平成27年9月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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山 口 正 雄 議員 質 問
○議長  次に、4番山口正雄議員。
〔4番 山口正雄議員 登壇〕
○山口正雄議員  4番、政風会、山口正雄です。
  先月の新聞記事で、2つの喜ばしい記事がありました。
  1つは、文化会館が全国初の耐火木造建築として高く評価され、林野庁長官賞を受賞しました。また、オープニングイベントの一つである宝塚歌劇団宙組公演には、3倍を超える申し込みがあったと伺っております。文化会館オープンを機に、質の高い芸術文化に直接触れる機会も多くなることや、積極的な会館活用とあわせ、新たな芸術文化が創造され、まさに市民憲章でうたわれている「かおり高い文化のまち」が具現化していくことを期待したいと思います。
  もう一つは、市内ワイナリーが出品された南陽ワインが国産ワインコンクールで最高賞を獲得されました。山形県からベストワインに選出されたのは初めてということであり、南陽市のワイン醸造の質の高さが証明されたことはまことに喜ばしいことであります。
  これら2つのことは、本市ワインの人気上昇に加え、ブドウ生産振興、さらには赤湯温泉の誘客、ふるさと納税、交流人口等の拡大をもたらすものであり、地域活性化に大きく寄与することを期待するものであります。
  それでは、さきに通告しております質問をさせていただきます。
  1点目は、除雪関連についてであります。
  昨シーズンは、降り始めから大雪となり、累積降雪量が695センチと平成元年以降最高を記録し、ひとり暮らしの高齢者を初め、多くの人が雪に悩まされたシーズンでありました。
  本市の冬の道路は、ほかの市や町と比較し悪いと感じておられる市民や市外の人が多くおります。それは全てが悪いということではなく、もともと道路幅が狭かったり、比較的広い道路でも、雪を押す場所がなく、通行する道路幅が狭くなり、車がすれ違えない上、曲がりくねったりもいたします。また、交差点では、除雪された雪が山のようになって突き出し、左右確認が難しく、危険を感じる場所があちこちに見受けられます。
  先日、ある自治体の除雪担当課に伺いましたら、南陽市は、町場は道路が狭いということもあって確かに悪いということの感想を話してくれました。それは雪押し場が十分に確保できないからでしょうか。除雪車を運転する人の技量や配慮の問題なのでしょうか。道路拡幅や排雪が追いつかないからでしょうか。除雪予算が足りないからでしょうか。いずれにしても、悪いところは多々あると、そういう事実を受けとめ、改善していくための対策をどう講じていくかが重要なことだと思います。
  また、高齢者のみの世帯や障害者の方々にとって、玄関から間口までの除雪とあわせ、除雪時に間口に置かれていく雪の塊をどうすればよいのか、生活する上での課題であります。また、容赦なく降り積もる雪は、自分が孤立したかのような不安感に駆られ、心細さと寂しい思いもしております。市民は、除雪・排雪にもっと予算をつけてほしい、市民生活に支障のないようにしてほしいと願っております。
  そのような観点から、次の点についてお伺いいたします。
  (1)冬期間の市内道路状況について、市長はどのように認識しておられるのかお伺いいたします。
  (2)本市の除雪費は、ここ数年の近隣市町と比較し最も低い水準にあると思われますが、この件について市長はどのように感じておられるのかお伺いいたします。
  (3)市長公約の「高齢者にやさしい除雪」は、排雪に力を入れるということで昨シーズンは見送られました。今シーズンから実施されるのか、また、どのように実施されるのかお伺いいたします。
  2点目は、向山ソフトボール球場関連の整備についてであります。
  向山ソフトボール球場、総合スポーツ公園は、第47回国民体育大会で使用されて以降23年が経過し、その間、大規模改修などはなされておりません。平成29年は、山形、宮城、福島の3県を会場に、南東北インターハイが開催されます。本市は男子ソフトボール競技が行われる予定であります。
  全国から集まる選手にとっては、先月、甲子園で行われた高校野球と同じ感慨を持って出場されるのではないでしょうか。勝負を最後まで諦めない、全力を出し切ってのひたむきなプレーは、人々を感動という2文字のとりこにします。よい環境で、よいコンディションで試合できる環境が最高のプレーにつながると思います。そして、何物にもかえがたい一生の宝物となり、これからの人生にも大きな糧となって生きていくものと思います。
  整備の充実は、インターハイのみでなく、今後さまざまな大会を誘致し、経済活性化の一助にするためにも、また球場を利用する市内ソフトボール愛好者が増加し、元気な高齢者が多くなり、医療費軽減などにつながっていくということも視野に入れ、目の前の課題だけにとらわれず、長期的観点での財政負担軽減をも考慮すべきではないでしょうか。
  そこで、次の点についてお伺いいたします。
  (1)向山B球場の関連施設としてのトイレ整備をどのようにお考えなのかお伺いいたします。
  (2)B球場南側駐車場の安全性と利便性確保のため、駐車スペースの間にある通路幅を見直す必要があると思いますが、どうお考えなのかお伺いいたします。
  (3)市ソフトボール協会でも常々必要性を感じていると聞いておりますが、グラウンドの土の入れかえ、外野フェンスの修理、B球場バックネット高さの拡充及びダッグアウトの整備、散水設備の移動、電気設備などの整備についてどうお考えなのかお伺いいたします。
  これから文化会館がオープンし、交流人口の拡大を図り、地域活性化に結びつけようとしている中で、少なくとも訪れた人によい印象、よい思い出を持っていただくことが大切だと思いますので、可能な限り前向きな答弁を期待し、壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  4番山口正雄議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、除雪全般についての1点目、冬期間の市内道路状況についてでございますが、議員御指摘のとおり、昨シーズンのような12月初めから降雪が多くなり、風雪が数日間続くような特異な気象時においては、除雪作業の雪が交差点や道路脇に堆積し、見通しが悪く危険となっているところや、道路幅の減少、路面の凹凸、圧雪状態など、道路交通に支障があるとの一部不満を感じている相談が寄せられていることは認識しております。
  なお、近年、冬期の維持管理に非常に高いニーズがあることから、道路除雪を効率的に行うため、過去の経験と実績から除雪機械を配置して、通勤・通学時までに必要な道路幅と路面状態の確保に努めているところでございますが、均一なサービスレベルの提供など、より効率的かつ経済的な除雪を目指し研究を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  2点目の本市の除雪費でございますが、本市の委託費積算基準については、国土交通省の標準積算基準に準じ算出しており、近年の人件費や燃料費の物価上昇も勘案し、昨年度、単価を改定いたしましたので、適正な費用で委託契約を締結していると考えております。
  3点目の「高齢者にやさしい除雪」についてでございますが、本年度においては、特に高齢者及び身体障害者で構成される世帯が居住する住宅において、除雪作業後の道路に接する間口の残雪処理が困難な世帯を支援する間口除雪を試験的に実施したいと考えております。
  現在、実施要領策定の準備をしており、モデル地区の選定を進めるとともに、事業先進地からの調査研究も行いながら、費用負担なども踏まえ、よりよい間口除雪になるよう検討を進めてまいりたいと考えております。
  また、路線除雪においても、「やさしい除雪」のための押し雪軽減や、主要幹線、交差点、狭隘な通学路などの拡幅、運搬排雪を強化し、交差点の見通しの改善、渋滞緩和、歩行者の安全性の確保に向けて、万全な体制を目指してまいりたいと考えております。
  次に、平成29年度インターハイに向けた向山ソフトボール球場関連施設の整備についての1点目、B球場の関連施設としてのトイレ整備についてでございますが、球場の整備に合わせた一体的な計画の中で、総合的に検討を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  なお、インターハイ等の一時的に利用者数が増大する大きな大会では、既設のトイレだけでは不十分でありますので、仮設トイレの設置も必要に応じて対応してまいりたいと考えております。
  2点目のB球場南側駐車場の敷地内通路幅の見直しについてでございますが、収容台数の確保のため、若干通常より狭い形で施工させていただいておりますが、インターハイ開催前までに引き直しを実施する方向で検討してまいります。
  次に、3点目のグラウンドの土の入れかえを初めとする施設整備についてでございますが、今年4月に、ソフトボール協会の御協力をいただきながら現地確認を行い、さまざまな御意見をいただいたところでございます。
  また、現在、山形県高等学校体育連盟専門部が中心となり、大会運営に伴う施設状況の確認、経費積算の作業を行っておりますので、平成29年度に仮設で対応するものと、それ以前に本市で対応しなければならないものを適切に精査し、インターハイの成功に向け、準備を進めてまいります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  答弁ありがとうございました。
  市長は常々、災害に強いまちづくりを目指すということもおっしゃっておられます。その中で、昨年は豪雪対策本部を設置して対応されたということもあって、私は雪そのものもやっぱり大雪になれば災害というふうな位置づけがふさわしいと思うんですが、そういうまちでやっぱり雪に強いまちづくりというものも災害に強いまちづくりに入ってくるんではないかと思います。
  そういう観点でちょっとお聞きしますが、この除雪計画書がございます。そこで、これを見ますと、やっぱり通常勤務している人などは、除雪が遅いと、時間的に遅いということを感じておられる人が非常に多いです。そういう中で、この除雪計画書の中に除雪完了時間の目標と書いてあります。しかし、これは3時半から作業を開始します。完了は時間はないんです。できるだけ早期に作業完了と書いてあるだけです。私は、これ目標じゃないと思うんですよ。やっぱり時間を示すべきだと、そういうように思います。
  実際、業者さんから聞くと、9時ごろまでかかっているという業者もおります。しかし、ほとんどの市町村、この前何カ所か私も聞いてまいりましたけれども、やっぱり3時から7時というところが一番多いです。基本的に、大雪とかそういうような場合はもちろん時間がかかりますから違うんですが、一般的な除雪時間というのは3時から7時までの間に終わすというところが多いです。
  そういう意味で、今、南陽市の除雪完了目標時間というのは業者さんにはどのようにお伝えになっていますか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  一斉出動は基本的に午前3時30分からとしておりますが、降雪の状況によりまして、一定ではございません。除雪計画書におきましては、できるだけ早期に作業完了としており、状況により完了時間が変わりますので御理解くださいということで、下段のほうに記載をさせていただいております。
  平成19年度までの除雪計画書には、9時までには除雪完了しますというようなことで明記をしてございました。1級、2級の幹線路線については当然終わるんですけれども、9時を過ぎる、私道でない部分、生活関連路線の部分についても除雪をするわけでございますけれども、何だ9時までに終わっていないよというような苦情が殺到いたしました。それで、除雪組合と話し合いをしまして、この今のような記載になった経過がございます。
  降雪の状況がございますので、何とも終了時間を限定することはできないというような協議の結果になったようでございますけれども、近隣の状況等も調査いたしまして、除雪組合とちょっと話はしてみたいと思いますが、このような状況でございます。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  何ともはっきりしないようなことなんですが、例えば村山市さんの場合には、あそこも3時から7時までなんですが、7時からもっと雪が降って長くなる場合はもちろんあるんです。ただ、7時から8時までは基本的に通勤・通学の人が動き出すということで、その間は原則として除雪をやめると、休憩というか、やめるということになっているんですね。
  そういうふうな、要するにその時間帯に通勤・通学で出かけようとするときに除雪が来て、積もってどうしようもならないというのは、そういう経験はさまざまあろうかと思うんですが、やっぱり一定の目標時間というものはあるべきじゃないかと私は思います。
  要するに、これはさっき市長もおっしゃられました効率的な除雪と。常に予算の効率的な運用というのはそういうことだと思うんですよね。いつまでかかってもいいというものじゃない。予算の金額が増えるばかりですよね。そういう意味では、時間をやっぱり通常の10センチ、例えば10センチに出動しますよね、そのときに何時まで終わすというそういう目標がないと、やっぱり予算的にも時間的にも不効率となりますよ。その辺について、市長、どうお考えですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  山口議員の御指摘もごもっともなことと思います。最近の除雪に従事する方の状況を考えますと、先ほどの片平議員の御質問にありましたとおり、主にその作業を担っていただいている建設業の方が次第に減少傾向にあるという意味でも、除雪作業に従事する方も同じく減っているという問題があります。これを解消するために、解消するためにといいますか、できるだけ改善させたいという思いもありまして、昨年、除雪単価の改定を行ったわけでございます。
  除雪時間を短くするということは、作業に従事する方も当然確保が問題となってくると。そういった意味でも、総合的にその辺も勘案しながら、よりよい環境の構築に向けて力を入れるべきかなというふうに思っています。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  そうだとすると、今の業者さんの割り振りですよね。大体、除雪の設備によってももちんろ能力は違いますので、何時ころまで終わるような、要するに距離数をそれぞれ分担されていると思うんですよ。その区分そのものというのは、大体何時ごろまで終わるように、要するに均等に終わるような配分の仕方をされているんですか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  早朝2時半の時点で、降雪の状況で出動の判断をいたしまして、3時半から出動いたします。通常、やはり通勤・通学前までには完了してくださいというようなことは申し上げております。除雪の説明会の降雪前、除雪が始まる前に業者さんに集まっていただいて、その説明会の中で、通勤・通学の時間帯までには完了させていただきますようにお願いいたしますというお願いはしておるところでございます。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  そういう説明をされているということですね。何かそうしたら、この除雪計画書とはちょっと考え方が違っているわけですが。ということは、例えばその通勤・通学前というのを仮に7時とした場合に、それまでに終わるような路線の距離数であるとか、そういう割り振りをされていると、こういうふうに理解してよろしいわけですか。
  そうすると、台数が少なくてという問題ではないということですね。あるいは、マンパワーも足りていると、こういうふうに理解してよろしいですか。ということは、今の台数、今の除雪人員、そういうものでやれると、こういうふうにおっしゃったわけですね。間違いはございませんか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  通常の、昨年度と比較いたしますれば、やっぱり昨年度の場合はちょっと雪の絶対量が多いわけでございますので、当然、時間もかかってまいります。平均的な降雪量を私は考えてさっき申し上げたんでございますけれども、よろしくお願いいたします。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  わかりました。じゃ平均的な降雪量の場合は、通勤・通学前には完成できるような業者への協力、お願いをしていると、こういうことでありますね。という市長、そういうことでよろしいですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  平常、平年並みの降雪量であればということの前提のもと、そういうふうな計画を定めているというふうに認識しておりますが、近年の雪の降り方が平常の状態ではないと。例えば、一気にシーズン初めに降る、あるいは朝方にどかっと降るということを考えると、なかなか望ましい時間までに終わせないことがあって、市民の皆さんに御不便をおかけしているという面もあろうかとは思っています。そういった意味でも、この単価の改定も含めて、さまざまに今後の除雪体制を考えていかなければいけないなと思っております。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  もう一つは、先ほど市長は除雪費の金額、私は低いというふうに思うんですが、国の基準でもって決めているんだというお話がございました。
  ちょっと今、パネルで示させていただきますが、建設課からいただいた資料の中に、過去何年間かの除雪費がありますが、これは人口1人当たりの除雪費です、26年度。それを見ますと、南陽市が7,600円です。米沢が1万5,700円、長井市が1万8,900円、川西町が1万4,900円、高畠町が1万1,900円という、これが人口1人当たりの除雪費でございます。
  それから、もう一つ、これは今、路線の延長キロ数があるわけでございますが、南陽市が311キロぐらいです。その1キロ当たりの除雪費、これが26年度でございますが、南陽市が80万円です。米沢市187万円、長井市が168万円、川西町が86万円、高畠町が97万円となってございます。ここで見る限りは、市長の一番お嫌いなワーストワンなんです。
  そういう意味で、非常に私は不思議なものは、この1キロ当たりの比較で見ると、長井市と南陽市はほとんど同じ、311キロなんです、延長キロ数が。南陽市は2億5,000万円ですね。長井市は5億2,500万円ですよ、昨年の除雪費は。この違いはどういうふうに理解されますか。なぜこんなに違うのか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  長井市の除雪予算につきましては、南陽市と道路の延長、除雪延長についてもほぼ同様でございますし、単価も国交省の積算基準によっておりますので、そんな大差はないのではないかと推察されます。
  なお、長井市に聞き取りをして調査をしたいと思っておりますけれども、除雪費については南陽市の2倍というような金額になっております。いろんな条件もありますので一概には言えませんが、排雪の回数が多いのか、あとちょっとはっきりは申し上げられませんけれども、調査いたします。
○議長  御苦労さまです。
  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  今の建設課長さんの排雪回数が少ないと、そういう感覚、私もそう思います。長井市から来られる方、市民にも聞きました、議員にも聞きました。やっぱり南陽市の道路と全然違うんですね。あちらから来ると、南陽市は非常に悪いという、まず第一印象です。高畠もそうです。高畠はいいです。やっぱり排雪回数と。
  南陽市はロータリー2台になりました。したがって、一昨年よりも昨年はよくなっています。しかし、昨年の雪が多かったわけですが、ロータリー車の台数が南陽市が一番低いです、少ないです。他市町村の割合から見ても、例えば高畠町5台ございます。これは業者も持っている分も含めてですよね。飯豊町13台、長井市5台ございます。南陽市は2台。やっぱりその辺の違いが非常に大きいと思うんです。
  排雪は、やっぱりトラックも必要ですから、結構な予算もかかる。そういうところをこれからやっていただかないとまずいんではないかと思うんですが、市長、どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  山口議員御指摘のとおりの状況、今、御指摘があったお話を担当課のほうでしっかりと調査して、まず現状の把握に努めてまいりたいというふうに思っておりますし、本市のこれまでの除雪について、私もいろいろとよりよい除雪ができるのではないかという思いで、さまざまに申し上げてまいってきた部分もあります。そういった意味でも、さらに市民の皆さんに便利な除雪になるように、工夫できるところはさまざまなことを総合的に勘案しながら進めていきたいという思いでおります。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  いろいろ話したいことはあるんですが、要望を一応しておきたいと思います。
  1点目は、要するに市民の皆さんからいろんな苦情が出ると思うんです。やっぱりそれにどう対応するかというのは、除雪センターに勤めている方の腕の見せどころと言っているんですよね、ほかの自治体は。ここをしっかりしないと、やっぱり予算の効率的な使い方ができないということになってくるわけです。
  米沢市なんかは、やり直しさせるというんですね。特に悪いところはやり直し。あそこは距離で払っているんですよ。だから、やり直しても新たな予算は支出しないと、そんなことまでやっているところがあります。ですから、そういうふうなちゃんと業者様には除雪をしていただけるような対応をぜひお願いしたいと。
  それと、除雪される方の経験年数とか技量の問題、確かにあると思います。こういうところをやっぱりベテランの方が講習会を開いて伝授しているんですね。そういう講習会などもぜひ開いていただければありがたいと。
  それと、先ほど市長も、押し雪軽減とか交差点の問題であるとか通学路の問題というのを先ほど申されました。そういうふうな日常の除雪の中で、やっぱり実際作業する方々にそういう声が伝わるようなやり方をぜひとっていただきたい。今は、そこまで伝わっていないという除雪業者の方もおられます。そういう意味では、末端まで、そういう考え方をぜひお伝えいただけるようにお願いしたいと思います。
  それでは、次に「高齢者にやさしい除雪」ということで、先ほど市長からは、今年はモデル地域をつくってやっていくんだという話がございました。今のところ、まだモデル地域は決まっていないということでありますが、例えば南陽市全体で何戸ぐらい対象になると何か調査されていますか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  対象数については、詳細についてはこれから調査する予定でおります。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  昨年の9月に、私は市長に、どのように行いますかというようなお話をしました。12月に、そしていつから実施しますかということもお聞きしました。12月の答弁は、今年度、排雪に力を入れると、高齢者の福祉的な取り組みは来年度何らかの工夫をできるようにするという答弁をいただいております。そのとき、私は今年から全体的にやっていただけるんだろうなという理解をしておりました。しかし、今回そこまで至らず、部分的にモデル地域として実施するよということであります。
  村山市では、2013年の市長選がございました。そのときに、今の市長さんが完全除雪という公約を掲げられました。当選されて、その秋に除雪計画書の中に、可能な限り住宅等の間口に配慮したきめ細かな除雪という一文をつけ加えられたと聞いています。そして、その冬に全戸除雪をやると。その前までは、やっぱり弱い方の対象者についてやっておられたわけですが、その冬から全戸です、全戸の間口除雪をやったと。要するに、これはトップの決断がそうさせたというふうに私は思います。
  だから、私は、市長が今回モデル地域ということでありますが、昨年度、昨年のうちから例えば職員の皆さんに決断をして指示をしておけば今年から成ったという、この間口除雪というのはそういう課題でもあると思うんです。市長の決断次第ではどうにでもできるという課題なのではありませんか。市長、その辺どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  村山市の例を議員おっしゃったわけでありますけれども、確かに村山市の市長選挙のときのお話は私も参考にさせていただいた面もあります。ただ、南陽市と村山市の環境の違い、そして現在の村山市長さんの経歴、そして私の経歴の違いという面もありますので、一概に同じことができるかというと、それは難しいかなというふうに思っております。
  また、決断次第ということではありましたけれども、それもやはり置かれている個々の自治体の状況において違うのではないかと。私はできるだけ効率的に事業を実施するために、一気に全てにということよりも、より安全に、できる限り税金を大切に使うという意識のもと、モデル地区で事業を少しずつ修正しながら、よりよい形で広げていきたいなという思いで庁内には指示をしているところでございます。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  雪は春になれば確かに消えてなくなるものであります。しかし、市民生活を守るというのも行政の大きな役割でもあります。住みなれた土地にやっぱり住んで、そういうこともしていただいて、この地域に住んでよかったと、ここから離れるということをもうそういう意味では避けられるということになるわけなので、とにかく今の市長の言葉のように、効率的に、要するに南陽市全体の間口除雪というものを来年度はどういうふうにお考えですか。今の時点でどうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  最初に答弁させていただいたように、今年はモデル地区において実施したいということで今準備を進めているわけでございます。その状況を見させていただいて、来年はよりよい形で改善を図っていきたいというふうに現在は考えております。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  改善を図っていくということでありますが、ぜひ、南陽市全体のそういう方々を対象にした除雪ができるように、ひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。
  それから、ソフトボール関係なんですが、トイレの問題は一体的に判断する、あるいは総合的に判断すると言われましたけれども、よく理解できません。もっと具体的におっしゃっていただけないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  これにつきましても、先ほど答弁申し上げましたように、さまざまな面をさまざまな点について、今、関係団体と話し合いの中で、何が必要か検討を進めているところであります。そういった意味で、今の段階でこれをやる、あれをやるということではなく、必要な課題の認識をしっかりとした上で、その中で総合的に必要なものを判断していくということで御理解を賜りたいというふうに思います。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  駐車場の線引きについては、やっていただけるというようなお話でございました。市長は、南陽市のソフトボール球場、専用球場があるということについてどういうふうにお感じになっておられるかですが、私は、スカイパークと並んで唯一全国大会を誘致できる施設ではないかと思っています。その辺はどのようにお考えですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今までもさまざまな全国大会を実施してきた実績があると、そしてこのたびまた29年度の南東北インターハイを誘致できたということは大変ありがたいことですし、このソフトボール球場、これは大切な本市の財産だというふうに思っております。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  私はそういう意味では、この施設を使わない手はないと。これをやっぱり地域活性化なり赤湯温泉のいい効果なり、そういうものにつなげていくべきだというふうに思っています。ただ、いかんせん今の状況では老朽化し過ぎて呼べないと。この23年間、何もしてこなかったことが今のツケに回っていると、こういうことだと私は思うんです。
  だから、市長は常々、公共施設については長寿命化、あるいはコスト低減のために長期的な計画の中で財政の平準化を図りながらやっていくべきだというお考えになっているわけですが、私もそれには賛成です。そういう意味では、このソフトボール球場関連の整備というものも、これを今ソフトボール協会から示されているような、これを全部やるとかなりの金額になるわけですね。ですから、一概にその財政的な問題で全て投入するということは非常に難しいという、そこを市長はおっしゃりたいんだと思うんですよ。
  そういうことなら、今年は何、来年は何、やっぱりこういう年次的に少しずつ整備をしていくと、こういうふうな方法しかないと思うんです。これをやっぱり年次計画の中に織り込んでいただけるのかどうか、その辺についてお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  田中社会教育課長。
○社会教育課長  今、山口議員からありました再質問に対しての回答でございますが、整備に対しては、トイレばかりでなく球場全体的なことを考えながら、やはり金額も大きくなりますので、財政面、また先ほどありましたように長期的な、3カ年なり何年度は何をするなど、その辺を十分市長部局と調整を図りながら、そこらをうまく調整していきたいなと考えているところです。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  ぜひそのように計画的に織り込んでいただいて、やっぱりこのソフトボール球場が全国からいろんな大会を呼べる、あるいは今、日本のソフトボール女子リーグの中の選手にも山形県出身の方がおられるわけです。そういうチームを例えば赤湯温泉とマッチングさせて合宿とか、そういうこともぜひ誘致をいただければ、当市の地域活性化にも大きくつながっていくんではないかというふうにも思いますので、ぜひ早期なグラウンド整備、コンディション整備をやっていただけるような計画をひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。
  その辺について、市長は財政的な問題もあると思うんですが、やっぱりいい環境で、それで市民も健康で医療費もかからないと、そういうことを目指して我々もスポーツに取り組んでいきたいと思いますが、市長もぜひそういうものを整備して、外に向かって情報を発信していただけたらいいなと思うんですが、どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員おっしゃるように、できる限り、本市の大切な財産であるこのソフトボール球場ですので、さまざまな面で効果を発揮できるように、これ財政面も考慮しながら、総合的に判断をしていくわけですけれども、やはりまずは財産の維持管理ということについて、できる限り大切に使って長寿命化を図っていくんだということを大事にしながら、情報発信等も考えていきたいというふうに思います。
○議長  4番山口正雄議員。
○山口正雄議員  ありがとうございました。
  本市を訪れる皆さんが市民のおもてなしや、あるいは人の温かさとか、そしてたくさんのいい思い出を持ち帰っていただきまして、リピーターとして再びこの南陽市を訪れていただけるような、そのまちづくりのためにも、やっぱり行政の果たす役割は大きいのではないかというふうに思います。私どもも一緒になって協力してまいりますので、ぜひよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わります。
○議長  以上で4番山口正雄議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございます。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は2時といたします。
午後 1時45分  休  憩
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