平成28年12月9日(金)午前10時00分開議

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議事日程第3号
平成28年12月9日(金)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第3号に同じ
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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 山口  裕昭  議員      2番 島津 善衞門  議員
 3番 高橋  一郎  議員      6番 白鳥  雅巳  議員
 7番 片平  志朗  議員      8番 梅川  信治  議員
 9番 川合    猛  議員     10番 髙橋    弘  議員
11番 板垣  致江子  議員  12番 髙橋     篤  議員
13番 田中  貞一  議員     14番 遠藤  榮吉  議員
15番 佐藤    明  議員     16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫 市長               大沼 豊広 副市長
嵐田 淳一 総務課長            高梨 敏彦 みらい戦略課長
吉田 正幸 財政課長            相澤 和吉 税務課長
西牧 修二 総合防災課長         神棒 久志 市民課長
菊地   清 福祉課長               板垣 幸広 すこやか子育て課長
佐藤   浩 農林課長               粟野  清 商工観光課長
漆山 清美 建設課長            渡部 時裕 上下水道課長
大友 直秀 会計管理者           猪野   忠 教育長
安部 史生 管理課長            板垣   健 学校教育課長
佐藤 賢一 社会教育課長         江口 和浩 選挙管理委員会事務局長
田中 康美 監査委員事務局長      小関 宏司 農業委員会事務局長                                 

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事務局職員出席者
尾形 真人 事務局長               田中  聡 局長補佐
髙橋 京子 庶務係長      小野 勝司 書記



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開      議
○議長(田中貞一議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第3号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  昨日に引き続き、一般質問を始めます。
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佐 藤   明 議員 質 問
○議長  最初に、15番佐藤 明議員。
〔15番 佐藤 明議員 登壇〕
○佐藤 明議員  おはようございます。
  今年も早いものでありまして、12月、師走ということで、日々忙しさを増している状況であります。私は、通告しておりますその順序に従って質問をするものであります。
  御承知のように国の予算案は一般会計が総額97兆円規模と、過去最大になる見通しと言われております。県においても12月2日に2017年度一般会計当初予算の概要を発表いたしました。総額6,067億円で、2016年度当初予算比で2.7%減少したと、このように報道もされております。南陽市においても財政課を中心に、各課からそれぞれ要望・意見等を聞きながら予算の取りまとめを進めていると、このように伺っているところであります。
  そこで、市長にお尋ねいたします。
  来年度の予算編成と重要施策についてお尋ねをいたします。
  最初に、第1点は、市長に就任いたしまして3回目の予算編成となりますが、その基本姿勢はどのようにされるのか、お尋ねをいたします。
  2点目は、来年度の予算編成の重要施策はどのように考えておられるか、お尋ねをするものであります。
  3点目は、去る10月11日から「市長とみらいトーク」が各地区で開催されました。参加者が409名と、せんだっての全協で報告がありました。市民の皆さんから提案された貴重な意見・御要望は、貴重であります。来年度予算にどう応え、どう反映されるのか、お尋ねするものであります。
  4点目は、財務省の諮問機関である財政制度等審議会(財政審)が、2017年度予算編成に向けて歳出削減を求める建議をまとめました。最大の標的は社会保障で、医療や介護などの負担増、給付削減等々、次々と迫るものになっております。
  既に国民の生活実態は、4年近い安倍政権下の社会保障削減路線により一層深刻さを増しております。医療や介護でこれ以上の負担を強いられることになれば、それこそ暮らしは行き詰まります。財政健全化といって社会保障費の圧縮削減ばかり推進する安倍政権のやり方は、余りにも異常と言わざるを得ません。
  地方自治体の責任者として、地方自治法の精神であります地域住民の暮らし、福祉、安全・安心を、どう守っていくのか、今、鋭く問われていると思います。白岩市長の御見解を賜りたいと思います。
  次に、5点目でありますが、税収の見通しはどのように考えておられるか、あわせてお尋ねするものであります。
  2つ目の問題でありますが、今後の財政計画についてお尋ねいたします。
  (1)今後の財政指数の推移は。また、見通しはどのようになるのかお尋ねをいたします。
  2点目は、3カ年財政計画の見通しはどのようになるかお尋ねをするものであります。
  以上を申し上げましたが、市民の立場に立った誠意のある答弁を期待をいたしまして、最初の質問といたします。終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  15番佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、来年度予算編成と重要施策についての1点目、予算編成の基本姿勢についてでございますが、8月末に総務省から示されました平成29年度地方財政収支の仮試算では、地方の歳入は地方税は名目経済成長率を見込んで0.8%の増でありますが、地方交付税については4.4%の大幅な減となり、歳出につきましては社会保障費の増が見込まれることから、一般行政経費は0.7%の増という試算がなされております。
  また、国において策定されました経済財政再生計画に沿った財政健全化とともに、地方行政サービスの改革と財政マネジメントの強化を地方自治体に求めており、今後公表される地方財政計画も厳しい内容となることが予想されております。
  本市におきましては、南陽市行政経営指針に掲げる指針に基づき、全ての事業において効果を検証し、市民生活に直結した事業、地方創生に資する事業を優先するとともに、財源の確保についても国・県の動向を注視し、持続可能な行財政運営を基本方針として予算編成を行ってまいる所存であります。
  次に、2点目の来年度の重要施策についてでございますが、昨年度策定いたしました第5次南陽市総合計画(後期基本計画)、南陽市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づく事業を強力に推し進めるとともに、市政施行50周年を迎えることから、次の100年に向け、本市が発展していくための各種記念事業や防災対策、子育て支援施策、各種産業振興策など、市民生活に必要な事業を最重要施策に位置づけて、新年度予算編成に当たってまいりたいと考えております。
  次に、3点目の「市長とみらいトーク」で出された要望・意見の来年度予算への反映についてでございますが、「市長とみらいトーク」は10月11日から11月18日まで17回開催し、409人の市民の方から参加をいただきました。
  いただいた御意見・要望等は、約50項目ほどでございます。おのおのの地区の課題など違いますので、内容はそれぞれですが、防災に関することが最も多く、続いて菊まつりに関すること、雇用に関することなどの御意見・御要望等が出されました。
  なお、来年度予算への反映については、いただきました御意見や市民の皆様の思いを尊重し予算編成に当たってまいりますが、現在各担当課でそれぞれの中身を精査しているところでありますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、4点目の財政制度等審議会から出された平成29年度予算の編成等に関する建議についてでございますが、財政の健全化に向けた取り組みにつきましては、将来不安を払拭し、持続可能な社会を実現するためには不可欠なものと考えておりますが、少子高齢化を初めとする社会経済のさまざまな変化に対応し人々の安心を確保するための社会保障制度については、社会経済の安定化を図るため、今後とも大きな役割を果たすものであると考えております。
  国の社会保障政策がどのように改革されるのか注視しながら、真に支援が必要な方が必要な支援を受けることができる社会の実現に向けて、市長会など各種団体と連携してまいる所存でございます。
  次に、5点目の税収の見通しについてでございますが、来年度につきましては現在の経済情勢等から厳しい景気状況はまだ継続すると見込んでおりますが、市税全体としては法人市民税等の落ち込みを個人市民税の増加分で補い、本年度並みの税収を確保したいと考えております。
  税目ごとで申し上げますと、個人市民税につきましては雇用情勢の改善に伴い、賃金が上がり、さらに最低賃金の見直しが10月に実施されたことから、個人の給与所得が増加することにより増収を見込んでおります。
  次に、法人市民税につきましては、一部の好調業者はあるものの厳しい景況判断が予想されることから、法人税割分については大幅な減収を見込んでおります。
  次に、固定資産税につきましては、土地の価格の下落、設備投資先送りなど、償却資産の減少傾向がありますが、新築家屋等の増加分により固定資産税全体では増収を見込んでおります。
  なお、都市計画税も微増を見込んでおります。
  次に、軽自動車税につきましては、消費税率引き上げが先送りされたことを受け、軽自動車税の変動が少ないため、ほぼ本年並みの確保を見込んでおります。
  次に、入湯税につきましては、現年の観光客が横ばい傾向でございますが、若干の伸びを期待いたしまして微増を見込んでおります。
  次に、たばこ税につきましては、喫煙人口、売上本数の減少が続いており、旧3級品の税率改正を考慮し、減収を見込んでおります。
  最後に、国民健康保険税についてでございますが、被保険者数の減少、地価の下落に伴う資産割の減額など減額要因はあるものの、課税対象所得の増加により微増を見込んでおります。
  次に、今後の財政計画についての1点目、今後の財政指数の推移と見通しについてでございますが、地方公共団体の財政の健全化に関する法律で求められている指標のうち、地方債の返済額の大きさをあらわす実質公債費比率、地方債を初めとする将来負担しなければならない負債の大きさをあらわす将来負担比率の数値につきましては、現在試算している5年後の平成33年度までは両数値とも県内の他市町村と比較して高い水準で推移するものの、国で示している制限値は超過しないものと見込んでおります。
  次に、2点目の3カ年財政計画の見通しについてでございますが、詳細な計画につきましては平成29年度当初予算編成後にお示しいたしますが、歳入は人口減少などにより、税収、普通交付税とも減要因が強く、歳入全体では減少傾向で推移するものと見込んでおります。
  それに対しまして、歳出は義務的経費である扶助費、公債費については減額できる余地はなく、今後とも高い水準で推移するものと見込んでおります。
  今後の国の地方財政計画の内容によりましては、収支の均衡を保つことが難しくなる可能性もございます。そのような事態を回避するためにも、歳入・歳出の両面で、持続可能な財政運営のために必要な取り組みを強力に推し進めてまいる所存でございます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  今、市長からいろいろ答弁ありましたが、ちょっと順不同に質問するかと思いますが、御容赦いただきたいというふうに思います。
  最初に、来年度予算の編成でありますが、市長が就任されまして3回目というふうな予算編成になるわけでありますが、私はこの大変な財政事情の中で、毎年毎年予算を組むというのは非常に大変だなと。しかし、一方ではやりがいもあると、このように私思っております。
  今この南陽市においては先ほど市長がおっしゃったように、非常に、交付税措置等の減額によって大変な状況がこれから来ると、こういうふうな答弁であったわけでありますが、いずれにしても市民の皆さんが安心・安全で暮らせるような、そういう施策を構築していくと、そういう立場からもこの予算編成というのは非常に大事になってくると、こういうことだと私は思っております。
  そういう点で、何点かお尋ねするんですが、この南陽市の予算は財政3カ年計画によって、毎年若干下がってくると、こういうことが言えると思うんですが、私は最初に言いたいのは、今から30年前まではいかなくても、昭和63年から平成元年にかけてふるさと創生ということで、当時竹下内閣のときですね、この時代にバブルもあったということで相当税収も入ってきたわけですけれども、各自治体に対して全部、小さい村だろうが大きい市だろうが一律で1億円をどうぞということで、配った経過があるわけですけれども、これは市長もわかると思うんですけれども、南陽市ではたしか平成2年にこの1億円を温泉の、全国的な温泉サミットというか、こういうことで赤湯温泉の活性化のためにこういう催しをしたというようなたしか記憶しているんですが、殿岡議員や伊藤議員、当時いらっしゃったからわかると思うんですが、そういう記憶、私持っているんですけれども、当時は相当な財政力があったわけですけれども、そのために国もいわゆる地域総合整備事業地総債ということで国が55%出して、出しますから大いにやってくださいということで、南陽市では御承知のようにハイジアパークを始め、夕鶴の里、あるいは花公園とか駅舎とか、総額大体百二、三十億円のこういった事業をやってきたと、こういう経過があるわけですけれども、大体、そろそろ償還も終わると、こういうお話聞いておるんですけれども、今度は大体、あらかた南陽の場合ですとハード事業は大体終わっていると、しかも昨年の10月開館した文化会館、あるいは小・中学校の改築等々によって相当投資もしてきて、今、返済期間に入っていると。
  文化会館は3年据え置きで、来年度からたしか返済始まると思うんですけれども、29年度から返済が始まると、こういうふうにお聞きしているわけですけれども、大体、およそ終わったと、こういうことですが、そういった状況の中で今度はソフト事業となろうかと思うんですが、その辺を見越してこれからいわゆる重要事業と言われている、そういった事業についてどういうふうなことをやろうとしているのかお尋ねしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  御質問にお答え申し上げます。
  ハード事業は大方完了しているという状況でありますけれども、なお、完全に完了しているとも言えない状況でございます。
  これ「市長とみらいトーク」の中でもお話させていただいておりますし、それ以前にも議会の皆様にもお話しておりますけれども、南陽病院の耐震診断の結果、非常に厳しい数値が出ているということもあり、それについては市民生活に直結する部分だということで、私は改築を進めていきたいというふうに思っております。
  そうした意味では、まだまだそういった大型の市民生活に、市に必要な部分がございますので、そういったものを進めてまいりたいと思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  これもっと早く言うべきだったんですが、ただいま市長がおっしゃった、そうまでもいかないみたいな話をしておったわけですけれども、次に出てくる南陽病院の建築と、これも相当かかるわけですけれども、あと私はこのほかに言えば消防署の建設、あるいは庁舎の解体、あるいは駐車場の整備等々、さらにせんだって赤湯地区の地区長さんの総会があったわけですね、10月。そのとき我々赤湯議員会で分担いたしまして、一応市の考え方を区長さんの皆さんに報告したわけですけれども、やっぱり8項目にわたっていろいろ要望が出されました。旧市民会館の解体と同時に、その利活用をどうするのかとか、さまざま出されました。
  私もえくぼプラザで開催された市長とみらいトークに出席しまして、赤湯地区のいろいろな要望などもお聞きしました。こういった市民のさまざまな声が、まさに回れば回るほど出てくると、こういう状況だと思うんですね。ですから、そういった要望等も来年度の予算にどう生かしていくのか、これまた問われると、こういう状況だと思うんですね。
  ですから、たしかに病院の建設やその他の事業がいろいろあろうかと思うんですが、そういった場合、どうやったら税収を増やしていくのか、これまた問われると思いますね。そういった意味で、どのように市長として税収を増やして、そして市民の付託に応えていくと、こういうふうな状況をどう考えているんですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  おっしゃるとおり、今後人口の減が確実な情勢な中で、いかに持続可能で発展していく市をつくっていくかということには、税収を増加させる施策が欠かせないわけでございます。
  そういった意味で、今取り組んでおりますのは梨郷工業団地を早期に完売するように、今、最大限の努力をしているところでございます。
  そのほかにも、既存の市内企業の雇用の拡大に向けた奨励金の事業でありましたり、あるいは文化会館を核とした交流人口の増加、そして本市の魅力をさらにブラッシュアップして、観光交流人口がさらに増加するように、そういったさまざまな面から手を打っている状況であります。
  しかしながら、全てについて手がついているというわけではございませんので、これからも本市の魅力をしっかりと発信してまいりたいというふうに思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  私思うんですけれども、税収を増やすと、いわゆる循環型の、いわゆるそういう財政というのは非常に大事だと思うんですよ。
  市長は今、人口の減少、減っていると、こういうふうに言われているわけですね。南陽市は今、3万2,000人と。いずれこの3万人も切ると、こういう状況も来るわけですけれども、これは全国的な流れの中であるわけですから、南陽市だけがある日突然増えたと、こういう状況にはならないと思うんですね。そこには行政も、我々も含めて一体となって、どうやったら人口を増やせるのかと、これをしない限り私はできないと思うんです。税収もそのとおりだと思うんですね。
  それで、私いろいろ思うんですが、農業にしかり、あるいは中小商店にしかり、あるいは会社にしかり、そうですけれども、なかなか舞い上がらないという状況があるわけですね。地元の商店も、もう何年も前に比べるとどんどん減っていくと、農家の方々ももう60代以上の人が、せんだって農林課から資料をもらったんですけれども、60歳以上で就農している人が76.6%もいるんですよ。こういう状況なんですね。
  いわゆる少子高齢化、商店も同じ。そして、転廃業を余儀なくされていると。こういう実態だと思うんですね。私もときたま、まちを車ではなくて歩きながら、ここは昔店だったなと、ここもあった、あそこもあったと、こういうことでいろいろ見てみると、相当の変遷があるわけですね。こういった状況というのは、非常に残念というか悲しいというか、そういう点では何とかしたいなと思っているけれど、やっぱり一人一人の力でできるものではないと思うんですよね。ある一定の国の力、県の力も必要だと思うんですね。
  そのためには地方自治体に対しての政策を出していくということが非常に重要だと思うんですが、その考え方に対してどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  一自治体で解決できない問題が深刻化しているという状況だというふうに思います。そういった意味で、国においても、県においても、何とかしようという掛け声については頑張っているわけであります。
  しかしながら、そこが実際に基礎自治体と結びついていくということが、なかなか難しいわけでありまして、そこを東京に行きまして、さまざまに要望活動していくのが私の仕事だというふうに思っております。それを今後も、さらに力強く進めてまいって、そして国や県の制度を十分に活用できるようにしてまいりたいと思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  さっき市長は雇用の問題が大事だと、このように思うとおっしゃったわけですけれども、しかし雇用は大事ですけれども、なんだか働く場所がないと、こういう状況があるわけですね。ですから、南陽市で単独でできない場合は例えばですよ、例えば、高畠町、川西町、米沢市と2市2町が昔からつき合いがあって、そして一致する点では一緒にやってきた経過もあるわけですけれども、今回の高速道路の開通によって、来年、再来年ですけれども、例えばこの漆山工業団地、あるいは梨郷団地ではなくても、何か2市2町で誘致できないのかなと、私思うんですよ、いわゆるインターの近場で。
  そういうふうな、例えば米沢市に大きな八幡原工業団地あるわけですけれども、そこだけでなくて、交通便のよい高畠南陽インターの付近に、いわゆる団地を造成して何かできないものかなと、こういう声もあるわけですけれども、市長として雇用の場を確保すると、こういうふうな立場だったら他自治体に対してもやっぱりアクションを起こしていくと、これ、私は大事ではないのかなと。
  時間もかかるでしょうけれども、そういう考えも私思っているんですけれども、その考えについてどうでしょうかね。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  お答え申し上げます。
  一自治体ではなかなか困難だということについて、近隣自治体との連携というお話でありますけれども、南陽高畠インターの付近の整備につきましては、まさしく近隣自治体と何度もその意見交換をさせていただいております。
  また、置賜総合開発協議会、3市5町の集まりにおいても、県に対しまして県の工業団地を造成してくれないかというような要望事項などもございます。
  それから、ワイン特区の取り組みにつきましては、お隣の上山市が南陽市よりも早くワイン特区として認定されておりまして、上山市長とお会いした折には今後の連携についてお話などもさせていただいております。
  そういった一自治体だけでなく、手を携えて、さらに力強くできる部分は私もあるというふうに思っておりますので、今後もその連携をとれるように努力してまいりたいと思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  検討するということなのかもしれませんが、私、前にもちょっと市長に質問したことがあるんですけれども、やっぱり今、企業誘致するなんていうのは、1回行っただけでそんなことはできるわけないと、私は思うんですよ。
  だから、やっぱり市長はまず1週間とか詰めて、この間も、前にも言ったかもしれませんが、やっぱり誘致するまで頑張ってこっちに来ないというふうなぐらいの決意がなければ、私はできないと思いますよ。
  ですから、何とかその辺、あとは優秀なスタッフがいるわけですからこれに任せて、市長は上京して詰めて、そして誘致すると。これ、私間違っているでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  以前にもそのお話いただいて、そのとおりだというふうに思いましたし、厳しくも愛情に満ちあふれたむちでお尻をたたかれた思いで、私もできるだけ中央に企業訪問に行く機会を増やしております。
  しかしながら、まだまだ十分とは言えない状況でありますので、この出張の経費につきまして予算を来年度は増やしてまいりたいというふうに思います。3月議会におきまして提案した折には、ぜひ御理解を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  その予算は当然大賛成ですよ。ですから、安心して予算組んでください。
  さて、税収の問題ですけれども、せんだって各課からおもらいした資料によりますと、市長も法人税の問題やいろいろ言われましたが、特に交付税が4.4%も落ちると、こうなれば相当の金額なわけですね。あるいは、農業関係の米価の下落によって税収も落ちていると、こういうふうな状況であります。
  しかも、さっき言いましたが60歳以上で76.6%あるというのは、これどこの自治体も大した変りはないと思うんですが、まず南陽市の場合ですと、15歳から39歳までの農業従事者が6.5%ですよ、市長、わずか。15歳から39歳まで、6.5%。さらに40歳から49歳までは4.4%。50歳から59歳は12.6%。全くね。しかも85歳以上の方も4.3%従事していると、こういう指数なんですよ。私も非常に、この資料をもらって、はあと思って、5年先、10年先の農業はどうなるのかと、こういうふうな危惧を、心配する一人であります。
  ですから、田や畑や、あるいは果樹園が放棄されている土地、どんどん増えていると。きのうの一般質問でも言われているわけですけれども、この放棄されている土地というのは南陽市に一体どのぐらいあるんですか、農林課長。放棄されている土地、田畑、果樹園等々あるわけですけれども。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  お答えを申し上げます。
  山形県の農業センサスの資料でございますが、こちらにつきましては耕作放棄地というふうなことで田、畑、果樹園等に分かれているものではございませんので、御了解をいただきたいと思います。
  27年の数値でございますが、4万6,653アールというふうなことでございますので、ヘクタールにすると466ヘクタールくらいというふうなことになっております。
  以上でございます。
(「南陽市は」の声あり)
○農林課長  これが南陽市でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  南陽市だけでこれだけあると。466ヘクタールは年々増えていくわけでしょう。
  ですから、こういった荒れた土地が、あるいは放置されている土地が、これからどんどん増えていくと。こういう対策というのは、どういうふうに具体的に対策を講じているのか、事務方ではどういうふうに考えるんですか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  お答えを申し上げます。
  一つは、これまでいろいろありましたように、農業をやめていく方がいらっしゃいます。農地を手放すというふうなこともございますので、認定農業者なり中核農家の方に、その土地を集積するというふうなことでの事業を行っているところでございます。
  もう一つは、今回のワイン特区等によりまして、新しく県外から、市外から農業をするというふうなことで、南陽市にいらしている方を期待いたしまして、こういった耕作放棄地にならないように、また一回なってしまったものも、あわよくば使っていただけるようなことになっていただければなというふうに思っているところでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  そういった取り組みをしているというふうなことでありますが、いずれにしてもこれだけの放置されている土地があると。このことによって、やっぱり今まで収穫があったもの、そして収穫の中で税も納めていると、こういう状況もあるわけですけれども、こういう形で税収も減ってくると、こういうことが言えると思うんですが、そこで税務課長にお尋ねしたいんですが、この南陽市の税収というのは当然国からと、県からと、あるいは市民の皆さんからいただいた税金でなりたっていると、こういうことが言えるわけですけれども、先ほど市長の答弁の中で、この地方交付税が減ったり、あるいは商工業、あるいは農業、こういった方々の減少等によって税収も減っていると、こういうことが言えるかと思うんですが、そういう点で税務課の、あなた責任者でありますから、どういうこれから対応をされるのか、その辺どういうふうに思いますか。
○議長  答弁を求めます。
  相澤税務課長。
○税務課長  ただいまの御質問にお答え申し上げたいと思います。
  税務課として、所得を生む方策はなかなか難しいものでありまして、お働きいただいて、所得に上がったものに対して税金をかけたり、あと資産に税金をかけたりということでさせていただいております。
  議員御指摘のとおり、給与所得者が全体の8割を超えて現在おりますので、給与所得の変動によって大きく住民税のほうは左右されるという状況であります。
  数十年前であれば基幹産業である農業の所得も大きかったと思われますが、現在は給与所得で、さらに市税全体を見ますと、ここずっと長い間土地の下落がありまして、固定資産税の減収が非常に大きいという課題を持っております。最近土地の下落幅も少しずつおさまりつつあり、固定資産税のほうも、ようやく少し下降線の度合いが緩やかになるのかなということで見ておりますが、現在の状況としてはそのような状況で、議員の御期待できるようなお答えにはならないんでございますが、状況を御報告させていただきます。
  よろしくお願いします。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  わかりました。
  やっぱり職員の方も非常に苦労しながら対策を講じていると、こういうふうに思われるわけですけれども、いずれにしても、流れとしてはそういう方向に行っていると。
  財政課長にお尋ねしたいんですが、財政の3カ年計画があるわけですけれども、毎年毎年計画をつくって、そしてやっているわけですけれども、来年度の予算ですけれども、市長は今、各課で取りまとめて、そして集約しているさなかだと。来年は初めから市長査定始まろうかと思うんですけれども、来年度の予算等については3カ年度の計画の中の位置づけと、29年度予算案については、そういう位置づけで考えていると、こういうことになるのかなと思うんですが、その辺の位置づけはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  吉田財政課長。
○財政課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  現在予算編成の真っただ中でございまして、3カ年に係る重要施策等のヒアリングを行いながら、予算の肉づけを今やっているところでございまして、それに基づきまして、財政の見通しもまた変動させていくものでございますけれども、大きな流れといたしましては、先ほど市長がお答えしたとおりでありまして、歳入については人口減、あと交付税の減などによって、一般財源は減少の見通しというふうなことでございまして、あと歳出については扶助費等が、社会保障関連の経費が増えていくというような見込みの中で、公債費も高どまりに推移するというような見込みとなっておりまして、そのような方向で考えているものでございます。
  なお、具体的には12月20日前後になるかと思いますが、国のほうで予算が確定をいたしまして、地方財政対策がまとまって、交付税も見通しが確定してくるということになりませんと、予算のほうもなかなか固められないということがございますので、今の段階ではそのようなことでお答えさせていただければと存じます。
  以上でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  この予算の3カ年計画の財政計画では、29年度は130億円前後と、このように資産をされて、発表されているというふうな状況あるわけですけれども。恐らく、このこういった状況の中での予算編成となろうかと思うんですが、いずれにしてもこの南陽市の約130億円の予算をどのように使うのか、これ吉田財政課長の右腕にかかっていると、こういうことが言えるかと思うんですね。ですから、先ほどから申し上げているとおり、やっぱり地域住民の暮らし、福祉、安全を守るために、しっかりとした予算編成をしていただきたいものだなと、このように思っております。
  そこで、最後に市長にお尋ねしたいんですが、市長もぜひそういったことを踏まえて、先ほど来お話がありましたように、みらいトークで50項目のさまざまな御意見・要望が出されたというふうにお聞きしているわけですけれども、ぜひそういった市民の立場に立った予算編成をやっていただきたい。このことを再度答弁していただけないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  みらいトークにおきまして、17カ所の会場で多くの市民の皆様からいただいた御意見、直接いただくということは担当課の職員の方から聞くことにも増して、大変痛切に感じるところが多いわけでありまして、そういった意味で大変有意義なことだというふうに思っております。
  それを有意義なものにするためにも、せっかくいただいた御意見をしっかりと胸にしまって、それを実際の市政に反映するというような姿勢で、取り組んでまいる所存でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  大変申しわけありませんが、最後ですけれども、いろいろ要望・意見、出てくると思うんですよ、そのほかにも。
  私は5カ年計画や3カ年計画、いろいろなメニューが載っていると。今しなければならない最優先課題の施策、あるいは2年、3年、長短期で、そういう計画も踏まえてやっていくと、これも必要かと思います。そのことをつけ加えさせていただきます。
  以上、終わります。
○議長  以上で15番佐藤 明議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでありました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。

午前10時51分  休  憩

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