平成27年12月定例会

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午後 3時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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吉 田 美 枝 議員 質 問
○議長  次に、7番吉田美枝議員。
〔7番 吉田美枝議員 登壇〕
○吉田美枝議員  7番倫政会の吉田美枝です。
  早速、さきに通告してあります質問をさせていただきたいと思います。
  まず、ふるさと納税の取り組みについてであります。
  ふるさと納税は、大都市と地方の税収格差を是正するため、そして、ふるさとに貢献したい、ふるさとを応援したいという納税者の思いを実現するため、平成20年度の税制改正により制度が創設されました。そして、出身地など、応援したい自治体に寄附すると、税金が軽減されるばかりでなく、返礼品としてその土地の特産品がもらえるなど、お得感も人気を博し、今や産業振興や財源確保策として積極的な自治体が増えています。
  総務省の調査によると、ふるさと納税による今年度上半期の地方自治体への寄附額は前年同期の3.9倍で、昨年度1年間の寄附額を上回ったとのこと、また、件数も3.7倍に増加したとのこと。今年4月から減税対象となる寄附額の上限が約2倍に引き上げられ、年金の寄附先が5自体までなら、サラリーマンの確定申告が要らなくなったことで弾みがついたようです。
  新聞報道等によりますと、今年度4月から9月までの上半期のふるさと納税による寄附額は、市町村別を含む都道府県別で、山形県が50億5,100万円で、前年同期の5倍以上、全国トップであったということです。そして、県内の14市町で寄附額が1億円を突破いたしました。
  当南陽市も今年度業績をぐんと伸ばし、寄附額1億円以上の自治体の仲間入りをしたわけです。
  こうした点を踏まえ、本市のふるさと納税について、何点か質問させていただきます。
  ①本市の初年度から現在までの年度別寄附件数及び金額はどのように推移しているでしょうか。
  ②返礼品はリニューアルされているのでしょうか。また、選べる品目は現在何種類あるでしょうか。
  ③特典がもらえる最低の寄附金額は幾らでしょうか。また、寄附金額に対してどれくらいの還元となる返礼品を準備されているのでしょうか。
  ④特に人気が集まっている返礼品は何でしょうか。
  ⑤ふるさと納税で集まった寄附金の使い道はどうなっているでしょうか。
  ⑥ふるさと納税の今後の課題としてはどのようなことが上げられるでしょうか、お伺いいたします。
  次に、南陽市の観光戦略について質問させていただきます。
  南陽市は国道13号バイパスや国道113号、山形新幹線等の交通の要衝の地であり、比較的利便性が高い地であります。また、県南部の盆地に位置し、北に丘陵、南に沃野が開け、米、野菜、果樹等の栽培に適し、さくらんぼ、ブドウ、ラ・フランス、リンゴと、いろいろな季節の果物が続きます。また、開湯920年の歴史を誇る赤湯温泉を初め、熊野神社、烏帽子山公園などの観光資源にも恵まれた自然豊かな町です。今年10月には日本初となる大型木造耐火建造の文化会館もオープンいたしました。
  地方創生が叫ばれている今、交流人口の拡大を図り、もっと南陽市の名を全国に戦略的に打ち出していく必要があると考えます。
  こうした内容を踏まえ、何点かお伺いしたいと思います。
  ①南陽市内及び赤湯温泉宿泊者数の調査は行っているのでしょうか。また、宿泊者数の年間目標値はどれくらいとしているのでしょうか。
  ②赤湯温泉宿泊者に対し、どの地域から来られたのか、また、どのような交通手段で何を目的として来られたかなど、詳しいデータはとっておられるのでしょうか。
  ③5次総の産業のまちづくり施策の一つに、体験・滞在型観光の推進が上げられています。これまで具体的にどのような取り組みをされてきたのでしょうか。
  ④南陽市スポーツ文化施設総合案内のパンフレットには、「合宿するなら南陽で」と大きく表示、掲載されております。スポーツ合宿等で赤湯温泉を利用した宿泊者の調査はされているのでしょうか。
  以上お伺いいたします。
  誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私からの壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  それでは、誠意ある答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  7番吉田美枝議員の御質問に誠意をもってお答え申し上げます。
  初めに、ふるさと納税の取り組みについての1点目、本市の初年度から現在までの年度別寄附件数及び金額の推移についてでございますが、制度創設初年度の平成20年度の寄附件数は333件、金額は848万4,000円でございました。平成25年度までの5年間は、ほぼ同水準で推移し、平成26年度には金額、件数とも前年までの2倍程度まで伸びております。今年度はお礼の品の品目、内容を大幅に充実させるなどの取り組みを行ったことから、11月末現在で、件数では約1万1,000件、金額では前年比10倍以上となる約2億円のお申し込みをいただいております。
  次に2点目、返礼品はリニューアルされているのか、また、選べる品目は現在何種類かについてでございますが、お礼の品は昨年度の13品目から、本年4月に37品目に増やし、年間を通した公募などで追加し、随時リニューアルをしております。また、現在選べる品目は44品目ですが、申し込みが終了した季節の果物等を含めますと52品目であります。
  次に3点目、特典がもらえる最低の寄附金額、また、寄附金額に対してどれくらいの還元となる返礼品を準備しているかについてでございますが、1万円以上の御寄附をいただいた方におおむね5割から7割の金額相当のお礼の品をお送りしております。
  次に4点目、特に人気が集まっている返礼品についてでございますが、はえぬき20キロを初めとするお米と米沢牛、季節の果物でございます。
  次に5点目、寄附金の使い道についてでございますが、寄附をお申し込みいただく際の御希望では、子育て応援事業が約4割、森林を保全し自然豊かな郷土づくり事業が約3割、市政全般が約2割となっております。ふるさと納税の趣旨を生かし、有効に活用させていただきたいと考えております。
  次に6点目、今後の課題についてでございますが、制度の知名度が上昇し、全国各地から御寄附をいただいている状況であり、本市においても特産品を全国に発信する機会と捉え、地域経済の活性化の有効な方策として、積極的に取り組んでいく所存でございます。
  次に、南陽市の観光戦略についての1点目、宿泊者数の調査についてでございますが、赤湯温泉旅館の宿泊については、各旅館から聞き取り等を行い、宿泊者数を把握しており、平成26年度は25万1,900人でございました。また、目標値については、このたび策定した南陽市総合戦略の中で、平成31年度の目標値を、赤湯温泉宿泊者数28万人と設定しております。広域的な連携を行い、国内のみならず、外国人観光客の誘客を推進し、観光客の増加を図りたいと考えております。
  次に2点目、赤湯温泉の宿泊者の動向についてでございますが、居住地、交通手段、目的などの詳細なデータは整備しておりません。各旅館への聞き取りや観光果樹園、文化施設などへの聞き取りで傾向を把握することがありますが、その数値を蓄積したものはございません。宿泊者の動向を把握することは有用なことであると認識しておりますので、今後、効率的な把握の方法を研究してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に3点目、体験・滞在型の観光推進についてでございますが、本市では農業体験、観光果樹もぎ取り体験、スカイレジャー体験など、さまざまな体験メニューが開発されております。具体的な例を上げますと、赤湯温泉宿泊者が農作業を体験したい場合のメニュー、さくらんぼの朝摘み商品、パラグライダーやハンググライダーのフライト体験などがあります。また、民間でも体験工房を開設して、さまざまなメニューを実施しており、情報を発信するなど、PRに努めております。滞在型観光については、体験メニューを増加、充実させることによって、滞在型観光の推進にも結びつくものと考えております。
  次に4点目、スポーツ合宿等で赤湯温泉を利用した宿泊者の調査についてでございますが、聞き取りで調査をしております。平成24年度に当時のスポーツ文化課が赤湯温泉旅館協同組合と協議して作成したスポーツ合宿専用プランの利用者を含んだ宿泊者数は、平成26年度は237名でございましたが、今年度につきましては、11月末現在で323名となっております。
  本市には、中央花公園、向山グラウンド、総合公園、スカイパークなど、充実したスポーツ施設と温泉宿泊施設がございますので、スポーツ合宿地としてすぐれた場所であることを情報発信してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  それでは、何点か再質問させていただきます。
  まず、ふるさと納税のほうですけれども、寄附金額に応じたポイントを付与して、有効期限内であれば、付与した時期に関係なく、自分で好きな時期にポイントを利用した返礼品を受け取ることのできるポイントカタログ形式については、導入されておられるのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  吉田議員のただいまの御質問にお答え申し上げます。
  今御提案されました制度につきましては、私どものほうでのポイントという扱いについては、金額1万円について一つの返礼品、そして、2万円、3万円となったときに、複数使えるというような形でのポイントという表現をとらせていただいておりますが、ただいまの御質問のような年間を通じてという中での制度の活用については、現在のところ想定はしてございません。あわせて、私どものほうで先ほど市長答弁にございましたように、お米、そして肉、特に果物については、季節での限定的な短期間の中での正味というものもございますので、その辺も勘案しないと、そういう制度への対応というのは難しいのかなというのが現在の状況でございます。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  ありがとうございます。
  ふるさと納税というのは、同じ自治体に複数回寄附してもオーケーなわけですから、お気に入りの自治体を見つけて、何回もお礼の品をもらうのも一つの手でありましょうけれども、ポイントを使わずにためておいて、期間限定の特産品とか高額な返礼品と交換することも可能なポイントカタログを導入し始めている自治体というのがすごく増えているようです。通常、寄附者のやりとりというのは、寄附をいただいたときだけで終わってしまうんですけれども、このポイント制度であれば、有効期限内まで関係を続けるというメリットがあるということ、その間、市のPRなんかもすることもできますでしょうし、南陽ファンづくりにはもってこいというか、ファンづくりにも結びつくのかなというふうに思います。
  先ごろなんですけれども、私、親戚の結婚披露宴にお邪魔した際に、福岡から来られたお客様とふるさと納税の話で盛り上がって、カタログはないのと言われたんですね。その方は高齢でもあったし、パソコンが使えないので、詳しい情報は全然わからないんだということでした。こういった方々に対しても、それがあればお勧めできるのかなと思ったもので、ちょっと検討していただければなと思います。
  あと、ふるさと納税で当市に寄附してくださった方にお送りしている品物に対して、よかったとか、いろいろな感想が寄せられているかと思うんですけれども、そういった感想等を少し御紹介いただければと思うんですが。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  感想、大変おいしいお米だとか、あと、南陽にも米沢牛があって、その中でもサーロインとヒレとあるんですが、ヒレ肉を好まれて大変おいしかったと、そういうお褒めの言葉を頂戴しております。反対の言葉は控えさせていただきます。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  反対の言葉というか、実は私、今回の質問をするに当たり、パソコンを開いてびっくりしたことが、今年の春に取り組まれて、すぐにもらえる大穴特典ということではえぬきの20キロ、それで火がついたように思うんですけれども、これに対して、非常においしくなかったという書き込みがあってびっくりしたんですけれども、7月16日の書き込みのようでしたけれども、閲覧数が615という、これまたびっくりするような数で、情報伝達の怖さを知ったんですけれども、その一方で、この書き込みに対して、南陽のお米が悪かったんじゃなくて、あなたの保管の仕方と時期が悪かったんじゃないかというような回答が寄せられてあり、ほっとした次第ですけれども、本当に南陽のお米はおいしかったんだよという、でも、せっかくのお礼の心づもりがそういった内容だったりすると、ちょっとがっかりするので、元も子もないので、お米初め、そういった生鮮食料品に対しては、保存方法等も丁寧な説明書をつけるとか何かというような心配りも見せていただきたいものだと思います。
  また、返礼品に対しては、期間限定もさることながら、やはり数量限定というのもしていらっしゃるとは思うんですけれども、考えなければ、やっぱりよい品物を相手様にお礼として送るんですから、一つの南陽市のブランド品、本当に品質のよいものをおあげできるように、細かい配慮等もお願いしたいと思います。
  あと、1度寄附していただいた方に対して、毎年納税していただけるような案内状とかダイレクトメールとか、そういったのはしておられるのでしょうか、お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの御質問の内容でございますけれども、お祝いの品をお送りするときにお礼状ということで添えさせていただいております。
  先ほどの市長答弁の中でもございましたが、特に今年度に入りまして、件数が1万を超える数字になっていると、これの影響については、要因については、先ほど御質問の中であった制度改正と、そして仕組みの簡略化とあわせて、ふるさとチョイスというホームページの専用サイトの中での閲覧が多く御希望されるという関係から、そこまでの再度のお願いという形の対応はなかなかできかねております。ただし、先ほど御質問の中でもありましたように、複数回できるという中での、複数されている方も相当数いらっしゃるように私どものほうでは捉えておりますので、その辺で私どもとしては、まずは限られた範囲の中でのお祝いの品の大変心遣いをした上でのよい品物、南陽市として誇れるものを、その鮮度を保ちながら、そして、よい状態を保ちながら、御希望された方にお届けできるような対応をしていきたいと関係の機関と一緒になって今、進めているところでございます。そして、今後もそのような形でまずは進めていきたいと思っております。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  ぜひ本当に、南陽ブランドというか、南陽の名を広めるために、そういった心配りをお願いしたいと同時に、今年の1月から寄附できる金額がこれまでの2倍になったこととか、あと、4月からですか、ワンストップ特例制度、それが始まったこととかでますますお得感、お得で便利になったふるさと納税なんですけれども、住民税というのは、本来は住んでいるその自治体に納めるのが本来なんでしょうけれども、ふるさとで生まれて育って、その地域での税金の恩恵を受けて大きくなったにもかかわらず、いざ働き出すと都会に出ていって都会に納税してしまうというか、そういう現実があって、その格差をなくすために始められたのが、このふるさと納税の本来の目的だと思うんですけれども、寄附金が住民税から控除されることとか実質的な負担が2,000円とかというようなことから、本当に自治体間でお礼の品の受け取り合戦というか、本当にそれがヒートアップしてきているような状況なのではないでしょうか。
  そうした中で、昨年度なんですけれども、尾花沢市で2億2,400万円とかという尾花沢市のふるさと納税に寄せられた金額があるんですけれども、そこでは市外在住の寄附者全員の方に袋詰めした使途の報告書を送っていらっしゃって、それに対して感謝の言葉とか、感動の言葉も寄せられているなんていうのを目にしました。こうしたことが財源確保にとどまらず、市のPRとか市のイメージアップにつながっているようなので、そういった、ホームページ上で使い道は公開されているようですけれども、こうした細かな配慮というか、そういうのもぜひ検討していただきたくて、そうすることで市のイメージアップをどんどん図っていくことができるのではないかということで、1人でも南陽ファン、応援者を増やすような取り組みも今後検討していっていただきたいと思います。
  どのような方法というか、いろいろ考えられるでしょうけれども、今担当のほうで考えていらっしゃる今後につながる取り組みというか、あればお聞かせいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  先ほどの答弁でも申し上げましたが、まずはお祝いの品の充実とあわせて、いいものをお送りして、そしてそれを通じて南陽ファンになっていただき、また再び寄附をするというような行為に持っていただけるような対応を関係の皆様と一緒に取り組んでいくということがまずは大事なのかなと今も捉えているところでございます。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  ありがとうございます。
  先ほどから課長、お祝い品っておっしゃっていますけれども、お礼の品ですよね。
  南陽ではふるさと納税の使い道として、子育て支援事業に4割ですか、あと森林保全とかというふうに、郷土づくり事業なんか、4つの事業が上げられておりますけれども、具体的にどういった事柄に使われているかというか、何割というのはお聞きしましたけれども、いまいちはっきりした事柄が伝わってきません。ふるさと納税の使い道を自治体がPRしてプロジェクト化して、そして寄附を募る方法もあって、これだと目的がはっきりして、自治体の課題解決に寄附者の意思も反映できるのではないかと思います。
  寒河江市の取り組みを目にしたものですから、国の重要文化財になっている慈恩寺の本堂に液体が散布された事件を受けて、「僕らの宝慈恩寺を守ろう!」プロジェクトですか、それなんか立ち上げて、目標金額450万円に対して38日間で支援人数388人、達成金額は924万5,000円と倍以上の金額、3万円以上の寄附ではえぬき60キロという特典はあったにしても、明確な目的に対しての本当の応援の意味での寄附であるわけです。
  このほかにも、全国的にさまざまな例がありまして、犬の殺処分ゼロを目指す取り組みとか、あと、千本桜じゃない、万本桜公園というか、桜公園の桜を復活させる取り組みとか、難病支援なんていうのもありました。
  地域課題に目を向けて共感を得られそうなプロジェクト、そういったものを展開して、制度活用の幅を広げて、南陽ファンを1人でも多く増やす、こうした取り組みをぜひ検討してみてはいかがかなと思うわけですけれども、いかがでしょうか。例えば文化会館もできたことですし、森林保全、森林サミットをしてみるとか、先ほど例に挙げましたけれども、烏帽子山の桜を何とかしようプロジェクトとか、そういった何か地域課題に密着した、はっきりした目標というか、目的を持ったふるさと納税の使途を考えていただきたいと思いますけれども、それについて一言お願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  吉田議員御提案の目的を持ったプロジェクトということでありますけれども、寒河江市の場合は全国的にもニュースで取り上げられた残念な事件をもとに、それを逆転の発想でプラスに転じていこうということだったと思います。そのほかにも、やはりその自治体にとって大変重要な課題、市民全員で共有できるような課題がそのプロジェクトの目的になっているかというふうに思います。どういったものであれば、市民全員が共有して、そしてそれがよその町の方からも共感を持って応援いただけるのかということについては、広く御意見を議員からも頂戴して、そういったものがあった場合に、そういった目的を持ったプロジェクトというものをさせていただければというふうに思います。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  ぜひその辺を検討していただきたいと思います。
  それでは次に、南陽市の観光戦略のほうに移らせていただきたいと思います
  南陽市の市政要覧の統計資料によりますと、毎年観光客数が100万人ちょっと、そのうち赤湯温泉が26万から27万人程度となっております。この数をそのまま赤湯温泉宿泊者数と捉えていいのでしょうか。というのは、今年9月に出された南陽市まち・ひと・しごと創生総合戦略の南陽市の魅力発信による観光推進の達成すべき成果目標というふうなことで、赤湯温泉宿泊者数の基準値が平成26年度25万9,900人で目標値が28万人となっております。観光客数イコール宿泊者数という考え方なのか、どのような調査のもとで出された数字なのでしょうか。その根拠となるものは何でしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それではお答え申し上げます。
  これにつきまして、先ほど市長からの答弁にもありましたように、各旅館の聞き取り調査等により算定した数字でございます。
  以上です。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  この数字というのは、県のほうへも報告されているというふうなことでしたけれども、県の調査は、観光客数の調査なのか、それとも宿泊者数の調査なのか、そこのところを明確にしていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  これにつきましては、宿泊者数と、あと赤湯温泉で宴会をなされた方の日帰りの方の数も入ってございます。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  赤湯温泉に14ありますよね、宿泊施設。それの聞き取り調査をもとにして出された数字ということで、宿泊者数が年間25万人から目標値が28万人というようなことでよろしいわけですね。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それではお答え申し上げます。
  これにつきましては、宿泊者数と日帰りの宴会のみの方の合算した数字でございます。なお、宿泊者数につきましては、これは県内の全ての自治体も同じなんですけれども、1泊2日ということで、2日間いるということで、延べ人数でなってございます。宿泊者数につきましては、ダブルで、1泊2日で2人というふうにカウントしてございます。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。詳しく教えてください。
○みらい戦略課長  詳しくというよりも、赤湯温泉の宿泊者数をKPIで捉えたということで、ここについての数字は商工観光課のほうでの統計の数字になるわけでございますが、ここをもとに目標値を28万人ということで定めましたので、宿泊者数というカテゴリーをこの数字を基準値にさせてもらったというのが今回の総合戦略の中での捉え方でございます。宿泊者数をこの数値で定めさせてもらったということです。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  そのまま宿泊者数として受け入れるとしても、赤湯温泉の宿泊者数を調査する場合に、実は、私どもで、会派のほうで下呂市の観光の宿泊者調査一覧表というのを商工観光課のほうにも先にお渡ししておいて見ていただくようにお願いしたんですけれども、これを見ますと、本当に一桁台まできちんと出していらっしゃるんですね。毎年、年度別もそうなんですけれども、観光客がどこからいらっしゃったのか、そして先ほどありましたように、何で来られたのかと本当に精査してあるわけです。そうすることで戦略が立てられるというか、やっぱりそういった細かい数字がなければ、戦略なんてとても立てられるものでないと思うんです。ここが弱いから、じゃ、ここに働きかけをしていくんだとか、そういった細かい調査をもとにしないと、本当に戦略なんて立てられないと思いますけれども、そういったことに関してどうお思いでしょうか。この下呂市の先にお渡ししていた資料等も含めて、感想等でもいいですし、これからどうしていきたいのか、お願いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それでは、お答え申し上げたいと思います。
  私のほうでも吉田議員からいただきました資料等、参考に見せていただきまして、有効な資料だなということで、市長答弁にもあったと思うんですけれども、ただ、これにつきましては、各旅館、旅館組合の協力が必要と考えておりますので、今後旅館組合と協力しながらどのようなアンケートをとるか考えて検討していきたいと思います。アンケートにつきましては、旅館組合と協議しながらどういうものにするか、今後検討していきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員のおっしゃっていることというのは、まず正しい現状、情報を把握して、それに正しい分析を加えなければ正しい戦略は立てられないのではないかということで、先ほどの佐藤議員の労働者の実態を正確に捉えることが重要ではないかという御指摘と一致しているものだというふうに思います。その点については、私も同感であります。
  本市にとって、今後の戦略の立案上、どういった情報が有効であるか、その点については、いただいた資料も参考にさせていただいて、今後の情報収集のあり方を内部で検討して反映させてまいりたいというふうに思います。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  ぜひそのようにお願いしたいと思います。
  先ほどの数字なんですけれども、旅館組合のほうから聞き取り調査したというようなことでしたけれども、温泉組合のほうでは、月別の集計というのは本当は欲しいところなんですけれども、データはとっていらっしゃらないにしても、せめて桜まつり期間中とかさくらんぼ狩りの期間中とか、そういった各種イベント時の観光客の宿泊者数ぐらいはきちんと調査されているのではないかなと思うんですけれども、それを行政としては取りまとめて、具体的に南陽市としての統計としてとっていただきたいと思うんですけれども、それはもちろんとっていらっしゃいますね。お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  月別の赤湯温泉に何人という統計はとってございます。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  すみません、繰り返しますけれども、それは観光客数、1泊2日を2とカウントした数字でしょうか、それとも、宿泊ですから1泊1人としてのカウント、どちらでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それでは、お答えします。
  私のほうとしては延べ人数、先ほどありました1泊ですとツーカウントというカウントでとってございます。
○議長  答弁を求めます。
  山田税務課長。
○税務課長  それでは、私ども入湯税のほうで申し上げたいと思います。これは旅館のほうから申告していただいてというふうになるわけでございますけれども、これについては、1カ月分、毎日の分を宿泊者と、あと日帰りというふうなことで統計を私どもに出していただいて、そして入湯税の申告に使わせていただいているところでございますので、もしその時期の部分が欲しいというふうなことでございましたならば、私ども用意することは可能でございます。
  以上でございます。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  じゃ、細かい数字は結構です。
  南陽市の観光計画策定に当たって、どういった方々が参画されておられるのでしょうか。
  これも下呂市の場合で大変申しわけないんですけれども、多くの市民の参加を得ながら、各地域の計画検討委員会とか、市民代表と市職員のプロジェクト委員会を立ち上げて、観光協会連絡協議会、商工会連絡協議会、温泉旅館協同組合の協力のもとで、5年間で本当に確実に実行できる具体策をまとめ、そして毎年年度末には成果の検証を行いながら、適宜新規政策の追加を行いながら、所期の目的を達成していくというようなことでありました。下呂市というのは、人口3万5,000人ちょっとぐらいで、年間の観光客数は150万人の誘致を目標としているんですけれども、本当に宿泊者数を一桁台までしっかり捉えておりまして、宿泊者数が23年度が、100万人ちょっと、下呂市全体で110万人に対して、下呂温泉宿泊者数で100万3,361人なんていうようなはっきりした数字が上がっております。こういった本当に、多くの市民が主体的に自分たちの町の観光計画策定に積極的にかかわっていくことで意識も違ってくると思いますので、そういった計画策定、どのようにお考えなのか、今の現状と今後どうしていくべきか、その辺お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それでは、お答え申し上げたいと思います。
  南陽市の観光の計画、アクションプランといいまして、前回は向こう10年間の計画を立てておりまして、これにつきましては、平成28年度で終了いたします。したがいまして、来年1年間をかけまして、新たな計画を策定するように今、考えてございます。
  なお、委員につきましては、先ほど吉田議員からありましたように、観光協会、もしくは商工会、もしくは有識者等の方から入っていただきましてつくっていきたいなというふうに現在考えておる次第でございます。
  以上です。
○議長  7番吉田美枝議員。
○吉田美枝議員  プロジェクトをぜひ立ち上げて、1人でも多くの市民にかかわっていただいて計画策定というふうにしていただきたいと思います。
  時間も残りがわずかなので、スポーツ合宿の件に移りたいと思います。
  先ほども冒頭で言いましたけれども、総合案内パンフレットに「合宿するなら南陽で」といった見出しで市内のごく狭い範囲に並ぶ充実した体育施設、東北有数の温泉街で、疲労回復効果の高い温泉を備えた温泉宿泊施設ということで各旅館の紹介等も載っております。
  分校の管内視察で市民体育館にお邪魔したところ、この資料をもとにちょっとお話を伺ったんですけれども、赤湯温泉施設は、先ほどもありましたように、料金が高くてなかなか宿泊には結びつかないというお話でした。
  そこで一つ提案したいと思います。
  市内でスポーツ大会とか合宿をする団体に対して、合宿等誘致促進奨励金なるものを交付する制度を考えてみてはどうでしょうか。これは、今年、会派での研修で訪れた南さつま市の例でありますけれども、市内の宿泊施設への宿泊日数が連続2日以上で、かつ延べ宿泊数が20泊以上のものに対して、一般は延べ宿泊数に1,000円を乗じた額、高校生以下は700円を乗じた額を奨励金の額として、限度額は20万円とするという制度でありました。これによって、もともと南さつま市はスポーツの盛んなところですけれども、これがすごく使い勝手がいいということで、合宿誘致にも結びついているというようなお話でした。
  日本初の大型木造耐火の文化会館がオープンしまして、交流人口の拡大のためには、ビジネスホテルの建設が必要なんていうふうなことが叫ばれている中ではありますけれども、一朝一夕には建設はなかなか難しいと思います。やはり長い歴史のある赤湯温泉という資源をまずは生かしていくことを考えなければならないのではないでしょうか。延べ云々ではなくて、しっかりしたデータをもとに、現状と課題を明確にして、その上で観光客のニーズを分析しながら実効性の高い観光戦略を練り上げていただくことを期待して、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長  以上で7番吉田美枝議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
  ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、あすに引き続き行いたいと思います。

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散会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうも御苦労さまでした。
午後 3時50分  散  会