平成25年9月定例会

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午後 2時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、5番白鳥雅巳議員。
〔5番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  5番保守・公明クラブの白鳥雅巳です。
  通告いたしました項目に従い質問をさせていただきますが、その前に、今年は異常とも言える連日35度を超える全国的な猛暑や局地的なゲリラ豪雨が日本各地で頻繁に発生し、特に豪雨は日本海側に集中し、1時間当たりの雨量が150ミリを超えるなど、その地域に大きな被害を出しております。
  本市においても、そうしたゲリラ豪雨による吉野川や支流の河川の氾濫や土砂の流出によって家屋や施設に甚大な被害が出ました。このたびの局地的な大雨により被害に遭われた方々に対し心よりお見舞いを申し上げますととともに、南陽市消防団の消防団員の皆さん、昼夜に分かたず献身的な河川等の見回りや避難誘導、また可搬ポンプによる道路の清掃活動に対しまして、敬意と感謝を表します。
  それでは、通告しておりました項目について質問させていただきます。
  1項目めとして、災害に強いまちづくりについて伺います。
  私たちの住んでいる南陽市は、比較的災害の少ない町だと思っている方も多いのではないでしょうか。台風が来ても直接的な影響もなく、その点では住みやすい町であると思っておりましたが、やはり災害は突然に起こることを常に肝に銘じておくべきと、改めて感じたところです。
  1点目として、このたびの災害において避難誘導、また避難経路及び避難場所が本市世帯に配布されました河川洪水ハザードマップや土砂災害ハザードマップに記載表示された事項が果たして適正であったか。日ごろより、いざとなった場合に、自分たちが避難する場所はここだと理解をしている方、世帯がどれだけあったのか、洪水土砂災害ハザードマップは、当然、自主防災組織活動や安全意識の啓蒙などに必要な資料と思います。しかし、今回の災害においては、この地区ではどこに避難すべきかを理解できなかった方も多くおられたと、当時、人にお聞きをいたしました。
  そう考えたときに、もっときめ細かな地区ごとの詳細な避難場所が簡単明瞭に記載されたものが必要ではなかったかと思うのです。その点で、このたびの避難状況、経路などを被災された地区を対象に、見直しを検討されてはどうか伺います。
  2点目として、本市中山間地域で起こり得る土砂災害に備え、常時、大雨や地震などでの土砂災害危険箇所の把握、点検など、道路パトロールにて監視しているとの答弁が、平成23年12月定例会でございました。このたびの小滝、荻、吉野地区でののり面崩落箇所、またのり面に設けられている側溝からの土砂流出など、予期されていないところが盲点であったと思われます。
  しかし、地元の方に確認すれば、大雨のときは、その側溝から土砂が流れてきて対応に苦慮しているとのお話を伺いました。そのような地元の声を聞き取りながら、自然の驚異に対応できるように、行政及びその地域に居住している方々との緊密な連絡網や組織づくりが急務であると思いますが、見解を伺います。
  2項目めとして、災害協力(相互応援協定)の提携推進について伺います。
  2011年3月の震災以降、災害相互応援協定を締結する自治体が増えている状況にあり、この因は、いつ、またあのときのような大地震が来て、行政機能や市民生活に多大な影響を与え混乱状況を目の当たりに体験したことも締結の要因だと思います。県や環境の違った、お互いの距離も離れている市町村が、いざというときに災害協力を締結している自治体が被災地に真っ先に応援に駆けつけて、支援物資の供給や人材派遣など積極的にかかわって支援する体制づくりが必要と思います。
  残念ながら、本市において、その点、周囲の自治体から大きく取り残されているように感じており、本市に甚大な災害があったとしても、ほかの市町村の支援は要らないと言わんばかりのような感じがして仕方ないのであります。今までも、この提言をしてまいりましたが、市民の生活を守る上でも、このたびの災害を機に考え、真剣に、また積極的に前向きに検討すべきと思いますが、市長の見解を伺います。
  3項目めとして、友好姉妹都市の積極的な取り組みについて伺います。
  1点目、本市は中国河南省南陽市と唯一、友好都市を結んでおりますが、当時の状況からは大きく関係は変化し、今は国家的にも不安定な情勢や緊張関係があり、この状況を踏まえ、さきの3月の定例会でも質問をさせていただきましたが、改めてお聞きをいたしますが、河南省南陽市との提携、そのメリットと、今後もこの関係を続けていくのか、続けていくとすれば、その意義について伺います。
  2点目、友好都市の提携は、本市との共通点や価値観(有効性)、また特色のある市町村との交流を図り、その文化や地元に根づいている祭り、または観光や経済的にも深いつながりを構築しながら本市の小・中学校の児童・生徒の交流での育成も含め、実のある友好姉妹都市の取り組みを前向きに進めていくべきと思いますが、市長、また教育長の見解を伺います。
  以上、3項目について簡単に質問をさせていただきましたが、ぜひ当局の前向きな御答弁をお願いし、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  5番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、災害に強いまちづくりについての1点目、防災ハザードマップの検討と見直しについてでございますが、洪水ハザードマップにつきましては、このたびの災害をもとに、地区ごとの一時避難所の設定及び指定避難所への避難経路について自主防災会の皆様と協議、検討し、その内容を盛り込んで、今後、改定してまいりたいと考えております。
  2点目の行政と災害危険地区住民との連絡網や組織づくりについてでございますが、連絡網につきましては、このたびの災害の際にも各自主防災会及び地区組織の連絡網を活用させていただいたところですが、より円滑な連絡を行うため、地区公民館を核とした情報収集体制や連絡網の整備を自主防災会及び地区の協力により行いたいと考えております。
  また、このたびの災害で被害を受けた箇所及び被災された世帯の地域を中心に、消防団の協力を得ながら警戒パトロールの強化を図り、人的被害の防止に努めてまいります。
  次に、災害協力(相互応援協定)の提携推進についてでございますが、議員からは、これまでも御心配いただき、たびたび御質問をいただいているところでありますが、これまでお答えしてきたとおり、必要性は非常に感じているところであります。しかし、内部での検討の中でなかなか双方の期待内容が一致しないなど、問題点も多い状況でございます。今後とも、同じ価値観を持ち、末永いおつき合いのできる自治体間交流を引き続き模索していく考えでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、友好姉妹都市の積極的な取り組みについての1点目、中国南陽市との姉妹都市の取り組み状況についてでございますが、昭和63年の友好都市締結以降、訪日団や技術研修生の受け入れ及び訪中団の派遣、「南陽市民のつばさ」の開催など、南陽市日中友好協会を中心として取り組み、友好都市交流の第一義である国際親善、国際理解に成果を上げてまいりました。また、昨年8月には、中国上海市で開催された日中国交正常化40周年記念卓球交歓大会へ中学生2名を派遣し、中国南陽市の中学生と合同チームを結成して大会に臨み、交流を深めたところであります。
  しかしながら、その直後に発生した国際問題によって、日中関係はかつてないほど混迷を極めており、現在のところ、友好交流の展望は大きく開けない状況でありますので、まずは国際情勢を注視し、好転の機会をうかがう所存でございます。
  2点目の、実のある友好姉妹都市の取り組みについてでありますが、交流事業としてはさまざまな取り組みを行っており、国道113号を基軸とし、白石市・七ヶ宿町等との広域連携事業であるみちのくおとぎ街道や、民間交流に端を発した東京都八王子市・新潟県燕市においての物産展に出店しながら、観光交流を深めております。
  また、教育分野におきましては、青少年インターナショナルセミナーに取り組んでおり、平成23年度は中国上海、24年度はカナダのバンクーバーへ市内の中学生計21名を派遣し、今年も継続の予定であります。
  加えて、青年教育事業においても、平成23年に本市を会場に開催された全国青年まちづくりフォーラムを契機として、福岡県太宰府市との相互訪問など地域間交流を拡大しており、期待以上の成果を上げているところであります。
  ついては、行政間の友好都市締結への展開は、このような取り組みの中から人と人とのきずなが生まれ、地域の結びつきが醸成されていくものであり、相互市民感情のステップアップが何より肝要と心得ておりますので、その支援に引き続き力を注ぎ、実を結んでまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。
○議長  再質問に入ります。
  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ただいまは御答弁ありがとうございました。
  順次、質問をさせていただきます。
  また、この災害対応において、市庁内の危機管理課はもとより、各関係課の皆様の災害対応、また被災状況の確認やその他ボランティアの受け入れ等々、初めて経験する事態の対応では大変に御苦労さまでありましたと、まず申し上げたいと思います。
   今まで、やはり大きな災害が起こってないということで、危機感が欠如をしていたのではなかったのかな。ほかの地域での災害など、以前にも申し上げましたとおり、対岸の火事的な感覚で見ていて、まさか自分のところでこういった災害が起きるなどとは、まず思ってはいなかったのではなかったでしょうか。
  その点で、本市でも危機管理の観点から、洪水が起こった場合の避難箇所を明記した防災ハザードマップを全世帯に配布をされました。しかし、多分、そのハザードマップは家に置かれているだけで、見て確認している方は少なかったのではなかったのかなと思っております。
  そんな中、あの大きなハザードマップ全体のやつだけではなくて、やはり先ほども壇上での質問をさせていただきましたが、その災害のあった、起こりそうな地点、そういった中での簡素化されたマップといいますか、どこが自分がいる場所から一番近いのか、待避する経路はこうなんだという簡素化されたものがあれば本当にいいのかなと。
  また、市長の答弁では、改善する用意があるというようなことでございましたので、ぜひそういったことを踏まえまして、安全管理の部分で対応していただきたいなと思っておるところでございます。
  また、幸いなことに日中での災害というようなことで、夜間でなかったことがまだ幸いをしたのかなと思います。やはり判断のおくれが甚大な被害につながるという可能性もあるわけですので、また、そんな中でこのたびの災害を振り返りますと、高齢者や障害者、そういった方の避難、そういったことが一番難しかったなと思っております。
  具体的に、前回も質問をさせていただきましたけれども、要援護者名簿の作成、市としては進めてあるのかなと思いますが、ただ、個別計画の策定は各地区によって多分おくれているという現状でございます。そんな中、支援者のなり手がいないとか、そういった現状もあるわけでございますが、そういったものに行政も力を入れていただいて、地区の防災組織や、また民生委員さんのお力をおかりをいたしまして、各地域の要援護者のなり手をつくっていく、参加をさせていただくというような形で持っていければなと思いますが、その点について、ひとつお伺いをいたします。福祉課長。
○議長  佐藤福祉課長。
○福祉課長  このたびの吉野川流域及び織機川流域の属する、いわゆる赤湯と漆山でございますけれども、そこで作成をいたしました要援護者プランに基づいて、民生委員さんが何名かの避難支援を実際に行っております。ただ、その実数というのは、まだつかんでおりませんので、きょうは西部地区、漆山を含む地区ですけれども、で定例会やっています。あと来月、その2つの地区で、今回、実際、要援護者の方、何名の避難を支援したのかというふうなことの調査に入りたいというふうに考えています。
  なお、御質問にありました、避難支援者の個別プランの作成が進んでないというふうなことでございますけれども、その理由でございますけれども、日中、サラリーマンということで家にいないというふうなことでございますし、また、全体計画の中で避難支援者については特に責任というふうなことではないんだと、実際に起きたときにはお手伝いをいただきたいんだというふうなことでございますけれども、避難支援者となることによって何らかの責任を感じてしまうというふうなことなどから、ちゅうちょされている方もいるというふうに聞いております。
  要援護者だけというふうなことではなくて、町内会の自主防災組織全体の中で、町内の中で御議論いただく中で解決していかなければいけないというふうなことを考えておりますので、危機管理課とも相談しながら、今後の作業をまた継続して進めてまいりたいというふうに思います。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  要援護者等々、またお手伝いをしてくれる方、通常、日中仕事をされている方もほとんど多い状況でありますけれども、これはずっと、そのような考え方でいったんでは、いつまでたってもそういったことに解決の道にはならないということで、じゃ、果たして、どういうふうなことがあるのかなと、みんなで考えていくしかないのかな。
  自主防災組織が本当に充実して、本当に各地区の役割、その方の役割が明確になれば、そういった災害時の避難誘導、またそういった要援護者支援をしなければいけない方々の把握、そういったことができるのかなと。自主防災組織が充実していきませんと、そういうことは多分できないですよね。実際、昔の住宅地であれば連携等はかなりとれるんでしょうけれども、新しく住宅が増えていった箇所、そういったところでは、結構、町内の連携といいますか、そういうのが希薄になっているということはかなり見受けられるんですね。
  実際、私、三間通にいますけれども若い人が結構増えている地区でありまして、そういった希薄さというか、少なからず感じてはおるんですが、自主防災を充実させていくには、本当大変な面もあると思うんですけれども、そういうのを一つずつこつこつとやっていくしかないのかなと思います。そんな中で行政としても力添えをいただきながら、安全・安心なまちづくりをしていきたいなと思っておりますので、ぜひお願いしたいと思います。
  あと今回感じましたところでは、近くに小学校、中学校がありまして、そこに避難をすると。当然、それが授業中であれ、どうであれ、休みであれ、開放していただきながら、そこに避難をするということも必要なのかなと思います。
  そんな中で、今、ちょっとわかりませんけれども、中学校、小学校も避難箇所ということで私も思っておりますが、避難箇所と考えるんであれば、毛布とか飲料水とか医薬品とか、そういったものが、ある程度備蓄がされておらなければ、何の役にも立たないのかなと思います。そんな点で、今の小・中学校にはそういった備蓄等々ございますか。ちょっとお聞きをいたします。
○議長  相澤危機管理課長。
○危機管理課長  お答えします。白鳥議員の御質問にお答えします。
  各学校のほうには、水、毛布等については危機管理課のほうから配備はしておりません。
  今回の災害において、先ほどの市長の答弁の中にもあったように、避難所の整備については年次計画において、徐々に水、毛布等については最低限度の部分は配備していきたいなと思っております。
  東日本大震災の際に支援をいただいた毛布が大量にあるんでありますが、これは一回使ったものであってクリーニングをしておりませんので、クリーニングをしたほうがいいのか、新しく購入したほうがいいのか、その点も考慮しながら、今後段階的に進めていきたいと思っております。
  以上です。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  はい、わかりました。
  そういった備蓄はしていないということの御返答でございました。今後検討して、年次計画で検討していくということでありましたが、避難する場所というのは一応決まってはいるんですが、とっさのとき、3.11のような大地震が来て学校に逃げ込むと、耐震化はされていますので、そういったところにかなりの人数の方が避難をされるという状況は、もう見えているわけですね。そんな中で、いつ起こるかわからないことに対して準備をしていく、備えあれば憂いなしというようなことで、どういう状況でどういうふうになるかということはわからないわけです、誰にも。その中でいざというときに出せる、提供できるという体制をとっておくべきだなと私は思うんですね。
  そんな中で、ぜひ早急に、きのうでしたか、地震もありましたよね。そんな中で、いつ、どういう状況になるかわかりませんので、対応を早急にしていただきたいなと思います。その点、ひとつよろしくお願いを申し上げます。
  次に、災害協定について聞きたいと思いますが、市長がおっしゃいましたように、いろいろな協力関係はしているんだというようなことはございましたけれども、新聞等々で本当にどこどこの町、どこどこの市が災害協定、何々の町とか市とが協定を結んだと、写真なり記事なり出ておりますが、南陽市においては、そういった写真も何も出ないと。何かわからないところでやっているなと、そういった支援をしているんだと、今、市長からのあれがありましたけれども、本当に目に見える形といいますか、南陽市はこういうところとこういうところで、本当に今までもつき合いもあったわけですよ。いろいろな市町村ね、そういったことであったわけですんで、そういったところとお互いに、こういったときには協力しましょうよというような積極的なかかわりというか、そういったものはぜひつくっていただきたいなと私は思っているんですね。
  それは、ただ新聞に出て、こうなんだというんじゃなくて、本当にお互い何かあったときには助け合いましょうよというような、そういったことは必要ではないのかなと思うんですが、改めて市長、そういったことで、改めて何々市とか何々と、本当これからやっていきたいなと、前にもちょっと聞いたような気もするんですが、再度お伺いをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  この件については以前にも申し上げましたように、さまざまどんな形かというと、やはり歴史的なものであるとか、人的な交流があったとか、さまざまなこと、あるいは産業的に似通っているとか、そういったことが好ましいのではないかと、こう言われておるわけでありますし、また、余り遠いところがいざというときにどうなのか。
  それに余り近過ぎて、広域的な災害のときに両方とも災害に遭っているというようなことでも困るんで、なかなか判断が難しいところでございますが、私としても、できるだけ早く、そういう応援協定等々を結べるような同規模の市と、できれば何とかしたいと、こう思っておりますが、今のところ簡単に、きょう、あす、何とかなるというような状況になっていませんので、ぜひ、白鳥議員もここならどうというようなところがあったら御紹介いただければというふうに思います。
  以上です。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  いや、いや、大変な、どうもお願いをされましたところでございますけれども、私、考えるには、そういった距離的なものとか、市の大きさだとか、そういったことではなくて、お互いに助け合うといいますか、そういった観点から、ぜひ進めていきたいな。
  共通点があるからどうのこうのということでは、友好都市の場合にはそういったことございますけれども、災害の相互協定といいますか、応援協定については、そういったことは抜きにしまして、本当に、あそことそういえば何かあれだよね、何かもらったよねとか、こっちから送ったよねと。実際、市長もあるわけでございますので、そういった観点から進めていけば、何も形をつくって、何かかしこまってといいますかね、そういうことを考えなくても私はいいんじゃないかなと思うんですよ。
  だから、実際、南陽市から例えば100キロだ、150キロだ、キロ数的に考えれば何も300キロだ、600キロだなんて、まず考えること自体、ちょっとおかしいかなと思うんですが、そういった範囲の中で、過去にもそういったつき合いがあったよねというようなことがあるんであれば、共通点、そういった災害協定を結ぶのも私は可能じゃないのかなと思っています。そんな中で、ぜひいろいろな自治体を参考にしていただいて、本当にこういうことで私のところはやっているんですよとか、そういったことを聞きながら検討していただきたいなと私は思うんですね。ぜひ、そういった観点からよろしくお願いしたいなと思います。
  市の防災拠点に例えば備蓄をしております毛布だとかそういったこと、応援できるものがあれば、そういった被害を受けた方に迅速に素早い対応をしていくと。また、運搬するにもトラックや何だかんだ、こうかかると思うんですが、そういったときには、そういった運送会社、業者とも協定を結ぶとか、いろいろなことはあるとは思うんですが、そういったことを含めて準備していくということが、今後、本市において間違ってないことなのかなと私は確信を持って、こう言っているわけです。そんな中で、情けは人のためならずというようなこともありますので、ぜひ検討していただきたいなと思います。
  続きまして、友好姉妹都市の積極的な提携推進ということで質問をさせていただきます。
  これは、私、2回か3回ぐらい言っていますね。実際、災害協定とかみ合うというか、あるんですが、中国河南省南陽市との交流というか、それがごく一部の方々、卓球の交流ということで2人派遣したと。一部ですよね。そこでどういったメリットがあったのか、私、全然わかりませんけれども、前回もそういうような御返答がございました。
  そんな中で、本当に前にも言いましたけれども、遠くの親戚よりも近くの他人と、そういった中で、ここから何かあったとき、本当、中国にほいほいと行けるのかということになれば、ちょっと違うのかなと思いますが、今回、青少年のグローバル的な感覚とか、そういったものを身につけるというのは、私は否定はしませんが、ごく一部の方のそういった交流だけじゃなくて、私が常に思っているのは、例を挙げれば、例えば小学校、中学校の修学旅行、簡単にちょっと例を挙げますと、私たちのころは、小学校のときは松島だとか、あと会津だとか、日光だとか、あと中学校になれば東京とか、北海道とかありましたけれども、そういったところを見て回る、見聞を広めるというか、ちょっとあれなんですが、そういったことが多かったと思います。また、今の修学旅行というのは私たちの時代と違って、企業を訪問したり、体験学習的なそういった形に変わってきているな、大変結構だなと、私、思います。
  そんな中で再三あれなんですが、友好都市というのは何も10カ所も結べというわけじゃないですよね。そういった南陽市にない部分、東北でも北陸でも関東でもいいんですが、そういった中で二、三都市ぐらいあれば、そこに行って本当に体験学習、その土地の文化や祭り、そういったことを実感として体験できるような旅行、実のあるというか、そういったことができれば本当にいいのかな。それが今後とも、子供の交流、また先生方の交流、そういった文化の違いの勉強とか、そういったものにずっと役に立つのじゃないかなということで思っています。
  そんな中で教育長にお伺いをいたしますが、そういった体験的な企業訪問、勉強、学習的な修学旅行というのは、それも本当に大変結構でございます。そんな中で人との交流が一番私は大事なことだなと思いますが、教育的観点からして、教育長の見解をお聞きをいたします。短めに、ひとつよろしく。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  白鳥議員さんの交流の意義、価値、交流の促進というような今のお話をお聞きして、私も御指摘いただいたとおり真摯に承って、これから、さらに対応を図らなければいけないと、こう思います。まず、それを最初に申し上げます。
  南陽市は、ミクロとマクロの観点から交流を促進していくというような教育方策をとっております。地域総合型教育というキーワードを何度か御報告申し上げたと思いますけれども、従来、学校は閉鎖されている小社会であるという認識が強過ぎました。南陽市は、ここ数年、地域の持つ教育力、これは婦人会であったり、議会であったり、警察署であったり、そういうような機関、団体、そして個人の教育力を連携、連動しながら地域総ぐるみで教育の実を上げていこうということで頑張っているところであります。
  身近なところでも、従来、学校の先生だけでやっていた教育を、保護者の方とか、それから農家の方とか、さまざまな人から力をおかりしながら教育の充実を、一つは進めています。しかしながら、それだけではやはり足りない。もっと巨視的に交流を深めながら教育の実を上げていくということが大事だと、こう思っています。
  青年教育の分野では、先ほど市長が答弁しました太宰府との交流もありますが、宇都宮市や福井市との交流もあります。ただ、小・中学生に限定して申し上げますと、交流の大事さは重々わかっております。しかしながら、制約や課題がございます。経費の問題とか、それから子供たちは日常は学校に行っている、どの時期に交流を図るのかとか、引率体制をどうするかとか、さまざまあります。
  そういう制約はありますけれども、学校教育にかかわる交流は、教育委員会はこのように進めています。それは、南陽市の持っている教育の知的財産の交流を今、図っているところでございます。今、文部科学省が進めようとしている小中一貫教育がございます。全国で39の地方自治体が加入しています。南陽市は理事の自治体になっています。その場で、去年の全国サミットで南陽市の幼保小中一貫教育を発表してきました。今年はつくばでございます。このような機会に、共通点を持った地方自治体との教育の交流を図っています。さまざまな事例だとか、教育論だとか、教育の沿革だとか、そういうものを学びながら、南陽市の教育のレベルアップに生かしています。
  一例を挙げますと、その結果できた交流で、昨年度、政令都市の千葉市の校長会が視察に来ました、南陽市の教育。今年は10月26、27と仙台市の小・中学校の先生方が、赤湯小・中の教育を視察に参ります。
  私らのほうの交流の中では、10月27日に、北海道・東北代表としまして、赤湯中学校が地域総ぐるみでやっている社会参画の発表を大阪でやってきます。
  このように、今は知的財産の部分の交流ですけれども、徐々に人との交流も図ってまいりたい。その前段として、できればテレビ授業などで交流を図りたいなと。非常に共通点を持っている広島の呉市、それから岩手県の普代村、そして宇都宮市と関係が非常に深いので、テレビの授業、もしくは子ども議会を向こうに送って交流を図りたいと思っています。ここは、まだプランでございます。
  以上でございます。
○議長  大変御丁寧な答弁ありがとうございます。
  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  御答弁ありがとうございます。
  やはり修学旅行での、ただ相手方の都合もあるということであります。それもわかりますね。
  そういった中で、先ほどの先生方の交流があると。そういった交流の中でいろいろな千葉だとかおっしゃいましたけれども、つくばとかおっしゃいましたが、そういった中での先生方の交流があるんであれば、こういったことを計画したいんだけれども、どうでしょうかと、どうか受け入れていただけないかなというようなことが、その話題として出てもいいのかな、これからですね、出てもいいのかなと思いますね。
  そんな中で、先ほどテレビ交流もありました。そういった中で私も何かテレビ、お互い相互に話をしている子供たちが映っているテレビも見たことがございますけれども、そういった中でそういった先生方同士の交流も兼ねて、うちの南陽市は教育日本一を目指しているんですよ、まずね。生徒だけでないんですが、そういった方針でやっているんだと。今、こういった状況で子供たちは頑張っていると。そういった中で、じゃ、そちらの学校の教育体制はどうなのかな、そういった特色のある学校、そういう特色性をいろいろなところから吸収をして、これは南陽市にとっては有意義なものであると感じるんであれば、そういったことを率先してお互いに話をしながら、じゃ、何月何日、こういったことで修学旅行計画します、そういった中で、どうか協力いただけないでしょうかみたいな、そういった中でお互いに交流をしていきましょうというようなことがあっても、私は不思議じゃないのかなと思いますね。
  そんな中で子供たちの本当に、お互い知らない土地の子供たちの、言葉も若干違うかもしれませんが、そういった中の交流というのは、本当、後々記憶に残るといいますかね、そういうことが大事なのかなと私は思うんですね。
  そんな中で、ぜひ先生方の個々のかかわりと、あと生徒のそういった将来のことを考えていただいて、再度そういった方向をちょっと検討していただければなと思いますが、再度、教育長にお聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  前向きに検討してまいりたいと思います。
  修学旅行についてはおくれをとっておりますので、その辺の受け皿の問題だとか、今、品川区並びに渋谷区とも小中一貫教育連絡協議会、全国の、そこで同じく一緒にやっている仲間の教育委員会ですので、この辺図りながら善処してまいりたい。実現するかどうかは、これから次第だと思いますが、受け皿の問題、その他ありますので善処します。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。ぜひ、そちらのほうに向けて努力をしていただきたいなと思います。
  あと1分ほどしか、ちょっとないんですが、先ほどの友好都市の件でありますけれども、常任委員会で先月、北海道の北見のほうに行ってまいりました。そして、たまたま駅のところにポスターが張ってありまして、「きたみ菊まつり」というようなポスターがどんと張ってありました。そしたら、61回目を迎えているというようなことでございました。
  いろいろお話をして、南陽市は昨年100回目なんですよと、今年が101回目です、へえ、そんな長くやっているんですかというような、先様も結構驚いておりましたけれども、調べてみますと、結構、菊とか菊祭りとか菊花展とか菊人形とか、そういったことをされている自治体が結構ありますよね。そういった同じようなというか、そういったことをやっている共通点があると。
  また、菊とブドウと出湯の里というようなことで南陽市は売っているわけですが、ブドウであっても、山梨なんか特に有名でございますけれども、あとは、こちらに新しく聖籠町とか、そういったところも、聖籠町は苗は南陽市から行っている苗ですけれども、そういったつながりもあると。そういった本当にちょっとしたきっかけが友好都市の締結に結びつくんだなということがあるんじゃないかなと私は思うんですね。
  川西町につきまして、ほんのちょっとしたきっかけ、東京町田との交流をしているというようなことでございまして、きっかけというのはダリアの球根を送ったと。それがきっかけで交流が始まったというようなことがございます。何をきっかけとして、そういうふうにつながっているのかということが、本当に考えて、考えても、ちょっと南陽市はどうなのかな。塩田市長が市長である限りは、そういったお友達をつくりたくないのか私はわかりませんけれどもね。
  そういった友好都市というのはお互い仲よくしましょうと、さっきから、これはちょっとあれですが、そういったことを本当にあってもいいんじゃないかなと、私ね、何をこだわっているのか、私、わかりませんけれども、本当に進めていただければいいなと、私、思うんですよ。
  だから、先ほども教育面につきまして、そういった違った文化、先ほど言いましたけれども、そういったものを、南陽市のいいところを、向こうさんのいいところを吸収しながら新たな南陽市をつくっていただければなと思っておりますので、どうか、その点、御検討を嫌がらないで、とにかくやっていただきたいなと私は思っていますので、どうかひとつよろしくお願いいたします。そして、新しい南陽市をつくっていただければ幸いかなと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。要望でございます。
  以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  5番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開は3時といたします。
午後 2時48分  休  憩
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