平成27年9月定例会

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午後 3時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、5番白鳥雅巳議員。
〔5番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  5番、保守公明クラブの白鳥雅巳です。
  通告に従い、質問させていただきます。
  本日、一般質問第1日目最後の質問をさせていただきますが、大分お疲れのところまことに申しわけございませんが、ひとつよろしくお願いを申し上げます。
  質問項目は、このたび新潟県燕市との災害時応援協定関連について及び有害鳥獣被害についての2項目について質問をいたします。
  平成26年9月定例会も含め、以前にも何度か質問させていただきましたが、このたびの新潟県燕市との災害時応援協定の締結は、2年続きの災害被害を経験した上においても、歓迎すべきことと思います。その災害時応援協定を締結したことを踏まえ、何点か伺います。
  初めに、市長も御存じと思いますが、以前より私は災害時相互応援協定や友好姉妹都市の推進を提案してまいりました。最近、日本列島はもとより、世界的にあちこちで災害が起きている状況でもあり、頻繁に起こる地震や活発な火山活動など、また気象変動の影響による竜巻、突風被害、局地的大雨など、いつ、どのような災害が身近に起こるかわからない。だからこそ、広い範囲で準備をしていくことが必要であり、これを機会に、両市において情報交換など多面的で、また積極的な交流を進めていただきたいと思います。
  以上の観点から、3点ほど質問をいたします。
  1点目、燕市と災害時応援協定を締結し、これからどのような交流を図っていくのか、また今後の展望や計画について伺います。
  2点目、災害時応援協定締結を契機として、他市においても友好姉妹都市の締結などの模索などを積極的に取り組んでいただき、民間交流や小・中学校の児童・生徒の交流も含め、期待をするものですが、市長の見解を伺います。
  3点目、小・中学校の児童・生徒の修学旅行など、体験学習的な要素を含んだ内容とすべきと考えます。例えば、その地域、まちの伝統的な工芸や祭りなどへの参加及び地域の方との交流など、名所めぐりだけではない、実体験として触れ合える内容を計画していくことも子供たちに必要と思いますが、教育長の見解を伺います。
  次に、有害鳥獣被害について伺います。
  作物にもよりますが、これから収穫の秋を迎えるに当たり、有害鳥獣被害に見舞われる収穫間近の農産物も少なくないのではと思います。当然、生産者は農産物の野菜や果樹等が被害に遭わないよう何らかの対策をとるのでしょうが、熊や猿、イノシシはもとより、キジ、ムクドリ、ハクビシン等での被害額は相当の額になるのではと推測いたします。
  そこで、何点かお伺いいたします。
  1点目、本市において有害鳥獣被害の状況及び対策検討など、どのようにされておられるのか、また、その調査はどのような方法で情報収集されているのか伺います。
  2点目、本市において、有害鳥獣対策に係る助成金や補助金はどのように扱われ、個人または団体に支払われているのか伺います。
  3点目、西伊豆で起こった電気柵の感電事故もあり、本市においても電気柵を設置している箇所もあると思いますが、設置状況及び管理、監視はどのようになっているのか伺います。
  4点目、有害鳥獣被害対策については、猟友会の協力が不可欠と思いますが、駆除に向けての猟友会との取り組みなどはどのようにされているのか伺います。
  5点目、猟友会の会員も高齢化が進んでいるとお聞きをしておりますが、狩猟免許の取得に向け、新規取得者への係る経費の負担軽減措置を図ることで、少しは要員の確保につながっていくのではないかと考えますが、所見を伺います。
  以上の2項目につきまして、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  5番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、災害時応援協定及び友好姉妹都市構想についての3点目、児童・生徒の修学旅行に関する御質問については教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、災害時応援協定及び友好都市構想についての1点目、燕市との交流の今後の展望や計画についてでございますが、新潟県燕市とは、市民レベルの交流から始まり、平成24年から産業や観光の分野で相互交流をさせていただいているところであります。先月開催された燕市「じばさんお盆フェア」には、本市の物産品を販売、また南陽の菊まつりには、燕市から出向いての金属製品などの物産品を販売するなどの交流を重ねております。
  本市の2年連続の豪雨災害を経験した中で、本年6月25日に、災害発生時における燕市・南陽市相互応援に関する協定を締結したところですが、協定締結を契機として、今後の交流がさらに発展するよう努めていく所存であります。
  次に、2点目の他市との友好姉妹都市締結の模索についてでございますが、本市では、災害時応援協定を燕市と単独自治体としては初めて締結したわけでございますが、安全・安心の観点から、複数の自治体と今後協定締結を目指していきたいと考えております。このような取り組みの中で、将来的には友好姉妹都市を視野に入れてまいりたいと考えております。
  また、本定例会に予算案を計上しておりますが、沖縄県糸満市との中学生地域間交流セミナーを計画しているところでございます。
  次に、有害鳥獣被害の現状及び対応についての1点目、有害鳥獣被害の状況及び対策並びに被害調査の方法についてでございますが、被害状況につきましては、毎年、南陽市果樹振興協議会が中心となり、農業協同組合を通じ農家に対し被害調査を行い、被害金額、被害量、被害面積を把握しております。
  平成26年度の被害状況につきましては、被害金額は約1,500万円、被害量は約30トン、被害面積は約40ヘクタールとなっており、被害金額の割合では、スズメ、カラス、ムクドリ、ヒヨドリ等の鳥類が6割以上を占めております。
  被害対策といたしましては、農業協同組合が赤湯猟友会と有害鳥獣対策事業委託契約を取り交わし、銃器、檻による有害鳥獣の駆除活動を行っておりますので、安定生産確保産地形成事業として農業協同組合へ補助金を交付し、支援をしているところでございます。
  また、ネット柵や捕獲檻の設置費用に対する補助等を行っております。
  捕獲実績といたしましては、平成26年度では、猿が5頭、熊が1頭、鳥類が860羽ほどとなっております。
  次に、2点目の有害鳥獣対策に係る助成金や補助金についてでございますが、農業協同組合が農業者とともに実施する有害鳥獣の駆除活動に対しまして、桜桃鳥害対策事業に10万円、猿・熊・イノシシの駆除及びカモシカの食害調査に70万円を安定生産確保産地形成事業補助金として交付しております。
  また、電気柵、ネット柵、捕獲檻設置への補助につきましては、農業生産法人、農業協同組合、市内に住所を有する農業者が対象となりますが、昨年度の実績につきましては、ネット柵が2件、7名で650メートル分、捕獲檻が1件となっております。
  なお、増加している猿の被害軽減を図るため、山形・宮城・福島の県境を挟んで隣接する市町とJAの27団体で南奥羽鳥獣害防止広域対策協議会を設置し、被害の防除や生息環境の管理に取り組んでおり、負担金を支出しております。この協議会の事業を活用し、追い払い用花火の配布や捕獲檻等の購入を行っているところでございます。
  3点目の電気柵の設置状況及び管理状況についてでございますが、静岡県で発生した感電事故を受け、全国一斉の安全点検が行われました。本市では、補助事業による電気柵の設置はなく、市、農業協同組合、猟友会でも設置状況を把握しておりませんでしたので、農業者等への聞き取りを行ったところ、中川地区で2件の設置を確認いたしましたので、現地調査を行いました。その結果、危険表示もされており、電源装置にも不備がないことを確認しております。
  また、「さくらんぼ」の時期のみ設置している農業者もいることをお聞きしております。
  事故を受け、管理の徹底を8月16日号の市報に掲載し、周知を図っておりますが、今後、農業者への情報提供・指導をさらに進めてまいります。
  次に、4点目の猟友会とのかかわりなど駆除に向けた取り組みなどの連携についてでございますが、先ほど申し上げましたように、農作物被害を防止するための駆除活動につきましては、農業協同組合と赤湯猟友会との委託契約に基づき実施されておりますが、赤湯猟友会の皆様には鳥獣被害対策実施隊員として委嘱をさせていただいておりますので、事業が円滑に進みますよう、随時連絡をとらせていただいている状況にございます。
  5点目の狩猟免許取得に係る負担軽減措置及び猟友会との話し合いについてでございますが、新規取得者を確保するため、平成25年度から狩猟免許取得等補助金制度を設け、取得費用全額を補助する負担軽減措置をとっております。
  また、平成26年度からは、鳥獣被害対策実施隊員数の確保対策として、既に免許等を所持している方に対し、引き続き猟友会に在籍していただけるよう、免許更新費用にも補助制度を拡充して実施しているところでありますが、補助制度の拡充や制度の内容につきましても、猟友会の皆さんと話し合いを行いながら進めてきておりますので、今後とも連携しながら進めてまいりたいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  5番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  災害時応援協定及び友好姉妹都市構想についての3点目、児童・生徒の修学旅行に関する御質問についてお答え申し上げます。
  議員御指摘のとおり、修学旅行に体験学習的な要素を含めることは大変意義のあることと考えております。修学旅行は、学習指導要領の特別活動の中の学校行事の内容であります。修学旅行の狙いや内容については、学校の実態や児童・生徒の発達の段階などを考慮し、校長の指導と責任のもと、各校において定めるものでございます。
  南陽市内の各学校では、教師の適切な指導のもと、児童・生徒の自主性を尊重しながら、修学旅行先の伝統工芸を体験したり、職業観を広げることを狙いとしたさまざまな体験学習を取り入れたりしているところでございます。
  今後は、さらに修学旅行の当日はもちろんのこと、事前の学習や事後のまとめの学習も工夫し、修学旅行の取り組み全体を通して、みずからの生き方について深く考えることを大事にした指導を行ってまいりたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  どうも答弁ありがとうございました。
  燕市との交流というのは、やはり市長が先ほどおっしゃいましたように、かねてからつき合いはあったということで、今回、災害時応援協定を結んだということは本当にすばらしいなと私は思っております。やはり災害協定につきましては、以前から言っていましたけれども、遠いところよりもやっぱり近隣の自治体と組むのがベターだと私は思っております。そんな中で、今後とも友好な関係を築いていっていただきながら、また南陽市、またお互いの物産品等々の交流を図っていただきたいなと思っております。
  その点におきましては、本当にこれから、いつ、どこで、どういうふうな状況に災害が起きるかわかりませんけれども、そういったことを踏まえて、やっぱりいろんな他自治体とも連携をとっていただければなと思います。以前からこの質問は言っていますので、簡単にここは終わりますけれども、ぜひそのようにお願いをしたいと思います。
  あと、災害時2点目の他市においても友好活動の締結、先ほども言いましたけれども、これは燕市との小・中学生との交流も含めて、やはりいろんな地域の方と交流、同じ年代、そういった方と交流を深めていただきながら、各地域その特色、学校行事を含めて、子供たちの印象に残ることを進めていっていただきたいなと思っております。
  その点で、南陽市の中学校、小学校もいろんな特色を持っておりますので、3つの各中学校、また小学校も含めて、いろんな交流をしていただければなと思いますけれども、その観点から再度、教育長の考えをお聞きをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  議員おっしゃるとおり、子供たち自身が直接会って、同世代共有の課題を話し合いをして、自分たちの生き方、進路の実現に生かしていくことは大変大事だなと思っています。今、南陽市は幼保小中一貫教育の中で、確かな学力と、そして地域力を高めていく教育を展開しています。
  この地域力は、地方創生という視点で、これからますます少なくなってくる子供たちが5年後、10年後、地域に残って、あるいは地域を離れたとしても、地域に対する思いやりというんでしょうかね、思いというんでしょうかね、地域に貢献していくというような気持ちを高めていく、また残った者は地域の中で職業人としての自立を果たし、また公民としての自立を果たすというような力づけをしていきたいと願っています。
  そういう意味で、全国各地の環境の違う地域の中学生と何らかの形で交流をしていくことは、自分たちをもう一度振り返ってみて、さらなる定住意識や愛郷心の発露につながっていくんじゃないかなと思っているところでございます。そういうことで、真摯に受けとめながら、ふるさと教育の推進、そして自立を果たすための確かな学力づけを徹底してまいりたいと、このように考えているところでございます。
  以上でございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。
  先ほどといいますか、このたび今度、沖縄県糸満市との交流が始まるということをお聞きをいたしました。こちらには海がないので、海がなければ新潟に行けばあるんですが、そういった観点じゃなくて、やっぱり子供たちがそういった沖縄という特別な地域、そういったところの歴史を知るとか、そういった戦争に遭ったところ、それを学んでいく、そういったことも確かに必要ですよね。
  また、沖縄だけじゃなく、やっぱり広島、長崎、東京と、大空襲に遭った場所、いろんなところがありますけれども、そういったことも含めてやっぱり勉強していくのがいいのかなと私も思います。見た聞いただけじゃなくて、そこの住んでいる人の話を聞く、そういったことがやっぱり自分の体の中にしみ込んでいくという、そういったような体験的な行事というか、そういったことにしていただければなと思っておりますので、ぜひよろしくお願いをしたいなと思います。
  今回、糸満市との交流があるわけですけれども、これを今後ずっと続けていく予定があるのかどうか、ちょっとお聞きをいたします。市長にお聞きいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今回の交流の発端となりましたのは、議会の皆様の議会同士のおつき合いの中から、このきっかけが生じたものでございます。そういった意味で、そのきっかけを行政当局としても大事にさせていただいて、これを少しずつ広げて、大きな交流になっていくようにしたいという気持ちを持っております。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  今回の糸満市につきましては、議員間同士、会派的にも行政視察についても議員同士の交流もあるわけで、いろんな常任委員会、また会派でいろんなところに視察に行きますが、やっぱりそういった中でいろんな方とのお話が今回の糸満市ということで実を結んだのかなと。そういったことで、私らの会派としても沖縄には何度か行っているわけですけれども、糸満市にもお世話になりました。
  そういった関係のつき合い方もあるでしょうし、友好都市云々じゃなくて、そういった議員間同士のつき合い、こういうところもあるよと、やっぱりいいところは吸収しながら、いいものはやってみようか、持ってくるというような感じで、各議員もそういった観点に立って友好を結んでいければなと思っております。今回の糸満市につきましては、本当によかったなと私も思っております。この体験をやはり後世に残していくような、そういったつき合いをしていければなと思っております。感想でございます。
  私は体調がちょっとよくないので早目に申しますけれども、教育長、ありがとうございました。
  続きまして、有害鳥獣被害について伺います。
  何で私はこの有害鳥獣を質問するかといいますと、家に1本電話がかかってきまして、うちでトウモロコシをつくっていたんだけれども、いずこの間にか皆つっつかれたり何かでだめになったと、だからこういった被害を何とかしてもらえないかなというような1本電話が入りました。
  現状として、私、全然、鳥獣被害については知識もちょっとなかったものですから、いろいろ調べさせていただきましたけれども、やはり私の一般的な考え方からすると、熊とか猿とかイノシシ程度しかちょっと浮かんではきませんでしたけれども、データをいただきました。そうしたらば、熊とか猿とかというよりも、スズメとかムクドリとか、そういった被害がかなり相当な金額とかとしてなっているんですね。
  先ほどの市長のほうからもありましたが、被害総額が本当に1,500万円程度被害があるということでお聞きをいたしました。その中身を見てみますと、ムクドリ、スズメ、ハクビシン、そういったのが一番突出した被害状況でありました。スズメというと、そこら辺の庭にちゅんちゅんといるのしか想像はできないんですが、そんなにやっぱり被害が大きいのかなと、私、実感をいたしたところであります。
  大概、スイカとかそういった被害が熊が出てきてというような話でお聞きをするわけですけれども、このスズメの被害が本当に26年度のいただいたデータからすると400万円過ぎの被害が遭っていると、熊においては52万円ぐらいしかないというような、極端な金額の違いでありました。
  そんな中で、本当にスズメ、昔みたいにはかすみ網とかってはかけられないので、本当にこの対策というのは大変だなと私は思っております。そんな中で今後の対策として、スズメとかそういった対策について今どのような状況になっているか、農林課長にちょっとお聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田農林課長。
○農林課長  白鳥議員の御質問にお答えを申し上げます。
  先ほど市長のほうからも御答弁させていただきましたけれども、有害鳥獣の駆除等に当たりましては、農業協同組合が中心になっていただいているということでございますので、中心的にはそこで担っていただくということになろうかというふうに思っております。
  先ほど市のほうから桜桃被害の対策事業に10万円、それから熊、猿等の駆除に70万円ということで、この駆除事業としては計80万円を支出をさせていただいておりますが、この事業につきましては、当然のことながら農協のほうも資金を出しておるということになっておりますので、農協については80万円出していただいておりまして、そのほかにつきまして農家負担ということで205万円ほど農家の方々からお金を出していただいて実施をしているという事業になってございます。
  時期的には桜桃のシーズンと、それからこれからのシーズンということになろうかというふうに思いますが、先ほど議員のほうからありましたように、鳥類がほとんどあるということで、こちらのほうの調査関係も果樹振興協議会が中心になって実施をいただいているということでございます。果樹のほうについては、もう一つ傷がついても売り物にならないという部分もございますので、金額的には大きくなっているものと考えてございます。
  以上でございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。
  被害も相当な金額にはなっておるわけですけれども、それに対処する猟友会のメンバーの件でございますけれども、質問にも書いておりますけれども、やはり会員数が減っていると、あと高齢化が進んでいるということでございまして、南陽市にはもともと猟友会の支部は6支部あったそうでございます。それが現在は、梨郷、宮内、吉野の3支部がなくなって、あと残り3支部しか今活動していないということでございました。
  それで、この3支部におきまして、例えば吉野とかそちらのほうで有害鳥獣の駆除の要請があったにしても、やはり猟友会の活動範囲が違うために、山とかそういった形状がわからないといったことで、なかなかその要請に対応できないという現状があるとお聞きをいたしました。そういったことについて、有害鳥獣の要請についての市としての対応はどのようにとられておるのか、ちょっとお聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田農林課長。
○農林課長  白鳥議員の御質問にお答えを申し上げます。
  被害が出た場合でありますが、基本的には農家の方から農協のほうに連絡が行って、猟友会との調整の中で、被害調査、もしくは駆除に当たっていただくということになってございます。
  今、議員からありましたように、年々減少してきているという状況にございまして、今、市のほうで実施隊ということで委嘱をさせていただいている人数につきましても54名ということになってございます。できるだけ、この人数が減らないようにと申しますか、これから増えていきますようにということで補助事業もつくっておりますので、ぜひ議員もということではございませんが、広く猟友会のほうに参加をいただけるようになっていただければありがたいというふうに考えております。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  今、猟友会の人数的にちょっと54名とお聞きをいたしました。私、お聞きしているのは、今の猟友会の人数は、高畠町と南陽市で約133名ほどいらっしゃるということで、南陽市においては63名というようなお話をちょっと伺いました。猟友会の会員も高齢化が進んで、やはり大変な面が結構あるかと思います。現在、この会員の状況で推移をしていきますと、10年後にはやはり7割ぐらいのメンバーしかそろわないというような状況でございます。
  そういった中で、有害鳥獣の対策というか、その駆除に向けての対策については、かなり年々厳しくなっていくのかなと思っております。抜本的に、その会員を増やす努力といいますかね、やっぱり免許費用、そういった更新の費用の負担も勘案をしていただいて補助していただくのがベターかな、現状を守っていくのはそうなのかなと思いますけれども、やはり狩猟のメンバーを増やさないことには話がならないわけですね、会員数を増やすと。
  南陽市の市報にも載ったかちょっとわかりませんけれども、高知県のことで、狩猟免許を取りませんかというような、市報で多分流れておるわけでございます。狩猟免許の初心者については受験料5,200円だと、一部免除者には3,900円だというような金額が出ていますけれども、やはりこれを負担をなるべく少なくして、人数を増やしていくということも必要かなと。
  やたら鉄砲を持てばいいということではないでしょうけれども、やっぱり性格的な適性かとかもあるでしょうし、誰でもいいというわけではないかと思いますけれども、その辺はいろいろ勘案していただいて、なるべくメンバーがそろうようにお願いしたいなと思います。
  私、猟友会のこともそうですが、猿の被害は、やっぱりつい思いますのは高畠の二井宿地区と、あと七ケ宿ですかね。あそこ結構猿が多いということでありました。二井宿も東郷もかなり苦労しているらしいのですが、最近、南陽市でも猿も広範囲に移動をかけまして、梨郷地区にも出たというようなことをお聞きをいたしました。
  その点、猿の被害も大きくなってくるのではないかなと思いますけれども、そういったわなとか、先ほども課長おっしゃいましたけれども、わなの例えばそれを増やしていくとか、そういったことの考えは今後どうでしょうかね、お聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田農林課長。
○農林課長  ただいまの質問にお答えを申し上げます。
  先ほど市長のほうからも答弁ありましたが、猿の被害の関係につきましては、宮城・山形・福島で県境を挟んで隣接をする自治体で協議会を立ち上げてございます。南陽市のほうでも、そこに50万円ほど負担金を払いながら、一体となって活動をしておりますけれども、その中で今申し上げましたそのわなの問題とか、それからどのような群れといいますかね、猿の群れがどういう地域を活動しているかというような調査活動も行っておりますので、その協議会の中の事業の中で実施をしてまいりたいというふうに考えてございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  よろしくお願いをしたいと思います。
  猿について再度、先ほどもちょっと高知のほうの話で申しわけないんですが、例えばニホンシカとか猿とかイノシシとか、それを駆除した場合、猿については駆除した場合、まず報奨金が出ると。そして、猿については1頭当たり1万円、イノシシが6,000円というような単価が出ておるんですね。ハクビシン、ウサギ2,000円、カラス1,000円と、こういった報奨金が出るということが出されております。それで、南陽市はどうかは私はわかりませんけれども、高畠町におかれましては、猿1頭駆除した場合1万2,000円の補助があるということであります。
  そういったことを考えますと、やっぱり猟友会の方も金銭的にかなり、もうちょっと多いといいのかなと話をちょっとお聞きをいたしますが、そういった報奨金についての考えというか、今、南陽市のほうではどういうふうになっておりますか、お聞きをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田農林課長。
○農林課長  ただいまの御質問にお答えを申し上げます。
  報奨金が出るというお話については、私もお聞きをしております。特に報奨金の確認の仕方、どうするんですかというと、猿の場合だと、尻尾だか持っていくと出るというようなお話も聞いておりますが、だんだんと猿の害も増えてきているということもございますので、先ほど申し上げました南奥羽協議会の中で、他自治体、どういうふうにやっているかお聞きをしながら進めてまいりたいというふうに考えてございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  やはり市とか農協とか、そういった補助金がまず出ると。そういった中で、できる範囲、例えばそういった何名で何日間かけて、どのような動物をどのようにとって処分するかと、そういったことを考えると、助成を受けた金額、その年間の金額で対応できるのかと。個体数をどのぐらい駆除するかによってもちょっと違うと思うんですが、やっぱりそれで対応し切れないと、熊とか猿とかそういったものが増えてはその予算の中ではもう到底無理ですよとなったときには、やはりどうしても猟友会の方ももう手が出せないわけですから、そういったところではやっぱり別枠でそういった報奨金とかの制度も必要ではないのかなと私、思いますね。
  やはり年々、猟友会のメンバーが減っていくわけですから、そういった負担を少しでもなくすと。やはりやりがいがあるというか、やりがいがあると言うとちょっと語弊がありますけれども、保護の立場と駆除の立場といろいろありますが、今は駆除のほうでちょっと話をさせていただいていますけれども、そういったことでやっぱり猟友会のメンバーも増えていくというか、諦めないでやっていけるということになるんじゃないかなと私、思います。
  ちょっと話は変わりますが、3.11の福島原発のその放射能の問題で、福島県内の避難区域、イノシシとかそういうのがもう増えてどうしようもないと。一応、駆除も昨年かあたりしたのかな。それで、もうかなり駆除をして、そういったのを冷蔵庫とかそういったところに入り切らないと。まして、食べるわけにもいかないと。もうどうしても猟友会の方はやり切れないというか、もうやる気ないはと、何ぼとってもどうしようもないというようなことで、かなり猟友会を抜けた方もいるというようなお話をお聞きをいたしました。
  また、南陽市においても、熊は先ほど1頭と言いましたけれども、熊を駆除した場合、小国でもそうですけれども、例えばマタギの郷でも熊鍋とか食肉とか、そういったことに関すれば、南陽市内で熊を駆除した場合に、そのやり場、1頭をどう処分したかがわかりませんけれども、放射能の関連、放射能的にはどういうふうな状況になっているのか、また食用に使えるものなのか、そこをちょっとお聞きをしたいなと思いますけれども、よろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田農林課長。
○農林課長  放射能関係でございますけれども、議員おっしゃるように、放射能の影響が出ておりまして、山形県内で捕獲されました熊について、販売というか、することはできないというふうになってございます。
  福島県ですと、会津側と中通り、浜通りというふうに分けているようなこともお聞きをしたんですが、山形県の場合ですと、山形県全域がひとしくというふうになっておりますので、県内でとれた熊についての流通はできないというふうになってございますが、自家利用であれば問題がないというふうにもお聞きをしております。
  以上です。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  どのぐらいの放射能が何ベクレルだかあるかわかりませんが、じゃだからといって自分で食べようかなという気になるのかどうかわかりませんけれども、やはり今ジビエ料理だとかはやっている中で、どうしようも対応ができないというのはちょっと残念かなと思います。自分で食べるのはいいかもしれないけれども、やっぱり人に勧めて、そいつを食ったからどうのこうのと言われるのもあれだから、それも仕方ないのかなと思います。
  そういった中で、こういった鳥獣被害、鳥関係は別として、熊とかイノシシとか猿とかにつきましては、やっぱり根本的な問題というのは、駆除する、保護するの問題じゃなくて、山林の荒廃、山林がきれいになっていない、まして耕作放棄地が多過ぎると、そして民間の住んでいるところにもどんどん近くなっているわけですね。やっぱりそういったことを根本的な解消をしなければ、解決できないんじゃないかなと私は思うんですね。
  やはり猟友会のメンバーも一生懸命やっていただいている中で、農地が荒れる、山林が荒れる、どこが人間と野生動物の境界線なのかわからない、やっぱりそういったことが今の状況になっているのかなと思っております。
  これは通告はしていませんけれども、答えるあれはありませんけれども、やはり山林についても農業関係、その耕作放棄地については、以前からいろんな議員さんのほうからもお話がありましたけれども、そこが解決しない限りは、やはりこの問題というのはなくならないなと私、思います。幾ら猟友会の方に補助金をばんばんやっても解決しないのかなと思います。
  また、熊については、駆除できなくなればその個体数がだんだん増えていくわけで、熊についてイタチごっこというのもおかしいんですが、やはりそういったことでいってこいいってこいの状況になって、何ともならないのかなと思います。
  そんな中で、やはりこれからの猟友会の活躍を補佐するための対策、また、鳥獣被害防止計画の策定って南陽市でつくっておりますよね。ちょっと若干その内容について説明していただければありがたいなと思いますが、よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田農林課長。
○農林課長  鳥獣被害の計画につきましては、基本的には捕獲頭数等の内容を定めているというような状況になってございまして、年度当たりの捕獲許可頭数等も含めて定めているという内容が基本になってございます。
○議長  5番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございます。
  猿とか熊とかムクドリ、スズメ、そういった中でいろんな、カラスも本当に利口なものですから、一回なるとまた違うところに行ってというようなことで、追っかけになるのかわかりませんけれども、やはりカラスというのは集団で移動しますので、電柱にだっと何かとまっていると、一種異様な感じを受けるんですね。そういった中で、やっぱり駆除が大変だと思いますが、この南陽市の安全・安心、熊に遭ってけがをしたとか、そういったことのないような対策、耕作放棄地も含めて、今後取り組んでいただければなと思います。
  そんな中で、その相談を受けた方も個人的な楽しみを奪われたということもありますので、それをぜひ、個人のところは個人で守ればいい話でありますけれども、そういったことも含めて、今後、鳥獣被害について余り広がらないように努力していただければなと思いますので、ひとつよろしくお願いをいたします。
  以上をもって私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で5番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでございました。
  ただいま一般質問の最中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうもお疲れさまでした。
午後 3時55分  散  会