平成27年3月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  11番、真風会、板垣致江子でございます。
  ようやく春の兆しがそこここに感じられ、周りの雪解けも進み少しほっとしているところですが、2年続けての水害、そしてこの冬の大雪で市民皆が疲弊しております。除雪作業中の事故や住宅被害も多く発生し、農業関係被害も今後どのくらい出るのか心配されるところです。少しでも被害が少ないことを祈るばかりです。
  あす3月11日は東日本大震災から4年目を迎えます。昨日も被災地では犠牲者の追悼式や防災訓練が行われ、県内でも追悼の集いや支援コンサートが開催されたと報道されておりました。
  テレビでも連日、被災地の4年目を迎える状況が特集番組として報道されていますが、4年もたっているのに余りにも進んでいない復興の状況に愕然としております。
  岩手・宮城・福島県で建設されたプレハブ仮設住宅5万3,000戸のうち必要がなくなり撤去されたのはわずか467戸、災害住宅建設は計画の19%しか進んでいない状況だそうです。そんな中、どんどん進む高齢化と仮設住宅だけでなく被災地の半数近くの人がPTSD(外傷後ストレス障害)や多くの病気を抱え、先の見えない不安と闘っているということでした。特に原子力発電所事故のあった福島県は避難生活者がいまだ約12万人ほどおられ、避難指示区域の除染作業は進んでいるとされておりますが、第一原発の廃炉作業には1日6,000人から7,000人もの人が働いているにもかかわらず、現場の放射線量が高く危険なため作業ははかどらず、全ての作業が終わるには30年から40年かかると言われております。最近は痛ましい死亡労災事故が続いているそうです。
  また、汚染水の外洋への流出は、風評払拭のため県民が一歩一歩努力し、せっかく築いたものが壊れてしまったとの福島県知事の会見でした。このようにまだまだ多くの人々が苦しんでいる状況であるにもかかわらず、政府は原発の再稼働の推進や集団的自衛権を行使できる新たな事態についての武力攻撃事態法と自衛隊法の改正案の合意を目指すとしています。一体政府はどこを向いているのか。しっかりと弱者に目を向け、国民が普通の生活をできる幸せと平和な国のために頑張っていただきたいと思います。
  私たちも、被災地と思いを同じに、寄り添い、できる限りの支援を続けていかなければと思うところです。
  それでは、さきに通告しております質問に移ります。
  市政全般、平成27年度施政方針の施策について。
  1点目、このたびの施政方針は白岩市長の所信表明ともいうべきものと捉え、市民も大いに期待を持っているものと思われます。第5次南陽市総合計画、「確かな未来へ 夢はぐくむまち 南陽」の実現に向け、市政運営の基本方針として、新たな行政課題に対応できるよう組織の見直しを行い、組織体制の整備と人員配置を行うとされましたが、次の点をお伺いいたします。
  ①企画財政課を「みらい戦略課」と「財政課」に分割するとした「みらい戦略課」の重点施策は。
  ②子育て支援事業を円滑に推進するため、「保健課」を「すこやか子育て課」とし、ワンストップサービスを目指し相談窓口の一本化に努めていくとされましたが、なぜ子育てだけなのか、現在の「保健課」「福祉課」との施策の違いは。市民にとってわかりにくくなっているのではないでしょうか。市長のお考えをお伺いいたします。
  2点目です。
  この3月に完成、秋にオープンする文化会館には、市長も、市民に親しまれる木質感あふれる温かみのある音響空間を、芸術文化の拠点、交流人口増の起爆剤として活用し、「人が集い賑わいのある南陽」を築きたいとされていますが、事業の取り組みについてお伺いいたします。
  ①文化会館の事業には、市民も多くの関心と期待を寄せているところですが、チケットの販売・購入・スタッフなど課題が多いと思います。まずは友の会のような応援団組織を早急につくるべきと考えますが、市としての対策はどう考えているのかをお伺いいたします。
  ②生の舞台芸術鑑賞は、子供の豊かな感受性や創造性を育てる大事な社会体験です。今後の小学・中学・高校生の芸術鑑賞教室などの取り組みはどのようにされるのか。また、残念ながら、今までなかなか取り組んでいただけなかった、自主事業における児童作品の取り組みはどう考えているのかお伺いいたします。
  ③人々が気軽に来られるスペースづくりとして、また文化の継承として名誉市民の芳武茂介氏や小関賢一画伯の作品の常設展示はできないのかお伺いいたします。
  3点目、南陽市役所陸上部は水害対応で1カ月も練習ができなかったにもかかわらず、2年連続でニューイヤー駅伝に出場、市民への感謝を胸に走ったとすばらしい頑張りを見せてくれ、南陽市を全国にPRしてくれました。また子供たちや市民に大きな感動と夢と元気を与えてくれました。
  今後の陸上部への市長のお考えをお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市政全般、平27年度施政方針の施策についての組織体制の整備と人員配置についての1点目、みらい戦略課の重点施策についてでございますが、第5次総合計画の後期計画の策定、まち・ひと・しごと創生法に基づく本市の新たな地域総合戦略の策定等を重点施策としております。
  2点目のすこやか子育て課と現在の保健課と福祉課との施策の違いについてでございますが、現在、乳幼児や児童・生徒に係る保健、医療、福祉の手続につきましては、福祉課と保健課にまたがっておりますが、子育てにかかわる窓口を一本化するため、すこやか子育て課を設置するものでございます。また、市民の皆さんがよりわかりやすいように課名も配慮したところでございます。
  次に、文化会館の事業の取り組みについての1点目、応援団組織の組織化についてでございますが、完成された文化会館の建物を市民の皆様に見学いただく場を設け、その後、自主事業等で活躍いただけるボランティアスタッフを募集してまいりたいと考えております。
  活動内容といたしましては、自主事業の企画や当日の運営補助などとなりますが、このほかに舞台演出や音響、照明の操作に興味がある方は、文化会館の専門技術者から講習を受け、ボランティアスタッフのスキルを伸ばす事業も計画してまいりたいと考えております。
  将来的には、市民の皆さんが事業の企画から本番の運営まで携われる機会を設け、文化事業に興味を持っていただき、文化水準の向上に努めてまいりたいと考えております。
  また、自主事業のチケットの販売については、文化会館での窓口販売のほかに、市民の方々に優先して販売する先行販売や、コンビニエンスストア、さらにはウエブ販売等を行い、市外や県外からもお越しいただくことができる体制をつくってまいります。
  2点目の、芸術鑑賞教室等及び自主事業における児童作品の取り組みについてでございますが、学生の芸術鑑賞については、文化会館での開催をメーンに事業を計画しておりますが、そのほかにアウトリーチ事業として、学校への出張鑑賞等も計画しております。また、自主事業につきましても、演目によっては手軽に文化事業に触れられることができるよう学生券を設けてまいりたいと考えております。
  学生の芸術鑑賞につきましては、教育委員会を初め関係機関との連携も必要でございますので、格段の御理解と御協力をお願いいたします。
  さらに、乳児や児童向けの自主事業も企画しており、若い親子世代への文化事業の取り組みにつきましても、今後力を入れて推進してまいりたいと考えております。
  3点目の、芳武茂介氏や小関賢一画伯の作品の常設展示についてでございますが、展示位置や作品について関係課と協議、検討中でございます。
  なお、市民の愛好家皆様の展示等につきましては、文化会館内の展示ギャラリー及びラウンジ等の活用により期間展示が可能ですので、広く御利用いただきたいと思っております。
  次に、今後の市役所陸上部についてでございますが、板垣議員の御質問のとおり、市役所陸上部は、これまでさまざまな大会に出場し、南陽市を全国的にPRするとともに、市民に感動と夢と希望を与えております。特に2年連続出場となった今年のニューイヤー駅伝では、昨年を上回る成績を修め、全国的に注目度も高く、子供たちや災害に見舞われた方々の大きな希望になったものと思います。
  こうした大会での結果は、これまでの選手一人一人の頑張りはもちろんのこと、多くの方々からの温かい御支援と御声援があってのことであります。陸上部に所属する職員には、これまでどおり公務員として職務に専念しながら、練習時間を確保し、できる限り本市の知名度アップのために頑張っていただきたいと考えております。
  私もこれまでどおり応援してまいりますので、皆様からも引き続き温かい御支援、御声援をお願いいたします。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  御答弁ありがとうございました。
  施政方針を中心にこのたび質問させていただきますが、先日施政方針をいただきまして、この企画財政課をみらい戦略課と財政課にする。それから、保健課をすこやか課にするという言葉はなかったんですね。すこやか課を設置するという言葉がありまして、私は保健課をすこやか課にするというふうには捉えなかったものですから、後でちょっとびっくりしたんです。
  まず、そのみらい戦略課なんですが、企画財政課、非常に事務的な課だったと思いますが、そこにみらい戦略課という言葉がつきまして、私も「お、これからいろいろなことを頑張るんだな」とまず思ったんですが、そこで、ここに文化会館の担当もみらい戦略課にするというところで、それはできるのかなと。
  今、文化会館の建設が終わって、これから会館が始まり、いろんな企画がされるわけですが、そこのところで、このみらい戦略課をつくった中には、地方創生事業を推進するためということもあったということで、そちらはわかるんですが、そこに文化会館のこれからのさまざまな事業、企画、運営、その状況を全部きちんとつくっていかなければいけないと思うんですが、その辺の心配が私はあるんですが、市長はどういうふうにお考えなんでしょう。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  市長にかわってお答えいたします。
  そもそも企画財政課で、企画と財政課に分けた。それで企画をみらい戦略課にしたというイメージで捉えていただければありがたいと思います。
  文化会館につきましては、建設が一段落をしてこれから運営のほうに移るわけです。従来の市民会館の場合は教育委員会で所管をしていたというのは御存じだと思うんですが、今回は特に市の行事全てについて調整をして、できれば文化会館で、全てとは言わないんですが、各課にまたがる事業を積極的に利用していただくために、本来であれば企画の部分にそこをぶら下げたいというのが今回の狙いであります。
  ですから、文化会館整備課として人員はほとんど変わりません。その企画のほうにぶら下げて、全体の調整をできるような形にしました。教育委員会に置くと、どうしても教育委員会との中での調整だけになりますので、市長部局とどうしても連携がやはりできないというようなこともございまして、今回はそのみらい戦略課の中で市の市長部局も含めて全てを見渡したいというようなことでぶら下げました。
  以上であります。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  なるほどと言わせていただきます。
  ちょっとやはりそこまでの発想は、私は思い浮かばなかったものですから、そういう観点で考えていただきますと、文化会館での事業、そして市の活性化のための事業、全てがそこを通して各部局に回るということで、それはいいことだなと思います。
  みらい戦略課というところで、市長の思いが非常に出ているものと思ってはおります。ただ、そこのところは頑張っていただきたいなと思いますが、ただ文化会館に入ってきたときに、みらい戦略課というプレートがぶら下がっているわけですか。お伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  お答えします。
  中のソフトウエアについては、まだ実は詳細には検討していないんですが、文化会館については、恐らく文化会館の館長とかいろんなポジションがこれから組織としてでき上がってくると思います。だから、そこについてはまだ少し流動的なので、今ここではちょっと申し上げられないんですが、文化会館という組織をこれからデザインをしていく必要がありますので、みらい戦略課が括弧書きになるかどうかはわからないんですけれども、あくまでもみらい戦略課の中で文化会館の利用を検討していきたいというふうなことなので、そこがみらい戦略課の執務場所というようなことのイメージはありませんので、その辺については今後の検討になります。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  やはりいろいろあると思いますが、みらい戦略課って、入ってきたときに市民が何だこの課はというふうな形で、何をする課なんだということにならないようにやっていただきたいと思います。
  この施政方針をいただいたときに、ちょっと紙が張ってありまして、紙が張ってある施政方針、初めていただきました。ちょっと、何かあったのかなと思ったんですが、市長の思いが強かったというところは見えるんですが、この議案等と一緒に3カ年実施計画、第5次、これの中の各課の主な事業、これはもう27年度の事業なんですよね。きちんと、企画財政課、文化会館整備課、そういう状況になっております。そうすると、丸っきり中の意味が違ってくるわけですよね。
  もう本当にこのぐらい変えるんだったら、きちんと時期を早く、もう全てのものをそこに集中するんだという気持ちが出てこないと、事業の中身もやはり企画財政課のこういう事業なんだなというふうに見まして、その次の保健課のところもそうなわけですね。それで、どうなんだろうと思いながら見ておりました。そこのところは、やはり市長の決断が遅かったのかなと思いますが、いかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  庁内でさまざまに協議して、時間がおくれまして、この3カ年実施計画のほうにはちょっと間に合わなかったということでございました。それについては、遅かったというようなことの御指摘はそのとおりでありました。
  今後は、これが間に合うようにしっかりと議論を早めて、いろいろなことに取り組んでまいりたいというふうに思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そのような状況でこれから進んでいっていただきたいと思います。
  私、その次のすこやか子育て課に関することで、ちょっと総務のほうでも議論させていただきました。これは市長の思いがこのすこやか子育て課に入っていたのかなと思いますが、先ほど申しましたとおり、保健課がなくなって、保健課がすこやか子育て課になるというのを聞いたときに、あれっと思いました。保健課というのは、やはり市民の健康から、それから保健事業、全てのものをここに来ればという思いで市民の皆さんが来ると思うんですね。
  それが、すこやか子育て課と聞いたときに、あれ、子育て専門の課なのかなというふうに感じたんですね。そうすると、お年寄りの方たちは、あれ、私たちはどうなってしまったんだろうというふうなところがあると思うんですが、市長の公約に、高齢者にも安心して暮らせるまちということで、高齢者の立場に立ってお年寄りを支えていくというはずだったと思うんですが、ちょっとこのすこやか子育て課というふうに1本にしたということは、私には何でだろうというふうに思ったんですね。保健課プラスすこやか子育て課の創設だったらわかるんですが、その辺の市長の考えをお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  これも、先ほど解説すれば、子育ての部分というのはばらばらになっていたので、福祉課と保健課にまたがっているものを保健課に持ってきたという、場所的にはイメージはそういうことです。
  それで、名称が子育てを重点にしましたので、子育てが前に来た。これは東根も同じように、あそこは部制にしているものですから、若干違うんですが、あそこも子育て健康課です。それで、中身は全く同じです。成人も扱っています。
  ですから、違和感があるというのは、例えば高齢者の場合はどうするのかとなった場合は、これから国民健康保険が県のほうで一括して恐らく運営されるというふうになりますので、今後は福祉課については恐らく再編せざるを得ない状況がいずれ来ると思いますので、今のすこやか子育て課と福祉課の再編はもう少し続くというふうに考えています。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ちょっと市長にお答えいただきたかったんですが、市長の思いが強かったのかなと感じたところもあったものですから、やはり課の行政機構図なんかを見ると、わかる部分もあるんです。だけども、保健課というところが今までやってきた仕事、そこのところもやはり大事にしなければいけないと思うんですね。だから、せめて、子育て健康課とか健康子育て課とかそういう言葉がつくと、そんな混乱はなかったと思うんですが、今後、ちょっと職員の方も大変なのかなと私たち思ったんですが、市民目線で見ると、もう絶対的に、え、何だ、すこやか子育て課っていうふうになると思うんですね。だから、なぜそこにもうちょっとお年寄りもわかるような課にならなかったのかなと思いますが、市長、お答えいただけますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  わかりづらい誤解を招くのではないかという板垣議員の御指摘でございます。その御指摘については真摯に受けとめさせていただきます。
  ただ、私の思いとしましては、この健康子育て課でもよかったんでありますが、むしろ、やはり市民に親しまれる名前にしたい、そういった思いからこの「すこやか」という字を使わせていただきました。これについては、市民の皆様が市役所に来られたときに、迷われることのないように運用面ではしっかりとしてまいりたいと思いますし、すこやか子育て課の業務内容につきましても、市報等で周知してまいりたいというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  窓口に来られたときに対処するということでございますが、これも今本当に忙しい職員の方たちが大変だと思うんですね。やはりわかってもらうまで御案内、それから電話の場合だって、「はい、すこやか子育て課」と言われたら、お年寄りは、「いや、私は保健課に電話をかけたのよ」とそういうふうになると思います。そうしたら、そこで一生懸命職員の方が説明して、「ではそちらにお回ししますね」とか、窓口に来たら、「いやこちらで今までの保健課のお仕事をしているもので、こちらにどうぞ」という誘導をしなければいけない。そのなれるまで、市民がわかるまでの作業というのは、職員の方は大変だと思うんですが、市長は公約の中にも、市民と市職員の声をしっかり聞くとあるんですが、その辺は、職員の下の方の声は聞いたことがあるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  職員の皆様隅々までは私もなかなか聞くことができなかったのですけれども、担当の課の方との協議はさせていただきました。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  もうその辺はしっかりと、まず私はこれはもう絶対的に、すこやか子育て、すこやかに子育てをするという言葉があるとおり、本当に子育てだと思っておりますので、ちょっとおかしいなと、お年寄り切り捨てなのかなと思っているところもありますので、職員の方には大変でしょうが、そこは頑張っていただくしかないなと思います。
  そこはこれ以上議論をしてもわからないような、ただ、課の中身としては、これからいろいろ変えなければいけないということで、それはしようがない部分があるのかなと思っております。
  次に、文化会館の応援団組織、友の会のような応援団組織を早急につくるべきという、私からの提案でございますが、やはり先ほど、ボランティアを募集する、それで実施企画から補助的なことまでやっていただければいい、またボランティアのスキルアップも考えている、そういうことをおっしゃっていますが、まずは、そのボランティアを募集するにも、やはり南陽市が好きだ、文化会館のために頑張りたい、そういう人たち、何かやはり一番はやはり文化的なものを自分たちは見たい、聞きたい、それがあるわけですので、その応援団組織というのは本当に大事なものではないかと私は思っているんですが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館整備課長。
○文化会館整備課長  板垣議員のおっしゃられた友の会組織というのは、確かに大ホールを抱えているホールでは半分程度、友の会組織ということが設けられているようでございます。
  また、市民たちがやはり使いやすいようにということからしますと、当然ながらそういう支援といいますか、応援組織が必要だというふうには認識しておりますので、友の会という名前は別にしまして、ボランティア、それから応援部隊も含めまして考えていきたいというふうに思っておるところでございます。
  なお、先ほど市長の答弁にもありましたとおり、いわゆるどういう施設でどういうことができるんだということの具体的な部分、これにつきましては、議員御存じのとおり来年も舞台関係の事業といいますか、工事等も伴います。
  そういった中でということにもなりますので、そこら辺の部分を精査しながら、なおかつ現場を見て、こういう施設ならこういうことができるのではないかというようなイメージを持っていただいた上で、そういったものについては募集したいという形で考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  これからいろいろ考えていくということですが、こけら落としの情報というかはまだ出ていないんですが、市民の間ではいろんなうわさがもう飛んでいるんですね。こういうのがあるんだそうだ、こういうのがあるんだそうだと、そうなると、市民が一番心配しているのは「いや、南陽市民買えんのだべか」というふうに言っているんですね。やはりこういう団体だったら、もうファンクラブが先に押さえてしまうだとか、こういうのだったら追っかけがいるとか、いろんな状況で、もう南陽市民が大きくつくってもらったけんど、それだけのチケット、市民が買えなくなるんでないだろうかとかと、そういう心配をしているんですね。こけら落としのほうはまだ発表されておりませんが、ウエブ等で日にち、場所、全部出てきました。そうしますと、こちらのほうに予約できるんですかというのがもう来るんじゃないかということを私は考えたんですね。
  ああ、もう出てしまいました、私たちはそこまで聞いていないんだけれども出てしまいました。そうすると市民は、ここであるんだどという、会館のほうにお問い合わせくださいと最後についているんですね、金額とかそういうものが。だから、そういうふうなものが出てしまうと、ではいつどうやって買えるんだろうかというのをやはり思うと、市民はせっかくこんないいのが来るのに、買えなくなるんでないのかと、そういう心配とかいろいろなものがあるわけですね。
  だから、そのためにもやはり市民先行で売るというのも、友の会がこういう状態、市民はこういう状態で、そういう情報を早く出しておかないと、市民は混乱すると思いますが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館整備課長。
○文化会館整備課長  板垣議員がおっしゃられた中身につきましては、3つほど既にインターネットとかウエブ等で出ております。これは私たちのほうでも重々承知しておるところでございますけれども、実際的な販売等につきましては、いわゆる年間のスケジュールでここでやりますよということだけであって、それ以上の情報は南陽市にも入ってきておりません。
  また、ウエブ等で公表されたことによって質問等も既に私どもの課のほうにもいただいているところですが、実際的には4月になってから、場合によっては3カ月前という形で興行主のほうから、いわゆる規制といいますか、この時期に発表しますからというような形での条件がありますので、そこの部分については、やはり興行主との調整をさせていただいた上で発表できる、それから、いわゆるチケットの販売ができるということを段階的に進めていかざるを得ないということでございますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  チケットのほうはそういうこともあろうかと思います。
  ただ、ボランティアに関して、やはり自主企画のほうもということですが、自主事業は今まで年間、ふれあいコンサートがあったときでも、年間2回だけでした。その実行委員というのは、もう自分の仕事をやめて今までやってきたわけですよ。お手伝いしてきたわけです。チケット販売から何から。だけども、これからは多くの事業があると思いますので、実行委員の方たちがどこまで手伝えるかというのもわからない状態だと思います。今まで手伝ってくれた人。
  これから、そういうものを本当に好きで応援したいという人を増やしていくためには、この友の会のような応援団組織、これをぜひ早目につくっていただいたほうがいいのかなと思いますので、そこはお願いしておきます。
  次に、子供の芸術鑑賞教室なんですが、学校関係でも取り組んでいただけるというふうに考えていただきました。今まで、南陽市の場合は、お金を徴収してこういうものを、余計なと言ったらおかしいんですが、決まったものはお見せしますが、それ以上のことはわざわざお金集めてまでという方針だったんですが、これはやはりほかの市町村を見ますと、何百円かずつ年間集めて、よりよいものを1回だけでなく、2回とか3回見せている状況でもありますので、そこはしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、これは教育長ですか。文化会館のほうでよろしいですか。企画のほうで、どちらでも。では、企画のほうでよろしいですので。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館整備課長。
○文化会館整備課長  自主事業につきましては、やはりお子さんから、それから年配の方までさまざまなジャンルにおきまして、さまざまな興行をやっていきたいと思います。その中でも、いわゆる小中を中心とした学生のほうにつきましては、自主事業の一つをそういったものに充てていく形で対応してまいりたいというふうに考えておるところでございます。
○議長  答弁を求めます。
  江口スポーツ文化課長。
○スポーツ文化課長  板垣議員の御質問にお答え申し上げますが、これまで教育委員会として子供を対象にした文化事業がございましたので、それらを御報告をさせていただきます。
  26年度につきましては、文化庁の補助採択がなりませんでしたので、今年度につきましては開催はいたしておりませんが、25年度につきましては、平山郁夫展の開催によって、小中学生も御鑑賞いただいております。また、24年度につきましては、山形交響楽団によるスクールコンサート、こちらは中学全生徒ではございませんでしたが、2年、3年というようなことで市民会館を会場に開催いたしたところであります。
  それから、23年度につきましては、ウイーンピアノデュオのクトロヴァッツの公演、こちらは市民会館の自主文化事業として企画をされたものですが、子供たちの鑑賞の場を含めてスクールコンサートとしてあわせて実施をしたものでございます。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  この文化会館は、やはり教育的観点からも建てなければいけないということで建てたわけですね。23年のピアノデュオも山響さんもあそこが狭いということで、中学生全員見られなかったとか、いろんな状況もあったと思います。それなので、ぜひ有効に使って、自主事業を子供たちの鑑賞会にだけではなくて、教育委員会と市が一体となって、もっと子供の芸術鑑賞に力を入れていただきたいと思います。
  本当に、私たち活動の中で、子供の豊かな感受性や創造性を育てるものは、やはり生の舞台や人との触れ合い、いろいろな交流のこの社会体験が本当に必要になってくると思いますので、そこのところは市長にもぜひ頑張っていただきたいと思います。
  では、次に、名誉市民である芳武茂介さんや小関画伯の作品の常設展示はできないかということで、今協議中ということでいらっしゃいますが、これは南陽市の文化を継承しなければいけないと思うんですね。それで、古典的な文化も必要ですが、これだけ頑張ってきた方たちがいっぱいいらっしゃるこの南陽市です。本当にこれは宝だと思いますね。
  それを子供たちや将来の子供たちに伝えていかなければ何も残らなくなってしまうと思うんですね。保管場所もそうなんですが、1回壊れたりなくしてしまったら取り戻しはできないわけです。そういうものをしっかりと伝えるために、ぜひこの常設展示、協議中ということでございますが、市長としてのお考えはいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  お答えします。というか、実は、今私が担当していまして、小関先生の何点かの市の絵画が今展示されておりません。それを何とか文化会館にしたいということで、今文化会館整備課と協議中です。
  御存じのとおり、小関先生の絵というのは、夜景が多いんですよね。ちょうど副市長室にも1つあるんですが、場所を選ぶようですので、専門家にちょっと見ていただいて、先生の今3点ぐらいちょっとピックアップして、額縁を少し大きいというか、何か木のいいやつにちょっと変えたりして、ぜひ飾りたいなということで、今実は考慮中であります。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  小関画伯に関しては、副市長も思い入れがあったということでよかったなと思います。
  ぜひ常設展示して、市民の方に見せていただきたいと思います。本当にあれを見たときの、ああ、こんなにすばらしい人が南陽市で育ってたんだという感動は、私も子供たちも変わらないと思います。せっかくなので、この小関画伯のはそうなんですが、芳武茂介さんの作品も、私は何年間もずっと宮内公民館のあかずの間に置いてあります。あれをもったいないので出してきて、見せてくださいと何回も言ってきましたが、なかなか、それで常設展示の部分もできればと願います。
  できなかったら、せめてこけら落とし期間中、ギャラリーを使って、いろんなそういうイベントを市民に見せていただけるようなイベントをしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  お答えします。
  芳武先生の展示については、今後ちょっと作品を見せていただいて、何か私はよくわからないんですが、絵というのは何か目の高さにないとなかなか映えないんだというようなお話でしたので、展示場所も実は選ばれるようです。
  御存じだと思うんですけれども、公立置賜総合病院のメーンホールに小関先生の絵がかなり天井の上かにあるんですけれども、やはり目の高さにないものですから、やはり御家族の方がいらっしゃったときに、やはり言われたんですよね、下のほうにしてくださいと。ところが、ないんですよ、下のほうには、病院の場合。
  そういうことがあるので、これから十分に絵については専門家のやはり意見を聞きながら映える場所を見ながら、ぜひ検討させてください。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  すみません、副市長、芳武茂介先生は絵だけではないんです。
  それをしっかり一度見てきていただきたいと思います。
  教育委員会のほうで全部リストアップしていただいております。かなりの作品があります。宮内公民館にないものもありますし、個人のお宅にも移っているものもあります。でも、すばらしいものです。
  デザイン界では、今、東北芸工大で学んでいる子供たちも興味のある先生だと思いますので、その辺、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  では、最後にです。南陽市役所陸上部についての市長のお考えをお聞きしました。
  これまでどおり公務員として練習を頑張ってください、いい成績を残してください、すごく他人事に私はちょっと聞こえて残念でした。
  先ほど高橋議員からもあったように、3人ほどやめられるということで、監督ももう既にやめられているということで、本当に職員として走ってこれからいくのは厳しい状況なのかなと思います。それでも、やはり南陽市が好きで多分いてくださるんだと思うんです。その中で走っていただくと本当にこれまでどおり公務員として、こういう言葉でなくて、いろんな事情でできなくなったんですが、頑張ってくださいって、これは子供たちへの影響というのは物すごかったと思うんですね。
  今、子供たちもいい成績を出しています、陸上で。やはりこの陸上部がきっかけで体育館のほうでそういう指導もなされましたし、子供たちが練習する場所を確保できたと思うんです。そういうことを考えると、非常に市民にとっては、無駄だと言う方はいるかもしれません。でも、職員として、もう一生懸命働いてくださっていて、感心するのは、挨拶の仕方、仕事の仕方、本当にきちんとしていただいております。そういうところを見ていますと、本当に人がどんどん少なくなって、これまでどおり走ってくださいというのは気の毒なんですが、本当にそこのところはありがたく、もうできることは市としてもしますからぐらいの気持ちがないと市役所チームとして、名前を売って頑張ってくださいねというのは言えないと思いますが、もう一度市長のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  できなくなったということではなくて、やはり基本は公務員として職務に専念することが、まず職員として求められる第一と。そのほかに自分の時間を割いて、朝に夜に一生懸命に練習して結果を残していただいていることに、私は非常に敬意と感謝の気持ちを持っております。
  そういった意味で、そういった皆さんのみずからの時間を使った頑張り、今後もやっていただけるのであれば、できることについては私は今後も応援させていただきたいと、そのことについては、ぜひ今までとは違ったんだというようなことではありませんので、応援する気持ちはずっと同じだという点につきましては、御理解いただきたいというふうに思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  本当に3人やめられたということで、駅伝するにはぎりぎりの人数だと思いますよね。その中でやはり仕事をしながら、かなりのプレッシャーを抱えながら、これから走らなければならないと思いますので、ぜひ市長には温かな目で、もうどうでもいいんだみたいなことは、いやおっしゃっていませんけれども、おっしゃっていませんけれども、何かさっきのこれまでどおり公務員としてぐらいの言葉を言うと、ちょっと残念だなと思うこともありますので、ぜひ温かい言葉をかけて頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
  では、私の質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
○議長  以上で11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩いたします。
  再開を2時10分とします。
午後 1時50分  休  憩
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