平成26年3月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  次に、2番高橋一郎議員。
〔2番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  2番、真風会の高橋一郎です。
  年度末を控えお忙しい中、雪降りの中、傍聴に足を運んでいただきまして、誠にありがとうございます。
  今日はくしくも3月11日、東日本大震災の日です。あれから3年経過したわけですけれども、きょうの午前中の一般質問で佐藤 明議員、それから片平志朗議員がいろいろと述べられました。そこは重なりますので、割愛させていただきたいと思います。
  ただ、改めてこの大震災を風化させてはいけないと、そういった強い決意と支えていく立場で、これからもできることをやっていくというふうなことをお誓い申し上げたいというふうに思います。
  それでは、通告していることについて質問いたします。
  第1点目、新文化会館建設工事について質問いたします。
  新文化会館建設工事の発注及び入札に関して、以下のことを市長にお伺いしたいと思います。
  (1)工事請負の業者指名と入札方法に関して。
  ①平成25年9月の最初の工事発注では、株式会社シェルターを初めKES構法で施工できる業者を共同企業体の構成に含めずに、地元業者だけのいわゆる条件付一般入札で執行したために、予定価格を大きく上回る応札となったのではないでしょうか。
  ②発注予定価格の設定金額を見積もった株式会社大建設計は、置賜の地元業者だけで構成する共同企業体の施工ではなく、大手業者が施工する設計内容で本市に提示したのではなかったのでしょうか。地元業者だけの共同企業体では入札額が高くなることは予想できたのではないでしょうか。
  ③木造大規模建設工事を株式会社シェルターのKES構法で施工することを決定し、工事請負よりも材料の発注を先行しており、資材の主な木材材料は請け負った建設業者が調達する必要はなく、資材や人件費高騰だけで落札不調の理由の説明では希薄ではないでしょうか。
  ④①で入札執行すれば、地元業者だけの共同企業体と比べて予定価格と入札額との乖離が少なかったのではないか。つまり、安い応札により9月の契約締結もあり得たとすれば、5%の消費税で済み、3%の増税分の6,000万円余りは余計な支出負担額だったのではないでしょうか。
  (2)集成材について。
  ①接着剤の劣化が懸念されますが、耐用年数は何年なのでしょうか。
  ②強度はもちろんのこと、JAS規格のFC0、ホルムアルデヒドの拡散量をクリアしているのでしょうか。
  第2点目は、新文化会館の運営について質問いたします。
  市民は見ることと演じることを両立できるホールを望んでいます。1,300席の大ホールでは、すぐれた芸術は堪能できますが、市民が晴れの舞台で観客と一体となって歌や踊りを披露するには大き過ぎて一体感の出ないつくりとなっています。500席の多目的ホールは多機能型のため舞台設備がないので、舞台での発表の場にはなりません。これでは演じる市民の要求に応えていないホールとなるのではないでしょうか。
  市民が利用しやすい視点で、以下のことを市長にお伺いいたします。
  (1)ホールについて。
  ①大ホールは、例えば1階を800席、2階を500席として、状況に応じて2階席を天井からおりるカーテンなどで目隠しできる設計にしなかたったのは、どういう理由からでしょうか。
  ②小ホールには舞台はつくらないのでしょうか。
  次に、運営について質問いたします。
  ②企画運営の発案と決定は誰が行うのでしょうか。
  ②自主的に活動し、応援する組織の手だてはあるのでしょうか。例えば、資金援助を行うサポーター、ステージスタッフの有償ボランティア、友の会などの組織化はどうするのでしょうか。
  ③企画運営に指定管理者制度を導入するのか。その場合、直営部門は何を所掌するのでしょうか。
  ④運営シミュレーションによる収支見込みについて伺います。
  プロモーターの興行委託による収支見込み。
  使用料金は、休日1日当たりの大ホール、小ホールなど幾らの設定なのか。
  市内の団体には減免をするのでしょうか。
  ⑤維持管理費の見込みは。そして、その費用は一般財源だけで捻出するのでしょうか。
  以上、壇上からの質問といたします。市民の皆さんにわかりやすい議論の展開を御期待申し上げたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  2番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、新文化会館建設工事についての工事請負の業者指名と入札方法についての1点目、平成25年9月の入札結果についてでございますが、10月の臨時議会でも申し上げましたように、南陽市の経済活性化、地元で可能なものは地元でということで地産地消を実践し、総合評価方式による条件付一般競争入札で執行したところでございます。
  なお、KES構法は一般の業者でも施工可能であるということを確認しております。
  また、9月の入札執行において予定価格を大きく上回る応札となったことについては、増税前の駆け込み需要などもあり、急激な建設価格の上昇、技術・技能者の不足によるものと考えており、条件付一般競争入札が原因ではないと認識しております。
  2点目の発注予定価格の設計金額についてでございますが、このたびの工事に限らず公共工事の積算をする場合には、公共工事歩掛かり及び公共物価本等により積算できるものについてはその金額を採用し、積算できないものについては複数の地元業者から見積もりを徴収し、採用金額を決定しております。また、公共物価本等にも地域による単価の違いがありますので、地元地域に近い単価を採用し、見積り金額についてはそのままの金額の採用ではなく、これまでの実績に合わせた掛け率を掛けた金額を採用したところであります。
  よって、対象業者により設計が変わるものではなく、これまでの実施設計と変わりないものとなっております。
  3点目の落札不調の理由説明についてでございますが、大規模木構造の建築物でございますが、木構造材以外の資材等も数多く使用され、規模の大きさから数量も多量になります。また、アベノミクスによる公共事業の増加、震災復興事業の加速化により資材不足による資材の高騰による割高感から、公共単価以上の単価によって応札価格が設定されたことや、技術・技能者の人員不足による人員確保のための人件費の増加が落札に至らなかった理由と考えております。
  4点目の9月の入札執行の際の予定価格と入札額の乖離についてでございますが、地域的な条件を除いた一般競争入札で執行した場合においても、応札額に至る積算根拠に違いはないため同様の結果となったと思われます。
  なお、消費税増税の対応については、ルールに沿っての対応でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、集成材についての1点目、接着剤の耐用年数についてでございますが、集成材の使用場所による環境等の外的条件で大きく左右されますが、これまでの集成材の耐用年数は約40年の実績があり、また、技術開発により接着材料及び技術も進歩しておりますので、これまで以上の耐用年数があると考えております。
  2点目のJAS規格のFC0、ホルムアルデヒドの放散量をクリアしているかについてでございますが、平成15年にJAS規格のホルムアルデヒド放散量の表示方法が変更され、従来のFC0に当たる表示記号がF☆☆☆となっておりますが、構造用集成材(大断面)を作製している各工場において公益財団法人日本合板検査会によるJAS規格の認定を取得しており、F☆☆☆以上の保証を確認しております。
  次に、新文化会館の運営についてのホールについての1点目の大ホールを1階と2階に分けなかった理由についてでございますが、東日本大震災では非構造部材で甚大な被害が生じ、学校の屋内運動場や文化ホール等で天井材やつり物機構等が全面落下した事象が多く発生したことを受け、官庁施設の総合耐震計画基準に基づき大ホールの客席は1階層とし、構造体の耐震安全性、人命の安全確保と機能確保を図ることを優先しております。
  また、室内音響空間では、大ホールから中ホールに分割可変することによって分割縮小された規模での催し物に適した響きの確保、可変部位によって生じる大きな反射面によるエコー障害の防止が難しいため、1階層の大ホールにしたところでございます。
  2点目の小ホールへの舞台設置についてでございますが、小ホールは音楽練習や稽古、美術工芸、会議、交流・コンベンション機能等の創作支援機能を兼ね備えたホールとなっており、平土間形式とし、可動間仕切り壁などの採用により展示ギャラリーとの一体利用を可能とするなど、平面スペースの用途に応じて利用する500人収容可能な多目的空間としており、災害発生時には避難場所としての利用も考慮の上、用途展開が容易な計画とするために可動式の舞台を設置し、対応する考えでおります。
  なお、音響設備につきましては常設されておりますので、これらの使用によりマルチな空間構成が可能になるよう計画しております。
  次に、運営についての1点目、企画運営の発案と決定についてでございますが、まずは市民の方々のニーズを把握するため、次年度には市民の方々へ自主事業を含めた興行誘致のアンケート調査を行い、プロモーター委託業者と連携を図りながら進めてまいります。
  一方、自主事業の企画運営につきましては、次年度に新文化会館の利用者団体協議会を立ち上げ、協力、支援していく組織づくりを行ってまいります。市民のアンケート調査の結果を踏まえ、実施可能な公演内容を関係団体と協議し、委託する興行誘致プロモーターと連携しながら、運営者である市が最終的に公演内容を決定し、市民が求める文化事業を実施してまいりたいと考えております。
  2点目の自主的に活動し応援する組織の手だてについてでございますが、将来的には利用者団体協議会等の会館利用者が自主的な文化活動を行っていけるよう、委託する興行誘致プロモーターや音響・照明のオペレーターによる講習会等を実施するなどして、育成活動を行ってまいりたいと考えております。
  また、資金支援を行うサポーターにつきましては、自主事業の共催や公演等を物心にわたり御協力いただける企業を募集し、ポスターへの掲載やメディアでのPR、会場内にスポンサーのPRブースを設けるなど、プレゼンツ興行の実施も視野に入れながら、地元企業の活性化や地域経済の向上にも努めてまいりたいと考えております。
  また、あわせてネーミングライツについても検討を進めてまいります。
  3点目の企画運営への指定管理者制度の導入についてでございますが、運営方法につきましては直営方式や指定管理方式、また、それらを組み合わせた運営方式が考えられますので、現在、国内の同規模ホールの状況を調査しているところでございますが、いずれにいたしましても、興行の誘致や音響・照明などの専門知識を有する方々が必要となってまいりますので、その方々につきましては、新文化会館完成後の平成27年度より一部先行して業務委託を行ってまいりたいと考えております。
  また、利用者団体及びボランティア団体の育成を図りながら、市民の交流の場としての定着に努め、地域参画の誘導と文化会館運営のノウハウを構築していきたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。
  4点目の運営シミュレーションによる収支見込みについてでございますが、自主事業につきましては、誘致を企画する際に市民のアンケート調査や利用者団体協議会等の意見も取り入れながら市民のニーズに合った公演を企画し、自主事業予算内での興行を行ってまいりたいと考えております。
  また、自主事業につきましては、市民の方々に優先的に販売するなどの優待体制を設け、幅広い年齢層の方々が文化に親しんでいただける事業にしてまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げます。
  また、地方ツアー公演につきましては、アーティスト等のツアーを主催するプロモーター会社がアーティストのギャランティーを初め運搬料、機材、公演スタッフの手配、物販、チケット販売等の全てを請け負う形となっております。赤字の公演になった場合でも、ツアーの主催プロモーター会社が負担となります。文化会館としてはあくまでも貸館業務となりますので、ツアーの主催プロモーター会社から会場や機材の使用料を徴収し、そのまま市の財源となる仕組みとなりますので、あわせて御理解をお願い申し上げます。
  次に、利用料金体制及び市内団体等の減免措置につきましては、現在国内の同規模ホールの状況を調査しているところでございますので、適正な金額を今後積算し、市民の方々の利用については減免措置も視野に入れながら利用料金を設定してまいります。
  5点目の維持管理費の見込みについてでございますが、1番白岩孝夫議員の御質問にお答えしたとおりでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  それでは、再質問に入ります。
  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  それでは、再質問に移らさせていただきたいと思います。
  まず、この(1)の工事請負の業者指名等に関しては①から④まであるわけですけれども、分けてというふうなことじゃなくて一括してお伺いをしたいというふうに思います。
  これは最初に申し上げたいんですが、私個人としての質問ということよりも、いろいろ市民の方も、いわゆる全体で60億の木造になってきたというふうなことの経過、どうしてそういうふうになってきたのかという、市民にとってわかりにくい決定の仕方がありましたので、この間の議員としゃべってでも、私、宮内地区公民館に行ったんですけれども、そこはぜひ検証してくれという意見が出されました、厳しい意見が出されました。そこらを受けて私も質問を考えましたので、まず最初に御承知おきください。
  まず最初に、いわゆる条件付一般入札で市長がいつも言われている地元の地場産業育成というふうなことは、それは私はわかりますけれども、ただ地場産業育成といっても、どうしても地場というのはどこまで入るのかということですけれども、南陽市内ということだけだとすれば、非常に業者も限定されるんだろうというふうに思っています。
  そういうような中で、やはりこのKES構法をやれるというのは、一般の建設業者でもできるというふうなことを前提に、市長は地場産業の地場の業者を指定したと、それをいわゆる共同企業体の構成員としてというふうなことをしたということなんですけれども、実際この3月29日の議会で通って発注になっていくわけですけれども、その中で、どうしても心配された、米沢でありますとか酒田とか高畠でも不調というふうなことがその時点でありました。その中で、それはこの予算で大丈夫なのかというようなことを言ったときに、市長は、いや大丈夫だというふうな回答をしたと思います。それはこの今の答弁で、いわゆる公共工事のいわゆる歩掛かり、物価分を積算して積み上げて、そしてそこにない品目については地元の見積もりを出させるんだという説明でした。だとすれば、ある程度最初からもう不落になるというようなことがわかっていたんでないでしょうか。まず、そこを確認したいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  その段階で何回も答弁しておりますが、南陽市内のそれ以外の入札については不調はなかったわけです。したがって、従来の設計価格で順調に来ていたということがベースになって、特段まだ南陽市ではそうした心配はないというような思いを持って進んできたということでございますので、そこはほかにはないわけですから、不調になった物件が。それを理解していただかないと。その辺から少しずつそういう兆候があれば違った方法があったのかどうかわかりませんが、いずれにしても、そうなればその段階で予算の追加ということになるわけで、安くということはならないわけでありますので、御理解をいただきたいというふうに思うわけであります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  全くそのとおりだと思います。今回、鶴岡市、それから米沢市も文化複合施設をつくるというふうなことで、その金額が大体30億円なんですね。全部が全部、建設工事だけですから、その比較でいえば、多分建設工事だけだとすれば、30数億、40億円ぐらいなんですか、こちらとしては、南陽市の場合は。
  ただ、木造にしていったというふうなことでの利点というものも、市長がおっしゃられたように、いわゆる木造、森林の再生も含めてやるんだというふうなことは、それはわかります。
  ただ、最初から、10月に発注したときに今回の請負業者である戸田建設、それから那須建設、松田組の共同企業体で落札したわけですね。私が申し上げたいのは、例えば戸田建設なり、そういうふうないわゆる中小と言われるんですか、その業者が最初から入っていたほうが、それは安くできたんでないかというふうなことを私は申し上げたいんですが、何回もというふうに言われますけれども、そこを今具体的に氏名を出しましたので、市長からもう一度お答えいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  当初からそういったジョイントを組ませたとしても、今の段階、当時の不調の数字と比較をして、特別安くなっているかというと、そうでもありません。ただ、必要なものをはじいて予算の枠内で仕事をしていただいていると。工期の関係で全部整理するのを待っていると工期が間に合わなくなるということもあって、設備なんかを全部除いてやっているんで、それを足していくと結果的にはそう変わらないというのか、むしろ時間が経っているので、以前よりは、まず精査してみませんが、多くなっているんじゃないかなというふうに私なんかは思っておりますが、そういう意味では地元の業者であろうが大手であろうが、そう違わないというふうに認識しております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そこについては市長の持論でもありますし、私とはちょっと考え方が違うんです。なぜ違うかというと、いわゆる公共事業の波及効果についての考え方ですね、地元優先というふうに言いますけれども、地元というのは南陽市では今回1社なわけですね。そこで、それ以外の業者が入った場合というのと比較して、ほかの業者が入れば、ほかの市町村からの業者が入れば、要するに市に税金が入ってこないというふうな形ですけれども、実際問題としては、そういうふうなことをやらない限り、そのほかのジョイントベンチャーがほかの、例えば今回宮城県の業者ですけれども、そういうふうな大手が入らないと、やっぱりこういう大きな買い物はできないんじゃないかなと私は思っています。
  これからいわゆる機械設備、それからいわゆる舞台の機構、それから音響、それから照明という非常にこれもまた専門性を有するものが入ってきます。そういったときに、また今回のことで地元優先というような形になっていくのかどうか、そこをお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  いつも言っているように、可能なものはと、こう言っているわけで、今、高橋議員がおっしゃられたような部分については可能じゃありません。したがって、その技術レベルに達している業者にお願いせざるを得ない。できれば国内トップクラスの特に音響なんていうのは、そういう業者にお願いをしたいと、こう思っておりますので、その辺は分けて、可能なものはできるだけ地元でと、それ以外については県外もやむを得ないわけですが、できるだけ近くで、地元にいささかでも経済効果の上がるような業者を優先的にというふうな考えがありますが、このたびの今、高橋議員がおっしゃられた物件については少々無理だというふうに思っておりますので、国内一流の企業にお願いしたいと、こう思っています。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  じゃ、もう一度お尋ねしますが、いわゆるKES構法ですね、これは一般の業者でも地元の業者でもできるというふうなことで認識をされたということなんですが、そこは本当にそういうふうなことで理解してよろしいんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  規模にもよりますが、一般住宅であれば通常の工務店、大工さんでも大丈夫。このたびぐらいになれば、それなりの規模のジョイントを組んだ企業で十分、これはシェルターのほうの指導で十分できますと。また、全体的には設計屋のほうに、地元でできる設計内容にしてほしいと、特殊なものはつくらないでほしいと、こういうようなお願いもしてありますので、十分このための設計は地元を含めた置賜管内の企業のジョイントで十分可能だと、こういうふうに判断をして対応したところであります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  この(1)については最後にしたいと思うんですが、いわゆる株式会社シェルターの方式で今回の木造建築というのは進んだと、早い話ですね、そういうふうなことになっていると思います。とすれば、先に例えば株式会社シェルターというふうな、あるいはその関連の業者ですね、そこを最初に工事請負するというふうな形でしていったほうが、一番最初に請負工事を先行してやっていったほうがよかったんじゃないかなというふうに私は思っているんです。
  最初に、例えば木材の切り出しから始まって加工にできたというふうな部分があります。そこよりも、最初にいわゆる請負契約、本体工事を含めて請負契約すれば、そこで発注というか落札した業者が実際に材料を取り入れるというふうなことになってくると思うんですが、そこについてはどうだったんでしょうか。検証というふうな形で大変申しわけないんですが、そういったことでどうだったのかというふうにお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員御承知のように、設計はこれだけの規模でありますから、相当急いでも半年、1年かかるわけで、それを待って、一斉に発注すれば、工期が決まっている制度上の問題であります。これは、森林整備加速化・林業再生基金という林野庁の基金制度を活用した補助事業をメニューにしたわけでありますので、そうなりますとおわかりだと思いますが、材料が間に合わないと、これ木造ですから。したがって先行して地産地消の観点から地元産材を、切り出し含めて先行発注したと、こういうことであります。
  ましてや、シェルターのKES構法というのは接続のことを言うわけですけれども、ここは自分のところでは建てない、資材を適用というか、そういう指導といいますか、そういった分野を請け負っているということでありますので、実際はこれはやっぱり建設会社、工務店にお願いしなければならないわけなので、その辺はやっぱり分けて考えないと、来年の3月を期限とされた工程には間に合わないと、こういうことでございましたので、これ以外の選択肢はなかったと、こう思っておるところであります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  はい、わかりました。
  最後に、出来高の関係で、いわゆる出来高の今月の3月末でもって出来高がないと、20億近くないと補助金ももらえないというふうなことでのスタートでした。ですので、そこについてはクリアできる見込みか。そして、補助金の入り方についても大丈夫なのか、お伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議会の協力のおかげで、また、1月以降の天候も比較的よかったということもあって、相当遅れておったんでありますが、ようやく取り戻すことができまして、杭打ちが終わった段階で出来高を確保することができたというふうに事務方から報告を受けているところであります。したがって、大体、県からは17億ぐらいの出来高を要求されておったと思います。そのうちの15億について補助対象になる部分については補助金としてもらえるということが決定したと、こういうことでありますので、皆さん方にもそういう面で感謝を申し上げたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  はい、わかりました。
  じゃ、(1)については終わりたいと思います。
  (2)の集成材については答弁の内容でわかりましたので、これはそれで了としたいと思います。
  それから、第2点目の運営に関してです。
  まず、運営に関してですが、順序よくいきたいというふうに思うんですが、まず1つは、大ホールがいわゆる1階建てにしたという理由は、いわゆる耐震性だと。安全・安心の設計だというふうなことでした。これは東日本大震災の教訓を受けてという話でしたが、それはそれでわかるんです。あとはその音響の関係ですね、それで1階にしたというふうなことで、目隠しのカーテンなんかできないというふうな話だと思うんですが、そのような話だと思うんです。
  私は、あくまでも舞台に立つという、まさしくひのき舞台という言葉がありますが、舞台に立つというのは、やはりいわゆる芸術文化を愛する人にとって非常に大きなパフォーマンスを出す発表の場だというふうに思っています。そのときにやはり1,300人を前にしてやるのと、一生懸命集めたけれども600人集まったと。600人のところでやるのと全然違うと思うんですよ。それは見る人も聞く人も全然違うと思います。一体感がある、臨場感がある、やってパフォーマンス、いや、すごいいいなというふうな感じのアドレナリンが出るような感じというのは、やっぱりそこでやってよかったということになるわけですから、そういうふうな実感を受けるにはやはり大き過ぎると。
  プロモーターを打って、どんどん呼んできて、そういうのは私2,000でもいいと思うんですよ。だけど、常に1,300でやると、これは実際に市民が求めるものではないのかなというふうに思っています。
  したがって、私はそこに例えばカーテンがいいのか、つい立てがいいのか何か方法を考えて、600人なら600人、700人なら700人というふうなことで、できるときにはそういうようなことをすると。例えば長岡市とか小出郷に行って勉強させてもらってきましたけれども、そこはカーテンで、あるいは長岡については椅子席にかぶせるんですねクロスを。そういうふうな形でやっている。そういうふうなやり方をしないと、市民の発表の場としての舞台の使い方ができないんじゃないかなというふうに私は心配をしているんです。
  そういった意味で、そこについて即答できるかどうかわかりませんが、市長にお尋ねしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  いろいろと検討した結果、当初はそういう考えもあったんです、実は。でも、音響であるとか、あるいは耐震の問題であるとか、強度の問題であるとか、さまざまございまして、今、高橋議員おっしゃりたいような長岡方式ですか、椅子を工夫して、あるいは舞台周辺さまざま工夫をして、そういった少人数でもそれなりに利用可能なものにできるように対応しております。ただ、これ私、まだそこで見たわけでないのでどうかわかりませんが、相当成果が上がっていると、こういうふうなことでございますので、そうした期待には100%とは言わないまでも多少期待できるのではないかなと、こんなふうに思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  その件につきましては、それでは安部整備課長にちょっとお伺いしたいと思います。
  今のお話ですね、私は繰り返しませんが、やっぱり臨場感のある舞台を演出する環境づくりが必要だというふうに思っていますので、そこについて今市長が答弁されたようなことをもっと詳しくお聞かせいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館整備課長。
○文化会館整備課長  今の件にお答えしたいと思います。
  高橋議員がおっしゃられた旨については、やはり市民が事業懇話会の段階から800人とか、そういう規模というような要求があったということについて、できるだけ1,300人であっても、そういう臨場感といいますか、そういう環境の中でということだと思います。
  私どもとしましても、今回の舞台といいますかホールにつきましては、プロセミアム形式ということで、箱型のところにいわゆる舞台を仕込んだ形の構成にはなっておりますが、場合によってはいわゆるもうちょっとせり出した形で、クラシック音楽聞くには、できるだけやはり生音で聞けるような環境も必要だというようなことも言われております。
  そういったことでは、いわゆる舞台構成とあわせて、いわゆる客席については、例えば取り外しが一部可能なものにして対応するとか、そういったことで1,000以下というふうになってくると、相当の、要は300席のときにはどうするんだというようなことにもなりますので、そうはなかなか難しいところでございますけれども、そういった一部客席等についてはフレキシブルな考え方をしながら舞台の構成ができるのではというような形で今考えておるところでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そういうふうな考えのもとに、ぜひ効果的な使用ができるようによろしくお願いしたいと思います。その中には例えばつい立てをするとか、いろんなできるならできる方法を考えていただいてお願いしたいなというふうに思います。よろしくお願いします。
  それから、小ホールに関してですが、そこはお話聞きました、可動式の舞台であるという、最初の設計と同じですね。可動式の舞台で音響もあるというふうなことですので、これはわかりました。
  それから、運営についてですけれども、これは運営についても、さまざまあるんですが、まず基本的にはどうしても最初先行していくのが委託をしていく興行のプロモーターの方のことだと思いますが、そこは大物を呼んできて、それで興行していくというふうなことになるというふうに思いますので、そこはそれで必要だというふうに思いますし、なければできないと思います。
  ただ、この文化会館というのは、私が言うまでもなく、つくって幾らでなくて運営して幾らのものだと思っています。その運営のことに関しては、さまざまな組織づくりを26年度、次年度というか26年度ですね、26年度にやっていくというふうなことですので、それはそれであれなんですけれども、やはり時間がなかなかないと。本来ならば、私個人的に思っているのは、文化会館整備課で建設に関して一生懸命やってもらって、例えばスポーツ文化課はスポーツ文化課のほうでこういった運営面を最初にやっていくというふうな、同時スタートが私はよかったのかというふうに思いますが、それはそれとしてもうどうにもならないですから、今後26年度でやっていく際に、これはやっぱり建設整備課のほうでかなり負担がかかるんじゃないかなというふうに思うんです。
  そこは、26年度の課の配置あるいは担当の配置も含めて、市長どういうふうに考えていますか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  全くそうした心配を私もしております。したがって、整備課の中に企画運営を考える主幹を配置をして、専門的に市長部局の中で検討していきたい。これまでどうしても社会教育であるとかスポーツ文化とか、教育委員会レベルになりますと、なかなか踏ん張りがきかないということもありますので、直営の市長部局でここに主幹制を設けて、名称はちょっとまだわかりませんが、とにかくいずれにしても運営を企画するトップを張りつけて、それを中心にこの4月から検討をして、最終的にどういう組織をつくりながらどうやって運営をしていくかというところまでしっかりやって、その後運営もさせていきたいと、こう思っておるところでありますので、御理解と御協力を賜りたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  新文化会館の運営に関するコンセプトというんですか、あるいは哲学といえばかなり大きいかもしれませんが、考え方のいわゆる基調となるものがやはり私は必要だというふうに思っています。
  前の質問でもお話ししましたけれども、この新文化会館が単なる文化会館じゃなくて、やはり平成29年度、30年度で高速交通網が出てくる、その中でシンボルとなるというふうなことを市長も言われています。そういう中でもネーミングライツであるとか、あるいは本当にネーミングをどうするか、どういうふうな、市の段階の文化的な遺産ということだけじゃなくて、観光の含めてのものが必要だというふうには思っています。
  その中で、先ほどネーミングライツはちょっと考えていくというふうなこともありました。あとは舞台の顔としてもやっぱり緞帳というのも関係出てきますね。そこらについても市長も考えておられると思いますが、そこらについてどうなのか、わかっている範囲で結構です。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  その件も大変心配しておりますが、非常に高額なものでございますので、これ、やるかやらないかで億の金が違ってきます。正直今の段階では備品の額には入っていません。したがって、これを決断すれば、また高橋議員にいろいろと御迷惑をかけるんじゃないかなと、こんなふうに思っておりますが、正直、必要なものであろうというふうには思っております。
  ただ、時間も来年の秋までにできるのかどうかと、こういうこともありますので、早急に検討して結論出したいと、こう思っています。
  ただ、どこか御寄附などをいただける方がいればまた話は違ってくるんですが、そんなことも期待しながら一生懸命頑張っているところでありますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  小出郷文化会館の勉強をさせていただきました。そのときに、やはり何回も何回も、今回は市民の懇話会の中でいろいろいわゆるボトムアップですね、何回もやってきたというふうなところがあります。ちょっとそれについては南陽市、本市の場合だと、まだまだそこは不足をしているというふうに思っていますし、民間の方でも非常に芸能活動にたけている方、それから一生懸命の方がいらっしゃいます。そのような方を本当に最大限活用していただいて、やはりもう前に進んでいるわけですから、いいものをそこに、とにかくいいものというんですか、市民が喜ぶもの、日本一というようなことよりも市民がジャストフィットするような、そういうふうなものでなければならないというふうに私は思っていますので、そこはぜひそのような観点に立ってお願いしたいと思います。
  使用料金についてですけれども、使用料金、現在の南陽市民会館ですと、例えば日曜・祝日で丸1日借りて大体7万3,000円ぐらいですか。それが今度幾らぐらいになるのかというのは、今検討中だというふうな話でした。これ、いつまで出してもらえるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館整備課長。
○文化会館整備課長  お答えしたいと思います。
  今のところ、いつまでということについては結論、お答えなかなかしにくいところでございますけれども、本文化会館については建物が3月まででき上がりますし、それから半年間程度のいわゆる準備期間を置いてということになりますので、それから踏まえますと、12月には議会にいわゆる条例的なものを出さなければならないということが最終リミットだと思っておりますので、その前ということに考えたいと思っております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  今年の12月ということでしょうか、今回7月に市長選がございます。市長選については、市長が立候補の表明をまだはっきりはしなかったわけですが、それは一つの非常に大きな政策だというふうに思っています。
  現在が要するに7万、どういうふうに決断するかですね、市長が。そこについては、やはり避けて通れないと思いますし、それから利用者団体としても来年度の例えば総会に向けて何回活用するのか、そういったものの予算編成をしなければならない。そういったときに、材料がなくては判断できないわけですね。そこは、やはりそんな12月なんてことじゃなくて、改めて何かをつくるということじゃなくて、情報を収集してリサーチして、それで検討して決定すればいいわけですから、そこについてはもっと早目に対応してもらいたいと思うんですが、市長どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほどの答弁でも申し上げましたように、市民の皆さんについては減免というふうなことも十分考えながら検討を進めていきたいということでございますので、最初1年というか、そういう金額を決めても減免か何かで予算の枠で何とかなるような仕組み、1年ぐらいは猶予期間として対応できるのではないかなと、こう思っていますので、余りその部分についてはどのぐらい実際かかるかわからないので、ちょっと時間を見ながら、そういう救済措置で対応していきたいと、こう思っていますので御理解いただきたいと思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ちょっと質問の中身がいろいろ濃かったり多かったりして、いろいろとありがとうございました。
  最後に、どうしても委託をしていく際に方法がいろいろあると思うんです。興行のほうの委託の方法でも売上高の何%もらうとか、いろんな方法があると思いますので、ぜひそこは今後とも検討していただきたいと思います。
  私の質問を終わります。
○議長  以上で、2番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました5名の一般質問は全て終了いたしました。
  長時間御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  大変御苦労さまでございました。
午後 1時52分  散  会