平成25年6月定例会

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午後 2時15分  再  開
○議長  再開いたします。
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片 平 志 朗 議員 質 問
○議長  次に、6番片平志朗議員。
〔6番 片平志朗議員 登壇〕
○片平志朗議員  6番倫政会、片平志朗です。
  今年の梅雨は少し変と思っている人は、私ばかりではないと思います。気象庁は、5月29日に関東甲信越で統計史上3番目に早い梅雨入り宣言を発表しました。その後、真夏のような晴天が続き、梅雨入りそのものが勇み足の感が否めません。最近は、短時間強雨の回数が多く、降るときはどばっと降り、降らないときは全く降らないというような極端な降り方が目立っています。
  30年前と比べ一番大きく違う点は、気温の上昇にあると言われています。二酸化炭素などの温室効果ガスが増え続けていることも明らかです。言いかえれば、温暖化によって局地的な豪雨が増えているのではないでしょうか。高温になれば、より多くの水蒸気を含む空気の性質から道理に合っているといえますが、これ以上環境が悪化すれば都市機能が麻痺し、私たちの生活も立ち行かなくなる事態も想定されます。このようにじわじわと私たちの生活に迫ってくる地球環境問題は、一刻も早く防止しなければなりません。
  話はころっと変わりますが、文部科学省の有識者会議は、5月27日、学校の運動部の指導で、勝つことのみを重視し、過度な練習を強いないことが必要と、勝利至上主義の否定を明記したガイドラインの最終草案を示しました、それを受けて、県教育委員会でも体罰根絶へ向けてのガイドラインを策定しようとしております。これを契機に、目先の勝ち負けではなく、大事な生徒の人生を預かっているという意識をいま一度教育現場で徹底してほしいと思います。また、私たち大人も勝つことを最優先に子供たちに求め過ぎない心構えが必要と思います。
  その観点から、次の何点かお伺いします。
  1項目、少子化に伴う部活動のあり方についての1点目であります。
  昨年の大阪市の高校バスケットボール部男子生徒の自殺を契機として、部活動の体罰問題がクローズアップされました。改めて教育活動の一環としての部活動の意義や勝利だけを目的に体罰を含む厳しい指導をすることが問われています。スポーツ基本法が50年ぶりに改正されましたが、中学校における部活動は旧態依然として変わっていないように思われます。また、少子化になっているのに部活動の種目は依然多く、単独では試合もできない学校が増えつつあります。そのような観点から何点かお伺いします。
  1点目、市内中学校の部活動における体罰やパワハラの現状はどうなっているのでしょうか。
  2点目、勝利至上に走り過ぎていないのでしょうか。
  今後の方向性はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
  2項目めの増える金属スクラップ火災の防止についてであります。
  家電リサイクル法の施行により、指定の家電製品は専門業者に有料で処分してもらうことになっております。しかしながら、純粋な金属類が最近不足し、それを補うために家電製品が処理されております。中には、リチウム電池や乾電池、バッテリー等があり、衝撃を受けると発火しプラスチック類に燃え広がり、大規模な火災へと発展しているケースが全国に増えております。
  資源のリサイクルは、地球環境保全や限りある資源の有効利用の観点からよいことでありますが、不法に処理され大規模な火災へと結びつかないように考えるべきではないでしょうか。
  以上のような観点から、次の何点かお伺いいたします。
  1点目、置賜管内における金属スクラップ火災の現状はどうなっているのでしょうか。
  2点目、金属スクラップ火災は、そもそもどうやって起きるのでしょうか。
  3点目、これに対する防止策はどのように考えておられるのかお伺いします。
  以上、檀上からの質問を終わりますが、当局の誠意ある御答弁を期待いたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  6番片平志朗議員の御質問にお答えします。
  なお、少子化に伴う部活動のあり方については教育長から答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、増える金属スクラップ火災の防止についての1点目、置賜管内3市5町における金属スクラップ火災の現状についてでございますが、今年4月に起きた北九州市の金属スクラップ工場火災など、昨今、金属スクラップ火災が急増しており、国立環境研究所の調査によりますと、昨年は全国で少なくとも20件の火災が発生しております。
  一方、置賜管内におきましては、過去20年間で金属スクラップ火災は報告されておりません。
  2点目の金属スクラップ火災の原因についてでございますが、金属スクラップは、主に工場から出る鉄くずを集めたものですが、近年、景気の冷え込みによる鉄くずの減少などから、それを補うために、分解すれば金属が取り出せる廃家電等が集められるようになっており、その廃家電に紛れ込んだリチウム電池などが破壊や積み上げ、移動時に加わる衝撃により爆発して発生する場合や、バッテリー類の電極端子への金属の接触や塩水などの付着によるトラッキングから発生する場合など、金属スクラップ火災はさまざまな要因が複合して発生していると考えられております。
  また、金属スクラップ火災の特徴として、スクラップに大量に含まれるプラスチック、ゴム類の燃焼によるものであることが多く、そのために火災が発生すると大量の煙が生じることが多くあるようでございます。
  特に、金属スクラップ火災は、廃家電等を含んだ大量のスクラップを集積している港の埠頭などで起きることが多く、一度火災が起きると消火が難しいという性質を持っておるものであります。
  3点目の防止策についてでございますが、家庭から出される廃家電の一部が不用品回収業者などを通じてスクラップ置き場に持ち込まれ、それが大規模な火災を引き起こす要因の一つとなっていると言われております。
  この件については、排出者、回収運搬業者、輸出業者等多くの関係者が絡み、産業廃棄物処理法や家電リサイクル法等によりさまざま規制がかけられております。
  市といたしましては、今後とも、廃家電が法規制に従って適切に処理されるよう指導・監視に当たるとともに、市民に対し、3月にごみカレンダーとともに配布している「家庭ごみの分け方・出し方」だけでなく、廃家電の適切な処分について、さらに市報等でお知らせしながら周知してまいりたいと考えております。
  以上、私からでございます。
○議長  答弁を求めます。
  猪野 忠教育長。
○教育長  6番片平志朗議員の御質問にお答え申し上げます。
  少子化に伴う部活動のあり方についての1点目、部活動における体罰とパワハラの現状についてでありますが、3月定例会での報告以降、各校からの報告は届いておりません。
  教育委員会としましては、体罰やパワハラとして生徒並びに保護者から申し出があった場合は、すぐに各校の校長・教頭が責任を持って対応するよう指示をしているところでございます。
  人づくりは、子供たちのみならず、教職員も対象となります。教職員も学び、成長し、教師としての研さんを積まなくてはならないことは3月定例会でも申し上げましたが、管理職はもちろん、全ての教職員が部活動を含めた職務に真摯に向き合い、体罰やパワハラといった暴力や暴言に頼らない指導、子供たちの生き抜く力を育む部活動指導のあり方を指導してまいりたいと思います。
  また、議員も御理解のとおり、子供を指導する際には、教員が毅然とした態度で厳しさを持って子供に指導することが必要な場合があります。そういった場合に、子供の成長のために必要な指導もためらうことがないように、そしてしっかり心のケアと申しますか、フォローを行うように繰り返し指導してまいりたい、このように思います。
  2点目の勝利至上主義に走り過ぎていないかについてでございますが、部活動の意義につきましては、議員も御存じのとおり、学習指導要領に明記され、学習意欲の向上、責任感や連帯感の涵養、互いに競い、励まし、協力する中で友情を深める等の望ましい人間関係の形成に資するものであり、学校教育の一環として行われることが示されております。
  部活動は、みずからの適性や興味・関心などをより深く追求していく機会でもあり、目標設定や目標共有は、厳しい練習を一緒に乗り越え、部員同士のきずなを深めるために必要なものであります。
  ただいま申し上げましたような部活動の意義を踏まえた上で、顧問が試合で勝つ喜びや目標達成の充実感を味わわせたいと思うこと、子供たちが勝利を目指し努力すること、今以上の技能や記録に挑戦することなどは自然なことであり、そのこと自体が勝利至上主義と呼ばれて問題視されることではありません。
  現在、南陽市の中学校で行われている部活動は、勝てばいいんだという勝利至上主義に走っているということはないと聞いておりますが、今後とも、勝つことのみを求めるのではなく、大切なのは目標達成のために一生懸命努力して頑張ったかというプロセスであり、技能の向上とともに心身の発達が促されるものであることを指導者と部員同士がともに理解し合い、部活動の意義にのっとった部活動運営ができるように指導してまいりたいと思います。
  3点目の今後の方向性についてであります。
  現在、3中学校における部活動の設置ですが、文化部並びに男女の部を含め、沖郷中が11部、赤湯中、宮内中に12の部が設置されております。
  少子化に伴う部活動の再編については、これまでも各学校の実態において取り組まれてきた経緯もございますが、生徒の活躍や競技実績あるいはそれに伴う保護者や地域の願いなどがあり、部活動数の削減には大変難しいものがございます。
  本市の今後の部活動のあり方についてでございますが、各中学校の校長が部活動の実績や伝統、生徒数、教員数などの学校の実態を考慮し、地域のスポーツ団体や他市町村の動向などを踏まえ、県中体連や地区中体連との連携も図りながら、今後も検討を重ねてまいりますが、南陽市教育委員会としましても怠りなく、各校長に指導・助言を行い、本市の子供たちが夢と希望を持って部活動に励むことができるようにしてまいりたいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  大変御丁寧な答弁ありがとうございます。
  それでは、再質問に入ります。
  6番片平志朗議員。
○片平志朗議員  1番目の部活動における体罰とパワハラの現状については、3月の全協のときに御報告いただいて以来変わっていないというお話を聞いて、安心したところであります。
  しかしながら、全国的には体罰とか、その後の新聞等を見ても、あるいは山形県の調査、県の教育委員会の調査の報告を見ても、日常的に繰り返されているという報告が出ております。
  元巨人軍の桑田真澄さんの手記、これは今年の1月28日に本人が書かれたものですけれども、体罰について、ここにこういうことを書いておりますね。
  「体罰を生む背景は、勝利主義にあると思います。アマチュアスポーツでは、本来、誰もが子供を育てる、選手を育てるという育成を目的にしているにもかかわらず、いわゆるここの目的というのは、学校教育の一環としてやっているということなわけですよね、にもかかわらず目の前の試合に勝つために、指導者は残念ながら手段を選ばなくなってしまう」ということを書かれているんですけれども、そして、冒頭に申し上げた文科省の有識者会議の答申ですね、今の部活動は余りにもそういう本来のスポーツの持っている楽しみ、あるいは学校教育の最終的な人間形成の目的、それらを言葉では、目標としては持っていながらも、余りにも至上主義に走り過ぎていると、その背景が体罰という形になっているんではないかと答申しているんですね。これについて、教育長はどういうふうに思いますか。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  先ほど私のほうからお答え申し上げた中に、1点、部活動の長い歴史の中で、子供たちを一番大きく育ててきたポイントが抜けているんですよ。これ、文部科学省からの通知の中にもない。何か、耐性なんですよ。我慢する、そういう忍耐力が抜けているんですよ。
  1980年代段階から、21世紀の望ましい人間を考えたときに、子供のうちから我慢する心、継続する志を持った子供、どんな困難にもへこたれない不撓不屈の精神を持った子供、これが要求されました。これは、昭和59年の臨教審で明確に出されています。その臨教審が今日の中教審になっているんですよ。ですけれども、いつの間にか耐性というのはなくなりました。
  耐性と心を広げ磨く、いわゆる社会性、徳性、南陽市で最も重視している徳性、ここのところがなくなったんです。この辺がやはり本気になって子供たちを育てていく上で、我慢する心、これも大事な要因なんですよ。そこを履き違えると、感情的な体罰を通して強化する、いわゆる技能面の習得に偏ってしまうという結果を生むんです。
  私ごとで恐縮ですけれども、議員が在住している宮内中学校に平成2年から勤務しました。
  保護者も子供たちも、勝つチームをつくってくださいと私に要請しました、保護者会で。私は、勝たせることは簡単なことだと、夜の夜中まで、それから月火水木金金で練習を積めば競技力は向上するとはっきり申し上げた。そのかわり、いろいろな面での人間性の、いわゆる人間教育としての部活動はできませんよと。最も必要な部活動を通して学力を上げて、生き抜く力をつけていく、その学力は志望校を2段階ぐらいずつおろしてくださいと。
  そうしたら、親たちは何を言ったかというと、先生、人間教育を大事にやってください、文武両道でお願いします、こう言いました。ですから、私は、南陽市の親御さんは少なくともその辺をわきまえてやってくれていると、このように思っています。
  そんなことで、南陽市は、生き抜く力の育成と文部科学省の方針、県教委の方針に従って、部活動を指導してまいります。ただし、絶対に体罰、パワハラは受けないような対応を教育委員会と学校、地域を挙げて考えるような体制づくりに入りたいと思います。
  以上でございます。
○議長  6番片平志朗議員。
○片平志朗議員  教育長の言われんとすることはよくわかります。私もたいして変わらない世代に生きてきたわけですから、忍耐力というか我慢する力はよく鍛えられてきたわけですけれども、でも、やっぱりそれはある意味では、それを本当に今の子供にどうやってわからせるというか指導するのかというのはすごく難しいように思うんですね。その辺を頭を切りかえて指導しなければいけないような状況にきているんじゃないかと私は思うんです。
  それは、さっき言った桑田真澄さんの手記に戻りますけれども、服従で師弟が結びつく時代は終わったと。数十年で、スポーツ界では戦術も道具もトレーニング方法も進化していると、科学的なトレーニング方法も多様化されている、それだけそういう状況なのに、「指導者だけが古い精神論から抜け出せないでいるのではないか」と言っていますね。これを読んで、私自身ずきっときたんですね。あっ、自分のことを言われているんでねえかと思いました。
  ですから、これからの部活動のあり方というのは、やっぱりこれは本当に学校教育の一環としてやるならばしっかりした原点に返ってやらないと、体罰からはいつまでたっても抜け出せないような気がするんですね。
  そういう意味で、おもしろいデータがあるんですね。部活動をやっている子供の悩みのベストスリー。
  まず、疲れがたまります28.9%、それから2番目が、休日が少ない27.2%、これは全校統計をとったわけではないんですが、ピックアップしてやったわけですけれども、それから3番目、遊んだり勉強する時間がありません25.4%。高校生のほうは若干パーセントがそれぞれ上がっているようですけれども。
  一方、顧問の先生の指導上の悩み。校務、校務というのは学校の仕事ですね、校務が忙しく、思うように指導できません58.2%、それから2番目に、自分の専門的な指導力が不足している40%ですかね、それから3番目には、設備・施設の不備28%。
  最後に、校長の悩みベストスリー。指導者の、要するにこれは顧問の先生のことを言っているんですが、指導者の負担過重56%、それから指導者の不足42%、それから施設・整備の不足28%。
  アンケートをとると、こういう状況になっているんですね、現実的に。
  だから、子供たちが果たしてこういう状況の中で、クラブ活動を目いっぱいやって、勉強に頑張って、それから休日に気分を切りかえて、体を休めることができる状況なのかなと。日曜日、土曜日というと、勝つために遠征試合、それから何かの何々大会に出ること、ということですよね、現実は。これっておかしくないですかね、現実的に。その辺どう思いますか。普通ですか。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  おっしゃるところ、理解力不足でなかなか理解できないんですけれども、先ほども申し上げましたけれども、勝つことが果たしてだめなことかということからお話し申し上げます。
  今、中学生の子供たちは、強制的に部活動に入っているんではありません。あくまでも自主的・自発的な活動としての部活動という形になっています。これが教育課程と関連して、学校で目標と定める、教育目標に部活動の視点から、その目標達成に向かっていくと。部活動というのも大きな教育の位置づけであります。それは、自主的・自発的な活動であります。
  そして、子供たちが中学校に入ったとき、最高の夢と希望を持つのが部活動なんです。これは調査で明らかであります。ですから、子供たちは部活動に入るということは、どんな子供でも技能向上したい、レギュラーになりたい、そして勝ちたい、この気持ちを持っています。これは、30年来、私、部活動の顧問をやっていますけれども、どの子もそう。そこを否定することは、夢や希望を消してしまうことになるんですよ。
  桑田選手はエリートですよ。高校1年から甲子園の優勝投手でしょう。私たちが愛情を込めて指導している子供たちは、名もない子供たちなんですよ。そこのところをまずひとつ御理解いただきたいと思います。
  先ほど申し上げましたとおり、先生方のいわゆる負担ははかり知れないものがあるんですよ。ですから、要するに自分の家庭を犠牲にして、子供と遊ばないで、一生懸命部活動している先生方もいるんですよ。それは過重負担はわかっていても教育のほうが大事だと、我が子のように子供たちに寄り添って、自分の時間を割いて頑張っている先生もいるんですよ。そういう視点も認めていただかないと、やはり全て部活動がだめだ、勝つことがだめだ、こうやっていくと日本の教育はどうなりますか。そこを私は言いたいんです。
  ですから、当然、今、議員が出されたアンケートを真摯に教育委員会は受けとめて、改善に向かって、学校側と一緒になって、また保護者と一緒になって、PTAにも提起して、南陽型の部活動のあり方をまとめていきたいと思います。その辺で御勘弁をお願いしたい、このように思います。
○議長  6番片平志朗議員。
○片平志朗議員  何か私が勝つことを否定しているようにおっしゃいますけれども、全然否定しておりませんので、誤解ないようにしていただきたいと思うんですよね。
  桑田選手はプロですね、プロ、誰が見てもプロです。プロの人が自分の選手時代にいろんな、何というか、厳しい指導をされて、体罰も受けてきて、暴力も受けてきた、だけれども、それは今は通用しませんよ、間違いですよ、自分の体験から言っているんですよね。それを頭に置いていただきたいと思いますね。
  最後に、ですから、私が一番言いたいのは、教育基本法が50年ぶりに変わる、そして今ようやっと学校の、部活動ばかりじゃありませんけれども、体罰の問題がクローズアップされて、部活動のあり方も見直される。いろいろこれから県の教育委員会とか文科省から通達が来ると思います、怒濤のごとく。それに対して教育委員会は的確に応えていただきたいというふうに思うんですね。
  それで、今の先生方は正直言って、本当に、私も頭がおかしくなるんでないかと思うほど忙しいんですね。自分の教材研究はさんなね、それから生徒指導はさんなね、それから成績評価はさんなね、部活動はさんなね、おまけに日曜日休みたいかなといったら、今度は何々試合に連れていかないと。これ普通の人間だとストレスたまらないほうがおかしいよね。そういう現状に対して、教育委員会はどういうふうにしているのかということですよ。
  だから、それをしっかり今後対処していただきたいというふうに思います、そこまで言うんでしたら。
  以上です。
  次に、2項目めの増え続ける金属スクラップの火災防止についてですけれども、先ほどいろいろ市長から3点について答弁がございましたけれども、最初、私これ、南陽市とは関係ねえかなと正直思ったんですね。これは失敗したなと、やめようかなと思ったくらいですけれども、管内には過去20年間、こういうスクラップ火災の現状はありませんとお聞きして、ないことにこしたことはないわけですけれども、でも、このスクラップの火災の要因というか、増えてきたのが平成13年ですかね、リサイクル法ができて、今まで何でもかんでも有用な資源までも壊しては埋め、また壊しては埋め、埋め立て処分してきたわけですよね。そういう社会から抜け出そうということで、循環型社会形成へ移って、こういう法律ができたわけです。
  今は60万から80万くらいの家電製品が何らかの形でリサイクル処分されていると言われていますけれども、やっぱりスクラップ火災が起きてきた現状の中には、今の家電リサイクル法ですね、これが深くかかわっているように思うんですね。
  家電リサイクル法というのは、決められた家電製品を、使った者がお金を出して小売店業者に処分してくださいよ、これリサイクルしてくださいよと。小売店業者は、売った責任がありますから、それを回収して、運搬して、メーカー側はそれの処理の責任を持っていると、三角関係になっているわけですよね、こういうふうに。
  だから、もとをただせば、私たちがよかれと思って、これが循環型社会形成あるいは有用な資源にかわるんだなと思って、お金を出してですね、結構高いんですよね、テレビなんか大きさによって3,000円とか5,000円にすぐなりますよね、1台。あれ、これ自分たちでよかれと思って、金出して、最後はどういうふうになっているのやと思ったんですよね。
  おまけにあちこちで火災が起きている。あるいは不法投棄とかあるいは不法に処理されて外国に密売されているというような状況では、ちょっとこの法律ってどこかおかしいんじゃないのということから質問しようかなと思ったわけですけれども、結局は、今この置賜管内に、関連してありますので、リサイクル法に基づいて最終解体する業者というのはどのくらいあるんですかね。これは市民課さんですか。
○議長  笹原市民課長。
○市民課長  片平議員の今の御質問にお答えしたいと思いますが、先ほどもう答えのほうも片平議員のほうからいろいろおっしゃられました。ということは、一つのリサイクル法の中で、いかにきちっと我ら市民なりがごみを出すときに守るかとなるかと思います。
  家電リサイクル法が何でできたかといえば、議員十分に御承知かと思いますが、例えばフロンガス、そのままぶん投げられたらば、大気にそのまま出ていったらば、先ほどおっしゃられた地球温暖化のほうにかかわる、あとは鉛が入っていたらば、今度は地中の汚染だというようなことで、きちっとした形で処理するために、処理をいただいて、一つのルートの上に乗せるということなわけです。
  そして、循環型社会というようなことでお話ありましたけれども、当然ながら循環型社会というのは「スリーR」という言葉で、リデュース、リサイクル、リユースということで、その3つの中で動くと。そういった場合でのリサイクルといった場合に、有償化、あとは再利用できるかということが大きくなってくるかと思います。
  そういった業者さんの中できちっと動かせるのであれば、片平議員さんおっしゃったようなことは起こらないわけですけれども、いかんせん先ほどありました不法投棄というような形で、家電リサイクル法ができたときに一番心配された部分で、金がかかるのでぶん投げられないかと、確かにそれも実態でございます。
  そういった中で、南陽市の中にそういった業者さんはあるかということでありますが、運搬収集業者というような形ではおられます。あとリサイクルというような形で、有償ということで、まだ使うよということでは、古物商さんがそういった形になれば、その中で取り扱うことはできるわけでございます。そういったきちっとしたルートの中でしていただければということに、こちらのほうで思っているところでございますし、御質問の中では収集運搬の業者さんがおりますが、全部最終的な解体どうのということまでの業者さんはおりません。
  それは当然ながら、今、議員さんおっしゃったような電気会社のほうで責任を持つものもあれば、自動車リサイクルとかそういったものでも解体をなりわいとするということで、国なり県なりのほうからきちっとした許可をいただいた業者さんがやるというようなことになってございますので、私の知り得ているところでは以上でございます。よろしくお願いいたします。
○議長  6番片平志朗議員。
○片平志朗議員  じゃ、南陽市も含めて、置賜管内にはそういう最終解体業者はいないということの認識でよろしいですか。
  ちなみに、回収は市でも扱っているわけですよね。
○議長  答弁を求めます。
  笹原市民課長。
○市民課長  ごみの収集というようなことで、最初、「家庭ごみの出し方」とか何かということで皆様御存じかと思いますが、その中での粗大ごみの扱い、そして不燃ごみの扱いというようなことがございます。
  不燃ごみの中には、小型家電のほうも大丈夫ですよというような書き方をしてございます。これは袋に入れていった場合、今度は千代田のクリーンセンターのほうへ行きまして、その中で、埋めるとかそういったものできちっとしたリサイクルに回らないものはそこで終わり。そこからリサイクルに回せるようなものは、長井市のほうで、今度はリレーセンターというのがございまして、そこでいろいろ分解等していて、有償物とかいうふうに分けているということで、クリーンセンターのほうからお聞きしているところでございます。
  そういった中で、あとは粗大ごみの中ですけれども、300円というような形で大きなものを出していただければ、そのままうちのほうの環境係のほうに御連絡いただければ、月1回ずつありますので、そこで持っていくと。
  あとは、家電リサイクルにあるのであれば、先ほどおっしゃられたように小売業さんなり、または一般廃棄物の運搬処理に載っている業者さんに言っていただければ、その中で持っていくというようなこと。
  あとは、自前であれば、置賜管内にはたしか2軒ほど、家電リサイクルのほうでの扱える業者さんございますので、その辺もこちらでお知らせしているA3の紙の中には書いてございます。
  以上でございます。
○議長  6番片平志朗議員。
○片平志朗議員  それでは、金属スクラップ火災というのは、主にそれを輸出するために、港湾とか積みかえする埠頭とか、それから貯蔵庫、それから船舶の上とかで起きる、あるいはその途中ですね、運送の途中、あるいは一時ストックしている途中、起きるんですけれども、あのごみはどういう経路なんですかね、それでは。
  今、課長が言われたとおりのことを言うと、全部分別されて、プラスチックはプラスチック、鉄くず、それから乾電池なんて、まざらないようなイメージに聞こえるんですが、ああいうのはどういうようなルートでああいうふうになっているんでしょうかね。
○議長  ちょっとよろしいですか。
  片平さんの質問、置賜管内における金属スクラップ火災の現状はということで、海の上とかそういうふうなのはかかってないでしょう。だから、ゼロだという回答を得て、いろいろ担当課長なんかも市長なんかもお話ししてくれというんだけど、海の上までの質問はここにはないんです。
  だから、もうちょっと簡潔に、自分の質問したいことを質問してください。
  以上です。
  6番片平志朗議員。
○片平志朗議員  例えば、いろいろなごみが全部まざるということはないんですかね。まざってしまうというような、そういう出し方というのはないんでしょうか。あれば教えてください。
○議長  笹原市民課長。
○市民課長  今言ったきちっとしたルートであれば、まざることはないわけですけれども、そこにそぐわない形での収集法というかであれば、今、議員さんがおっしゃったような、まざるということはあり得るかと思います。
  要するに、集めた方がきちっとした処理業者さんのほうに、最終処分なりあるところに出していただければ、特に問題はないわけですけれども、一切合財持っていくというような別なルートがあるとすれば、そこの分からいったもののごみであろうかと思います。
  ですから、極力私ども市民の立場でいえば、私個人としても市民の立場になりますが、ごみを出すときはきちっとしたルートに出すように心して出すと。恐らくそのルートに乗らない形であれば、やはり不法投棄というような形で当然結びつく、その部分、うちのほうの係員、非常に苦労しながら、テレビとか、たまには本当にエアコンの形、ぶん投げてあったのを持ってきたのがありますけれども、そういった意識の醸成というのが一番大事かというふうに私どものほうでは考えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  6番片平志朗議員。
○片平志朗議員  時間もないんで、最後、質問したいことをまとめますけれども、要は、金属スクラップ火災というのは、いろんな金属等、それからさっき言われた飛ばされたバッテリー、電池、それからプラスチック、ゴム製品がまざって、いろんな要因で火災になるということなわけですから、やっぱりこういうごみは出さないというか、そうならないように追跡調査をしっかりしなければいけないんじゃないかなと思うんですね。
  解体する業者さんなら置賜管内にはないということなんですけれども、回収する業者さんならいっぱいあるわけですから、そこできちんと最終的に適正に分別され、あるいは危険物は取り除かれて処分されているかどうか、これをしっかり追跡調査しない限り、集まってきたらばいろんなものがまざっていたということになりかねないわけです。そこのところのシステムを行政なら行政なりに考えていただきたいというふうに要望したいと思います。
  以上で質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長  6番片平志朗議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後3時20分といたします。
午後 3時06分  休  憩
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