平成26年6月定例会

───────────────────
午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
───────────────────
山 口 正 雄 議員 質 問
○議長  次に、4番山口正雄議員。
〔4番 山口正雄議員 登壇〕
○山口正雄議員  4番新政会の山口正雄です。
  それでは、早速、さきに通告しております株式会社ハイジアパーク南陽の経営に関して質問させていただきます。
  ハイジアパークは、市民の保養、健康増進、文化活動、コミュニティーの育成を図り、地域活性化に資する目的で42億円を超える投資が行われ、平成4年8月開業以来、今年の8月で満22年目を迎えることとなります。直営ではなく公設民営の施設として、第三セクターの株式会社ハイジアパーク南陽が運営に当たってまいりました。
  当初の経営もくろみでは都会から多くのお客様を誘客する構想から、入館料・入浴料が市内の人が1,200円、市外の人が1,800円と高額に設定されたと伺っております。しかし、結果的に都会からの誘客構想は計画倒れに終わりました。市民の皆さんも高い料金設定のために多くの人が利用するには至らず、年間誘客数15万人から20万人の目標をクリアすることはできませんでした。
  この間、業績も低迷し、一般質問などでは利用拡大を図るための料金見直しや、年々増加する累積赤字をどうするのかといったことが取り上げられるようになりました。
  これに対し当時の市長は、全社一丸となって営業努力をし、業績を好転させたい、あるいは経営健全化は最優先として取り組む課題であり、経営研究会を設置して経営改善に努めていくなどと答弁されております。しかし、結果的には経営努力のかいもなく、累積赤字が蓄積され続けてまいりました。
  開業から17年が経過した平成21年12月25日、入館料・入浴料を1,200円から実に4分の1の300円に大幅な値下げを行い現在に至っております。料金値下げの効果は、プールを除く入館者数にはっきりあらわれ始めました。値下げ前の19年度が11万4,000人、20年度が8万8,000人、21年度は3カ月間の値下げ効果もありまして12万人に増加し、22年度以降は22万人を超え、値下げ前と比較し、ほぼ倍増の入館者数で推移しております。
  しかしながら、値下げ前と比較して入泉売上高は伸びましたが、料飲、売店・各種売上高はむしろ減少しているのが実態であります。そんな中で、23年度、24年度は多少なりとも黒字決算となり、以前よりは業績が改善した形になっておりますが、人件費の削減等による販売費及び一般管理費が減少したことも寄与しておりますが、主な要因は大幅な指定管理料の増加にあります。
  本定例会初日に25年度の決算報告がございました。売上高は前期比7.2%減の1億9,000万円、当期利益は前期の黒字から300万円の赤字になり、累積赤字は2億9,300万円となっております。一般の民間企業では総資産を上回る債務超過などは到底考えられません。その前に資金繰りや先行きのめどが立たず、事業停止せざるを得ない状況に陥ることになります。第三セクターという自治体がバックだからこそ存続できているのであります。それは、指定管理料増額となってあらわれております。
  ハイジアパーク南陽の事業報告書を拝見しますと、毎年の事業計画書では単年度黒字を目指してたくさん過ぎるほどに羅列されました実施項目を、社員の皆さんは目標達成しようと懸命に頑張っておられますが、なかなか数字にあらわれてこないのが実情ではないかと思います。
  そこで、次の3点についてお伺いいたします。
  1点目は、平成21年12月25日から1,200円の入館料・入浴料を300円に大幅な値下げをいたしました。当時の塩田市長は社長でも取締役でもなかったわけですが、経営の転換というべき大きな決断でありますから、当然塩田市長にも値下げ決断の事情や値下げ後の経営見込みなどの説明があり、市長はその決断を了承したということだと思います。
  事業報告書によれば、この値下げ検討においては幾らの料金にすれば業績が改善できるかを真剣に検討したと記載されております。業績が改善できるとは、300円にすれば単年度黒字にできるという経営判断だったのかお伺いをいたします。
  2点目は、市長は中央花公園からハイジアパークに至るエリアは河川敷を含めて多様性を持つエリアだと述べられました。既に花公園、体育館と合わせ、24年度のデータでは33万人以上が訪れる重要な施設となっております。
  しかしながら、現状のままの経営であれば、さらに繰越損失が多くなり、深刻な資金繰りの問題に発展し、指定管理料がさらに増えていくのではないかと懸念いたします。また、一向に改善しない会社業績に社員のやる気もうせてしまうのではと心配であります。経営者は社員の生活を守る責任を担っているわけでもありますから、経営を存続していくためには黒字経営できるような損益構造に変えていく以外にないのではないかと思います。
  今、NHKの大河ドラマで「軍師官兵衛」が放送されております。播磨の国を、東から織田信長が、西から毛利輝元が狙おうとしておりました。播磨の領主たちは、織田につくべきか、毛利につくべきかの決断を迫られる事態でありました。御着城の家老である黒田官兵衛は「輝元は凡庸な男。信長は向かうところ敵なし、武名も天下にとどろかせている」と君主論を展開し、重臣たちを説き伏せました。その判断基準は、全ては生き残るためということでありました。
  遅きに失した感はありますが、今まさにハイジアパーク南陽も生き残るため、単年度黒字にするため、その方向性を明確にすべき時期だと思いますが、どうお考えなのかお伺いをいたします。
  3点目は、開業満22年目を迎え、各機械設備等は耐用年数も大幅に過ぎ、いつ故障が起きるのか以前から懸念されているところであります。大きな故障が発生すれば休業せざるを得ない状況も想定されます。そのような中で、ここ数年は500万円から600万円の施設修繕費が予算計上されており、長寿命化を図るための補修・修繕が行われているようでありますが、設備そのものの更新も考慮すべき時期ではないかと思います。
  財政調整基金は新文化会館建設での取り崩しで減少し、財政的に厳しい中ではありますが、優先順位をつけて計画的に平準化を図りながら更新等の対応をしていく必要があるのではないかと思いますが、どのようにお考えなのかお伺いをいたします。
  以上、御質問を申し上げましたが、今後のハイジアパーク経営に光明が差すような答弁を御期待申し上げて、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔塩田秀雄市長 登壇〕
○市長  4番山口正雄議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、株式会社ハイジアパーク南陽の経営についての1点目、入館・入浴料を300円に値下げした経営判断についてでございますが、それまでの経営改善を図るため、当時の近隣入浴施設の料金も比較しながら、他施設からの乗りかえ利用者の増加も期待できる料金として300円を設定したものでございます。
  その結果、値下げ後3カ月(平成22年1月から3月まで)の入館・入浴者数は前年同期比368%と大幅に増加し、その後も平成23年3月の東日本大震災が発生するまでは入館・入浴者数は順調に増加し、経営改善に向かうものと期待をいたしたものであります。
  しかし、東日本大震災発生後の社会全体の自粛ムード、さらには燃料費、電気料の高騰などの経営環境の変化、そして、この間の天候不順が経営を圧迫する想定外の要因となっておりますが、当時このことまでは見通すことはできずに、依然として厳しい経営状況が続いているのが現状でございます。
  2点目の安定的に単年度黒字経営をしていくための方策・方向性についてでございますが、今のハイジアパーク南陽の経営において、安定的な経営を行うには料飲売り上げの黒字化が第一であることから、そのためにさらなる営業の強化を図ること、具体的にはこれまで以上に、市内及び近隣市町の関係機関、各種団体への営業活動に力を入れることが重要と認識をいたしているものであります。
  入泉売り上げにつきましても、市民の健康増進施設の位置づけもございますので、入浴者の増加に努めてまいります。
  なお、この7月に専門機関による経営診断の機会を得ることができましたので、その結果も取り入れて、今年度中に今後の方向性を取締役会で協議願いたいと考えているところでございます。
  なお、施設・設備の長寿命化対策についても検討してまいりたいと考えておりますので、今後とも議員皆様からの御提案をよろしくお願いをいたします。
  3点目の機械設備等の更新等と費用の平準化についてでございますが、これまでのところ修繕工事につきましては、毎年優先順位をつけながら、給湯設備、電気設備等を中心に予算化をしております。
  なお、議員御指摘のとおり、建設後20年を経過した施設であり、しかも設備一式が大規模であることから、平準化を図るには非常に難しい面があることも認識しており、相当の工事費も要することから、今後の重要な課題であると捉えているところでございます。
  いずれにしましても、多くの課題を抱えた施設でございますので、議会の皆様からもさまざまな御提案をいただきながら、ともに改善を図ってまいりたいと、このように思っているところでございますので、御理解と御支援をよろしくお願いをいたす次第でございます。
○議長  再質問に入ります。
  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  ただいま御答弁ありがとうございました。
  想定外のことが多くあったというようなことでございますが、例えば21年12月に300円に値下げをして、翌年の1月から3月まで確かに入館者数も伸びております。売り上げもそこそこ伸びております。しかし、3カ月間合計ではマイナスです。損益上はマイナスです。それから翌年、22年度、要するに23年度の3月に震災がございました。約20日間の休業というか、かなり業績が落ち込む要因になっておりますが、全体としてはマイナス1,100万円、これはなぜか。要するに入泉売上高は伸びているんですね。でもそのほかのものは減っているんです。ここ数年、グラフで見ると段階的に減っているんです、全体的に。入泉はそうでもないと思うんですが、その辺の理解をどうするかということなんです。
  だから私、恐らく300円に値下げをするという、入館者数が上がれば当然レストランも、あるいは売店も各種売上高も増えるだろうと。そしてハイジアパークのよさもわかっていただけるし、そして宴会のほうの売り上げにも結びついていくんじゃないかという期待はあったと思うんですね。
  しかし、それが裏目に出ている格好だと私は思います。それは、客層が変わってしまったんじゃないかと、一つは。そのために逆のパターン、あるいはああいう保養施設そのものが銭湯化して、余りいい言葉ではないんですが、お湯に入りにただ行くという、普通のそういう施設になってきているのかなと。そのために、むしろそのほかの売り上げに結びついていないのかなと、そんなふうに思えて仕方ないんですが、ただ、いずれにしても想定外というものはあった。でも、株式会社ですから赤字でいいということはないと思います。
  そういう意味において、やっぱり見通しの甘さというのはあったんじゃないんですか、どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  総体的に見通しの甘さというような表現であれば、それもあったのかなというふうに思いますが、当時、資料を山口議員も見ておられると思いますが、8万まで落ちたんですね。当初の計画では20万を超えるというような想定でつくられた施設であります。しかし、8万を超えて市が指定管理料を払いながら、援助しながらやっていくとすれば、余りにも市民の健康増進、保養、そういったものを主とした施設としては少な過ぎると。さらには、高くて市民の皆さん方が利用できないという声も相当ございましたので、それらを解消するためには近隣の施設とそう違わない金額にしなければ、市内のお客さんを確保することはできない。
  それでも当時、既にワンコインということで500円ということも、大分時間制限などをしながら、そういう制度も取り上げてきたにもかかわらず、年々1万から2万の数の入浴者数が減っていった現状を踏まえますと、まずは市民の皆さん方に喜んでもらえる施設として、多くの皆さん方に御利用いただける料金にしなければならないというのが最優先であります。
  そして、もとの人数に戻れば、20万人のお客さんが来れば、その中の何割かが料飲関係は御利用いただければ、当然それに見合った数字が確保できるというような見通しで進めたということであります。
  しかしながら、先ほど申し上げましたように、残念ながら大事な時期にさまざまな要因で自粛、あるいは客層も確かに変わられたのかどうかでありますが、なかなかそちらのほうまで手を伸ばしていただけなかったと。要するにそれ以外の金を使うような施設としての魅力に欠けたのかなと、こう思っております。
  ですから、せっかくお客さんがお見えになっているわけでありますので、そのお客様方にどうやって喜んでお金を使ってもらうかというサービスの部分が足りなかったのではないかというふうに反省をしております。
  今後、せっかく今この施設で、これだけの売り上げとこれだけのお客さんがお見えになる施設は市内にはありません。ですから、これはやはりやり方に少し問題があるのではないかというような反省をさせていただいておりますので、それを含めて今後は立て直しを図っていきたいと、こういう思いを持っておりますので、特に社会に精通した皆さん方からいろいろと御指導を仰ぎながら進めていきたいと、こんなふうに思っているところでございますので、ぜひ御理解をいただきたいというふうに思います。
  それと、もう一つ、やはり当時よりも残念ながら湯量が大幅に減っていると。今、大体当初から見ると、当初の60%ぐらいまで減っていると。さらには電気料、重油。重油も3倍以上に上がっている、4倍ぐらいに上がっている。そうしますと、湯量が減っていることもあって、どうしても循環、あるいはそういったことに経費がかかるというような悪循環も出ていますので、その辺をどういうふうに解消していくのか。
  さらには、一律と決めた300円にも若干問題があって、やっぱり3種類ぐらいの利用者の形を、利用形態を変えると。入浴だけなのかサウナを使うのか休憩所を使うのかとか、さまざまなことも検討してきております。特にサウナも電気料の高騰、こういったもので大幅に予想を超えた経費増になっていますので、そんなことも含めながら、あるいは夏の休憩所の冷暖房、これも予想を超えて相当大きくなって、1日あそこでお休みされますと相当な経費になると、こんなこともさまざま反省として出ていますので、それらを踏まえてしっかりやっていきたいと、こう思っておりますので、よろしく御指導をお願いいたします。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  確かに人数は本当に倍増ということでずっときているわけなんですが、いかんせん総売り上げがだんだんと減っているという状況、やっぱりこれが一番問題なんです。
  今までの、要するに値上げ前の入泉売上高の入泉以外の売り上げ、これが確保されて入泉が上がるという、こういうものであれば黒字が確保されたんですね、この数字を見れば。でも、それが年々下がっているんですよ。ここにやっぱり問題がある。特に料飲関係は、私は19年度以降の資料しか持ち合わせていないんですが、19年度の1億1,900万円に対して7,100万円の売り上げだったと。40%ダウンしているんですね、料飲関係が。これが最もやっぱり大きいんですよ。
  だから、この辺をどうしていくかというものが、先ほども料飲の売り上げが重要なんだというようなお話がございましたけれども、市長は頑張っていくというふうなお話をされますが、今回の26年度のこの事業計画書、毎年ほとんど同じような内容が羅列されているんですよ。変わったものがないんですよ。その辺、どういうふうにお考えですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そんなに大幅な事業内容はないわけですが、それをしっかりやれば間違いなく黒字になるという指導のもとに、プロのコンサルの指導のもとにやっているわけでございますので、そこが達成できないというのが一番の問題。
  もう一つは、さっきから言っていますが、飲食関係の料金が安過ぎるんですね。特にハイジアは安いから、あるいはハイジアを使う人は行政関係の人が多かったりして、どうしても無理無理低い単価でお願いするというふうなこともあったりして、なかなか料飲関係のところでもうけが出ないと。あるいはそこが赤字になる。そういうこともあったりするので、その辺の単価の見直しなども含めてやっていくことが大事なのかなと。
  それよりも何よりも今申し上げましたように、これだけの人が利用しているわけですから、もう少しあと100円、200円使わせるようなやっぱり仕掛けがあれば、戦略ですね、それがあればもう少し楽になるのではないかなということで、従業員にもその努力を促しておりますので、先ほど言ったように、これはだめだと言うだけでなく、こうしたらどうかというような提案をぜひお願いしたいと、こういうふうに思っておりますので、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  料金の件は後でもう一回お話ししたいと思うんですが、私、この事業報告書なりを見て感じているのは、今回初めて売り上げ別の損益計算書、これを見させていただきました。これは毎年つくられているのかどうかが一つ。
  1年に1回、決算のときということじゃなくて、月次ベースでできているのかどうかということが非常に重要な問題だと思います。
  企業は常に動いているわけですから、月単位でどうなるのか、どうだったのか。予算というものは、年間の事業計画があるわけですが、これは月ベースに置きかえられたものはあるんですか、お聞きします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  もちろんございますし、できるだけ独立採算で、どこの部分が赤字だったのか、どこの部分が収益性が高いのか全部調べさせておりますが、ただ、残念ながら両方にとか、もっと大変なのは、あの施設は全部一括というのか、スイッチどこか1つ入れると全部クーラーがきいたり、全部暖房がきいたり、全部電気がついたりというので、なかなか管理しにくいというか不経済というか、そういう施設になっているものですから、なかなか難しいところがありますが、できるだけ部門ごとに結果がわかるように、単月の試算表がわかるようにやらせておりますので、昔と違って相当ふえて、今一番大変なのはどこかということで料飲関係だと、このようになってきているわけでございます。
  風呂というか入浴関係だけですと、赤字にならないわけですよ。だから単純にそこだけにするかというような話も実はありますが、それではちょっとなかなか難しいということもございますので、施設のやっぱり性格上、それもできないということもございますので、そうしたことをしながら、できるだけ全体の中で一つ一つ、足引っ張りにならないようなつくりをしっかりやっていきたいと、こんなふうに考えておりますので、もう少し時間をいただくと同時に、従業員のスキルアップも含めてしっかり指導していかなければならないというふうに思っているところでございます。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  例えば26年度の料飲売上高7,360万円という目標があるわけですが、これを例えば料飲、宴会関係、いろいろなメニューがあるわけですね。それぞれの目標値というのは出ているんですか。それで七千何百万の売り上げを上げると。
  要するにトータル的な目標はあるんですが、それをいかに目標を達成していくかというのはやっぱり個別にそれぞれあって、これを達成するにはどうするかということがそれぞれあらなくてはいけないんですね。トータルここだから、ここにみんな行けということではなくて、ここに行くためにどうするんだということがなければおかしいと思うんですよ。恐らくないんじゃないかと思うんです。どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そうしたおのおのの部門の積み上げをしながらトータルを出しているということで、会計事務所の指導などもあって頑張っているところでございますので、ただ、それが達成できない部門がやっぱり足引っ張りしているということでありますので、そこを少してこを入れていきたいというふうに思っています。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  じゃ別の件で、その料飲の原価率というもの、前期39%になっています。私は、今までの経験からしても、あるいは一般的な指標からしても高いというふうに思います。
  この原価率というのは、どなたが管理されているんですか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨 商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  最終的にはハイジアパークの現場の支配人ということになってございます。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  支配人ということではあるんでしょうけれども、私は料理長さんと言っていいのかどうかわからないが、料理長さんがやっぱり責任を持って宴会ごとの原価率というものを算出して、何%に目標を設定するかというものももちろんあるんですが、宴会ごとの原価率をやっぱりしっかり守っていかないとトータルなんて守れるはずがないと思います。だからその辺をやっぱりしっかり持っていかないと、これがすごく大きいんですよね。
  大体、通常レストランと宴会とはもちろん違うんですが、30ぐらいで抑えなくてはいけないというようなものなんですよ。それが今年の26年度も36%に設定されています。非常にこの金額は大きい金額なので、メニューの検討もしかり、材料の検討もしかり、そういう意味ではもっとしっかり管理をしなくてはロスが出てくるんじゃないかなと、そんなふうに思います。
  それから、私もう一つ、レストランが今あるわけですが、あそこに来るお客さん、例えばお風呂に入るお客さん、お風呂に入って帰ってくるまで、レストランはどこにあるかさっぱりわからないですよ。メニューもなければレストランの表示もなければ、どんなものを売っているのかさっぱりわからないです。
  私、大河原町の民間企業でやっている「もちぶた館」というのがあるんですが、そこはハイジアパークよりもずっと山の中にあります。そこは豚肉を養豚しているところが経営しているんですが、そこに行ったときにハイジアパークと同じような形態なんですね。風呂あり売店ありバーベキューのところありレストランありと。そこは必ずレストランの前を通っていくことになっているんですね、往復。そのにおいまでも来るというような、それで和室なんですよ。和室にくつろいで、みんな座って食べていくんですが、やっぱりそういうふうな目で見える訴え方、要するに誘導するやり方をどうするかという、その辺が全くないのではないかと思います。
  そんなふうなこともぜひ工夫をしていただけたら、少しは売り上げにも貢献するのかなと思ったりします。
  それから、先ほど市長は300円というのは近隣の料金のこれを見て決めたんだと。最近の鷹山の湯さんであるとか、しらさぎ荘さんであるとかの料金体系というのは御存じですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  鷹山は平日は300円ですか400円ですか、何か休日は500円とかという話を聞いていますが、この前の取締役会ではそういうふうな報告があったようでありますし、ほかも300円にしているというような話もございました。南陽市もそのぐらいの数字でも、そう客数が激減するようなことはないのではないかというようなお話でございますが、残念ながらまるっきり100%民間の施設でもないと、言うなれば市民の皆様方の健康増進、保養と、こういうふうなこともうたっていますので、その辺が少し入浴関係になれば難しいのかなと思っていますが、検討しなければならない課題です。
  それから、料飲関係はこれは関係ないわけですから、もう少しいいものを。ただ、先ほどの原価の話もありましたが、どうしても調理人といいますか、そっちの方々は素材にこだわって結果的に赤字を出していると、こういうふうなこともあるようでございますので、どうやっていい素材を低価で、しかもおいしく出して、その中でしっかりした正当な利益を出すかというようなことが今後の課題かなというふうに思っています。
  いずれにしても、先ほど山口議員からあったレストランとの関係ですとか、あるいは浴槽から出てきて着がえをして出てきたときに、何かそこら辺に冷たいものを置いて、すぐ飲みたくなるような雰囲気をつくれと、こういうことですが、それも何か保健所の絡みとか、いろいろな提案をしても抵抗にはあっているわけでございますが、いずれにしても当初から余りそういう収益を考えた形の施設にはなっていないというような気は私もしておりますので、その後も何回か改修などもあったんですが、いずれもなかなかヒットしていないというのが現状でございます。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  飲み物を置いておくとか、そういったことを言っているんじゃないんですよ。やっぱり往復、行き帰りのときにレストランのメニューとか目に見える、例えば何というのかな、食べたくなるようなそういうものが多くあるとか、例えば休憩室もどうなっているのか、そこでのPRというものが、あそこでかなりたくさんの方が休んでおられますよ。そういう中で、例えばレストランのメニューがあそこにもあって、帰りにこれ食べていくねというような、何かそういう誘導するものが何もないということを言いたいんです。
  それと、今、料金の問題、何かおくれている情報で取締役会が行われているようですが、鷹山の湯さんは昨年400円だったんですね。今年は450円、平日大人。土日、祝日は500円から550円に上がっているんですよ。本来なら南陽市の上げ方をすると、10円しか上がらないんですよね。それを50円上がっているんですよ。それが子供でも幼児でも全部そうなんです。
  今、南陽市は大人と子供というか二通りしかない、あちらは子供も幼児3歳以上もお金を頂戴するということになっているんですね。
  それから、しらさぎ荘さんは400円で変わっていないんです。しかし、あそこは大広間で休憩をすると210円さらにかかることになっているんですよ。要するに610円かかるんですよね、休むと。そういうところから見ると、300円というのは余りにも安過ぎるのではないかと私は思います。
  そういう意味で、やっぱり受益者負担というものも当然考えるべき時期だし、本当はもっとそういう早い時期に検討すべきなんじゃないかなというふうに思っています。
  それと、もう一つ、先ほどのレストランの問題で、鷹山の湯さんは600円以上のメニューを1回食べると、1枚のサービス券をくれるんですよ。10枚たまると500円として、そのレストランで使えるんですよ。だからそんなお得なそういうものだって、やっぱりそこに行って食べようということ、それも一つの誘導策になると思いますから、ぜひ検討いただきたいと思います。
  そういうことで、やっぱり赤字を出して資金繰りがつかなくなる、私、今回の決算を見て資金繰りが大変だろうなと、こう思いますよ、本当に。よくやっていると。こんなことを私は経理なども何もしたくありません、本当に。返済できないんですもん。去年の返済、今年2年分やらなければいけないんですよね、この状況を見ると。そんなことをしておくような社長ではだめですから、本当に。これは社員に対して申しわけないと、そんなふうな感覚で私は見させていただきました。
  さっきの要するに受益者負担という料金見直し、この辺について先ほどもおっしゃっていただきましたが、もう一回その辺についてどうお考えなのかお聞きいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど申し上げましたように、確かに今、資金繰りなんかも非常に厳しいし、年々改善しているような状況であれば銀行も喜んで貸していただけるかもしれませんが、債務超過という会社に金を貸すということは一般的にはありません。しかし、何とかお願いをしてやっているわけでございます。
  そんなことも含めて、来月にはプロの御意見などを聞きながら必要な対応をしていきたいと。少なくともやっぱり段階別の料金の設定、あるいはただいま議員からあったようなレストラン、あるいは飲食関係の料金の見直しをしっかりやって、ここの部分で赤字が出ないような対応をすれば、もう少し経営全体が改善するのではないかなと、こんなふうに思っております。
  もう一つは、やっぱりヒット商品をつくらなければだめだと、こう思っています。何十年たってもヒット商品のない会社は大体先が見えているわけでございます。一つヒット商品をつくれば10年ぐらいもつような、そういう仕組みをしっかりつくっていかなければならないと、こんなふうに思っておりますので、南陽の特産品を、あそこに行かなければというようなものをつくれればなと、こんなふうにも思っています。
  あわせて、料金改定なんかともあわせながら、これから南陽市の貴重な財産であるハイジアパークの持続的な運営ができる方策を、私どもだけじゃなくていろいろな方々と相談をしながら、もちろん議員の皆さんとも相談をさせていただきながら考えていきたいと、このように思っておりますので、ぜひ御指導をお願いしたいというふうに思います。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  ありがとうございました。
  もう一つ、仮説ですが、ハイジアパークの敷地内に温泉を掘ったという仮説を立てた場合に、今、借地料が360万円、年間ありますよね。それから重油代、昨年の実績で1,440万円、電力料は1,220万円、それから財産区への繰出金が478万円、約3,500万円の支出があるわけです。これは例えば敷地内から温泉が出たというふうに仮定した場合に、どの程度減るという見込みがあるんでしょうか。何か試算されたものがあるとすればお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  以前、これは前からいろいろな方々からその話があって、そうしたいなと、こう思っておるんですが、間違いなく借地料、あるいはあそこから送るポンプに係る電気料、それから財産区に払っている管理料、最低そこはなくなるのではないかなと。ただ、一番心配なのが、それに見合った温度と量の湯が出るのかどうかということで、仮定した場合は大体そうですね、積算したものはございませんが、今、私が申し上げたものの金額分は確実に下がるのではないかなと。
  ただ、財産区を無視して独自に独立してということが可能なのかどうか、それは財産区の皆さん方とも相談しなければならないだろうし、今の段階で即答はできませんが、借地料とあの管の、近くなれば電気料はそんなにかからないと思いますから、維持管理、これは当然減るものと、こう思っております。
  単純に借地料だけでも10年もすれば4,000万弱、360万円払っているわけですから、3,600万円になるわけでありますし、それに少しプラスすれば掘ることはできるのではないかなと、こんなふうに思っております。
  何回も掘削業者に相談したことはありますが、あそこでは無理だと、こう言われて諦めている部分もあります。もう少し赤湯のほうに、できるだけ南のほうに行ったほうがいいんだそうです。だから、今回も旧赤湯小学校のずっと南側のほうに、吉野川のほうの近くに行っているということでございますので、近くに掘っている人もいますが、やはりなかなか温泉の温度が、あるいは量が確保できないということもございますので、その辺がクリアできればぜひしたいものだと思ったことも何回もあります。ただ、今の段階ではその考えは少し低調になっていると、こういうことかなというふうに思います。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  重油なんかも恐らくかなりの部分が減ってくるのかなと思ってはおったんですが、はい。
  それから、機械の平準化は非常に困難だという、ただ、いつ壊れるかわからないという状況にもしておけないという、トラブルが起きればまた一挙に休業、あるいは赤字が増えるというパターンになるわけですから、その辺が十分起きないような対策と、それから安全稼働ですね、やっぱり事故などが起きないような安全な稼働も含めてお願いしたいなと思っております。
  料金の件は、市民は値上げというのは望んでいないと思います。しかしながら、赤字でいいとも思っていないと思います。そういう意味で、やっぱり赤字で何とも継続できないなんていうことになれば元も子もなくなるわけですから、その辺を十分にお考えいただいて、できるだけ早くこの経営を健全化させて黒字化させるというような取り組みになりますように、ぜひ市長の指導力を発揮していただきたいと、そんなふうに申し上げて、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  4番山口正雄議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました6名の一般質問は全て終了いたしました。長時間御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  大変御苦労さまでした。
午前11時59分  散  会