平成28年12月定例会

───────────────────
午前11時10分  再  開
○議長  再開いたします。
───────────────────
川 合   猛 議員 質 問
○議長  次に、9番川合 猛議員。
〔9番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  おはようございます。
  9番川合 猛、希望でございます。
  12月定例会、一般質問、大トリの壇上に立たせていただきますことを心から感謝申し上げます。
  去る11月22日の早朝、大きな地震がありました。折しも私どもの会派希望の行政視察の日でございました。6時50分発のつばさにて静岡県へ向かうことになっており、ちょうど家を出ようとしたときの大きな揺れ、とっさにある不安が頭をよぎりました。新幹線がとまるのでは。案の定、駅についたら運転見合わせとのこと。米沢・福島間の点検作業、安全確認でき次第運転再開の説明、ほどなく東北新幹線やローカル線は運転を始めました。そのまま駅で待つこと1時間半、見通しが立たず運休のアナウンス。結局、山形新幹線のみが2時間半以上かかって運転再開、ローカル線より遅くて、これで新幹線かとお客様の声、多くの方が諦め顔、電話等で事後の対応に追われておりました。
  我々も涙を飲んで初日の行政視察は中止とし、昼前の新幹線で2つ目の視察先へと向かいました。動物との事故、雨や雪の自然災害、そのたびにとまってしまうつばさ、早速翌日の新聞に緊急連載「止まる山形新幹線」の記事、沿線自治体よりフル規格新幹線の整備を望む声が上がっております。
  フル規格は時速二百数十キロ、現在の山形新幹線、ほとんどが100キロ以下、最高時速で130キロ。それにすぐとまってしまう。最低限必要なインフラがフル規格新幹線であるとも言われております。その点からも我が山形県、大きく立ちおくれているのではないでしょうか。早急に考えるべきかとは思います。
  それでは、先に通告をさせていただきました点について質問をさせていただきます。
  1.産業のまちづくりについて。
  (1)梨郷工業団地について、売買も含め現在どのようになっておりますか、お伺いします。
  (2)少子化対策としても企業に来ていただき、若い人の雇用、そして定住して、結婚していただくことが大事だと思いますが、今後新しい工業団地の造成の計画は。また、企業誘致について、現在どのように活動されておりますか。また、今後の目標はどうされるのかお伺いいたします。
  2.第104回菊まつりについて。
  (1)第102回、103回と菊人形の場面は6景ありました。それでも場面をもっと増やしてほしいとアンケートにありました。それにもかかわらず、今回いきなり1景になりました。多くのお客様が菊花とともに菊人形を見るのを楽しみに待っていたと思いますが、なぜ1景となったのか、お伺いします。
  (2)前回よりも大幅に入場者が増えたということですが、正確な人数は。また、当初予算で1,500万円計上しておりましたが、収支決算は、協賛金の額は幾ら集まったのかお伺いします。
  (3)105回開催に向けて、人形の場面数は、入場料は、また、開催場所はどのように実施するのかお伺いいたします。
  3.市の教育について。
  (1)現在の市内小・中学校の不登校と長期欠席の児童・生徒の人数をお伺いします。
  (2)不登校対策支援事業について、こちらが相談窓口かとは思いますが、何件くらいの来室相談、または電話相談がありましたか。その中でいじめに関する相談はありましたか、お伺いします。
  (3)横浜市で福島県からの避難者の子供さんがいじめられていたとう事件がありました。本当に許しがたいことであります。現在、市内には何人の小・中学校生の避難者がおりますか、お伺いします。
  以上、当局の誠意ある答弁をお願い申し上げ、檀上よりの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  9番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、市の教育についての御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので御了承願います。
  初めに、産業のまちづくりについての1点目、梨郷工業団地の売買も含めた現在の状況についてでございますが、昨年の9月定例会において答弁をいたしました交渉中の市内の企業につきましては、一区画を購入検討という最終的な意向が確認されましたが、最終合意及び売買契約成立までには至っておらず、引き続き交渉を重ねている状況にございます。残りの一区画につきましても、南陽市土地開発公社と連携し、企業と交渉を重ねております。交渉中の企業2社におかれましても、取締役会などで前向きに検討を進めているとの報告をいただいております。
  次に、2点目の新工業団地の造成計画並びに企業誘致の現在の活動と今後の目標についてでございますが、初めに新工業団地につきましては、現時点で新たな工業団地計画はございませんが、現在、南陽西工業団地の西側において工業の利便を増進するため、その区画を都市計画用途区域の工業地域に変更することにつきまして、関係機関と調整をしているところでございます。
  続いて、企業誘致活動でございますが、現在は市内企業や首都圏企業を訪問し、梨郷工業団地への誘致活動に全力で取り組んでおり、今年度中にはよい報告が示されるものと考えております。また、企業の事業拡張等のニーズの把握に努め、支援に取り組んでいるところでございます。
  また、今年首都圏から本社機能を移転し、雇用の増にも取り組んでいる企業につきましても支援してまいりたいと考えております。
  さらに、来年市内に5つ目のワイナリーが誕生する予定になっておりますが、その創業に向けての支援にも取り組んでいるところでございます。
  今後の目標についてでございますが、まずは梨郷工業団地への誘致を最優先に取り組んでまいるとともに、市内の既存企業につきましても引き続き支援してまいります。新たな工業団地につきましては、今後十分に検討と議論を重ね、方向性を決定したいと考えております。
  なお、本市に進出していただける企業や既存企業で事業拡張等のニーズがある場合は、不動産業者などと連携を図りながら事業用地をあっせんし、状況によりましては道路、上下水道などのインフラ整備などの支援をすることも検討してまいりたいと考えております。
  次に、第104回菊まつりについての1点目、菊人形の場面数が1景となった理由についてでございますが、実施主体であります菊まつり実行委員会において、入場者数の低下や市の補助金を投資しての経済効果などを考慮し、大幅な変革が必要であると協議されました。
  また、菊まつり期間中のイベントにつきましては、より多くのイベントの開催を望む意見もございました。
  これまでの菊まつり開催における支出の多くが人形制作費であり、その他のイベント等などに充てる予算が少額となっておりましたので、今年度は菊人形場面を1景とし、玉菊の装飾や食事スペースの提供など、新しいことにチャレンジすることとされた実行委員会の検討結果を尊重し、今回の形態での菊まつりを開催することとなりました。
  なお、場面数につきましては、今年度の菊まつりの結果を検証し、次年度の方向性を探っていきたいと存じます。
  次に、2点目の入場者と収支決算及び協賛金の額についてでございますが、今年度の菊まつりは入場無料となったことから正確な人数を把握することが困難でしたが、一定時間ごとの会場内の人数を計測し、そこから割り出した結果、4万5,000人であると推定いたしました。
  収支決算につきましてはまだ確定はしておりませんが、総収入は市からの補助金1,500万円を含めて、当初予算より110万円ほど多い1,925万2,000円でございます。また、協賛金は392万2,000円を頂戴いたしております。
  次に、3点目の第105回開催に向けてについてでございますが、今年度の開催につきましては過日行われました実行委員会の幹事会では、入場者数の増加、お客様の反応、アンケート内容から、好評を得たと一定の評価を見ております。
  この協議内容を菊まつり実行委員会に諮り、意見を伺い、再度幹事会と実行委員会を開き、1月中に一定の方向性を出していただいた上で、第105回菊まつりのあり方について、菊づくりに携わる方や将来を担う若い世代、また来場されるお客様のニーズ等を総合的に勘案して検討したいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  9番川合 猛議員の市の教育についての御質問にお答え申し上げます。
  初めに、1点目の御質問、現時点での不登校、長期欠席の状況についてお答えを申し上げます。
  今年度10月末現在で、30日以上の欠席となっている不登校児童・生徒は25名おります。また、けがや病気等で長期欠席となった児童・生徒は、現在のところおりません。
  続きまして、2点目の不登校対策支援事業、教育相談室の相談受付状況についてお答えいたします。
  本市教育相談室は、今年度も相談員3名体制で週5日開催しております。10月末現在、保護者あるいは担任等の来室による相談が80件、電話相談は243件となっております。内容は不登校に関するものが主であり、いじめに関する相談はございませんでした。
  なお、学校においては、今後も引き続き子供と直接的に向き合う指導を徹底し、不登校児童・生徒への丁寧な対応と、いじめの未然防止を図るよう指示してまいります。
  3点目の本市における避難児童・生徒数についてお答えいたします。
  震災後、福島県及び宮城県から非難し、南陽市内の小・中学校に通っている児童・生徒は、11月1日現在で30名おります。そのうち9名は現在南陽市に住所を移しております。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  いろいろと御答弁をいただき、ありがとうございました。
  工業団地の件なんですが、きょうあたりいい返事が聞かれる、完売という報告があるのかなと思っておりました。ちょっと残念でございます。市民の皆様の最大の関心ごとでございまして、梨郷道路から見ると大変広い土地が造成されております。いつ売れるんだと、いつまでこのままではと、また言われてしまいます。
  まず、お伺いしたいのは、総工費は幾らかかったのか、また現在まで支払った利息、また、なぜこんなに時間がかかっているのか、それと当初の売買価格、現在交渉中の価格をお知らせください。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  ただいまの御質問にお答えを申し上げます。
  費用につきましては、土地開発公社のほうでございますけれども、3億5,609万3,247円という金額でございます。測量試験費のほうにつきましては2,800万円ほど、用地購入費が9,600万円ほど、あと補償費が180万円、あと諸経費等が166万円、あと工事費が2億2,743万8,280円でございます。
  造成面積につきましては、3万7,788.16平方メートルでございます。
  利息のほうでございますけれども、市内の金融機関のほうから開発公社のほうでちょっとお借りしておりまして、年間、四、五百万になるのではないかなと思っております。平成27年に工事が完成しておりまして、平成26年度中にお借りをしているという状況でございます。
  現在交渉中でございまして、その結果、企業さんのほうで検討中というようなことになっております。今年度中には返事をいただけるというような状況になっておりますので、いい方向に向かっているのではないかなと、私は思っているところでございます。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  お答えいたします。
  何で売れないかというふうなことの第1点ですが、当初予定していた企業の業績が変わったということ、あともう1社については別なところに移ったというようなことで、想定していた企業と違ってきたというふうなことで、ゼロから誘致をかけなければならなかったというふうな現状であります。
  先ほど市長の答弁のとおり、実は今年度中には買っていただけるというふうな方向でいますので、私どもとしてはもう売れたもんだと言うとおかしいけれども、契約書を結ばないとだめなんですけれども、そんなには悲観しておりません。ある程度処分の見通しは立ったというふうなことで考えております。
  ただ、これから細かい打ち合わせ等がありますので、売買価格については議場で申し上げられないんですが、開発公社の理事会において一応申し上げたのは、平米1万600円で御提示をしているというふうなことですので、実際の契約金額についてはまだこれからになります。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  今年度中にはうれしい知らせが来ると、間違いないですね。
○議長  大沼副市長。
○副市長  来年のことを言うと鬼が笑うというのでなかなか言いづらいんですが、私としては大丈夫だというふうに踏んでいます。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  価格が1万600円ということなんですが、当初の予定価格といいますか、最初につけた金額はお幾らだったんでしょうか。
○議長  大沼副市長。
○副市長  それについては、交渉中のお話ですので、公表については差し控えさせていただきますが、当初は御存じのとおり公社の理事会等で申し上げたんですけれども、分譲ですので、市道の部分も含めて実は経費を乗せていたので、その金額よりは高い値段で提示をしておりました。
  ただ、市道の部分については市のほうで出すというふうなことで申し伝えましたので、最初の提示していたのよりは、その1万600円というのは低い金額であります。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  まず、頑張っていただくしかないと思うんですけれども、やはり利息がかかるわけですから、できるだけ早く締結をしていただきたいと思います。
  続きまして、いろいろな経営者の集まり等でも今後の少子化対策、市の発展は現在ある企業に対しての雇用対策の支援、新しい企業の誘致であるといつも言われております。私もそのとおりだと思います。
  まず、若い人の働く場所、結婚して住む場所をどこよりも安く行政で提供する、このような投資なら身の丈を超えてもいいのではないかと私は思うんです。将来につながる投資、余り切り詰めないで、市民に、若い人に夢を与えてください。そういう借金ならいいのではないでしょうか、市長の考えをお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  ちょっとお答えするのが難しいんですけれども、身の丈といいましても、何でもかんでも切り詰めるという意味ではございませんで、市の規模に見合った適正な支出をしていくという意味でありまして、実際切り詰めているかというと決してそうではないわけであります。
  企業誘致におきましても、企業立地奨励金については従来よりも拡充をしておりまして、それを使用していただける企業も多くございます。そういった意味では、未来への投資について着実にしておりますし、今後とも進めてまいります。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  やはり若い人に夢を与えていただいて、南陽市に来て住んでもらって、子供をつくっていただくという、これしかないような気がするんですね。やはり、企業誘致が一番大事だと思います。
  最初は人口右肩上がりの市町村のまねごとでも、私はいいと思うんですよ。最初はまねごとからスタートして、どんどんまねをしていただいて、いろんなことを取り入れていただく。
  まずは新しい工業団地を造成し、それをもって企業誘致活動のトップセールスを行う。先ほど先輩議員が言っておられましたが、決まるまで泊り込んで帰らないと、1週間ぐらい。私は1カ月でも2カ月でも、留守はしっかりと守ります。その決意は前に答弁をいただいておりますので、最初に申し上げましたまねごとでもいいからよいと思ったことを実施する、これについては市長、どう思われますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  まねでもいいということについては、私もそのとおりだと思います。世界のどこもやったことがないことを創出、考え出して実行していくということは、いかに困難かということでありまして、すぐれた他の自治体の先例を見習って、それを本市に向く形で改善して実行していくということは、大変大事な姿勢でありまして、市役所としてはそういう姿勢で、全ての事業において事業の改善を図ってまいりたいと思っております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
  私どもも会派等々でそういう先進地を視察してまいりたいと思います。いろんな提言もさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
  それでは次に移ります。
  菊まつりについてですが、お客様はポスターには菊人形は写っているし、真田丸と大きく書いてあり、入場無料は気づいたのですが小さい1景の文字は気づかなかったと。例年どおりの人形と思い、行ってみてがっかり。南陽の菊まつりは菊の花がずらっと並び数多くの菊人形があっての菊まつりではないのでしょうか。
  菊人形にかかるお金については、そのたび議論をされてまいりました。しかし、お客様はもっと華やかに人形がいっぱい欲しいと。そうなりますと、1,200万円とか1,150万円とか、ここのところかけてきております。かけすぎではないかという声は、それはわかりますけれども、やっぱり菊人形あっての、私は菊まつりと思うんですね。当局はどう考えておりますか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  ただいまの御質問にお答えを申し上げます。
  なぜ1景になったのかというふうな部分については、先ほど市長がお答え申し上げたとおりでございまして、やはり市からの補助金をいただいているというふうな意味では、一定程度、やはり投資効果を考えなければならないというふうな部分もございますし、そうした意味では実行委員会で大幅な変革が必要だというふうな結論に至ったということでございまして、少し細かい話を申し上げますと、菊まつり開催における収支でございますけれども、人形制作費と会場整備費、それに人件費などを合わせますと、昨年ですとこの経費が87%ほど占めてございました。これではイベントとして予算的に硬直しているというふうなことで、新しい取り組みはできないというふうなことで、今年度実施したわけでございますけれども、今年度実施した結果、アンケートなどもたくさん頂戴いたしまして、川合議員おっしゃるような1景では寂しかったというふうなお話もございますし、また一方ではすばらしい菊花を見せていただいたというふうなこと、さらには県外からたまたまサッカーの試合で花公園に来たと、そして公園に来て、子供と一緒に見て行ったというふうなことなど、さまざまなアンケートの内容などもございますので、その辺、今賜りました御意見なども含めて実行委員会のほうに報告し、議論をさせていただきたいというふうに思っております。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  予算ということになりますと、そうそうもう言えないんですけれども、菊花展というのは規模の大小はありますが、あちらこちらで実施しております。公園とか神社とか、ほとんど無料、お金をいただいてでも見てほしいのが、私は菊人形だと思います。それだけの価値はあると思うんですが、なぜ無料にしたのかお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えを申し上げます。
  なぜ無料にしたのかというふうな部分でございますけれども、昨年ですと入場料収入でございますが、200万円ほどでございました。チケット取り扱いの窓口での人件費の支出、あるいは窓口の建屋の設置、撤去、そういったものを合わせますと収支差がほとんどないというふうな状況でございますし、さらには既に南陽市民の皆様におきましては市民券というふうなことで無料にしておりました。その市民の入場者数でございますけれども、3,900人ほどで、大体お配りいたしたチケットの3割程度というふうなことでもございまして、それが2年間ほど推移しておりました。
  そのほか、南陽の菊文化というふうなものについて、学校での菊の栽培などというふうな教育的な観点も含めまして、そういった菊文化を多くの方に見ていただこうというふうなことで、そういった考え方を優先させていただいて、無料というふうなことで実行委員会の判断になったというふうな経過でございます。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  そうしますと、ただだから人形は1景にしたと、そういう理解でよろしいんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  入場無料だから1景にしたというふうなことではなくて、1景にした理由については、先ほど来からの市長の答弁、そして再質問に対する御答弁、そういった内容でございますので、入場無料にしたから1景というふうなことではございません。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  いままでのアンケート等を見ますと、高いと言っている人はほとんどいなかったですね。103回のアンケートには入場料300円では運営も大変だと思う、500円ぐらいでもいいのではないかなどの声もありました。そして、もう少し人形を増やしての声もたくさんあったわけですね。
  せっかくいただいたアンケート、全然反映されていない。何のためにアンケートとったのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  アンケートについては、確かに川合議員おっしゃるような内容のものもございましたし、そのほか、また菊人形ばかりでない菊まつりのよさ、菊花展、あるいは盆栽菊、あるいは今年については玉菊の装飾など、あるいは長期滞在できる休憩場所などの評価もございましたし、全てのアンケートを全ておまつりの中に取り入れるということは困難でございますので、なるべくその辺の部分をまつりの中に取り入れながら、多くのお客さんに来ていただけるようなまつりというものについて、今後も引き続き考えてまいりたいというふうに思っているところでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  菊の花の好きな方は今回みたいなおまつりもいいと思いますけれども、やはり菊人形を見たいという人も大勢いるわけですから、やっぱり少しは考えていただきたいなと思います。
  大幅、入場者が増えたと、4万5,000人ということですが、出入り口が3カ所もありました。どこでカウントされたのか、足の数ではないのかと言う人もおりました。花公園に来た親子連れの方が、ついでに出入りをしたのではないのか、それを含めて菊まつりに4万5,000人越えと、実現したというのは余りにも乱暴な計算ではないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  人数の把握の関係でございますけれども、先ほど市長がお答え申し上げましたとおりでございますけれども、もう少し詳しく申し上げますと、今年度の菊まつりについては9時から16時までの開園時間でございます。
  それで、会場管理人が9時半から3時半まで1時間ごとにカウンターで計測をいたします。1日7回でございます。土曜日、日曜日、平日の期日限定で、入口3カ所ございました。入口3カ所で、1時間当たりの入場者数の全員を計測いたしまして、入場者数の延べ人数を推定し、4万5,000人というふうなことで出したところでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  その点はわかりました。
  企業等から多くの方に協賛金はいただいたわけですが、102回が216件で411万2,500円、103回が425万円、今年度もそれに近い金額が集まったということですが、人形は1景しかない、入場は無料だという、今回の内容を十分説明をして、いただいたのでしょうか、お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  私がお邪魔をした企業さんにおきましては、今年から入場無料、ただ菊人形については1景ですというふうなことを、内容をきちんと説明を申し上げながら協賛金を頂戴してまいったところでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  それでは、来年度もこれぐらいの金額は集まるという理解でよろしいんですね。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  来年の話については市長の答弁にもありますとおり、今後の実行委員会の中で検討させていただくというふうなことでございますが、協賛金、昨年度425万円、本年度約400万円というふうなことでございますので、引き続き金額について協賛金のお願いをしてまいると、現段階でしてまいるというふうなことを考えてございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  今回菊まつり実行委員会の宮内地区開催検討部会、何回か開かれたと思うんですが、どういう結論に達したのかお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  実行委員会の中で、新たに宮内開催検討部会というふうな組織を設けまして、宮内開催検討の内容としては、ワークショップ3回、あとアンケート調査などを行いながら、そして実行委員会幹事会の中で検討をしていただいているというふうなことでございまして、開催の結果については、まだ結論には至っておりません。
  ただ、いろんな宮内での賑わいとか、あるいは開催というふうな部分についての御意見については、いろいろ頂戴しているところでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  そうしますと、その検討委員会の結果待ちで、来年度の開催は決まるということでよろしいんですね。
  いずれにしましても、市民の皆様に来ていただいて、お客様の立場に立った、見てよかった、来てよかったと思えるような菊まつりにしていただきたいと思います。
  続きまして、不登校についてですが、なかなかこの場では言えないと思うんですが、言える部分での原因としてはどういうことが挙げられますか。
○議長  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  お答え申し上げます。
  今、議員おっしゃったとおり、要因についてはさまざまな要因が絡んでおります。本人、あるいは家庭、あるいは友人関係、さまざまな問題が、今、抱えられているというような状況になっております。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  いじめのほうはなかったということですけれども、これは間違いないですね。
○議長  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  いじめが原因によっての不登校というのはございません。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  不登校にはならなかったけれども、いじめに似たようなことはあったという理解でよろしいでしょうか。
○議長  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  お答え申し上げます。
  いじめについては、いわゆる認知というふうなことで各学校から細かく認知するように指導をしております。
  ちなみに、今年度、まだ2学期分がこれから調査をいたしますが、1学期におきましては小学校で77件の認知、中学校では52件を認知しており、それぞれ全て解消というふうに報告を受けております。
  いじめについては、ごく初期段階、あるいは本人としては好意でやったものであっても受けた者のほうが痛手を受けたというふうなことであれば、すぐにそれもいじめというふうに学校は認知しておりますので、小さい芽のうちに認知をするというふうに、今、努めているところでございます。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひそういうことで、頑張っていただきたいと思います。
  いろいろ原因も複雑化しており、対応も大変かと思います。現在何人で不登校対策室、運営されて……3名ということですね。前、5名だと思ったんですが、3名ということなんですが、それで足りなくないでしょうか。
○議長  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  お答え申し上げます。
  先ほど教育長答弁にもありましたが、平日、毎日開設をしております。常時2名おりまして、金曜日は指導の共通理解も図るために3名勤務をしております。
  電話対応、それから来所した相談、それから学校訪問、こういったものも今現在、今のところは何とかこなしている状況でございます。これ以上の人数を増やせるかどうかは教育全体にかかわってのさまざまな重点事業もありますので、何とか今現在の状況は維持してまいりたいというふうには考えております。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  私は5名ぐらいいてもいいのかなと思うんですけれども、3名で頑張るということですから、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
  次に、避難先の学校でいじめに遭うという、横浜市に始まりまして、その後新潟、群馬と次々に発覚いたしました。新潟では小学生と高校生、小学生は担任の先生に菌をつけて呼ばれた。残念ながら高校生は電車にはねられ死亡してしまった。いじめを苦にしての自殺と見られている。悔しいし、残念でなりません。
  そんな中、横浜の生徒は震災でいっぱい死んだから、つらいけど僕は生きると決めた。大きな反響を呼んだそうです。生徒の強さに勇気をもらった、そんな手紙も数通あったそうです。こういう強さ、本当に持ってほしいですね。ぜひ、学校で、家庭で、このような話し合ってほしいと思います。どう思いますか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  お答え申し上げます。
  今、議員御指摘のとおりだというふうに思っています。
  各学校では、福島の子供たち、あるいは避難の子供たちというふうなことではなく、全ての子供たちを同じように、いわゆる自立の力をつけようというふうなことで、幼保小中一貫教育に、今、取り組んでおります。
  先ほどお話をいたしましたが、いじめの認知に関しましても早期の対応をしながら、子供たち自身もいじめを許さない、そういった取り組みを、今、各学校で行っておりますので、なお強化をしてまいりたいと考えております。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ、頑張っていただきたいと思います。
  増えるばかりのいじめ問題ですが、いつも思うのが、最初の学校側の記者会見で学校長が必ずといっていいほど、いじめは確認できなかった、いじめはなかったと答えます。しかし、保護者の方は納得しません。独自の調査をする、マスコミも動き出す、数カ月後いろいろ調査した結果、いじめがあったと記者会見を開き、教育長、学校長が深々と頭を下げ、謝罪する。そして、第三者委員会を立ち上げる、そのたびに繰り広げられる光景です。
  わずか十数年しか生きてきていない、大きな夢も希望も、そして楽しいこともいっぱいあるはずの児童・生徒がなぜみずから命を絶つのか。ほとんどの場合、生活ノートなどにいじめのこと、死のことを書いている。なのに、なぜ学校側はまず最初にいじめがあったのではないか、そういう考えを持てないのか。私は怒りさえ感じるのですが、このことについて教育長はどう思われますか、お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  ただいまの、川合議員の御指摘についてお答え申し上げます。
  このことにつきましては、川合議員、一個人の思いだけではなく、多くの国民の声として承りたいと、このように思っています。
  いわゆるいじめについて、対応の遅さ、不透明さ、このことが多くの国民の憤り、そして指導に対する抗議、いら立ち、こういうものになってきていると、このように思っています。
  今、南陽市で重大事案はありませんが、この報道を聞くたびに我々教育委員会、そして学校ともども自分たちのことと主体的に受けとめると。教育界全体が真摯にこの問題と向き合って、教育活動の中で、教育の中で、絶えずそういう重大事案はいつでもどこでも起こり得るものだという、そういう姿勢を示していかないと根絶は難しいのではないかと、このように思っています。
  そして、今のお話の中で問題提起ございました。対応の遅さもあり、そしていじめに対する認識が教育界全体で薄いのではないか。我々が子供のときはけんか両成敗、そういうような捉え方ありました。今、けんか両成敗で両方を見取っていると指導がおくれます。片方はひやかしやからかいだという認識であっても、ひやかし、からかいを受けた者、軽くたたかれた者がいじめと言えば、これはいじめとして即時的に指導を加えないと、これが大変な事態になります。
  そういうことで、南陽市では教育委員会も直接いじめの問題について、私もそうですけれども、課長、指導主事も出向いて直接指導をしたり、他市町村にはない記名式のアンケートを2カ月に1回やっている学校、毎月やっている学校あります。教育相談はその間にやっています。それでも私は足りないと思っています。それでも足りないと思っています。そういうことで、保護者から訴えも聞くアンケートもやっています。ですけれども、学校、保護者、教育委員会だけでは足りません。
  そういう意味で、地域総ぐるみの教育体制の中でいじめ根絶に向けて、もっともっと市民の方にアピールして、いろいろな見地から御指導いただいて、十五の春を迎えさせて、雄飛無限の人生を設計させたいと思っておりますので、議員の皆様にはこれから特段、いろいろと御指導、御指摘、お願いしたいと思います。
  結びでございますが、ちょっと長くなりました、申しわけありません。我々に学校側には情報を言わないで、議員の方に来る場合もあるんですよ。これ、多いんですよ。議員の皆さんは何百人の支持者抱えていますから、ぜひそういう場合には教育委員会のほうに出してください、情報。おくれますので。よろしくお願いします。
  以上でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  大変、ぶしつけな質問をしまして、申しわけございませんでした。教育長の言葉、お聞きして安心いたしました。ありがとうございました。
  これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  9番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  以上をもちまして、通告されました6名の一般質問は全て終了いたしました。長時間、御苦労さまでありました。
  質問された議員、答弁された執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを期待しております。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  皆様、御苦労さまでした。
午後 0時00分  散  会