平成27年3月定例会

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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  次に、2番高橋一郎議員。
〔2番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  おはようございます。
  2番、真風会の高橋一郎です。3月は別れの季節、何かとお忙しい中、傍聴に来ていただきましてまことにありがとうございます。
  あすは3月11日、東日本大震災の日です。あれから4年が経過します。この震災により1万5,890人が亡くなり、行方不明の方は2,589人、避難後の生活で体調を崩し亡くなられた、いわゆる関連死は3,194人、今でもふるさとに帰れずに避難生活を余儀なくされている方は22万9,000人と言われています。本市にも139人の方が避難されています。災害の悲惨さを強く感じるとともに、改めて御冥福をお祈り申し上げます。
  昨夜のNHKのシリーズ番組「震災4年被災者1万人の声」を見て、その悲痛な叫びに驚きました。うざい、震災づらするなといじめられる子供たち、ストレスのはけ口として夫の暴力で離婚した母子。
  1万人のアンケートの回答者で心の不調、抑鬱状態の人は55%、疲れた、生きているのがつらいとの回答が45%もあります。これまで頑張ってきたのに突然折れる心、ある日突然やる気がなくなり、頑張らないといけない気持ちは3年が過ぎたころから落ち込み始め、眠れず悪夢に襲われる。頑張ってきたからゆえに心の状態が悪くなり、自分だけが生きていることへの罪悪感、生存者抑鬱症も増え、みずから命を絶つ人も4年目に入り増加しているといいます。
  集中復興期間はあと1年となり、戻らない地域経済は打開の糸口もないまま産業振興は進まず、先は見えません。人口減少や市場の縮小は、まさに20年後の日本の縮図であり他人事ではありません。心の復興にも時間がかかります。コミュニティーのつながりを早くつくることで生活再建をすることが求められています。
  放射能汚染も解決しないばかりか、福島第一原発の放射能漏れが外洋に1年以上も流れていたことが判明しました。東京電力の隠蔽体質は今も変わっていません。そもそも、原子力発電所の存在そのものが人災です。
  放射能汚染ごみの最終処分ができないままに原発をこの地震大国で再稼働することなどは、人類の選択として倫理的にも許せないことだと思います。
  また、70年前の本日3月10日は東京大空襲の日です。10万人を超える都民が一夜にして命を失った日です。その後、沖縄戦で18万8,000人、広島原爆14万人、長崎原爆7万4,000人の命が無差別に奪われました。
  なぜ終戦1年前の昭和19年7月のサイパン陥落日本軍全滅でギブアップしなかったのか。サイパンからB29による本土空襲が容易に予想されたのに、戦争をやめずに多くの国民を犠牲にした軍幹部戦犯の責任は極めて重いものです。戦争に突入し、1億総玉砕に向かってしまった戦争そのものに強い憤りと残念な思いがこみ上げてきてなりません。
  戦争に平和を守る戦争なんてありません。日本を守る。国民の命と財産を守る。領土を守ると言って戦争をするのです。今の日本も危ない道に進むのではないかと危惧するのは私だけではありません。
  12月定例会で集団的自衛権行使に反対する請願が南陽市議会全会一致で可決採択されたことは、本市議会の良識を内外に示したもので高く評価されています。戦前の国家主義の日本に取り戻されては、平和が危うくなります。今こそ、国民主権、平和主義の日本国憲法を守ることこそがこれから先もずっと戦後でいるために必要な道だと訴えます。
  それでは、通告していることについて質問しますので、市民目線での真摯な議論を求めます。
  題目は、活力ある持続可能な「ロハスシティー南陽」を目指してです。
  本市の第5次総合計画で目指す都市像は「確かな未来へ 夢はぐくむまち 南陽」として、教育のまちづくり・産業のまちづくり・健康のまちづくりを掲げて個々に目標を定めています。
  新年度施政方針で市長は、「子どもを産み育てやすいまち」・「年をとっても安心して暮らせるまち」・「人が集まり賑わうまち」を強調しておられます。
  人口減少と少子高齢社会の中で、その実行に向けてのキーワードは、持続可能な社会とライフスタイルをうたうロハス、(Lifestyles of Health and Sustainability)この頭文字をとってロハスと言っていますけれども、を根底とした施策の展開だと私は考えます。
  その観点から市長の施政方針に照らし、以下の具体について市長の考えをお伺いします。
  第1点目は、子どもを産み育てやすいまちについてです。
  ①育児休業・休暇制度を活用する事業所への支援と助成は。
  ②学童放課後活動の充実強化策は。
  ③日本一の人づくりのための教育。特にスポーツ文化活動の具体策は。
  第2点目は、年をとっても安心して暮らせるまちについてです。
  ①雪おろし・間口除雪・買い物・通院などの支援活動を行う民間や地縁団体への支援と助成は。
  ②市街地空き家・空き店の公共施設駐車場としての活用策は。
  ③介護予防のための民間団体への支援と助成。
  第3点目は、人が集まり賑わうまちについてです。
  ①戦略的な観光の取り組み。
  私は毎回言っていますけれども、龍伝説の見える化で、湿度の高いときに光る龍の目のようなものを白竜湖の山際や南陽市文化会館外壁などに設置することはいかがでしょうか。
  温泉と観光をリードする、温泉観光アドバイザーへの支援と助成は。
  ②市民会館の跡地利用、例えば温泉神社の移設などはどうでしょうか。
  ③南陽市文化会館のユニークな活用として、菊祭り仮装カーニバルとあわせてコスプレ世界一ショーの企画演出はいかがでしょうか。
  ④林業振興と地域活性化を目指す森林(モリ)ノミクスの具体策は。
  ⑤EM(有用微生物群)活用による湖沼・河川等の環境浄化策は。
  以上、壇上からの質問といたします。市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  2番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、「子どもを産み育てやすいまちについて」の1点目、育児休業・休暇制度を活用する事業所への支援と助成についてでございますが、少子化対策は、国を挙げて取り組むべき課題と考えております。改正育児・介護休業法が平成22年に施行され、要件を満たした全ての労働者が育児休業を取得することができるようになるとともに、事業主を対象にした、仕事と育児の両立を支えるための助成制度が新設されております。
  厚生労働省が公表している平成25年度の雇用均等基本調査によりますと、女性の育児休業取得率は83%でございます。今年度から育児休業取得者が受け取る給付金の支給率も引き上げられましたので、取得率もさらに上昇するものと思われます。
  南陽市内の事業所の数値は持ち合わせてはおりませんが、女性が活躍できる場を拡大したり、家庭事情に配慮した配置を行うことで、これまで山形労働局及び山形県から表彰を受けた企業もございます。なお、今後も状況の把握に努めてまいります。
  2点目の、学童放課後活動の充実強化策についてでございますが、近年、共働き家庭や核家族の増加とともに学童保育の需要が全国的に高まっており、総合的な放課後対策が求められております。そのため、国では平成26年4月、次世代育成支援対策推進法の改正により、学童保育及び放課後子ども教室の一体的な整備を進めることを目的に、放課後子ども総合プランを策定し、平成31年度までに、一体型または連携型の実施を全小学校学区で行うこととしています。
  本市では、既に梨郷地区で「かぼちゃプロジェクト」として、小学生を巻き込んで学童保育施設を利用した活動が展開されているところでございます。
  今般、子ども・子育て支援事業計画を策定し、その中で国の方針を踏まえながら、平成31年度までに、市内全小学校学区で行うことを目標として定めました。
  具体的には、新年度にすこやか子育て課を新設し、また教育委員会には子ども・子育て支援コーディネーターの配置を検討するなど、今後市長部局・教育委員会が連携をとりながら、目標達成に向けた課題等を整理し、放課後の活動の充実強化に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
  3点目の日本一の人づくりのための教育、特にスポーツ文化活動の具体策についてでございますが、本市ではふるさとづくりは人づくりであるという観点からふるさと教育を推進しております。
  心豊かな人づくりには心身の健やかさが欠かせないものであり、心身の健康を育むスポーツについては、スポーツのある豊かな暮らしを支える環境づくりとして、地域スポーツクラブの育成支援など身近なスポーツ環境の充実を図りながら、市民ニーズに応じたスポーツ施設のサービス向上や南陽市のさまざまな特性を生かしたスポーツの振興に取り組んでいるところでございます。
  今年度第15回を数えたさわやかマラソン等、実績のある事業を核としながら、各種のスポーツ事業について南陽市独自の展開や、さらなる充実に向けた検討や見直し等を積極的に進めてまいりたいと考えております。
  また、市民に活力を生み出す生涯学習の一環として、市民一人1スポーツの実現に向けた取り組みを行っているところでありますが、運動機能の基本は、まずは歩くこと、走ることで養われていくものと考えられますので、生涯にわたっての健康づくりの土台となる年齢層の児童・生徒に対し、放課後子どもスポーツ教室を開催しております。陸上経験のある職員を小学校や中学校に派遣し、これまでの4年間で延べ58回の指導を実施しております。
  また、幅広い年齢層の市民の健康を育むため、気軽にスポーツを楽しむ機会の提供や高齢者スポーツ活動等への支援を実施し、地区公民館や学校等に出向いての陸上スポーツ講演会や軽スポーツの指導等を実施しております。
  今後ともスポーツを通じて健全な心身を育むため、市民文化として定着するスポーツ活動の振興に向けた取り組みを実施してまいります。
  次に、年をとっても安心して暮らせるまちについての1点目、高齢者の多様な生活支援ニーズに対する民間活動への支援と助成についてでございますが、介護保険事業計画策定に関連して昨年度実施しました高齢者ニーズ調査に合わせ、市単独調査を行いましたところ、「雪の対応」、「交通・移動」で困っているという結果でありました。
  今般策定いたしました第6期介護保険事業計画は、これまでも繰り返し申し上げてきましたが、住みなれた地域で在宅を基本とした生活の継続を目指す方式である地域包括ケアシステムの構築が柱であります。この地域には、元気なお年寄りも、介護が必要なお年寄りもいます。ひとり暮らし・高齢者だけの世帯もあれば、そうでない世帯もあります。このような中で、自助を基本に、互助や共助が必要な高齢者に対する生活支援を継続して行うためには、より多くの、しかも多様な主体の参画が不可欠であり、またサービス提供主体側には的確に実施できる体制の整備が求められております。
  御質問の点につきましては、このことを踏まえ、自治会等の地縁団体はもとより、関係組織・団体やボランティア等に幅広く呼びかけながら、できるだけ早い段階で生活支援体制整備のための協議体を立ち上げ、その中で生活支援活動に係る支援や助成を含め多面的に検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の、市街地空き家の活用策についてでございますが、9番川合 猛議員の御質問に答弁させていただきましたように、今後策定される南陽市空き家等対策計画の中で検討してまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  3点目の、介護予防のための新規参入の通所型サービス事業所に対する支援と助成についてでございますが、運動器の機能向上や認知症予防のような介護予防については専門的技能を有する指導員が不可欠でありますので、事業所として新規参入の際はそのような要件を満たす必要があります。なお、ボランティア的な通所サービスの場合は、1点目でお答えしたとおりでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、人が集まり賑わうまちの1点目、戦略的な観光の取り組みについての龍伝説についてでございますが、以前議員から御提案いただき、非常におもしろいアイデアであると思いました。この企画については、市観光協会へ検討をお願いしており、今後市観光協会において具体的な事業展開が進められることを期待しております。
  また、事業の推移を見守りながら、行政がどのようなことができるか検討してまいりたいと思います。議員からのアドバイスもよろしくお願い申し上げます。
  次の、温泉観光アドバイザーについてでございますが、今年度、市観光協会の新規事業として、観光案内と観光者への入浴方法を教えるアドバイザーの認定制度を創設し、「温泉健康アドバイザー認定講座」が実施されております。平成27年度も引き続き認定者の拡大とアドバイザーのスキルアップを図るための講座が実施される予定と聞いておりますので、今後の推移を見ながら、行政としてどのような支援ができるのか検討してまいります。
  2点目の、市民会館の跡地利用についてでございますが、市民会館の跡地利用については、先に赤湯地区地区長会からいただいている要望書を参考にしながら、早急に地区や関係課と協議し、有効活用できるよう検討してまいります。
  3点目の、文化会館のユニークな活用についてでございますが、価値観やライフスタイルの変化に伴い、ニーズが多様化する一方で、地域に古くから残る祭りや歴史文化、行事、習慣等の伝統も時代とともに受け継いでいかなければならないものと考えております。これらを発展的に継承し、幼児から高齢者までの幅広い層で新たな価値を創造することが地域文化の向上に必要になってくると思っております。
  このたびの文化会館の建設に当たっては、市民の文化水準の向上や、地域経済の活性化を目的とするほか、森林資源の活用及び林業再生による木材の利用拡大をコンセプトに建設を進めてまいりました。持続して環境資源を利用できる、いわゆる循環型社会の構築としても、日本初の大型木造耐火ホールの完成は重要な意味を持ってくると考えております。
  これらの特色を活用しながら、「南陽スタイル」として、他会館では実現できない事業の展開を関係機関と連携しながら検討してまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願いいたします。
  4点目の、林業振興と地域活性化を目指す森林(モリ)ノミクスについてでございますが、地域の活性化は地域に根差した産業の振興によって初めて実現するものと存じます。
  議員御指摘のとおり、里山の豊かな森の恵みの活用が地域における経済効果を生み出すように、「森林(モリ)ノミクス」の仕組みづくりが重要視されているところです。
  こうした中、本市におきましては、木材を利用する薪ストーブやペレットストーブの導入支援を行っているほか、国・県の制度を活用して間伐・伐採の支援等を行ってきたところでございます。
  全国的には木質バイオマス発電や、森林保全活動に対する地域通貨の発行など、種々工夫されつつありますので、今後とも研究・検討してまいりたいと考えております。
  5点目の、EM活用による湖沼・河川等の環境浄化策についてでございますが、議員御提案の有用微生物群を利用した環境浄化につきましては、国等の行政機関における検証、推奨が行われていないことから難しいものと考えております。
  湖沼や河川の環境浄化は、まず、汚染の原因を除去するのが浄化の第一歩となります。次に、合併浄化槽や下水道の普及により雑排水の流入を減少させることも、河川等の水の浄化につながってまいります。ただし、農業地域では、リンや窒素肥料など富栄養化のもとになる肥料の影響も大きく、湖沼では沼自体の水の循環と流入・流出量も大きく関係すると言われております。
  原因を取り除かず浄化作業を実施しても、環境はもとの状態には戻り得ませんので、環境浄化運動は、汚染の原因除去と浄化作業の並行した継続が肝要かと思っております。
  一旦汚してしまった水辺環境をもとに戻すには、多額の費用と時間を要しますので、汚さないのが第一ではありますが、できる限り費用を抑えた形で、しかも効果が上がる方法を検討していかなければならないと考えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  それでは、再質問に入ります。
  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ちょっといろいろと、いっぱい出したものですから、すみません。
  1つ、ロハスシティー南陽を目指してというふうな、そのロハスという考え方なんですけれども、これはちょっと共通認識をしたいということで若干触れたいと思います。
  これは、Lifestyles of Health and Sustainabilityの頭文字を取った略語でして、健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル、ロハスと言っています。1990年代の後半にアメリカの中西部ですけれどもコロラド州で生まれたビジネスコンセプトです。ボールダー周辺には地域環境問題や農薬汚染の問題に危機意識を持ち、そういった生き方やロハスな事業を初めとした人たちが誕生したというふうなことです。
  日本では、2004年後半からマスメディアに頻繁に登場するようになり、雑誌では「ソトコト」というのがありますけれども、女性ファッション誌に、最近では環境誌にも登場するようになり、日本では40%の人がロハスを知っていると言われています。
  そのような中で、例えばアメリカでの調査によれば、アメリカ成人人口の30%、約5,000万人以上がロハスを重視する消費者であり、アメリカでの市場規模は約30兆円、全世界では5,400億ドルに上ると発表しています。
  その消費者イメージですけれども、環境に優しいライフスタイルを心がけている。例えば商品の選択をする場合、価格よりも性能がよい、環境に優しい、デザインがよいが判断の大切なポイントと考える。持続可能な経済の実現を願っている。例えば地球環境に負荷をかけない風力発電、太陽光とか自然エネルギーの活用、サスティナブルという持続可能な農業、地球温暖化の防止、エネルギー源の水素化の実現、あとは医学関係で予防医学、代替医療を心がけ、なるべく薬に頼らない、例えば運動、食育、医学についても気にかけている。ヘルシーな食品やナチュラルなパーソナリティケア商品を愛用している。例えば有機野菜や化学添加物の少ない食品を選び、自然系洗剤等を使う。自己啓発のために投資をする。例えば異文化との接触、ヨガや習い事、友人関係への時間投資というふうな形です。
  そういうふうなライフスタイルをロハスというふうに通常言っていますけれども、私がここで市長と議論したいのは、このライフスタイルについて、今市長が答弁なされました件については、やはりロハスというふうな観点から考えてみた場合に、そういうふうになっていくのかどうかというふうなことだと思うんです。何かキーワードとしてこれからの社会は、まさにそのロハスな社会を目指していくことが持続可能な社会に結びついていくというふうに私は思っています。
  それで、市長にお尋ねしたいんですけれども、この3つの、市長が言われる「子どもを産み育てやすいまち」、「年をとっても安心して暮らせるまち」、「人が集まり賑わうまち」について強調しておられますけれども、それが、この3つの柱をロハスの観点でいいんですけれども、どのように考えるのか。
  もうちょっと具体的に言うと、今ある地方創生という観点もあります。地方創生という観点からもどのようにまず捉えているのかをお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいまの高橋議員の御質問でございますが、ロハスと、それから地方創生、あるいは私が重要視している3つのまちづくりについての視点、その関連のことだと思っておりますが、この持続可能なというところについては非常に重要なキーワードだと私も思っております。また、健康と環境、そこに留意する考え方、そこも今後の社会を維持していく上で大変重要な視点だというふうに思っております。
  地方創生につきましても、やはり持続可能な社会、活力を取り戻す、あるいは増大させる、そういった観点からこのロハスと相通じるものがあるのではないかというふうにも思います。
  また、私が申し上げている3つの子育て、それから高齢者になっても安心できるまち、そして、人が集まり賑わうまちということについては、まさしく持続可能なこの地域をしっかりと構築していきたいという趣旨からも、このロハスの考え方とは通じるところが大変多いなというふうな思いで、今、高橋議員のお話を聞いておりましたところでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  極端な話をすると、今の予算主義、予算を要するにつけて、そしてそれを事業展開して遂行していくというふうなのが現在の行政のあり方だと思います。
  私は、それはそれでもちろんですけれども、そうではなくて、今ある例えば南陽市内にある人材いろいろあるわけですけれども、それをうまく結びつけていく、それが言ってみればロハス的な発想ではないのかなというふうに思っています。
  そういったことを考えてみた場合に、個別なことについて話をしたいと思いますが、多分時間がないので、全部になるとは思いませんが、もし抜けたところがあれば、予算特別委員会等で議論をしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
  まず、第1点目の子どもを産み育てやすいまちについては、確かにこれは国の話です、基本的には。
  ただ、まず例えば市長にお尋ねしたいんですが、特に乳児保育、1歳未満の乳児保育の需要がかなりあります。それはあるんです。でも、本来の乳児保育というのは、乳児の接し方というのは、私はやはり第一にお母さんと一緒にいるのが一番だと思います。そこで育児休業というふうなことで話を聞きたかったわけですけれども、現実対応として乳児保育の推進をしなければならない、これはわかります。
  ただ、根っことして持っている、その労働環境ですね、そういった職場環境の改善にやはり市として取り組む、それは国の問題だ、県の問題だということではなくて、例えば市役所の育児休業とか、あるいはこの南陽市内の大きなところでそういったことを積極的にやってみて、地域で、あるいは家庭で育てようというふうなことの推進策というんですか、あるいは声がけでも結構です。そこについてお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいま高橋議員からお話がありました第一義的には、やはりお母さん、あるいは家庭で乳児の育児をしたほうがいいのではないかという点におきましては、私も基本的に同じ意見で考えております。
  ただ、一方で、この最近の経済状況から共働き世帯が増えていることに対応するために、乳児保育の拡大が国を挙げて今図られているところであり、また市におきましても、それについてはできる限り環境整備に努めていかなければならないというふうな動きをしているところであります。
  その声がけ、育児休業できるようなそういった制度をつくっていただけるような、そういった声がけについては、考え方をまず市内さまざまな企業、あるいは市役所もそうですが、そういった基本的な考え方をお互いに対話の中で確認しながら、今後のこの南陽市の宝である子育てについては、お互いにしっかりと意見交換をして、より望ましいこの育児の制度について考えていきたいというふうに思っています。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  市長は、子育て、子どもを産み育てやすいまち、子育てについて非常に力を入れていますので、ぜひ根本的なことをやはり、最初はそこだと思うんですよ。そこから現実対応の乳児保育はしなければならないと思うんですけれども、そこについてぜひ今のような形で市長が進めていただきたいというふうに思います。
  次に、日本一の人づくりのための教育、特にスポーツ文化活動の具体策についてですけれども、これはちょっと教育長にお尋ねしたいと思います。
  南陽市のさまざまな特色、南陽市独自のやり方で、さまざまなことをやられています。それは大変いいなというふうに思っていますけれども、今回、これはスポーツ文化に関していえば、やはり先ほど市長が答弁なされましたスポーツはやはり一番の基礎だと基本だというふうなことで、将来にわたり健康づくりに対して非常に大事なんだというようなことでした。
  その中で、スポーツ文化課が実はなくなっていくと。その中で社会教育課に入っていくと、そういうふうなことを見ると、全般的に見ると、そのスポーツ文化がちょっと後退しているのではないかという印象が否めないわけですけれども、それについて教育長のお考えをお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  では、お答え申し上げます。
  スポーツはスポーツを親しむ人だけではなくて、南陽市全体に元気と活力を一方では与えるものであります。また、スポーツは幼児期から高齢者に至るまで健康増進、また自分の人生の生きがいとしてスポーツに親しむということが第一かなと思っています。
  やはり、学校教育、成年教育、シニア教育の枠を超えて、やはりスポーツは全ての世代にわたって推進していかなければいけないなと、大枠の生涯教育の枠の中でスポーツを推進することが南陽市で言う一人一人の市民が自主的、自発的、主体的に学ぶというところに行き着くのではないかというように考えているわけでございます。
  ですから、スポーツ文化というところをある世代を中心にやるのではなくて、全ての市民が主体的にかかわっていくということで、生涯教育の枠ということで社会教育の中で位置づけてやっていくのがふさわしいというように捉えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  では、市長にお尋ねしたいんですけれども、いわゆるスポーツ文化、市長は当然戦略的に、それから考え方を市長の政策の話でありますから、そこと考え方が一致するかどうかはわかりませんが、今回例えば市の陸上部の選手がやめていくというふうなことをお聞きしました。
  その中で、どうしても、何ていうんですか、今まで、先ほど教育長が南陽市に元気と活力を与えるんだというようなことがありましたけれども、どうもその辺がなくなっていってしまうのかなというふうなことに危惧をしているわけですけれども、その辺については、市長はどういうふうに捉えておられますか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そういったスポーツの振興を通じた市民の健康の増進、そういったものを重視している考え方については、なくなっていくということではなくて、教育長の答弁にもありましたように、社会教育、生涯教育等を結びつけた中でこのスポーツの振興も図っていくと。
  そして、また、行財政運営の中でも重要な考え方であります効率的、効果的な行政の運用という意味で、それを一体としたというところでございますので、これはなくなっていくということではなくて、より有機的にいろいろなものを結びつける中でさらに健康を図っていくんだと、スポーツの振興を図っていくんだという考え方だという点につきまして、御理解をいただきたいというふうに思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  わかりました。積極的にはいかないということだと思いますね。
  そういったことを見て、どうしても南陽市の陸上部の選手はやめていくというようなことだと思いますが、それは、今はいいです。
  そういったことで、私たちはそのスポーツ文化というものに対しても、やはりロハスの視点でいけば、本当に持続可能な世代も含めてスポーツとしてやっていくことによって、やはり健康でいられるというふうなところが一番かなというふうに思っています、そこは。ただ、そのやり方としてということは、やはりちょっと時間もありませんので、またにしたいと思います。
  次に、(2)の年をとっても安心して暮らせるまちについてですけれども、これについては、やはりコーディネーターが私は必要なのかなというふうに思っています。先ほどの市長の答弁ですと、いわゆる協議体をつくって協議していくんだと、それはいいと思いますけれども、最終的には、やはりコーディネーター役の人が必要だと思うんです。
  当然、需要と供給があるわけですから、老人の方、あるいは障害を持っている方、そういうような方の買い物とか雪おろしとか、通院とかそういうようなことに需要があると、それに対して、供給側が、誰々がいるんだと、助けられる人がいるのかどうか、そういうようなことをうまくリードしていく、アンマッチをないようにマッチングしていくというふうなことが非常に極めて大事だと思っています。
  当然、市がコーディネーターになっていくというふうなことはもちろんですが、受け手側もそういったことが必要なんだろうというふうに思っています。
  それから、私は福祉的なことだけでちょっとここには書いていますけれども、後でも話がありますが、実はコーディネーターというのは福祉だけではなくて、産業間の連携といったことでも必要になってくるというふうに思っています。したがって、幅広い意味での、先ほど一番最初に冒頭に申し上げましたロハス的な発想で、うまくある財、それから人材というものを活用していく、そういったものでのコーディネーター役が必要ではないかなというふうに思っています。
  何ていうんですか、南陽版ロハスというんですか、そういったことで協議体をつくっていく、そこの中でコーディネーター役を誰がやっていくのか、協議するだけではなくて、最終的には推進するというふうなことに多分持っていくと思うんですね、市長がそこまで言われるわけですから。
  そうすると、どういうふうな、例えば具体的に言うと、どの課でそういったことを対応していくのか、そこまでイメージがあれば、考えがあればお知らせください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  どの課が担っていくのかということでございましたが、これはその事業の機能、果たすべき機能によっても違うものかとは思われますが、福祉的なものであれば福祉課ということになるかというふうに思っております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  機能に合わせるということで、担当のその課が変わるというふうなことですね。私が言いたいのは、その一角、中核となるやはり人がいないと進んでいかないということだと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  次に、空き家・空き店舗の活用については、先ほどわかりました。私のほうから言いたかったのは、特に公衆浴場の駐車場が非常に狭いというようなことで、そこについての例えば空き家を活用できないかというようなことで、具体的に申し上げるとそういうことです。その点についてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  山口企画財政課長。
○企画財政課長  高橋議員の御質問にお答えしたいと思います。
  公衆浴場の駐車場については、やはり特に冬期間、雪置き場等の兼ね合いもございまして、狭隘になるということは十分理解してございますが、各公衆浴場、今のような箇所数であると、なかなかそういった部分で機能充実が図れないというようなこともございますので、財産区の管理委員会等とも協議しながら、今後に向けた検討課題ということで理解をさせていただきたいと考えてございます。
  以上であります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そうですね。財産区とでは協議をしながら、ぜひ前向きにお願いしたいというふうに思います。
  次に、介護予防のための民間団体の支援についてですが、ここについてはできるだけやはり地元でやれないかという発想ですね。先ほどから何回も言いますけれども、ロハス的な発想で言えば、地元で自給自足をしていくというふうなこともありますので、委託をしていくこともいいんですけれども、その地元での民間団体の活用というようなことについてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤福祉課長。
○福祉課長  今、地元の活用というふうなことでございましたが、市長答弁にもございましたとおり、運動機能の機能向上あるいは介護予防には一定程度の専門知識が必要というふうなことでありますので、そういった専門的な人材がいれば当然地元の活用ということは検討していきたいというようなことであります。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  よろしくお願いします。
  次に、人が集まり、賑わうまちの中での戦略的な観光の取り組みで、第1点目ですけれども、龍伝説に関しては、私はもう前から言っているわけですけれども、何か見える化ができないかというふうな提案です。
  先ほどですと、ソフト面に関しては観光協会というふうなことで、行政が何をできるか考えていきたいというようなことですけれども、何か今回例えばえくぼマルシェ支援というようなことでは、東の麓のテツと遠藤魚店さんでテツの酒粕漬けとか、あるいは龍上海ラーメン、龍のデラウエアと称してあそこのいわゆる十分一山のところのブドウ畑ですね、そこを龍のデラウエアと称してやっていく、そういった民間の中での取り組みをまとめていくというようなことも差し当たりいいのかなというふうに思っていますし、そういったことを積極的に応援していくことによって、何か見えるものがあるのかなというふうに思っています。
  ただ、何か形のあるもので龍伝説みたいな形のものがないのかどうか、そこについてちょっと答弁がよくはっきりわからなかったものですから、ぜひもう一度お願いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  前回の議員のほうから頂戴しました御提案、大変おもしろいということで市長も賛同されまして、この件についての具体的な取り組み等の検討について、観光協会さんのほうにお伝えをし検討をいただいているという状況でございます。
  その中で具体的なものに行政がどのような形で支援ができるものか、かかわることができるのかということを検討してまいりたいと思っているところでございますので、御理解をいただきたいと思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  わかりました。観光協会の推移を見るというふうなことですね。
  この温泉観光アドバイザーについてはわかりました。27年度もやっていくというふうなことで。
  それから、市民会館の跡地利用、これは赤湯地区の地区長会からに対する要望書、具体的にやはり今後していくまさしく時期なのかなというふうに思っています。
  その中で、もう私は温泉神社のことを取り上げました。これは例えばの話です。話を神社としているわけではありません。ただ、そういうふうなことで、あそこをやはり温泉というふうなことでのやはり活用の仕方があるのではないかと、先ほど企画財政課長が言われましたけれども、やはり公衆浴場の老朽化等もあります。そこでどういうふうにしていくか、そこらも含めてぜひ検討をお願いしたいというふうに思います。
  それから、南陽市文化会館のユニークな活用については、宮内の菊祭りのカーニバルとあわせて何かやれないかというふうなことで、コスプレが結構人気があるものですから、そういった形でやっていけばおもしろいのかなというふうなことで話をしました。市長も何か興味があるようですので、ぜひ前向きに検討してもらえればというふうに思います。
  何ていうんですか、やはり最初の回答にもありました、現在の、現在というか伝統的な行事を発展的に継承していくというんですか、そういうふうなアイデア、アイデアというのは、やはりゼロからというのは生まれないと思うんです。やはり今現在あるものをいかに組み合わせていくかということにあると思うので、ぜひこの辺もあくまでもヒントですけれども、ぜひ活用していただきたいというふうに思います。
  あとは、森林(モリ)ノミクスの具体策なんですけれども、置賜の森林はいわゆる山林の所有が明確でない、要するに所有境がはっきしないということを言われています。その辺についてお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  大友農林課長。
○農林課長  御質問にお答え申し上げます。
  御指摘のとおり、そもそも山林の所有の明確化という課題が横たわってございます。国・県もこの点につきまして指点を設けておりまして、それらの明確化の作業等の検討、あるいは具体的な支援策等も検討しているようでございますので、私どももそちらのほうも含めて勉強をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  やはりそこの前提がはっきりしないとなかなか前に進まないというふうに思っていますので、県の仕事だと思うんですが、ぜひそこを注視していただいて、事業の展開について頭に入れて進めていただきたいというふうに思います。
  EMについては、先ほどそっけない答弁がありました。今の段階ではそうだと思うんですが、そこがやはりこれからの考え方の違いなのかなというふうに思うんです。一言で言えば、やはりロハス的な発想で言うとそうはならないというふうに思います。そこで議論すると、もう時間が全然ありませんので今日はしませんけれども、ぜひ考え方を変えていくということも必要なのかなというふうに思います。
  最後に、先ほど言ったロハスの雑誌「ソトコト」という雑誌の中で、こういうふうな4月号に新しい経済というのがあります。経済を手づくりしようというようなことがあります。これを読み上げて終わりにしたいと思います。
  経済の語源はエコノミーです。これをさらにさかのぼると家庭のやりくりという意味だそうです。経済というと、世界をまとめる大きな言葉と思いますが、本来は一人一人の暮らしを支えるためにある。未来は考えられる。新しい経済とは、それはきっと誰かを思い、幸せや豊かさを温かさを享受できるものというふうに言っています。
  私はそうかなというふうに思っています。ぜひそういった観点で市政を展開していただければなというふうに思います。
  私の質問はこれで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
○議長  以上で2番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございます。
  ここで、暫時休憩いたします。
  再開は13時といたします。
午後 0時00分  休  憩
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