平成27年9月定例会

───────────────────
午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
───────────────────
佐 藤   明 議員 質 問
○議長  次に、15番佐藤 明議員。
〔15番 佐藤 明議員 登壇〕
○佐藤 明議員  それでは、質問をいたします。
  来年度の予算の概算要求が、各省庁の要求等によって、年末の政府案決定に向けて、予算編成作業が本格化すると言われております。
  安倍政権が誕生して4回目の予算になるわけでありますが、消費税増税後、繰り返される経済のマイナス成長や財政危機の深刻化など、安倍政権の経済政策、いわゆるアベノミクスで国民の暮らしも経済も、財政も大変になってくることは事実であるかと思います。明らかであります。
  去る1日に公表された4月-6月期の法人企業統計によりますと、季節要因を除いた設備投資額は前期比で2.7%減になりました。これを受けて、8日に公表される4月-6月期国内総生産(GDP)改定値が下方修正されるとの予想が出されております。
  さらに、個人消費の低迷についても、2015年度の経済財政白書も指摘しているように、輸入物価の上昇や消費税率引上げを含む物価上昇の中で、経済的に賃金上昇が物価上昇を下回り、消費者の支出抑制傾向が強まったと、このように指摘をしております。したがって、景気の回復力に弱さが見られると、こう言わざるを得なかったわけであります。
  日銀の黒田東彦総裁は、先月26日、訪問先のニューヨークで、アベノミクス1年目の経済動向は良好だったものの、「2年目に当たる2014年度のパフォーマンスについてはさえないものであったことは否めません」と、このように講演をしております。
  果たしてアベノミクス3年目の15年度に「さえない」状況が改善される兆しがあるのかどうか非常に疑問であります。個人消費や設備投資が低迷するだけでなく、中国など新興国経済は減速し、株式市場は大荒れであります。日本経済の先行きには、むしろ暗雲が広がってきていると言わざるを得ません。
  こういった政治状況の中、また経済状況の中で、白岩市長に対しまして5項目の質問をいたすものであります。
  最初の1点目は、昨年7月の市長就任以来1年余り、この間、2年続きの災害復旧・復興、また、新文化会館の建設等々、大変な中で南陽市政を担当してまいりました。改めて今後の市政運営等について御見解をお尋ねいたします。
  2点目は、地方自治を担当する中で、県や国あるいは広域行政等での御自身の考え方と大分乖離(隔たり)があるのではないかと思っておるわけでありますが、いかがお考えでしょうか。
  3点目は、去る6月の議員全員協議会で報告されました前佐賀県武雄市長樋渡啓祐氏が市みらい戦略アドバイザーとして就任をされましたが、具体的にはどのような助言を受けているのかお尋ねをするものであります。
  4点目は、地方創生についてであります。
  国レベルで設定した4つの「基本目標」と南陽市の施策はどう具体化されるのかお尋ねをするものであります。
  最後の5点目の企業誘致についてお尋ねをいたします。
  1点目は、企業誘致の考えと梨郷工業団地の進捗状況はどのようになっているかお尋ねをいたします。
  2点目は、人口増の問題、若者定住に向けては企業誘致事業が最大の課題かと思いますが、今後の見通し等についてはどのように考えておられるかお尋ねをするものであります。
  以上申し上げましたが、市民の立場に立った誠意のある答弁を期待いたしまして、私の最初の質問といたします。終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  15番佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。
  1点目、今後の市政運営についての見解でございますが、災害からの復旧・復興中でありますので、引き続き、安全・安心な生活環境の整備にスピード感を持って取り組んでいくことはもちろんでありますが、施政方針で述べさせていただいた「対話のある市政」「身の丈にあった市政」を実現すべく、みらいトークライブの開催、ソーシャルネットワーキングサービス・フェイスブックなど、さまざまな方法での広報広聴活動を展開し、行政への関心・理解と市民の皆さんの参画意識の喚起に努めてまいります。
  また、健全な財政運営を目指し、公共施設等の全体の状況を把握し、長期的な視点を持って、更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことにより、財政負担の軽減・平準化を図ります。
  市政を担い、1年が経過いたしましたが、これまで同様、「子どもを産み育てやすいまち」「年をとっても安心して暮らせるまち」「人が集まりにぎわうまち」の実現に向け、持続可能な市政の基盤を確立し、次世代に確実に引き継ぐ責任を果たしてまいりたいと考えております。
  2点目、国や県、広域行政との隔たりについてでございますが、災害におきましても国・県との連携・協力は不可欠であります。隔たりとは距離感のことでもありますので、国・県とは、身近な存在として、今後も連携してまいりたいと考えております。
  また、広域行政についてでありますが、本市は、置賜広域行政事務組合、置賜広域病院組合等の構成団体の一つでもあります。広域行政のスケールメリットも十分検証しながら、連携を図っていきたいと考えております。
  3点目、みらい戦略アドバイザーからの助言についてでございますが、地方版総合戦略の骨子、素案について、メールで2回相談をしております。人口減少や雇用の面でのアドバイスを頂戴しております。
  4点目の地方創生についての国の4つの基本目標と南陽市の施策の具体化についてでありますが、国は、1つ目として、「地方における安定した雇用を創出する」、2つ目として、「地方への新しいひとの流れをつくる」、3つ目として、「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」、4つ目として、「時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する」の4つを政策の基本目標として設定しております。
  本市では、国の方針を勘案しまして、南陽市の人口動態の分析、将来の人口予想、市民アンケートによるニーズ把握等を行い、1つ目として、「若い世代が安心して働けるための産業振興及び農業振興と雇用の創出」、2つ目として、「希望に応じた結婚・出産・子育て、働き方ができる環境づくり」、3つ目として、「定住の促進と安全で安心な地域づくり」の3つを基本目標として設定したところであります。この目標にそれぞれ目標値を定めながら、総合戦略に位置づける個々の事業を展開し、「住みたい、住み続けたい」と思えるようなまちづくりを行ってまいります。
  次に、企業誘致についての1点目、企業誘致の考え方についてでございますが、優良企業を誘致することで、新たな雇用の場を確保することが可能となります。
  また、直接的には、法人市民税や固定資産税の税収の増加を見込むことができるわけでございますが、新たな雇用が創出されれば、一定の割合で被用者が市内に居を構えることにもなりますので、市内での消費による間接的な効果も期待できるものと考えております。
  さらに、誘致企業が市内の既存事業所と取引することによって、効果がさらに広く波及することも期待できますので、市内経済を活性化させるための有効な手段でもあり、企業誘致活動は重要な取り組みの一つと認識しております。
  なお、梨郷工業団地の進捗状況については、13番田中貞一議員の御質問にお答えしたとおりでございますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の企業誘致の今後の見通しについてでございますが、平成25年度に策定した農村地域工業等導入実施変更計画では、計画期間を平成29年度までの5年間としておりますが、できるだけ早期に梨郷工業団地に立地いただくよう企業誘致に全力で取り組んでまいります。
  また、梨郷工業団地の分譲を最優先としながら、景気やその他経済環境を考慮し、新たな工業団地についても検討してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  それでは、何点か再質問いたします。
  ただいま5項目について答弁をお聞きしましたが、まあ無難な答弁かなと私は思います。もう少し、期待をしておった答弁とは、私の考え方が違ったなと、このように思います。
  さて、質問しますが、ちょうど1年を経過したわけですけれども、さっき市長がおっしゃった3月議会での施政方針、あるいは昨年の市長選挙での公約、こういったものを基本にしながら南陽市を担当していくというふうなお話であります。
  私、1点だけお尋ねしたいんですが、南陽市の場合ですと、塩田前市長が「子育て支援都市宣言」ということを宣言されました。しかし、子育て支援都市宣言した割には、子供たちの―小・中学生、高校生、こういった子供たち、あるいは小ちゃい子供たちですね、宣言した割には政策がはかどらなかったなと私は思っています。
  なぜかと申しますと、日本一の子育て支援都市宣言したわけですよ、やるということで。しかし、ずっと私、ざっと振り返りながら見てみますと、課長さん方はどう思うかわかりませんが、進まなかった点は多々あったんではないかなというように思います。
  そういう点では、新しく市長さんになったわけですから、この辺の施策について、昨年の選挙時あるいは施政方針の中でも、子供たちのためにいろいろな施策を講じると、あるいはお年寄りのためにさまざまな施策を講じると、こういう決意を表明し、さらに所信表明をしたと。これは大変結構なことであります。
  そこで、具体的にお聞きするんですが、今後の具体的な子育て支援、あるいはお年寄りの支援ですね、具体的にはどうされるんでしょうか、お尋ねします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。
  今後の子育て、そして高齢者の方々への支援ということでございますが、子育て面につきましては、今年の4月から、第3子以降の保育料の無償化について、所得制限つきではありますが、一部実施をさせていただきました。また、妊婦健診の無償化もさせていただきました。
  そして7月には、ハイジアパークに子供の屋内の遊戯施設の整備、これもさせていただきました。ハイジアパークにつきましては、さらに今の施設よりも充実を、今後の課題として考えております。
  また、10月からは、懸案でありました中学生の医療費無償化を実施させていただきます。
  さらに、今現在、さまざまに保育環境があるわけですけれども、この保育環境の充実、これにも手をつけてまいりたいというふうに思っております。
  また、小学校学童保育、そういった面でも学童のニーズが次第に高まっているということを踏まえ、子供たちが健やかにさまざまな年代で交流をしながら、健康的に過ごせるような健全な発達を促すような、そういった環境の整備を考えております。
  お年寄り向けにつきましては、先ほども田中議員の御質問でお答えを申し上げた特別養護老人ホームあるいはグループホーム、そして、年をとっても住みやすいまちになるための除排雪、さらには、これも御質問にありました買い物や病院に行くときのための交通環境、これについて、一歩ずつではありますが、着実に進歩ができるように頑張ってまいりたいと考えております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  10月から、中3まで医療費の無料化と。ようやく、これは恐らく35自治体の中で一番最後でないかなと思ったね。やったのは大したもんだと思うんですけれども、子育て支援宣言した割には、一番遅かったというのは、これまたね、ちょっと私も疑問というか、なぜもっと早くしなかったのかなと。市長さんが新しくなってしたということで大変結構ですが、もう今や高校生までと、こういう自治体もたくさん出てきているのが、今はそういう状況になっているわけですね。だから、そういう課題も、これからの課題として残っているというふうに私は思います。
  そこで、お尋ねしたいんですが、学校の給食費の問題でありますが、市長は、公約の中でも、あるいは街頭の中でも、そういった施策を訴えられたというふうに記憶しているんでありますが、学校給食費の無料化等について、今は全国各地でやっている自治体も大分増えてきていると、このようにお聞きをしているんですが、市長として、どういうふうに考えておられるかお尋ねしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  学校の給食費につきましては、私も選挙の折に、このことも3人っ子政策の一部として、お話をさせていただいておりました。
  基本的には、児童の食事については、保護者の方が御負担をなさるということが基本であろうというふうには思っております。ただし、最近の人口の減少を鑑みれば、人口減少対策として、私は、第3子以降の学校の給食費について、公的な支援を行うことによって第3子の出生を促すような、そういった方向が必要だという思いで、このお話をさせていただいておりました。
  ただし、今年度については、さまざまな調整の中で、なかなか難しかったというのが現状でございます。これができるような環境をできるだけ早く構築していきたいと考えております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  私は思うんですが、そういう施策を講じると、今年はできなかったけれどもというふうなお話がありましたが、まず、「南陽市の子育て支援は、文字どおり日本一だよ」というふうなイメージをやっぱり内外に与えるということが、まず第一だと思うんですよ、さっきおっしゃった第3子に対する保育料の無料化、所得制限があるものの、非常にいいわけですから。
  「南陽市に来ると給食費はただですよ」と、これは、私は思うんですが、例えば今年は1年生、来年は2年生まで、その次は3年生までとかね、順繰りにしていくとか、一気にというのは、ちょっと子供さん何人か私わからないんですが、まず、とりあえずは小学校からしていくという形にするとかね、順繰りにしていくとか、そういう方向性もあると思うんですよ。
  ですから、考えとしてね、これからやっていく過程において、そういう課題も必要ではないのかなと私は思うんですが、どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ただいまの議員の御提言は大変有効な進め方かなというふうに、今お聞きをしたところであります。
  できるだけ速やかに手をつけるために、いろんな方策があろうかと思いますので、今、議員がおっしゃったやり方も含めて、これからも御教示いただきながら、検討させていただきたいと思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  じゃ一応、中で検討してください。
  2つ目の問題ですが、国と県とあるいは広域のほうは、みな国と県と連携していく、これ、あれだね、優等生の答弁だよな。
  私は思うんですけれども、市長も議員を2年余されたわけですよ、我々と一緒にね。しかし、議員している当時と市長、首長になってからの南陽市の行政を預かる責任者としてね、その乖離というか、何というの、差がですね、国の関係や県の関係で、広域行政はそんなにないと思うんですけれども、自分の思いと結構かけ離れている部分があるんではないかと思うんですが、さっき連携しなければならないとおっしゃったけれども、ちょっと正直なところね、どう思っているのか言っていただければなと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  正直なところをこの場で言うと、ちょっと不適切なことになるかもしれないんですが、言える範囲で申し上げますと、議員であったときと、今、市政を担わせていただいているときとでは、やはり話す内容が違ってまいります。
  やはり今の立場でありますれば、交渉が大変大きなウエートを占めるということで、こちらの思いを理解していただくようにお話をする中で、なかなかぴたっと思いが一致しないということは多々ございます。
  しかし、これを、対話を重ねながら、こちらの思いを理解していただいて、国・県・市が一体となって、さまざまな施策が前に進めるように、努力をしていかなければいけないという思いをさらに強くしているところであります。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  大変わかりました。
  次に、お伺いするんですが、6月の全協で、佐賀県の前武雄市長のこの方とアドバイザーとして契約をして、そして助言をいただくと、こういうふうなことで報告があったわけですけれども、先ほどの答弁ですと、メールで2回ほどやりとりしたと。
  子育て支援と雇用対策等についてというようなお話でありますが、果たしてメールだけで事済むのかなと私は思うんですよ、こういう重要な市政の問題等についてね。やっぱりちゃんと来ていただいて、今の課題等についてどうするのかと、市長だけでなくて担当課も含めてやりとりをして、一緒に考えていくということが私は重要だと思いますよ。
  それで、この方は、樋渡啓祐さんは大変忙しい人だと、ここに、こういう方だというふうに出ております。それで、そっちこっちでお呼ばれされて、地方創生の問題や地域活性化に向けたさまざまな講演をやっているということなわけですよ。
  だったら、南陽市で呼んで、市民の皆さんに聞いていただくと、あるいは職員の皆さんにも聞いていただくというふうなことも含めて検討したらどうかなと思うんですよ。せっかくならばね、みんなに話を聞いてもらうということも大事ではないのかなと私は思うんですが、その辺の考え方はどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  まず1点目の、直接来ていただいていろいろとお話をしたほうがいいのではないかという点については、私どももその気持ちは同じでありますが、一方で今、全国で10自治体以上において、この地方創生のアドバイザーをなさっているということを考えると、なかなかやはりここまで来ていただくのは大変だということで、地方創生の総合戦略について、こちらでお出しできるものを送らせていただいたりして相談をしております。
  そうしたところ、出して、恐らく到着したその日のうちだったと思いますけれども、電話を直接私にいただきまして、「全て素案、骨子については読みました」と、その上で、人口減少や雇用の面について、総合戦略の中でいろいろとアドバイスをいただいたところであります。
  アドバイスについては、全国の自治体が取り組む総合戦略の策定でありますので、できる限りインパクトを持たせるように、こうしたらいいんじゃないかというようなことをアドバイスいただきました。
  また、直接来ていただいて、職員の皆さんや市民の皆さんにということでありますが、それは、ぜひ私どもも実現したいなというふうに思っております。そのことについては、今現在依頼中ということで、依頼をさせていただいております。大変おもしろいお話をなさる方だと思っておりますので、有益なお話を聞けるような機会を我々もつくっていけたらという思いで、今、取り組んでおります。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  私は思うんですが、これ、委嘱期間というのは、6月19日から来年の3月31日までですよね。6月からですから、今9月ですよ。もうあっという間に日にちはたってしまうと。
  ですから、10自治体ほどがいろいろ助言をいただいていると、なかなか来られないという話でありますが、南陽市にとって、彼を呼んでどういうメリットがあるのか、その辺のこともかなり検討したからこそ、助言者として、アドバイザーとしてお願いしたというふうな経過があるんだと思うんですよ。それだったら、向こうだってわかっているわけで、やっぱりきちっと来て、委嘱されたならば、やっぱり筋を通すべきだと思うんですね、相手もね。ネットで聞いていると思うんですよ。
  ですから、やっぱり何というんだろう、約束は約束としてきちっとやるべきだと、このように指摘をしておきたいというふうに思います。
  時間の関係もありますから、次に移りますが、地方創生の問題でありますが、その前に、ちょっと時間の関係がありますので、企業誘致について、議長、いいですか。
○議長  はい。
○佐藤 明議員  さっき田中議員から企業誘致の問題等について質問ありました。
  それで、私お尋ねしたいんですが、先ほどの答弁ですと、まだわからないと、来るか来ないもわからないと、こうなっているわけですね。今、話し合い中だと、こう言っているわけですよ。
  去年の9月議会で、田中議員もおっしゃったわけですよ。課長は、「2社は来る」と、「もう1社は決まっている」と、こういう答弁をしたはずなんですよ、私も聞いていたんですけれども。ところが、どういうわけか、来ないと、待てど暮らせど来ないと、こういうふうなことになっていますね。
  その理由は、さっき言ったとおりだと思うんですけれども、なぜ来ないのか。恐らく私は、推測で物を言いますが、金の問題で来ないのかなと思っているんですよ、金額。
  そこでお尋ねしたいんですが、坪単価、平米単価、どうなっていますか。どういうふうな、今、検討をされているんですか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  今現在交渉中ですので、なかなか微妙な問題なんですが、今、相手企業に提示している数字としては、平米単価1万2,000円でお願いしたいということで、今交渉中というレベルです。
  ただ、今、企業誘致というか、企業が新しくそこに工場等を建てていただければ、用地費とか建物に対する補助金も、今回新たに条例改正させていただいたので、その辺も含めて御説明をしているんですけれども、やはり会社の状況というのが刻々と変わってきていますので、最初お話し合いがあったときと、やっぱり今の時点では、大分経済状況も変わっているという状況のようです。
  ただ、1万2,000円が高いか安いかということになれば、例えば、県内のほかの工業団地の値段を見れば、そんなに安くはないというのは認識しております。
  以上です。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  平米単価1万2,000円、坪単価で言うと3万6,000円と、こういうふうになるわけですね。
  今交渉中だというふうなお話でありますが、どういうふうなことでネックになっているのか、それはどうでしょうか。何で課題が進まないのかですね、その辺どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  やはり1つは、先ほど申し上げたとおり、議員御指摘のとおり、値段だと思います、まずは。
  あともう1つは、当初考えていた、そこに新たな施設をつくったときの考えが、やはり当初のときと変わっているというか、簡単に言えば、買ったとしても、すぐにそこに工場を建てたり、施設を建てたりできるかどうかというのが、経営戦略上の中で問題になっているようですので、いわゆる購入のタイミングも含めて、ちょっと今、交渉中というか協議中です。
  値段については、これから交渉でありますので、まずは第一次としては、申し上げたとおりの値段を提示させていただいているというようなことで、あとは今度、結局のところ、市のほうで持たなければ値段というのは下がってきませんので、どの部分を市が持つべきなのかという議論は、これから確かに必要だというふうには感じています。
  以上です。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  かなり後退していくというような感じがするんですけれども、最初の考えとですね。
  何というかな、買ったと、例えば買ったけれども、そこに建物を建てるかどうか、そういう悩みもあると、経営戦略もあるというようなお話でありますが、さっき田中議員もおっしゃったんですが、やっぱり仮契約とかね、ちゃんと担保をとっておくということも含めて、やっぱりこれからの課題として残るのかなと私は思うんですが。
  そこで、これからの課題としてですよ、これから交渉して、その結果どうなるかわかりませんが、可能性はあるんですか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○福祉課長  会社側と何回かお話し合いをさせていただいている中で、購入の希望はもちろんあるというようなことで、今、交渉の段階になっているということで捉えていただいてよろしいかと思います。
  ただ、先ほど申し上げたんですけれども、まずは1区画しか、今のところ購入希望がないというようなことになっておりますので、もう1つあいたところをどうするかというのも含めて、検討したいというふうに考えています。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  しっかり交渉していただいて、ぜひ来ていただくような、そういう可能性はもちろんあるというふうな、こういう答弁だったわけですから、ぜひそういう形でしていただきたいと。
  もう1区画については、まだわからないと、こういう話ですが、これ可能性も何もないということですね、簡単に言うと、可能性はないと。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  先ほどちょっと申し上げたんですが、2区画を一括して買っていただけないかというのも含めて、実は今、交渉中なんです。
  ただ、それは、企業からいえば購入希望がないというか、薄いところなので、なかなかちょっと、もしかすると難しいかもしれないんですけれども、これはあくまでも交渉なので、そういう方法もあるよというようなことで申し上げています。
  先ほど田中議員の質問にもお答えしたんですけれども、当初は2社の予定で出発したのが、1社が別なところに行ってしまうということで、完全にあいてしまったということなので、なかなか困難ではありますけれども、交渉ですので、これから頑張りたいというように思っています。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  私もいろいろなお話を聞いているんですよ、このいきさつ等について。ここではちょっと言えないこともあるんですけれども、なるほどと、そういう理由もあるのかなと、私は思いますよ、ここでは言えませんけれども。
  そこで、市長にお尋ねしたいんです。
  市長は、こういった企業誘致も含めて、市のトップセールスマンということだと思うんですよ。
  それで、提案も含めてですが、企業誘致というのは、非常に私は大事だと思うんですよ。つまり、企業誘致されれば、来ればですね、そこに雇用が生まれ、さっき市長がおっしゃった地域経済も活性化すると、まさに福来たると、こういうふうなことだと思うんですよ。
  ですから、私は市長にお願いというか要望ですが、やっぱり市長、東京の各本社へ行って、やっぱり泊まり込みというかね、2社、3社を企業誘致するまで南陽市には帰ってこないと、1カ月、2カ月もホテルに寝泊まりして。そういう気概がなければ、私は、企業誘致はできないと思いますよ。
  それで、さっき商工観光課から、今までの工業団地の年度ごとの資料をもらってきたんですけれども、昭和48年にスタートしたわけですね、西工業団地。今18社ですよ。
  それで、歴代市長の何社呼んだのかなというようなことでちょっと見てみたわけですよ。例えば、亡くなられた大竹俊博市長さんは、何年から何年まで市長をやったと。その間、何社したのかなということで見てみました。
  いいですか。大竹市長は、昭和61年7月に就任したわけですね。3期務めよったんよ。それで、98年まで務めて3期、5社来たわけですね。その後、荒井市長さんが担当されまして2期8年、2社来たわけですね。あと、前市長の塩田さんは、2006年から14年までして3社ということなんですよ。
  こういうふうに年々大変になっているということがわかるんですが、やっぱりさっき言ったように、トップ・セールスとして、市長は東京に上京して、やっぱり2社、3社誘致するまで帰ってこないと、こういうことが、非常に気概が大事なんだと私は思うんですよ。その辺の考え方について、私は間違っているでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員のお考えにお間違えはないものというふうに思います。気概としては、そういった気概を持って企業誘致にトップとして当たるべきだという点について同感でございます。
  私も、1年たったわけですけれども、これから企業誘致に関しまして、できる限り、庁内でも力を挙げて当たっていきたいというふうに思っています。その際には、議員からも、こういった方法もある、ああいった方法もあるという御指導をぜひ賜れればというふうに思っております。
(発言する声あり)
○市長  1カ月帰ってこないということが現実的にいいかどうかについては、さまざまそのときの状況もあるかと思いますので、庁内で検討して、できる限りの時間を東京で企業誘致にということについては、私も同じ思いでおります。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  私は思うんですが、やっぱり首長というのは大変な仕事だと思うんですよ。議員は、ああだ、こうだといろいろ言うわけですけれども、首長というのは違うのね。重みが違う、大体。それに、人事権、予算執行の権、いろいろ権力もあるわけですから、我々が言ったって歯も立たないわけだ、まずね。ですから、あえて言っているわけですよ。
  私は、市長もまだ40代なわけですから、まだ若いわけですから、これから何期も私は務めると思うんですよ。ですから、南陽市を担う上で、雇用の問題あるいは地域活性化の問題も含めて、そういった意味で、企業誘致は非常に大事だというふうに思いますよ。ですから、市長を先頭に、ぜひそういう方向で頑張っていただきたいものだなと。
  これは、白岩市長は、俺はやれると思うんですよ。やれると思っているからこうして言っているんですよ。こんなことは言わないよ、誰も。田中議員だって、そういう思いで言っているわけですよ。わかりますか。どうですか。
○議長  ということで、答弁を求めます。
  市長。
○市長  そういうふうに言っていただけるのは、大変身に余るお言葉でもあり、そしてまた、改めて、そういった皆さんの思いをしっかりと実現していく責任を担っているということを肝に銘じて、これからも当たってまいりたいと思っております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  大変きついことも言ったようでありますが、私の思いはそういうことであります。
  ぜひ市政の活性化のために、そのことを再三申し上げまして、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長  以上で15番佐藤 明議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして通告されました7名の一般質問は全て終了いたしました。
  長時間にわたり御苦労さまでございました。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでした。
午前11時58分  散  会