平成28年6月定例会

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午前11時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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舩 山 利 美 議員 質 問
○議長  次に、4番舩山利美議員。
〔4番 舩山利美議員 登壇〕
○舩山利美議員  おはようございます。
  4番政風会の舩山利美です。
  3月の市議会の改選によりまして、再びこの場に立たせていただくこととなりました。
  前回1期目は無投票のため、周囲の一部の方からは「選挙をしないと信任されたとは言えない」という厳しい声なども聞こえてきまして、多少肩身の狭さを感じていたところであります。
  今回は、新人の方はもちろん、私を含め2期目に挑戦された方も初めての選挙となりまして、議席の重さを痛感したのではないかと思います。
  そして、改めて南陽市発展の決意とともに、期待していただいた多くの市民の負託に応えなければならないと感じたところでございます。
  さて、災害は忘れたころにやってくると言われますが、東日本大震災のいまだに生々しい記憶の残っている中で、またもや熊本地震が発生し甚大な被害となってしまいました。お亡くなりになられた方や被災された方々には心より御冥福とお見舞いを申し上げ、一刻も早い復旧・復興をされることを願うところであります。
  本市も2年続けての豪雨災害に襲われ、同報系防災行政無線の整備や河川関係の整備など、水害に対する備えは着実に進んでいると感じられますが、この熊本地震を引き起こしたような活断層は日本全国に、そして、この置賜にも確認されており、いつ起きてもおかしくないと言われております。
  大規模災害の直後は、誰もが高い危機意識を持ちますが、時の経過とともに、次第に薄れてくるのも現実でありますので、行政としてできる備えを常にシミュレーションし、想定外の被害拡大とはならないようお願いしたいと思います。
  それでは、さきに通告しております項目について質問いたします。
  初めに、「ふるさと納税」についてであります。
  昨年6月定例会でも一般質問の予定をしまして、これからブレークしようとしている本市の取り組みにエールを含めて質問の準備をしましたが、当日に個人情報に関する不祥事等が新聞報道されまして、急遽質問内容を変更した経緯がありました。
  その後、1年ほど経過いたしましたが、自治体間の競争はさらに激化している状況で、社会現象になっていると言っても過言ではなく、総務大臣通知等で規制は加えられておりますが、この「ふるさと納税」ブームは今後もまだまだ伸びるだろうとも言われております。
  一方、応益原則に反するとして、市民税などが減収している大都市自治体などは反対しておりますが、最近話題になりました都知事の高額な海外出張や公費の公私混同疑惑の報道が逆に火をつけ、インターネット上では、ある著名な方が「都民はもうそろそろ怒ったらどうだ?政治・行政におきゅうを据える最高の方法はふるさと納税だ」と指摘しました。これは熊本地震で被害を受けた熊本県への「ふるさと納税」を推奨したものでありますが、そのようなことも相まって、これからも伸びるは必然的だと考えます。
  また、全国の自治体数は約1,700余りですが、特に本県の自治体の取り組みは激化しており、インターネットのポータルサイト「ふるさとチョイス」では、お気に入りランキングトップ100の中に、山形県は14自治体がランクキインしております。そして、本市はその14自治体の14番目ではありますが、トップ100の84位で、大健闘していると言ってもいいかと思います。
  そのようなことを考慮しながら、何点か質問をいたします。
  1点目として、今年度は担当課を変更し攻めの姿勢と捉えておりますが、今後、さらに積極的取り組みとしていくのか、また、目標額などはあるのかお伺いします。
  2点目として、個人情報に関するセキュリティーについて、昨年のような轍を踏むことはないと思いますが、これも担当課が変わっての情報管理など万全の体制はとっているのかお伺いします。
  3点目として、返礼品は地元産業の活性化にも貢献していると思いますが、大ブレークしてランクキイン上位に上がっている自治体の返礼品を見てみますと、メニューの豊富さや多彩なアイデアが取り入れられており、リピーターも急増しているということであります。本市においても、返礼品の品目は増やしていると思いますが、リピートしてくださる方はどのくらいおられるのか、また、今後に向けたメニューやアイデアなどのレベルアップは考えておられるのかお伺いします。
  4点目として、農産物の返礼品、特に果物は、その年によって出来の善し悪しがあり、前もって予約されているものも多いと思いますが、数量は十分確保されているのか、また、品質の確認体制はとられているのか、準備対応についてお伺いします。
  5点目として、市のホームページでは、使い道が4項目から選べるようになっておりますが、現在の使い道の選択割合はどうなっているのか、また、担当者の努力によって寄付額の実績が急激に上昇しており、選択肢を広げる考えはないのかお伺いします。
  次に、市民バスについてであります。
  先日の新聞報道で出生率が上がったとの発表がありました。しかし、人口が増加する数値ではなく、また、実感として感じられるものでもなく、さまざまな話の中では少子・高齢化は枕言葉のようになっております。そして、本市においても高齢化は著しく、特に市郊外の農村地域では、お年寄りのひとり暮らし、2人暮らしが珍しくなくなってきております。
  そのような状況から、高齢者の病院などへの足の確保として、3路線の市民バスの運行が始まり貢献してきました。運行当初から議会においても多くの議員の提言や議論などがあり現在に至っておりますが、近年は乗車人数が減少傾向にあると伺っております。せっかく多くの市民の要望で運行されているわけでありますから、現場の声を聞きながら、利便性の向上に向け改善できるところは改善をし、利用しやすい市民バスであるべきだと考えます。
  一方で、空白地域の要望があるのも事実で、今後、さまざまな形での交通手段の構築が必要だと思いますが、交通弱者と言われる高齢者の足の確保は、施政方針の柱の1つで述べておられる「年をとっても安心して暮らせるまち」には不可欠だと考えるところであります。
  そのようなことを踏まえて、次のことを質問いたします。
  1点目は、空白地域の要望に対してバス運行を含めた交通手段など、今後の対策は考えておられるのかお伺いします。
  2点目として、主に西部地区バスについてですが、少しでも利便性の向上を図るための路線変更は可能なのかお伺いします。
  以上、壇上からの質問といたします。よろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  4番舩山利美議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、「ふるさと納税について」の1点目、「担当課の変更に係る今後の取り組みと今年度の目標額について」でございますが、市内物産振興業務を担当しております商工観光課は、物産品を把握し、商品化をしやすい環境にありますので、その利点を生かしながら、引き続きお礼の品の拡充に取り組んでまいります。また、目標額については、昨年度実績の3億円以上を目指してまいります。
  次に、2点目の「個人情報に関するセキュリティー対策について」でございますが、セキュリティー対策を万全にするため、メール送信時のセキュリティー対策ソフトを配備するとともに、送信の際はダブルチェックを行うなど、万全な体制で取り組んでおります。
  次に、3点目の「返礼品のリピート数とアイデアのレベルアップについて」でございますが、現在、リピート数の把握は行っていない状況にありますが、御寄付された方のニーズ把握は非常に肝要であると考えております。また、今後は創意工夫を凝らしながら、本市の魅力を発信し、かつ地域資源を有効に活用したメニューを考えてまいります。
  次に、4点目の「農産物返礼品の数量の確保と品質の確認体制について」でございますが、農産物のお礼の品は、確保した数量に対しての御寄付を頂戴いたしております。また、今年度から実施しております「朝採りさくらんぼ」につきましては、凍霜害もございましたが、園地間でカバーしながら予約数は確保している状況にございます。
  なお、品質の確認体制については、事前に規格や条件を設定し、南陽市の特産品としての品質が確保されるよう取り組んでまいります。
  次に、5点目の「使い道の選択割合と選択肢を広げる考えについて」についてでございますが、使い道の希望割合につきましては、「教育・子育て」が40%、「自然・環境」が29%、「地域づくり・結婚対策」が6%、「スポーツ・文化振興」が4%、そして「市政全般」が21%と、平成27年度に御寄付いただいた方より選択をいただいております。
  なお、選択肢の新設につきましては、「福祉対策の充実」に役立ててほしいという御意見がございますので、今後検討してまいりたいと考えております。
  次に、「市民バスについて」の1点目、「空白地域の要望に対して、バス運行を含めた交通手段などの今後の対策について」でございますが、持続可能な地域交通とするためには、地域の皆様が主体的に取り組みを行っていただくことが必要であると考えております。地域の考えをお伺いし、地域の皆様が必要とする地域交通につきまして、引き続き検討してまいりたいと存じます。
  次に、2点目の「西部地区バスの利便性向上のための路線の変更について」でございますが、過日、西部地区バス運行協議会が開催され、27年度の事業実績及び決算の承認、また、今年度の事業計画及び予算が決定されたところでございます。
  この中で、「利用者拡大に向けた運行改善策の検討を行う」といたしており、これまで何度か御意見、御提案いただいておりますが、「病院間連絡バス及び連結拠点である公立置賜南陽病院での接続」という西部地区バスとしての基本を守りつつ、路線変更について前向きに取り組んでまいりたいと考えております。
  なお、路線変更には関係機関との事前調整や住民及びバス関係者で構成する「地域公共交通会議」において協議が整うことが必要となりますが、当面は西部地区バス運行協議会における取り組みを進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  それでは、項目に沿って再質問させていただきます。
  このふるさと納税制度がつくられた背景を総務省のサイトで見てみますと、こんなふうに載っております。
  多くの人がふるさとで生まれ、その自治体から医療や教育等、さまざまな住民サービスを受けて育ち、やがて進学や就職を機に生活の場を都会に移し、そこで納税を行っている。その結果、都会の自治体は税収を得るが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入らない。そこで、自分を育んでくれたふるさとに自分の意思で幾らかでも納税できる制度があってもよいのではないかという問題提起であるとありまして、今現在のふるさと納税制度が確立されたということであります。
  私も全くそのとおりだと思いますし、地方自治体としては、胸を張ってその納税をいただいても当然だと思うんですね。そういうことからもどんどんPRをして、積極的に取り組んでいくことをお願いしたいんですが、一方で、このふるさと納税される方は買い物感覚でされるという方も少なくないというふうに聞いておりますので、例えば昨年のような返礼品のはえぬき20キロが注目を集めて勢いに乗ったわけです。それをきっかけになったように、それなりに工夫をするということも大事だと思います。
  目標額というのは、つかみにくいところではありますけれども、27年度は3億795万6,227円と、3億を超したわけでありますから、例えば28年度は5億円とか、ある程度目標を持つことでやる気というか、積極的な取り組む気持ちが増してくるんではないかと思うんですね。その辺はどのように考えますか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  目標額の設定についてでありますが、他の市町村の目標額をお聞きしますと、そんなに行きますかというような感じで聞くこともあります。しかしながら、現実的なことも考えつつ、着実にやっていくことも必要かというふうに思っております。
  そのはえぬき20キロについては、一昨年大変米価が下落した中でできたという特殊な要因もあります。そういった意味においては、新たな返礼品を発掘することが、その目標額を設定することに関しては必須なわけでありまして、その辺については当然新しい返礼品の開発、アイデアの募集など、引き続き取り組んでまいりますけれども、現実的なところも見据えながら着実に取り組んでまいろうかというふうに思っているところでございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  筆頭の返礼品というようなことも今言われたんですが、これはっきりと大きな目標額というのはなかなかできないかもしれませんけれども、担当課を商工観光課に移したということは施政方針でも述べておられますが、組織体制の整備見直しで、これまで以上の効率的、効果的な運営が図られるということだと思いますので、ぜひその体制の成果を発揮していただきたいと思います。
  次に、個人情報に関するセキュリティーについてであります。
  これも担当課が移っても、昨年のようなミスが起こらない対策はとっていると思いますけれども、人間のエラー発生確率はゼロにならないということを産業技術総合研究所というところの資料に載っております。あらゆる職種でヒューマンエラーは、ある確率で必ず起きるというものでありまして、その防止策の1つとして、複数で互いにチェックすることも有効だと言っております。ソフトを使ったり、ダブルチェックというか、複数でチェックはやっておられるということで、その辺は御承知だと思いますけれども、申し込み件数が年間1万7,000件以上と伺っておりますが、これから人気の特産品が出てきまして、作業が集中してくるわけですね。そうした場合の対策とか、その辺の体制について十分なのか、再度お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  先ほど市長が答弁申し上げましたように、セキュリティー対策ソフトの関係で対策をしているというふうなことでございますけれども、それは同報メールで一斉に送信しても本人しか見えない、そういったソフトでございますので、それについては、今回凍霜害の段階で190名の御寄付者様にいろいろ連絡をさせていただいたわけでございますけれども、その際にも使用し一斉に送信しておりますけれども、その際には特に悪影響を考えてはございませんので、引き続きその対策とダブルチェックを図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  個人情報については大変デリケートなところでありますので、しっかりと管理をお願いしたいと思います。
  次に、返礼品についてでありますけれども、ふるさと納税サイトのふるさとチョイスというのがあります。いろいろな自治体を検索してみますと、各自治体とも特産品のPRや返礼品の競争が激化しておりまして、多彩なメニューでグレードアップしております。ほとんどの返礼品は、その地域で生産されたものや、特産品なわけでありますから、それが市内で購入、消費というかされますと、そういう計算になりますと、例えば2億だったりすれば、その分経済効果になりますし、地域産業の活性化に大きく貢献すると思うんですね。
  また、その多額の寄付を集めるという自治体のコメントとしては、リピーターが多いと言っております。本市のリピート数はつかめないということでありますけれども、御寄付をしていただいた方に新たな例えばメニューとかできた場合、それをPRする手段というのは何かあるのかお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  現在の御寄付者の申し込みでございますけれども、99%がふるさとチョイスで申し込みでございます。そのふるさとチョイスのサイトの画面でございますけれども、南陽市のお気に入りというふうな部分に追加していただきますと、南陽市から新たに商品化したもの、あるいは投入されたもの、それについてはシステム上、瞬時にその方に連絡が行くというふうなことになっておりますので、あえて私のほうからリピーターにアプローチをするというふうな形はとっておらないというふうなことでございますので、それらを活用して今後とも対応してまいりたいと思っております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  もう一歩、例えばブレークするということでは、アイデアとかPRというのは欠かせないと思いますけれども、いろいろなアイデアで南陽ファン獲得に期待したいと思います。
  農産物の返礼品についてでありますが、今年は春先の低温でさくらんぼが地域によっては極端に収穫量が少ないというふうに聞いておりまして大変危惧しているところでありますけれども、そういう状況把握というのはやっておられるでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  凍霜害の影響でございますけれども、このたびの朝摘みさくらんぼの返礼については、23農業経営体で1,070件の予約をいただいたわけでございます。そのうち5経営体で約190件の予約が影響を受け発送できないと、こういうふうなことが判明いたしました。
  先ほど市長答弁にもございましたように、他の園地でその部分についてはカバーをし、当初の契約数は発送できるというふうな状況になってございます。
  以上です。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  人によっては皆無状況だと、雨よけテントをかけないという方もおられるということで大変懸念されるところでありますが、これから返礼品の中でも人気の高いさくらんぼの発送が始まるわけでありますけれども、早い時期から予約が多いと伺っております。
  中でも、先ほど言われた朝摘みさくらんぼ、議長も参加されているようでありますけれども、人気が大変高いということで、数量も多いと思いますし、早々に品切れとなったようでありますが、予約に対して、確実に、先ほど融通し合うというか、カバーし合うとあったんですが、確実に本当にできるのかというようなことをもう一度、再度お聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  確実にできるのかどうかというふうなことでございますけれども、この凍霜害の影響が発生、わかった段階で、農林課と商工観光課と御相談申し上げまして、今回引き受けていただいております23農業者、農業経営体の方と打ち合わせをさせていただきながら、予約数の確保を確認してまいって、先ほどの答弁の内容でございました。
  以上です。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  安心したところですが、何とか穴などあかないようにお願いしたいと思います。
  ある農家の人が言っておられたんですが、さくらんぼの被害は残念だが、数量が少ない分、玉が張ることがある、粒が張ることもある。しかし、倍の大きさになったりはしないということでありました。余り被害が拡大しないことを願うところであります。
  今の季節はさくらんぼが中心ですが、この後、ブドウ、リンゴ、ラフランス、そして、先ほど言った、目玉としている米というような感じで、南陽市は近隣自治体に比べても、より多くの種類の農産物特産品があります。その中でもブドウのデラウェアというのは一大産地として、そこそこ名前も売れておりまして、生産量も市内の果物の中では一番多いのではないかなというふうに思います。そのデラウェアが返礼品の中に入っていないというのは、何か理由があったんでしょうかお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  デラウェアの返礼品の関係でございますけれども、担当者レベルで話題になったこともございました。ただ、2キロ箱で3,000円から4,000円の価格帯というふうなことで、この価格から見れば、御寄付者様からの部分でお得感というか、そういった部分もありまして、価格の問題から具体的に商品にならなかったというふうなことでございます。
  以上です。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  このデラウェアにつきましては、昨年JAのデラウェア販売の市場視察というものに同行させていただいたときに、市場の方が話されたのは、今は大粒種に改植する方が多いですが、南陽産のデラウェアはある程度人気もありますし単価も悪くありませんから自信を持ってくださいというようなことを話しされたのが印象に残っているんですが、県内でもデラウェアの産地として知られている山形市や上山市はしっかり返礼品の中に入っております。人気になるかどうかはわかりませんけれども、生産量の多い特産品ですから、ぜひ入れていただくよう要望したいと思います。
  一方で、ふるさと納税の返礼品は、品質的には間違いがないというのが一般的な見方ですから、地元の良質なものということが前提になると思いますけれども、今年度は一般の農家からも、先ほどあったように、一般の農家から募集して対応しているということですが、発送についても農家各個人、それぞれにお任せということでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  発送についても農業者の方からしていただくようにお願いをしてございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  例えば発送前に職員が確認ということもなさらないんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  現在、先ほど市長が答弁しましたように、事前に農家の皆さんに規格、品質について御説明を申し上げました。そして、それに基づいて農家の皆さんが契約をされたというふうなことでございますので、私どもとしては農家の皆さんを信頼して発送していただけるものだなというふうな考えのもとに、現段階では立入検査あるいは確認というようなことは考えてございません。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  各農家で多分自信作を送ると思いますけれども、個人によってばらつきがあるというのも好ましいことでありませんし、また、パッケージも個人によって違ったりしても、これも余り好ましいことではないと思うんですね。品質とかパッケージをそろえることもある程度は必要だと思うんですよ。そういうためには、例えばグループを組んでいただいて互いにチェックしてもらうとか、そういう中からさまざまなアイデアが出てくるということもあると思いますし、そういうものを統一するような方策というのは考えておられるでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  商工観光課長。
○商工観光課長  現在のところ考えてございません。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  品質は多分、例えば悪くなくとも、さくらんぼなんか摘み方1つでクレームの原因になったりもするとお聞きしておりますので、そういう管理には十分気を使っていただきたいなと思います。
  次に、寄付金の使い道についてでありますが、現在、市のホームページを見ますと、1つは子育て関係、そして森林・自然環境、スポーツ・文化、地域づくり・結婚対策という4項目ですけれども、申込書では、それに市政一般というのがありまして、合計5項目になっております。この項目は、以前から変わっていないと思うんですね。市政一般というのがありますから、全てに通じるわけでありますが、この使い道も興味を引く情報発信になるんではないかと思うんですね。
  例えば、2年続けての豪雨災害で、災害に強いまちづくり関係とか、桃源郷の里の福祉関係とか、あるいはギネス登録の文化会館の維持関係とか、選択肢を広げて情報発信はどうかと思いますが、その辺の見解について、ちょっとお聞きしたいと思います。市長、ちょっと、その辺は。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  昨年でしたか、一昨年でしたか、ちょっとはっきりしたところを覚えておりませんけれども、寒河江市におきまして、慈恩寺という文化財に油がかけられるという大変残念な事件がございまして、その修復費用に充てるということで、ふるさと納税制度を活用して募金を募ったところ、大変予想以上に多くの方から善意をいただいたというようなこともありました。これについては、そのタイミング、それから、その内容が寄付をされる方にとってちょうどいい、適時適切なものであるということが大切かなというふうに思っております。
  そうした意味では、これからさまざまなことがあると思いますけれども、そういったことが活用できることがあった際には、ぜひ南陽市としても寄付をしていただける方に注目していただけるような使途についての設定を考えていきたいと思っております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  使い道については、そんなにどうこう申し上げるつもりはございませんけれども、そういうPRできれば情報発信につながるんではないのかなと思います。
  このふるさと納税は、まだまだ伸び代があると言われております。お気に入りランキングの中で、置賜の市は米沢市が21位、長井市が51位、南陽市は先ほど申し上げたとおり84位となっておりまして、これは努力の結果であって、順位を気にするものではありませんけれども、地域産業の活性化につなげるということが大事だなと思います。
  それから、先ほどデラウェアに関して、ちょっとさっき資料見つからなかったんで、恐らく価値が低いという先ほどの答弁だったと思いますけれども、総務省の総務大臣通知というのが去年も今年も4月1日付で来たんですが、その中で返礼品、特産品の返礼品の送付が対価の提供との誤解を招かねないような表示により寄付の募集をする行為は行わないことというようなことでなっております。まだ返礼品の価格割合というか、市のホームページ、このふるさと納税の部分のトップページに、南陽市はまだ1ポイント5,000円と書かれております。そういうものを抜いて、例えばデラウェア、これ食べたいなというんだったら、価値が低くても食べたいと思ったらすると思うんですよ。
  そういうようなところ、何というか、そういうふうな誤解を招きかねないような表示はやめなさいと言っているわけですから、早くそれを削除してもらって、そういうふうなデラウェアなんかも十分PRしていただきたいなというふうに思います。いろいろなアイデアを持って、南陽市の情報発信というものをしていただきたいなと思います。
  次に、市民バスについてであります。
  現在、3路線での運行となっておりますが、乗車人数が減少傾向にあると伺っております。その状況について初めにお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  乗降者数の現状でございますけれども、西部バスにつきましては、平成27年度7,590人となっていまして、対前年340名ほど減っております。
  あと2路線も一応申し上げます。北部バスにつきましては、1万4,171人ということで、対前年比750名ほど減っております。中川地区バスでございますが7,082人ということで、対前年、約600名の減というふうになっております。
  以上です。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  前年対比すると相当落ち込んでいるなというふうには思います。多少減少してもゼロになることはないと思います。人数でなくて、どうしても必要としている人がいるということが重要ではないかと思いますけれども、この高齢者の足の確保というのは、今後、これからも避けて通れない課題だと思いますし、これまでも予算委員会とか、多くの方が申し上げてきておりますので、先ほども空白地域での課題についてもご答弁ありました。それらについて、これから対策をとっていただくことをお願いしたいと思います。
  現在運行されている市民バスの利便性についてでありますが、私たち西部地区バスの区域に住んでおりますので、乗りやすい道路を通っているなら乗りたいという沿線の高齢者の方の声を耳にしております。
  先ほど答弁の中に、前向きにという答弁もありましが、具体的なものを考えておられるならお聞きしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  具体的にどのように前向きな点について考えているかというふうなことでございますが、まず、1つは、やはりこの利用拡大のための運行策の目的というのは、あくまで住民の方に乗っていただくことでございますので、そういった意味から、まず沿線住民の方のニーズ、こういったものをまず調査したいというふうなことです。
  2つ目が、実際にマイクロバス等に乗車をしてもらい、その後意見交換をしていきたいというふうに考えてもおります。
  この調査、あるいは意見交換を通して、住民の皆さんが参加する地域交通という意識をぜひ持っていただきたいというふうに思います。
  あと、こうした住民の方の取り組みの一方、やはりバスについては許認可というようなことになりますので、同時並行いたしまして、事務的にというようなことになりますけれども、警察、あるいは陸運、あるいは道路管理者等に相談いたしまして、事前の調整もあわせて行っていきたいというようなことを考えております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  これいろいろな手続とか課題とかあるわけであります。冬期間は相当厳しいというわけでありますけれども、そういうことを考慮して、今年度中に何らかの結論というのは可能ということでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  社会教育課長。
○社会教育課長  ぜひ今年度中に何らかの形で実際の運行に結びつけたいというのが希望ですけれども、やはり一番は、その事前調整の中での部分でございますので、まず、ここの点について力を入れていきたいというふうに考えております。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  その事前調整で、どのように発展する予定ですか。
○議長  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  御案内のとおり、当該の市道坂町線につきましては、道路幅員の関係から、そこを路線バスが運行するというようなことになりますと、やはり交通保安の面がございますので、そういった交通保安の面から路線バスとして、まずきちんと行けられるのかどうかということもございます。
  あと、停留所の設置の関係というようなことになれば、道路管理者との協議も必要になってきます。
  あと、全体的に許可するのは陸運局というようなことになりますので、陸運局のほうでは地域交通対策協議会にかける前段として、やはり現地調査等も行いたいというふうな意向もあるようでございますので、そういったところとの調整を図っていきたいというようなことでございます。
○議長  4番舩山利美議員。
○舩山利美議員  はい、わかりました。
  ぜひその辺を十分に考えていただきたいと思います。
  さまざまに、この地域の状況や道路環境などがあることも承知しておりますけれども、今後利便性がよくなれば、利用者数も増えてくるんではないかなと思いますので、施政方針でも強調しておりますので、安心して暮らせるまちのために、さらに前進していただくことをお願いいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  これをもちまして、4番舩山利美議員の一般質問は終了いたしました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開は午後1時といたします。
午前11時45分  休  憩
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