命やっていくという、牽制を求められているとかというふうなことになってくると、逆に私たちが中学校だったようなときのダイナミックさというんですかね、先生がどうもカガカガなってくるという反面、そういうようなこともあるわけですよ。
  そういうふうなことを私は申し上げているんじゃなくて、しかるときはしかっていいと思うんですよ。そうでないとわからないですから。例えば、授業でいやうるさくてわかんないのがいたと。うるさいなと。何だおまえというような形になると思うんですね。ただ、そう言っているのが、その子供の個を尊重するという、それから愛情を持っていって、そしてフォローをしっかりするというふうなことであれば、何ら問題はないと思うんですよ。
  ただ、それがどうしても上から目線になっていく。この子を変えなければならないとか、そういう非常に先生でいうプライドですね、そういったものがあったのが逆になっていくということもあろうかというふうに思ってます。
  そういった意味で、非常に難しいデリケートな問題ではありますけれども、ぜひ先生方もこの体罰とか、いじめとかというふうなこと、非常に暗い、重い、そういったものに自分も苦しむというようなことよりも、それを一つ乗り越えて、生徒のことに立脚していくというんですかね、そういったことが大事なんだろうというふうに思ってますので、その辺について私は、これも釈迦に説法ですけれども、教育というのは障害児教育がそもそも原点ではなかろうかというふうに思ってます。
  障害児教育というのは、基本的にはその子供の存在を認めて、そして受け入れると、そこから始まっています。そういったことをやっていけば、この子は必ず社会に必要な子なんだというのをどの生徒にも、子供にもそういうふうな認識に立ってやっているとは思いますけれども、ぜひその辺について御見解をお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  高橋議員さんおっしゃるとおり、今うなずきながらお話をお聞きしておりました。やはり昭和50年代から平成の初めにかけて、全国荒れた時代がございました。議員の御子息もそのとき学校にいたと思います。
  もうルールなき無法地帯、当然報告にあらわれないいじめ、金銭強要、ありとあらゆるものが山積しておりました。あれが正常化されたのは、あのとき体を張って24時間頑張った教職員と、それに呼応して子供たちの中で自治活動というんでしょうかね、子供たちの中から内発的な活動が起きてきて学校正常化が図れていったわけですよ。
  そういう過程の中に、どうしても物理的な懲戒も行われていた。やはり上からの目線で指導を加えることによって、いろいろな不適応も出てくるわけでございます。だから、子供たちの中には、報告書にはあらわれないいわゆる心の障害があったと、今もあるだろうという見方をしなければいけないと私は思います。
  子供のころに受けた複雑性PTSDはなかなか現在の心理的療法でクリアできるものではありません。そういう意味で、やはり指導の中に一番大事なことは、子供たちの中で考えて解決させるような、いわゆるカウンセリングマインドを生かした指導を徹底させていく。これは時間もかかります。ですけれども、今議員がおっしゃられたさまざまな問題が、体罰の問題とか、いじめの問題とか、それをクリアしていくには、そういう子供と教師、保護者が向き合って、同じ目線で心を通わせて子供主体に指導していく手法しかないと私は思っています。
  以上でございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございます。
  そのような形で教育長は認識されているということを改めてお聞きしまして、学校現場の大変さはありますが、ぜひ今後とも先生方、それから子供たち、それから保護者を含めて、いろんな形で意思疎通を図りながらやっていただければなというふうに思っています。
  やはり今おっしゃられたように、いろいろスクールカウンセラーを置いたり、いろんな対応をしているというふうに思ってますけれども、その現場の子供たちというのはしゃべらないんですね。しゃべれないと思うんです、多分。今どういうふうになっているかということが。特に先生から言われたことに関しては、やはり非常に難しいと思うんですよ。言うこと自体がですね、親に対しても。
  だから、そういったことをしない、今後あってはいけないことだと思ってます。これを契機に、その親ともいろいろしゃべってはみたんですけれども、ぜひこういったことはあとはなくしてもらいたいというふうなことを言われてます。そうすると、本当に微妙なんですね。
  とにかくそうやってくると、先生方が意気消沈してしまっては、また教育現場でもなくなりますし、ただ、子供に愛情を持って接していく。その子供がとても言うことを聞かなくて、でもこの子はもっといいものがあるんだというようなことをぜひそういった認識をしっかりしていただきながら、本当にすいません、釈迦に説法で。教育の方々にこんなことをしゃべってもすいませんが、そういうふうなことをぜひもう一度、そういった機会をもう一度教育長のほうから提起していただければ大変ありがたいなというふうに思ってます。その辺についてよろしくお願いします。教育長。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  教育は崇高な営みですから、教育者側が今さまざまな面でたたかれている。そこで意気消沈して自信をなくしてしまったのでは、未来を託す子供たちに対する責任を持てません。そういう意味で、やはり研さんを積んで、十分に子供たちに責任を持って教えられる、教育できるような、そういう資質、能力の育成に励んでまいりたいということと、また、子供たちと血の通うような教育を南陽市は特段、今も頑張ってますけれども、それを推進していくことをお約束したいと、このように思います。先生方を認めていくということが、いい教育ができることですから、その辺は高橋議員も全面的にバックアップをお願いしたいと思います。
  以上です。
○議長  2番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時15分といたします。
午前11時04分  休  憩
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