平成26年9月定例会

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午後 3時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  次に、2番高橋一郎議員。
〔2番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  2番、真風会の高橋一郎です。
  3時となりますと本当に眠たくなるような時間ですが、どうぞおつき合いいただきたいと思います。
  まずもって、7月9日の豪雨災害で被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。
  9日夜半から10日未明にかけて吉野川と織機川などが氾濫して、2年続けての大災害が起こりました。時間雨量が金山で56ミリ、赤湯で54ミリ、累計雨量は金山で235ミリの猛烈な雨でした。しかも、8年ぶりの市長選挙戦が繰り広げられている真っ最中の災害でした。
  そして、7月13日には白岩新市長が誕生しました。おくればせながら、おめでとうございます。本市にとっては2年続けてのピンチの連続でしたが、ピンチの後にチャンスは必ず来ます。サッカーでもそう言われています。白岩新市長には、ぜひポジティブシンキングで市民の市民による市民のための市政を運営していただければと思います。
  まずは何といっても3回目の災害が起こらないような災害復旧と抜本的見直しが最優先課題です。白岩新市長は、平成20年に市議会議員に初当選した私たち4人の同期の仲間です。その勉強仲間が今は市長として南陽市の進む道について丁丁発止できることがとてもうれしく思います。
  また、この7月は激動、激震の月でした。7月1日、政府は、戦争に巻き込まれる危険性のある集団的自衛権の行使を認める閣議決定を行いました。今までの自民党政権は、集団的自衛権の行使の憲法解釈は違憲であるとして専守防衛に徹してきました。多くの国民が反対する中での暴挙に強い憤りを感じます。
  武力により紛争が解決できないことは、イラク戦争やアフガン紛争の教訓から明らかです。平和を守るためだといって自衛隊員を戦場に送らないためにも、次の国会で上程予定の自衛隊法の改正など関連法案に反対していく広範な国民運動が今こそ求められると思っております。
  それでは、通告していることについて質問しますので、市民目線での真摯な議論を求めたいと思います。
  大項目の1点目、災害対策について。
  この件に関しては、先ほど吉田議員、それから片平議員からいろいろありましたので、項目についてのみ話をさせていただきたいと思います。
  ハード面に関しては治山治水事業です。昨年の7.18、22の大雨が今年も降ったことから、抜本的な河川改修計画の見直しが必要です。それは県と国の専門家が計画を練って発表するやに聞いております。これは長期計画ですので、その間に災害を最小限に食いとめていく現実対応は必須です。応急措置として1トンパック土のうを堤防に積み、川底の土砂の掘削をするなどの河川工事は大変素早い対応でした。
  しかし、2年続けて山から1本のままの立木が流れ、橋の欄干にひっかかって落橋したり、そこから越水して住宅の浸水に及びました。今こそ荒廃している山の手入れを行う治山事業を治水とセットで取り組む必要があると思います。民有林の間伐や伐採木はバイオマスエネルギーとして利活用するなど、持続可能なシステムを構築していくことを含め、積極的な事業展開が必要と思いますがいかがでしょうか。
  次に、ソフト面ですが、1つは、避難所指定の見直しです。
  今般の豪雨災害では、赤湯小学校に行くにも警察通りの県道が浸水して行けなかった現実がありました。羽黒神社や椚塚公民館に避難した地区民もいました。このようなケースも踏まえ、市内全域の避難所指定の見直しが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
  次に、避難勧告のあり方です。
  いわゆる水平移動に関しては、避難所だけでなく安心な場所の知り合い宅、今般でいえば沖郷地区に移動することも、事前の備えとして行政としても喚起していくことも必要だと思いますが、いかがでしょうか。
  いわゆる垂直移動に関しても、土砂災害危険区域以外の町場等で雨量の度合いや時間帯によっては、避難勧告であっても、自宅や近所の2階に避難することも事前の備えとして、行政が喚起していくことも必要だと思いますがいかがでしょうか。
  大項目の2点目は、南陽市の将来計画についてです。
  市制施行50年を3年後に迎え、タブー視されてきたことに正面から向き合い、今こそ大胆な発想で南陽市の将来、市民の未来の青写真を議論したいと思います。多くの困難があると思いますが、この件につきましては市長の現在の思いや希望をお伺いしたいと思います。
  1つ目は、第5次南陽市総合計画の見直しです。
  「確かな未来へ夢はぐくむまち南陽」、「菊とぶどうといで湯の里南陽」のキャッチフレーズと政策の3本柱としての教育、産業、観光のまちづくりを見直す考えはお持ちでしょうか。
  また、前市長の南陽ブランドとしての駅伝への取り組み方策は、どのように考えておられるのでしょうか。
  2つ目は、これからの南陽市のグランドデザインと土地利用のあり方についてです。
  観光の駅として東北中央道と国道113号のクロスする南陽インターに物産販売拠点を実現してほしいと思います。
  次に、南陽中央、市役所付近の土地利用計画とフラワー長井線です。
  市役所付近の土地利用の妨げになるのは、東西を分断しているフラワー長井線です。もし、この線路がなかったら、コンパクトシティーとして核となるすばらしいまちができます。南陽中央のみならず宮内、梨郷まではかり知れない土地利用が可能になります。線路売買による収入確保も期待できます。フラワー長井線の役割は、地域の足のみならず観光面でも寄与していますが、人口減少社会と高速交通網の整備や鉄道施設の維持管理費用の増嵩から、バスへの切りかえも含めて議論すべきときであると思いますが、いかがでしょうか。
  次に、白竜湖の活用策についてです。
  今回冠水した白竜湖付近の水田は、そもそもの白竜湖のもとの姿だと思っています。これからは水田でなく白竜湖の大湿原に戻していく手だてがないのか、所有者の利益のある活用方法を議論していくべきときであると思いますが、いかがでしょうか。
  次に、いわゆるハイジアラインの整備についてです。
  国道13号から市内への大動脈としての市道ハイジアラインを県道赤湯宮内線横断、フラワー長井線横断、国道113号横断するように整備を行い、冬場も通行可能とするプランはお持ちでしょうか。
  次に、スポレクエリアとしての南陽中央花公園、ハイジアパークの整備についてです。
  ハイジアパークに室内子供施設機能を持たせることは賛成です。花公園エリアをスポーツレクリエーション拠点として積極活用するには、東根市のあそびあランドのような水の遊び場や固定した夜間照明施設を設置することにより利便性が一段と高くなり、一層のにぎわいの創出と交流人口の拡大ができると思いますが、いかがでしょうか。
  また、冬期間のアウトドアスポーツだけでなく、夏場でも涼しい環境ができる多目的室内運動場の建設を望む声が市内外で聞こえてきます。ぜひ前向きに調査を行ってはいかがでしょうか。
  以上、壇上からの質問といたします。若くて柔軟な発想で市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げます。どうぞよろしくお願いします。
○議長  それでは、真摯な答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  2番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、災害対策についてのハード面についての1点目、治山治水事業についてでございますが、治山事業は、昔から国土平安の最重要のテーマとされているところですが、このたびの豪雨災害を経験し、私ども地域行政を担う者としても山と里の関連性や山の手入れの重要性を改めて認識しているところでございます。
  また、収入を確保できずに停滞している林業情勢の中にあって山林が荒廃し、保水能力などにおいて、その力を十分に発揮できない状態にあることも指摘されておりますが、議員御指摘のとおり、持続可能で山の潜在力を活用する事業展開が必要とされているものと認識しているところであり、本市におきましても山林資源の整備のほか、利活用と循環を促進するため各種の事業を展開しております。
  具体的には、本市独自に設定した森林サポート補助事業による下刈り、間伐、造林、作業道の補修などに対する支援を初め、やまがた緑環境税を活用した荒廃森林緊急整備事業による荒廃森林の間伐等の実施により森林の公益的及び経済的機能の強化拡充を図っているところでございます。
  また、同じくやまがた緑環境税を活用した森林資源循環利用促進事業を設定し、間伐材を合板やペレット等のバイオマス燃料として利用するための搬出費用について補助金による支援制度を設定しておりますので、その活用が図られるように努めてまいりたいと考えております。さらに、木質バイオマスの利用を促進するため、市単独でペレットストーブ等の導入支援制度を実施しているところでございます。
  これらの事業を展開していくことにより、今後とも持続可能で循環できる森林整備と資源の利活用を促進してまいる考えでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  また、このたびの豪雨災害により被災した山間部の沢の一部については、県が災害関連緊急治山事業により復旧を図ることとなっており、事業実施箇所部分の被災した林道につきましては治山事業と連携した復旧を行うこととなっております。
  なお、このたびの水害の一因としての橋梁等にひっかかった流木につきましては、河川沿いの渓岸が崩壊したことによる木々が原因と考えており、この点につきましては県に河川の護岸をお願いしているものでございます。
  次に、ソフト面についての1点目、避難所指定の見直しについてでございますが、このたび避難勧告等の判断、伝達マニュアルを策定し、河川の水位を目安に避難勧告等を行うようにいたしました。これは雨が降り続き、その後も継続して雨が降ると見込まれ、河川が増水する場合に、吉野川及び織機川に設置された量水標の赤の危険の表示に水位が到達した時点で避難勧告を発令するというものです。
  この発令のタイミングは、このたびの水害時に南陽警察署前が冠水する1時間30分前でありますので、赤湯小学校に避難することは可能であると考えておりますので、当面は指定避難所を大きく見直すことは考えておりません。
  しかし、地区によっては、地区の集会所が安全なところにあり、また近いことから、集会所に避難するようにしている地区もあるようですので、地区の集会所を一時避難所として活用していただき、災害時に避難所を開設された際には、市の災害対策本部に御連絡をいただけるようお願いしたいと考えております。
  また、その際の避難所の運営については、地区の役員の方にお願いしなければならないと考えておりますので、今後、各地区の自主防災会のお考えを確認する必要があると考えております。
  2点目の避難勧告のあり方についてでございますが、避難勧告等については、先ほど申し上げました避難勧告等の基準に基づき発令させていただきます。
  また、議員御指摘のように、安全な地区に避難先を確保しておくことは有用な手段と考えられますので、このような避難先が確保される場合は、あらかじめ隣組長さんなどに連絡いただくことも含めて、防災に関する広報をする際に市民の方に周知したいと考えております。
  また、垂直避難についてでございますが、避難勧告等につきましては、早目に行わせていただくよう基準を設けましたが、何らかの事情により避難がおくれた場合は、近くの安全な場所に移動するか、その余裕もないような状況であれば、垂直避難されるようお願いしなければなりません。このことにつきましても、防災に関する広報をする際に市民の方に周知したいと考えております。
  次に、南陽市の将来計画についての1点目、第5次南陽市総合計画の見直しについてでございますが、来年度、第5次総合計画の後期計画の策定年となりますので、その中で基本政策及びキャッチフレーズを含め見直しの検討を行ってまいります。
  また、駅伝への取り組みについてでございますが、市役所陸上部員は、通常業務を行いながら日々練習に励んでおりますので、現在のメンバーでこれまで同様に鍛練の上、大いに南陽市を宣伝、広報していただきたいと考えております。
  次に、これからの南陽市のグランドデザインと土地利用のあり方についての1点目、観光の駅についてでございますが、平成30年度に東北中央自動車道の南陽・上山間が供用開始予定となっておりますが、首都圏、仙台市と高速道路のネットワークでつながることになります。高速道路開通の暁には、名実とも南陽高畠インターチェンジが南陽市の道路の玄関口となることから、「観光の駅」の整備を関係機関に働きかけていきたいと考えております。加えて、整備が進めば、南陽市の知名度の向上と観光客の増加、物産販売の強化が図られるものと期待するものでございます。
  2点目の南陽中央の土地利用計画とフラワー長井線についてでございますが、フラワー長井線につきましては、昨年、赤湯、梨郷間が開通100年、今年度は梨郷・長井間が開通100周年を迎えるところであります。また、現在も高校生の通学や通勤、2市2町の生活路線として年間約64万人が利用されるなど、地域交通として欠かせないものとなっております。一方、人口減少社会等の社会情勢の変化もありますので、山形県と沿線2市2町、さらには山形鉄道株式会社を加え、運行体系も含めた経営改善策等の議論を行っていきたいと考えております。
  なお、線路等の固定資産につきましては、山形鉄道の保有財産となりますので、売買による収入確保については難しいものと考えております。
  3点目の白竜湖の活用策についてでございますが、南陽市のふるさとの原風景として、とても大切なものであり、白竜湖泥炭形成植物群落として価値の高いものと認識をしております。
  また、戦後、食料難の時代から農家の皆さんが大変御苦労され耕作をしてきた歴史についても熟慮する必要があると考えております。したがいまして、市民各層や植生に詳しい専門家の方々、加えて山形県を交えながら、私どもが胸に描く白竜湖の原風景を後世に伝え、引き継ぐために何をなすべきか議論を深めてまいりたいと考えております。
  4点目のハイジアラインの整備についてでございますが、南陽市の蒲生田地内の国道113号から宮内関口地内の一般県道、赤湯宮内線に至る区間につきましては関係機関と整備協議に向けて準備を進めているところでありますが、区間中央部でのフラワー長井線との鉄道交差に関しましては、構造協議に時間を要すると予想されますので、当面、鉄道との早期協議成立に向けて努めてまいります。
  また、ハイジアフルーツラインの冬期間の通行でございますが、縦断線形や地形的に気象の影響を受け、路面凍結が発生し、スリップ事故などによる車両事故が発生することにより、冬期閉鎖としております。冬期閉鎖については既に20年に及ぼうとしておりますが、本市のまちづくりを進める上で、冬期閉鎖の解除は課題の一つと捉えておりますので、今後、関係指導機関の指導を受けながら縦断線形の見直しなどの整備手法を検討してまいります。
  5点目のスポレクエリアとしての南陽中央花公園、ハイジアパークの整備についてでございますが、ハイジアパークにつきましては、屋内の子供遊び場機能を追加するよう検討し、市民の皆さんが子育てをしたい環境づくりを図ってまいります。
  また、花公園エリアの活用につきましては、現在も体育館やトレーニングルーム、多目的運動広場や屋外の子供遊び場であるドリームランドなどに多くの市民の皆さんを初め他市町からも御利用いただいているところでございます。
  花公園エリアのスポーツレクリエーション拠点としてのさらなる整備につきましては、ハイジアパークとの一体感の創出を行うとともに、水の遊び場、夜間照明設備、加えて多目的室内運動場などについても今後、調査、研究を行ってまいります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  大変多くの項目に答えていただきまして、ありがとうございます。
  白岩新市長と本当丁丁発止やりたいなという思いで、項目が随分多くなりました。ここで、それは本当に今聞いてわかるところとわからないところあるんだろうというふうに思って、特に2番目に関してはなかなか難しいのかなというふうに思いましたので、今の市長のお考えというよりも、思いとか、希望とかいうふうな表現にさせてもらいました。
  1番目についてからいきたいと思います。まず災害に関しては、吉田議員なり片平議員が話をしていただきましたので、私からは本当にここだけちょっと話をしたいと思いますが、まず第1点の治山治水の考え方です。
  あくまでも私はここで言いたいのは、とにかく、簡単に言えば南陽型の森林再生というふうなことをやってもらいたいというふうなことです。せっかく、このバイオマスのボイラーが市民会館に付随します。その活用をいかに考えていくか、日常的にやっていく、それを本当に具体的に考えていただけることによって、例えばチップにするとか、そういったことの補助金を出しているというようなことよりも、自分の地産地消というふうな考え方でやっていけないものかと。
  そこが一つの狙いだったんだろうというふうに、この新文化会館の建設に関しては森林再生も含めてというふうなこともあったものですから、そこをもっと本当に積極的に考えていく必要があるんじゃないかというふうに思っております。
  ですから、山が荒れて、とにかく立ち木、立木がというようなこともありましたが、先ほど市長の答弁ですと、護岸というか、川の脇が削り取られて、それから立ち木がこうなってきたということもあると思います。ただ、上のほうのことからごろごろおりてきたということは余りないとは思うんですけれども、そういったことも含めて、護岸整備というと、まだやはりここは時間がかかる話なんですね。そのときに何かできないかというふうなことも含めて、私、ここで回答を出すというようなことは毛頭思っていませんので、ぜひ積極的に検討も研究しながらやっていただければなというふうに思います。
  これは南陽市に限らず、全国の山を持つ行政の課題だと思いますし、その中で木質バイオマスのボイラーの設置というのがありますので、ぜひこれは南陽型森林再生というようなことでお願いしたいというふうに思います。
  次に、ソフト面ですけれども、これは私、先ほどの市長の答弁でよかったなと思っています。ありがとうございます。というのは、私、ここがいい点は行政の喚起なんです。つまり、今回は大雨でした。ところが地震もある、それからひょっとすると豪雪もあるかもしれません。だから、そういうふうな中でやはり自助共助、この認識が一番大事なんですね。
  24時間の中でやれることすら、自分の家、それから身の回り、あとはその隣近所しかありません。消防団も来られません、例えば地震が大きな地震だったらば。そういうふうな中で、いかにして市民に注意を喚起していくのかが行政だと思うんです。行政の限界というのは当然ありますので、そこについていけば、私がこの中で申し上げたいのは、注意を喚起していく、その中で答えとしては広報で呼びかけていくと。
  例えば具体的に言うと、椚塚で羽黒神社に来た人には、ぜひ地区長を通して、ここに避難していくからというふうなことを教えてもらえば、例えば毛布とか持ってきてもらえるのか、あるいは、今回ですと夏場ですから、例えば蚊取り線香を自前で持ってきたり、いろいろしたんですけれども、例えばそういうふうなことも可能なのか、まず先にそこをお伺いしたいと思います。
  新たに任意で設置した場合の物資について、本部のほうから提供なるのかどうか、そこをまずお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  新たに避難所を開設した場合に物資の提供なるのかということでありますが、なかなか指定避難所のほかに新たに設置した場合に、職員を配置できるかとか、それから物資を間違いなく配備できるかということについては、時間的にも、それから物資的にも、ひょっとしたら難しい面があるかもしれませんが、そういったことのほうが、より市民の安全、それから安心に寄与するということで、一時避難所という活用もあるのではないかというような答弁、先ほどさせていただきました。
  そういった意味でも、すぐにできるかどうかということは難しいかもしれませんが、できる限り、そういった一時避難所にも物資を提供できるように検討してまいりたいというふうに思っております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございます。
  私もそういった考えでいいと思うんですけれども、行政ができることと、それから自主防災組織という例えば地区でできることというのはあると思うんです。それは分けて考えなければならないと思うんですが、今回の私が提案しているというのは、行政が喚起していく中で、例えば市報でいろいろ防災の情報を流します。それはどうしても一過性になってしまうものですから、例えば今みたいな防災の情報なんかを情報シリーズ物として出したときに、何か永久保存版みたいなそういうような形で家庭に、災害の情報に関してはこれを見ればわかると。それはそんな形、そういった行政の喚起ということもいいのかなというふうに思っているんですけれども、それについてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  この災害に市民の皆さん、みずから自助共助のお考えをお持ちいただいて、自分の命は自分で守るという観点を持っていただくのは非常に重要だなと、今回の災害でも感じたところでありますので、永久保存版のハンドブックなども重要だと思いますし、それから市報において定期的に注意を喚起していくことも非常に重要だなと思うんです。
  災害の後だけでなく、定期的に注意を喚起することによって、災害の大変さを忘れないでいただく、常に心に危機意識を持っていただくことが自分で自分の身を守る、そういった意味でも重要だと思いますので、永久保存版のハンドブックについても考えてまいりたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  前向きにありがとうございます。ソフト面ですので、そんなにお金もかからないというふうに思うんです。
  あとはボランティアについてですけれども、ちょっと通告はしていないんですけれども、ボランティアに関しても行政の喚起というふうな面の中で、今回は例えば沖郷地区というのは余り被害がなかったわけですね。そういうふうな中から例えば市民のボランティアというふうなことも、やはり積極的に呼びかけていくということも、自分がボランティアしたいなというふうに思っている人だったら当然積極的に行きますけれども、私もボランティア、今回させてもらいました。現場に行かないと、なかなかわからない部分というのはあります。そういった中で、やはり市民の方々よりも、市外の方々が断然多かったという、それは大変ありがたいことなんですけれども、市民としてどうなるんだろうなというところも実は感じた次第です。
  ですから、注意喚起の中にそういったこと、例えば被害がなかったところについてはボランティアしましょうやみたいな形での呼びかけですね、そういったのもいいのかなというふうに思いますので、つけ加えさせていただきたいと思います。
  次に、南陽市の将来計画の中で、一つは、第5次南陽市総合計画の見直し、これはわかりました。その中で来年度考えていくのか、来年度、とにかく見直しの検討をするというようなことですので。
  それから、駅伝の市役所チームの取り組み方については、これまで同様に頑張ってもらいたいというふうなことですが、この中でニューイヤー駅伝に出るにはハードル高いわけですね。そうすると、新しい人材を入れていかないと、なかなか難しいという現実があると思うんです。でも、それは市長としてはなかなか難しいのかなと、ちょっといろいろマニフェストとか見て、こういうふうに判断しているところですが、その辺についてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  駅伝、市役所陸上部の選手の補強については、これから職員採用試験、今月あります。この職員の採用についても、現在、総務課を中心にして、今、南陽市でどういったところの人材を不足としているのか、そういったところを考えて、これから長期的に退職者というのも計算できるわけですので、そういった長期的な方針を立てていかなければならないと思っております。
  その上で必要な人材をとっていくという考えでおりますので、まずは今、南陽市に不足されているマンパワーがどういったところがあるのか、そういったところを検討しながら、駅伝については、まずは現在の現有勢力で頑張っていただくことを考えて、そして、できる限り南陽市の知名度アップのために、駅伝関係の選手には頑張っていただきたいというふうに思っておりますので、できることについてはやっていきたいと思っております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  駅伝がもたらした売り込みですね。走るランナーとしての売り込み、これは私は正直効果はあったと思っているんです。ただ、今、市長がおっしゃられた適材適所というんですか、その事業に見合った人員というふうな形、何が事業で今必要なのかというのに対して、まず補?していきたいという考え方もわかります。
  とすれば、私が申し上げたいのは、南陽市役所チームという固定化した観念でなくて、南陽市チームというふうなことでの発想でもいいんじゃないかと思うんです。例えば南陽市役所だけでなくて、協力できる会社、事業のほうで雇った人と一緒にやっていくという、南陽市のブランドを売るわけなんで、南陽市役所を売るんじゃないので、そこらも一つの考え方としてあるのではないかというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市役所ではなく南陽市を売っていきたいんだということは、私も高橋議員と同じ思いといいますか、南陽市の知名度を上げていきたいという気持ちは同じ思いでいるところであります。
  ただ、出る大会が実業団ということになりますと、なかなか南陽市の総力を結集したようなチームで出るというのはできないという意味では、何かそういった南陽市のドリームチームのような、そういったチームが出られる大会があればいいかなというふうに思うところであります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  実業団という枠からいえば、それは無理だというようなことでしょうけれども、ただ、その発想の中にぜひ取り込めていただければというふうに思います。
  それから、観光の駅については、ぜひよろしく積極的にお願いしたいというふうに思います。
  それから、南陽中央の土地利用計画についてです。これは難しい問題だと思いますけれども、ただ現実にこれからを考えていった場合に、3年後には本当に南陽市50年になります。そうすると、50年になるということは、逆にいえば、いろいろな老朽化した施設も出てくるということです。100年たっているフラワー長井線についても、当然維持修繕かかってきます。
  そういったものと、例えば最大限200名ぐらいなのかな、一番多いときで高校生の通学に使うというの。そういったものと比較をしていく、比較をしてメリット、デメリットを変えていくということも必要なんだろうというふうに私は思っています。
  例えば25年度のフラワー長井線の経営支援事業費では1,490万円。山鉄の負担金で1,150万円、あと経営改善補助金で307万円、あと協議会負担金で27万円という金額を投じているわけです。それがずっとこれからもなっていって、利用者も少なくなっているというふうなことになってきた場合に、本当に考えていく時期なんだろうというふうに思っています。
  ただ、それはこの運営に当たっている市町村の考え方が全く違うと思いますので、南陽と長井というのは、また違うと思いますし。ただ、南陽市から見ると、本当にフラワー長井線というふうなものが、ここの南陽市役所が一つのまちだとしますと、発展できないんですね、フラワー長井線があることによって。まちとして考えた場合ですよ。足としてでなく、まちとして考えた場合。
  そういったことを先ほどは山鉄の保有だから収入確保はならないという、山鉄には収入確保なるじゃないですか。山鉄が収入確保できるということは、市の負担金というのは減っていくわけですよね。そういうふうな議論をするべきだと思うんです。
  だから、本当タブー視したものでなくて、先ほど議論していくというか、そういうようなこともありましたので、そのことをひとつ注意して見守っていきたいと思いますので、ぜひ積極的な議論を展開していただければなというふうに思います。その件について、どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  このフラワー長井線の本市にとってのメリット、デメリット、そういったところも総合的に、これから一から考え直して検討していく時期だということは、私もそのように感じますので、そういうふうに考えてまいりたいと思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  よろしくお願いします。
  あとは白竜湖については、先ほどの市長の答弁の中で私の考えと全く同感ですので、そこについては積極的に取り組んでいただければと思います。
  それから、ハイジアラインに関して、これ、やはりフラワー長井線がネックになるわけです。これは先ほどと同じですから話はしませんけれども、ぜひそこも含めて考えていかなければならないかなというふうに思います。
  それから、冬期間ですね、これはやはり見直しというふうなことにも、どうしても勾配、先ほど言った縦横断系の見直しと言いましたか、そういった要するに勾配の関係が出てくると思いますし、それから東側が崖なんで、そこらのこともあるとは思うんです。安全確保というのは大事なことですので、そこらはあるんでしょうけれども、技術的な検討をやれればお願いしたいと思います。
  そこについて、先ほど言ったフラワー長井線の蒲生田からルート113から一般県道赤湯宮内線までの整備というんですか、そこについてはやっていくよというふうなことだったんですけれども、これは長井線の例えば線路のということで踏切が当然必要なんで、その踏切の関係で難しいというふうなことをお聞きしているんですけれども、これはやはり、そうたやすいものじゃないんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  新野建設課長。
○建設課長  お答えをいたします。
  ただいまの国道113号から新生橋の前の県道までに至る区間、320メートルございますが、この中間にちょうど長井線があるというようなことで、長井線、鉄道でございまして、鉄道については基本的に立体交差を原則にするというようなことになってございます。
  320メートルでございますので、これを立体化することは非常に困難だという旨について、昨年でございますが、陸運局のほうに参りまして、仙台の運輸局でございますが、そこに参りまして説明をし、平面交差の方向で進めさせていただくというようなことの事前の協議をさせていただいておりますので、現在それらを含めて、今年度の予算の中で路線測量、地形測量、それから国道側の詳細設計、これらの作業をただいま今年度取り組むということにしているところでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  フラワー長井線がなくなったことを想像してみると、すごくすっきりするんですね。これは本当に私だけじゃないと思うんです。本当今まで常識と思っていたことを発想を転換していくということも私も必要だと思いますので、これについて、ここで結論出す云々じゃないと思うんですが、胃が痛くなるような顔をなさっていますけれども、ぜひこれは乗り越えていっていただきたいなというふうに思います。
  それから、最後に、スポーツレクリエーションエリアとしての南陽中央花公園ハイジアパークの関係ですけれども、さらなる整備を考えていくというふうなことだと思います。
  やはり東根の先ほど市長がタントクルセンターもお話ありました。それからあそびあランドですね。すごいにぎわいなんです。南陽市の花公園の中にないものというのは、まず水です。水と接する空間が南陽市にはないということです。それから、やはり花公園、森林公園でないものですから、花公園で日差しがかなり強い場合に暑いんですね、木陰が。そういったことを考えた場合に、やはり幼稚園の園児が結構来ていますので、そこらも含めて整備を、あれでいいんだということじゃなくて整備していかなければならないと思います。
  そこと夜間照明に関してですが、例えば交流人口の拡大というようなことと、それから子育て世代の関係でいいますと、時間がないんですね。要するに、若い親御さん、当然時間がない中でスポーツをする、あるいはレクリエーションするとなってくると、やはり平日の夜、それから土日になります。土日はなかなか、例えばそれぞれほかのところに行ったりしますので、その中でやっていくとなってくると、やはりナイターという活用が非常に大事だというふうに私は思っています。
  先ほど山口議員のほうから、いいものがあれば来るというふうにありました。それと同じように、何か、いや、いいなと、端的に言いますと、例えば米沢の人工芝グラウンドありますね。あそこは物すごいです、夜の活用が。ナイターですね。もう調整会議をしていかないと、毎日毎日もういっぱいになっています。高校も中学も、あるいは大人も使っていく。そこには、実は投資金額としては20億なんです。ただ10億円は土地代です。12億円であの施設ができているんですよ、例えば。
  だから、そういうふうなことから、そこまでいかなくても、とにかくナイターでにぎわいがあるというようなことが私は非常にいいのかなというふうに思いますので、その件につきましてお伺いしたいと思います。花公園のエリアの例えばさらなる整備で水場の環境であるとか、あるいは夜間の照明とか、これについて具体的にわかる範囲で結構ですので。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今、わかる範囲というのは、正直なところまだ全然ないわけでございますが、高橋議員のおっしゃる夜間の照明、あるいは水場、大変にぎわいに役に立つと私も思います。特にこの水場については、やはり水のあるところには人が集ってくる、また最近の夏場の暑い時期、熱中症対策としても子供の満足度を高める上でも、そういった水場があればいいなと。
  ドリームランドは今の設備で満足することなく、ちょっとずつでも手を加えることによって、さらに他市町村から南陽市に来てくれる、あるいはひょっとしたら引っ越して南陽市で子育てをしたいと、あるいは生活をしたいというふうに思ってもらえるような、ちょっとずつでも活用、利用度を高めるような方向でやっていきたいなという気持ちはあります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  市長が今回公約にしましたハイジアパークに子供の室内の遊び場というようなことは私もいいと思うんですけれども、室内と、それからアウトドアと分けてみた場合、特に福島の方々はアウトドアしたい。わかると思いますけれども、アウトドアをしたいということは、放射能の心配のないところで遊ばせたいんです。だから、あの表現いいかどうかわかりませんが、福島の子供は室内で遊んでいるものですから、色、白いです。サッカーなんかやっていても本当、色、白いんです。それだけ屋外でアウトドアでできないということがありますので、その辺の視点も頭に入れていただきながら、ぜひ整備充実していただければなというふうに思います。
  東根の例を出してあれですけれども、本当、あそこも体育館とあそびあランド、それからタントクルセンターと、うまく有機的に結びついて、すばらしいにぎわいがあります。それは東根市の市民だけじゃなくて、いろいろなところから来ると思うんです。南陽市からも行っていますので。そんなことから見ると、ぜひ、さらなる、欲しいところに欲しい設備、そして、先ほど言った身の丈という話になるんですけれども、財布の丈でぜひ必要なのかなというふうに思います。
  財布は借金してくればできますので、そこらもあって、うまい形での経営という、要するにバランスだと思うんですね。財政のバランスをやって、何にもしなければ、やはりだんだん縮こまってきますので、その辺はうまくやっていただければなというふうに思います。市長からいろいろと積極的な話し合いができたですから、私は大変うれしいと思っています。
  これで私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で、2番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開は4時といたします。
午後 3時49分  休  憩
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