平成26年3月定例会

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午前11時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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白 岩 孝 夫 議員 質 問
○議長  次に、1番白岩孝夫議員。
〔1番 白岩孝夫議員 登壇〕
○白岩孝夫議員  1番保守公明クラブ、白岩孝夫です。
  傍聴に来てくださっている市民の皆さん、大変御苦労さまです。ありがとうございます。
  さて、通告に従いまして、26年度の施政方針について質問いたします。
  平成25年度は、7月に発生した豪雨災害、南陽市役所陸上部のニューイヤー駅伝への初出場、新文化会館の建設着手など、「確かな未来へ 夢はぐくむまち 南陽」にとって、課題や希望が渾然たる1年でありました。
  さきに示された26年度の施政方針では、教育、産業、健康の各部門について、主要施策の概要が提示されました。今後の南陽市政の発展を期する上で非常に重要な施政方針について、具体的な内容と課題を明確化し、市民と行政がそれを共有して協働のまちづくりを行うために、施政方針に記載の以下の内容についてお伺いいたします。
  (1)中央花公園からハイジアに至るエリアの有効利用とは、具体的にどのようなことを想定しておられるのか。
  (2)市役所陸上部への市を挙げての支援について。
  ①陸上部発足から現在に至るまでの各年度の部員数の推移と次年度以降の見込みは。
  ②陸上に関する施策の長期的展望は。
  (3)医療費無償化の課題と今後の見込みについて。
  ①コンビニ受診の増加など、今後の課題は何か。また、どう対処していくのか。
  ②事業の財源、特に一般財源はどのようにして確保したのか。また、事業の今後の見込みは。
  (4)特定不妊治療費助成事業について、早期受診の慫慂と出産適齢期などライフプラン教育の推進の必要性に関する見解は。
  (5)施政方針を受けて、今後の財政の見通しについて。
  ①医療費無償化に加え、新文化会館の維持費が今後毎年度必要となるが、どのように財源を確保していくのか。
  ②中長期的に歳入不足に陥ることはないのか。
  以上、御質問を申し上げましたが、市長初め当局の皆さんには、市民の皆さんにわかりやすい明瞭なお答えを御期待申し上げ、壇上からの質問といたします。
○議長  それでは、答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  1番白岩孝夫議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、施政方針全般についての1点目、中央花公園からハイジアに至るエリアの有効利用についてでございますが、中央花公園の中核施設である市民体育館の年間利用者数は10万人を超えており、ドリームランドや多目的広場等の利用に加えて、ジョギングやウォーキングなども含めると、中央花公園を訪れる市民の総数は相当数に上ることが推測されます。また、年間利用者数20万人のハイジアパーク南陽までを同一エリアと見立てますと、思い思いの楽しみ方で余暇を過ごすために、年間数十万人の市民が集う大変貴重なエリアと解するものでございます。
  今後につきましては、施政方針でお示ししているとおり、関係団体の意見をお聞きするとともに、既存施設の集約も視野に入れながら、さらなる有効利用の具体化に向けて検討する予定でおります。
  なお、現状を改めて申し上げますと、平成24年度に中央花公園の北側、実面積で約1万平方メートルを先行取得し、現在臨時駐車場として利用しておりますので、その活用方法も見きわめながら論じてまいる所存であります。
  次に、市役所陸上部への市を挙げての支援についての1点目、陸上部員数の年度ごとの推移と今後の見込みについてでございますが、陸上部発足当時の部員数は、職員8名でございました。24年度は嘱託職員2名を含めて11名、25年度につきましては、嘱託職員1名を含めて12名となっております。また、26年度につきましては2名の職員の採用を予定しておりますが、部員2名が今年度で退職等となりますので、嘱託職員1名を含めて12名の部員数を見込んでおります。
  2点目の陸上に関する施策の長期的展望についてでございますが、陸上部発足の目的は2つございます。
  1つは、南陽ブランド推進の戦略の目玉として、駅伝を通して南陽市の名前を広く知っていただくことでございます。現在各自治体がそれぞれゆるキャラやB級グルメなど、工夫を凝らした戦略で地域ブランドの確立を目指して取り組んでおります。このような全国の自治体がしのぎを削っている都市間競争においては、都市の地位を築くための手法であるシティセールスにおいて、広報の力が大きく求められております。また、自治体には豊富な広報予算がございませんので、箱根駅伝やニューイヤー駅伝など、日本人に親しまれており、メディアの報道体制が充実している駅伝競走に着目したものでございます。
  これらのことを踏まえて、駅伝を通しての南陽ブランドの確立を政策として実施しているものであります。
  2つ目は、教育日本一へ向けた取り組みでございます。駅伝は、1本のたすきをチーム一丸となって運ぶきずなの競技であり、区間ごとに繰り広げられる順位変動など、個人のレース以上に熱くスリリングな展開が見る者の心を引きつけて離しません。選手にとりましても、個人種目とは異なり、自分の走り次第で大きく順位が変動するかもしれないなど、責任を感じながら走ることになります。だからこそ、結果が出たときに、自分だけではなくチームでその喜びを感じ、また、声援をしてくれた方々と喜びを分かち合い、思いを共有することができます。
  日本最高峰のニューイヤー駅伝への出場を目標に掲げ、ひたすらに練習に取り組む選手の姿は、あきらめなければ夢は必ずかなうことを実感させ、南陽市で育つ子どもたちに夢と希望を与えるものであります。
  このたび、我が陸上部は、創部3年目にして初めてニューイヤー駅伝に出場することができました。ニューイヤー駅伝の結果は、目標とする順位には届かなかったものの、各種メディアに随所に取り上げていただき、本市を全国にPRできたことは大きな成果として捉えております。
  「南陽」という名前のブランド化、名前は究極のブランドであり、有名になれば、今度は名前が品質を保証する役割を果たします、南陽産の商品を御購入いただくためには、より多くの人に南陽の名前を知ってもらうことが最も重要であると認識しております。
  そのようなことから、今後も市役所陸上部とともに、南陽市が持つ魅力をあわせて情報発信できるような仕組みをつくってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、医療費無償化の課題と今後の取り組みについての1点目、コンビニ受診の増加など、今後の課題と対処についてでございますが、課題の1ついたしまして、診察回数の増加に伴う医療費の増加とあわせて、小児科の繁忙が挙げられます。これらのことから、適正受診について保護者への啓発、周知が必要となりますので、子育て支援医療証の更新の際などに呼びかけてまいります。
  また、課題の2つ目といたしまして、議員御指摘のとおり、コンビニ受診が挙げられます。コンビニ受診とは、夜間や休日など一般診療の時間外に緊急性のない軽症患者が救急外来を受診することを指しますが、小児のコンビニ受診への対応といたしましては、山形県において、夜間小児救急電話相談を設けておりますので、昨年10月に子育て支援医療証を郵送した際に、夜間小児救急電話相談の連絡先カードを同封し、適正受診に心がけていただくよう周知をしたところでございます。
  また、毎年1回、市報配布の際に、子どもの急な体調不良などに利用していただけるよう、休日診療所のリーフレットを全戸配布いたしております。
  2点目の事業の財源、特に一般財源の確保と事業の今後の見込みについてでございますが、予算編成全般については、全事業を包括した上で、歳入並びに歳出の調整を行いますので、医療費無償化に限定して予算を調整したものではございません。
  平成26年度の一般財源につきましては、歳入では市税の収納実績、地方交付税の交付実績から増額が見込まれること、歳出については、これまでの繰上償還の効果により公債費が減額したこと、置賜広域病院組合、置賜広域行政事務組合の負担金が軽減されたこと、さらに、市単独事業について必要な一般財源を精査した結果、医療費無償化を含む事業の財源を確保したところでございます。
  加えて、本年7月から山形県の単独事業として実施されております子育て医療給付事業で、外来診療分が小学3年まで拡大になる予定であり、これまでの3カ月分の実績に基づき、県の補助額を推計しますと、本市では年間1,000万円程度が新たに増額になると見込まれるものでございます。
  また、事業の今後の見込みについてでございますが、医療費無償化を小学校6年まで拡大した昨年10月以降で、請求書が届いている3カ月分の分析によれば、当初の予算見込みで推移しているところでございます。
  一方、今後の事業の拡大につきましては、根強い要望があることも承知しておりますが、多額の財政支出が必要となりますので、まずは医療費の推移を十分検証してまいる所存でございます。
  次に、特定不妊治療費助成事業に係る早期受診の慫慂と出産適齢期などライフプラン教育推進の必要性についてでございますが、特定不妊治療費助成事業につきましては、県の助成が決定された夫婦に対して、県の助成に1回当たり10万円を上限として、上乗せして助成する事業でございますが、本市におきましても、本年4月からの実施に向け、新年度予算に計上しております。
  妊娠の確率は、年齢が高くなることによって低くなることが一般的に知られておりますが、近年、女性の社会進出等によって結婚時期が遅くなり、それに伴い、出産年齢も上がり、不妊治療を受けている方が増加しております。
  また、結婚後、普通の生活で2年以上妊娠しない場合を不妊症といいますが、現在は不妊症の原因が女性だけにあるという認識はなくなり、女性側の原因が4割、男性側の原因も4割、男女間両方の原因、もしくは原因不明で2割といわれており、男性不妊のための治療というものもございます。
  つきまして、不妊治療の早期受診の慫慂やライフプラン教育の推進でございますが、人それぞれ人生の設計や計画も違いますし、結婚から妊娠、出産の時期、子どもは何人欲しいかなど、一人一人が違うライフプランをお持ちでございますので、大変難しいところでございますが、不妊症の早期受診に関しましては、市報やホームページで啓発してまいります。
  次に、施政方針を受けて、今後の財政の見通しについての1点目、新文化会館の維持費財源の確保についてでございますが、現在の市民会館運営維持費は年間2,000万円ほどとなっており、これが新文化会館維持費に今後置きかわる計算であることを考慮いただいた上で、自主文化事業も含めた支出額を、これまでの答弁同様、およそ1億円と見込んでおります。
  なお、専門のプロモーターによる興業も数多く受け入れていく考えでありますので、使用料収入の確保により、市民負担の軽減をさらに進めていく所存であります。
  加えて、一般財源の負担以上に市民の皆様に良質な芸術・文化にふれていただく機会が大幅にふえること、また、交流人口の増加により市内経済の活性化が図られること、さらには木質バイオマスボイラー、太陽光発電設備の導入による環境に優しい取り組みが実践されることなど、金銭面以上に多種多様な効果が期待できるものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の中長期的に歳入不足に陥ることはないのかについてでございますが、現在の国の地方財政計画、市税収入の見込み、地方債の償還見込みなどを含んだ試算においては、中長期的に歳入不足に陥ることはございません。
  なお、国の地方財政計画は、議員御承知のとおり、毎年度作成されるものであり、見通しが変動することも想定されますので、これまで以上に情報収集や不断の行政コスト見直しなどを行い、持続可能な行財政運営にさらに心がける所存でございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上であります。
○議長  再質問に入ります。
  1番白井孝夫議員。
○白岩孝夫議員  御答弁ありがとうございました。
  1点目の中央花公園からハイジアに至るエリアの有効利用の件から、再度質問いたします。
  市政運営の基本方針である施政方針なんですが、その4ページに、こう書いてありました。ちょっと読み上げます。
  中央花公園には、市民体育館や多目的広場などの体育施設や親子ふれあい施設であるドリームランドが整備され、老若男女を問わず多くの市民に御利用いただいておりますが、ここから、年間利用者数20万人を超える温泉保養施設ハイジアパーク南陽に至るエリアは、自然豊かなロケーションや市街地からのアクセス面から見ても市民生活を豊かにする大きな可能性を秘めていると考えております。ついては、ニーズの把握に努めるとともに、近隣市町も含めた体育施設の配置状況を調査し、既存施設の集約も視野に入れつつ、さらなる有効利用についての検討を開始するということでした。
  今の御答弁でも、そのような内容の御答弁でありましたが、ちょっとわからなかったところが、「関係団体と協議」と、その関係団体というとどのような団体になるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  体育館周辺ということでございますので、体育関係の方々はもちろんでありますが、ハイジアパークも含めて検討するということでございますので、ハイジアパーク関係、あるいは市内の宿泊関係にかかわるような諸団体との関連も出てくるのではないかと、こんなふうに思っておりますし、あわせて、今後吉野川の改修が進むわけでございますので、その辺の関係も大いに絡んでくるのではないかと、このように思っております。
  それは何かといいますと、あの辺の地形の変形といいますか、状況が変わってくるおそれがあると。要するに河川敷の利用であるとか、そういったことが容易に可能になると、こう考えておりますので、そんなことも含めて、総体的にあそこの利用度を高めるための調査検討、さらには運動施設、あるいは保養施設、さらには運動施設、今困っているのは、申し上げればグラウンドであるとか、あるいは合宿所であるとか、そういったものを含めて、ハイジアの経営と重ねて検討することができないのかどうか、いろいろな意味で考えていきたいと、こういうことでございますので、御理解をいただくと同時に、白岩議員もいい知恵があればぜひ御指導を賜りたいと、こういうことであります。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  関係団体はわかりました。
  運動施設の中で、今グラウンド、保養施設、あるいは合宿所というお話がありましたけれども、市長は、昨年度行われたいきいきトーク、市民との対話集会の中で、今後陸上競技場をつくりたいというようなお話をなさっていたと思います。この陸上競技場がこのグラウンドのことだというふうに考えてもよろしいでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  グラウンドはあそこの場所にはならないと思いますが、私が言ったのは、そういうものが今南陽市の体育施設の中では不足していますよというようなことでございますので、そのようなことも含めていろいろと検討していきたいと。したがって、ここにある市役所、文化会館、体育館、この周辺を含めてさまざまに有効利用を考えながら検討を進めていきたいと、こういうことでありますので、ぜひ御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  もうちょっと検討していきたいと。それ以上の御答弁は難しいですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほども申し上げましたように、髙橋議員の質問に答えたんですが、今はまずは新文化会館、これに全力投球、そのための予算もただいま上程しているので、これを挙げることが一番、これにめどがつけば、当然白岩議員が予想されているような方向に大きくかじを切って頑張っていきたいなと、こんなふうには思っています。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  御答弁ありがとうございます。
  我々は、ぜひ市長が今後文化会館にめどがついたら何を考えておられるのかというところは知りたいところです。もうちょっともし御答弁いただけるようでしたら、その陸上競技場については、時期は新文化会館の後からということなんでしょうけれども、その規模、あるいは市民からこんな陸上競技場をつくってほしいというどんな要望が出ているか、市長として陸上競技場をどんなものをつくりたいかというような思いがあればお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  具体的なものは今の段階ではございませんが、小学生、中学生の議会の中では、そういう要望もございましたし、私としても、あるいは陸上競技協会関係者からは、そういう要望が出ていますので、いろいろと検討してまいりたいと。これは当然財源が絡みますので、特に今時期的にオリンピックであるとか、あるいはインターハイであるとか、さまざまなものが目の前につながっているので、時期としてはいい時期かなと、こんなふうには思っております。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  ありがとうございます。
  では、今後明らかにできる時期に、先ほどの話ではございませんが、しかるべき時期にしかるべく適切に明らかにしていただければなというふうに思います。ただ、やはり文化会館で既に財政面の心配が非常に多くなっておりますので、陸上競技場については財政を考慮の上、慎重に考えていただきたいというふうに思います。
  続いて、市役所陸上部への支援について伺います。
  陸上部員については、発足から8名、11名、12名と、だんだん増えているようだという御答弁でした。来年度については2名採用、2名退職ということなんですけれども、まずは陸上部の方々に非常に私は敬意を払いたいと思います。頑張っていただいて、ニューイヤー駅伝出場を果たしたおかげで、南陽市の名前が全国いろいろなところに知っていただけたことは、これは間違いのないことですので、大変すばらしいことだったというふうに思いますし、市民の間においても大いに話題を提供していただいたというふうに思います。
  ところで、今後陸上部の目標をどこに置くのかと。陸上部は陸上部で自分で考える目標というのがあると思いますけれども、陸上に関する政策として、市長はこれは進めておられるわけで、市長の思いの中では、陸上部の今後の目標をどのようにお考えか。
  ニューイヤー駅伝は出場を果たしました。この現状を維持するような目標、あるいはもうちょっと上の目標、1位はちょっと難しいかなと思いますので、そこら辺どう思っておられるのか、それによって、今後陸上部についてはさらに増やす、あるいは自然な推移を見守る、いろいろやり方があると思います。その辺どう思っておられるのかお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  陸上部の立場というのは、何回も申し上げているように、南陽ブランド推進、いわば広告塔としての役割を担っていただいているわけでございますので、これから先もそれに匹敵するような大会、あるいは力の維持、こういったものを考えていかなればならないと、こう思っております。
  したがって、現状で言えば、ニューイヤーの常連化、これが一番大事なことではないのかなと、こう思っております。しかし、これは容易なことではありません、正直に。これを何とかして常連として毎年出られるような力をつけていきたい。そのためには選手も一定のレベルに達していただかなければなりませんが、指導者についても非常に大事な要素でございますので、これらの確保等も真剣に考えていかなければならないと、こう思っておりますし、選手も、私は関係者含めて15名くらいが限度かなと。それ以上はなかなか簡単に増やすことは難しいのではないかと、こう思っておりますので、その辺をめどに力をつけていくと。それで少しずつ、選手と言えども人でありますから、体調を壊したり、けがをしたりとか、さまざまリタイアもあると思いますので、その数字の中でローテーションを組んで進めていきたいと、こんな思いでおります。
  したがって、これからはそういった体制を整えることができる条件整備をしっかりやっていきたい。さらに、各大学関係からも今就職先の拡大というふうな声もかかっておりますので、それなりにいい選手をとることが可能になってきたのではないかなと、こんなふうに思っておりますので、少しずつレベルの高い選手の確保に力を入れて、今私が申し上げたようなことをしっかり確保できる条件整備をしてまいりたいと、こんなふうに思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  ありがとうございます。
  15名が限度、財政的に南陽市の規模からいっても15名が限度かなというような意味かと思いますけれども、ということは今後、現在12名ですから、3名くらい増えるかなと、そこら辺が限度かなということですよね。
  去年災害がありまして、マンパワーの不足という問題もあるなという認識になりました。そういう意味でいうと、12名を一気に3名に増やすようなことではなくて、そちらのほうも技術系の職員とか、そういうことも考慮に入れながらやっていただきたいなというふうに思います。
  これから市の職員の皆さん、人数を増やすというのは非常に厳しい状況だと思いますので、これは状況的には少しずつ恐らく減らさざるを得ない、人口が減ることを考えても。そういう意味でも、ほかの部門への人材の適切な配置、そこら辺も考えあわせながらやっていただきたいというふうに思います。
  続いて、医療費無償化の件なんですけれども、これについては、コンビニ受診の増加とか、さまざまな問題があるという認識は一致していると思います。中学生までの拡大についても、現段階ではちょっと難しいだろうというふうに思います。これは1回始めたことですので、やめるということはなかなか難しい、財政が厳しくなったとしてもなかなかやめられない事業だと思います。また、本当に生活が日常的に大変な方にとっては、私は必要な事業だとも思います、子育て支援の意味からも。そういった意味で、この事業については、継続性をぜひ大事にしていただきたいと。何年間かやったけれども、やはり財政が悪化してきたのでやめますというようなことのないような体制づくりに御留意いただきたいというふうに思います。
  続いて、特定不妊治療の助成事業のほうに移ります。
  これについては、まず全面的に賛意を表したいと思います。すばらしい御決断をいただきまして、ありがとうございました。
  私は24年12月議会で、この件について御提案申し上げましたけれども、そのときは、いわゆる難しいという御答弁でしたが、今回こうやって新規事業として取り上げていただいたことは、大変よかったなと。いろいろな意味でよかったんですけれども、まず、大変な思いをしている人にとって朗報になるということが一つと、それから、少子化対策ですよね。具体的に少子化を防ぐような施策というのはなかなかないわけですが、この事業については、具体的な効果が見える数少ない少子化対策の一つということで、これをやっていただいたことについては、本当にすばらしいというふうに思います。
  それで、早期受診の慫慂と出産適齢期などのライフプラン教育についてでありましたけれども、その辺については、公式ホームページ、あるいは市報で広報していくということでありました。
  その公式ホームページについて、課長にお伺いしたいんですけれども、現在公式ホームページの特定不妊治療助成について、24年12月議会での質問以降、山形県の関係のサイトへのリンクを張っていただきまして、大変ありがとうございました。
  ただ、そのリンクが今、妊娠、出産というボタンがあって、それを開いた奥のほうに特定不妊治療の助成のページかあるんですけれども、妊娠、出産をクリックして開くページには出ていないんです。そのさらに先、その他の情報、すべての情報表示というようなボタンをさらに押さないと出てこないんです。そこについては、これは新規事業でもありますので、ぜひ大々的に皆さんの目につくところにやっていただきたいと思うことが1つ、それから、市報での広報なんですが、これについても、25年3月の市報で、特定不妊治療について掲載していただきまして、ありがとうございました。これが自分が不妊症だとわからない御夫婦が多い。そのようにお考えになるのが結婚から四、五年、あるいは七、八年というところになる方も多いので、あれっとやはり思っていただかないと、受診に至らないんですよね。受診に至ってもらうためには、不妊症とはどういうものかわかってもらわないといけない。
  先ほど2年間妊娠に至らない場合というようなお話がありましたけれども、そこをわかっていただかなければいけないので、そこについても市報においてぜひ広報していただきたいというふうに思います。そうすることが早期受診の慫慂につながって、ひいては、早目に妊娠、出産に至れる、医療費の削減、あるいは助成事業のむやみな拡大に至らないような効果があると思いますので、そうしていただきたいと思いますが、そこについての御見解を課長に伺いたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  小野田保健課長。
○保健課長  白岩議員のほうからは、おととし12月、特定不妊治療の助成につきまして、本当にオンステージで一般質問いただきまして、改めて特定不妊につきまして、保健課としても強く進めていかなくてはいけないということで、認識を新たにさせていただいて、今回予算化に向けて、予算委員会ございますけれども、計上させていただいたところでございます。
  市報とか、ホームページも議員御指摘のとおり、予算化になりましたので、さらに詳しくわかりやすいところに改めさせていただきたいと思います。
  なお、特定不妊治療につきまして、一自治体で進めていくにはかなり大きな問題だなということで認識しているところで、国とか県で一元で何とかお願いできればということで考えていたところでございますけれども、きのうおととい、うちの保健課の保健師が置賜保健所管内の研修会に参加いたしまして、その中で、保健所のほうから、おととい出たばかりなんですけれども、高校生の保健室ということで、今特に、児童・生徒に関しては、避妊教育に関して力を入れているそうなんですけれども、今回不妊について置賜保健所のほうで、米沢市内の高校生全員と教職員へ配布した養護の先生と米沢市内の産婦人科の先生と一緒になった資料を配布したそうです。この後、南陽高校も含めた置賜管内の高校生全員へ配布予定だそうです。あと米沢女子短大生も配布予定だそうです。あと県でもパンフレットを作成していただいて、県内全域の高校生に配布するということで、先ほど市長の答弁からございましたとおりの内容を、詳しく不妊について、やはりまさか自分は不妊ではないという認識がほとんどだと思います。男性の方も含めて不妊ではないということで、認識が今あると思いますので、本当に出産適齢期、35歳までといわれていますので、その辺も含めたパンフレットをこれから配布になる予定なので、その辺は大変よかったなと感じておるところでございます。
  以上でございます。
○議長  小野田課長、インターネットを前に持ってくるのか持ってこないのか、その辺きちっと答弁してください。余計なことを言わなくたっていいから、それをお願いします。
  小野田課長、お願いします。
○保健課長  大変申しわけございません。
  ホームページのインターネットも全部前のほうに持ってこさせていただきます。
  市報も詳しく掲載させていただきます。
  すみませんでした。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  議長と課長、大変ありがとうございました。
  まずは知っていただくことが大事なんだろうというふうに思います。
  今、南陽高校も今年度の米沢市内の高校生に配布したパンフレットがこれから配布になる予定だというふうなお話、初めてお伺いしました。
  山形県も少子化対策に非常に力を入れておりますね。山形県では、吉村知事が政府の内閣府でつくっている少子化タスクフォースという少子化に関する会議に参加なされているんですけれども、これは去年設置されたものです。その中で、知事が山形県内の取り組みを紹介する資料として出されたものなんですけれども、その中に結婚子育てポジティブキャンペーンを展開すると。どうも結婚が人生の墓場だという言い方もありますけれども、皆さんどう思われているかはちょっとわかりませんが、私は少なくとも墓場ではないと、幸せな場所だなというふうに思っております。ただ、いろいろな考えがありますので、結婚はいいんだと、まず思ってもらおうということが、早婚化と少子化対策につながるんだということで、これを推進しようとしているんだというふうに思うんです。
  これについては、知事がその内閣府の会議でおっしゃられていることは、高校生を対象とした妊娠適齢期を含むライフデザインセミナーを開催する、そして、これは25年度実際に各地で、県内4校でだったか開催したそうです。それから、児童・生徒については、乳幼児と児童・生徒とのふれあい体験をやっていきたいと。これは全国的にも非常に先駆けとなるような少子化対策の一つであるというふうにその会議ではいわれておりました。
  学習指導要領ではなかなかそこまで踏み込んでいないんですけれども、早婚化を促すとか、不妊に対する教育までは入っていませんけれども、26年度の高校2年生から、妊娠、出産に関して、不妊も含めて教育が始まるというふうにその資料には出ておりましたので、県知事も進めておりますが、全国的にもやはりそれが必要だという認識でいるんだろうなというふうに思います。
  それで、なかなか市単独では難しいということだったんですが、ここは市長とぜひ認識を共有したいなというふうに思うところなんですが、やはり国がやる前に、市町村としても小・中学生に対する適切な妊娠、あるいは人生設計に関するまず一次的な情報が必要だろうなというふうに思うんです。これについては、国や県の取り組みを待つのではなく、南陽市が県内でも先駆け、そして、全国でも先駆けてやっていくんだというような─やっていくかどうか、ちょっと難しいですが、まずそういうことが必要ではないかというような認識で市長と一致したいなというふうに思うんですが、市長の御見解はいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  南陽市の市内の小・中学生のレベルがどの程度にあるのか、今そのことを指導するに適切な時期なのかどうか含めて検討の必要があると思いますが、実態が保健体育教育、そういうのがあると思いますけれども、その保健の段階でどんなことを指導しておられるのか、私余り存じ上げていませんので、この辺はぜひ教育長の見解を聞きながら、次の手法を考えてまいりたいと、こう思っていますので、専門の教育者の御意見をぜひお伺いしてください。お願いします。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  そこもぜひお伺いしたいところなんですが、残念ながら時間がありませんので、またこの次にじっくりとお伺いしたいと思います。
  今のことについては、今後も一緒にぜひ考えていきたいなというふうに思います。
  続いて、今後の財政の見通しなんですが、中長期的に歳入不足に陥ることはないというようなお話もありました。それから、新文化会館の維持費ですけれども、先ほどの御答弁では、自主文化事業も含めておおよそ1億円という御答弁だったかと思います。ただ、12月議会では、自主文化事業は含めないで6,000万円から1億円というような見込みだという文化会館整備課長の御答弁だったと思いますが、課長にその辺確認したいと思います。
○議長  安部文化会館整備課長
○文化会館整備課長  ただいまの質問にお答えしたいと思います。
  自主文化事業につきましては、今後市民の要望等については、何らかの調査を行ってやりたいと思っておりますし、まだ自主文化事業については、今、市長が答弁した1億円のうち、どのくらい含められているかについてはまだ具体的なものが提示してございませんので、含めてという形で御答弁をさせていただいたというふうに解釈していただきたいと思います。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  そこのところはちょっと不明瞭な感じは否めませんが、市民にとって非常に関心のあることですので、ぜひはっきりとした御答弁をわかり次第いただきたいなというふうに思います。
  それで、今後の財政の件なんですが、酒田市が2月25日に財政中期展望というものを発表しました。26年度から平成31年度までの今後6年間の財政の見込みで、この件については、新聞報道などで皆さんごらんになったかと思いますが、27年度から形式収支が赤字に陥ると。その後ずっと赤字が続く。平成30年には財政調整基金が枯渇すると。その間ずっと財政調整基金を取り崩して、その赤字に対応していくんですが、平成30年にはもうなくなる。毎年11億円から14億円くらいの形式赤字になるというような中期財政展望を出されました。
  これは決算を審査する昨年9月定例会では、24年度の決算を審査した段階では、非常にいい決算だったというような話だったんです。ところが、今年2月になったら、いきなりこういう見込みをつくりました、これから大変ですと、いろいろ対策を立てなければいけないというような話になったわけですが、そんなことが南陽市ではないように、ぜひやっていかなければいけないわけです。ですので、時間がありませんが、南陽市でも中期財政計画が必要なのではないかなというふうに思いますが、市長の御見解を伺います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  当然我々もそうしたものをつくりながら、先の見通しを考えて対応しているわけでございます。ただ、先ほど申し上げましたように、国の地方財政計画というのは、毎年つくられますし、このたびのように消費税が変わったり、状況が変わるわけでございますので、自主財源が確保されれば交付税が減らされるような仕組みでございますので、必ずしもそうしたものが生きてくるのかどうかというようなところがちょっと難しいところがあります。独自の努力が報われないような仕組みの中では、必ずしもそうした計画書をつくっても意味があるのかどうかでありますが、私としては、そういった一定の3年、5年後の中期計画を見詰めながら日々の財政運営をやっているつもりでございますので、御理解を賜りたいと、このように思います。
○議長  1番白岩孝夫議員。
○白岩孝夫議員  大変ありがとうございました。
  市長がそうやってやられているのと同時に、市民も3年後、5年後も知りたいと思っていますので、ぜひ今回子育て支援に力を入れた施政方針ですので、子どもたちにも、子育て世代にも説明のできる市政運営をお願いして、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で1番白岩孝夫議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ただいま一般質問中ではありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、あすに引き続き行いたいと思います。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうも御苦労さまでした。
午前11時52分  散  会
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