平成27年6月4日(木)午前10時00分開議

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議事日程第2号
平成27年6月4日(木)午後10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ
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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 髙橋  一司  議員      2番 高橋  一郎  議員
 3番 舩山  利美  議員      4番 山口  正雄  議員
 5番 白鳥  雅巳  議員      6番 片平  志朗  議員
 7番 吉田  美枝  議員      8番 梅川  信治  議員
 9番 川合    猛  議員     10番 髙橋    弘  議員
11番 板垣  致江子  議員  12番 髙橋     篤  議員
13番 田中  貞一  議員     14番 遠藤  榮吉  議員
15番 佐藤    明  議員     16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫 市長               大沼 豊広 副市長
板垣 俊一 総務課長            髙梨 敏彦 みらい戦略課長課長
安部 史生 文化会館主幹         吉田 正幸 財政課長
山田 俊彦 税務課長            西牧 修二 総合防災課長
田中 千鶴子 市民課長           相澤 和吉 福祉課長
江口 和浩 すこやか子育て課長     嵐田 淳一 農林課長
神棒 久志 商工観光課長         漆山 清美 建設課長
島貫   勉 上下水道課長         大友 直秀 会計管理者
猪野   忠 教育長              佐藤 賢一 管理課長
板垣   健 学校教育課長         田中 吉弘 社会教育課長
髙橋 清数 選挙管理委員会事務局長  小野田 新一 監査委員事務局長
稲月 一雄 農業委員会事務局長
                
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事務局職員出席者
尾形 真人 事務局長               田中  聡 局長補佐
安部 真由美 副主幹        小野 勝司 書記


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開      議
○議長(遠藤榮吉議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は6名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部とも簡明に行い、その成果が十分得られるよう、そして、市民の負託に応えられるよう特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順に従い一般質問に入ります。
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舩 山 利 美 議員 質 問
○議長  最初に、3番舩山利美議員。
〔3番 舩山利美議員 登壇〕
○舩山利美議員  おはようございます。
  3番、政風会の舩山利美です。今回もトップバッターでさせていただきます。
  私の所属会派は政風会となりまして、前真風会と新政会がかねてより統合に向けての協議を重ね、この4月に発足いたしました。今後も、より市民の負託に応えるべく、新たな決意を持って邁進したいと思います。
  さて、今年も4月27日から29日に県縦断駅伝競走大会が第60回記念大会として開催され、見事、南陽・東置賜チームが完全優勝で4連覇の快挙を達成いたしました。夢と感動を提供してくれた選手たちには賛辞を贈るとともに、感謝したいと思います。
  また、主催する山形新聞に、後日、こんなコラムの記事が載りました。その一部を紹介しますと、最終日の南陽中継所に集まる住民の数は年々増加し、今回も赤湯温泉通りが人で埋まり、市内3中学校の生徒たちが全チームの選手を必死に応援する姿があった。地域を代表する選手たちが「ふるさとのため」とたすきをつないできた心も、確実にこの地域に広がっているというもので、まさに私たちがスポーツに対して目指すものではないかということで、共感を覚えたところであります。
  一方、薫り高い文化の醸成を目指す文化会館が完成し、地域にもたらす質の高い芸術文化に大きな期待が寄せられており、スポーツ振興とともに、市民の関心が高まっております。そんな中で、庁内の所管する課にスポーツや文化といった名称がなくなったことは、行政の姿勢がトーンダウンしているようで、まことに残念に思います。
  それでは、通告しております項目について質問をいたします。
  初めに、以前にも取り上げましたフラワー長井線についてであります。
  5月29日にフラワー長井線利用拡大協議会の総会が開催されましたが、それ以前に通告しておりますので、御了承いただきたいと思います。
  一昨年は、赤湯駅・梨郷駅間の100周年、そして、昨年は梨郷駅・長井駅間の100周年記念イベントが長井駅で盛大に開催され、梨郷小学校の子供たちも参加し、イベントを盛り上げ、フラワー長井線には保護者とともに往復乗車してきました。いろいろなイベントや事業によって、経営改善に取り組む姿勢は理解できますが、厳しい状況であることは否定できないと感じてきたところであります。
  このフラワー長井線は、昭和63年に第三セクターとしてJR東日本から引き継ぎまして、車両も新たに開業してから27年ほど経過いたしました。その間、利用者の減少は著しく、近年はほぼ高校生の通学の足という状況で、開業当時からの利用指数は半分以下の47となっておりまして、今後少子化や道路交通網も整備が進むことを鑑みれば、増加に転ずることは考えられません。
  また、単年度の営業損失も1億円に迫っており、累積損失でも、平成25年度で3億4,000万円となっております。さらには、市民生活がより多様化する中で、道路や水道のインフラ整備等の障害になっていることも否定できず、基金もほぼ底をついたといわれる状況で、限界ではないかと考えます。
  一方で、置賜総合支庁の運営プログラムの中で、新たな支援の方策として、みなし上下分離方式による分割経理に基づいた支援というのを検討しているとあります。先日の新聞報道では、鉄道用地を各市町村の所有に変更し上下分離方式に、という手法なども検討するとありました。内容については、よく理解しておりませんが、税金を投入して、どこまで支えられるのか疑問に感じるところであります。
  さらには、沿線住民の豪雨災害等への不安があります。梨郷地区では一昨年の豪雨で浸水した排水不良箇所を、昨年6月に関係各課合同で調査・検討がありました。その直後の7月に再び豪雨に襲われ、沿線住民からは、雨が降るたびに不安で恐ろしい、何とかならないかといった声があり、それが数カ所あります。そして、冬の踏切事故がフラワー長井線では毎年発生しております。特にこの冬のような大雪になると、踏切事故への不安は大きく、暮らしの安全・安心の障害になっているのも事実であります。
  そのようなことを踏まえて、何点か質問いたします。
  1点目として、5次総の平成27年度から29年度の3カ年実施計画の中でもフラワー長井線の経営支援が盛り込まれております。これは現在の同額同程度の支援ということだと推察しますが、それでおさまると考えておられるのか、見解をお伺いします。
  2点目として、みなし上下分離方式について、経営改善推進委員会ではどの程度議論が進んでいるのか。また、各沿線自治体の感触はどうか、さらには、本市としてはどのように考えているのか、指針はあるのか、お伺いします。
  これについては、5月29日の利用拡大協議会で、鉄道事業再構築事業として計画し2016年に申請するとの方向を示しております。
  3点目として、排水不良の浸水危険箇所の対策及び冬期積雪時の踏切事故対策として、どのように考えているのか、お伺いします。
  4点目として、フラワー長井線のメリット・デメリットを精査し、必要性の有無を含め、バス運行の移行へ想定した場合などを独自に試算してみるのも必要ではないかと思うが、どうでしょうか。
  次に、ふるさと納税についてであります。
  これはあってはならないことが起きてしまったわけでありますけれども、原稿を読ませていただきます。
  全国的なふるさと納税ブームといえますが、各自治体とも相当ヒートアップしておりまして、返礼品のメニューも多彩にするなど、熾烈な争奪戦を展開している状況であります。
  インターネットのサイトなどを閲覧しますと、これでもかというほどの多彩なメニューで競い合いが繰り広げられておりまして、政府でも、余り過熱するのはいかがなものかとのコメントが出るほどであります。
  本市も、いわばふるさと納税の戦いに参戦したかのように、昨年と比較しますと、返礼品の数量も、質もグレードアップされ、意気込みを感じるところでありまして、さらに、目玉としている米のはえぬき20キロは大変好調だと伺っておりますが、多少準備不足も否めないところではないかと感じます。
  一方、数億を集めるという自治体でも、人気は農産物ということであり、しかも、しっかりと自治体のブランド名をつけたものが多く、さらには、リピーターが非常に多いということでありました。
  3月議会の予算特別委員会でもいろいろと話をさせていただきましたが、申し込みが数千件となれば、メディアの聞き流してしまうようなコマーシャルよりはずっとPR効果が期待できます。そういうことからも、南陽産というブランド名にこだわるべきだと考えますし、加えて、4月から地方創生の一環として、減税対象の寄附上限額が倍増されたこともあり、これからますます伸びてくることが予想されます。そのためにも一層のレベルアップを図り、攻めの姿勢とあわせて、超目玉としている南陽産のはえぬきが米価下落を払拭するような勢いを期待するところであります。
  そういう思いを込めまして、何点か質問いたします。
  1点目として、多量の申し込みの対処はなされているのか、今後の対応は考えておられるのか、お伺いします。
  2点目として、各種返礼品について、品質確認の方法は。また、受付完了後に不足が生じた場合はそのまま返金するのか、あるいは代替品への交渉などはあるのか、お伺いします。
  3点目として、ふるさと納税の決済の方法が多様化しておりますが、クレジット決済等の導入を検討しているのか、お伺いします。
  4点目として、今年度以降の取り組む姿勢について、また、農産物等の準備対応についてお伺いします。
  以上、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  それでは、答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  3番舩山利美議員の御質問にお答え申し上げます。
  その前に、本日、新聞記事で報道されましたとおり、ふるさと納税のクレジットカード払いを希望されていた方に対しまして、誤ったメールの送信をしておりました。希望された方々に対して、改めまして深くおわびを申し上げます。
  今後このようなことがないように、メールなどの情報管理や取り扱いについての注意徹底に全庁挙げて取り組んでまいる所存でございます。信頼の回復に向けて努めてまいります。
  大変申しわけございませんでした。
  さて、では御質問にお答え申し上げます。
  初めに、フラワー長井線についての1点目、フラワー長井線の経営支援でございますが、今年度当初予算において、山形鉄道運営助成基金負担金、経営改善補助金等で計1,500万円を計上しておりますが、3カ年実施計画にも記載のとおり、来年度以降も経営支援を継続してまいります。
  支援額につきましては、山形鉄道株式会社の経営状況を精査するとともに、昨年度の決算状況等を踏まえ、今後県及び沿線2市2町の協議の中で支援スキームを検討してまいります。
  次に、2点目、みなし上下分離方式の進捗についてでございます。
  平成25年4月に、山形鉄道に対する新たな財政支援の方法として、山形鉄道株式会社と自治体の責任、役割分担を明確に区分したみなし上下分離型の導入について、県及び沿線2市2町より提案された経緯がございます。
  それを受けて、経営改善推進委員会で検討していく中で、みなし上下分離方式よりも鉄道設備等整備に関する国の補助が有利になる鉄道事業再構築事業という新たな支援方策が出てきたことから、結果的に同事業の導入を目指すことといたしました。
  沿線2市2町においては、事業採択に向け、法定協議会設置・運営のための関係予算を6月定例会に上程させていただいております。
  なお、鉄道事業再構築事業導入に当たっては、上下分離等による資産保有の変更が求められることから、その保有形態について検討を進めているところであります。
  次に、3点目、沿線の浸水危険箇所対策及び冬期の踏切事故不安の解消についてでございますが、浸水対策については、今年度、市の排水路整備事業でフラワー長井線沿線の水系調査を行い、浸水危険箇所の把握と対策について検討することとしております。
  また、冬期の踏切事故不安解消対策についてでございますが、踏切道内の除雪につきましては、鉄道管理者がパトロールを行い、安全管理上、支障となると判断したときに除雪を行っているとお聞きをしております。
  なお、踏切前後の市道管理区間におきましては、適宜融雪剤の散布や除雪を行っているところでございますが、梨郷中巻地内の第5長井街道踏切付近につきましては、国土交通省が年内完成を目標に実施している梨郷歩道整備事業により、市道酒町線が接道する本線部に、右折車線が新たに設けられるほか、遮断機から国道までの区間につきましても改善されるとのことでありますので、より安全でスムーズな車両通行が図られるものと存じます。
  次に、4点目、フラワー長井線のメリット・デメリットを精査し、必要性も含めバス運行の想定などの独自試算の必要性についてでございますが、フラワー長井線は、本市から主に長井方面に通学する高校生及び近隣市町等から南陽高校に通学する高校生の通学手段として重要な公共交通機関であり、大量輸送性、定時性、安全性の面でメリットがあるものと認識しております。山形鉄道では、昨年の豪雨災害時にバス代行運転を行った実績もございますので、今後それらの情報収集にも努めてまいりたいと考えております。
  次に、ふるさと納税についての1点目、多量の申し込みの対処、今後の対応についてでございますが、ふるさと納税の申し込み方法につきましては、現在、電子メール、ファックス、山形E申請、来庁による直接申し込みが選べるようになっております。
  申込書の受け付け、納付書の送付、返礼品の手配等、担当課において丁寧な対応を心がけ、事務手続を実施しておりますが、先ほども申し上げましたように、操作ミスということがございました。今後このようなことがないよう、そして、円滑な事務手続が図られるように努めてまいります。
  次に、2点目、各返礼品の品質確認、受付完了後に不足が生じた場合の対応についてでございますが、返礼品の品質に関しては、登録の際に十分確認しており、本市特産の農産物につきましても、発送に当たり徹底した品質確認をお願いしているところでございます。
  また、申し込み件数に応じて随時在庫数の確認をしていることから、受付完了後に不足が生じることはないものと考えております。
  次に、3点目、クレジット決済等の導入の検討についてでございますが、本市においても、6月1日から開始したところであります。
  次に、4点目、今年度以降の取り組む姿勢と農産物等の準備対応についてでございますが、この取り組みは、本市の地域経済の活性化及び特産品を通じ南陽市を全国に発信する大きなチャンスであると捉えておりますので、今後とも積極的に取り組んでいく所存であり、農産物等の新たな特産品の発掘、拡充にも努めてまいります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  再質問させていただきますが、順序は逆になると思います。
  先ほど市長が言われておるとおり、あってはならないことが起きてしまったというようなことで、偶然ふるさと納税の一般質問をさせていただくことになりましたので、一番最初でありました。
  きょうの山形新聞に、メールアドレスの不祥事の報道がありました。順調に伸びてきたものに水を差してしまったのではないかなと思います。質問事項が狂ってしまいましたので、急遽二、三変えて質問させていただきます。きょう準備してきたものについては、いずれ改めてさせていただきたいと思います。
  先ほど全協で市長が謝罪をされましたけれども、納税される方への今後の対応というか、そういうものをどのようにされるのか、最初にお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  納税される方への対応ということでありますが、ふるさと納税は、まさに南陽市を応援しようという大変ありがたいお志を持った方々のお申し込みによるものでありまして、そういった善意を寄せていただいた方へ今回御迷惑をおかけしたことは、本当にあってはならないことで、心から申しわけないというふうに思っております。まことに申しわけございませんでした。
  今後こういったことがないように、まずはどういったことでこのメールソフトの操作の誤りが起こったのかしっかりと検証を重ね、そして、全庁でこれについてメールソフトの取り扱いを再確認するとともに、個人情報の管理には厳重にも厳重を期すよう指示をしてまいります。
  また、ふるさと納税をお申し込みの今回の513名のクレジットカード決済を御希望の方々には、おわびをさせていただいたところでございますが、今後こういったことが起こらないように、誠心誠意対応して信頼回復に努めることでこの南陽市をさらに応援していただけるように、全庁挙げて信頼回復に努め、頑張ってまいる所存でございます。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  約500人の方のメールアドレスが表示になったというようなことでありますが、この方々からのふるさと納税の振込などはあったんでしょうか。この方々からはもう嫌われたというふうなことはなかったんでしょうか。その辺もちょっとお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  その件につきましては、既に6月1日で可能になったという御連絡をさせていただいた以降、お申し込みをいただいた方も既におります。そういうことで、キャンセルというようなお話は、今のところまだちょうだいしておりません。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  これからは気をつけていただきたいと思いますが、クレジット決済の質問もあったんですが、6月1日からなったと、ふるさとチョイスのほうからもあるというふうなことでありますけれども、インターネットサイトの書き込みの欄に、年間の必要な米はふるさと納税の返礼品で賄うというコメントが載っておりました。こういう方の信用をなくさないようにというのが一番だと思います。管理を徹底していただくか、厳しく管理をしていただいて、臨んでいただきたいと思います。高額の自治体もありますけれども、それらを目指して、まず不祥事がないようにお願いしたいというふうに思います。
  次に、フラワー長井線についてでありますけれども、最初に申し上げておきますけれども、私としましては、少なくとも赤湯今泉間については、廃止やむなしというスタンスで質問させていただきますので、鉄道事業については少し失礼な発言があるかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。
  先日、朝のNHKテレビの全国放送で、置賜地方のさまざまな魅力を紹介する番組がありまして、その中でフラワー長井線も取り上げられておりました。ごらんになった方もいるかと思いますけれども、フラワー長井線の関連したところでは、いろいろな取り組みとか、イベントを開催して頑張っている。しかし、赤字で困っている。いいアイデアで助けてくださいというような内容だったようでありましたが、余りいいアイデアはないようでありました。しかし、全国へのPR効果はしっかりできていたようでありました。
  山形鉄道の収支状況とフラワー長井線の利用状況を見ますと、開業してから27年ほどになるわけですが、ほとんど右肩下がりで、利用指数については、開業時の半分以下の47ということでありまして、繰越損失だけが膨らんでいく状況のようであります。たまにイベントをやったくらいで収支が好転するようなことは考えにくいわけでありまして、今回の南陽市重要事業の中でも、県への経営支援拡充を要望しております。
  しかし、将来の高校生のデータなんかを見ても、利用者が増加するという要因はほとんど考えられない状況で、もう限界ではないかなというふうに私は考えるんですが、市長はどのような見解なのか。その辺最初にお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  フラワー長井線、山形鉄道の経営につきましては、年々厳しさを増しているという認識は、舩山議員と共通の思いでございます。ただ一方、現在も高校生が通学の足として利用しているということで、この皆さんの交通を確保することの重要性もまた思いを持っているところであります。そういった意味で、今この時点が限界かというふうな思いは今は持っておりません。
  ただ、次第に厳しさを増していくということはありますので、今後の経営の改善に向けて、さまざまな手を打っていかなければいけないと思いますし、どの時点かでは何らかの判断が必要かなというふうな思いもございます。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  立場上、イエスとか、ノーとかというのははっきり言えないだろうなというふうに察するところであります。
  5月29日、先月ですが、利用拡大協議会の総会で、鉄道事業再構築事業の導入、いわゆる上下分離方式の採用を目指すという報道がありました。上下分離方式については、これはみなしだったんですが、置賜総合支庁の運営プログラムの平成24年度版に、25年度から導入に向け協議するというのがありまして、なぜすぐに採用できなかったのかという点で疑問を感じたんですが、リスクが大きいことだと私は考えておりました。
  しかし、先日、説明を聞きましたら、線路の用地を各自治体が無償譲渡を受けて再度山形鉄道に無償貸与するというだけで、あとは今までと同じで変わりはないんだということでした。そうすることによって、鉄道事業再構築事業の認定を受けて、国の補助率を3分の1から2分の1にアップするものだというような説明でしたが、そういうことで間違いがないのか、お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  従前、みなし分離方式ということでの検討ということがございましたが、先ほど議員お話しされましたとおりに、鉄道再構築事業においては、上下分離方式が前提でございますが、その中での上下分離方式という方法にもみなし分離型からほかに4形態がございまして、その中の用地だけを市のほうで所有して、それをお貸しするというのも上下分離方式としての対応としては可能であるという中で、この事業が採択の受けられる最低の条件を得るということから、その方向で進めるということでの現在協議をやっての状況でございます。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  今回の鉄道事業再構築事業の導入によって、補助率が3分の1から2分の1に上がるわけですけれども、各自治体の負担というのは下がるのか、今後の見通しについてお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  現在の負担の総額を昨年度、今年度の予定で6,000万円という総額の基金への支援ということでございますが、それを前提にしてのお話で申し上げさせていただきます。
  この上下分離方式を前提にしての鉄道再構築事業を得ることによりまして、国からの有利な浄財が得られるということで、それを充てられることから、その分は国の補助金で賄えるという意味で、その直接の基金からの取り崩しというものが軽減できるという考えでございます。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  鉄道事業再構築事業の導入で、例えば自治体の負担が減少して、経営もよくなって、将来の見通しも明るいということであれば問題はないと思うんですが、もしかしたら、負の遺産になるかもしれないものを将来に残すというのはいかがなものかと私は考えるところでありまして、少なくとも現実を直視するべきではないかと。自分の周囲を見てもわかるとおり、10年後、20年後を考えたら、子供の数が激減します。やはり高校の統廃合は確実に実施されると思われます。
  ということは、いろいろな方法を導入しても、利用者が減少することには変わりはないということだと思います。それよりも、レールの敷地なんかは多分膨大な面積だと思うんですが、例えば払い下げや売却処分をして、バス運行の原資にしたほうがより現実的だと思うんです。
  3月27日にも経営改善推進委員会があったという報道記事がありますけれども、その中で、今後拠出金が増額となる可能性があっても協力する方針を確認したとあります。それは、会社側から足りなくなったから増額してなと言われて、はい、わかりましたという話なのか、それとも、具体的数字は出なくとも、委員会の暗黙の認識とでも申しますか、年間運営助成金6,000万円の何%とか、非公式なものがあったのか、その辺お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの件につきましては、大変厳しい状況であるということは、先ほど舩山議員のほうからもありましたとおり、そこは変わらず、その状況に関しての昨年度の決算が、この6月末に総会が開催されますので、そこで最終的に提示があるものと思われますが、非常に厳しい状況でございます。その中での対応として、基金に関しての取り崩しも底をつくという中での今後の対応というのは、その数字を見ながら、先ほどのお話をちょうだいしました経営改善推進委員会の中で協議をするという運びになろうかと思っております。厳しい状況は確かにあると認識しております。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  拠出金の増額というのは何を意味するのかよくわかりませんけれども、いろいろなものが老朽化して、車両なんかも相当危なくなってきているのではないかなと思います。そのように見えます。
  前回一般質問のときにもお聞きしたことですけれども、車両については、10カ年計画中、車両更新の予定はないという答弁をいただいております。1両1億円以上するそうですけれども、仮に5両更新したとすれば、5億円とか、6億円とかになるわけで、それこそ中途半端な金額ではなくなります。しかし、これは公共の乗り物として、安全・安心でなければならないというふうに私は思います。その辺の協議、こういうものの協議というものはあったのか、お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  現在の山形鉄道の経営改善計画につきましては、先ほどの舩山議員お話のとおりで、今後10年間ということで、平成23年から32年まで、この中では車両の更新というものは予定してございません。あわせて、毎年車両に関しての検査ということが、鉄道事業でフラワー長井線も運営されておりますので、検査を受けているということがございます。その中での検査を通っているということから、現時点では安全性は保障されているものと認識しております。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  車両の更新はないというふうなことで、どこまで使えるかわかりませんけれども、厳しい厳しいという中で、拠出金の増額と、自治体というのは金のなる木ではないということをまず申し上げておきたいと思います。
  拠出金といっても、市民の税金のわけでありますから、本当に市民のためになるのかという点では、どの程度増額するのかということについては大変大事なことだと思うんですが、それとあわせて、現在のフラワー長井線のメリット・デメリットとでも申しますか、利用価値を精査してみる必要があるんではないでしょうか。
  確かに高校生の足を確保するということは大前提だと。それを大前提にしなければならないと。それ抜きには前へ進めませんけれども、そういうものとは違う角度から考えてみますと、例えば、文化会館が完成しまして、これから大きな課題になってくるのではないかなと思われるのが、駐車場のスペースであります。最大1,400席分の人数が収容できるわけですが、大型のイベントなんかの場合ですと、全員が1人1台ということにはならないと思いますけれども、多分フラワー長井線が障害になってくるのかなという点でお聞きしますが、現在何台分の駐車スペースがあって、それで間に合うと考えておられるのか、その辺をお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館主幹。
○文化会館主幹  舩山議員の御質問にお答えしたいと思います。
  これまでも何回か答弁をしておりますけれども、今現在、市庁舎の駐車場としても利用しておるところではございますけれども、400台ということで整備を進めたところでございます。
  また、イベントの場合については、なかなか平日のイベントというよりは、夕方以降、それから土曜、日曜というような形のイベントもあろうかと思いますので、そういった場合については、市役所のほうの駐車場のほうも有効な形で使わせていただきたいなと思っております。
  なお、どのようなイベントをやるかによって、構成人数も違ってくると思いますし、市内ばかりの方が対象ということでもないと思いますので、さまざまな交通機関の利用をしていただいて、おいでいただければというふうに思っているところでございます。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  こういう車社会の中で、1,400席分で400台というのは私は相当足りないというふうに考えます。消防署の移設というようなことも聞いておりますけれども、跡地利用できるとしても、それでも間に合うほどではないと思います。
  少し前の完成の新聞広告で、市長は、日本を代表する新たな文化芸術が生まれ育つことを期待すると言っておられました。いろいろな期待を込めて完成した施設でありますけれども、車も十分にとめられない不便な文化会館というレッテルでも張られてしまったら、それこそイメージダウンになってしまいます。南側とか、東側には多分立地的に駐車場というのは相当無理があると思います。そうすれば、北側のほうしかないわけでありまして、そうなると、どうしてもフラワー長井線が妨げになっていると言わざるを得ないわけであります。
  これは文化会館だけでなくて、道路についても、例えば花公園とか、ハイジアパークも、ほかから来られた方は、とにかく行きにくい場所だと言われます。今回の議会で、蒲生田関口線が市道認定されれば、真っすぐ抜ける道路になるわけですが、それが踏切なしでできたらまだまだ利用価値が上がるというふうに思います。菊まつりも入場者がもっともっと増えると、そういう可能性があると思うんです。
  別の角度から、フラワー長井線の存在を見れば、南陽市の交流人口拡大とか、地域活性化には寄与していないというふうに私は考えます。その辺についてどういう認識でおられるのか、市長にお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  フラワー長井線の果たす役割、あるいはメリット・デメリットということでございましたが、フラワー長井線もさまざまにイベントを行っておりまして、観光人口、交流人口の拡大には一定の役割を果たしているというふうに私は思っております。ただ、さまざまなメリット・デメリットがあることも事実ですし、今後の見通しについては、厳しいものがあるという認識でもございます。
  ただ、これを一朝一夕にどうこうというわけにいかないというこの現実も、しっかり見据えてかなければいけないというふうに一方では思っております。そういったことも含めて、今後のことをしっかりとさまざまな形で沿線2市2町、そして、県と協議してまいりたいというふうに思っております。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  認識が少し違うのかなというふうには思います。私はいろいろなことを想定しても、いずれ廃止やむなしというふうに考えております。
  しかし、高校生の足の確保というのが一番の課題になってくるわけですが、ですから、バス運行の試算をしてみるのも必要ではないかと申し上げておりまして、バスの場合は道路ですから、利便性も向上します。一方で、線路による弊害や懸念されるものもあります。老朽化した橋梁なんかもそうですが、沿線の申請危険箇所の対策も解決されておりませんで、昨年6月に梨郷地区で、各関係課合同でフラワー長井線の排水不良箇所の調査、点検が行われました。その直後に豪雨災害がありまして、その後どうなったのかといった地元の声があります。
  先ほど市長の答弁でもありましたが、排水路整備計画で調査するということですが、具体的な話として、いつごろ着手できるのかというような話は進んでいるのか、これは建設課長にお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  フラワー長井線沿線の水系調査につきましては、7月初めから9月いっぱいで業務委託をして発注をする予定をしております。
  以上でございます。
○議長  3番舩山利美議員。
○舩山利美議員  早期の解決を期待したいと思います。
  先ほど市長の答弁の中でもありました梨郷歩道での側溝改修で、緩和されるというところがあるというふうなことでしたが、これは一部でありまして、恩恵を受けているのは3分の1くらいのところでありまして、場所によっては消防団が徹夜でポンプをフル回転で排水したところもあります。昨年、一昨年と2回もありました。2年続けて豪雨災害がありまして、関係する住民の方は恐怖を感じておりますし、現場も確認したわけでありますから、早期に対策を期待したいと思います。
  もう一つは、冬期間の踏切でありますが、毎年1件、2件、雪による踏切事故が報道されます。踏切除雪は鉄道事業者が行うものでありますから、上下分離となればその責任も出てくるのかなというふうに思っておりましたら、そうではなくて、それは今までどおりだということでありました。事故が発生する前に、素早い対応をお願いしていただきたいと思います。
  私は、フラワー長井線を決して否定するものではありませんで、100年の歴史の中で地域に貢献した功績を十分に認識しております。そして感謝しております。しかし、時代とともに車に頼る地方においては、もう限界ではないかなと、先ほどから申し上げているとおり、考えられますので、将来の見通しを十分に考慮して対応をお願いしたいと思います。
  少し時間が余りましたけれども、先ほど申し上げましたふるさと納税のほうが大分質問を減らしましたので、これで終わりたいと思います。
  ありがとうございました。
○議長  3番舩山利美議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。
午前10時46分  休  憩
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