平成27年6月定例会

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午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  次に、2番高橋一郎議員。
〔2番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  2番、政風会の高橋一郎です。お忙しい中、傍聴に来ていただきました皆さん、大変ありがとうございます。
  ここのところ日照り続きで、5月は真夏日が何日もあり、果樹園や畑は干上がり寸前で、恵みの雨がほしいところです。とはいえ、7月の豪雨は勘弁してもらいたいと願っています。
  また、今年も地殻変動があちこちで起きています。5月29日の鹿児島県口永良部島での爆発的噴火、4月は箱根、さらには蔵王や吾妻山も穏やかでない状況が続いています。火山活動や地震も多発、活発化しており、何か地球が怒っているようにも思えます。
  さて、今年は戦後70年の年です。終戦時に10歳の方は80歳、10年後の2025年には戦争の悲惨さをみずから語れる方は少なくなっていることと思います。戦後70年間、日本が平和でいられたのは、日本国憲法の平和主義、憲法9条があったからと確信しております。
  そのような今、平和憲法、そして、日本国にとって戦後最大の危機を迎えています。憲法9条の解釈を変え、集団的自衛権の行使ができる、つまり日本が他国の戦争に巻き込まれる瀬戸際に立たされています。日本を守る、国民の命と財産を守る、領土を守ると言って戦争をしてしまってきています。今の日本も危ない道に進むのではないかと危惧するのは私だけではありません。
  昨年12月の解散総選挙は、アベノミクスと消費税の延期に焦点を当てたもので、安全保障政策については全く国民に信を問うてはいません。集団的自衛権を認めれば、アメリカが自国の正義と称する戦争に日本が巻き込まれるのは必至です。それでも安倍首相は、アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にないと豪語しました。日本が主体的に判断するのだから巻き込まれることはないというのは全くの詭弁だと思います。
  また、自衛隊が後方支援と称して、戦闘地域の近くまで行けるようにすることのリスクは、誰が見ても高まるのに、アメリカに守られ、抑止力が高まるとすりかえています。敵に前方も後方もありません。日本国、日本は敵だとテロの標的にされてしまい、脅威は増すだけです。アメリカの軍備を肩がわりさせられ、軍備費も増強されます。武器のために消費税増税が充てられることは真っ平御免です。
  昨年12月定例会で、集団的自衛権行使に反対する請願が南陽市議会全会一致で可決採択されたことは、本市議会の良識を内外に示したもので、高く評価されています。しかし、安倍内閣は、国民の多くの声を無視して、平和のための安全保障法案と称して、いわゆる戦争ができる法案を国会に提出しました。私は強く抗議するとともに、法案撤回に向けての請願を紹介議員として受けました。今国会の期間でしか地方議会が意見書を出すタイミングはありません。どうか真摯な議論と審査を通じ、意見書を本市議会として提出することを要望いたします。
  それでは、通告していることについて質問をしますので、市民目線での真摯な議論を求めます。
  題目は、人が集まり賑わうまちづくりとしての観光です。
  地方版総合戦略策定や本市第5次総合計画の来年度後期計画策定に鑑み、以下の具体について、市長の考えをお伺いします。
  第1点目は、観光資源の整備と活用です。
  ①烏帽子山公園、双松公園、花公園の桜を毎年きれいに咲かせるための方策は。今のやり方で本当にいいのか。桜の木は悲鳴を上げていないのか。新たな植樹は。
  イ もみじ、アーモンドなど、桜以外の木もメディアで取り上げてPR。
  ②未来に伝える南陽の宝の再発見と活用。
  ア 山形の宝に選ばれた白竜湖、新田堤、びっき石の整備と活用策は。
  イ 白竜湖をへらぶなのメッカとして復活させることは。
  ウ 遺跡や寺社マップづくり。
  ③誘客用看板の設置。
  ア 東北中央道(仮)南陽高畠インターチェンジ付近への観光大看板の設置。
  イ ハイジアパーク南陽の看板のリニューアル。
  ④南陽の菊まつりの活性化策。
  ア 会場は双松公園に復活を。
  イ 菊づくりの後継者育成。
  ⑤文化会館利用者。
  ア 御利用客の食事の提供と宿泊誘致策は。
  イ 内覧会は平日の設定も。
  ウ 市内利用者の交通手段の確保は。
  ⑥赤湯温泉の特徴を市民と観光客へPR。
  ア 脳神経の活性化に良いといわれるリチウムイオンが豊富な赤湯温泉は飲泉もできる珍しい温泉であることを内外に宣伝。
  イ 上杉鷹山公、細井平洲、結城豊太郎先生もこよなく愛した赤湯温泉とリチウムイオン効果のコラボ演出でよりバージョンアップを。
  ウ 温泉健康アドバイザーの育成と支援により上記ア、イを担い推進。
  ⑦南陽市観光協会の充実強化。
  上記の活性化施策を推進するには、受け皿としての観光協会の充実強化のための支援が必要。
  第2点目は、滞在型観光へのアプローチです。
  ①スカイパークにオートキャンプ場を開設。
  ②農業・林業体験型家族旅行や修学旅行の企画。
  ③ロハスフェスタの誘致。
  ④新しい湯治─病院連携による人間ドック。
  第3点目は、観光経済波及効果の測定と活用です。
  ①本市の観光客数の過去5年間の推移とこれからの見通し。
  ②産業連関表を活用した観光経済波及効果の測定の実施。
  以上、壇上からの質問といたします。
  市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  2番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、人が集まり賑わうまちづくりとしての観光についての1点目、観光資源の整備と活用についてでございますが、御提案いただいた公園は、いずれも本市にとって重要な観光資源と認識しております。特に烏帽子山公園の桜の開花状況につきましては、ここ数年は咲きぐあいにばらつきがあり、その対策といたしまして、烏帽子山千本桜保存会と行政が連携して、樹勢回復作業を行っておりますが、そのほかにも消毒の仕方や肥料のやり方など、他の公園の管理を参考にして研究してまいりたいと存じます。
  新たな植樹につきましては、烏帽子山公園の西側に植樹エリアを設定し、計画的に植樹してまいります。また、吉野川の堤防沿いに桜などの植樹について県に要望してまいります。
  また、桜以外の樹木においても情報発信を行い、メディアに取り上げていただけるよう、積極的なPRを行っていきたいと考えているところでございます。
  2点目の未来に伝える南陽の宝の再発見と活用についてでございますが、「白竜湖 心の原風景を未来へ」と題して、白竜湖、新田堤及びびっき石が山形県の登録になりましたので、その活動計画に基づきまして、動植物生息調査、環境保全事業などの取り組みを行ってまいります。
  また、遺跡や寺社マップについては、教育委員会で作成しております南陽市の文化財案内に、遺跡と市内の文化財が詳しく掲載されております。寺社については、全てが記載されているものはございませんので、今後パンフレット作成について検討してまいりたいと存じます。
  3点目の誘客用看板の設置についてでございますが、県の屋外広告物条例において、大きさの基準も設けられておりますし、設置場所の景観もあわせて考慮しなければなりません。観光客を御案内する上で、誘導看板の必要性は認識しておりますので、観光関連団体とも協議してまいります。
  また、ハイジアパーク南陽の看板のリニューアルについては、今後検討してまいりたいと存じます。
  4点目の南陽の菊まつりの活性化策についてでございますが、御提案の双松公園に移転させる案につきましては、十分時間をかけて協議すべき検討案件と考えております。
  また、菊づくりの後継者育成につきましては、菊のまちづくりを継続していく上で、大きな課題と考えており、昨年度から南陽の菊づくり伝承者養成事業を行い、後継者の確保に力を入れております。
  5点目の文化会館利用者についての利用客の食事の提供と宿泊誘致策についてでございますが、食事の提供につきましては、現在のところ、直接の提供は考えておりません。
  なお、自主事業や共催事業等につきましては、市外からのお客様も多く訪れることが想定されることから、市内の観光関係団体や商工会等に出店場所を提供し、地元の食材を使用した食事の提供やお土産物の販売を行うなどの協議を行っているところでございます。
  今後とも南陽市のPRはもちろんのこと、地域経済の発展にも寄与してまいりたいと考えております。
  また、宿泊については、赤湯温泉旅館協同組合と文化会館事業をタイアップし、宿泊者に特典を設けるなど、宿泊の誘致に努めてまいりたいと考えております。
  次に、平日の見学会の設定についてでございますが、4月26日の日曜日に見学会を開催いたしました。当日は、市内外から2,920名の来館者があり、大変にぎわいました。その後、市民の方から見学会の平日開催についての御要望もございまして、6月24日水曜日及び6月28日日曜日の2日間で再度見学会を開催する運びとなりました。
  なお、市報と市のホームページにより周知してまいります。
  次に、市内利用者の交通手段の確保についてでございますが、現在のところ会館専用の交通手段は考えておりません。市民バスやフラワー長井線、タクシー等を御利用いただき、来館していただきたいと考えております。
  6点目の赤湯温泉の特徴を市民と観光客へPRする御提案でございますが、リチウムイオンの効果やそれに関連させて郷土の偉人を絡めるアイデアなど、参考にすべきお考えと存じます。
  温泉健康アドバイザーの育成を行い、また、市民の皆様に身近に楽しめる赤湯温泉を再認識していただくことがさらなる赤湯温泉のPRになるものと考えております。
  7点目の南陽市観光協会の充実強化についてでございますが、本市の観光事業が活性化するには必要なことでございますので、人材育成について支援してまいりたいと考えております。
  次に、滞在型観光へのアプローチについての1点目でございますが、スカイパークにオートキャンプ場を開設するには、十分一山の利用状況と水道やトイレなどのインフラ整備のコストまで精査して検討してまいりたいと存じます。
  2点目の農業・林業体験型家族旅行や修学旅行の企画についてでございますが、実際に受け入れていただける農家の方の御理解と実践への意欲が必要となりますので、グリーンツーリズムの取り組みの中で実現に近づくようアプローチしていければと存じます。
  3点目のロハスフェスタの誘致についてでございますが、人にやさしく、地球環境にもやさしい取り組みとして全国で開催されている実績は承知しておりますが、まずは人や環境にやさしい暮らしができるよう、市民一人一人が工夫し続けていこうという機運が高まるように、まちづくりの中で取り組んでいければと考えております。その結果として、ロハスフェスタの誘致につながっていければ、理想的なロハスの取り組みになるものと存じます。
  4点目の湯治と病院を連携させた人間ドックについてでございますが、赤湯温泉の新たな活用という点で興味深いお話でありますので、置賜広域病院組合と協議し、研究してまいります。
  次に、観光経済波及効果の測定と活用についての1点目、本市の観光客数の過去5年間の推移とこれからの見通しについてでございますが、本市の観光客数につきましては、赤湯温泉利用客や桜まつりなどの烏帽子山公園利用者、熊野大社や双松公園、観光果樹園来場者などを合わせた数値で申し上げますと、平成22年度が120万人、平成23年度が96万人、平成24年度が111万5,000人、平成25年度が107万9,000人、平成26年度が109万1,000人となっております。この結果から、やはり東日本大震災の影響を受けた平成23年以降の観光客数が戻っていないことがうかがえるかと存じます。
  この数値の回復は、1つのイベントの成功で回復できるようなものではなくて、さまざまな分野において魅力を磨き上げていくことが必要と考えているところでございます。
  2点目の産業連関表を活用した観光経済波及効果の測定の実施についてでございますが、観光客数の増減で観光経済の成果をはかるのではなく、観光経済の波及効果で経過をうかがう方法もございます。産業連関表を活用した測定もその一つだと思います。
  この測定方法を活用すると、観光における経済の直接効果、間接効果をうかがうことができます。しかしながら、この産業連関表の作成には、高度な知識と膨大なデータを処理しなければなりません。小さな自治体では県のデータから案分して推測する方法でつくられているようです。
  また、係数のとり方で大きく変わり、実体経済と乖離する傾向もございます。交流人口の拡大を目指す本市の観光行政においては、まずは観光客数の把握とその増加を目指す施策を継続すべきではないかと考えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  観光産業という私はスキームで考えております。つまり観光だけですと、結びつきがほかの業種、あるいは業界とうまくいかない。みんなそういった意識を持って、南陽市の観光産業としてこれから考えていく、そういったことで、今回観光に特化した形で一般質問をさせていただきたいと思います。
  まず、市長は施政方針で、子供を産み育てやすい、年をとっても安心して暮らせるまち、人が集まりにぎわうまちを強調されております。私はこの3つの柱の延長に観光が成り立っているのかなというふうに思っています。そこは今の答弁の中でもありました。
  お客さんだけでなく、住民も、住んでいる人も誇りに思う景観こそが財産だと。そして、住みよいまちこそ訪れたいまちを基本に、ふるさと南陽を考えていく。しかも、産業として考えていくというふうな視点で質問していきたいというふうに思います。
  まず最初に、今回網羅していくのが結構ありますので、今お聞きした中で再質問という形になりますので、全部ではないということで、まず申したいと思います。
  まず、烏帽子山公園、双松公園、花公園で、特に烏帽子山公園については今年は開花が悪かったです。地元もそうですけれども、観光客の方が非常に残念で、がっかりして帰っていったと。これは自然のことですので、なかなか毎年毎年きれいに咲かせるということは難しいなというふうには思っていますし、千本桜保存会の方々と担当課と協働して、保護育成、間伐、整枝剪定とか、施肥とか、消毒作業を行っておられることは本当に私も知っておりますし、大変ありがたいし、敬意を表したいというふうに思っています。
  ただ、これから先も咲き誇るために今何をすべきなのかというふうなことが、これは誰もが考えることだと思いますし、専門家の間でもいろいろと、それこそ3人に聞けば3人とも答えが違うようなことがあるとは思います。でも、何かしら考えていかなければならないというふうに思います。
  そこで、最初、今年の開花が悪かったのはどういう原因だというふうに捉えているでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  今年の桜の開花につきましては、ウソの被害があったと、まずは考えております。双松公園、烏帽子山公園の桜につきましては、冬期間消毒をいたしました。さらに烏帽子山公園につきましては、ウソ対策ということで、ウソが嫌がる装置を2基ほど西の山のほうに設置いたしました。さらに、東側のほうには音楽CDを、きらきら光ってウソが逃げるようにということで設置をいたしたところでございます。
  ある程度の効果はあったと思いますけれども、残念ながら、木の上のほう、大分ウソのほうに食べられてしまって、非常に残念でございました。
  今年の状況を十分検証いたしまして、来年に備えたいというふうに考えております。皆様からも何か名案があれば、ぜひお寄せいただきたいというふうに考えているところでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ウソの被害についても、実は考え方が違う人もおられます。私もウソの被害があったというのは、ちょっとうそではないかなというふうに思っている一人です。
  というのは、あれほどの山が全体を芽を食べられるというのはウソの大群でしかありません。五、六羽が来てというようなことはあり得ませんし、渡り鳥ですから、当然鳴き声も聞こえます。そして、大量のふんがあるはずです。そういうのはあったんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  ウソのふんにつきましては、確認をしてございません。
  まず、木の上部のほうについてはウソの被害であると考えております。下のほう、特に南斜面のほう、大分花芽も少ないわけでございますが、原因につきましては、老木であるということがまず考えられるのではないかと思っています。あと、烏帽子山公園の地層が余りいい地層ではないということをお聞きしております。
  以上でございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  やはりウソの被害でも見解の相違がありますので、私今回出しているのは、とにかくよくしようというような意識しかありませんので、いろいろな意見を聞く必要があると思います。
  ウソの被害、渡り鳥のウソというのは、2月から3月に来るそうですので、その中でウソが私も動画でしか見たときがないんですけれども、動画で見る限りにおいては、突っつきますよね、花芽を。その花芽を突っつく際に、少し花芽の大きいものしか突っつかないというふうにいわれています。したがって、例えばしだれ桜であるとか、花芽の小さいものは無理なはずなんです、食べること自体。ですので、私はそういうふうなことではなくて、老木もありますけれども、気候の問題なのかなというふうには思っています。そこらをもっと具体的にやっていかないと、ウソの被害だということでやっていくと、確かに、ああウソかというような形で、納得はしやすいんですけれども、そうではないのではないかというふうに私は思っています。ここらはここで議論をどんどんしてもしようがないんですけれども、本当に煮詰めていただきたいなというふうに思っています。
  私もいろいろと聞いてきました。その中で、こんな考えもあるよというふうなことをお話ししたいと思います。
  1つは、老木という話がありましたけれども、確かにソメイヨシノに関しては、120年もたっていれば老木なっていると。ただ、老木だからといって、その活性化する方法はあるのではないかというふうに思っています。
  1つは、間伐だというふうにいわれます。混雑過ぎて下枝が弱って枯れてきている。上にしか伸びていけない状態だと。下枝を出すためにも間伐が必要ではないかと。間伐もやっているというようなことですけれども、もっと真剣にやっていかなければだめだというふうに思います。
  それから、根の張りが悪いという今の土壌の問題です。土壌関しては、凝灰岩で粕板と呼ばれるもので、枝の張りが悪いというふうにいわれています。それは、酸素の供給が必要ではないかと。ダガーという機械で数十センチの地下を掘削して、そこにエアーを送って、すき間をつくって、そのすき間に、人間で言えば毛細血管のような根っこが生えてくるというふうなことをしていかないと、なかなか樹勢回復をできないのではないかと。
  それから、3つ目は、樹高を低くするということ。肥料、殺菌にしても、手入れの仕方が違うといえばそれまでなのかもしれませんが、樹高が低いというふうなことがあって、剪定をして、上の芯をとめていくことによって、てんぐ巣病などの原因を除去するということですが、背丈を低くしないと作業も大変だということが実際のところであるのかなというふうに思います。
  ただ気候に関して言えば、土手の桜は見事に咲きます。赤湯中学校の土手の桜、毎年何もしなくても咲きます。あとは裁判所のところも咲きます。長寿センター、そこから烏帽子の桜も何にもしないでも咲きます。それはなぜなんでしょうかというふうに思っているんです。
  そこも聞いてみたところ、その土壌というのは畑土があって非常に肥えているところにあった桜だというふうにいわれています。あるいは、河川については粘土盤で、あとは自分の落ち葉で栄養分としてやっていると。それは本当に気候に全然左右されないでやっています。だから、難しさというのはあると思うんですが、根っこが一番と、まさしく根っこなんだろうというふうに私は思っています。
  そこを本当に考えていって、老木も活性化していく。樹勢回復するにはやはり根っこだと思いますので、その辺について、そういった認識も持たれているのかどうか、お伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  6月18日に、また千本桜さんと一緒に合同で施肥作業ということで行う予定でおります。この間打ち合わせ会がありまして、その件でも話し合いをいたしました。落ち葉、きれいに掃除をして、どこかに持って行ってしまうと。それは余りよくないのではないかと。集めたら根の周りに余りくっつけないようにして、ずっと周りのほうに置くべきであるというような話が出ました。葉っぱの栄養というのは非常に大切だということで認識をしたところでございます。
  以上です。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  それも私しゃべってきたことなんですけれども、クリーン作戦が春と秋やっていますけれども、みんなまじめで、本当にきれいにするだけなんです。落ち葉もばあっと拾って、あともうきれいになったというんですけれども、桜にとってはどうなのかと、まさしく悲鳴を上げていないのかというのはそこなんです。
  そこで、そういったクリーン作戦のあり方であるとか、総合的に考えて、そのときは例えば棒切れを拾ってくるとか、空き缶を拾うとか、そういうふうなことをして、できるだけ桜の根っこにはふれないようにというような形をしていくということも総合的な対策の一つだろうというふうに思っています。
  そのようなことで、今回ここでいろいろな議論をしてもしようがないと思いますので、ぜひ千本桜保存会の皆様、それから、さまざまにこれから検討する機会があると思いますので、いろいろな意味でいろいろな意見を取り出しながら、特に根っこの議論をしていただければなというふうに思っています。
  それはそういうことにして、次に、もみじ、アーモンドなどの桜以外の木もメディアで取り上げていただきたいというようなことで、特にこの場でですけれども、遠藤議長が一応推奨しておりますアーモンドの木の桃源郷構想、それは市のかなりの売りになるのかなというふうに思っています。これを育てていくというふうなことが必要だと思いますので、先ほどの答弁では、積極的なPRをしていくというふうなことがありました。天童市さんがアーモンドの木の山新に記事として載ったわけですけれども、それよりもやっているというふうなことをぜひPRしてもらいたい。そこをもう一度市長にお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  本当にさまざまな関係者の御努力によりまして、アーモンドの植樹がなされていることについては大変ありがたいことだなというふうに思っております。また、やっていることを広く全国の皆さんに知っていただけるようにするということが、やはり頑張っていく上では大事だなというふうに思っております。せっかくやったのに誰も知らないということでは、観光産業の発展は望めないわけで、そういったことに今後南陽市は力を入れていかなければいけないというふうに思っておりますので、その旨を関係課長の皆さんにもぜひ頑張ってくれというふうに指示しているところでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ですから、例えば議員が植栽をする、植樹をするというふうなときも、ぜひそういったことを前もって流していただくことによってPRになるというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
  次に、未来に伝える、これは山形の宝に選ばれた白竜湖、新田堤、びっき石の関係ですけれども、特に白竜湖なんですけれども、心の原風景を未来へというふうなことの中で、山形の宝に選ばれたと。当然活動計画に基づいて環境保全も含めていくんだよというふうな話がありました。今までの何もするなというふうなことから一歩進んだと理解してよろしいでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それでは、私のほうから、高橋議員の御質問にお答え申し上げたいと思います。
  ただいまありましたように、山形の宝ということで、白竜湖及び新田堤、びっき石等が選ばれたわけですけれども、これにつきましては、ソフト事業となりますので、調査等を行いまして、活用していきたいと考えております。よろしくお願いします。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ソフト事業だということで、ハード事業ではないということですね。それはわかりましたけれども、以前も私一般質問で話をしたときがあるんですが、熊野古道のある和歌山県新宮市において、国の天然記念物に指定されている浮島の森というのがあります。これは、本当に新宮市内のど真ん中にある。白竜湖とはまた違うんですけれども、ただ、形態としては自然の白竜湖と同じような地下の層があるというようなことで、天然記念物になっているというふうなことなんですけれども、そこは、人が手をかけなければ絶対に自然は守れないというふうな、これは京都大学の教授が後ろについておられますけれども、そういうところは全く違うんです。しゅんせつもするし、水も引っ張ってきている。そういうふうな中で、浮島の自然を保全しているというふうなことがあります。
  したがって、白竜湖をヘラブナのメッカとして復活させるというふうなことでも、しゅんせつをしなければなりません。そういったところで、ハード事業を考えていった場合に、今のところは進めないというふうなことでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの高橋議員の御質問にお答えします。
  このたびの未来に伝える山形の宝においては、ソフト事業ということで登録をいただきましたので、まずはその中での調査事業ということを踏まえながらの対応になろうかと思っております。
(「ハードでされないのかと」の声あり)
○みらい戦略課長  今のところその考えは持ってございません。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ハードをしていかないと、私はよくならないというふうに思っています。ですので、前にも申し上げたんですが、京都大学の先生を呼んで、そして勉強会をしたらどうだとかというような話をしました。そういったことをしないと、本当に荒れ放題になって、観光の自然の自分の心の原風景なんていうよりも遠ざかってしまうと。こんな原風景は嫌だというふうになってしまいます。子供たちは連れていけません。
  というふうなところであれば、本当にここも先ほどの烏帽子山の桜と同じですけれども、観光として私たち住んでいる人も、来て楽しんでもらえるところというふうなことを本当に観光元年みたいな気持ちでやっていくことが南陽市の発展につながるというふうに思っていますので、そこについて、市長の考え方をお願いしたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  白竜湖に関する思いというのは、恐らく一緒ではないかなというふうに思っています。未来に伝えたい山形の宝の事業については、さまざまな制約がある中ではありますが、今までこれが登録されていなかったことが登録していただいたということでは、私は一歩前進だろうというふうに思っております。これをさらに、しっかりと白竜湖を伝え、継承していく上で何が必要で、どういったことをしていかなければいけないかということについては、今はいろいろな制約があるものの、何ができるかをしっかりと考えていくことが私も必要だというふうに思っております。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  一歩進んだわけですので、その中で、今のような思いをぜひ進めていただければなというふうに思います。
  それでは次に、あと2点ほど質問をしたいというふうに思います。
  1つは、ちょっと飛ばしまして、赤湯温泉の特徴の関係のPRについてです。
  先ほど市長から、コラボしてリチウムイオンの効果を語っていくというのは大変おもしろいということでしたけれども、実はこういう資料があります。
  細井平洲が書いた嚶鳴館遺稿というところの米沢編のところの紹介です。これは漢詩で書かれているんですけれども、訳したものを紹介したいと思います。読み上げます。
  赤湯の湯から上がれば、心もさっぱり軽くなったような気がして、私は少しも疑わない。高い山を登ってきて、俗世間を脱出し切ったかというふうな漢詩を詠んでおられます。これは東正寺さんで詠んでおられるようです。
  結局、ここにかかっている大事なことは、「湯から上がったら心もさっぱり軽くなった」というここは非常に大きなポイントだなというふうに思っていますので、こういったものが実際、嚶鳴館遺稿というところでなっていることがいいのかなというふうに思います。
  漢詩についてはふれませんけれども、その漢詩を実は東海市(細井平洲の生誕の場所)が一つの絵物語にしたんです。平洲先生没後200年記念を迎える平成12年に一大絵巻を制作した。その一大絵巻の中に、晩秋、興譲館の藩士等と赤湯温泉へ湯治に出かけて東正寺で月見をするというふうなことがあります。
  そういうふうなもう250年も前の話、もっと前の話ですけれども、私もこの間、結城豊太郎記念館の友の会で佐藤庄一先生からこれをいただいたんですが、ああこんなものもあったんだと。その中で文人とか、偉人が、当然リチウムイオンもありますけれども、非常に安らいだというふうなところも売りかなというふうに思っています。
  今ちょっと紹介させてもらったんですが、そこで、もうちょっと市長からそこら辺の認識と見解をお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいま高橋議員から御紹介のありました漢詩につきましては、私不勉強で存じ上げておりませんでした。今伺って、細井平洲がそういう詩を詠んでいたというのは、大変南陽市にとって誇らしい、ありがたいことだなというふうに思っております。
  細井平洲がそういった漢詩を詠んだ赤湯温泉ということが、例えば、インターネット等で細井平洲に関連して検索すれば赤湯温泉が出てくるというように、さまざまな関連団体のサイトにおいて掲載していくということも、温泉の活性化、周知には意義のあることかなというふうに今感じたところでございます。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  東海市と米沢市は姉妹都市を結んでいまして、交流しております。そういうときに、ぜひ赤湯温泉にというふうな誘い方もできますし、今、市長が言われたような形でのホームページでの活用とか、何かいろいろなチラシを、例えば旅館組合でつくってPRしていくというようなこともいいのかなというふうに思いますので、ぜひお勧めいただきたいと思います。
  次に、新しい湯治の病院連携による人間ドックの中で、先ほど新たなものとして、置賜広域病院組合と検討していくということがありました。それもぜひお願いしたいと思うんですが、市内の病院もありますので、そういったところも含めて検討をお願いしたいというふうに思います。
  あと、観光経済の波及効果の測定についてです。県としては出ているものがあるんですが、各市町村というのはなかなか難しいと。それは私も認識としてはそう思っています。ただ、案分推測をする、実態と乖離が出てくるということもありますけれども、私は一回、あくまでも参考ということで、出してみてもいいのかなというふうに思っているんです。そんなに難しいものではなくても、今回ディスティネーション・キャンペーンの中で、山形県が山形銀行と提携をして、いわゆる検証ということで出しました。それは御存じだと思うんですけれども、その中で、山形DCの経済波及効果についてという調査ものはありますけれども、大体DCのキャンペーン期間中に平均で2割くらい増えたということです。ただ、南陽としてはそうではなかったというふうには思っています。
  そうすると、そこの分析をしていかなければならないとは思うんですが、温泉客を今までですと、家族単位で来たものがあったわけですけれども、どうも文化施設、文化会館の事業となってくると、どうしてもその日、例えば昼の部を見て帰るとか、あるいは夜の部を見ても帰るとか、宿泊しないでというようなこともできるわけです。例えばスポーツ競技みたいな形で、土曜日に予選があって、次の日決勝だというふうな場合は、泊まらざるを得ないというのがあります。
  だから、そういったものとちょっと違うので、特にこの文化会館の利用というふうになったときに、いかに先ほど旅館組合と、いわゆる特典つきのものを出して誘致をするというふうなことがありましたけれども、今の観光客の要望というか、普通一般に洋間で泊まる、1人部屋というのが当たり前になってきています。そこには決定的に南陽市はないというふうなのが現状です。そこについて、何かどうしたらいいのかなと。要するに、お客さんが外に持って行かれるということは、本当に指をくわえて見ているということでは困るので、何とかならないのかなというふうに思っています。
  これは民間ベースの話だから何ともならないということだったらそうかもしれませんが、市として、何か誘導していけるものがないのかどうか。難しい問題だと思うんですけれども、何かありますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それでは、私のほうからお答え申し上げたいと思います。
  議員御提言ありましたように、市内の旅館につきましては、どうしても和室、家族単位の旅館となってございます。確かに文化会館等にお越しいただく方は、シングル等のほうが要望があるというのは承知しておりますけれども、これにつきましても、先ほどありましたように、相手のあることですので、私のほうからは旅館組合さんのほうに状況を話すしかないかなと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。
○議長  2番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そういうふうなことしか言えないのかなと思いますが、ただ何か腑に落ちないんです。南陽市の税金で建てて、利用したのがただ単に、その先ほど観光産業と申し上げました。そのつながりがないんです。ただ行って帰るだけだと。そこに何かないのかなというふがいない思いで、いや、南陽市さん立派なものをつくっていただいてありがとうみたいな感じで、泊まりはこちらお願いしますみたいな形で言われると、うーんというふうに思うんです。
  だから、そこは何か新しく建てなければならないという部分もありますし、今の温泉の組合の問題もありますし、さまざまな問題が出てきますので、ここはなかなか一概には言えないと思うんですが、その思いを持っておりますので、市長も同じではないかなと思います。ぜひこれからの南陽市の発展とした場合に、観光に目を向けないではいられないというふうなことで、きょうはいろいろと盛りだくさん質問させてもらいました。
  最後になりますが、先ほどちょっととり落としたんですけれども、遺跡や寺社マップづくりの寺社の関係です。
  遺跡については大変立派なものがありますけれども、例えば熊野大社、熊野様がいつ誰が建てて、何のためにとかというのは、ぱっと言われてもわからないんです。あるいは烏帽子山の八幡宮もそうです。というふうなものをわかる、単純でいいんですけれども、いつ誰が何のためにつくられたのかわかるような形のものがあれば、市民が観光客に聞かれて答えられるだけでなくて、あっ、そういうふうなことで建っているんだということがわかってくるというふうに思いますので、そこもぜひよろしくお願いしたいと思います。
  最後はちょっと要望になりましたけれども、お願い申し上げて、私の一般質問を終わりたいと思います。
  ありがとうございました。
○議長  2番高橋一郎議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでございました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後1時といたします。
午後 0時00分  休  憩
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