平成26年9月定例会

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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  おはようございます。
  11番真風会、板垣致江子でございます。
  さきに7月9日から10日にかけての豪雨災害により被害を受けられた市民の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
  地球温暖化や環境の変化などにより、心配されていたことがまた起きてしまいました。最大降水量は昨年の1.7倍、降り始めからの降水量も約2倍となったことで被害は広範囲になり、大きな被害となってしまいました。2年続けて被害に遭われた方も多く、その御心労は大変なものだとお察し申し上げます。もう二度とこのような災害が起きないよう、しっかりとした対策を国・県とともに取り組んでいただきたいと思います。
  また、全国的に多くの水害が発生し、大変な被害となっており、特に広島市の土砂災害は想像を絶する大変な状況で、多くの方が犠牲になってしましました。心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
  同じような土砂災害が危ぶまれる地域は全国に35万カ所も点在するとされる一方、予測が困難なゲリラ豪雨は年々増加しており、昨日古屋防災担当大臣は、土砂災害防止法の中身の改良も含め、災害警戒のあり方を全国規模で見直す方針を明らかにされました。私たちも全ての自然災害におごることなく、しっかり向かい合い、行動しなければならないと思います。
  それでは、通告しております質問に移りますが、まず初めに、7月に行われました市長選におかれまして、多くの市民の負託を受け当選されました白岩市長にお祝いを申し上げます。子供たちや市民が夢の持てる活気のある南陽市のため、全力で頑張っていただきたいと思います。
  それでは、市政運営についてお伺いいたします。
  市長は、さきの選挙で政策を発表され、対話のある市政を取り戻し、身の丈に合った市政運営で公正な持続可能な政治の実現を公約されました。その公約について具体的にお聞きいたします。
  (1)財政の健全化の取り組みとして、行政に民間感覚を取り入れ、無駄を省き、これまで以上の効率化、効果的な財政運営を行うとされていますが、その具体策はどのようなものでしょうか。
  (2)南陽市を「観光の駅」と名づけ、赤湯駅と南陽インターに物産販売拠点の駅の整備に取り組み、また、赤湯駅を置賜の玄関口にふさわしい置賜文化発信の駅に整備するとされていますが、その具体策はどのようなものでしょうか。
  (3)赤湯、宮内の観光客向けまちづくりとして、民間活力で100万人の人が来るまちの復活をバックアップするとされておりますが、その具体策はどのようなものでしょうか。また、いろいろな意味からも菊まつりの会場を宮内の双松公園に戻すべきと考えますが、市長のお考えをお聞きいたします。
  (4)少子化対策と本気の子育て支援として、南陽方式少子化対策、3人っ子政策、第3子以降の出生に対し、妊娠から義務教育まで行政が補助し、経済的な負担を軽減する中で、南陽市の出生を増やす政策に取り組むとされた次の3点の具体策や取り組み時期などはどのようにお考えか、お聞きいたします。
  1点目、市独自の妊産婦健診に対する補助とはどのようなものをお考えか。
  2点目、ゼロ歳から保育料無料化の具体策は。
  3点目、小学1年から中学3年生までの給食費無料化の具体策は。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の壇上からの質問といたします。ありがとうございました。
○議長  それでは誠意ある答弁をお願いいたします。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市政運営についての1点目、財政健全化の具体策についてでございますが、まずは現状を把握するために平成26年4月に総務省から示された新地方公会計制度に沿って、複式簿記方式による民間と同様の財務諸表の作成、市の資産の評価を行う固定資産台帳の整備に取り組み、さらにそれを活用して、公共施設の長寿命化を含めた総合的かつ計画的な管理指針を定める公共施設等総合管理計画を策定し、過度な投資を抑制し、真に必要とされている公共施設の充実を図りたいと考えております。
  また、市民の皆さんの声をお聞きし、職員の適正な配置や事業の見直しなどを常に行うとともに、長期的な視点に立って、将来の南陽市の姿を見通した長期財政計画を策定し、収入、支出のバランスがとれる効率的な行財政運営を心がけてまいる所存でございます。
  2点目の観光の駅についてでございますが、2番高橋一郎議員の御質問にお答えしたとおりでございますので、御了承願います。
  また、赤湯駅においては、既に物産販売を行っておりますが、加えて文化情報発信機能をこれまで以上に充実していくよう取り組んでまいります。ハード面の整備も大切でありますが、ソフト面においても民間企業や他自治体との連携による置賜文化発信の方策を検討いたします。
  3点目の赤湯、宮内の観光客向けまちづくりでございますが、4番山口正雄議員の御質問にお答えしたとおりでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  また、菊まつり会場については、平成23年度の第99回南陽の菊まつりから市民体育館、ドリームランドとの相乗効果を図り、あわせて高齢者等を考慮し中央花公園に会場を移し、開催しております。
  また、平成24年度には、第100回南陽の菊まつりにあわせ、一般社団法人全日本菊花連盟との共催による全国菊花大会南陽大会を開催いたしました。
  全日本菊花連盟から市に対し、平成27年度の第51回全国菊花大会を再度南陽市で開催いただきたいとの要請を受け、市民体育館を会場に開催が決定しております。
  南陽市では、受諾に当たり、参加者全員に菊まつりに入場いただくことを条件提示し、全日本菊花連盟から了解いただいた経過もございますので、平成27年度の菊まつりは中央花公園で開催し、平成28年度以降につきましては宮内を会場とすることも検討したいと思っておりますが、地域の皆様の御意見を伺いながら考え、それらを実施主体である菊まつり実行委員会にお伝えし、最終的には実行委員会の中で検討いただきたいと考えております。
  次に、3人っ子政策の具体策と取り組み時期についての1点目、市独自の妊産婦健診の補助についてでございますが、本市では現在、母子健康手帳交付の際に妊婦健康診査受診票14回分と子宮頸がん検診、クラミジア抗原検査、HTLV-1抗体検査の受診票3枚分を交付しております。
  なお、妊婦健診の公費負担上限額は1回目1万円、2回目から14回目までは1回につき5,000円、また、子宮頸がん検診3,400円、クラミジア抗原検査2,100円、HTLV-1抗体検査2,290円となっており、妊婦健診は、ほとんどの費用を各検査は半額程度を助成しております。
  議員御質問の市独自の妊婦健診に対する補助については、県内では唯一、東根市が今年4月から実施しております。通常は妊娠の兆候があり、医療機関で受診し、妊婦と確定までの健診費用については個人負担でありますが、東根市では独自に助成しているとのことでございます。
  本市におきましても、これに倣って新年度から実施できるよう検討を進めてまいります。
  2点目のゼロから5歳児の保育料無料化と3点目の義務教育における給食費無料化につきましては、第3子の定義や所得要件の有無等の制度設計の前でありますので、詳細な答弁は差し控えさせていただき、総括的に考え方としてお答えいたします。
  議員御承知のように、現在、我が国においては急速に少子化が進行しており、合計特殊出生率はここ数年、回復基調にはあるものの、依然として深刻な状況に変わりはなく、ほかの先進国と比較しても極めて低い水準にございます。
  こうした少子化の進行は、社会経済の基盤に大きく影響を及ぼし、地域社会の活力低下をもたらすものであり、少子化対策は行政のみならず、事業者、国民が協力して取り組むべき喫緊の課題であります。
  このような認識から、私は国・県とも連携して、この少子化の流れをストップする動きを本市から発信したい、しかもそれを先駆けて取り組みたいと考え、その中心的な施策として、3人目の子供を産みやすくするための3人っ子政策を公約として掲げたところでございます。
  先般、安倍首相は、第3子以降に特化し、重点的に支援する従来とは次元の異なる大胆な施策を検討すると話されていました。
  今後、この国の動向を注視するとともに、公約の実現に向け、市の財政計画との整合を図りつつ、具体的な制度設計に入りたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  誠意ある御答弁ありがとうございました。
  それでは再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  御答弁ありがとうございました。
  先日からの一般質問で大体一緒のお考えというのがしっかりとわかってきたような感じがしますが、また、財政的には、いろんな公共施設に本当に必要なものをつくっていく、また、職員の見直しを長期的に考えていく、そういうことで政策をしていきたいということがわかりました。
  まず、市長にお聞きしたいのは、2年間の市議時代、市民との対話の中で非常にこの南陽市が今、対話のない南陽市であるんではないかというふうなことを感じられたようなんですが、そこから対話のある政治をということが出てきたと思うんですが、白岩市長の市民と対話をして何を一番感じたか、そして何が今までの行政の財政の無駄だと感じましたか、その辺お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市民とのこの2年間の議員のときの経験で、何を対話で一番感じられたかという御質問でございますが、市民の皆さんは将来に非常に不安を持っているのではないかと。さまざまな課題が、本市独自の課題もありますし、全国的な課題もあります。そうした中で今後の社会の持続性に関して、特に若い皆さんが不安を感じておられるのではないかということを私は感じておりました。そのことについて、持続可能性を担保していく、将来もこのまま南陽市で頑張っていて大丈夫なんだというような南陽市にしたいというような思いで、今後のさまざまな施策を進めてまいりたいというふうに思っております。
  また、無駄と感じたところということでありましたが、無駄と感じたということではないんですけれども、やはり市民の皆さんからお預かりしている大切な税金でありますので、できる限り効率的に活用していかなければいけない。少ない費用でできる限り、最少の経費で最大の効果を得られるようにしなければいけないというような思いを持っておりました。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  市民の方は将来に不安を持っているということをひしひしとその2年間でお感じになったということですね。やはり私が鈍感だったのかなとちょっと感じております。夢のある市政をということで、私たちも前を向いて頑張ってきたつもりですが、なかなかそれは市民にはわかっていただけなかった部分もあるのか、また、私たちが見えなかった部分もあるのか、その辺は少し違うところがあったんだなと私も反省しております。やっぱり無駄とはっきりお言葉に出されたので、もっとこれは無駄ではないかというふうに思っている部分がたくさんあったのかと思ったのですが、そこまではなかったということですか、お聞きいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  昨日、今日と答弁させていただいている中で、この無駄というか、事業を効率的に行っていく、今、行っている事業においても、効果の薄いものについては検証し、これを見直していく、そういったことは必要だと。これはどのような状況であっても、どの自治体であっても、常に今やっている事業を見直しながら効率的な運営を図っていくということは必要だと思っております。どの事業が無駄と、これが無駄というふうなことではありませんが、相対的に常に行政はそうした自己の点検を行っていくべきだというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  まず、お考えはわかりました。これは無駄というところからの発想ではなかったということですね。まずそういうことで効率的な財政の健全化を図っていただきたいと思います。
  南陽市を観光の駅と名づけ、赤湯駅と南陽インターに物産販売店の駅の整備に取り組むとされている中で、インターのところに物産の駅をつくりたいという市長のお考えはわかりました。また、南陽市の赤湯駅を置賜文化の発信の地とするというところで、今の駅の状況はここ何年間か本当にいろいろとさま変わりして、障害者のトイレなんかも前市長のときにすぐに取り組んでいただいたりとか、本当にかなり変わったと思っております。あの駅を見て、置賜の文化発信ということは、あの状況をもっと変えたい、プラス何かをつくりたいということなんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  この赤湯駅に関することについても、今申し上げた流れと同じような思いで、これまでいろいろとお話させていただいておりますが、現状で満足することなく、今までも改善を図ってきたということでありましたが、これも今の現状を常に改善点を検討を加えていく、そういったことが必要だと。やってみてだめだったら直していく、トライアンドエラー、そういった勇気のある取り組みが必要なのかなというふうに思っています。
  この赤湯駅については、交通の要衝である東西を結ぶところであることから、私はこの赤湯駅の魅力を高め、できるだけビジネスマンや観光客の皆さんにも立ち寄っていただける、そういった施設にしていきたいと、このことについては板垣議員とも同じ思いでいるのではないかなというふうに思っておりますが、それについて今後まずハード面ではなくて、ハード面も大事ですが、ソフト面でまずできることがあるのではないかというふうな思いで、さまざまな自治体との赤湯駅におけるイベント、そこからの置賜全体に関する文化の発信、そういったこともできるのではないかというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  非常に市長がおっしゃることはわかるんですが、具体的にこれだけは私としてはやりたいことがあるんだというようなことはないわけでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そのことについては予算も絡むことですので、これからさまざまに検討して行っていきたいというふうに思っております。
  今のところは総括的に先ほど申し上げたような考え方であるというようなことで御了解願いたいというふうに思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  では、いろいろなことを前向きに考えていただくということで、このサーマル広場、いろんな形で何回かさま変わりしてきて、今、観光協会が入っております。観光協会さんのほうで商工観光ブランド課とのいろんな整合性の中で、去年、木材の椅子を東北芸工大の方たちと取り組まれて、全部変わりました、椅子が。その椅子に関してなんですが、本当に木材を使った画期的な、ぱっと見た雰囲気、ああ粋なのかなとちょっと楽しい気分にもなるんですが、子供たち、それからお年寄りにとってあの椅子というのは、ちょっと本当の腰かけにはいいんですが、20分、30分時間を潰す、人を待つ、そういうときには非常にかたくて座りにくい。小さいお子さんにとっては危ない。そういうところが非常に見えているんです。そういうところでせっかくつくっていただいた周りの造形もそうなんですが、それを維持しつつ、やはりお年寄りや子供たちがゆっくり休める椅子も少し必要ではないかと思っているんですが、それは課長さんのほうでよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  今年度、山形DCの6月からの本番ということにあわせまして、先ほど板垣議員さんお話のように、その準備をさせていただき、あのような形で観光協会さんが駅の駅を担当する中での模様がえをさせていただいたという経過がございます。
  その中で、東北芸術工科大の先生、そして学生さんの発案のもとにああいう形での山形県の木材をつかっての木のぬくもりを持った空間をつくるというコンセプトの中で、あのような形でのものができ上がりました。製作後、運営する中で、椅子に関してのお問い合わせというかお話等が観光協会さんのほうにも入っておりまして、その件については芸術工科大の先生と検討を加えながら改良を加えていくということでお話が進んでいる経過がございます。現時点でその改良に関して、どのような形でという方向性がまだ固まっていないという情報を頂戴しているところでございます。そういう先ほどの板垣議員のほうからお話を頂戴している内容も、観光協会のほうでも情報を持っておりますし、私どものほうもそのお話は頂戴しておりますので、現在それに向けての検討を加えているということで御了解いただければと存じます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そのような状況を把握していらっしゃるということで、できるだけ早い時期にそれを行っていただければ、お年寄りや子供たちにも優しい観光の駅、赤湯駅としていいのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
  何年も駅入り口の自動ドアのお願いもしてきました。ディストネーションキャンペーンに間に合うかなと思っていたんですが、そこはちょっと間に合わなかったようで、ただ赤湯駅さんのほうが取り組んでくださるという方向で考えていただいているようなので、本当にお年寄りや障害を持った方に優しい駅になるのでないかと思います。それに加えて、白岩市長の置賜文化の発信、私は期待しておりますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
  続きまして、その南陽インターのことはわかりましたが、赤湯、宮内の観光客向けまちづくりとして、市長は先日、山口議員の質問に対して、昔のようなにぎわいを目指したい、宮内新町商店街などは空き家に若者とか知名度のある店舗が出店して、にぎわいを出していきたいということでしたが、具体的にそのような方向ができるのかということ、やはり宮内地区でも頑張ってはきましたが、なかなかそのようなにぎわいをつくることができませんでした。市長の中のお考えが何かありましたらお聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  なかなかいろいろな場所の商店街が寂しくなっていくというような現状は、さまざまな場所であるかと思います。そして、それは本市においても同じような課題を持っていると。やはり宮内のまちの活性化、そして振興について、何らかの手段をとっていかなければいけないというような思いは皆さん共通するところだというふうに思います。そのときに空き家が多くなっている、あるいは空き地が多くなっている、そういった現状をあわせて考えると、大規模なものよりも若い人などが新規出店する、そういったやる気を行政としてはバックアップする、後押しする。そうすることによって、空いているところを少しずつでも埋めていける。それによって人気店舗になっていただいて、観光客の皆さんにも立ち寄っていただけるような、そういった取り組みが求められているのではないかなというふうに思っております。これについては、なかなか一朝一夕に改善するということは難しいと思いますけれども、まず、そういった取り組みを後押しする仕組みを考えていかなければいけないと。このことがにぎわいを取り戻す第一歩だというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ありがとうございます。
  私も宮内の住人でございますので、非常に宮内のことを考えていただいているのはありがたいと思います。本当になかなか活気が出ない、夕方になると人がいなくなるよね、そんなことを言われて、本当に宮内の人たちは、言われると寂しいんです。本当に寂しいんです。だけれども、やっぱり宮内にはいいものがたくさんあるんです。そのことを熊野大社を中心とした宮内のまちは本当に古い町並みからいろいろすばらしいものが多くあります。そのような状況の中で、フラワー長井線、「もっちい」のウサギで頑張って、高校生の発案で町歩きなんかもあったり、本当にいろんなことを考えてはいただいているんですが、その時々は、ちょっとしたにぎわいは出るんですが、平日のにぎわいはない。熊野大社に来る方はやっぱりあそこで終わってしまう。そのようなことを考えますと、熊野大社のシャギも、結婚式も、今注目されているところで、わたしはこの菊まつりを早目に、今年は計画を立てていらっしゃるので、もう進んでおりますが、そこは無理だと思うんですが、ぜひ来年からでも向こうに戻していただいて、宮内のにぎわいにプラスになればと思いますが、もう一度市長のお考えをお聞きします。
○議長  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  先ほど市長の答弁の中でも述べていただいているように、来年度、全国の菊花大会を招聘するということで、その開催日も決定になったところでございます。そのところで場所については前回と同じく、48回と同じく、南陽市民体育館の開催、あわせてその承知をこちらが受ける条件として、南陽の菊まつりの会場入場を全員参加された関係者の皆さんには入っていただくということを条件を提示しまして、開催の決定を見たという結果がございますので、来年、27年度においては、あちらの会場での菊まつりを継続して開催をさせていただくということで進ませて、実行委員会の中でも、その旨を伝えるという方向になってございます。
  ただ、28年度以降については、先ほどの市長答弁のように、これから検討をということで御理解いただければと思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  実は私も全国菊花大会が終わってから宮内へ戻していただく希望を、今後言っていきたいなというふうに考えておりました。でも、今回終わりましたら、ぜひ移していただきたいというのは、やはり27年度の全国菊花大会の方たちを菊まつりに入場していただくという条件をつけたとしても、今回補正を組んでいただきましたが、それでも同じような敷地の中に6場面ということで、厳しいところがあるんではないかと思います。
  まず、一番感じたのは、今年度、去年度と、あそこは目の前で水害がありました。駐車場に使っているところも今年度は使えません。それは県のほうが復旧に対してあそこを使うということで、目の前で水害が2回も起こったところ、そこをわざわざいつまでも使っているというのは、私はこれはプラスにならないと思うんです。そういう点から、まずそこから持っていくべきではないか。
  それからエージェントの方たちがいつも言われているのは、そのお祭りに対して、1時間は滞在しないと、エージェントとしてはお客さんを連れてこられませんよ、そういうことを言っている状況です。幾ら今回補正組んで6場面にしていただいたとしても、距離的には同じなわけです。場面は多くても距離的にはぐるっと回って終わってしまう。それから、つくる側の業者さんが、あそこでやると、バックから何から全部つくらなければいけない。経費的に大変なんだよということをおっしゃっています。そういうことを考えると、宮内の双松公園の自然を生かしたときの7場面、8場面つくったあそこの中での菊まつりというのは、見る人たちにとっては、こちらで見たときの何倍のすばらしさを感じていただいていたかということを私は新たに考えたんです。そういう点で全国菊花大会の人たちが入場をするというところでお話をしたということ、こちら側からの要望ですね。入場者を増やしたい、ぜひ見てください、でも、全国菊花大会にいらっしゃった方たちが、それ以上のすばらしいものを見たとしたら、それはかえって逆に南陽の菊まつりは向こうに行ってすばらしかったよと、また宣伝していただいて、リピーターの菊まつりのお客さんを連れてきていただく、そういう方向になるんではないかと思うんです。公園に行けば実行委員、それから職員の方たち、お手伝いも大変です。でも、体育館から双松公園にバスをピストンで輸送したとしても、すばらしいものを見ていただけるんではないかなという思いがありまして、ぜひ水害の起こったところの会場ではなくて、双松公園に移していただきたいなというふうな思いなんですが、市長、どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの何点かの理由の中での来年度に向けての移動ということでございますが、まず一つ、水害、私どもも当然、市民皆様も含めまして想定しなかったものだと思っております。それで、あちらの第2駐車場という位置づけでありましたが、あそこについては当初より臨時の駐車場ということの位置づけで準備をさせていただいていたところでございますので、これに関しては、今年度お話ししておりますように、あちらは使用せずに、体育館の正規の駐車場等で対応させていただくということになります。これまで99回から合わせて同じような形で対応はしてございましたが、なかなか距離があるということでのお話は確かに頂戴しているところでございました。これについては、誘導の仕方等々に関して今回変更を加えてまいりたいということで、今、実行委員会の中でも検討をお願いしているところでございます。
  第2点目の1時間の滞在のエージェントのお話でございます。これは従前から言われておりまして、菊まつりでなく、ほかの内容の観光地についてもそういうお話は出されている内容でございます。この菊まつりを宮内から花公園に移した経過等についても、ぜひ重要視しなければいけない一つの点でないのかなと私どもは捉えているところでございます。一つが、やはり高齢者の皆様の入場に当たっての会場の形状、これが大きいのではないのかなと、この辺をどうするのかなということでの中で菊まつり会場を移行したということが経過にあると伺っておりますので、その辺のところも再度検討を加えなければいけないであろうと思っております。
  また、最後のところでございますが、バックの問題等々ということでございますけれども、これについても、ここ3年、双松公園から場所を移動したという中で、双松公園のほうの整備状況も変わってございます。そのようなところでどのような形ですぐに移動できるものかどうか、これも検討しなければいけないだろうということでございますし、あわせて先ほど議員お話出されたように、ピストン輸送のお話があったと思いますが、これについては市民体育館からのピストン輸送だけではなしに、菊まつりの会場を双松公園に移した場合は、多分に上から下に関してのピストン輸送という方法、どこをその起点にするかは別にしまして検討しなければいけなくなる課題になるのかなと思っております。
  現状の双松公園周辺の駐車場という中では、ちょっと難しいところがあろうかと思います。あわせて宮内小学校の校舎、そしてグラウンドの位置が変更になってございますので、この辺のところの使用に関しても、従前のような使用での対応というのは制限が入るのではないかなということもちょっと思っているところでございますので、この辺も課題が複数ございますので、その辺も含めて、やはり実行委員会の中で時間をいただきながら検討ということで対応せざるを得ないのかなというのが今の思ったところでございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  移るにしても、いろんな課題があるということですが、市長の御意見をもう一度伺わせていただきたいんですが。ちょっと宮内に戻すというお言葉を前に一度聞いたことがあるので、その辺の思いはどうなんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  宮内のにぎわいを考えたときに、菊まつりを戻すことも私は一つの方法であるというふうに思っております。ただこれについては、やはり地元の皆さんの御意見をしっかりと頂戴しなければいけないと。現状のままがいいのか、宮内に戻したほうがいいのか、宮内に戻すといっても、恐らくいろいろな場所が上がってくるのだろうなというふうに思います。そこら辺のことも実行委員会の皆様のみならず、市民の皆さんから広く御意見を伺って考えていかなければいけないなというふうに思っているところでございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  市長もそういうふうに思っていらっしゃるということで、まず今回の菊まつりを成功に終わらせることを一つの目標として、その後ぜひいろいろご検討をいただければと思います。
  続きまして、少子化対策なんですが、ちょっと時間もなくなってきましたが、市長の公約に3つのことが書いてありました。保育料の第3子の無料化、給食費の無料化、妊産婦の健診のところは、まず南陽市でも新年度から医療費をもう一回負担しますよということで、それはわかりました。保育料に関しては、やはり今、所得制限的なところもいろいろあると思うんですが、所得に関係なく第3子以降は全て無料にしていくということを考えていらっしゃるのか。そこで上のお子さんが何歳でもそういう方向でいくということなのか、ちょっと一つだけ確認させていただきたい。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤福祉課長。
○福祉課長  市長答弁のように、今現在、第3子の定義、第1子目を何歳から数えるかということでございますが、あるいは所得の制限、これについてはまだ制度の設計前でございますので、今後の検討というようなことになろうかと思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  市長にお聞きしたいと思います。
○議長  答弁をお願いします。
  市長。
○市長  現状は最初の答弁で申し上げたとおりでございますが、これにつきましては、少子化対策ということで、ぜひともやっていかなければいけないというふうに私は思っています。本当にこの詳細なところはこれから検討してまいりますが、私がこの公約を考えたのが春先でありましたが、その後、国においても安倍首相が骨太の方針に、この第3子以降についてインパクトのある政策を打ち出していくというようなお話もありました。やはり南陽市としてもこの少子化について本気で取り組んでいきたいと私は思っておりますので、できる限り早くこの制度設計を庁内で検討いたしまして実施してまいりたいというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  それでは、最後に、給食費の無料化ということで、あのマニフェストを見させていただいたときに、私は最初3子だけではなくて全員なのかなと思いました。そしたらその後でやっぱりいや、そうではないだろう、3子だけだろう、いや全員だろう、不公平だろう、いろんな意見がありました。市長としては3子ということでお考えだと思うんですが、やはりそれは市民にとって不公平感が余りにあり過ぎるのではないかというふうに思います。金額的なこともあって大変だということはわかるんですが、その辺をどのように考えていらっしゃるのか、ちょっともう一回お聞かせいただければ。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  さまざまな補助、助成を考えるときに、市民の皆さんにできる限り不公平感を与えない、このことについては行政は当然のこととして考えていかなければならないというふうに私も思っております。
  一方で、何か政策的な効果を生み出していくためには、ピンポイントでやっていかなければならない場合もあるというふうにも考えております。その辺につきましては、市民の皆さんのさまざまな御意見があろうかと思いますが、それを今後もさらに伺っていく中で検討して、具体的な制度設計をつくっていきたいというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  南陽市、財政的にいろんなことが必要になってきている部分もあります。市長のマニフェストもいろいろ出されております。優先順位を決めていくという先ほどの医療費のこともありますので、しっかりとその辺は精査していただいて、市長のマニフェストをどこまでしていただけるのか、市民が期待しているところでありますので、頑張っていただきたいと思います。
  これで終わりとさせていただきます。
○議長  以上で11番板垣致江子議員の質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は1時といたします。
午後 0時00分  休  憩
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