平成28年3月4日(金)午前10時00分開議

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

事日程第3号
平成28年3月4日(金)午前10時開議

 日程第 1 一般質問

   散   会
────────────────────────
本日の会議に付した事件
 議事日程第3号に同じ
────────────────────────
出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 髙橋  一司  議員      2番 高橋  一郎  議員
 3番 舩山  利美  議員      4番 山口  正雄  議員
 5番 白鳥  雅巳  議員      6番 片平  志朗  議員
 7番 吉田  美枝  議員      8番 梅川  信治  議員
 9番 川合    猛  議員     10番 髙橋    弘  議員
11番 板垣  致江子  議員  12番 髙橋     篤  議員
13番 田中  貞一  議員     14番 遠藤  榮吉  議員
15番 佐藤    明  議員     16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫 市長               大沼 豊広 副市長
板垣 俊一 総務課長            髙梨 敏彦 みらい戦略課長課長
安部 史生 文化会館主幹         吉田 正幸 財政課長
山田 俊彦 税務課長            西牧 修二 総合防災課長
田中 千鶴子 市民課長           相澤 和吉 福祉課長
菊地   清 福祉課長補佐
江口 和浩 すこやか子育て課長     嵐田 淳一 農林課長
神棒 久志 商工観光課長         漆山 清美 建設課長
島貫   勉 上下水道課長         大友 直秀 会計管理者
猪野   忠 教育長              佐藤 賢一 管理課長
板垣   健 学校教育課長         田中 吉弘 社会教育課長
髙橋 清数 選挙管理委員会事務局長  小野田 新一 監査委員事務局長
稲月 一雄 農業委員会事務局長
                
─────────────────────────────────────────────
事務局職員出席者
尾形 真人 事務局長               田中  聡 局長補佐
安部 真由美 副主幹        小野 勝司 書記


~~~~~~~~~~~~~~~~~~

開      議
○議長(遠藤榮吉議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の方もお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  これより本日の会議を開きます。
  ただいま出席されている議員は全員であります。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第3号によって進めます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第1 一般質問
○議長  日程第1 一般質問であります。
  昨日に引き続き、一般質問を始めます。
───────────────────
板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  最初に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  おはようございます。
  11番政風会、板垣致江子でございます。
  3月11日の東日本大震災から間もなく5年になろうとしています。私たちもこの議会におりましたが、経験したことのない大きな、そして長い揺れでした。南陽市も停電になり、翌日には回復しましたが、テレビをつけて初めて目にした大津波の猛威は、ラジオでは聞いていたものの想像を絶する状況で愕然とするばかりでした。
  5年たった今も復興はなかなか進まず手がつけられていなく、厳しい状況の個人宅も多く、仮設住宅での孤独死も昨年末で188人と年々増加していると報道されました。本当に痛ましいことです。被災地の方たちは皆さん口にされます、現地に来てください、見てください、忘れないでくださいと。私たちもできることで応援し、少しでも早くもとの生活ができるようお祈りしたいと思います。
  それでは、さきに通告しております質問をさせていただきます。
  市政全般について。
  (1)世界一の文化会館を南陽市の宝として。
  昨年10月にオープンし数多くの興行を誘致してきた南陽市文化会館は、世界最大の木造コンサートホールとしてギネス世界記録に認定されるという快挙がなされました。世界一の称号は、国内はもとより世界中から注目される南陽市となりました。
  市長は28年度施政方針でも、世界一の木造コンサートホールの文化会館を核として、児童・生徒を初め幅広い年代層の方々に御利用いただける交流拠点として、薫り高い文化の創造と県内外からの交流人口の拡大、産業、経済の基盤となるよう取り組むとされております。
  この世界一を南陽市の活性化のため最大限に生かすため具体的にどのような取り組みを考えておられるのか、お伺いいたします。
  まず1点目、観光分野での活用は。
  赤湯温泉への誘客や市長のトップセールスでは大いに期待されますが、市長のお考えはいかがでしょうか。
  2点目、市民の芸術文化の発展への活用は。
  南陽市出身の芸術家の展覧会等を定期的に開催し、市民や市外の方に鑑賞してもらう機会などをつくるべきと思いますが、市長のお考えはいかがでしょうか。
  3点目、教育分野での活用は。
  生の舞台芸術鑑賞は、子供の豊かな感受性や創造性を育てる大事な社会体験です。開館以来子供が楽しめる作品も公演されておりますが、全児童が鑑賞できる取り組みが必要と思われます。いかがお考えでしょうか。
  (2)全国一の歴史とわざと文化を誇る南陽の菊まつりについて。
  日本の文化である菊人形のある菊まつり日本一は、名実ともに世界一なのではないでしょうか。昨日、第103回の総括が行われ、全国菊花大会の開催もあり、入場者が前年比1,339人の増加であり、多くの方の御協力により盛会な菊まつりであったと報告されました。この全国一の名称を持つ南陽の菊まつりも南陽の宝とし守るべきものと思います。今後の方向性はどのようにお考えでしょうか。
  (3)平和の尊さを伝えるために。
  世界中が戦争やテロ、また核の恐怖などにさらされている今日、子供たちが平和について自ら考えることが必要な時代になってきています。南陽市では昭和63年9月2日に南陽市非核平和都市宣言が議決されております。せっかくの機会なので読ませていただきます。
  核戦争には勝者も敗者もない、地球上の人類が滅亡の危機にさらされるだけである。私たちは訴える。全世界の人々に広島、長崎を繰り返すな、再び戦争を引き起こすな、美しい地球を破滅させるなと。南陽市には緑豊かな自然がある、命を大切にする心がある、未来を担う子供の声がある、お年寄りの笑顔がある、平和がある。これを戦争で破壊されることを許さない。私たちは核兵器を、つくらず、持たず、持ち込ませずの非核三原則を完全実施し、この美しい地球上から一切の核兵器廃絶を求め、人類の恒久平和を願い、ここに南陽市非核平和都市を宣言するとされました。
  それから毎年、平和のつどいの事業がなされてきていましたが、最近は途切れております。この1月、中学生が訪れ交流した糸満市は沖縄戦終焉の地で、平和への祈りを世界に発信しています。
  南陽市でも平和の尊さを考えてもらうイベントなどをもっと行うべきと考えますが、市長のお考えはいかがでしょうか。
  以上、当局の誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  それでは、答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、世界一の文化会館を南陽市の宝としての3点目、教育分野での活用に関する御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、世界一の文化会館を南陽市の宝としての1点目、観光分野での活用についてでございますが、このたびの文化会館のギネス記録の認定は、南陽市をPRする上で大きなチャンスであると考えております。文化会館を利用する方々からは世界一の木造コンサートホールとして宣伝してもらえますし、お客様側にも世界一の木造コンサートホールを口コミで宣伝してもらえるようになると考えております。
  このギネス認定というブランドを利用し施設利用の誘客につなげていきたいと考えておりますが、具体的には学会や発表会などのコンベンションなどを赤湯温泉に誘客するといった企画を検討してまいります。
  また、トップセールスとしてさまざまな場面で宣伝してまいりたいと考えております。
  次に、2点目の市民の芸術文化の発展への活用についてでございますが、議員御承知のとおり、南陽市はクラフトデザイナーの芳武茂介先生や絵画の小関賢一画伯を始め多くの芸術家を輩出してきた文化のまちであります。南陽市出身の芸術家の展覧会等の開催について、さまざまな機会を捉え、すぐれた芸術作品を市内外の方へ公開し芸術鑑賞の機会を設けていくことは、本市の芸術文化の振興にとって大切であると考えております。
  今年度からは、市総合芸術祭を文化会館で開催しており、今後さまざまな芸術家の展覧会場として文化会館も活用していく必要があると考えておりますので、引き続き温かい御支援をお願い申し上げます。
  次に、全国一の歴史と技と文化を誇る南陽の菊まつりについてでございますが、今年度で103回を誇る南陽の菊まつりは100年以上の歴史を持つ本市でも貴重なイベントでございます。そこには菊づくりに携わる市民の方の思いや学校菊などの郷土教育など、伝統が息づいた本市の貴重な財産と言えます。
  一方、かつて娯楽としてテーマパークのような機能を果たしてきた菊まつりは、各地に整備されてきた遊園地やイベント会場などと比較すると娯楽性や機能性では対抗できず、市民が足を運ぶ機会も少なくなってきた現状がございます。
  菊まつり会場においても、平成23年度の第99回南陽の菊まつりから市民体育館、中央花公園との相乗効果を図り、あわせて高齢者や障害のある方にも優しい平場での見学が可能で駐車場も確保できる中央花公園特設会場に移し開催しております。
  また、平成24年度と今年度には、南陽の菊まつりにあわせ一般社団法人全日本菊花連盟との共催による全国菊花大会南陽大会も開催しており、中央花公園での開催にも一定の評価を見ているところであります。
  これまで菊まつりでは入場料引き下げや市民券の発行など集客やイベントでさまざまな試みを行っておりますが、入場者数の伸び悩みと費用対効果の検証を行い、今後の菊まつりのあり方について検討してまいりました。
  そういった中、菊まつりをかつてのように宮内地区で開催できないかとの声もあり、菊まつり実行委員会で1回、幹事会で5回協議を重ね、宮内地区の開催候補地にも足を運び検討しました結果、宮内地区での開催の可能性はあるものの、その場合の開催内容の協議や宮内地区住民の方との連携もこれから構築しなければならないなど、結論を下すには協議の時間が少な過ぎることから、来年度は中央花公園で開催し、その一方で、本年12月をめどに宮内地区での菊まつり開催について地区の方を含めて協議していきたいと、菊まつり実行委員会幹事会から報告を受けております。
  市といたしましても、お祭りはその地域の方の意欲が一番であると思いますので、議論を深めていただき、そこでの決定を受けた方向性でよりよい南陽の菊まつりにつなげていきたいと考えております。
  次に、平和の尊さを考えもらうイベントを行うことについてでございますが、本市では世界の恒久平和と明るいあしたの世界の実現を願い南陽市非核平和都市を行い、本宣言の理念を広く推進するため、昭和53年から平成9年までは毎年、平成9年以降は5年ごとに映画上映やコンサート等の事業を行っているところであります。
  なお、イベントにつきましては、平成29年度に実施予定の市制施行50周年事業の中の1事業として検討してまいりたいと考えております。
  以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  世界一の文化会館を南陽市の宝としての3点目、教育分野における芸術鑑賞に関する御質問につきましてお答えいたします。
  議員御指摘のとおり、舞台芸術鑑賞は子供たちの豊かな感受性や創造性を育てる機会と捉えております。
  芸術鑑賞は学習指導要領特別活動の中の文化的行事の内容であります。芸術鑑賞を含めた文化的行事の狙いや内容については、学校の実態や児童・生徒の発達の段階などを考慮し、校長の指導と責任のもと、各校において定めるものでございます。
  本年度、南陽市内全ての小・中学校において芸術鑑賞教室が実施されております。小学校においては中学校区ごとに音楽、演劇、伝統芸術などさまざまな分野の公演を全児童が鑑賞しております。
  教育分野における文化会館の活用につきましては、文化庁の文化芸術による子供の育成事業・巡回公演事業を活用し、市内全中学生が札幌交響楽団によるオーケストラの演奏を鑑賞いたしました。
  また、児童・生徒が互いに合唱、合奏などを発表し合う合同音楽会を文化会館において開催いたしました。
  来年度につきましても、各校における芸術鑑賞教室とともに、小・中学校それぞれの合同音楽会の開催や文化会館を使用した芸術鑑賞事業を計画しております。
  このように互いの努力の成果を発表し合ったり、すぐれた文化や芸術に触れる経験をしたりすることを通して、本市児童・生徒の豊かな情操を育んでまいりたいと思います。
  私からは、以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  答弁ありがとうございました。
  まず初めに、世界最大の木造コンサートホール、ギネス世界記録認定、南陽市活性化のためにどのようなことに取り組んでいくかというお答えに対して、市長からはPRの大きなチャンスと捉えているということでお答えいただきました。また、学会等のコンベンションホールとしての機能も利用していきたいということで、これはいろいろとやはり大切なことだと思っております。
  この世界最大の木造コンサートホールのギネス認定ということで、私一番先に聞きましたときに、非常にもう本当にすばらしいことだと思いました。そして、これを手にされる若き白岩市長は、このチャンスをどのように生かしていくのかと本当に期待に胸がわくわくとなりました。そのような観点からも、ちょっと質問させていただきたいと思います。
  12月の末なんですが、環境省が保養温泉地PR強化ということで新聞に載っておったのが、全国92カ所の温泉を効能にすぐれた保養地としてPRしていくということでした。ここの中に山形県では、蔵王、銀山、碁点温泉、肘折温泉、湯田川温泉、この5つがPRの対象になっているということを新聞で知りまして、すごく残念だなと思いました。やはりせっかく私たちの地元に赤湯温泉がある、これをやはり環境省が推しているところに入れなかったというのはすごく残念だなと、何とか赤湯温泉をPRする機会がないものかと思っておりましたところに、この世界最大の木造コンサートホールということでした。もうこれはやはりチャンスが巡ってきたんじゃないかなと思いました。
  先日、一郎議員が、やはり旅館のほうとのプレミアムチケットを文化ホールのコンサートのチケットと一緒にしてはどうかということで、それにはいろんな課題があるということでしたが、やはりせっかく世界一になったということで、この旅館組合の取り組みに行政としても力を貸していただき、お互いにいいアイデアを出しながら宿泊に結びつける特典などができないのか、南陽市全体としての旅館組合としてそのような方向は考えられないでしょうか、市長の御意見をお伺いしたい。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  全般的な課題としては、きのう高橋一郎議員の御質問にお答え申し上げたとおりでございましたが、それにしても全てについてできないというふうに断じるのではなくて、できる可能性を模索していくことは大切だというふうに思っております。事業によっては、そういった事業者の方からの御協力を得てできるものもあるのではないかというふうに考えております。そうした意味では全くやらないということではなく、できるものはぜひ、そういったプレミアムチケット的な扱いによってさらに誘客を図るべく、温泉とも連携して、そして事業者とも連携して、やれる方向性をぜひ模索してまいることは今後も続けていきたいと思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そこのところはぜひ力を入れていただきたいと思います。これは市民みんなが期待していることだと思います。市民の誇りでもあると思いますので、それをPRして南陽市の活性化を一段と引き上げていただくことは、やはり皆さんの夢だと思っておりますので、ぜひ力を入れていただきたいと思います。
  また、文化会館には多くの市内外の方が御来場いただいております。その中でやはり市民の方からお声をいただくのは、やはり南陽市の物産をもっとあそこで売れないのか、せっかく来ていただいた方に南陽市の特産品を見てもらう機会ができないのかというお話がありました。私もそうだと思いました。視察の人数もすばらしい、それからコンサート、それらで来ていただく方もすごい人数ですので、そのお客様に対して南陽市の物産をもっとPRする機会ができないかということで皆さんから意見をいただいております。
  何か売店的に品物を飾ったりというのは大変困難なことかと思いますが、市としてはどのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒商工観光課長。
○商工観光課長  それでは、私のほうからお答えしたいと思います。
  文化会館のイベント等の物産につきましては、現在商工会が中心となりまして文化会館と連絡を密にして物産展をしております。
  また、過日開催されました井上陽水コンサートにおきましても、市内から2店舗が出品し販売している状態でございます。
  以上でございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  商工会と一体となって取り組んでいるということで、将来的にあそこに来た人が南陽市の物産も見られるような形にしていただければいいのかなと思っております。
  また、その販売、井上陽水さんのとき2店舗出ていただきました。本当に15分だけの休憩でしたが、かなりにぎわっておりました。やはりああいうふうに売店を出していただくということはありがたいことなんですが、その取り組みはどのような形で、どのお店に出てもらうということが決まっているのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  安部文化会館主幹。
○文化会館主幹  それでは、ちょっと私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。
  過日商工会と打ち合わせをさせていただいたことについては、商工会とそれから文化会館の中で、こちらのほうでいわゆる会館についてのいわゆる諸条件等の説明を行って、それでもそういった条件のもとに文化会館の中でいわゆる軽食、それから物品販売ができるかということについての説明を行ったところでございます。
  その際には、商工会のほうとしましては、いわゆる1団体ないしは1社がというようなことではなくて、協議会をつくって、その中でうまくいわゆる回転をさせていくというか、こういう興行だったらこういうのがいいんじゃないかというようなことを商工会の全体の中で、希望者ということになりますけれども、そういったことでやっていけないかというような協議をさせていただいたということで、そのことについての御返事についてはまだ次年度といいますか、4月以降に向けてということがありましたので、そういったことで今進めておるところでございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  協議会をつくって協議していただいているということで、先に進んでいるのかなと思いました。
  やはりあそこに来ていただいた方、本当にアンケートもとられているので大体のことは、市外の方、市内の方、いろいろ何%ぐらいいるのかというのはわかっていらっしゃると思いますが、やはり南陽の物産というところがやはり一つの目的であると思いますので、その辺のところをこれからどんどん協議して、やはりいい方向に持っていっていただければということが希望でございますので、希望とさせていただきます。
  それでは、次に、芸術文化の活用についてですが、以前にも私、常設展示ができないかということでお話をさせていただきました。芳武先生とか小関先生の常設展示ができないかというお話をさせていただいたんですが、やはり文化会館が開館してみますと、あそこにいろんなやはりイベントのもの、また、そしてこのたびはギネスの大きな看板などがもう壁面にぶら下がったり飾られたりしております。これは当分の間必要なことかなと思いますので、あそこへの常設展示は無理なんだなということで、このたび展示会を定期的にというお話をさせていただいたところでした。
  今、御回答いただきましたところで、さまざまな機会を設けて展示会をしていただくということで、その方向で考えていただけるのは、もう市民にとっては本当にいいことだと思います。
  やはりこの新聞のほうに出ておりましたが、山形県の家族の宿泊旅行、県内ゼロ回が最多、それから美術館、博物館の訪問もゼロという、これが調査でわかったということで、なかなか家族旅行もできない、それから美術館とかそういうところも見る機会が少ないということが危惧されておりました。やはり県内だけでなくて、やっぱり市内への宿泊、それから芸術鑑賞も少なくなっていると思うんです。
  やはりこれは私たちがいつも言ってきたことは、これは小さいときからある程度経験してないと、まあ宿泊に関しては家族旅行というのはいろいろその家庭によって違うこともあると思いますが、芸術鑑賞に足を向けるというのは、やはり小さいときからのある程度の経験がないとこれは無理なんですね。やはり自分が大きくなったときに、じゃ子供を連れてそこに行こうか、それはやはり親が経験していないと難しいことなんだと思います。
  これは、ホールへの芸術鑑賞もそうだと思いますね。やはりわざわざチケット買ってまでそういうものに足を運ぶというのは、やはり経験があって、そこで思い切って行けるというものもありますので、これは本当に大事なところだと思いますので、身近なところで自分たちの身近な南陽市出身の人たちの芸術が鑑賞できる、新たな発見もあると思うんですね、ああ、こんな方たちもいたんだと、大きい作品はつくってなくとも、やはりそういう方たちが底面下にはいっぱいいらっしゃると思います。そういう方たちもぜひ展示していただければと思っております。その辺はよろしくお願いしたいと思います。
  先にちょっと進ませていただきます。
  教育分野での全児童が鑑賞できる取り組みをぜひというところで、これも先ほどの芸術鑑賞と同じで、やはり演劇などホールでの鑑賞の体験をしていなければ、ちょっとなかなか足が向きにくいというところもあると思います。
  まず、学校のほうでは各校において芸術鑑賞を毎年やっていただいている。去年も中学生に対しては文化庁の札幌交響楽団、それ全員で聞かせていただく、本当に大変いい経験だと思います。各学校の芸術鑑賞は確かにやっていただいております。やはり文化会館ができたということで、あそこでの今まで見られなかったやはり演劇鑑賞とかコンサート、そういうものをやはり小学生から見せていただく方向を私はとっていただきたいと思ったわけです。
  以前は市民会館で大変でしたが、やはり児童演劇の鑑賞会がありました。バスを使って皆さん来ていただいておりました。まず、バス代が大変だということで打ち切りになったような形だったんではないかと思っておりますが、ぜひ子供たちのためにそういう大きな劇を、ぜひ低学年、高学年ぐらいに分けてやっていただきたいと思うんですが、その点いかがでしょうか。教育長でも学校教育課長でも、よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  来年度につきましても、ただいまの文化庁の事業あるいは市の文化会館事業、そういったもので今計画をしている段階でございます。
  それから、ただいまお話がありましたとおり、大きなホールで大きな大迫力の演劇を鑑賞する、芸術を鑑賞するというのは非常に大事なことだというふうに思います。
  ただ、各学校につきましては、先ほど教育長からの答弁がありましたとおり、教育基本法や学校教育法、そういった関係する法律に定められた中で各学校ごとに教育課程を編制しておりますので、今後進める際には、やはり校長会の御理解をいただきながら進めていく必要があるかなというふうに思っておりますので、話し合いを十分に進めてまいりたいと考えております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  さまざまな教育基本法、そういうこともあるということで、校長先生たちがお話し合いをしていただくというのは大切なことだと思います。
  文化会館のほうでも、やはり子供たちの興行をやっていただいております。ただ、今のところ、やはりそれはチケットを購入しての鑑賞でございます。チケットを購入しての鑑賞というのは、やはりこれは家庭的な環境もかなり左右されると思います。それで私はやはり全員が見られるものが必要じゃないかということでお話をしていたところです。
  それで、教育長としては、大きなイベントを文化会館でそのような形で子供全員に見せるということをどのようにお考えでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  議員御指摘のとおり、子供のときから高尚な文化に触れさせることは生涯にわたって大事なことになってくると思っています。したがって、いい機会があれば全ての小学生、全ての中学生に高尚な文化に触れさせる機会をつくりたいと、こう思っています。
  平成28年度は、小学校の低学年、中学年を対象にした中央からの芸術鑑賞教室を予定しています。多分実現の方向に向かって今進めているところでございます。きょうは、この辺のところまでの話にしていただきたいと思っています。中学生は結構機会あるんですけれども小学生がないので、小学生低学年、中学年を対象にした芸術鑑賞教室を考えているところです。それでお願いします。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  実現すると大変ありがたいと思います。
  やはりきのう明議員のお話の中にも、子供の貧困対策法というところで貧困の状況にある子供が健やかに育成される環境整備や教育の機会均等を図ることを目標に、地方自治体の責務なども明記されているとされておりました。これは、子育てに力を入れていただいております白岩市長のお考えのもとではここのところは大事なところだと思いますので、今後ここに力を入れていただけますでしょうか、いかがでしょうか。
○議長  これ、子育てはないよ。
○板垣致江子議員  いえ、児童の演劇に関して。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員おっしゃっておられる芸術文化を鑑賞する機会を小学生の皆さんにも持っていただける環境の整備というのは、子供たちの情操を育む上でも大切だというふうに感じております。そういった意味では、教育委員会としっかり話し合いをしながら、そういった機会が設けられるチャンスをうかがってまいりたいというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ぜひその方向で市長からも力添えいただきながら、子供たちの均等、みんなが同じものを見られるという環境をつくっていただきたいと思います。
  次に、菊まつりのほうに移らせていただきます。
  中央花公園での菊まつり、いろんな評価がありました。高齢者、障害者が非常に見やすくなった、また、逆にあれだけの場面か、あれだけの面積かという評価もいろいろあったと思います。
  私は一貫して、25年、26年と花公園は災害に遭った川の近くですので、そこではもう無理なんじゃないかと。やはり多くのお客様に来ていただくためには、何とか宮内に戻せないかというお話をしてきました。
  委員会の中で宮内がまず一番の候補に挙がったということで、それはうれしく思いますが、まだまだ決定はしていないというところで、可能性を地区民とのお話をするということでございますが、これは地区の方たち、それから若い人たち、商店街、いろんな方たちの協力も必要と思いますが、南陽市としてどのようにしていくべきかというところはある程度あると思います。地区の方たちの考えだけでなくて、南陽市として菊まつりをどういうふうにもっていきたいかということがあると思いますので、その辺はやはりトップである市長のお考えもあると思いますので、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  壇上での答弁でも申し上げましたけれども、この南陽の菊まつりは大変南陽にとって非常に貴重な財産であるというふうに思っております。ただし、この菊まつりへの入場者数がなかなか伸び悩んでいるという現状があり、何とかそれを多くの方に見ていただけるものにしていけないかというふうに思っているところでございます。
  これについては、ただ行政が独断的にこのようにする、あのようにすると決めるのではなく、やはりその地域の方々の思いを十分に酌み、話し合いながら進めていくことが必要であるというふうに思っております。
  そういった意味で、来年度については現在の方向を維持しつつ、再来年度以降の新たな可能性を模索していくべく地区の方との協議をするということで、幹事会の皆様からも御意見を頂戴しているところでありますので、これについては、あっちに行ったり、こっちに行ったりということはできるだけ避け、しっかりとした準備をした上で、幹事会の皆様の御決定をいただいて進めるべきというふうに思っておりますので、そこは拙速にならずに、しっかりとした体制を市としても協力しながらつくれるように図ってまいりたいというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  しっかりと準備をして進まなければいけないということで、それはもっともだと思います。やはり私たちが宮内からこちらに移るときに心配されたことがやはり多々出てきて、やはり宮内がいいんじゃないかという声がまた上がったということで、そこはしっかり考えていただきたいと思います。
  やはり伝統のある菊まつり、これは宮内地区にとって伝統のある熊野大社、それからいろんな資源財産が多いまちでございますので、そこのところをしっかり結びつけて菊まつりを持っていって、盛り上げていただければいいかなと思いますので、そこはよろしくお願いしたいと思います。
  そして、また、先日子供たち、中学生の方たちが糸満市に行ったときの感想の中に、市民が一体となって楽しめる行事が多かった。そして、地域の伝統行事や糸満ならではのイベントを大切にしている。これで感動して帰ってきた子供さんたちも多かったと思います。
  このようなことも考えますと、やはり菊まつりも大事にしていただいて、続けていく方向で考えていただければと思いますので、その辺はしっかり市長さんにも頑張っていただきたいと思います。
  続きまして、平和の尊さを伝えるためにということで、平和のつどいということで昭和63年から平成9年までは毎年やってきた、その後は5年ごとのイベントということで、29年の50周年のイベントに行うという計画のようです。それも今までの流れからすると仕方がないのかなと思っております。
  先ほど私が平和都市宣言の文言を読ませていただいたのは、たしかそのイベントの中で中学生の代表の方が読んでいただいている文言だったと思います。ただ、あの文言はなかなか5年ごとに1回しか聞くことができない、それもあそこに参加した子供たちしか聞くことができないということで、私はこの平和への思いというこの言葉は、やはり子供たち全員に聞いてもらう機会も必要だと思いますが、教育的にそういうこともできるのかどうか。
  また、市のイベントして、そのような大きいイベントじゃなくても小さいイベントでも何かできないものかと思いますが、その辺はいかがでしょうか。
○議長  板垣総務課長。
○総務課長  先ほど市長から答弁申し上げましたとおり、毎年やっていた行事を平成9年から5年ごとの開催ということで現在は対応しているということでございます。
  議員御指摘の毎年こういうイベントを行えないかというふうな御質問でございますが、1年から何で5年ごとにしたかということをさかのぼって調べましたけれども、その記録がございませんので、その辺をもう一度検証して、しっかり対応していきたいと思います。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  どうして5年ごとになったかわからないというところで、そこは当時の行政の方たちがいろいろ検討なされてそういうふうになったのかなと思いますが、やはり今戦後70年を迎えまして、なかなか平和への思いというのがみんないろんな立場で考えていかなければならないということになっているのではないかと思いますので、その辺はしっかりと伝えていかなければならないと思っております。
  これもやはり糸満に行った中学生の方たちが感じてきたことなんですが、中学校の生徒さんたちと交流する中で、沖縄の人たちは生活のどこかに必ず戦争があって、誰よりも平和を願っているのだろうと感じた。また、私たちは戦争を歴史としてとらえ学んでいた。しかし、糸満中学生の生徒さんは生活の一部として戦争をとらえていた。実際にあった沖縄戦を見て、感じ、考えていたのですねということで、その最後に、私は、この戦争に対する思いの現状や沖縄の人が持っている平和への思いは多くの人が共有すべきだと強く思いました、そして、それは実際に糸満の声を聞いてきた私たちが伝え、発信すべきことだと思いますと感想を書いておられました。これはすばらしい体験をしてきたなということを思いました。
  これから産業的な交流もやるということ、いろんな交流があると思いますが、やはりそこのところも私たちも思いを同じくしているんだというところで頑張っていかなければならないと思います。子供たちがいろいろ考えられるように、そのような細かいイベント、細かいと言ったらおかしいんですが、機会をまず年に1回か2回、なぜこの非核三原則の南陽市が平和都市宣言したか、その辺のことも踏まえて、ぜひお祭りとしてのイベントでなくて、やっぱり教育的なところも考えて進めていただきたいと思います。最後は要望としておきます。
  これをもちまして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  以上で、11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでございました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開は11時10分といたします。

午前10時48分  休  憩
───────────────────