平成28年12月8日(木)午前10時00分開議

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議事日程第2号
平成28年12月8日(木)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
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本日の会議に付した事件
 議事日程第2号に同じ
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出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 山口  裕昭  議員      2番 島津 善衞門  議員
 3番 高橋  一郎  議員      6番 白鳥  雅巳  議員
 7番 片平  志朗  議員      8番 梅川  信治  議員
 9番 川合    猛  議員     10番 髙橋    弘  議員
11番 板垣  致江子  議員  12番 髙橋     篤  議員
13番 田中  貞一  議員     14番 遠藤  榮吉  議員
15番 佐藤    明  議員     16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫 市長               大沼 豊広 副市長
嵐田 淳一 総務課長            高梨 敏彦 みらい戦略課長
吉田 正幸 財政課長            相澤 和吉 税務課長
西牧 修二 総合防災課長         神棒 久志 市民課長
菊地   清 福祉課長               板垣 幸広 すこやか子育て課長
佐藤   浩 農林課長               粟野  清 商工観光課長
漆山 清美 建設課長            渡部 時裕 上下水道課長
大友 直秀 会計管理者           猪野   忠 教育長
安部 史生 管理課長            板垣   健 学校教育課長
佐藤 賢一 社会教育課長         江口 和浩 選挙管理委員会事務局長
田中 康美 監査委員事務局長      小関 宏司 農業委員会事務局長                                 

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事務局職員出席者
尾形 真人 事務局長               田中  聡 局長補佐
髙橋 京子 庶務係長      小野 勝司 書記



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開      議
○議長(田中貞一議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第2号によって進めます。

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日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  本定例会において一般質問の通告のあった議員は6名であります。
  一般質問においては、発言される議員、答弁される執行部ともに簡明に行い、その成果が十分得られますよう、そして市民の負託に応えられるよう、特段の御配慮をお願いいたします。
  それでは、順序に従い一般質問に入ります。
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高 橋 一 郎 議員 質 問
○議長  最初に、3番高橋一郎議員。
〔3番 高橋一郎議員 登壇〕
○高橋一郎議員  おはようございます。
  3番、政風会の高橋一郎です。今回もトップバッターに立たせていただきます。
  本日は雪模様で何かとお忙しい中、傍聴に来ていただきまして、まことにありがとうございます。また、傍聴には来れなくとも、インターネット同時中継でごらんになっている方にも感謝申し上げます。
  きょうは12月8日、旧日本軍による真珠湾攻撃をした日です。75年前のきょう、アメリカに宣戦布告をして、太平洋戦争、第2次世界大戦へと進んだ悪夢の日です。何のために戦争を仕掛けたのか、そして75年が通過したなぜ今、安倍首相は戦没者慰霊のためにパールハーバーを訪問するのか。パフォーマンスだけで判断すれば、不戦の決意と評価されるでしょう。
  しかし、この間の一連の安倍政治は、真逆のことしか見えてきません。今、安倍政権は憲法を変えようとしています。自民党憲法草案は、主語が国民でなく国家のようです。全く、戦争回帰で、きな臭い中身です。
  そして、安倍政治は武器輸出禁止を防衛装備品として輸出する、原発までも輸出する。憲法改悪のアベノカレンダーでは、本丸の9条を落とすために、綿密な計画を練って、そのとおりに進んでいます。安倍第1次政権では、国民投票法を変えました。第2次政権では、特定秘密保護法をつくり、昨年9月19日は安保法を強行採決しました。今後は、お試し改憲として、緊急事態条項や環境権など、国民にアレルギーのない加憲でやってきます。
  改憲は国民が決めることですからと安倍首相は言います。その国民投票法が問題です。国民投票法で、白票は無効です。仮に投票率を60%と仮定し、そのうち白票が3割とすると、60%掛ける70%、42%、その過半数、有効投票の21%を超えるだけで賛成となります。つまり、4割の棄権者と、投票して何だかわからないとする白票が3割いれば、21%の賛成票で憲法が変えられてしまいます。また、最低投票率の設定もありません。どのような内容で国民投票に諮るかは、今後の推移を経ないとわかりませんが、憲法改正の発議に必要な3分の2の改憲議員は足りているから怖いのです。
  国民投票にかけるときは、大々的な宣伝をするでしょう。改憲は日本の平和のために必ず必要だ、時代錯誤の憲法を変えようとか、テレビ、新聞等を通じて大キャンペーンを張ると思います。国民投票での棄権と白票は危険です。ふたをあけたら改憲になっていた、まさにイギリスのEU離脱やトランプ現象のようにならないように、誰が誰のために何をしようとするのかを私たち国民はもっと知らなければならないと思っています。
  それでは、通告していることについて質問をします。
  私は、南陽市に住んでみたい、行ってみたいと思えるような誇りある南陽市を目指し、ロハスシティー南陽を唱え、一般質問を通じ、政策的な提案をしております。
  第1点目は、南陽市の将来ビジョンです。
  来年は本市誕生から50年を迎えます。これからの南陽市をどのように考えておられるのか、次の点も含めてお尋ねいたします。
  (1)「菊とぶどうといで湯の里」について。
  このキャッチフレーズのグレードアップ施策は。
  ①菊について。
  ②ブドウについて。
  ③いで湯について。
  (2)ボランティアで支える福祉のまちづくり。
  (3)再生可能エネルギー発電。
  特に小水力発電の推進。
  第2点目は、市制50周年記念事業です。
  どのような企画を考えておられるのか、次の点も含めてお尋ねいたします。
  (1)50歳を迎える市民の参加。
  記念事業の企画の中で、50歳を迎える昭和42年度生まれの市民や本市出身者が参加して、南陽市の未来を語るシンポジウムなどを開催することはどうでしょうか。
  第3点目は、戦略的スポーツ・文化振興です。
  スポーツ振興については、9月定例会でも質問しましたが、以下のことについて市長のお考えをお伺いします。
  (1)2020東京オリンピック・パラリンピックでのキャンプ地誘致。
  ①スカイスポーツ(バリアフリー)種目のキャンプ地誘致。
  (2)スポーツ・文化を通した観光とのコラボ。
  ①高速交通網完成後のスポーツ・文化の拠点づくり。
  ア、ハード事業。
  民間資本活用による方法。
  イ、ソフト事業。
  スポーツツーリズムや夢先生などの活用によるスポーツ教育。
  以上、檀上からの質問といたします。市民の立場に立った議論を展開することを御期待申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  3番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、戦略的スポーツ・文化振興の高速交通網完成後のスポーツ・文化拠点づくりについての2点目、ソフト事業についての御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、南陽市の将来ビジョンの本市のキャッチフレーズである「菊とぶどうといで湯の里」のグレードアップ施策についての1点目、菊についてでございますが、本市の花として認定されている菊は、菊まつりに代表されるように、長年、市民に愛されてきた花であります。その菊を普及させるため、菊のまちづくり推進委員会が毎年、大菊栽培の講習会を開いております。大菊栽培は時間と手間がかかることから、今年度から、気軽に始められる玉菊、スプレー菊、丁字菊の講習会を新たに開催いたしました。また、菊を使った料理コンテストを行うなど、市の花「菊」に対する意識啓蒙を推進しております。
  次に、2点目のブドウについてでございますが、デラウエアを中心としたブドウは、南陽市の特産品として自他ともに認識している農産物で、市場での評価も高い状況ですが、農業後継者の不足など、ブドウ栽培を取り巻く環境は厳しい現状となっております。このたびワイン特区の認定を受け、比較的小規模な事業者であってもワイナリーとして参入しやすくなったことにより、醸造用ブドウの生産が拡大することで、耕作放棄地の拡大を抑制する効果も得られるのではないかと期待しております。また、消費者のニーズを踏まえ、シャインマスカットを初めとする大粒ブドウの振興にも力を注いでまいります。
  次に、3点目のいで湯についてでございますが、開湯920余年の赤湯温泉は、本市の貴重な観光資源であり、また市民の保養資源でもあることから、今後とも長く後世に残さなければならないものであります。その温泉観光の中心である旅館が旅行形態の変化に対応するべく設備投資などを実施することに対し、赤湯温泉旅館協同組合と連携して支援してまいりたいと存じます。
  次に、ボランティアで支える福祉のまちづくりについてでございますが、本市が平成25年・26年に豪雨災害に見舞われた際、市内外、そして県外からも多くのボランティアから救いの手を差し伸べていただいたように、ボランティアへの関心は確実に高まっていると感じております。
  しかし、高齢者等の日常生活を支えるというまちづくり・地域づくりに関しては、多くの課題があると考えております。
  今年度、市内の65歳以上の高齢者人口は、4月1日現在、1万80人となり、初めて1万人を超え、市全体の人口に占める割合は31.1%となりました。また、核家族化が進んだことから、ひとり暮らしの高齢者は1,093人、高齢者のみの世帯は2,200世帯となっております。地域でのつながりや支え合いが以前と比べて希薄になっているような状況も見受けられ、日常生活の支援を要する方も多いものと思われます。特に、冬期間の雪かきや雪おろしに困っているとの声が寄せられております。
  ボランティアに関しましては、南陽市社会福祉協議会が窓口となり、ボランティアの登録や活動の支援、ネットワークの構築を進めております。現在のところ、子育て支援や高齢者向け地域サロンの取り組み、除排雪の支援など、28団体が登録、活動されております。
  今後、いかにして市民の意識を高め、広めていけるかを検討し、高橋議員が取り組まれている活動等も参考とさせていただきながら、支援体制の中心となる社会福祉協議会の人的な体制や支援環境の整備を図ってまいりたいと考えております。
  また、今年10月から介護予防・日常生活支援総合事業に取り組んでおりますが、これは、市が地域の高齢者の実情に応じて必要な生活支援・介護予防を総合的に行っていく事業であります。高齢者の社会参加と地域における支え合いの体制づくりを行うと同時に、活動を通して、高齢者自身の生きがいや介護予防にもつながるものでございます。
  現在、地域の支え合いの推進を担う生活支援コーディネーターを福祉課に1名配置し、ボランティア等によるサービスの検討、開発を進めているところでございます。高齢者福祉や介護関係者から成る生活支援協議体の意見をお伺いしながら、今後、効果的なサービスを提供することができるよう努めてまいります。
  次に、再生可能エネルギー発電の小水力発電の推進についてでございますが、市ではこれまで、再生可能エネルギーの利用といたしまして、ハイジアパーク南陽の太陽光発電と風力発電、文化会館の太陽光発電と木質バイオマス、宮内小・中学校と赤湯小学校の太陽光発電を市の管理施設に導入してございます。また、再生可能エネルギーの導入支援といたしましては、住宅用太陽光発電システム設置補助、木質燃料を利用したボイラー等への支援を行っております。
  小水力発電は、河川の水をためることなく、そのまま利用する発電方式でございます。長所といたしましては、昼夜、年間を通して安定した発電が可能であります。一方、短所といたしましては、設置地点が限られること、水の使用について利害関係が生じる可能性があることが挙げられます。河川や農業用水等を利用することになりますが、関係者や水利権等、クリアする課題もございますので、導入・支援には検討・研究が必要であると判断しております。
  次に、市制50周年記念事業の企画の中で、50歳を迎える市民等が参加するシンポジウムの開催についてでございますが、おかげさまをもちまして、昭和42年に2町1村が合併し、南陽市が誕生してから、来年、平成29年に50周年を迎えることができます。これもひとえに先人の努力のたまものであると同時に、議員の皆様や市民の皆様の御協力のたまものであると感謝しております。
  市制50周年記念事業につきましては、現在、各部署におきましてさまざまな記念事業を企画しております。現在のところ、議員御提案の50歳をターゲットとした記念事業につきましての予定はないようでございますが、50歳というキーワードにつきましては、さまざまな場面で取り入れることができるのではないかと思ったところでございます。貴重な御意見を賜り、まことにありがとうございます。
  なお、50周年記念式典につきましても、現在、検討中でございますが、今後とも光輝く自治体として、今後の50年を見据え、これからの社会を担っていただく若い世代の方々に今後の南陽市を考えていただく絶好の機会と捉え、市内の中高生を初め、多くの若い世代に参加いただける場面を提供できるよう調整しております。
  また、50周年記念事業につきましては、予算措置との関係がございますので、具体的な内容につきましては今後の調整が必要となりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、戦略的スポーツ・文化の振興の1点目、2020東京オリンピック・パラリンピックでのキャンプ地誘致のスカイスポーツ(バリアフリー)種目のキャンプ地誘致についてでございますが、国において昨年夏ごろから、ホストタウン構想に関心のある自治体向けの説明会及びホストタウン登録申請があり、1次、2次登録が完了し、現在、3次登録申請について国で審査中の段階のようです。山形県内では、上山市、山形市及び鶴岡市が既に登録され、今回、長井市、天童市、村山市、そして2国目で鶴岡市が申請したとの情報があります。
  このホストタウンは、相手国地域と成約していることや、まだ成約には至っていないものの、自治体間あるいは民間交流、人的つながりなどにより成約の基礎があることが前提となっているようであります。現在のところ、そのようなルートは承知しておらず、可能性を模索している段階ですので、御理解を賜りたいと存じます。
  なお、東京の次の開催地の有力候補の一つがフランス・パリといううわさがあるのは承知しておりますが、現段階では不確定な情報であり、スカイスポーツ種目に係るキャンプ地誘致に関連してお答えすることは控えさせていただきたいと思います。
  次に、2点目のスポーツ・文化を通した観光とのコラボ(縁結び)の高速交通網完成後のスポーツ・文化の拠点づくりの1点目、民間資本活用によるハード事業についてでございますが、高橋議員御指摘のとおり、本市はまさに置賜地域における交通の要衝であり、通過点とならないよう、この地の利を生かし、市民体育館や文化会館を拠点とした地域振興を図ってまいりたいと考えております。
  御質問の点に関しまして、民間資本活用などは公共施設の整備手法であり、その前提となります公共施設につきまして、現在のところ、新たなスポーツ施設の整備の考えはございませんので、御理解を賜りたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  次に、答弁を求めます。
  教育長。
○教育長  3番高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げます。
  私からは、高速交通網完成後のスポーツ・文化の拠点づくりのソフト事業についてお答え申し上げます。
  議員御質問のスポーツツーリズムや夢先生などの活用によるスポーツ教育についてでございますが、市のスポーツイベントであるさわやかマラソンにつきまして、現在、市長部局の関係各課から協力をいただきながら検討しております。
  赤湯温泉を初め、ブドウやワインなどの観光資源とマラソン大会を結びつけ、スポーツと地域活性化の相乗効果を図るべく、競技関係者とも協議いたしており、骨格が決まりましたら御報告申し上げますので、御理解願います。
  また、Jリーグ選手を初めとする一流スポーツ関係者が夢先生として教壇に立ち、フェアプレー精神や夢を持つことのすばらしさなどを子供たちに伝えてもらう夢教室事業について、教育上効果があると思われますので、ぜひ新年度から取り組んでまいりたいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  丁寧にありがとうございました。再質問をさせていただきます。
  まず、1点目の「菊とぶどうといで湯の里」についての順次質問をしていきたいと思います。
  まず、菊についてですが、市長の答弁で、特に菊まつりでは、後継者の問題があってなかなか難しくなっているという実態の把握をしながら、今回は玉菊とかスプレー菊とか丁字菊とか、いわゆる栽培しやすいものをしてにぎわいを創出するというふうなことでチャレンジをしていったというふうなことは理解しております。
  それから、菊の料理コンテスト、さまざまなことでいいんですけれども、実は菊というと、いわゆる笠間の菊まつり、茨城県笠間市ですね、それから二本松の菊祭り、あと弥彦のあります。そういうふうなものと比較をしていくと、一体、南陽の菊まつりというのはどういうふうになっていくのかということが非常にやっぱり考えていく必要があるのかなというふうに私は思っています。
  例えば笠間の菊まつりであれば、あそこは笠間稲荷神社がありますので、そこの境内でやっているお祭りです。そこはやっぱりもう農場を1つ持っていて、菊に数名の方を通年雇をして菊をつくっているということですので、ちょっと比較にならないですね。それから、熊野大社がそれをやるというんならまた別なんでしょうけれども、ちょっと歴史が違うというか、というふうに思います。しかも109回ですから、日本一の古さを誇っているようです。
  それから、二本松については、福島県の霞ヶ城公園ですかね、あそこを舞台にして、いわゆる借景を取り入れてやっておりますので、これもまたすばらしい内容です。菊についても、あそこはたしか62回目ですし、大体700円の参観料を取ってやっているわけですけれども、単純に15万人の観客ということになりますと、600円の団体客にしても、大体1億円は突破していると。それから、いわゆるお土産品とか、そのようなさまざまなことをして、かなりにぎわうというふうに思っております。
  そのようなことを考えて、それを参考にして、私は今ちょっと菊まつりのことを言っているんですけれども、そのようなことをどういうふうにしていくのか。これは菊まつり実行委員会でいろいろと議論をして決めていかなければならないというふうに思いますが、市長としては、そのようなほかと比較をして南陽市をどういうふうにしていくのか、現時点でお答えできることがあれば、お願いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  御質問にお答え申し上げます。
  二本松には借景があったり、あるいは弥彦神社や笠間稲荷神社におきましては実行主体がそういったものであったりと、本市における菊まつりとはさまざまな取り巻く状況が違うわけでありますけれども、いずれにしましても、これからの菊まつりを考えますと、今までなかなか入場者が伸び悩みといいますか、ずっとだんだん少なくなってきたという現状があったわけでございます。そうした意味で、菊まつりの入場者ができるだけ多くの方に来ていただいて、毎年この南陽市の菊まつりで楽しんでいただき、そして市内も周遊していただけるような、そういった南陽市の観光の一つの大変重要な目玉として、菊まつりがこれからも維持、継続していけるようにというふうに考えております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  いずれにせよ、やっぱり予算、お金がかかることだというふうに私は思っております。例えば笠間については1万鉢です。1万鉢も、やっぱり規模からして全然違うというふうに思いますし、それで商店街にもそれぞれ菊があるんですね。だから、そういったこともあります。
  あとは、二本松でいえば、これは世界一の千輪咲とか、非常にとにかく大きいんですよ。大きいし、規模も大きい。ちょっと悪いけれども、ちょっと太刀打ちできないなというところがありました。だから、そのようなことはやっぱり予算もかけ、しっかりと後継者づくりもやっている、そういうふうな中でだと思います。
  したがって、それをそのまま南陽市に当てはめることは私はなかなかできないというふうに思っていますが、いずれ今回の例えば無料にして4万人超えてですかね、そういうふうなことでやっていくのかどうかというようなことをやっぱり考えなきゃならないと思うし、宮内地区の双松公園の利用の仕方、あるいは双松公園じゃなくても熊野神社、あの辺のいわゆる活用の仕方、さまざまですね、あるいは今現在ある花公園との両方するのか、そういうようなことをいろいろ考えなきゃならないと思います。
  ただ、誇れる、菊まつりとして南陽はすごいなという誇れるものというものをやはり何かを残していかなきゃならないのかなというふうに思います。そこは私は、菊まつりの原点は何だったろうかというところですね。いわゆる漆山を中心にした生糸産業が非常に盛んなころに、その資本でもってやってきたというところ、だからそういうふうなところを何かそこを強調するような方法がないのかどうか、そこらも含めて検討していただければなというふうに思います。
  菊については、これから実行委員会等でまだまだ議論をする余地があると思いますので、この辺にしておきたいと思います。
  次に、ブドウについてです。ブドウについて、1つはブドウとワインというふうなことが1つセットにしてちょっと考えていきたいなというふうに思います。ワインは、本当にまれに見る4つのワイナリー、プラス今度1つ、ワイン特区で出てくるという、これはとてもすばらしい財産であり、売りだなというふうに私は思っています。
  市長、御存じかどうかなんですけれども、いわゆる赤湯のワイン、南陽ワインですけれども、実際、赤湯町にだけありますね。赤湯のワインが一番古いのは酒井ワイナリーさんですね。それが明治25年です。ということは、その辺に何かワインをつくっているところの何かその起爆となった、何か影響となったものがあるというふうに思うんですが、何か市長、御存じでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  一番歴史のあるワイナリーのその発祥の由来等、文献などを読ませていただいたことがございますけれども、今申し上げてちょっと間違えるといけませんので、そこについては御勘弁いただきたいと思います。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  では、私は間違えていいと思うので言うんですが、私もちょっと調べてみました。そうしたら、非常におもしろいことがあったんですね。というのは、明治25年という時代背景というのは、いわゆる明治の産業政策のもとで、ヨーロッパからどんどん文明開化としていろんなものを取り入れた時代です。
  その中で、実はイザべラ・バードというのがありますね、東洋のアルカディア。それから、実はチャールズ・ヘンリー・ダラスという人がいるんですね。これは興譲館にいわゆる教えに入ってきた人です。その人は2人とも、イザべラ・バードが1831年生まれ、ヘンリー・ダラスは1841年生まれ、明治時代です。
  その2人が直接というようなことはないんでしょうけれども、実はチャールズ・ヘンリー・ダラスが興譲館で教えたときに、牛を食べるというふうなところを、和牛を食べるというところに、実はその食べるときに日本酒を出したそうなんですよ。その日本酒と米沢牛というのはやっぱり合わないということで、ワインはないのかというふうなことだったんですね。そのワインがないかということで、つまり赤ワインですよね。そこで、そこにたまたまいたのかどうかわからない、そこを聞きつけたのかどうかはちょっとよくわかりませんけれども、酒井さんがずっと温めていった、そこでワインづくりを始めたんです。
  つまり、米沢牛と赤ワインというのは実はセットなんですね。例えばそういうようなことを考えてみると、またそこにヒントがあるのかなというふうに思います。したがって、そういった歴史を、歴史というか、その発地点ですね、そこをやっぱりしっかりと見ていくというのも必要なのかなというふうに思います。
  ワインなんですけれども、新しくできる中川のそこは、いわゆる生産のブドウからワインができるわけですので、そのブドウが赤湯の中で、あるいは南陽の中で、ワイン醸造用のブドウの生産、そのブドウの生産を奪い合うような形だと、これは大変なことになるんです。
  したがって、先ほど市長の答弁にもあったと思うんですが、いわゆる耕作放棄地等を含めて生産をしていくんだと、ワインの醸造用のブドウをつくっていくんだというふうなことをやっぱりしていかないと、ブドウの、ブドウというか、ワインづくりというのはなかなかとり合いになると。醸造用ブドウをとり合いになるということがありますので、そこについてはむしろどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  日本のワインの評価が次第に高まってきて、しかも地場産ワインの人気が高まっているという国際的、そして国内的な状況がありまして、今、日本各地でワイナリーが新規に興っている状況でございます。そういった中で、原料のブドウの生産者がだんだんと不足してきて、その原料も不足してきていることからブドウの需要が高まっているということで、そのブドウの確保が難しくなることが想定されるという懸念につきましては、市内の業者の方からもたびたび伺っているところでございます。
  このたびのワイン特区、そしてこれから考えていることとしましては、その奪い合いになるようなことにならないように、そして高齢とかさまざまな理由で、今、生産されているブドウ生産者の方が農地を手放さざるを得なくなったときに、新たにつくっていきたいという方を募って、そういった放棄地が拡大しないように、そういった施策についても検討しているところでございまして、これからも原料の確保に対しまして市としても対策を打っていくつもりでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  そのような認識をされているということですし、対策もとっていくということですから、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
  それで、もう一つ、ブドウでシャインですね、シャインマスカットの件です。先日、高木響正さんによる講義を私、受けさせていただきました。大変刺激的で、かつ考えさせられたものでした。その中で、先生はシャインについて、シャインを、要するに競争力のあるものをやっぱり売り出そうと。もうこの辺だと例えば仙台圏ですかね、仙台に売り出していこうというふうなことをまず考えてみようじゃないかというふうなことがありました。
  それから、地域内の農産物を4つの地域に分けて、農産物、例えば宮内付近、熊野大社付近は瑞穂の匠と神のまちとか、例えばこれは仮の名前ですよ。それから、小滝地区にはイロバタとの恵みと里の恵みとか、あとはハイジア付近はラテンの薫りとバルの丘、シャインの丘でもいいんでしょうね、まずね。あとは、赤湯地区についてはロマンのいで湯と縁のまちとか、そういうふうなことを例えばの話で、そういうふうな4つのカードで南陽市を売りに出していくというふうなところのお話がありました。
  今のところは全体的なことを話しましたけれども、ブドウについては、やっぱりシャインというものを非常に大きなもの、売りの一つの核にしてやっていくというふうなことで私はいいのかなというふうに思うんですが、そのことについてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  南陽市内のブドウ生産者の方がつくられているブドウ、その中でもシャインマスカットについては、近年、市場のニーズが高まっているわけでありますけれども、この南陽市でつくられるブドウの品質のよさというのは、ぜひアピール点にしたいなと思います。
  弱点としましては、なかなか量について確保することが難しいということはありますけれども、逆に言えば、少量生産で品質の高い、信用の置けることが国内においても海外においても十分に売りになるものというふうに思っておりまして、その点について生産者の皆さんと認識を共有しながら、ぜひ売りにしていきたいなと思っております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  私は、全くそのとおりだと思っています。品質がよくて少量であれば、高くても買いに来ますと。そこは、もっともそこで名を売って、やっぱりシャインの原産地じゃなくて、シャインの出どころはそこは南陽だと言われるような、シャインのまち南陽だみたいな形にやっぱりつくっていくというふうなことが大きな一つの戦略じゃないかなというふうに思います。ブランドというのは、あくまでも評価してくれた人がブランドというふうに言っているかもしれませんけれども、私はそういったことが大事なのかなというふうに思いますので、同じ考え方ですので、ぜひそこも進めていただければなというふうに思います。
  次に、いで湯です。いで湯については、今回、赤湯温泉でいえば湯河原源泉が出ました。烏帽子湯と、それから元湯に供給されています。非常に、少しアルカリが入って、ちょっとつるつる湯、さっぱりする、そういった泉質ですので、美人・美肌の湯なんていうふうなことでどうなのかなというふうに思っていますけれども、例えばそういうネーミングについてどういうふうにいくのか。
  あとは、前にも前の定例会でも話をしましたように、ハイジアパークのハイジアの湯というようなこともなかなかぴんとこない。インバウンドの話の中で、前回、縁結びの湯にしたらどうかというような話もしました。そういったことで、グレードアップというのは、ネーミングも含めて何か訴える、宣伝をする宣伝の仕方、仕掛け、そういったものが必要だと思うんですが、それについてはいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  効果的なネーミング、耳目を引きつけるような名前のつけ方、そういったもので注目を集めてブランド化を図っていくというのは、一つの大きな売り方の手法じゃないかなというふうに私も思っております。
  しかしながら、そこの上手ないいネーミングをつけるというところが一番難しいわけで、そこについては、議員初め、市民の皆さん、さまざまな有識者の方も含めまして御意見を頂戴しながら、ぜひいいネーミングがあれば、それで進めていきたいなというふうに感じているところでございます。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  首長というか、市長は決断をしてしなきゃならないと思いますので、ぜひ決断をお願いしたいというふうに思います。
  それから、さまざまな点がありますので、時間もないので、次のボランティアと再生可能エネルギーと戦略的スポーツのところを再質問させていただきまして、そのほかについては答弁でもって私は了としていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
  次に、ボランティアで支える福祉のまちづくりです。これはきょうの新聞の中で、きのう県議会がありまして、その質問の中で、福祉型の小さな拠点、各地に拡大するというふうなところがありました。これはいわゆる山形ならではの助け合いの場となる福祉型の小さな拠点を各地に広げていきたいというふうなことがあります。つまり、答弁でもありましたように、介護予防であるとか、高齢者の生活支援、雪おろし、雪かきも含めてですね、これからは。そういったものが必要になってくる。その担う人が必要だというふうなことです。
  それには、地縁活動もあるでしょう。例えば区ですか、あるいはNPOなり、NPOに準ずるような助け合いの会というんですかね、そういったものがあると思います。そういったことをやっぱり活用していくというのが、私は本当にこれから大事な、行政以外のことがやっていく大事なことなんだろうというふうに思います。
  今回、私もいろいろ雪おろしボランティア等をやっているんですけれども、今回、本当に無料で1時間程度、五、六人程度でやればできるわけですので、ただ、対象の世帯に、対象のうちに関しても、いわゆる認定、1万2,000円をもらえるような、そういうふうなひとり暮らしとか、お金もなくて大変な思いをしている方、そういったところを中心にやっていく。それもぜひ公務員というか、市長も含めて、ぜひそういったところでボランティアを一緒にやっていこうというふうなところが私は非常に大事なのかなというふうに思っていますので、その辺、ちょっと市長の考え方があればお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  答弁でも申し上げましたように、南陽市の災害の際には、全国から大変多くの方の助けの手をいただいて今の南陽市があるということは忘れてはいけないというふうに思っております。そうした意味でも、困ったときはお互いさまということで、ボランティアの手が広がっていくことが地域の発展につながるなというふうに思っております。
  ボランティアにつきましては、社会福祉協議会が仕組み的には多くの役割を担っているわけでありますけれども、一方で、自発的な市民の皆様からのみずからの意思による、できるときにできることをするんだという機運の醸成が大変大事だというふうに思っております。ボランティアにも、やはりいろんな種類があって、自分に合うものがあると思いますので、そこについて、運営上、持続していくというのがやはり一番大事だと思いますので、そういった問題が起きないような、持続可能な機運の醸成が大事かなと思っております。
  私も、時間のあるときにということで、今年の9月に、公務に支障のない範囲を選びまして、岩手県の岩泉にボランティアに行ってまいりましたけれども、私もできる範囲でやっていきたいというふうに思っております。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  市長も言われたとおり、自分ができることをできるときにやるというのがやっぱり一番いいと思うんですね。そういったことで、登録制度をして、簡単に登録できるようなシステムを考えましたので、ぜひその辺も活用していただければなというふうに思います。
  次に、再生可能の中で小水力発電、これは非常に私、興味を持っていて、こういう「水力発電が日本を救う」という、これは元国土交通省の河川局長が書いたものです。今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせるとか、そういったものをやりました。米沢平野土地改良区で小水力発電をやっております。竹森発電所、それから米平のダムのところにあります。それが非常に、今、半年ぐらいの稼働なんですけれども、多分1億円を超える収入があるんじゃないか、売電収入ですね、そういうようなことがあります。
  それはいいとしても、やはり水の使用の利害の関係とか水利権の調整とかいろいろあるとすれば、やはり土地改良区とか、あるいは公共団体、例えば市ですね、そういったものがやっていく方法もあるのかなというふうに思います。今ここで、私、答えを求めませんので、ぜひ研究をしていっていただければなというふうに、調査研究をしていただければなというふうに思います。
  次に、最後に戦略的スポーツのことでお伺いしたいと思います。
  先ほど、特にハード事業で民間資本をいろいろ活用の方法、ここについて先ほど市長の答弁では、公共施設の整備手法だというふうに言われました。実は、その中でこれ私もびっくりしたことがあるんですが、これも新聞で見たことですけれども、鶴岡サイエンスパークですね、そこにYAMAGATA DESIGNといういわゆるデベロッパーが今回、鶴岡サイエンスパーク、宿泊施設の150室、慶應大学先端生命科学研究所などが立地するというふうなところですけれども、ここのYAMAGATA DESIGNの社長、31歳なんですよ。
  それで、40億円の事業費の中で10億円を、資本をそれぞれ多分、銀行にかけ合ったんでしょうね。びっくりしました。そういうふうな中でやっていく方法もあるのかなと、私はちょっと感心したんですけれども、2014年5月にYAMAGATA DESIGN株式会社を設立しました。資本金10万円です。そこから11月には資本金を1億円に増資した。それから、その3月、4月、6月、8月と倍々に増えていって、9月には10億円を超えているんです。
  そういうふうなやり方で、コンセプトについては「地域の未来を考えられるのは、その地域以外に存在しない」という強い信念のもと、地域の資源を最大化する、地域の持続可能なまちづくりを従来の地域開発の常識を覆す完全地域主導という方法で実現しますというふうなことでやっているんですよ。これは非常に、今後の民間投資を含めた、例えば公共投資をしていく際の大きな福音かなというふうに思っています。
  そういったことも含めて、これは単純に、いわゆるPDFみたいな方法だけじゃなくて、民間資本が要するに例えば体育施設をつくっていくとか、そういうときにうまく利用する方法もあるのかなというふうに思いましたので、ちょっと御披露しながら、ぜひまたこれも研究していただければなというふうに思います。
  あと、最後になりますが、スカイスポーツ(バリアフリー)のキャンプ施設の誘致というふうなことですけれども、ホストタウンですね。ちょっとキャンプ地だなんて言っていたけれども、ホストタウン構想の話です。私は以前にも申し上げましたとおり、この内容については、いわゆるバリアフリーのまちというふうなことで、障害スポーツ、特にパラリンピックのホストタウンというんですかね、そういったものに私は手を挙げていくのが一番いいのかなというふうに思うんです。
  つまり、思いやりの持った、先ほどのボランティアともちょっと兼ね合ってきますけれども、ボランティアのまちづくりをし、それからバリアフリーのまちづくりをする、そこは一緒なわけですね。だから、そういったのをすると、やっぱりパラリンピックの選手を呼び込んでくると、そしてそこには別に、先ほど登録制であるとか、相手地域との成約が必要だとかというふうなこともないと思うので、そこはぜひホストタウンのパラリンピックのほうですね、主に、そちらのほうでぜひ誘致に向けた取り組みをしていただきたいと思うんですが、その辺についてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  スカイスポーツにつきましては、今年、南陽市は空もバリアフリーという宣言を行いまして、ぜひ、なかなか国内ではない、有数のスカイスポーツの資源を生かしていきたいというふうに思っております。そのときには、バリアフリーの面から、その魅力をさらに高めて生かしていきたいなというふうに思っております。
  しかし、一方で、オリンピック・パラリンピック、特にパラリンピックにおきましても、その申請においてさまざまな条件があると、そういったところの課題がございますので、パラリンピックでそれを活用することについては、今後もその可能性を模索してまいりますが、いずれにしましても、このスカイパークを南陽市の売りの一つとして推進していきたいと思います。
○議長  3番高橋一郎議員。
○高橋一郎議員  ありがとうございました。ぜひ前向きにお願いしたいと思います。
  私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で3番高橋一郎議員の一般質問が終了いたしました。
  大変御苦労さまでした。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は11時05分といたします。

午前10時52分  休  憩

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