平成27年6月定例会

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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  おはようございます。
  11番政風会、板垣致江子でございます。
  毎日、暑い日ですね、雨降りませんね、こんな挨拶が当たり前のように交わされておりますが、まだ6月に入ったばかり。日本文化の着物の衣がえではやっとひとえの季節なのに、絽や紗を着たくなるような夏日が5月から続き、着物の伝統や風情も二の次になってしまいそうです。昨日のバラ園の開園も五、六分咲きの見ごろとなっておりましたが、早咲きのバラは散り始め、次々に花を咲かせてはくれるのでしょうが、開園中もつのだろうかなど心配するところです。この異常気象による厚さと雨不足は、野菜や果樹など農業への影響がさまざまと出ておりますが、九州地方では梅雨入りした途端、大雨に見舞われ、洪水や土砂災害が発生しております。この先南陽ばかりでなく、全国的に災害がこれ以上起こらないことを祈るばかりです。
  それでは、さきに通告しております質問をさせていただきます。
  市政全般について。
  多くの市民からの負託を受けての市長就任から10カ月。白岩市長初めての今年度施政方針、「対話のある市政」「身の丈にあった政治」を基本姿勢に「子どもを産み育てやすいまち」「年をとっても安心して暮らせるまち」「人が集まり賑わうまち」の実現に向け、第5次総合計画「確かな未来へ 夢はぐくむまち 南陽」の柱である「教育」「産業」「健康」のまちづくりに取り組まれておりますが、それらの施策についてお伺いいたします。
  この4月から中央公民館の廃止とともに、公民館に館長代理として配置されていた市職員を引き揚げ、嘱託職員が採用されました。4年前の市職員の配置は、財政最優先で来たその前の10年間を総括した結果として、いろいろな弊害を解消し、行政とのしっかりした連携をとりながら、地区公民館活動の一層の充実を図り、積極的に実践的まちづくりを推進できるような仕組みをつくるためでありました。あわせて、職員が地域の方たちと協働のまちづくりや地域の活性化に取り組むことで、職員自身のスキルを高めることができるとの人材育成の観点でもありました。
  そこで、次のことをお伺いいたします。
  1、このたびの職員引き揚げは、それら4年間を検証した上のことなのか、引き揚げた要因などお伺いします。
  2、市長の基本姿勢である「子どもを産み育てやすいまち」「年をとっても安心して暮らせるまち」の観点から考えると、嘱託職員として働いていただいている方々の待遇の改善も必要ではないのか。嘱託職員は職員と同じ質と量の仕事をこなしているのではないのか、市長のお考えをお伺いいたします。
  地区公民館は、地域住民にとってより身近な社会教育施設であり、生涯学習の場として、コミュニケーションの場として大変重要なところであります。このたびの市民会館の閉鎖により、えくぼプラザに赤湯公民館が移動しました。えくぼプラザと赤湯公民館を利用していた団体が多数となり、会場予約など調整はしていただきましたが、困っている利用団体もあり、その影響は他の公民館にも及んでいるようです。
  1、会場予約や手続など、地域の公民館の特性ややり方を尊重するのか、一律の規則や方向性を統一厳守させるのか、お伺いいたします。
  2、社会教育の観点からも、文化会館の会議室や練習室など、市民に大いに利用してもらうべきだが、減免はどのようにお考えか、お伺いいたします。
  次に、厚生労働省では、平成21年から「ひきこもり対策推進事業」を創設し、25年からは「ひきこもりサポーター養成研修事業」を各都道府県で行っており、サポーターを市町村へ派遣、訪問支援を行うということです。
  南陽市でも一昨年の実態調査で87名がひきこもり状態にあり、うち10名が15歳から19歳の若者という非常に深刻な状況にあります。本人や家族が地域の中でどこに相談したらよいのか明確にしていく必要があると思います。
  南陽市ではどのような支援や対策がとられてきたのか、また今後の取り組みはどのように考えているのかお伺いします。
  特に15歳から19歳は不登校対策からの取り組みが必要と考えます。ひきこもりの若者をつくらないためにも、相談体制の強化などのお考えをお伺いいたします。
  最後に、市長が一番に掲げる「対話のある市政」について。
  就任からの10カ月の状況や成果、また今後のお考えをお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の最初の質問とさせていただきます。
○議長  それでは、答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、地区公民館から市職員を引き揚げた要因についてでございますが、3月定例会での御質問にもお答えいたしましたとおり、その要因は市職員数の全体調整の中での対応として行ったものでございます。
  また、4年間の検証についてでございますが、メリットといたしましては、市民の声を常に直接お聞きできたことや、地区公民館での各種会議、会合、イベント等で地区の方々の御協力のもと経験した実績や、そこで培われた人脈などが今後生かされることと思っているところであります。
  デメリットといたしましては、勤務条件が異なる職員が一緒に勤務していたことや、同じ地区公民館でありながら、3地区の公民館にしか市職員を配置していなかったことなどが挙げられると存じます。
  なお、このことにつきましては、各地区公民館長とお話をしながら進めたものでございますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
  2点目の地区公民館の職員の待遇改善についてでございますが、地区公民館職員の仕事の中身などについては市職員と変わるものではありませんが、勤務条件等につきましては、南陽市非常勤嘱託職員取扱規程に基づき勤務していただいているところでありますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
  次に、赤湯公民館のえくぼプラザへの移転に伴う地区公民館の影響についての1点目、地区公民館の会場予約、手続等の統一についてでございますが、地区公民館の使用につきましては、南陽市教育施設使用に関する条例に基づき、貸館業務を行い、地域の特性や実状等を踏まえ運用しているところですが、ある程度の取り決めを定めるなど、公民館使用手続に支障を来すことのないよう配慮してまいりますので、御理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
  2点目の社会教育の観点に伴う文化会館利用に係る減免についてでございますが、近年の市民活動の多種多様化が進む中で、社会教育法上の一定の規制を受ける地区公民館では、活動目的や分野などにより対応できない場合があり、文化会館はそのような課題に応え得る教育施設の枠を超えた、南陽市の新たな市民活動のステージとして多様な目的に沿った市民の皆さんの利用と生涯学習の推進、産業経済観光面など幅広い団体の活用を期待しております。
  文化会館を拠点にした本市芸術文化の交流と創造、地域振興を図るため、市民の皆さんが施設を使用する際には、既存の市内公共施設使用料の減免基準をもとに、使用料の一定の減額基準を設けて運営してまいりたいと考えております。
  次に、ひきこもり支援、対策についての本市での対応、相談体制等についてお答え申し上げます。
  長期にわたるひきこもりの実態等について、表面化しにくい特性などにより実態の把握が困難とされてきました。それらの状況を受け、実態把握並びに困難を有する若者への支援施策の基本的なデータとすることを目的として、山形県で平成25年4月から5月にかけて、民生委員・児童委員の方々の協力を得てアンケート調査が実施されました。
  調査結果につきましては、議員の御質問の中でもありましたように、本市では87名の方がひきこもり状態にあり、そのうち15歳から19歳の方が10名との報告がなされております。
  また、本市での相談体制等についてでございますが、ひきこもりを理由とする具体的な支援制度がないことや、対象者が就学児童から青年、成人層までと幅広く、行政的な相談、窓口体制について明確化されていない状況にあります。
  なお、関連する事業、取り組みとして、子育て関係では家庭児童相談員の生活・就学支援、就学期児童・生徒への教育相談室、クオーレでの支援が行われております。また、成人層の精神的疾患や生活就労支援につきましては、保健分野での健康相談、生活困窮者制度での対応がなされております。
  議員御指摘のとおり、ひきこもりに至っている理由や状況はさまざまとなっており、相談しにくい状況に追い込まれていることなどを踏まえ、幼児期から成人までの継続した支援、取り組みの必要性が高まってくると考えております。当面、民生委員・児童委員、専門機関等による対象者の把握、相談、支援をお願いするとともに、関係するすこやか子育て課、学校教育課、置賜保健所、福祉課等が連携、支援会議等を開催しながら、早期の対応、支援が図れるよう進めてまいりたいと考えております。
  次に、「対話のある市政」についての実績及び今後の考えについてでございますが、昨年は2年続けて発生しました豪雨災害に対する市民の皆様の生の声をお伺いするため、各地区において防災座談会を開催し、貴重な御意見をいただいたところであります。また、各種団体からの要請に基づき、意見交換会に参加しているところでございます。
  今年度につきましては、南陽市の今を、そして将来かなえたい夢を市民の皆様と語り合う「未来トークライブ2015」や(仮称)「市長の出前」を開催しながら、広聴事業を展開してまいりたいと考えているところであります。
  なお、これらの事業の内容等につきましては、現在、検討しているところでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  それでは、いろいろと再質問させていただきます。
  まず、1点目、職員の引き揚げについてですが、市職員の全体調整ということで引き揚げたということが一番の要因だったということですが、市職員全体的に市庁内も結局は人が足りなかったから引き揚げたということでございますよね。
○議長  答弁を求めます。
  板垣総務課長。
○総務課長  お答え申し上げます。
  3月定例会での質問でもお答えいたしましたが、全体調整の中というのは、足りないというふうな状況がございましたので、その中で3名公民館に配置しております職員を引き揚げたというのが、その理由でございます。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  4年前に市職員を公民館に派遣するときに、やはり財政優先で来たその前の10年間がいろいろな弊害があって、大事なものを失ったような感じがあったということで総括がありました。そこからまだ4年間しかたっていなかったものですから、やはり市民の方も、どうしてまた急にというところがあったと思います。
  だから、その辺がわからないところで、嘱託職員にまたなってしまったねというところは非常に残念だったなと思っております。
  財政の観点からだけではなくて、公民館の果たす役割は非常に重要だったということで職員の派遣があったわけですので、それによって各公民館もかなり違ったかなと私は思っておりました。そこから、またどのように変わりまして、職員がそこで成長していくというところも見えてきたのかなと期待しておりましたが、やはり急に引き揚げたということで、市民の方は本当にわからなかったなと思っております。
  今、メリット・デメリットといろいろな、メリットとしては、市民の声が聞けたとか経験ができたとかいろいろありました。デメリットの部分では、勤務条件が違ったからとかというのはちょっと私はわからない部分もあるんですが、総体的に市職員の全体調整が必要だったということでしようがない部分もあるのかなとは思います。
  ただ、庁内の職員が足りないということで、嘱託職員を増やしてしまった。今後、新しい職員の増員というのは考えていらっしゃいますか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣総務課長。
○総務課長  大変御心配をおかけしておりますことをおわび申し上げます。
  各公民館の対応につきましては、板垣議員がおっしゃるとおり、やはり嘱託職員間が定着したあとに職員を派遣したということで、地区の方の御意見をいろいろお伺いいたしますと、やはりある程度長期に職員を配置をしていただきたい、それが市の職員になるのか嘱託職員になるのかは別として、そのような御意見をたくさん頂戴したというふうなところでございます。
  それから、職員数の今後のあり方というか、推移についての御質問でございますが、実は現在、市の行政経営指針を策定しておりますが、今年度から3年間のものですが、それでは職員を3%減らすと、減じるというふうな計画で推移をしてございます。そして、今後の推移の中では、実は今年度は、文化会館はまだ最終的な工事もやりながら、オープンに向けた準備もしながらという体制でやっておりますが、全く工事が完了してオープンいたしまして、その落ちついたところで、どのような職員の数になるのかを見きわめないとわからない部分もありますが、経営指針の中では3%減らすということもありますので、板垣議員がおっしゃりたいのは、また公民館に職員を派遣できるのかというふうなお考えからの質問だと思いますが、それについては十分精査をした中で対応してまいりたいと思います。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  これから3%減らしていくとはちょっとびっくりしました。
  今現在、職員の状況を見てみると、かなり忙しいなというのが見えております。やはり職員が足りなくなったという部分もありますし、いろいろな生活環境、それから行政側としてやることが多くなってきている、そういうことも踏まえて、職員はかなりの忙しさになっているんだろうなというふうに私は感じております。
  そこのところで3%減らすというのは、かなりのことだなと思いますので、これは本当にきちんと精査をしていただいて、本当に減らして大丈夫なのか、市民サービスができなくなるんじゃないかとか、職員が無理をして働かなければいけないんじゃないかとか、その心配もございますので、その点は絶対的にきちんと精査をしてから決めていただきたいと思います。
  これは本当に行財政経営指針、これだけの話ではなくなると思いますので、しっかりとそこのところは精査していただきたいと思います。
  そこに関連して、まず、私は嘱託職員はできれば増やしてほしくないと、やはり今の情勢では考えております、待遇の改善が必要じゃないかと。これは市長が言っております子育てしやすい環境づくり、それから、年をとっても安心して暮らせるまちづくり、これらを考えたときに、嘱託職員の今の待遇では安心して子育てができるような状況にあるか、それらを考えたときに、やはりしようがなくて嘱託で職員の方を雇わなければならない、そういう状況のときに、やはり待遇は少しでも改善していかなければ、何年も同じ状況で、同じ人を使っているような状況では大変まずいと思いますね。
  そのような観点からなんですが、まず、職員録を見ますと、一番はやっぱり社会教育関係の施設が多くなっております。これは今までの体制もそういうことできましたので、しようがない部分もあるんですが、施設によって職員の待遇の状況が違うということが聞こえてまいりましたが、その辺、例えば図書館、それから結城豊太郎記念館、夕鶴の里、そういうところの待遇が全然違う、公民館もそうなんですが、そこのところが一律でないという話なんですが、その辺はわかっていらっしゃいますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  田中社会教育課長。
○社会教育課長  ただいま板垣議員からありました御質問にお答えいたします。
  公民館職員とか図書館、夕鶴等々など、やはりその施設によっての条件等、働く時間等なども違いまして、働く職場によっての待遇とかそういった面も違っているところは把握をしているところであります。
  皆さんにいろいろと気軽に気持ちよく使っていただくためにも、やはりその辺を理解していただきながら、職場の経営安定に向けても、市民の方々に御迷惑のかからないような対応、時間等、勤務時間等なども考えながら、今後その辺も検討し、進めていきたいと考えております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  私が考えるところによりますと、図書館なんかはやっぱり時間的には違ったり、夕鶴の里なども多少あるとは思うんですが、そんなに職場の条件が違うとは考えられなかったんですね。まず、働く時間はほぼ同じじゃないかと考えております。
  そのような中で、やはりまず賃金の差が余りにもあるんじゃないか。また、資格を持っていても資格を認めてもらえない方もいるしということで、最低一般事務職員が12万7,000円から、資格を持っている方で15万4,000円で、これは1年契約ということですね。その1年契約が3年で終わるところもあれば、5年で終わるところもあればということをお聞きしました。3年で契約すると、有給休暇などもゼロに戻る、そういうことをお聞きしまして、非常にそれは大変なことだなと思いました。
  私たちが考えるのは、やっぱり今景気がよくなっているとはいえ、4月からのこの物価高、そしてまた、この暑さでの物価高、いろいろな条件が重なって本当に厳しい生活条件の人もいると思います。
  一般的に言うワーキングプア、この方たちの基準は年の収入が200万円以下の人をワーキングプアと、ちょっとそういう言葉で呼ばれております。そうすると、ここのところは皆さん、非正規雇用のワーキングプアになるわけですね。
  市民から見れば、そこは市職員として市に勤務している人はみんな条件が同じだと思って、やっぱり仕事を求めてくるというか、対応してもらうのは当たり前だと思って市民の方は見ているわけなんですが、そこまで差があるというところはやっぱり大変かなと思います。
  これは非正規職員、これを少しでも減らさなければいけない状態で、なかなかそこまで財政的にできないというのだったら、やっぱり待遇はある程度考えていかなければいけないと思いますが、市長の子育てしやすい、年をとってからも過ごしやすい、そういう観点からいきますと、どのようにお感じでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  嘱託職員の皆さんのその待遇について、ちょっと細かいところについては担当課長に答弁いたさせますが、やはり勤務条件によって、さまざまに月額の賃金が違ってくるのかなというふうに思っております。
  また、いわゆるワーキングプアの問題については、やっぱり正規・非正規、今社会問題となっておりますので、そこについてはできるだけ定着した職場で働けるような社会になることが望ましいというふうに考えているところでございます。
  細かいところは担当課長のほうから答弁いたさせます。
○議長  答弁を求めます。
  板垣総務課長。
○総務課長  ただいま市長が申し上げましたが、板垣議員の御質問の勤務条件等につきましては、市長の最初の答弁でも申し上げましたが、非常勤嘱託職員取扱規程というものがまず基本になります。その中では、金額の問題が出ましたが、金額についてはそれぞれ定めるというようなことで、資格がある方は幾ら、そうでない方は幾らというふうなことを定めておりまして、実はこれも定期的に見直しをかけてございまして、県内の自治体等の状況を調べながら、それに合うような形で見直しをしているという状況でございます。
  それから、勤務時間等につきましてでございますが、これにつきましては職場環境とか業務内容も違うというふうな状況でありますので、それぞれの職場に合った運用をそれぞれ行っているという状況でございますので、御理解をいただきたいと思います。
  それから、この嘱託の規程によりましては、任用期間につきましては原則1年です。しかしながら、再任は妨げないというふうなことで、数年の方から1年の方というふうにいろいろいるという状況があります。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  いろいろな条件のもと、違うところがあるということですが、最終的にここのところは市長の采配である程度考えることがある、変えていただけるところもあるんじゃないかということで、ぜひ市長には、この条件、それから時間的なこと、若い人がどういう状態で働いているか、子育て中の人たちもいらっしゃいます。これから結婚しようという人たちもいらっしゃいます。やはり若い女性が非正規職員として大変な苦労をしているということをわかっていただくためにも、しっかりと見ていただいて考えていただきたいと思います。そこはよろしくお願いしたいと思います。
  次に、地区公民館のことですが、南陽市の規程があるということで、またある程度地区公民館の状況にお任せいただけるということで、例えば今まで中央公民館ですと、2回までという原則でしたが、ほかの公民館はほぼ4回使っても大丈夫だよとかといろいろあったんですが、その辺のところは今までと同じような状況で考えてよろしいのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  田中社会教育課長。
○社会教育課長  ただいま板垣議員からありました質問にお答えいたします。
  公民館の貸館の状況でありますが、当時はえくぼプラザ、中央公民館が立ち上がったときは、いろいろな方々に市内全域からの御利用ということで、月2回ということで中央公民館は御利用をお願いしたいなということで、1団体月2回というような形で御利用いただくことで出発したところです。
  なお、各公民館においては、やはり同じ団体の方が月4回とかしている、昔からの歴史も公民館はありまして、そういった形も館長さんなりとか地域にお任せのところもありましたが、やはり多くの団体の方々、皆さんにお使いいただくためにも、やはりお部屋などがあいている状況であれば、月3回とか4回ということも考えながらも、その辺も適応性を富みに柔軟に考えていきたいなと考えておるところです。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  中央公民館のときは仕方がなかったと思います。市全体の公民館ということで多くの方がいらっしゃるということで、ただ、地区公民館にやはり規則を押しつけようとすると、今まで使っていらっしゃった方、地域の方たちが大変混乱すると思いますので、その辺はやはりある程度余裕を持って見ていただければと思います。
  赤湯公民館も、えくぼが赤湯公民館になったわけですので、あいている状況であれば、やはり入れていただけるような柔軟な姿勢で取り組んでいただかなければ、地域の人たちが使えないということになれば、またほかの公民館の影響もかなり大変だと思いますので、その辺はきちんと社会教育課のほうで御指導いただければと思います。これは要望にしておきます。
  文化会館の減免ですが、先ほど社会教育施設の枠を超えたものであるが、公共的な面から今まで減免されていた団体には減免を考えていくということをお答えいただきました。本当にただで使うとかそういうことじゃなくて、やはりある程度安い金額で使えれば、市民も、じゃ、あそこを使ってみようとか、優先的にとれないところがあるんだったらということはあるので、これはきちんとしていただきたいと思いますが、その減免の基準は大体どのぐらいのところになるのか、お答えいただけますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館主幹。
○文化会館主幹  板垣議員の質問に私のほうからお答えをさせていただきます。
  条例については3月に議決をいただきまして、条例が施行になったところでございますが、減免等につきましては、その条例に基づいて、施行規則、またはそれ以下のもので基準を決めるというような形で定めてございました。施行規則につきましても、条例に基づいて特段の必要があると認めた場合というようなことに基づいて決めさせていただいておりますけれども、減免につきましては、当然ながら市の事業であったり、文化会館そのもの自体の自主事業であったり、それから南陽市内にある幼・保・小・中の文化的な活動の発表等であったり、そういったものについては100%免除という形を考えておりました。
  それから、それ以外の例えば市のほうが共催する、市がかかわる必要があるようなもの、それから、県とか国のもので市がかかわるべきもの、それからこれまでも芸術文化活動に御協力いただいております芸術文化協会等の文化活動を行うところの発表ですとか、南陽市内にある公共的な団体等の文化的、ないしはその他広域的な行事等につきましては、50%の半分の減免を行うというようなことで規則のほうを定めるということにしておるところでございます。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そうしますと、市民が行うものに対して50%の減免ができるものもあるということで捉えてよろしいですね。わかりました。じゃ、その辺でよろしくお願いしたいと思います。できるだけ市民が使いやすいような制度にしていただきたいと思います。
  次に、ひきこもり対策なんですが、これは本当に難しい問題だと思います。やはり表面化しにくいということもあります。ただ、これはもう長年にわたって引きこもっている本人や家族にとっては、誰にも言うことができない、助けを求めることができないとすると、もう将来を悲観し、家族ごと地域の中で埋もれている、そのような厳しい状況もあると思います。
  これは、私は昨年のちょうど6月議会で、高校生からのひきこもり対策をやっていただきたいということで一般質問させていただきました。そのときに、ここは大事なところだということで、前市長ではありましたが、考えていただくということを、教育委員会のほうといろいろ考えて進めていくということをお話しいただきましたが、選挙やら水害やらいろいろなことがありまして、そこが見えなくなっておりました。ただ、ここ1年間でもっと増えていないかなという心配はあります。
  それで、去年の厚労省の対策ですと、今年度27年度が全国で234自治体が取り組むということを表明しているということだったものですから、南陽市としても、今年度そういう方向に何らかの形で動いていただければありがたいなと思ったわけです。
  窓口が明確ではない、どこに行ったらいいのか、誰に相談したらいいのかというところがなかなかわからないというか、今の時点では南陽市にないわけですね。だから、まず、そういう相談できる窓口、そこから成人はこっち、幼児はこっち、いろいろな対応があると思いますが、その窓口的なところを市としてぜひつくっていただきたいと思いますが、市長としてどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  ひきこもり対策は、いわゆる対象者だけではなくて、原因がやっぱり複数あるものですから、単純ではないんですね。特に精神障害の場合はなかなか市として対応が非常に難しいということがございまして、議員おっしゃるとおり、窓口を一本化するよりもいろいろなところから聞こえてきたところを調整する会議、先ほど答弁があったような仕組みをつくったほうがやっぱりしやすいのではないかというふうに思っています。
  これは、県と市といろいろな形で協力しないと、一般論ではなかなか解決できない部分がございます。福祉でも特に生活保護との関連も必ず出てきますので、そういったことを考えれば、入り口はいっぱいあって、逆にそういう対策会議みたいな形で連携して調整をするというような形のほうが私としてはいいのではないかというふうには考えています。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  その入り口がいっぱいあるというのもわかるんですが、じゃ、そこに皆さん、本当に困っている人たちが行きやすい、相談しやすい状況になっているのかというのが、私は疑問に思ったところでした。
  それで、市として今みたいな対策会議をしていただける方向になっているとすれば、まずはそういう入り口がいっぱいあるというのも一つの方策かもしれませんが、やはり誰に相談したらいいか、民生委員さんだけでいいのか、民生委員さんは年に1回ぐらいしか来ない人もいる。そういうところでやはり相談に乗っていただけるのか。そういうことはあると思いますので、しっかりと市として考えていただきたいなと思ったわけです。
  去年は、このひきこもり対策をお話ししたときに、やはりクオーレの学習相談室、児童相談室、そこからのお話をさせていただきました。それは、やはり若い人が、15歳から19歳の方が去年、おととしの状況で10名いた。これは高校に行けなくて引きこもっているんじゃないかということで、クオーレの相談体制をもうちょっと職員も増やして考えていただけないかという状況でした。やはりそこは同じなんですね。高校に行けなくなっている子供たちを教育委員会、そして市が何とかわかるような体制をとれないか。そうすれば、若者だけでもまずはひきこもりになる前に何とかできるんじゃないか。そこのところが私は大事だと思って、去年もお話ししたところでした。
  それで、やはり庁内でいろいろな課が協力し合って、そういう子供たちをまずは救っていただけないかと思って去年お話ししました。
  お答えとして、教育委員会と検討して進めていきたいというお話だったものですから、市長はどうお考えでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど壇上での答弁でも申し上げましたが、関係課がしっかりと連携して、早期の対応、そして支援が図れるように進めてまいりたいというふうに考えております。
  また、先ほど234自治体が対応するというお話がありましたが、そこのところもあわせて研究してまいりたいというふうに考えております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  大人の部分はやはりいろいろ難しい点もあると思います。
  でも、15歳から19歳のところ、そこのところは市長と教育委員会がしっかりと御検討いただいて、また今年もクオーレは3人体制ということでございました。所長さんもかわられました。なかなか難しい点はあると思いますが、やはり子供にとって一番大事な時期を引きこもってしまうと、将来、引きこもらざるを得なくなるというところで、そこのところをぜひしっかりと進めていただきたいと思います。
  最後に、市長に「対話のある市政」ということで、防災座談会で昨年は生の声を聞いた、意見交換会の要請もあれば参加した、意見交換会の要請というのは何件ぐらいありましたか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣総務課長。
○総務課長  昨年の9月からきのうの5月までで、昨年が8件、今年が4件でございますので、12件でございます。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  まずは、意見交換会をしていただいたということで、市長の考え方、市民にもわかった部分もあると思います。
  でも対話のある市政を目指すとした若い市長でございますので、もっともっと地域の細かいところに本当に出ていっていただきたいんです。本当に時間があれば、要請がなくても町の中のサークルに出ていってお話をしていただいたり、ちょっとした声がけでもいいので、ぜひそういうことをしていただきたいなと思います。
  大きなこの未来トークライブ2015、それから市長の出前、これは前の市長の体制と余り変わっていないなというふうな市民の思いしかございませんので、そこのところを違うんだということを見せるために、一生懸命市民と対話していただければと思います。
  これで私の質問を終わらせていただきます。
○議長  11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました6名の一般質問は全て終了いたしました。長時間御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  皆さん御苦労さまでした。
午後 0時00分  散  会