平成28年9月定例会

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午後 2時55分  再  開
○議長  再開いたします。
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川 合   猛 議員 質 問
○議長  次に、9番川合 猛議員。
〔9番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  こんにちは。9番川合 猛、希望でございます。
  9月定例会一般質問第1日目のトリを務めさせていただき、壇上に立たせていただきますこと、心から感謝申し上げます。また、5人目ということで大変お疲れのこととは思いますが、しばらくの間おつき合いのほど、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
  大変心配されました立て続けの台風でしたが、我が南陽市、大きな被害もなく過ごすことができました。しかしながら、岩手県や北海道については、多くの方の人命が失われ、大きな被害に遭われたこと、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
  いよいよ実りの秋の到来です。あたり一面の稲穂もこうべを垂れ始め黄金色に染まり始めました。今年の作柄平年並みと聞いております。この先、台風や大雨などの自然災害に遭うことなく、すばらしい収穫の秋が迎えられるよう心から祈るばかりでございます。
  それでは、さきに通告をさせていただきました点について質問をさせていただきます。
  まず、白竜湖の景観保全についてですが、白竜湖につきましては何度も議会で申し上げてきました。大きな壁に阻まれ、進展もないまま時間だけが過ぎ、水の汚れぐあい、悪臭、ヒシの繁茂、景観どれをとっても今までにない最悪の状態であります。市当局として、現在の白竜湖をどう捉えていますか。
  また、昨年「未来に伝える山形の宝」に選定されましたが、白竜湖も入ると聞いているが、どの部分が宝なのか、また、それによって何ができるのかをお伺いします。
  次に、平成24年ごろは予算を取り、現在ある木歩道の補修や田植えの時期や大雨の際、水没してしまう駐車場に砂利などを敷くなど対策を講じていたと思いますが、現在木歩道の板は壊れたまま、駐車場は一年中水没したままで、一番深いところで30センチ近くあります。とても駐車場とは言えない状態ですが、全て承知していることかお伺いします。
  2番目、十分一山景観保全について。
  南陽イオンの森についてですが、平成22年に桜の木を300本、平成23年、24年に広葉樹を2,400本ずつの植栽を実施。企業との協定は3年間のみ、その後の管理は市において十分な管理を施し、市民の期待に応えられるよう森づくりの推進を図っていくとのことでしたが、3年目の広葉樹2,400本の植栽から4年経過しましたが、毎年どのようなことを実施されたのかお伺いします。
  次に、今年2月、やまがた絆の森(もくロックの森)協定が結ばれました。この協定は平成33年までの5年間、下刈り、倒木処理、広葉樹の森林再生に取り組むとありますが、前に述べた南陽イオンの森についても管理していただけるのか、また新たに植栽は行うのかお伺いいたします。
  次に、市の教育についてですが、小中学生議会についてですが、南陽市を思ってのさまざまなすばらしい意見、提案、要望等が出されました。まず、平成27年度議会においての提案、要望について実施された事案は何件で、どのように実施したのか。また、平成28年度については去る8月10日に議会に開かれ、昨年にも増してさまざまな提案、要望がありました。
  今後どのような日程で精査をし、小中学生議員の皆様の負託に応え、実施されるのかお伺いします。
  最後に、児童の少数化についてですが、中川小学校は2019年度には、現在52名の児童数が35名となる見通しである。一番多いクラスで7名、少ないクラスで3から4名となってしまう。現行であれば全て複式学級となってしまう。2020年には新たな学習指導要領が実施されますが、このような少人数校でどのように対処されるのかお伺いをいたします。
  以上、当局の誠意ある答弁をお願い申し上げ、壇上よりの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  9番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、市の教育についての2点目、児童の少数化への今後の対応についての御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、白竜湖の景観保全についての1点目、現在の白竜湖の状況をどのように捉えているか。また、未来に伝える山形の宝事業の内容についてでございますが、まず、白竜湖の景観については、ヒシが湖面に繁茂するなど、かつての白竜湖と現在とでは隔たりがあるというように認識をしております。
  また、議員がおっしゃられましたとおり、平成27年3月に、「白竜湖 心の原風景を未来へ」というテーマで、山形県の未来に伝える山形の宝として登録されました。
  この制度は、地域にある文化財及びそれに付随する伝承なども含めて地域で守り、活用し、未来に継承していこうという思いや活動を含めた全てのものが未来に伝える山形の宝ということになっております。白竜湖、新田堤及びビッキ石を核として、これにまつわる民話や伝説なども含めて継承していく取り組みとして登録されたということになります。
  この未来に伝える山形の宝に登録されたことにより、県からの助成をいただきながら、二十数年ぶりとなる水質、植生などの調査を実施するほか、文化財看板の設置、白竜湖の伝説などをまとめた小冊子を作成する予定となっております。
  なお、白竜湖景観保全に係る具体的な取り組みにつきましては、白竜湖調査の結果を踏まえて全庁的に検討することとしております。
  次に、2点目の白竜湖公園としての管理についてでございますが、一定の冠水状態が続くのは、白竜湖周辺農地へのかんがい用水の時期となります。この冠水状態を改善するために敷き砂利を行いますと、周辺は泥炭層ですので盛り土箇所の沈下のみならず周辺土地にも影響を及ぼすおそれがあります。
  かんがい用水時期後に新たな段差が生じたり、地盤沈下の促進や周辺の水田が盛り上がり、耕作の支障となることも考えられますので、現在においては、冠水していない時期に駐車場の使用に支障がない程度に敷砂利をするよう努めております。
  また、木歩道及び桟橋につきましては、平成15年に大規模な改修を経て現在に至りますが、材質が木材で、水に接していますので非常に傷みやすい状況となっております。
  なお、維持管理につきましては定期的に実施しており、修繕の対応につきましても冠水しない農閑期に行っております。
  白竜湖は、公園であると同時に農業用の機能も担っておりますので、バランスを考慮しながら継続した管理を実施してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようよろしくお願いいたします。
  次に、十分一山景観保全についての1点目、南陽イオンの森協定終了以後の植栽木の管理状況についてでございますが、下草刈りは平成25年度以降毎年実施し、倒木の雪起こしは26年度に行っております。
  また、27年度からは、やまがた緑環境税交付金事業による森林体験学習の場として、赤湯小学校の児童・父兄の御協力をいただきながら、桜の植栽地での下草刈り作業を実施しているところであります。
  次に、2点目のもくロックの森協定での活動内容についてでございますが、株式会社ニューテックシンセイとの協定上の活動面積は5.0ヘクタールで、南陽イオンの森活動地と全て同じエリアとなります。
  活動期間は本年度から5年間の協定となっており、企業みずからが行う活動は、南陽イオンの森で植栽した全樹木の施肥・下草刈り作業を実施することとなっております。また、景観整備事業として、企業の社員ができる範囲内で、森林病害虫や森林火災による立ち枯れ木の伐倒を行うほか、既存散策道の刈り払いも行う計画となっております。
  なお、この協定地は、ほとんどが既存樹林となっており、新たな植栽を行う適当な場所もないことから、植栽を実施する計画はございません。
  次に、市の教育についての1点目、小中学生議員における提案、要望等の実施状況等についてでございますが、昨年度は18人の議員の皆さんから9つの視点で御意見や御提言を頂戴いたしました。いずれも第5次総合計画の3本の柱に沿い、市の活性化を図る上で大変参考になるもので、実施可能なものにつきましては、積極的に取り組むよう指示しております。
  提言の内容をそのままに実施できるというものではありませんので、件数でお答えすることは難しい状況ですが、提言の内容に沿って事業展開できるように今後も取り組んでまいります。
  また、28年度の提言等につきましても、実施に向けて前向きに取り組むよう指示しておりますので、今後どのように取り組めるか調査を行い、来年度の小中学生議会開催に向け実施状況を調査してまいりたいと考えております。
  私からは以上でございます。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  9番川合 猛議員の市の教育についての2点目の御質問にお答え申し上げます。
  現在、市内の小学校で複式学級となっている学級は6学級ございます。
  少人数の学級においては、人間関係の固定化や多様な発言を引き出しにくいなどのデメリットが考えられる一方、きめ細やかな指導や豊富な異年齢活動、地域と連携した教育活動が展開しやすいなどのメリットがあります。
  複式学級のある市内各学校では、少人数であるメリットを最大限に生かし、地域の御協力をいただきながら特色ある教育活動の実践を継続しております。
  また、本市独自の幼保小中一貫教育の実践において、中川小と赤湯小との合同学習が積極的に取り組まれており、中川小の児童が赤湯小へ出向くばかりでなく、赤湯小児童を中川に呼んで、地域をめぐる学習も実施されております。
  このように、各中学校区では、少人数での学習のメリットや幼保小中一貫教育を生かしながら、多様な学習環境を設定するなど工夫した実践がなされております。
  しかしながら、議員からございましたとおり、今後中川小学校においても児童数の減少が想定されます。
  教育委員会といたしましては、今後の小規模校のあり方について、平成27年3月定例会の際に申し上げましたとおり、住民発意を基本として考えてまいりたいと思っております。
  したがいまして、住民の方々が的確に判断できるよう、さまざまな見地から資料の収集、整理に努め、地域の方々とともに考えてまいりますので、御理解と御協力を賜りたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  御答弁ありがとうございました。
  再質問をさせていただきます。
  まず、白竜湖についてですが、私5年前の23年6月議会におきまして、県立自然公園天然記念物とか自然ばかりがベストではないと思います。それらを外してもらうということはできないのでしょうかという質問をさせていだきました。
  そのときの答弁ですが、白竜湖の整備の件ですが、15年から延々と市民の皆さん方の大きな盛り上がりによって取り組んでいるわけでありますし、我々もできる限りのことをやりながら、県ともいろいろと作戦を練ってやっているわけでありますが、いかんせん専門家の指導があってなかなかできないというのが実情なわけであります。
  しかしながら、何もできないということであれば、自然は年々進むわけでありまして、状況が悪化する。余り表に出さないで上手に手入れをするという方法にシフトしたらどうだということで、したがって、花よりも実をとるということも政治にとっては非常に大事なことでございます。できれば議員からも余り議場じゃないところでお話をしていただきたい。実情をなかなか言いにくいもことあるわけですと。以前よりは藻も少なくなっておりますし、何らかの手を打っているわけですから、手を打っては悪いということですから、ここで言えないわけですね。なかなかそういうことを勘案して、ぜひ、余りおかしな誘導質問をしないようにお願いをしたいと。なお、必要な整備については私のほうで責任を持ってちゃんとやりますと。
  それから、県南県立自然公園については、必要であればそれを取り下げてくれというようなことも申請をすることも可能でありますが、そのことによってのメリットはありませんし、先ほど申し上げたように、むしろ白竜湖の天然記念物の指定、ここが重要なものでありますので、これがある限りは専門家の先生方は絶対に許容はしないということでありますので、それにあわせて県といろいろ相談をしながら上手にこの白竜湖保全しようと、こういうふうに考えているという答弁をいただきました。
  しかしながら、私が議会で話すことで、白竜湖の整備や保全の足かせになってはならないと思い、ここ5年間封印をしてまいりました。
  しかし、あれから5年たって、ますます悪くなるばかりで、何一つ変わっていないのが現状でございます。結局、何もしていなかったということではないでしょうか。
  白竜湖桟橋等施設維持工事として平成24年に54万、平成25年に24万、平成26年に白竜湖管理委託料として3万6,000円、平成27年、平成28年、予算書から白竜湖の文字が消えました。なぜこうなったのでしょうか。お伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの川合議員の御質問でございますが、24年当時までいろいろな活動を県と一緒にやってきたことは、この議会の中でもお話しした経過があったかと存じます。
  その中で、やはり水質に関しての動き等々を行う中で、やはり先ほど出された学者先生のほうからの強いお話、御意見などが出されまして、文化財の審議会、そして環境の保護、審議会の中で議論されて白竜湖に関しての桟橋等も含めての活動については、まかりならぬということでの対応が出され、動きを自粛せざるを得なかったというのがあの当時の経過でございます。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  そうすると、この答弁とちょっと変わってきちゃうんですけれども、何とか裏でやっていくから表沙汰にしないでという話なんですが、結局何もしていないということだったと思います。
  それはそれでいいんですが、去る5月ですけれども、BSのNHKで「日本縦断心の旅」という放送がございました。白竜湖が出るということで見させていただきました。火野正平さんという俳優さんが自転車で日本全国をめぐる番組で、その土地、土地で心の風景という視聴者からの手紙をもとにその場所を訪れ、その風景を映しながら手紙を読むという番組でした。
  その方の心の風景は、白竜湖の近くの方で昭和40年代の思い出かとは思いますが、それは息子さんと白竜湖の真ん中辺でボートを浮かべ親子で魚釣りをした思い出でした。会話をするでもなく、水を満々とたたえた湖で静かな時間を過ごし、お昼には町なかのおそば屋さんがボートまで出前をしてくれた。そんな話でした。
  その息子さんが先に亡くなり、もっといっぱい話をしたかったというような、湖を通してもとっても切ないお手紙でした。せっかくのいい話なのに、テレビに映った白竜湖はごみとヒシだらけでした。本来ならもっともっと湖を映すはずだったでしょう。ところが絵にならなかった。
  それを見て、やはり白竜湖、昔に戻さなければと思いました。せっかくの心の風景を壊すような湖では残念でなりません。白岩市長のお膝元の白竜湖でございます。どのように考えられますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そのBSの番組もちょっと放送されていたのがわからなくて、見たかったなと今思ったところでありますけれども、まさしく未来に伝えたいと、あの白竜湖というのは、私たちにとっての心の原風景であるというふうに思っておりまして、できればもう大規模な土木工事をしてでもやりたいという思いはございます。
  しかしながら、さまざまな制約があって、なかなか実現には至っていないわけでありますけれども、今回、未来に伝えたい山形の宝、未来に伝える山形の宝ということでありますので、これは県の事業であります。そうした意味では、県もなくなってもいい宝ではなくて、未来に伝える山形の宝なんだという位置づけになったというのは大きな変化ではないかというふうに思っております。
  ぜひこの機会を捉えて、今までできなかったこと等やれるのではないかというふうに期待をしているところでございますので、まずは調査に着手し、その経過を確認した上でさまざまに検討してまいりたいと思っております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  大変ありがたいお言葉いただきました。
  前にも申し上げておりますが、和歌山県新宮市にある浮島の森、これは国の天然記念物に指定されており、しかし、このままでは浮島も植物も荒廃してしまう。人の手による適切で計画、継続的な管理と整備が必要と、土砂のしゅんせつ、帰化植物、外来浮遊除去、また井戸水の注水などできる限りの人の手を加えている。
  しかし、我が白竜湖は木歩道の設置は不適切、白竜湖は東北で唯一の谷地、白竜湖及び附属泥炭形成植物群には、ヒシも含まれている、全く手をかけてはだめ、この意見書が2006年9月に白竜湖に入り、湿地帯の専門家の山田名誉教授ら3人が調査した結果出されたのであります。
  あれから10年、それがきょうの白竜湖でございます。どれだけの自然遺産としての価値があるでしょうか。東北唯一の谷地、白竜湖泥炭植物形成群落の湖面一面のヒシ、カヤやヨシが湖に倒れ込み泥炭地ができていく、そんなものを見に来る人が何人いるでしょうか。
  白竜湖を埋め立てて何かを建てるとか、破壊するとかではないのです。手を加え自然に戻したいのです。そういう考えの先生を集め、新宮市のように手を加えるか、県指定天然記念物や県南県立自然公園から外してもらうとか、決断のときではないでしょうか。市長の考えをお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  申しわけございません。市長の指名でしたけれども、今ちょっと議員のほうから、県の指定文化財の指定の関係でその学者先生方をかえるとか、そういうふうなお話があったものですから、市長の答弁の前にちょっと述べさせていただきたいと思います。
  まず、新宮の件なんですが、まず新宮の事例と白竜湖とでは成り立ちも環境も違うというふうなことでございますので、同一事例として参考にすることは非常に難しいというふうに捉えております。
  似通っている例だとすれば、新田の浮島の新田堤、そちらのほうはむしろ例とすれば似通っている事例というふうに思われますけれども、新宮のしゅんせつの事実をもって白竜湖の部分でできないかというふうなことを論じるのはちょっと事例が違うということでございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
  あと、どれだけの価値があるかというふうなことでございますが、今現在、白竜湖の調査をしているというふうな答弁をさせていただきましたが、今現在、あくまでもまだ結果が出ていませんので速報というふうなことでございますけれども、植物の調査については、今レッドブックと言われる、いわゆる絶滅危惧種というふうなものに見られる植物も存在しているというふうなことでございます。
  そのようなことですから、高山性の植物は確かになくなったというようなことですけれども、泥炭を形成する植物群落はまだ存在するということでございますので、文化財保護所管をしている教育委員会とすれば、価値は十分にあるというふうな立場でございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  その以前に答弁がなされた文化財、あるいは公園、自然公園としての指定を外せるか外せないかということにつきましては、私、そこについては、今現在においてはそれができるかできないかという詳細な検討をするまでは至っておりませんで、今後そのことについては考えたいと思いますけれども、ただいま社会教育課長から答弁がありましたとおり、文化財としての価値はあるということで、そのことも踏まえながら、本当に大変難しい問題ではありますけれども、私も白竜湖の保存会の会員でありますので、しっかりと地域の皆さんのお話も伺いながらできることを取り組んでいきたいというふうに思います。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  新宮の浮島、新田堤と同じというのは私も承知しております。
  私ども会派で新宮のほうへ視察に行ってまいりました。やはり国の天然記念物ということで反対する学者の先生もいらっしゃったと。そこで、賛成する側の先生方を集めたと。京都大学の先生であるとか、大阪大学の先生であるとか、天然記念物でもいじって維持するという方法があるんだという先生を集めて実施したということです。
  山形の場合は、反対の人を集めてやったということで、こういう結果であると。ですから、そういう考え方もあるのではないかという指導を受けてまいりました。ですから申し上げているんです。
  ですから一度検討していただいて、もし可能であればそういうふうにしてほしいということなんですけれども、市長、どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  大沼副市長。
○副市長  要は、最終的に白竜湖をどういうふうに事業化するかということになると思うんですよ。
  今の議論の中で、結局実際やる場合は、県の理解を得た上で恐らく農林サイドの事業ではないかというふうに推測をしています。一度、実はやろうとした経過があったようです。なかなか難しかったようですけれども。
  結局のことを言えば、県の理解が得られないとなかなか進まないというふうなことは事実ですので、先ほど川合議員からおっしゃったような方法論については、これから十分検討させていただきますけれども、そもそもこの宝の部分もそうですけれども、県のある程度御理解をいただいて、白竜湖を何とかもとに戻したいというふうな私どもの考え方は全く変わっていませんので、ただスピード感がないというおっしゃり方、御指摘があったんですけれども、その辺は反省しながら少しずつ見えるような形で住民の方にも説明できるような形でその辺はしたいと思います。
  ただ、やはり事業化となれば、県の御理解がいただけなければ恐らく一歩も進まないというふうには考えております。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  私もそれはよく理解をしているんですけれども、ただ、私ほとんど毎日鳥上坂から、また玉坂街道から白竜湖を眺めて議場に来ております。一日も早く昔の白竜湖に戻したいなというのが、私の考えなんですね。未来へ伝える宝は、やはりヒシでも泥炭でもないんですね。水を満々とたたえた昔の白竜湖、それに尽きると思います。何とか一緒に頑張りたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
  次に、南陽イオンの森についてでございますが、以前、桜を300本、広葉樹が4,800本、あの面積では植え過ぎではないかと私申し上げました。そのときの答弁が、苗木の生育状況を定期的に確認しており、今後とも必要な手入れをし管理をしていくと。面積的にも本数的にも市として管理は可能とのことだった。
  まず、桜の木でございますが、下のほうのカーブの部分に植えたところは、3分の1ぐらいは大きく育った木もあります。ところが上の展望台の斜面や駐車場の周りの部分、6年もたつのに木が伸びていない。雪で折れたのか、土が悪くて育たないのか、どのように見ていらっしゃいますか、お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  桜の木等の対応でございますけれども、議員からございましたように22年度から24年度にかけまして5,000本を超える広葉樹を植栽しております。これは途中で枯れてしまうものも想定してある程度過密に植樹をしているというふうなことでございます。
  実際に枯れているものもございますし、中には下草刈りをしている途中で誤って切られているというものも正直少しはあるというふうに伺っております。
  今後でございますけれども、残っている樹木の様子を見ながら対応というふうなことを考えてございますけれども、ある程度面的に枯れてしまった、あるいは残っていないという場合がある場合には、現在協定を結んでいるニューテックシンセイさんとも話し合いをしながら、新たに植樹することも考慮していかなければならないというふうに考えてございます。
  以上でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  それから、今度、上の広葉樹の森のほうなんですが、こちらもやはり結構枯れております。想定して植えたということですが、あれは3本を一つのくくりにして植えたと記憶しております。結構枯れております。想定内のことだとは思います。
  そこで1つ、南陽イオンの森として平成23年6月11日、広葉樹を2,400本、赤湯小学生4年生、中川小学生1年生を初め多くの参加者で植樹を実施したと。また、樹木の種類20種類を書きとめた看板が2つ立っていたわけですが、いつの間にか見えなくなっていました。現在、倒れたままになっておりました。なぜ立て直さないかお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  お答えを申し上げます。
  なぜ立てかえないのかというふうなことでございますが、大変申しわけございませんが、私その事実をきょう初めて知ってございまして、これから現地を見ながら今後の対応をしてまいりたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ行って、見てもらって、なぜこう言うかというのは、多分6月ごろ下刈りをしたと思うんですね。そのときに下刈りをした人が気づいているわけですが、そのまま捨ててあるというのはどういうことかなと思ったものですから、せっかく植樹をしたんだという看板を上げたのに、倒れたままにしておくというのは、植えた人にも失礼じゃないかなと思った次第でございます。
  今年下刈りしたときだと思いますけれども、桜の木にところどころ大きなナンバーカードがかかっておりましたが、あれは何のためにかけたのかお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  その点についても調査して、後で御報告申し上げたいと思います。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  枯れた松の木のちょっと処理についてなんですけれども、スカイパークまで行く途中の道路端なんですけれども、まず下のほうは2年前の山林火災で焼けたまま残った松の木が数本ございます。
  また、その上に行きますと、松くい虫にやられた松の木が危険な木もあり、また景観が全くよくないので、行政のほうで処理できないのかお伺いをいたします。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  お答えをいたします。
  松くい虫につきましては、十分一山にも相当被害があるというふうなことは当然承知をしてございます。
  処理でございますけれども、松くい虫にやられているところは市内全域ございまして、そこばかりではございませんので、またさらに全ての倒木をするにも相当な予算が必要というふうなことでございますので、これから順番立てをしながら計画的に行っていきたいというふうに考えております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  私申し上げているのは、山全体ではなくて、あそこのスカイパークへ上がる道。
  と申しますのは、ハンググライダーですとかそういうふうにお客様が見えるわけですね。そうするとあの道を上がるときに、倒れてくることがあるかどうかはあれですけれども、せめてその道のそばだけでも切ってほしいということなんです。どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  現状を確認して、そういったところがあれば優先的に対処できるように検討してまいりたいと思いますが、ハンググライダーの飛び出すところの東側にあるところにつきましては、枯れておるというふうに聞いておりますが、ある程度防風林の役目もしているというふうなことも聞いておりまして、そういったところは状況に応じて残しておく必要もあるのかなというふうに考えております。
  以上でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ現地に行っていただいて判断をしていただきたいと思います。
  十分一山はもともと痩せた土地でございます。多くの肥料も必要です。また鳥上坂を上がれば雪の降り方も違います。雪に負けない頑丈な雪囲いもしばらくは必要かと思います。イオンの森には一生懸命植えた小学生の夢も一緒に植わっています。きれいな花と夢をどうか咲かせてください。
  また、もくロックの森と力を合わせて管理をしていただきたいと思います。
  続きまして、小中学生議会についてですが、児童・生徒の皆さんは緊張のしまくりでの議会での発言だったと思います。我々議員は何度も議会があります。答えが出るまで追求ができます。しかしながら、小中学生の議員の皆さんは1回限りです。なるべく多くの意見提案等々取り上げていただき、その結果等を知らせていただきたいと思います。市長、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  できるだけ小中学生議員の皆さんの御意見、提言を多く取り入れていきたいということについては川合議員と同じ考えでございます。
  せっかくこの議場に来ていただいた機会を生かしてなされた提言を、今後ともできるものからできるような形で実施してまいりたいと思っております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひよろしくお願いをいたします。
  これは平成23年度の小中学生議会のときの一般質問なんですが、中川小学校の6年生の女の子です。
  一般質問内容が、中川の大洞地区にあるビッキ石の保存についてお聞きします。
  中川小学校では、4年生になると民話の学習が始まります。地域の民話の先生から民話を習い、全員が語れるようになります。
  その民話の中に中川に伝わるビッキ石というお話があります。カエルが山形から赤湯の白竜湖に向かう途中、難所の鳥上坂を前に一休みをしたら石になったというお話です。中川地区に伝わる大切なお話です。中川小学校のみんなも大好きなお話です。
  ところが、そのビッキ石が新しい道路のために壊されるとお聞きしました。中川の子供たちだけでなく、地域の方もとても心配しています。新しい道路のコースを変えるか、ビッキ石を別な場所に移すかして、中川地区の大切なビッキ石をぜひ残してほしいと思います。どうかよろしくお願いいたしますという質問でした。
  この要望ですが、今年かないました。ビッキ石が百数十メートル移動いたしまして、平成30年にはビッキ石公園として周辺も整備され、後世に受け継がれます。5年前に頑張ってくれた小学生議員のおかげです。本当にすばらしいことだと思います。ぜひ今後とも小中学生議会発展させていただきたいと思います。
  最後になりますが、児童数の減少についてです。
  今後、小規模校での新しい学習指導要領の中での学校運営は非常に難しいのではないかと思います。五、六年先には、児童が学年1人とか欠学年も出てくると思うのですが、保護者や地域住民の方に統合のことも考えてもらう時期に来ているのではないかと思うのですが、当局の考えはいかがでしょうか。お伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  議員おっしゃるとおり、真剣に統合を教育委員会として協議していかなきゃいけない、そういう時期に差しかかってきたなと思っています。
  ただ、南陽市は7校を3校に中学校はしました。それから、吉野地区、いろいろな方々のご意見を聞きながら、地域に最終的に学校を残したという経過もありました。1年ぐらいの検討期間で実行していったわけですけれども、できるだけ時間をかけながら、それぞれの立場から慎重に意見を聞いて、まとめて市長部局のほうに提案していきたいと、このように思っているところでありますので、御理解をお願いしたいと思います。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  小学校の6年間、これはもうやり直しはきかないわけでございます。地域としての学校の役割もこれは大事だと思いますが、地域でやることはいろいろ試行錯誤、いろんな試すこともできます。やり直すこともできます。児童たちには、教育日本一にふさわしい教育を受けさせてあげたいと思います。
  先ほども申し上げましたビッキ石ですが、当局の皆様方のお力添えをいただき、移動が終わり、すばらしい形での保存が決定いたしました。まことにありがとうございました。
  今まで、緑に囲まれた湿気十分の場所にいたのですが、現在の場所、これから木を植えたり公園化するのですが、現時点では日影がなく、体中を覆っていたコケがなくなってしまい、色白のイケメンとなりまして、前のビッキ石と違うと、壊れちゃうのではないかと心配する方もおられましたが、赤湯の白竜湖目指すわけですから、おしゃれも必要かと思います。そんなことからも、昔のような美しい白竜湖にしたいものでございます。
  これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  御苦労さまでした。
  以上で3番高橋一郎議員、1番山口裕昭議員、2番島津善衞門議員、5番山口正雄議員、9番川合 猛議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまであります。
  ただいま一般質問中でございますが、本日はこれまでとし、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたしたいと思います。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでした。
午後 3時40分  散  会