平成26年9月定例会

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午後 4時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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田 中 貞 一 議員 質 問
○議長  次に、13番田中貞一議員。
〔13番 田中貞一議員 登壇〕
○田中貞一議員  13番田中貞一でございます。
  このたびの水害におきまして、多くの市民の方が被害を受けられました。心よりお見舞いを申し上げます。また、昨年と今年と2回も被害を受けられたお宅もありますので、本当にひどい水害であったなというふうに思っております。
  さて、その水害のさなか、市長選におきまして白岩市長が見事当選をされまして、ここの市長席に座っておられるわけでございますが、本当に心よりお祝いを申し上げます。
  さて、若い市長さんが立たれまして、これから南陽市も大きく変わっていくんだろうというふうに思っております。そんな中、この水害の現場を車でずっと上ってみますと、沢が非常に壊れております。杉の木がもう倒木し、いろいろな木々が倒木して、これから入ります秋雨前線、9月が一番多いという雨の季節に入るわけでございますが、それらが泥水と一緒に本流に流れますと、また橋の欄干などにひっかかる可能性が非常に高くなります。
  そんな中、私、質問の前に要望させてもらいますけれども、できれば、あの沢に倒れている倒木をせめて2メートル、3メートルくらいにチェーンソーで切ってもらうという対策が必要なんじゃないかなというふうに思っております。短いものですと橋桁にはひっかからないわけでございますので、長いものですと、それが本流に入りまして、堤防をつついて堤防が決壊するというようなことになりますので、降りかかる火の粉を払わなければいけないというのが当たり前だと思いますので、市民の税金を使ってでも、その防御策を講じていくべきだろうというふうに私は思っております。
  さて、通告しております質問に入らせていただきます。
  市長の基本姿勢についてでございます。
  本市将来のビジョンをどのように描いておられますか、ひとつお考えをいただきたいと思います。百年の大計というような言葉がございますが、その辺も含めどのように描いておられるか、御質問を申し上げます。
  次に、本市の喫緊の課題、今問題になって、すぐしなければならない課題はないか、そして短期的な課題をどう捉えているか。
  次に、中期的、そして長期的な課題をどのように捉えておられるかもお尋ねをいたしたいものでございます。
  2番目、人口減少の歯止め政策についてお尋ねをいたします。
  どのような対策を考えておられるかをお聞きするわけでございますが、大幅に人口が減っている現状を含め、少子高齢の波がますます大きくなる様相がございます。そんな中、白岩市長はどのようなこの政策を考えておられるか、基本的なことをお尋ねするわけでございます。
  3番目、地場産業の振興と企業の誘致政策についてでございます。
  (1)農業振興対策をどのように進められていこうとされるのかお尋ねをします。
  そして2番目、観光産業の振興対策をどのように進められるか。
  3番目、企業の誘致対策をどのように進めていこうとされているのかをお尋ねいたします。
  4項目め、お年寄りや障がいを持たれている方たちの足の確保政策でございます。
  (1)現在の3路線のバス運行だけで公平な足の確保政策と思われるかどうかでございます。
  (2)デマンド方式のタクシー、もしくはデマンド方式のバスなどの導入が大変公平な政策であると考えられますが、お尋ねをいたします。
  次に、5項目め、除雪政策でございます。
  ここ近年、大雪が続いております。南陽市では明け方の10センチ以上の積雪によって除雪が一斉指令が出るということでございますが、場所によっては非常に日中でもふぶいて、10センチ以上の吹きだまりが出たりなんかしまして、子供たちも学校帰り、非常に雪道を歩くのが苦痛に思えるときがございます。そんなとき、やはり状況を見ながら、朝1回の除雪回数を何回かにするというようなことで見直しをしていくべきでないなかというふうに私は思うんですが、いかがでしょうか。
  次に、お年寄り世帯などの入り口の除雪、もしくは排雪対策を検討すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
  また、屋根の雪おろし、それから玄関などの雪片づけなども、消防団あたりが大雪の年は一生懸命になってお手伝いをしている現状があるわけでございますが、その辺も含めてお話をいただければと思います。
  最後になりますが、ハイジアパークを市長は子供の屋内の遊び場にすると言われておりましたが、先ほどの答弁で大体の構想がわかりましたので、そうかなというふうに思っております。そのよう捉えまして、ひとつ市長にはよろしくお願いをしたいと思います。
  以上、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  13番田中貞一議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市長の基本姿勢についての1点目、本市将来ビジョンについてでございますが、本市は、市制施行以来47年を経過しておりますが、歴代の市長、議員の皆様方を初め多くの方々の御努力により市勢発展を遂げてきたところであります。今般、南陽市のかじ取りを引き継ぎ、身の引き締まる思いであります。
  さて、低成長の時代になって久しいわけでございますが、地方自治体が求められる役割は多岐にわたり、増えこそすれ減ることはありません。一方、人口の減少が進んでいくなど、一自治体であらゆる事業を潤沢にできる環境ではなくなっていることも事実であります。このような厳しい時代ではありますが、本市が置賜の中核的なまちとして、将来にわたり持続的に成長していくためには、市民と行政が同じ方向を向き、何が今、南陽市に必要なのかを市民一人一人との対話の中から生み出していく、そして市民共通の夢、希望を実現する施策を、真に必要な事業を選択し、実施していくことで、将来にわたり暮らしやすい、笑顔あふれるまちづくりを目指していきます。
  未来への責任と市民の命を守ることを最優先に、青少年が健やかに育ち、女性が輝き、高齢になっても暮らしに安心が持てるまち、企業誘致、観光、農業の振興によるにぎわいのあるまちを目指してまいる所存でございます。
  2点目の本市の喫緊の課題、短期的な課題についてでございますが、現在の最優先課題は、このたびの豪雨災害からの一日も早い復旧・復興をなし遂げることであり、その対策に全力で取り組んでまいります。
  さきに開催された臨時議会で災害復旧関係予算を可決、承認いただき、現在、復旧事業に迅速に取り組んでいるところでありますが、喫緊には災害に強いまちづくりへ向け、防災への対応が急務と考えております。
  短期的な課題としてまず取り組まなくてはならないのは、人口減少への対策であります。3人っ子政策として、第3子以降の出生に対して途切れなく支援することにより、出生数の増加を目指していきます。そして、高齢者が安心して暮らせるまちづくりに取り組んでまいります。加えて、冬期間の除排雪見直し、福祉施設の待機者解消、より便利な交通体系の検討などを進めてまいります。
  3点目の中期的、長期的な課題についてでございますが、課題は各分野にわたりますが、第5次南陽市総合計画の後期計画の策定が次年度予定されておりますので、その見直し作業の中で検討していきたいと考えております。
  なお、財政の健全化策を進め、市債を減らしていくことはもちろんですが、既存施設の維持管理費や大規模な修復が必要となる時期を踏まえ、施設の長寿命化や広域的利用を図るなど、長期的視点におけるコスト削減が課題と考えております。
  次に、人口減少歯どめ政策ついてでありますが、人口減少は、少子化対策と人口の社会移動による減少を抑制していく二本立ての政策が必要となっております。さきに申し上げましたとおり、少子化対策においては3人っ子政策をまずは実施していく所存であります。
  また、若者が南陽市に将来とも定住できるためには何が必要か、市内中学校及び南陽高校に協力をいただき、将来アンケート調査を実施したいと考えております。
  なお、詳細につきましては、9番川合 猛議員の御質問にお答えしたとおりでございます。
  次に、地場産業の振興と企業誘致政策についての1点目、農業振興対策についてでございますが、昨今の農業をめぐる情勢は非常に厳しいものがありますが、生産者側の現状といたしまして、本市を含め、全国的に農家数及び就業者数の減少、従事者の高齢化などが進行しております。一方、本市においては、経営規模面積が大きい農家数や販売金額等が大きい農家数に大きな減少は見られておりませんので、今後とも中核的な担い手農家を中心として地域農業が継続的に発展できるように、振興を図ってまいりたいと考えております。
  このほか、米価の下落やTPPを初め農業を取り巻く経済情勢も厳しさを増しておりますが、経営所得安定対策、多面的機能支払い制度、中山間地域直接払い制度を初めとする国及び県の各種補助事業が相当に広く準備されておりますので、農家経済の安定に資するよう、これらの補助制度を最大限に活用するよう推進してまいりたいと考えております。
  また、今後も先行き不透明な農業情勢の中にあって、売れる農産物づくり、6次産業や海外輸出など新しい農業経営方法の必要性も議論されているところですが、本市農業の特色である水稲、果樹、野菜及び畜産等を組み合わせた複合経営は、多角的な生産戦略を展開できる可能性を含んでいるものと思いますので、これを強みとして、中長期的な視野で新分野への取り組みについても啓蒙、推進してまいりたいと考えております。
  さらに、桜桃、ブドウ、リンゴ、ラフランスなどの生産は、本市農業の最大の強みでありますので、農業者の経営がより安定するように、なお一層の拡充を図るとともに、これらの果樹栽培を中心として米や野菜、あるいは畜産分野とともに、農業協同組合等との連携を図りながら、その生産振興を図ってまいりたいと考えております。
  農業後継者対策といたしましては、青年就農給付金等を活用して新規就農者を確保し、認定農業者制度等の推進により、担い手の育成などを推進するとともに、農地中間管理事業制度の活用及び人・農地プランの具体化等により、農家世帯の考え方に沿いながら、中核的農家への農地集約を図ってまいりたいと考えております。
  あわせて、土地条件などを整備していくことも重要課題であり、土地改良区を初め関係機関と連携しながら、国・県の制度を最大限に活用し、生産基盤の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと存じます。
  2点目の観光産業の振興対策についてでございますが、今年度は、山形デスティネーションキャンペーンが9月13日までの期間で開催されており、熊野大社の月結び、朝摘みサクランボ等、好評をいただいている新たな商品も造成できましたので、山形DC終了後も引き続き観光客に訪れていただけるものと期待いたしております。
  今後につきましては、これらの商品も含め、南陽市赤湯温泉DC推進会議において今回の山形DCの取り組み等を総括し、今後の対応を検討していくと伺っております。行政も参画しておりますので、その中で旅行商品のさらなる磨き上げと、新たな観光素材の発掘を図ってまいりたいと考えております。
  また、今後のPRにつきましては、従来の紙ベースに加え、インターネットツールも積極的に活用してまいりたいと考えております。
  3点目の企業誘致対策についてでございますが、4番山口正雄議員のご質問にお答えしたとおりでございますので、御理解を賜りたいと思います。
  次に、お年寄りや障害を持たれている方たちの足の確保対策についての1点目、3路線のバス運行だけで公平な政策と思われるかについてでございますが、現在、北部地区バス、西部地区バス、中川地区バスと3路線の運行をしており、いずれも地域住民の方々の貴重な足として御利用いただいております。
  また、昭和61年から平成9年にかけて、沖郷市民バスとして病院行きのバスを冬期間のみ運行しておりましたが、利用者の減少等により廃止となった経過もございます。
  高齢化が進む中、お年寄りや障害を持たれている方、自家用車等を持たない方などが年々増加しており、公共交通機関は生活に欠かせないものでございます。今後とも地域の皆様の声に耳を傾けながら、不公平感を感じさせない交通政策を推進してまいります。
  2点目のデマンド方式のタクシー、またはバス等の導入が公平ではないかについてでございますが、デマンド型交通は、民間の路線バスが不採算となり、撤退した後のいわゆる交通空白地帯の解消等を目的として導入される事例が多く見受けられます。
  デマンド型交通は、その性質上、利用者数が少ない場合は路線バスよりも運行経費が小さく、利用者数が多い場合は経費が非常に大きくなる傾向がございます。また、デマンド型交通の予約しなければ運行しないという性質は、長所にもなり、短所にもなり得ます。このようなことから運行経費を含め長所短所の精査を行い、市民の皆さん、地域の皆さんが利用しやすい交通体系を構築するため、実施可能なエリアを設定し、試験運行できるよう準備を進めてまいります。
  次に、除雪政策についての1点目、大雪時の除雪回数についてでございますが、本市におきましては、除雪計画において早朝除雪の出動基準を2月まではおおむね10センチ、3月は15センチを上回る降雪が見込まれる場合に出動することとしておりますが、早朝以外の除雪出動につきましても、現地パトロール等による状況確認により、早朝出動基準に即して速やかに出動することとしているところでございます。
  今後も的確な状況把握に努め、万全な除雪作業を行ってまいりますが、より充実した除雪のあり方について近隣市町等も参考として調査研究してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目のお年寄り世帯などの入り口の除排雪対策についてと、次のハイジアパークの屋内遊び場についてにつきましては、4番山口正雄議員の御質問にお答えしたとおりでございますので、理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  それでは、再質問に入ります。
  13番田中貞一議員。
○田中貞一議員  答弁ありがとうございます。
  本市のいろいろな将来のビジョンをお話をいただきました。そんな中、市長はまだ就任して日浅いわけでございますが、いろいろなこれから庁内の中で議論をされまして、南陽市の将来を間違いのない方向にしていただきたいというふうに思っております。
  さて、この2番目の人口減少の歯どめ政策です。市長は2本立てでやっていくというような話をされました。たしか、若い人が結婚をされなければ子供さんは増えないということになるわけでございます。
  その結婚対策、南陽市にもあるわけでございますけれども、それら含めて、若者の結婚対策も含めて、この人口減少歯どめ政策というものを、少子高齢化の時代において赤ちゃんをつくってもらう、生んでもらう、そしてお年寄りには長生きをしてもらうということだと非常にいいわけなんです。
  その辺を結婚対策のほうまで私、入ってお聞きしたいと思っているんですけれども、南陽高校あたりにもアンケートをとりながらいろいろなことを進めていくと言われました。その辺の状況を具体的にちょっと教えていただきたいというふうに思います。
○議長  山口企画財政課長。
○企画財政課長  田中議員の御質問にお答えしたいと存じます。
  先ほど市長が答弁いたしましたとおり、少子化対策並びに人口対策というのは、二本立てが必要だというようなことでございます。1つは、自然増減に対する考え方、これは子供の数を増やしていく。なかなかお年寄りの亡くなる方を減らすということは、これは困難でございますので、これは一つの政策としてはあるとは思いますが、一つには出生数、または合計特殊出生率というような指標を用いながら、これを上げていくということが必要かと存じます。
  その中においては、結婚対策並びに市長が掲げられます3人っ子政策、こういったものを適時配置しながら南陽市の出生率を図っていくというようなことになりますし、先ほど御指摘いただいた結婚対策、これについてもこれに類するものと考えております。
  また、あわせまして、さきの6月定例会のときにもお話し申し上げましたが、南陽市の場合ですと、県内の若者が移動する中においてはプラスでありますが、首都圏並びに仙台圏を含めた県外を含めますと、出入り、要するに社会動態がマイナスに転じるということが南陽市の特徴だというお話を差し上げました。
  要するに、県内であれば、ある意味勝ち組でありますが、その分、都会志向が強いために、そういった部分については南陽市のお子さんというのは、高校を卒業されてからとか、あるいは大学等を出られてからというような部分について、南陽市に戻らずに、そのまま都会に出ていらっしゃるというような方が多いと現実にはございます。
  そういったことを踏まえて、南陽市に戻ってくる、学校を出られて高等教育機関がないということもございますので、そういった部分ではいたし方ない部分もございますが、南陽市に戻ってこられる環境をつくるにはどうしたらいいかということがございますので、まずはその要点について中学生並びに高校生から南陽市に対する思い、また戻ってこられる環境づくりについては何が不足しているのかと、こういったものについて、ぜひその考え方を聞いてみたいということから、今年度中にアンケートを差し上げたいと存じております。その結果については議会にも報告を差し上げたいと考えております。
  以上であります。
○議長  13番田中貞一議員。
○田中貞一議員  そのアンケートをとって、その結果を後でまた議会にも伝えてくれるということでございますので、ひとつ後のその結果に注目をしたいと思います。
  少子化対策、子供が減って、減ってということなんですけれども、結婚対策は、私、一番重要なことでもあるだろうと思うんですよね。そのためにも、やはり若い人たちの働く場所の確保、そしていろいろな交流ができる機会の場所の提供、そういったものがやはり重要なことであって、こういったことも行政も今までもいろいろ手当てをされてきたわけでございますけれども、ここはもう若い市長になられましたので、いろいろな角度から若い考えの中で、今の若者の考えを取り入れたような新しい、そういったいろいろな政策を考えていくべきだと私は思います。
  さて、この少子化対策なんですけれども、私の沖郷地内では、前にもこの一般質問で申し上げたんですけれども、露橋地区なんですけれども、業者名言っていいかわからないですけれども、何々タウンという新しいタウンができまして、そこに安い宅地が造成されまして、そこに土地を買って、うちを建てた方々が三十何戸あるんです。そこにはもう三十何人の、あのとき3年ぐらい前でしたか、私、一般質問したのは。もう子供の数が物すごく多いんです。
  若い人があそこを買って入ったために、子供が非常に多い。三十何人もおりました、あの団地だけで。そして、夕方なんか行ってみますと、あの団地の中の私道になっている道路でもうボールを蹴ったりして、その子供たちが遊んでいて、昔の時代の風景を見たものでした。
  今もそういった子供は、あれから3年、4年たっていますから大きくはなっているんですんですけれども、市長もさっき言われていました、南陽市にうちを建てて、ほかから移ってきてもらって、そして人口対策も何とかしようというようなことだと思うんですけれども、そういったことも含めて、やはりしっかりとした政策で、近隣の行政と違う政策、同じ政策ですと、これ二番煎じでもうだめなわけですので、やはりどなたが見ても、おっと思うような政策というものを、思い切った政策というものを市民の税金を投じてもやることによって、将来それが大きく戻ってくるということに私はなるだろうと思うんです。
  そんなことで、ひとつ要望というようなことで聞いてだけおいてください。
  それから、地場産業の振興、農業振興対策でございます。
  今、稲穂がもうこうべが垂れ始まっておりまして、非常にいい生育状況で、収量もまずまずいいところまでいくんじゃないかというような状況でおります。そんな中、非常に心配なのが、この米価でございます。
  米価は、全国的にもうだぶついて余っておって、もう今年の米価は60キロ1万円割るんじゃないかというような農協の座談会なんかの話でありました。農協は1万円割らないよう頑張るというような話だったわけですけれども、非常にコストから考えて、この1万円を割るというようなことになりますと、市長は今、中規模的な中核的な農家を育てあげるべくやっていくというような答弁されましたけれども、そういった人たちも育たなくなる可能性あるんです。つくってももうからなければ、つくれないということになりますので。
  それで政策的には、国の政策では経営安定対策だの何だのかんだのとあるんですけれども、それで満足できるほどの米価までは上がらないというのが相場です。幾らもらっても。
  それで、この南陽市独自に米価下落したやつは補?しろというわけではないんですけれども、やはり将来の売れる米づくり、まず今は米だけ捉えさせてください。米だけを捉えれば、南陽米のおいしさを全国に行政としても一緒に先に立って発信ができるような、例えばインターネット、フェイスブック、そういったものを使いながらでも、俺の米が自信あるからといえば、南陽市のインターネット上のデパートをつくっていただいて、そのデパートの中に俺のブドウうまい、俺の米うまい、自信のあるもの、私のお菓子うまい、私の着るもの丈夫だというものをいろいろなものをテナント入ってもらって、何階建てかの大きなデパートのようなものを立ち上げてもらって、そこでネットを使って、これからはいろいろな販売に向けていくというような方策が、今の30代ぐらいの農業後継者の間でも話がるる出ております。
  そんな中で若い人はもうインターネットどんどんやっておりまして、スマートフォンでも注文できるような時代でございますもので、そんな中で何か変わったような味つけ、そういったものを進めていくような方策をぜひとも考えていただきたいなというふうに思っているんですけれども、市長の考え聞かせてください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  この販売においてインターネットを活用するということについては、田中議員と同意見でございます。近年、全国のさまざまな自治体で、自治体がインターネットを活用して地場産品をPR、そして販売の窓口になるような、そういった取り組みも見受けられております。
  本市といたしましても、そういった取り組みを参考にしながら、何ができるか、また行政としてすべき点、あるいはふさわしくない点などもあろうかと思いますが、それらを精査しながら本市のお米の魅力、付加価値が高まるような、あるいは販売において販売数量が増えていくような取り組み、何ができるか、これから庁内で検討してまいりたいというふうに思います。
○議長  13番田中貞一議員。
○田中貞一議員  ありがとうございます。
  ぜひとも、そういったネットを使っての農家の所得の向上対策といいますか、そういったものにひとつ頑張っていただきたいというふうに思います。
  そして、南陽市の農業の総売上高算出額というと160億円か70億円ぐらいでしたか、そのぐらいの金額なんですけれども、以前はお米販売のウエートがナンバーワンでありました。今はそれが逆転しまして、園芸関係がもう1番になって、お米が2番目になってというようなことなんですけれども、これは米価の下落、それから転作率の増加というようなことで金額が上がらなくなってきているわけなんです。
  そんな中で、今、南陽で非常に元気のいいのがやはり園芸関係、果物関係ですね。サクランボ、洋梨、リンゴ、ブドウ、非常に若い後継者も好んでそういったものを生産したいというようなことで頑張っております。そんな中で、いろいろな作物づくりにリンゴやラフランスなんていうとハウスや何かは必要ないんですけれども、サクランボになりますと果樹の中でも高収益作物です。1キロ当たりの単価が非常に高いということで、その中で高いんですけれども経費がかかると。
  雨よけハウスがなければ、ほとんど入梅の時期で実が割れて商売にならないということになりまして、雨よけはもう必需品だということになります。雨よけハウスが山形県の髙橋知事時代に、大体雨よけハウスが補助事業を出していただいて一気に普及した時期がありました。それがもう、それから二十数年、30年近くなりますと、もうさびてきて腐食して、土際ですね、特に地際が。そして、人が上って作業するのに非常に危ないようなハウスが結構見られてきているんです。
  そんな中で県のほうの雨よけ施設の3分の1の補助事業というのはあるんですけれども、今、ごらんのとおり、建設物価でも農業資材でも金物という金物は全て値上がりしている状況の中で、1反歩の見積もりをとりましても230万円、40万円、50万円といったような見積もりになるんです、今現在。その雨よけハウスで。そうしますと、3分の1の補助事業あるんですけれども、なかなか大変だと。
  農家が建て直して、安全なハウス大変だということで、今年も6月までハウスの建てかえ事業、新規建てる人の希望を農協でとったらば、注文ありませんでした。私だけが手を挙げたんですけれども、誰もいなくて補助事業該当しないというようなことで、だめであったんです。それを言ったら厳しい状況なんです、正直言って。
  そして、その後、県のほうでも恐らくその要望がなかったんだと思う。そして追加でまた募集になったんですね。予算余すといけないから、できないから、また追加で来たんだと思うんですが、農林課長、わかっていると思うんですけれども。それで南陽でも農協頑張って、あと二、三人集めてということで該当するような格好なんです、その人たちは。
  やはりなかなか一戸一戸の農家が厳しいという現実がありまして、私はここにこの南陽市の農業を一気に若い後継者を育てて産業として育成するには6分の1ぐらいの補助ベースを、かさ上げ補助ベースで、そういったものをつくって、産業を引っ張っていくべきじゃないかなというふうに私、思うんです。
  南陽市内のハウスの総面積が、かなりの面積ありますもので、この算出額は相当なものになります。ましてや、これから平成29年になりますと、高速道路で東京方面と関東方面とは直結で結ばれるわけでございます。そうすれば一気に南陽市も、そういったサクランボ観光とか農業体験観光とかということで一気に進める可能性が、大きな可能性出てくるわけでございますので、そういったものも、これから白岩市長のもとで、るる考えていただければいいんじゃないかなというふうに思いますけれども、ひとつ市長の答弁お願いしたいと思います、考えを。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  現在、この県からの補助に加えて、市の補助については別な制度の中で一部やっているということでございますが、これからの果樹農家、若い方の就農の促進、それから農業の振興などを考えたときに、必要な補助についてはやっていかなければならないというふうに思いますので、適切な補助制度について、これからどうあるべきか庁内で検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長  13番田中貞一議員。
○田中貞一議員  まず、ありがとうございます。
  それで時間のほうも時間なんで、観光産業のほうも、私、宮内の熊野様の近くでちょこっと仕事をしていたんですけれども、大型バス来るんですね、平日でも。そして、市役所の職員の方々もライトバンだか何だか乗って菖蒲沢のほうへ上っていったりして、恐らく雨降ると心配だからあっちへ行くんだべなと思って、私、見ているんですけれども、とにかく熊野様に、DCの影響かどうかわかりませんが、結構マイカー客、それからバスなども来ております。
  これ、先ほど市長言われたように、にぎわいを取り戻すまちの中、バスでおりて参拝して、そのまま帰られたんではの話になるわけですね。そこに一工夫、二工夫、三工夫ぐらいまで考えていかなければ、せっかく来ていただいた人にもったいないということになります。その辺をひとつまた検討をお願いしたいと思います。
  次に、(3)企業のことでございますけれども、山口議員に答弁したとおりだということでございます。
  それで、今、工業団地造成しておりますけれども、その内容について、入る企業、そして、その工事の進捗率とか、入る企業決まっているかどうかということをちょっとお聞きしたいんですけれども、どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  現在、土地開発公社さんのほうに造成をお願いしておりまして、予定では26年度、今年度中に造成完了ということで進めていただいている状況下にございます。
  なお、区画については2区画ということで、2社の企業の想定で準備を進めさせていただいているという状況でございます。
  以上です。
○議長  13番田中貞一議員。
○田中貞一議員  2社の企業が入る予定だということでございますけれども、それは間違いなく2社とは大丈夫なんですか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  現時点では2社ということで計画を上げて、農工計画で準備をさせていただきました。そのままということで現状ではなってございます。
○議長  13番田中貞一議員。
○田中貞一議員  わかりました。2社ということですね。
  工事のほうも順調に開発公社が進めていて、年内中には完成するということですよね。
(「年度内」の声あり)
○田中貞一議員  年度内ね、はい。
  次に、お年寄り、それから障害を持っていらっしゃる方の足の確保政策でございます。
  これ、今現在、3路線で約2,000万円ぐらいの支出あるわけですね、3路線で。今のバス運行に対して。その中で売り上げが、収入が約1,000万円ぐらいで、1,000万円ぐらいのお金を使って、これを運行しているわけです、実際ね。
  それで今のこの3路線の路線まで、もしくはバス停まで、自分の足で歩いてこられる距離に暮らしていられる、そういった方々は非常に助かっているのは間違いないです、これ。ただし、自分の足でバス停まで行けない、路線まで、手挙げることのできるところまで行けないというお年寄りは、自分の年金からタクシー代を出して病院に行ったり町医者に行ったりして医療機関に行っているわけなんです。
  そうしますと、私どものこの沖郷地区では、私、鍋田地区ですけれども、公立病院までは三千四、五百円かかります、片道で。赤湯まで来るには1,700円か800円かかるんですけれども、本当に片や200円、300円で目的のために行ける人、その手段がなくて往復で数千円かけて行かなければならないという、この行政は私は大変不公平だと思う。これは相当のことだと思いますよ。
  こちらのほうは路線バス走っているからいいでしょう、確かに。走っているから、そういう笑っていられるのよ。ところが私らのところに来てみなさい。切実なお年寄りの問題があるんですよ。若い人は皆働きに出て、勤めに行っていると。そして、今、隣近所の運転のできるお年寄りもなかなか乗せたがらないというのは、交通事故があると大変だというので、責任問題があるというもので。だから、もう電話でタクシーを呼んで、もう医療機関に行ったり買い物行ったりしているという現状があります。この辺をひとつ市長は認識をされているかどうか、答弁お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  近年、高齢化が進む中で交通の手段がなかなか持てない年配の方が増えているという問題については、私も認識をしているところでございます。また、今後、ますますこの問題については深刻化していくだろうという予測もされております。したがいまして、行政としても何か方策を考えなければいけないのではないかということで、この市民バスに加えて、デマンド型交通という選択肢も考えていかなければいけないと。その実施に当たっては、まずは試験的に大規模な導入ではなく、まず試験的にエリアを設定して、まず試しにやってみるということが必要なのではないかというふうに思っております。
  さまざまなことを試行錯誤していく中で、本市にとって最適な公共交通体系を模索していくことがこれから重要だというふうに認識しております。
○議長  13番田中貞一議員。
○田中貞一議員  ありがとうございます。
  本当にこのお年寄りの足の確保政策ということは、車の運転も免許ももうお返ししたいけれども、ただ足がなくなると大変だというので、やはりまだ返さないというお年寄りもいらっしゃいます。そんなことで交通安全上も、やはりそういったことも含めて考えていくべきじゃないかなというふうに思います。ひとつどうぞよろしくお願いします。
  次に、除雪政策でございます。
  最近の大雪、豪雪になったりしますと、吹雪くんですね。町のほうはよっぽどいいんですけれども、田んぼ地帯に行きますと、とにかく吹きだまりが出て、子供らが歩くのも大変だというのでいるわけなんですけれども、2月10センチ、3月15センチというあれがあるわけなんですけれども、ただ、荒れたときの雪の状況によっては、出動回数、一斉の除雪を増やしていくべきだと私思うんですよ。
  そうしなければ、日中でもやはり車が通行不能になったりするということは今の時代においてかなりの不便さがあると思いますので、どうしても過去の云々に縛られないで、今のこの雪の多い時代をいかにして快適な生活できるかということをひとつ考えていただきたいなというふうに思います。ひとつよろしくお願いします。
  あと、お年寄り世帯、それから体の不自由な方々の入り口の除排雪問題です。
  これ、先ほども申しましたが、何年か前には消防団が一生懸命やって、ずっと屋根の雪おろしをして、入り口の排雪をしたりなんかということで頑張っていただいたことがありました。本当に頭の下がる思いでございます。こういったものも、やはりいつまでも消防団に頼っていいのか、それとも行政として、もっと新たな、そういった人たちに優しい除排雪の方式というものを考えて構築していくべきじゃないかなと思います。
  市民の税金を集めて市民のために使っていいわけですから、使える金額をそういった思いやりのある優しい政策に使っていただきたいというふうに私は要望をしたいと思います。
  あと最後のハイジアですけれども、大体の構想をお聞きしましたので、赤字が大きくならないようにひとつ、第一四半期だけでも、あのぐらい人数が減りまして、赤字が出ているわけでございますので、本当に何とか赤字が膨らんで大変なことになるということは避けていただきたいというふうに強く要望だけして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、13番田中貞一議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございました。

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散      会
○議長  ただいま一般質問の最中ではありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、あしたに引き続き行いたいと思います。
  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  長い時間、どうも御苦労さまでした。
午後 4時48分  散  会
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