平成27年3月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、5番白鳥雅巳議員。
〔5番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  5番、保守公明クラブの白鳥雅巳です。
  あの3.11東日本大震災が発生してから、きょうで4年がたちました。被災地の復興は原発の処理の問題もあり、大きく見えない部分もありますが、場所を変えれば、わずかずつですが進んでいるようであります。しかし、仮設住宅などで生活されておられる方々の心中を思うとき、一日も早く普通の暮らしができるようにと願うばかりであります。
  それでは、通告に従い、私からは3項目について、市長及び関係課長にお聞きをいたします。
  最初に、地方創生の取り組みについて伺いたいと思います。
  南陽市は毎年、人口の減少が続いております。本市だけでなく、我が国が減少の局面に立たされており、若者は地方から首都圏へと流出し、一極集中が進んでおり、このままでは人口減少による消費市場の縮小や人材人手不足による地元企業の衰退など、地域のさまざまな社会基盤を維持していくことが困難になって来ます。
  政府は昨年11月に成立したまち・ひと・しごと創生法に基づき、日本全体の人口減少の展望を示した長期ビジョンと地方創生のための今後5カ年の総合戦略を、昨年12月27日に閣議決定しました。
  それにより、2015年度までに地域の実情を踏まえ、地方版総合戦略の策定が努力義務として都道府県や市町村に課せられました。
  地方創生の鍵は、地方が自立につながるよう地域の資源を生かし、責任を持って戦略を推進できるかとの課題でもあります。
  このような観点から、市長のお考えをお聞きいたします。
  最初の質問として、さきに述べました今後5カ年の総合戦略の計画策定についてであります。
  総合戦略の基本目標は大きく分けて4点ございます。
  1つ、地方における安定した雇用を創出する。
  2つ、地方への新しい人の流れをつくる。
  3つ目、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる。
  4つ、時代に合った地域をつくり、安全な暮らしを守り、地域と地域を連携する。
  この4点の基本目標があるわけですが、範囲がとても広くなりますので、この2点に絞ってお聞きをいたしたいと思います。
  1点目として、人口減少が本市のみならず全国的に深刻な問題となっております。定住政策を含め、本市への新しい人の流れをつくる基本的な構想はあるのか、またどのように考えておられるか伺います。
  2点目として、出会いから結婚、出産、安心して子育てができる充実した環境整備、企業の協力も含めて、それはすなわち出生率を高めていけるような施策が必要ではないかと思います。それを伺います。
  次に、南陽市の観光について幅広い観点を含めて質問をいたします。
  東北中央自動車道の完成開通に伴う本市が受ける影響についてであります。
  東北中央自動車道が平成30年に開通予定として現在工事が進められており、また、113号線の工事も進んでおります。本市は交通の要所として、国道13号線や113号線、また高速道路が開通しますと、本市には多大な影響があると思われます。また、自動車道の米沢には、地域特産品の直売や観光情報の提供など、地域外からの活力を呼び込み、地域資源を生かし、周辺集落を結ぶ小さな拠点のモデルとしてゲートウェイ型の道の駅が米沢に設けられることが決まっており、基本構想もでき上がっていると聞いております。
  交通の便がよくなることは結構なわけですが、道路が交錯する本市が取り残されないよう魅力ある南陽市を発信していく必要が不可欠と考えます。
  本市が近隣の市や町から取り残されないための対策を今から講じていかないと間に合わない状況になりかねません。この自動車道が開通した場合の影響をどのように受けとめておられるのか、市長の見解を伺います。
  3項目目として、市内巡回バス及びデマンドタクシーの運行について伺います。
  9月の定例会において田中議員も質問をされておりましたけれども、市内巡回バス、主に私の場合は西部地区の停車位置や運行路線計画など、また、市内にあるタクシー会社との連携、協力を図りながら、交通弱者と言われる高齢者や障害を持っておられる方の思いに立った対応について提案し質問をいたしました。
  巡回バス及びデマンドタクシー対応について、市長は前向きに検討するとの御答弁でありましたが、その後の検討した結果はどうだったのか伺います。
  また、巡回バスが走っていない大橋地区や砂塚地区などからの強い要望もあり、あわせてデマンドタクシーの実施に向けて早期の対応をしていただきたいと思いますが、市長の見解を伺います。
  以上、3つの項目について壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  5番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、本市における地方創生の取り組みについての1点目、地方への新しい人の流れをつくる施策についてでございますが、地域総合戦略の中で産業振興・農業振興策の検討を行い、南陽市で生まれ育った若者の定住策を最優先に検討してまいりたいと考えております。
  2点目の若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる施策についてでございますが、1点目と同様に、地域総合戦略の中でマニフェストで掲げました施策の精査を行い、子育ての環境整備や企業からの協力等、安心して子供を産み育てられる環境づくりと3人っ子政策を柱とした結婚、妊娠、出産、子育てと切れ目のない支援策を検討してまいります。
  次に、南陽市の観光についての東北中央自動車道の完成、開通に伴って受ける本市の影響についてでございますが、東北中央自動車道につきましては、平成29年度に福島・米沢間が、平成30年度に南陽・高畠・山形上山間が開通予定となっており、開通となれば、隣県や首都圏から多くの車の乗り入れが予想されます。議員御指摘のとおり、観光交流拡大の大きなチャンスであり、多くの旅行者に本市を訪れていただけるよう誘客に努めていくことが課題と捉えております。
  近年の旅行形態は、大型バスによる団体旅行型から家族や友人とマイカーで旅行する個人旅行型に移行しております。それらを踏まえ、本市では多くのマイカー旅行者に訪れていただけるよう、着地型の観光プログラムの充実を図っております。
  今後は、赤湯温泉を核としながら、国道113号みちのくおとぎ街道や、やまがた花回廊、置賜さくら回廊と連携しながら、連泊して周遊を楽しめるような受け入れ態勢づくりを進めながら、地域経済への波及拡大へとつなげていきたいと考えております。
  また、東北中央自動車道を利用して多くの旅行者が本市を訪れていただけるよう、今ある観光素材のさらなる磨き上げを図るとともに、効果的な誘導案内の設置も課題であると捉えているところでございます。
  次に、市内循環バス及びデマンドタクシーの運行についてでございますが、市民バスにつきましては、9月定例会にて御質問いただいた後、西部地区バス路線の梨郷地内を調査いたしました。道路幅や冬期間の状況、最大乗客数等を勘案して新たな路線の構築、ワゴン車等の中小型での運行につきましては、難しいとの判断を示しておりますが、今後ともより利便性の高い西部地区バスとなるよう、地域の皆様のサポートを行ってまいります。
  デマンドタクシーの対応についてでありますが、先進事例として、住民が主体的に取り組み運行している山形市のデマンド型乗り合いタクシーなどを参考に、要望いただいている地域においての利用者数、必要頻度、運行方法等を市民の皆様とともに調査・研究し、地域に合った地域交通について、引き続き検討してまいります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  それでは、るる質問をさせていただきます。
  最初に、長期ビジョンにかかわる総合戦略については、今まさに企画財政課等含めまして検討をされている最中かなと思います。そういった基本目標も掲げながらやっていかれるかと思いますけれども、そういった流れを今後5年間やっていくのかなと。また今年度にははっきりした基本目標ができるのか、そこら辺はまだこれからだとは思いますけれども、それを踏まえながら質問をさせていただきます。
  地方への新しい人の流れをつくるということで、若い人を中心にという御答弁がございました。
  高校を出たりしますと、市内から出て都会のほうに流れると、そういうことがずっと続いていまして、その状況を踏まえて、行政はもとより県内の大学や企業、そういった方々の、また金融関係の協力をいただいて、こちらに呼び戻すという、また新しい事業をつくっていく、Iターン、Uターン、またJターンと、そういった方々の受け皿的なものも必要ではないのかなと思います。
  そういった長期ビジョンの中で、検討はされているかとは思いますが、そういった一体感を含めながら、今後また改めてそういった集中した人を呼び戻す施策といいますか、今考えている事をお聞かせいただければと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  基本的な考え方としては、外から人を呼び込むことも大変重要でございますが、生まれ育った方に、この南陽市に、学校等卒業してからもしっかりと戻ってきて住んでいただけるような魅力のあるまちにしていくことが大事であろうというふうに思っております。
  そのために、さまざまに地域の課題を解決するための施策、例えば交通問題であったりとか、除雪問題であったりとか、そういった生活に密着することについて、今年度は予算において重視して編成を行ったところであります。
  今後におきましても、地方版の総合戦略策定の中で、あるいは5次総の後期計画の中で、そういったところを重視するわけでありますが、定住の促進にどういったものが必要であるのか、そして、若い人たちが何を望んでいるのか、そういったところも皆さんと対話を通して、さまざまに課題を共有する中で検討を進めてまいりたいというふう思っております。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  当然、魅力がなければ帰ってはこないという状況であります。先日、工業団地の件の話もございました。今、首都圏から企業が新しく工場を移すというと、埼玉とか近隣、利便性から考えて、埼玉には結構企業が新しく立っていると。また、米沢の工業団地も結構あきがありまして、そこも必死になって探しているという状況でありまして、ここに工場立地を持ってくるんだと、声高らかに呼びかけても、本当に来てくれる業者が果たしてあるのかなということも一つございます。
  であるならば、いろいろな種類の大学がございますけれども、自分で仕事を起こすというか、起業を目指す学生も多々いると思うんですね。そういった人をこの南陽市に呼び込める施策というものは考えられないかなと。こっちから出ていった方だけじゃなくて、向こうにいる方、Iターン的な考えの方をこちらに呼び戻す、呼び寄せるというかね、そういった材料の提供、魅力というものを、これからは出していかなければいけない。そういった中で、一緒に考えていかなければならない問題ではないのかなと思います。
  やはり、何かしら、小単位であっても、グループであっても、ここでこの場所を、今インターネット、そういった部分が発達していますので、会社でなくても、普通の民家でも借りて仕事ができるということが結構あるんですね。考えていけば、空き家対策までずっと行くんですが、そこまでは聞きませんけれども、そういったものを利用して、発信をしながら若い人を呼び込むという、またそういったことに対応して助成もつけるみたいな魅力ある施策をしていくことが、若い人を呼び戻す、呼び込む施策になるのではないかなと思いますが、その辺どうでしょうか。
○議長  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいま議員の御質問にお答え申し上げます。
  まさにそういう考え方をしての施策の展開が重要なときに入っているのだなということを感じているところでございます。
  そして、国のほうでも、議員の御質問の内容にあります総合戦略の策定をして、各地方が魅力のあるものをつくり出して、その趣旨に沿って、若い人も含めて人口減少対策に対して、地域が独自性を出して取り組むということでの一つのきっかけになるものだとも思っております。
  また、この新年度の予算の中で上程をさせていただいております地域づくりの協力隊についても、これもまた一つの外からの若い力を借りて、地域の課題について取り組んでいただきながら、願わくばこの南陽市に移り住んでいただき、それが長く続くような形になるようなものとしての取り組みの一つであろうと捉えておりますので、今後ともそのような施策も取り入れ、そして新たなものも情報を取り入れながら、前向きに取り組んでまいりたいと思っております。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  商工観光ブランド課長からもちょっと出たわけですが、地域おこし協力隊、あす、吉田議員もその点で質問されます。若干テリトリーを侵さない程度で私もちょっと質問させていただきますが、地域おこし協力隊制度がございます。地域おこし協力隊の応募は、地方での暮らしや地域貢献を望む人、また地方では少子高齢化の進行や人口流出が深刻であった場所、そういった協力隊採用メンバーはそこに住民票を移して、その移住地に住む。
  大まかな仕事の内容は、内容というか、任期は最長3年。自治体には募集に必要な経費のほか、隊員1人につき最大400万円の財政支援があると。そしてまた、活動内容は地域によって多少異なるが、伝統芸能や祭りの復活、地域ブランドの開発、販売、空き店舗を活用した商店街の活性化、また耕作放棄地の再生など、いろいろな多岐にわたる仕事をしていく。
  市長の施政方針の中に、町なかの活性化ということで、そういった文言が入っておりました。いろいろなテレビ等で見ていますと、町なか再生も重要なことは重要ですが、やはり、中山間地、そこに結構お年寄りがいると。その中で、田んぼを手伝ったり、雪おろしを手伝ったり、その地域に溶け込みながら、老人の優しさに触れたり、やっぱり都会にない温かさに触れたりすると、どういうわけだか心が温かくなってきて、つき合っている間に優しさに触れながら、ここに住みたいなという感情が生まれてきて、ここに住んじゃいましたみたいな、そういったテレビが結構、そういった方々がございます。
  いろいろな自治体でそういった取り組みをやってはいると思うんですが、やはり南陽市もそういった状況の中で、この地域おこし協力隊の募集をどんどんかけていくべきじゃないのかな。商店街だけじゃなくて、やっぱりそういった中山間地、そういったことを、やっぱり人を呼び込む、やりたいという人がいるわけですから、そういった施策を、もうちょっと前面的に出してこれからやっていくべきかなと思いますが、再度お聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  まさしく白鳥議員のおっしゃるとおりだというふうに思います。できるだけ多くの方に、この地域おこし協力隊の事業に参画していただければ、それだけ多面的に事業を行えるわけで、なかなか少人数では、できることも限られるという意味では、まずは今回南陽市としては、この地域おこし協力隊の事業を活用させていただいて、外部の視点からのまちの活性化に取り組んでいただきたいなと思っておりますが、将来的には拡充して、さまざまな方面で、外部の視点を取り入れて、中山間地域、さまざまな課題に、若い方からの意見を取り入れていけたらなというふうに思っております。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ぜひそのような対策、施策をやっていただきたいと思います。
  総務省のアンケートでは、任期を終えた隊員の6割の方が、その行った先で定住をしているという結果が出ております。
  若い人と高齢者のつながりが地域の一つの起爆剤となればいいのかなと。また、その人たちの受け入れ態勢、受け皿をつくっていく。やはり、空き家の有効利用といったことになっていくのかなと思いますので、ぜひよろしくお願いをいたします。
  次に、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる施策についてお聞きをいたします。
  女性が生涯に産む子供の数である合計特殊出生率について、80自治体が明確な数値目標を定め、平均は1.67との、国が長期ビジョンで示した1.8を下回り、人口減少に歯どめをかけることは難しいとの記事がございました。
  県内で明確な数値目標を定めているのは、県のほか、寒河江、天童、白鷹とのこと。また、目標を設定済みか、前向きな自治体は全体の9割、南陽市も入っているのかなと思います。
  本市にとって明確な目標、これをまずお聞きをしたいと思います。決定していないですかね。
  それでは、定めているか、またその目標をどう決めていくのか、ちょっとお聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  山口企画財政課長。
○企画財政課長  白鳥議員の御質問にお答えしたいと思います。
  先ほど新聞報道でも注目されておりますとおり、県内自治体の首長さん方のお答えになった目標というようなことも出ておりますし、県内自治体においても、目標を設定しているというようなところもございまして、まさしくこの問題が、今後の地方創生の行方を左右するという内容になろうかと思います。
  幾らの子育て支援、あるいは幾らの3人っ子支援対策でどのくらいの出生率の上積みを図るか、こういったものが一つの政策課題なろうかと思いますので、今後、後期計画及び地方版の総合戦略の中で打ち出すべきであろうと考えてございます。
  以上であります。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  やはり、子供の出生率、また何年までに何人増やすかと、国のほうでそういった目標を立てなさいよということでございます。
  また、そういった目標に向かって計画を立てました。じゃ、計画を立てて結果はどうだったかというPDCAサイクルといいますか、そういったことでやっていく。プランを立てて実行してチェックを入れてか、難しくてちょっとわからないけど。再度確認しますけれども、プラン・ドゥー・チェック・アクションということで計画があって実施があって評価があって改善すると。
  そういったサイクルを、やはり見直しながら、5年間の流れをつくっていく。そして、将来的には南陽市にはこのぐらいの若い人、出生率というか、子供を増やしていくんだという明確な計画をつくっていくべきだと思いますので、ぜひそういうふうにしていただきたいなと思います。
  少子化の原因の一つは、若い人の雇用の不安定化や晩婚化など、問題が絡んでいることが往々にしてある。安心して子供を産めない理由の一つが経済的負担の重さ、また子供が3人以上の多子世帯では、食費や教育費などを含め、さまざまな支出が増えること、そのような状況、また実情を踏まえ、市長が進める3人っ子政策について、経済的また教育費などの問題をどのように考えておられるかお聞かせをいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  なかなかこの多子の出産に至るのが難しい、子供を求めておられる若い御夫婦がなかなか求める子供の数を持つことは、実際にはそういうことには至っていないという原因の最も大きなものとして、経済的な負担への不安があるんだろうというふうに認識をしております。
  まさしくそういう問題意識の中から、この3人っ子政策として、経済的な負担を幾ばくかでも軽減し、子供を求めておられる御夫婦への後押しになればということで、そのことが出生率の向上につながればという思いで3人っ子政策を打ち出し、実行したいというふうに思っているところでございます。
  そういった意味で、この雇用の問題もそうですし、晩婚化の問題も総合的に勘案しながら、多子世帯への希望を持てる、そういった環境の整備に努めてまいりたいというふうに思っています。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  多子世帯と言いますと、市長も十分わかっていらっしゃると思いますが、やはり、きょうも佐藤議員のほうからもございましたけれども、高校生まで云々とありましたけれども、段階を踏んでいっていただければいいのかなと。中学3年生までの無料化でもいいのかなと私は思います。一気にいければいいんですけれども、いけない部分というのはわかっておりますので、そこは考えながらいっていただきたいなと思います。
  それと、この前テレビで、婚活の問題ですが、公務員を対象にした結婚イベントをある自治体で企画したところ、応募した女性も結構いたと。だけど、市民からの批判が多数寄せられたためにイベントを中止したと。やはり、これは行政としていかがなものかというような指摘だったと思います。テレビ番組で社長さんとか、次期社長とか、御曹司さんとかという番組はありますけれども、それとはまた違ったものなんだろうなと思います。
  そこでちょっとお聞きをいたしますけれども、本市で行っております結婚相談推進、といいますか、プライベートな問題もあるわけですけれども、現在どの程度の開催をやっていて、今までどのぐらいのカップルができたか、ちょっとお聞きをいたしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  田中社会教育課長。
○社会教育課長  ただいまありました白鳥議員の質問にお答えいたします。
  平成26年度、今年度3回イベント、婚活をしたところです。12月にもクリスマスパーティーということで開催し、男性の方14名、女性の方16名参加した婚活、また9月23日でしたが、青年会議所と合同の婚活として、南陽で会いましょう、街コンということで男性の方80名、女性の方が62名の参加があったところです。また、8月17日には、ボウリングであなたをストライクということで、男性24名、女性17名ということの参加がありました。また、今月3月15日には、春よ来い、天然酵母のピザであなたの春をトッピングというタイトルで、男性が21名、女性も同じく21名の参加予定であります。
  なお、今年度におきましての成婚の数ですけれども、7組が成婚しているところです。
  各種3回の、今申し上げました今年度の婚活の参加者数といいますか、それによって8組のカップル数などが組まれているというか、されているとお聞きしているところです。
  以上です。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  お答えいたします。
  実は、婚活の代表なものですから、少しだけ追加させていただきます。
  実は、南陽市の結婚対策は県下でも進んでいるほうで、今、県の知事が音頭をとって、県のほうで今一生懸命やろうとしているんですが、どちらかというと南陽市が進んでいるので、南陽市に視察に来る、実は議会の事務局長時代にも2回ほど対応させていただいたんですが、結婚推進というのは、やっぱり地道な努力の結果のような感じがします。急に結婚数が増えたり、いわゆる実績が増えたりということではなくて、やっぱり人間の生き方として、結婚したいという方がいて、それを結びつけるというふうなことで自然になればいいなというのが、行政がやれる最大のところかなというふうには考えています。
  以上です。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  もっともな話だなと思います。それを強制的にくっつけるとか、そういったことはまず無理なわけで、やっぱりフィーリングが合ったり、その個々の感覚ということでカップルになるわけでございますので、押しつけとかそういうのはできないと。行政でやるにも、限度は多分あると思うんですね。
  そういった中で、民間で行っている婚活事業と言いますと、どうしても会員制になって、それなりの費用をかけて、またいろいろなタイプの方とお見合いをして、やっと出会ってというふうなことがありますけれども、行政ではそれはできないわけで、そういった多少でもあれば、民間でやっているノウハウ的なものを少し研究されて、取り込めるものは取り込んでいっていただければ、もう少しなるのかな。
  先ほど課長からもありましたけれども、いろいろなキャッチコピーをつけながらやっているというのは、いいことかなと私思います。いろいろな立場で、そういった希望を持たせるようなキャッチコピーをつけてやられているというのは、私はいいなと思っております。頑張ってまた、いろいろなカップルができることを願っております。
  次に、東北自動車道の開通における影響についてでございます。
  3.11があって、ふるさとCM大賞を受賞したとき、全国に南陽市の紹介ができると大変喜んだわけでございますけれども、あえなく震災で放映できなくなりました。あの作品、とってもいい映像だっただけに、残念だなと思って、今でもちょっと思っております。
  それゆえ、なおさら地元にある未開発観光資源の掘り起こし、それが大事になってくるのではないかと思っております。
  他の自治体の方から、南陽市のブランドは何ですかと聞かれたときに、多分皆さん方はブドウがあってよ、菊祭りがあってよ、温泉があってよ、そういった果物がいっぱいある、私が視察に行っても、やっぱりそういったPRはしてきますけれども、やっぱりこれは何のインパクトもないなと常に思っていまして、温泉とか果物とか、そういったものはどこにでもあるわけですね。それを聞いても、ふーん、いろいろなところあるよねっていう感覚で、これといったものが出てこない。たくさんの情報を出してしまうと、観光客や消費者というのは、ふーんというふうなことで、余り良さを気づいてくれないものがありますよね。
  例えばテレビ番組等で、かなり前ですが、ベビーカーを購入しようとした御夫婦が売り場に行ったら、30台か40台ぐらい並んでいる、ベビーカーが。買いに行ったんだけれども、余りにもいっぱい種類があるので、迷って結局は買わないできたと。そして、別の店舗に行ったら5台ぐらい置いてあった。即選んで買ったと。そういった人間の心理といいますか、そういったことが働いている、こういうのがあるんだなということをちょっと思ったところなんですね。
  であるんであれば、ありふれたものを並べるよりも、やっぱり南陽市にはこれがありますよと1点集中してPRしていく。そして、そのPRしたものに附属してこういうのもありますよというふうなことを訴えていくような、そういうのがあっていいのかなと思いますよね。
  例えば、これはちょっとどうかと思うんですが、4つの共同浴場があるわけですよね。その温度が、わたしは猫肌と言いまして、熱いのはちょっと苦手なんですが、43度から44度の温泉がとても熱いと。だけど、ここに通っている常連さんたちは、まず朝一で、もう開店前から並んでいて、我先に競って入るんだと。こういった熱い温泉がすごくいいんですよと、また、温泉の効能も結構いいんですよというようなこととか、例えば開店してもう2時間ぐらいで売れてしまう、すごく名物の何があるとか、今風で言えば、スイーツみたいなものが、ここはもう皮もうまいし、一番なんだと、そういったインパクトを与えるキャッチコピー的なものをぽんと打っていく。ほかのところでは、山奥にだんご屋さんがあって、そこにわざわざ何時間もかけて買い求めていくというところもあるわけですよ。だから、そういったものを集中的にどーっとやって、そこから広げていくような施策といいますか、そういったことは必要なんではないかなと思います。
  地元の人が気づいていない人が、ほかの人が気づいている。えっ、こんなもの誰買いに来るのやっていったって、ほかからくれば、いや、これはうちにはないんだよ、これはすごいんだよと言ってくれるものを売り出していく。そこから広げていく施策というか、そういうのを探してやっていくべきじゃないかなと思います。
  それで、時間も押してきましたけれども、後ろはちょっと勘弁していただきながら、これは市長、議長に見て読んでいただきました。商工観光ブランド課長にも見ていただきました。
  そういった中で、この新聞は何かと言いますと、旅館の若旦那とワイナリーの後継者が結束して、これはどこの新聞とあえて言いませんけれども、全国版で出されているんですよ。反響もすごく多くて、そういったワイナリーの後継者と結束して新グルメを開発し、誘客をしていく取り組みを今やっていますと。それが、これ1月12日の全国版ですが、これが全国に紹介された。観光客の減少に危機感を感じ、共同プロジェクトに、その危険感を感じてこういったことをやろうと発展していったと。この取材には、商工観光ブランド課長がいろいろ大変お骨折りをいただきました。市長もこの記事を見ていただきましたけれども、市長の御感想をお聞きをいたしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  私も、今、白鳥議員がおっしゃった全国紙の新聞の記事を拝見いたしました。この記事には、温泉旅館の若い後継者あるいはワイナリーの若い後継者の地域活性化に対する努力が大きく取り上げられ、全国に発信していただいたというのは、大変ありがたいことであるし、その効果というのも大変大きなものではないかなというふうに思います。
  やはり、この新聞記事の中では、地域の独自のもの、ワイナリーがたくさんあるとか、そういった強みを生かして頑張っているという姿が紹介されていました。まさしくこういうことが、今地方の活性化で求められていることだなと思いますし、それを頑張るだけではなく、そういった姿を発信していくということ、全国の認知度を高めていくということが大事だなと考えると、こういって取り上げていただいたことは、大変感謝にたえないところでございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。
  やっぱりインターネット、フェイスブック、そういったことで全国に広めていければなと思います。また、県内で16のワイナリーがあるうちの、南陽市には4つそこに集中しているという魅力もございます。全国的にもかなり珍しい地域でもあります。
  そういったことを南陽市として売り込んでいく、それも一つの手かなと思いますので、ぜひそういったことを考えながら、商工観光としてそういった点につきまして、意見をちょっと伺いたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨商工観光ブランド課長。
○商工観光ブランド課長  ただいまの議員の質問にお答え申し上げます。
  先ほど市長答弁にもございましたように、いろいろな魅力を磨き上げながら発信していくということとあわせて、訪れていただいた方々、外の方々が、ここに来ての実体験をしての魅力を感じ取り、それがリピーターとなり、また紹介をし拡大をしていくというような対応、そのような仕組みづくり、そういうものを今後さらに進めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  まさしくリピーターを増やしていくという観点が必要かと思います。
  また、外国人、アジア系、台湾とか、そういった方々も結構田舎のほうにも来ていますし、そういった発信をぜひしていただきたいなと思います。
  時間もございませんので、最後、市内の循環バス等についてお聞きをいたします。
  先ほど市長のほうからもるる答弁がございましたけれども、子育ての部分と、やはり高齢者の部分とちょっと分けて考えていただきたいなと思います。
  やはり子育ては本当に大事であります。しかしながら、高齢者にとってもそれは大きな問題であって、前回の9月の定例会にも、先ほど田中議員もるるデマンドタクシーの件は言ってきた経緯がございますけれども、やはり、必要としているところに回れないというのは、それは放っておいていいのかというと、やっぱり放っておいちゃだめなんですよ。望んでいるところにどういう対応していかなきゃならないのかというのが、行政の役割だと私は思うんですね。
  だから、車がこうだから、人がいっぱいだとこの大きさの車でないといけない、またそこには入れないというような問題を、じゃどうやったらそれを、高齢者の希望に沿ったことができるのかということを考えていってもらいたいなと私思うんですよ。
  子育てに力を入れますといったって、じゃ、高齢者はどうするの、まして交通弱者、障害者についてはどうするんですかと、そういった話が出てくるわけですよ。だから、全部同じ市民の中で、必要としている者には手を差し伸べていく、そういった施策をやっていただきたいなと私思います。
  検討する、検討する、後ろ向きの検討なんて要らない。前向きの検討をぜひしていただきたいんですね。後ろ向きって、失礼ですけれども。
  そういった中で、タクシーとの協力をいただいて、また米沢での乗り合いタクシーの件もありますし、先ほど市長が言った山形の例もあります。そういったことを、いろいろな知恵を出し合ってやっていただきたいなと思いますが、改めて市長の見解を伺いたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  高齢者の皆さんの交通の問題は、私も大変大きな問題だということで、ここ何年か、何とかできないかなという問題意識を持っている中で、さまざまな場面で私の意見をあらわさせていただいております。
  それで、このデマンドタクシーについては、去年からの検討の中で、単純にバスをとにかく走らせればいいのではないかというものではないなというふうに思っております。
  今、交通について問題がある地域では、過去にもバスが走ったけれども、その試みは残念ながら長続きはしなかったというような経緯も伺ったところであります。どうしたらその地域の皆さんのニーズに合った、長続きができる、本当に皆さんが求めているサービスを提供できるのか、そして地域の皆さんが、これは行政だけがぽんとやるのではなくて、地域の皆さんと一緒になってこの問題を解決していくんだというような一体感の中で解決していけるのか、これを拙速にではなくて、地域とよく話し合う中で進めていかなければならないなという今の現状でございます。
  それについては、新年度、間違いなく地域の皆さんとの話し合い、進めてまいりたいと思っておりますので、御理解賜りますようにお願いします。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。来年度、積極的なということでお聞きをいたしましたので、ぜひやっていただきたい。
  また、バスの走っていない大橋地区や砂塚、沖郷地区、いろいろなところがございますけれども、やはり要望が結構あるんですね。走っていないところは、それなりの費用をかけながら、病院に行くとか、いろいろなところ行くとか、そういったこともございますので、ぜひそういった話し合いの中でやっていただきたいなと思いますので、ぜひ力を貸していただければなと思います。
  るる質問をさせていただきましたけれども、南陽市がいいまちになりますように願いまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で5番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでございました。
  ただいま一般質問の最中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、あしたに引き続き行いたいと思います。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうもお疲れさまでした。
午後 1時50分  散  会