平成28年9月2日(金)午前10時00分開会・開議

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

議事日程第1号
平成28年9月2日(金)午前10時開議

 議会報告  議会運営委員長報告

 日程第 1 会議録署名議員の指名

 日程第 2 会期の決定

 日程第 3 諸般の報告

 日程第 4 報第 6号 平成27年度南陽市健全化判断比率及び資金不足比率の報告について

 日程第 5 同意第8号 南陽市農業委員会委員の任命について

 日程第 6 議第 41号 平成28年度南陽市一般会計補正予算(第3号)

 日程第 7 議第 42号 平成28年度南陽市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)

 日程第 8 議第 43号 平成28年度南陽市介護保険特別会計補正予算(第1号)

 日程第 9 議第 44号 平成28年度南陽市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)

 日程第 10 議第 45号 平成28年度南陽市水道事業会計補正予算(第1号)

 日程第 11 議第 46号 平成28年度南陽市下水道事業会計補正予算(第1号)

 日程第 12 予算特別委員会の設置について

 日程第 13 認第 1号 平成27年度南陽市一般会計歳入歳出決算の認定について

 日程第 14 認第 2号 平成27年度南陽市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定について

 日程第 15 認第 3号 平成27年度南陽市財産区特別会計歳入歳出決算の認定について
 日程第 16 認第 4号 平成27年度南陽市小滝簡易水道事業特別会計歳入歳出決算の認定について

 日程第 17 認第 5号 平成27年度南陽市育英事業特別会計歳入歳出決算の認定について

 日程第 18 認第 6号 平成27年度南陽市介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について

 日程第 19 認第 7号 平成27年度南陽市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について

 日程第 20 認第 8号 平成27年度南陽市水道事業会計決算の認定について

 日程第 21 認第 9号 平成27年度南陽市下水道事業会計決算の認定について

 日程第 22 決算特別委員会の設置について

 日程第 23 請願の付託

   散   会
────────────────────────
本日の会議に付した事件
 議事日程第1号に同じ
────────────────────────
出 欠 席 議 員 氏 名

◎出席議員(17名)
 1番 山口  裕昭  議員      2番 島津 善衞門  議員
 3番 高橋  一郎  議員      6番 白鳥  雅巳  議員
 7番 片平  志朗  議員      8番 梅川  信治  議員
 9番 川合    猛  議員     10番 髙橋    弘  議員
11番 板垣  致江子  議員  12番 髙橋     篤  議員
13番 田中  貞一  議員     14番 遠藤  榮吉  議員
15番 佐藤    明  議員     16番 伊藤  俊美  議員
17番 殿岡  和郎  議員
◎欠席議員(0名)


説明のため出席した者の職氏名

白岩 孝夫 市長               大沼 豊広 副市長
嵐田 淳一 総務課長            高梨 敏彦 みらい戦略課長
吉田 正幸 財政課長            相澤 和吉 税務課長
西牧 修二 総合防災課長         神棒 久志 市民課長
菊地   清 福祉課長               板垣 幸広 すこやか子育て課長
佐藤   浩 農林課長               粟野  清 商工観光課長
漆山 清美 建設課長            渡部 時裕 上下水道課長
大友 直秀 会計管理者           猪野   忠 教育長
安部 史生 管理課長            板垣   健 学校教育課長
佐藤 賢一 社会教育課長         江口 和浩 選挙管理委員会事務局長
青木   勲 代表監査委員         田中 康美 監査委員事務局長
小関 宏司 農業委員会事務局長                                 
─────────────────────────────────────────────
事務局職員出席者
尾形 真人 事務局長               田中  聡 局長補佐
髙橋 京子 庶務係長      小野 勝司 書記



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

開      会
○議長(田中貞一議員)  御一同様、御起立願います。
  傍聴席の皆さんもお願いいたします。
  おはようございます。
  御着席願います。
  去る8月26日告示になりました平成28年南陽市議会9月定例会を開会いたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

開      議
○議長  ただいま出席されている議員は全員でございます。
  よって、直ちに会議を開きます。
  本日の会議は、お手元に配付してございます議事日程第1号によって進めます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

議会報告 議会運営委員長報告
○議長  ここで、本定例会の運営等について、議会運営委員長より報告を願います。
  議会運営委員長 板垣致江子議員。
〔議会運営委員長 板垣致江子議員 登壇〕
○議会運営委員長  おはようございます。
  私から、議会運営委員会の報告を申し上げます。
  本日招集されました平成28年9月定例会の運営について、去る8月30日午前10時より議会運営委員会を開催し協議いたしましたので、その結果について御報告いたします。
  本定例会に提案されます議案は、報告1件、同意案1件、補正予算案6件、決算案9件の計17件であります。当局より総務課長及び財政課長の出席を求め、提出議案の説明を受け、議案数及び一般質問の通告並びに受理されました請願の審査を考慮し、協議をいたしました結果、本定例会の会期を本日から21日までの20日間と決した次第であります。この20日間の会期において、お手元に配付してあります日程表に従い、本会議、各常任委員会及び各特別委員会を開催し、御審査くださるようお願いを申し上げます。
  次に、議案の審査について申し上げます。
  まず、報告1件につきましては、提案理由説明、質疑、了承の順に行うことといたしました。
  次に、同意案1件については、提案理由説明、委員会付託省略、質疑の後、討論省略、表決の順で行うことといたしました。
  次に、補正予算案6件につきましては、一括議題とし、提案理由説明、質疑省略、予算特別委員会設置、同委員会に付託の上、それぞれ審査していただくことにいたしました。
  決算案9件につきましては、一括議題とし、提案理由説明、質疑省略、決算特別委員会設置、同委員会に付託の上、それぞれ審査していただくことにいたしました。
  次に、一般質問でありますが、通告議員は9名でありますので、御報告いたします。
  最後に、請願について申し上げます。
  受理いたしました請願は1件であります。別紙請願付託表により、所管の総務常任委員会で審査することにいたしましたので、御了承をお願い申し上げます。
  以上、本定例会の運営について、議会運営委員会において協議決定いたしましたので、各議員の御賛同と御協力を賜りますようお願いを申し上げ、報告といたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第1 会議録署名議員の指名
○議長  日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長が指名いたします。
  会議録署名議員は、6番白鳥雅巳議員、16番伊藤俊美議員の両議員を指名いたしますので、よろしくお願い申し上げます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第2 会期の決定
○議長  日程第2 会期の決定を議題といたします。
  お諮りいたします。本定例会の会期については、先ほどの議会運営委員長報告のとおり、本日より21日までの20日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日より21日までの20日間と決しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第3 諸般の報告
○議長  日程第3 諸般の報告であります。
  本定例会に説明のため出席を求めた者の職、氏名、議員派遣の報告、議会庶務報告、定例監査報告について、別冊諸般の報告のとおりでございますので、御了承願います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第4 報第6号 平成27年度南陽市健全化判断比率及び資金不足比率の報告について
○議長  日程第4 報第6号 平成27年度南陽市健全化判断比率及び資金不足比率の報告についてであります。
  この際、市長に対し説明を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  おはようございます。
  提案理由の説明の前ではございますが、一言申し上げます。
  8月30日の台風10号による大雨により、北海道及び岩手県では河川の増水及び堤防の決壊、氾濫等による広範囲の浸水被害や交通網の寸断、さらに一時集落が孤立するなどの甚大な被害となりました。お亡くなりになられました方々にお悔やみを申し上げますとともに、被害に遭われました方々に心よりお見舞いを申し上げます。
  本市では幸いにも被害がなかったわけでありますが、あの光景を目の当たりにし、忘れてならないのは本市を襲いました2年続けての豪雨災害であります。今後とも災害に強いまちづくりを進めるため、引き続き関係機関と連携を図ってまいる所存であります。
  それでは、提案理由の説明を申し上げます。
  ただいま上程されました報第6号 平成27年度南陽市健全化判断比率及び資金不足比率の報告について申し上げます。
  本案は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律第3条第1項及び第22条第1項の規定により監査委員の審査に付し、その意見をつけて御報告いたすものでございます。
  健全化判断比率につきましては、実質赤字比率及び連結実質赤字比率が各会計とも黒字でありますので、比率算定の対象外となり、実質公債費比率は12.5%、将来負担比率は150.0%となりました。
  資金不足比率につきましては、各会計とも資金不足額がございませんので、比率算定の対象外となったものでございます。
  以上、御報告でございます。
○議長  ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
(「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
  本件は報告事項でありますので、御了承お願いいたします。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第5 同意第8号 南陽市農業委員会委員の任命について

○議長  次に、日程第5 同意第8号 南陽市農業委員会委員の任命についてを議題といたします。
  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  ただいま上程されました同意第8号 南陽市農業委員会委員の任命について、提案理由を申し上げます。
  本案は、本市農業委員17名のうち1名が欠員となっていることから、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定に基づき、議案書記載のとおり、新任1名を適任と認め、任命いたしたいので、御提案申し上げるものでございます。
  以上、提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御同意いただきますようよろしくお願い申し上げます。
○議長  お諮りいたします。ただいま議題となっております同意第8号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、同意第8号は委員会付託を省略することに決しました。
  これより質疑に入ります。
  質疑ございませんか。
(「なし」の声あり)
○議長  質疑がございませんので、質疑を終結いたします。
  お諮りいたします。同意第8号は討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、同意第8号は討論を省略することに決しました。
  お諮りいたします。同意第8号 南陽市農業委員会委員の任命について、これを同意いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、同意第8号は同意することに決しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第 6 議第41号から
日程第11 議第46号まで計6件
○議長  次に、日程第6 議第41号 平成28年度南陽市一般会計補正予算(第3号)から、日程第11 議第46号 平成28年度南陽市下水道事業会計補正予算(第1号)までの補正予算案6件を、議事の都合により一括して議題といたします。
  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  ただいま上程されました議第41号 平成28年度南陽市一般会計補正予算(第3号)から、議第46号 平成28年度南陽市下水道事業会計補正予算(第1号)までの補正予算案6件につきまして、一括して提案理由を申し上げます。
  初めに、議第41号 平成28年度南陽市一般会計補正予算(第3号)について申し上げます。
  補正の主な内容は、人事異動等に伴う職員人件費及び特別会計への人件費繰出金の整理、平成28年度の普通交付税の決定による歳入の補正、平成27年度決算に伴う繰越金の確定とそれに伴う地方財政法第7条に基づく財政調整基金積立金の補正、地域防災拠点広場整備事業費の新規追加、その他、国庫補助事業の採択、県総合交付金の確定、事業の進捗に伴い必要となりました事業費の補正などであり、財源につきましては、地方交付税、国・県支出金、地方債、繰越金等で措置いたすものでございます。
  また、債務負担行為の追加、地方債の変更などをいたすものでございます。
  次に、議第42号 平成28年度南陽市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について申し上げます。
  補正の主な内容は、事業勘定におきまして人事異動等に伴う職員人件費の補正のほか、決算確定に伴う保険給付費などの補正を行うものでございます。財源につきましては繰越金などで措置いたすものでございます。
  次に、議第43号 平成28年度南陽市介護保険特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。
  補正の主な内容は、人事異動等に伴う職員人件費の補正のほか、決算確定に伴う基金積立金などの補正を行うものでございます。財源につきましては、繰越金などで措置いたすものでございます。
  次に、議第44号 平成28年度南陽市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)について申し上げます。
  補正の主な内容は、決算確定に伴う予備費の補正を行うものでございます。財源につきましては、繰越金で措置いたすものでございます。
  次に、議第45号 平成28年度南陽市水道事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。
  補正の内容は、簡易水道の統合に伴う繰り出し基準による補正のほか、人事異動に伴う職員人件費の補正を行うものでございます。
  次に、議第46号 平成28年度南陽市下水道事業会計補正予算(第1号)について申し上げます。
  補正の内容は、管更生における既存管渠の除却に伴う補正のほか、人事異動に伴う職員人件費の補正を行うものでございます。
  以上、補正予算案6件につきまして一括して提案理由を申し上げましたが、御審議の上、御可決くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長  市長の提案理由の説明が終わりました。
  お諮りいたします。質疑は予算特別委員会において行うこととし、この際、質疑を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、この際、質疑を省略することに決しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第12 予算特別委員会の設置について
○議長  日程第12 予算特別委員会の設置を議題といたします。
  お諮りいたします。議第41号から議第46号までの補正予算案6件を審査するため、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、議長を除く全員をもって構成する予算特別委員会を設置することに決しました。
  議第41号から議第46号までの補正予算議案6件はただいま設置いたしました予算特別委員会に付託いたします。
  なお、予算特別委員会は日程に従い委員会を開催し、審査願います。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第13 認第1号から
日程第21 認第9号まで計9件
○議長  日程第13 認第1号 平成27年度南陽市一般会計歳入歳出決算の認定についてから、日程第21 認第9号 平成27年度南陽市下水道事業会計決算の認定についてまで決算認定議案9件を、議事の都合により一括して議題といたします。
  この際、市長に対し提案理由の説明を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  ただいま上程されました認第1号 平成27年度南陽市一般会計歳入歳出決算の認定についてから、認第9号 平成27年度南陽市下水道事業会計決算の認定についてまでの9会計につきまして、地方自治法第233条第3項及び地方公営企業法第30条第4項の規定により、監査委員の審査に付し、その意見をつけて御提案申し上げるものでございます。
  厳しい財政状況が続く中、子育て支援、防災対策、災害復旧事業など市民生活に直結する施策に重点を置いて事業を実施するとともに、財政秩序の維持に努めてまいりました結果、一般会計の実質収支は10億7,169万1,000円、また特別会計の実質収支合計は2億2,053万6,000円の黒字決算を結ぶことができました。
  また、水道事業会計及び下水道事業会計の損益計算に置きましては、それぞれ1億620万5,000円、23万9,000円の純利益を計上しております。
  改めまして、議会初め関係各位に深く感謝を申し上げる次第でございます。
  財政指標では、新文化会館整備事業など繰越事業に係る繰越金が大幅に減少したことなどから、歳入総額は前年比で14.6%の減となっており、歳出については新文化会館整備事業の本体工事が終了したことにより、前年比で16.5%の減となりました。経常収支比率については公債費、除排雪経費の減などにより87.9%と前年より1.9ポイント改善いたしました。
  地方公共団体財政健全化法における健全化判断比率は、さきに御報告を申し上げましたとおり、実質公債費比率については12.5%、将来負担比率については150.0%と、実質公債費比率は前年と比較して0.7ポイントの改善、将来負担比率については償還財源として見ることが可能な財政調整基金積立金の増額などにより前年比で13.5ポイント改善いたしました。
  両数値とも、早期健全化判断基準を大きく下回っておりますが、国の地方財政計画によっては厳しい水準となる可能性もあるため、引き続き歳入の確保、歳出の削減を緩めることなく、さらに市債残高の減少を図るために、市債発行額の抑制などに取り組み、財政基盤の強化を図ってまいる所存でございます。
  なお、平成27年度における主要な施策につきましては、決算附属資料として別冊を配付させていただいておりますので、御高覧いただきたいと存じます。
  以上、決算の概要を申し上げましたが、御審議の上、御認定いただきますようよろしくお願い申し上げます。
○議長  市長の提案理由の説明が終わりました。
  ここで、監査委員から決算の審査結果について報告を願います。
  青木 勲代表監査委員。
〔青木 勲代表監査委員 登壇〕
○代表監査委員 おはようございます。
  私から、平成27年度各会計の決算審査意見について申し上げます。
  監査の対象は、一般会計、特別会計6件、財産に関する調書、基金の運用状況、企業会計2件、健全化判断比率及び資金不足比率でございます。
  審査の結果につきましては、各会計の決算及び基金の運用状況を示す書類の計数は正確であり、また、予算執行及び会計処理等は全般的に適正と認められるものです。
  なお、詳細につきましては意見書に記載のとおりでありますが、概要について申し上げます。
  最初に、一般会計についてでございますが、歳入歳出の決算額は、歳入は150億3,097万2,000円、歳出は139億1,300万1,000円で、前年に比べまして歳入で25億7,431万1,000円、歳出で27億4,773万8,000円の減少となっております。
  歳入決算額から歳出決算額を差し引いた剰余金は、11億1,797万1,000円、明許繰越にかかる翌年度への繰越すべき財源4,628万円を差し引いた実質収支は、10億7,169万1,000円の黒字となり、前年度の実質収支額9億3,426万1,000円を差し引きました単年度収支額は1億3,743万円の黒字となっております。
  一般会計の歳入については、財源別で申し上げますと、自主財源が37.7%、依存財源が62.3%となっております。
  自主財源のうち、ふるさと納税寄附金を始めとした寄附金が2億7,195万7,000円、使用料及び手数料2,793万8,000円、賃貸住宅貸付収入、旧矢ノ目住宅跡地等の土地売払による財産収入が1,359万円増加しておりますが、自主財源の根幹をなす市税は、デフレからの脱却を確実なものとするための諸般の政策が実施されている状況でございますが、地域経済は好転しておらず市民税6,360万3,000円、固定資産税2,710万円など合わせて9,694万4,000円の減少となっております。
  一方、文化会館の完成により財政調整基金繰入金7億3,500万8,000円、総合文化施設整備基金繰入金3億9,877万8,000円など基金からの繰入金11億5,728万9,000円、繰越金12億4,242万7,000円、諸収入3,346万4,000円の減少となっております。
  一方、依存財源では、地方譲与税610万2,000円、地方消費税交付金2億3,684万7,000円、国庫支出金9,109万円、市債1億870万円増加しておりますが、地方交付税1億4,261万6,000円、新文化会館整備事業の終了に伴い県支出金が6億4,881万6,000円減少しております。
  市税における不納欠損処分は、前年度比66万3,000円減少して2,220万9,000円であります。
  また、収入未済額は前年度比3,287万5,000円減少し、1億4,009万8,000円となっております。
  諸般の事情はあるとしても不納欠損処分は税負担の公平及び歳入確保の面で影響が大きいため、慎重かつ厳正な取り扱いを求められるものでありますが、必要な手続を行い合理的な範囲で調査し、困難事案かどうか、とるべき手段等を考慮して徴収努力がなされていたかが評価されるものであり、不納欠損処分の制度の有効活用を妨げるものでないことを申し添えます。
  収納未済額の解消も税負担の公平及び歳入確保の面からも慎重かつ厳正な取り扱いを求められ、大変重要であります。今後とも滞納者の実態に即した適切な措置を講じ、未収金の解消に向け、なお一層の努力を望むものであります。
  平成27年度末の一般会計市債残高は165億1,437万3,000円となり、前年度に比べ8,969万5,000円増加しております。
  市債発行は、累積により財政の硬直化が一層進むおそれがあることから、将来における償還能力を考慮しつつ、その適切な運用に努めていただきたいと考えます。
  新文化会館施設整備事業の本年度の主な事業は、移動観覧席購入、舞台照明、音響設備工事、舞台大道具製作工事、施設周り外構工事等実施し完成しております。今後の運営に期待するものであります。
  日本初の大型木造耐火施設として新たに誕生した文化会館は、地元の木材を使用して「日本の森の新しいカタチ」として全国から注目を集めています。木質感あふれ温かみのある音響空間を芸術文化の拠点、交流、人口増の起爆剤として、市民の方々から世代を超えて利用していただき、新たな芸術文化が生まれ育つことを期待しております。
  また、子供を産み、育てやすい環境をつくるため、3人っ子ハッピーサポート事業、保育料の無料化、妊娠確定前診療費補助金を新設し、ハイジアパーク南陽の施設内にサーキット遊具、壁面遊具購入など未来ある子供たちの住みやすい環境整備を実施していることに敬意を表したいと思います。
  次に、特別会計ですが、6会計で歳入が79億4,764万9,000円、歳出が77億2,711万2,000円で、前年に比べ歳入で5億6,655万2,000円、歳出で5億4,368万2,000円の増加となっております。また、6会計の実質収支は2億2,053万6,000円の黒字となり、前年の実質収支額1億9,766万7,000円を差し引いた単年度収支額は、2,286万9,000円の黒字となっております。
  特別会計の収入未済額については6年続けての減少で、3,651万6,000円減の2億462万3,000円となっております。その要因として収入未済額の93.2%を占める国民健康保険特別会計の保険税現年度分の収納率が0.4ポイント改善したことが上げられます。
  特別会計の不納欠損額は2,096万8,000円となり、前年度と比較して210万5,000円増加しております。内訳は、国民健康保険特別会計186万4,000円、介護保険特別会計22万2,000円、後期高齢者医療特別会計で1万9,000円増加しております。
  収納率向上を図ることは容易ではないと思われますが、市税等収納対策本部等で統一した取り組みを行い、国民健康保険事業、介護保険事業等のさらなる健全化に努めていただきたいと存じます。
  次に、公営企業会計に係る水道事業会計と下水道事業会計でありますが、審査に付された決算報告書及び財務諸表は地方公営企業法その他関係法令に準拠して作成されたもので、経営成績及び財務状態を適正に表示しており、決算の計数については適正なものと認められるものであります。
  水道事業の決算状況は、事業収益7億9,222万4,000円で前年度比828万4,000円増加し、事業費用は6億8,601万8,000円で前年度比798万円の減少となり、純利益1億620万5,000円を計上しております。
  なお、新たな企業債の借り入れは平成23年度以降行っておりません。
  営業未収金については、前年度より109万9,000円増加し6,629万3,000円となっております。また、現年度水道料金の収納率は96.6%で前年度収納率より0.1ポイント減少、過年度の未収金の収納率は37.7%で2.7ポイント減少している状況にあり、引き続き収納対策を強化するよう要望するものです。
  平成28年度に梨郷・土平地区及び小滝簡易水道事業が企業会計に移行するに当たり、配水管新設工事や老朽配水管敷設替え工事等を実施し、より安全、安心な飲料水の供給に努力していることに敬意を表します。
  年間優秀水量については、給水件数は26件増加しているものの給水人口は56人減少しており、今後の少子高齢化による人口減少に加え、節水型社会の進行などにより水需要については今後さらに厳しい状況が続くものと思料されますが、安全で安心な水の安定供給を事業の柱に据えて、よりよいサービスの提供に努められるよう望むものであります。
  下水道事業については、事業収益9億7,915万7,000円、事業費用9億7,891万8,000円で、差し引き純利益23万9,000円を計上しております。
  公共下水道事業の処理区域内人口は前年比31人減少の2万1,114人、水洗化人口は554人増加の1万7,121人で水洗化率は2.8%増加しております。
  下水道事業は、その規模が大きく建設期間も長期にわたるなど市の財政に与える影響も大きいため、ライフスタイルの変化や社会状況に対応した社会環境のさらなる向上に向けてコスト節減など経営健全化に取り組んでいきたいと思います。
  最後に、財政指標、健全化判断比率についてでございますが、実質公債費比率は前年度比0.7ポイント改善し、将来負担比率は13.5ポイント減少しておりますし、平成20年度以降の比較では下降傾向にありますが、さらなる指標改善に向け努力していただきたいと存じます。
  なお、今年度の意見書から、県内12市を参考にしまして3冊に分け作成したことを報告し、決算審査意見といたします。
  以上です。
○議長  青木 勲代表監査委員の報告が終わりました。
  お諮りいたします。決算についての質疑は決算特別委員会において行うこととし、この際、質疑を省略いたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。この際、質疑を省略することに決しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第22 決算特別委員会の設置について
○議長  日程第22 決算特別委員会の設置を議題といたします。
  お諮りいたします。認第1号から認第9号まで決算認定議案9件を審査するため、議長及び議会選出監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
○議長  御異議なしと認めます。よって、議長及び議会選出監査委員を除く全員をもって構成する決算特別委員会を設置することに決しました。
  認第1号から認第9号まで、決算認定議案9件は、ただいま設置いたしました決算特別委員会に付託いたします。
  なお、決算特別委員会は、日程に従い委員会を開催し、審査願います。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~

日程第23 請願の付託
○議長  日程第23 請願の付託でございます。
  本定例会において受理いたしました請願は1件であります。別紙請願付託表のとおり所管の総務常任委員会に付託いたします。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~

散      会
○議長  以上をもちまして本日の日程は全て終了いたしました。
  本日はこれにて散会いたします。
  御一同様、御起立願います。
  どうも御苦労さまでした。
午前10時40分  散  会