平成29年12月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  休憩前に引き続き、一般質問を行います。
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山 口 裕 昭 議員 質 問
○議長  次に、1番山口裕昭議員。
〔1番 山口裕昭議員 登壇〕
○山口裕昭議員  1番、倫政会の山口裕昭です。
  昼休み、食事が終わった後、なかなか集中力が辛い時間帯ですけれども、御協力のほどよろしくお願いいたします。
  先月4日、東北中央道の福島大笹生インターチェンジから米沢北インターチェンジが開通し、市内の国道13号線を休日に走行すると、県外、特に関東圏ナンバーの車が増えてきているように思われます。
  私も先日、実際に開通区間を走行してみたのですが、急勾配と急カーブが連続していた栗子峠のイメージから大きく改善された道路状況に驚かされました。今後、この改善された道を通り多くの観光客の方々が来訪され、また物流が大きく改善されることにより産業が活性化されることを確信したところです。
  本市としても、首都圏と高速道路で直結する今回の東北中央道の開通は、地域の活性化に取り組む絶好の機会であり、この機を逃すことは、まさに南陽市100年の計を損じることになると考える次第です。
  ついては、今回の高速道路開通に鑑み、何点か質問させていただきます。
  まず、本市の地域活性化についての取り組みについて伺います。
  現在、南陽市に限らず県内多くの自治体が深刻な人口減少に苦しんでおり、県内では人口が増加している自治体はほとんどなく、あったとしても微増という状況にあり、つい先日も近隣自治体で、合計特殊出生率の急激な悪化により人口減少緊急対策プロジェクトチームを立ち上げたというニュースが飛び込んできたところです。
  しかし、全国に目を向ければ、人口数万人規模といった地方の中規模都市でも人口が右肩上がりに増加している自治体も少ないながら存在しており、これらの自治体の取り組みを拝見した場合、税の優遇や補助金の支出などという従来型の施策だけにとどまらず、住民との対話やワークショップなどを通じたボトムアップ型の地域活性化に対する施策をより多く行っている場合が多いようです。
  そこで、本市における地域活性化策について何点か伺います。
  まず1番目、現在、小中学生議会などで市内の小・中学生に市政に対する意見を聞く場が設けられていますが、高校生から直に意見を聞く場が余りないように感じます。これらについて、現在行っている施策、または今後計画していることはあるでしょうか。
  2番目に、市民に市政を身近に感じる機会を増やす目的で、市民参加型のワークショップなどを企画する予定はあるでしょうか。
  3番目、ラーメン課の企画などで東北芸術工科大学とコラボを行っているようですが、今後もほかの分野で同様の展開などは考えておられるのでしょうか。
  4番目、例えば市内誘導モニュメントなど、デザイン性の高い設備などに対して公募を実施するなどの施策は考えているでしょうか。
  続いて、高齢者、障がい者の方への市民サービス向上及びバリアフリー観光のその後の進捗状況について伺います。
  昨年12月議会の一般質問でこの問題について質問を行い、1年が経過したわけですが、市内各所の状況を見る限り、残念ながら大きく改善されているような状況にはまだ至っていないと考えます。
  1年前にも提言を行いましたが、バリアフリー観光は本市の観光を考えた上で今後の命運を握る可能性があり得る重要な案件で、早急に対応を進めるべきものであり、今後市が進めるバルバドス国とのオリンピック・パラリンピックのホストタウン事業においても、市内各所のバリアフリー化は不可欠なものになることは間違いないと考えます。
  そこで、具体的な進捗状況について何点か質問をさせていただきます。
  最初に、昨年の市長答弁では、スロープが必要な42施設のうち基準に達している施設は12施設で、障がい者駐車帯が設置してある施設は18施設との回答でしたが、その後の改善は進んでいるでしょうか。
  2番目に、パーキングパーミットへの取り組みは進んでいるでしょうか。
  3番目に、市内観光施設のバリアフリー化やトイレなどの改善状況はどうなっているでしょうか。
  4番目に、市内の宿泊事業所でバリアフリー対応工事を行う場合の補助はあるのでしょうか。
  5番目、市内では道路や歩道に歩行者でも通行が困難な場所が散見されますが、改修などを行う予定はあるでしょうか。
  以上、壇上からの質問とさせていただきます。御回答のほどよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  1番山口裕昭議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、地域活性化の取り組みについての1点目、市政に対する高校生からの意見を聞く場についてでございますが、社会教育課が主管となり、南陽高校生や南陽市在住の高校生と青年層が地域とまちづくりについて語り合う「南陽まちとーく」を開催した経過がございます。
  また、今後の計画といたしましては、高校生のみならず、卒業・進学・就職により地元を離れる機会が増える時期を捉えて、市政に対する若い世代の声に耳を傾ける新たな機会を設けたいと考えているところでございます。
  次に、2点目の市民参加型のワークショップについてでございますが、1点目でお答え申し上げた南陽まちとーくのほか、例えば文化会館の整備段階に広く市民の意見を反映させるための南陽市文化会館基本構想等市民懇話会ワークショップや沖郷ふるさとづくり推進会議による地区内丸堤の利活用を考えるワークショップなど、さまざまな機会で市民参加型のワークショップを実施しております。
  次に、3点目の東北芸術工科大学との他分野でのコラボ展開についてでございますが、まずはラーメン課プロジェクトでの取り組みをしっかり進め、若者とのまちづくりの連携の効果を見きわめてまいりたいと考えております。
  一方で、連携先は特定するものではございませんので、地元の南陽高校など、多様な連携先との新たな取り組みにつきましても開拓してまいりたいと考えております。
  次に、4点目のデザイン性の高い設備に対する公募の実施についてでございますが、このたびの国道13号赤湯バイパスに設置予定の大型観光モニュメントは、公募による提案を受けて、そのデザインを決定したところでございます。今後も、地域活性化に対する市民の皆さんのさまざまなアイデアの発掘に努め、それぞれの施策に沿った適切な手法で、市民の皆さんとともに地域活性化に取り組んでまいりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。
  次に、高齢者、障がい者の方への市民サービスの向上及びバリアフリー観光のその後の進捗状況についての1点目、本市公共施設の改善状況について申し上げます。
  昨年12月以降の改善状況についてでございますが、スロープにつきましては基準に達している施設が1カ所増え13施設、障がい者駐車帯の設置につきましても1カ所増加し19施設となっております。
  今後の公共施設の改修につきましては、南陽市公共施設等総合管理計画の個別計画を今後策定する予定でございますので、その中で検討してまいりたいと考えております。
  次に、2点目のパーキングパーミットへの取り組み状況についてでございますが、県内の公共施設やスーパーマーケットなどに設けられている身体障がい者等の方のための駐車施設について、一定の障がい程度の方を対象として山形県が利用証を交付し、身体障害者等駐車施設の適正な利用を促進しております。平成29年度の申請状況について確認したところ、11月までで、南陽市内の方で利用者証を交付されている方は59名となっております。
  市では交付事務をしておりませんが、問い合わせや身体障害者手帳の交付の際にあわせて制度や申請手続等についてお知らせをしているところです。また、身体障害者手帳の交付者だけでなく、妊婦の方やけが等で一時的に歩行が困難な方も短期間の利用証が交付されますので、関係課とも連携し、周知を図ってまいりたいと考えております。なお、利用証掲示の啓発につきましては、県とも協議してまいります。
  次に、3点目の市内観光施設のバリアフリー化及びトイレ等の改善状況についてでございますが、観光施設ごとに必要なバリアフリー化を把握する必要があるため、現在、本市がバリアフリー観光のアドバイザーとして委嘱している山形バリアフリー観光ツアーセンターの加藤さんに、旅館を中心とした改善ポイントの調査をお願いしております。その結果を受けて、公共の観光施設については必要頻度に応じた改善を実施してまいりたいと考えており、また、民間の観光施設にもアドバイスできればと思っております。これまでにも赤湯駅やスカイパークログハウスのトイレを車椅子で入れるように改善いたしており、引き続きバリアフリー観光を推進できるよう、環境を整えてまいります。
  次に、4点目の市内宿泊事業所でバリアフリー対応工事を行う場合の補助についてでございますが、現在、県では宿泊施設における200万円を超えるバリアフリー化工事について、2分の1を補助する制度を設けております。本市の補助制度については、先ほど申し上げた山形バリアフリー観光ツアーセンターで調査していただいた内容をもとに、観光施設の意向も確認しながら、県の制度には適応しない小規模なバリアフリー化工事についての補助制度を検討してまいります。
  次に、5点目の通行が困難な道路や歩道の改修の考え方についてでございますが、市内の道路状況につきましては、十分にバリアフリー化が進んでいるとは言えない現状にあります。歩道のバリアフリー化を例に挙げますと、有効幅員が2メートル以上のほか、縦断勾配は5%以下、横断勾配1%以下、横断歩道に接続する歩道が平坦、水はけのよい舗装を実施するなどさまざまな要件があり、生活関連施設や移動経路の全てをバリアフリー化することは多くの時間と経費が必要となり、困難であると考えております。
  このような現状を踏まえ、道路改良工事等、新たに工事を実施する箇所においては、車道部と歩道部の段差解消や側溝の有蓋化、電柱等の移転、網目の細かいグレーチングぶたの設置などを実施してハード面の整備を進めております。
  また、道路の維持管理業務におきましては、パトロールや市民の方々から寄せられるバリアフリーに関連する道路補修の要望にはその都度対応いたしております。
  今後の道路整備に当たっては、安全性向上による人に優しいまちづくりが最も重要なことと捉えており、ハード面からバリアフリー化を図るだけではなく、障がい者や高齢者がまちで困っているのを見かけたら、進んで手を貸すなどの心のバリアフリーの気持ちの方々がますます増えていくことが理想であり、ハード面とソフト面、両方のバランスを取りながらバリアフリー化の推進を目指すべきと考えておりますので、御理解賜りますようお願いいたします。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  それでは、再質問に入らせていただきます。
  まず、高校生の意見を聞くという場についてですけれども、南陽まちとーくのほうで一度やったことがあるよと、一度ではなく何回かしたことがあるよということがありまして、今後、若い世代の声を聞く場を設けていただけるということで、非常にいいのかなと思うんですけれども、今回これを取り上げたのは、具体的に言うと、高校生の意見を聞く場としてイメージしたのが、福井県の鯖江市の例で、JK課、女子高生課ですよね、結構前に言われたんですけれども、その取り組みです。鯖江市では、高校生に任せて、そして、こちらのほうはやるときの決まりとして、高校生の自主性に任せて教えないと、何も。まちづくりの講義も、市の基本情報も教えずに取り組みを行ったところ、若者主体の清掃活動やオリジナルスイーツの企画販売など、1年目にして79回の活動に22回のイベントや事業参画という途方もない結果が生まれていると。
  これは、多少ちょっとでき過ぎの部分もあるとは思いますけれども、選挙の投票権が18歳以上となった今、高校生の方にも市政全般に興味を持っていただくことは非常に重要な施策だと思うんです。南陽高校のほうにもいろいろお話を聞いていただいてやっていただくというのは確かにいいかなと思うんですけれども、うちの子供も南陽高校に行っていないんです。学力的に難しいというのもありまして米沢のほうの高校に行っているんですけれども、南陽高校だけではなくて、市内の中学校を卒業して、米沢市なり、山形市なり、長井市なりに行ったお子さんでも、やっぱりそういう機会があればいいのかなと思うんですけれども、やはり南陽高校を主体として、南陽高校でという形でお考えなんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  必ずしも南陽高校限定で高校生の意見を聞くということではございません。今、議員からお示しのありましたほかの市外の高校に通っている南陽市民である高校生の意見も大変重要だなと思って、今聞かせていただいたところです。
  ついては、どういうやり方があるかというのはこれから考えなければいけませんけれども、先ほど例示としてありました、福井県鯖江市のJK課につきましては、私、全国の水害サミットで鯖江市長のお隣に座る機会がありまして、いろいろお話を伺っておりまして、大変興味深い事例だなというふうに思っておりました。興味深いんですけれども、非常に挑戦的だと。JK課という刺激的な名前をつけたところが賛否両論いろいろあって、不適切ではないかという指摘もいっぱいあって大変だったけれども、結果としては、女子高校生たちも女子高生ならではのアイデアを積極的に出していただいて、大変いい取り組みだということで、他県の他市にも同じような名前のJK課が広がっているということも聞いております。そこについては、すばらしいな、やられたなみたいな、若干そういう気持ちもございます。そういったことも参考にしながら、幅広い高校生の意見を聞いてみたいと思っておりますので、今後、そういった機会をどのように持つか考えてまいりたいと思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  そうですね。JK課、結構おもしろい取り組みだと思うんですけれども、企業なんかでも、モニターでお願いするのに女子高生の方をお願いするという場合が結構あるんです。というのは、やっぱり普通の社会人の方ですとか、男性目線ではわからない内容のことが、女子高生の視点からだとよく見えるよという部分が、やっぱり、今トレンドを発信しているのは圧倒的に女子高生、女性の方ですので、その辺をうまく利用するという言い方はどうかと思うんですけれども、活用していくのがいいんじゃないのかなと。
  また、JK課という名前の話もあるんですけれども、鯖江市のほうにはOC課というのもあるらしいんです。おばあちゃん課というやつで。やはり、各世代からさまざまな意見を聞くということも非常に大事なのかなと思います。
  人って、立場が変わると言うことも考えることも変わってきますので、例えば、私よくいろんな方と話をするんですけれども、若い方は市長のお考えと近いんですけれども、子育てするのにお金がないんで、補助を何とかお願いしたいですという方、多いです。逆に年配の方は、私らが子育てしている時期にはこんな補助金なかったよと、それでも立派に子供を育てたんだと。今の若い人だけ何でそんなに甘やかすのよという声もなくはないです。その辺のバランスという部分も考えなくちゃいけないと思うんですけれども、その辺というのは、今、市長の施策はどっちかというと子供関係のほうに振れているような気がするんですけれども、当然高齢者のほうのお考えもあると思うんですけれども、その辺どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  一般的に、市民の皆さんとの市政座談会であるみらいトークなどで御意見をいただくときには、若い人向けの政策が一生懸命なのはわかったけれども、我々高齢者にもというようなお声をいただくこともございます。
  今年のみらいトークでお話しさせていただいているのは、やはり年をとっても安心して暮らせるまちでなければいけないという意味で、いざというときの医療環境の充実が大切であろうということから置賜病院企業団が主体となってはおりますけれども、南陽病院の改築を、市としても置賜病院企業団と協議の上、着実に進めていくという話をさせているところでございまして、金額的には南陽病院の改築のほうがはるかに事業費総額では大きいということもお伝えしながら、バランスのとれた施策の実現に取り組んでいるという御説明をさせていただいているところでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  どうしても、やっぱり市長の公約のほうからも、子育て支援というのがどうしても大きく見えるということで、予算の配分に比べてそういう意見が多いというのがあると思います。ぜひ、その辺うまく発信していただいて、年配の方にも安心して住んでいただくようなまちをぜひ実現していただきたいなと思います。
  2番目のワークショップの件なんですけれども、また先ほどの鯖江市の件になるんですけれども、2003年に鯖江市のほうでは、市民活動によるまちづくり推進条例、2010年には市民主役条例などを策定するなど、市民協働のまちづくりに努めているようです。また、大学のない鯖江市では、逆に全国の大学生に訪れてもらい、提案を募る学生連携事業を行っていますが、毎年9月に2泊3日の地域活性化プランコンテストでは、ここが一番大事なんですけれども、学生からの提案を必ず市で実現可能性を検討する仕組みになっています。この必ず市で実現する可能性を検討する仕組みというのが大切だと考えます。やっぱり、どうせ実現するはずがないというネガティブな思想から生まれるアイデアよりも、必ず市で実現性を検討するという状況であれば、モチベーションが上がってよいアイデアが生まれるんじゃないかと思うんです。
  必ず検討するとなれば、発案者側もいい加減な提案はできないということで、よりクオリティの高いものが生み出される可能性が高いんじゃないかなと思います。そして、もし自分たちの発案したものが実現すれば、ここに住んでみたいというより前向きな思考が生まれる可能性もあります。市長としてこのような考えを取り入れてみるお考えはどうでしょうか、お伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  当市におきましても、同じように大学はない状況にある中で、鯖江市の取り組みというのはやはり参考になるなというふうに思って、今聞かせていただいたところです。
  そういった市民各層からの意見をお伺いするときに大事なのは、当然ながらそれは真剣に、目を見て真正面から意見をお伺いすると。ありがたくそういったお話を傾聴するということでございまして、それは傾聴するだけでなく、当然ながら実現の可能性についても同時に考えていき、実現可能なものからできるだけ早くやっていくという姿勢が大事だろうというふうに思っていながら、さまざまな意見の広聴会、開催しているところでございます。
  南陽市におきましても、小中学生議会が現在行われているわけでありますけれども、私が関係者の皆様にお願いをしているのは、ぜひできるだけ早くいただいた意見を検討して実現できるもの、できないものもございますけれども、そういった結果を、意見を言ってくださった小・中学生議員の皆さん、そして学校のお友達にお伝えをして、このように皆さんの意見は反映されたというような言い方を持って意見を述べていただくモチベーションを上げていきたいというお話をさせていただいています。
  それと同じような趣旨で、このコンテスト、行われていると思いますけれども、今のところ南陽市では小・中学生の意見を聞く場があるわけでありますけれども、大学生の意見、市外にあるけれども大学生の意見を聞く場の設定というのも、大変興味深く聞かせていただいたところでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひ、いいことをやっている自治体の取り組みというのは、ぜひまねしても恥ずかしくないと思いますので、取り入れてやっていただきたいなと思います。
  あと、東北芸工大のコラボの件についてですけれども、これやはり完全に任せきりであったり、アウトプットに対してこちらの意見が言えないという状況はまずいのかなと。これラーメンマップの件で以前話があったと思うんですけれども、なかなかアウトプットに対して強くものを言えないというような状況ではよくないんじゃないかと。例えば、先日話を聞いたんですけれども、駅舎の待合室の椅子に関して改善を求める市民の声等あったと思うんですけれども、こちらに関しては、芸工大のほうに改善要望など行っているでしょうか。まずそれを一つ教えて下さい。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  最初、導入したときは、箱のような状態で背もたれがないというふうな部分で苦情がありまして、その後、観光協会とともに芸工大のほうと協議いたしまして、背もたれを設置し、座りやすいようなものに変えたというふうなことでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  背もたれをつけていただいたということなんですけれども、背もたれ以外にも、お尻が冷たいとか、腰が冷えるとか、そういう話もかなりあると聞いています。それは改善のほうはされるようにはお願いしたんでしょうか。私が聞いた話だと、話はしたんだけれどもなかなか改善してもらえないよという話もあったような気もしたんですが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  実際、導入したのは観光協会でございますので、ちょっと詳しい話については、確かなところを観光協会を通じて確認をいたしたいというふうに思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  観光協会が実施したということで、市のほうではよくわからないということかと思うんですけれども、ただ、そういう話があったということはあったことなので、ぜひ対応していただきたいなと。
  というのは、例えば芸工大の学生さんにしても、市民のほうからそういうふうな要望があって、どうやって改善しようかと考えることも、非常に大事な教育なんじゃないのかなと思うんです。改善の要望があって、それに対して考えて、計画して、直していく。まさにPDCAのサイクルを回すという形になると思いますし、それこそ生きた教育なんじゃないのかなと思います。ぜひその辺を、市でやっているわけじゃないということですが、市長のほうで何か話があるみたいです。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  確かなところは後ほど確認の上、お知らせいたさせますけれども、私が聞いているところの記憶によりますと、さまざまな意見がございましたので、そのときに駅の椅子をつくってくださった先生のほうに当時の観光協会長のほうから、こういった意見があるということは申し上げて、そこについて改善したいんだけれどもどうでしょうかと。それについては快く御了承いただいて、背もたれであったり、たしかクッションも、冷たいという意見をもとに、駅前商店街等から御協力もいただきながらついてあったのではないかなと思いますけれども、なお確認いたします。
  また、ラーメン課のラーメンマップにつきましても、ラーメンマップをつくるプロジェクトの会議の中ではさまざまな意見がございました。そもそもラーメンのイラストというか、ラーメンをイラストで表現するか、写真で表現するかということについては、市外の一般の方の御意見と、それからつくっている学生さんの御意見が異なるという場面もございました。そうした中で、市民の皆さんの意見、そして行政の意見も交えつつ、学生の皆さんとも協働してつくったのがあのラーメンマップだったんですが、まずは学生さんの自由な発想をどんどんしてくださいと、それをもとにさまざま議論してつくっていきましょうということでしたので、意見を言えないとか、そういうことではなかったことだけ御理解いただければと思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ちゃんと意見を集約しながらやったということであれば、問題ないとは思うんですけれども、ぜひその辺、市民の方が座りにくいとか、ラーメンマップにしても、もうちょっと早くできなかったのかとかという話もいろいろありますので、ぜひその辺、声を参考にして改善のほうをお願いしたいなと思います。
  続いてですけれども、コンペの件です。
  モニュメントデザインに限らずモニュメントデザインのコンペについてなんですけれども、こちらコンペを行ったということだったんですけれども、どのぐらいの応募があったんでしょうか、まず。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えします。
  今回、公募型プロポーザル方式で行ったところで、参加業者については3社でございました。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  3社のほうでということだったんですけれども、もうちょっと広く広報して、もっと大きく集めることはできなかったのかなと思うわけです。こういうコンペというのは、メディアなんかに取り上げてもらうと結構宣伝にもなると思うんです。南陽市のほうでこういうことをやっているよということが広報もできると思うんですけれども、この辺の宣伝効果というのを考えてもうちょっと大きく公募することができなかったんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答えいたします。
  このたびの観光モニュメントのデザインの設計業務というふうなことでございますけれども、特に今回はデザイン企画と、その製作工事に係る設計書の作成というふうな部分でございまして、御案内のとおり今回、赤湯の設置場所については軟弱地盤であるというふうなこともございまして、当然それらの地質の調査、あるいは構造計算なども必要になってくるわけでございまして、いろいろ協議した結果、市の入札参加登録簿に登載された専門業者というふうなことで、市の公式ホームページで公募を行ったというふうな経過でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  それは公募じゃなくて入札という形ですよね。入札のほうをするということでホームページのほうでしたということだと思うんですけれども、ちょっとデザインのほうが自由にならなかったのかなと。というのは、今回のモニュメントについても、非常にステンレスか何かで無機質な感じがするのかなと思いますし、もうちょっといろんな意見というか、いろんな応募のやつがあって、みんなで見られればよかったのかなという気もするんですけれども。
  宣伝効果が非常に高いと私は思うんです。ぜひその辺を検討していただいて、見えないところで、あらら、いつの間にか決まっちゃったわじゃなくて、もうちょっと過程のほうも、プロセスのほうも見えるような形にしていただければすごくいいのかなと思うんですけれども、その辺の改善はできるでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  今回はそういうことで、デザインと、本体と、あと工事の設計業務というふうなことで業務委託を行った、公募型プロポーザル方式で行ったというふうなわけでございますけれども、今後については、例えばデザインだけとか、そういった部分で分けることにより、一般市民とか、そういった多くの人も対象に公募して、PRしながら、あるいは情報もいろいろいただきながらできるというふうなことでございますけれども、今回の部分についてはもう既に終了しましたので、今回はそのような形でお願い申し上げたいと思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  今回は終わったことですので、次回何かあればぜひお願いしたいなと。
  というのは、本市に限らず、山形県や東北地区、全般に宣伝の仕方が、アピールが下手だとよく言われるじゃないですか。例えば、シェルターなんようホール、今、南陽市で一番でかいと言ってもいいぐらいに大きなストロングポイントだと思うんですけれども、こちらのほうをもうちょっと活用できないものかなとよく思うんです。例えば、来ていただいたアーティストに赤湯温泉全ての宿泊施設で利用可能な宿泊券とかを提供するなどして、ぜひSNSで発信をお願いしますと一言添えるだけでも、本当に発信してもらえればすごい宣伝効果があると思います。例えば、実際に、私聞いた話なんですけれども、仙台であった事例で、コンサートに来たアイドルグループにケータリングで地元の銘菓が行ったときに、それをメディアのほうで取り上げたと、メディアのほうで発信したということがあったみたいです。すると、そのお菓子屋さんにパンクするぐらいの注文が入ったと。とにかくすごい宣伝効果があるんです。
  例えば、市の特産品のほうを楽屋見舞いとして提供するとか、そういうふうな柔軟な発想でやることはできないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの御質問に関しては、具体的にこうだ、ああだという、先ほど例示されたようなものというものではないのではございますが、各々アーティストの方との楽屋でのやりとりとか、そういう場面での特産のものを使ってのPRなどは行っているという状況であります。あわせて、自主文化事業の実行委員の皆様がいろんな形でかかわりながら、南陽市についてのPRなど、あとはお茶等の接待の中でそういう機会に触れながらPRをしたりして行っていると。あわせて、こちらのほうで会場を使っていただく場合においては、まずは赤湯温泉のほうに宿泊いただけるようなお話をしながら、コンサート実現に向けての前段の打ち合わせもさせていただきながらの取り組みを継続しているところであります。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  非常に費用対効果が高いと思いますので、ぜひその辺の活用もお願いしたいなと。
  でも、シェルターなんようホールですといっぱい人が来ますよね。1,400人ぐらいの席数ありますので、その方々たちに、例えば市の観光パンフレットを配るとか、例えばそれも可能だと思いますし、あとは、先ほどのワークショップの話じゃないんですけれども、南陽市のインスタ映えするポイントなんかをまとめたやつを配るとか、いろいろやり方はあると思うんです。ばかばかしいと言ってしまえばばかばかしいんですけれども、「ばかばかしい、できるわないべ」と言ってしまったらできないと思うんです。「ばかばかしい」と言うのを「おもしろいこと言うよね」、「できるわけないべ」じゃなくて「どうやったらできるかみんなで考えてみようよ」という考え方が大事ではないかなと思うんですけれども、それについてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  新語流行語大賞の中にもインスタ映えがあったんじゃなかったでしたっけ。インスタ映えについては、私はインスタを今年始めたばかりでまだ余り投稿はしていないんですけれども、しかしながら、インスタ映えするスポットというのは、若者の間で大変はやっているということについては注目しておりましたので、何らかの南陽市内のさまざまな場所で、今までの表現であれば、ここは写真撮影スポットですといったところを、インスタ映えと言いかえることによって、より若い層にも訴求力の強い広告、宣伝効果があるのかなということは、実は思っておりました。思っておりましたけれども、それを具体的にどうしようというところまではいっていなかったんですが、観光関係の皆さんともそういったはやりの言葉なんかも取り入れて、いろいろ新しいことをやっていこうというような呼びかけをさせていただきたいなと思ったところです。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひ、そういう新しい言葉なり、新しい考え方のほうを取り入れていただいて、市長まだ若いんですから、その辺頑張ってやっていただきたいなと思います。
  時間がなくなりますのでバリアフリー関連のほうに進みますけれども、身障者の方のスロープが1カ所だけ増えているという形だったと思います。こちらのほう、余り増えていないみたいなんですけれども、市としてどのような施設を優先して対応すると考えていられたのかなと思うんですけれども、お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田総務課長。
○総務課長  ただいまの質問にお答えを申し上げます。
  答弁にありましたように、今後の改修の考え方としましては、公共施設管理計画の個別計画の中で具体的な計画をしていくということになろうかと思いますけれども、当然、高齢の方、もしくは体の不自由な方が頻繁に利用する施設、まずそういう頻度の高い施設を中心に図っていかなければならないと考えております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひお願いしたいなと。
  また、すぐに対応が難しい場合でも、例えばコンパネ1枚置くだけでも仮の対策になれるわけですので、抜本的な対策ができないまでも、仮の対策のほうを随時進めていただきたいなと。お困りの方は相当数いらっしゃると思いますので、その辺、先ほど市長のほうから観光アドバイザーの加藤さんの話もありましたけれども、加藤さんからもいろいろ意見を聞きながら、ぜひ対応していただきたいなと思います。
  また、昨年ですけれども、庁舎西側の玄関のほう、車寄せの部分のひさしが長いので、身障者の方が優先的に利用できるようにできないかということでお聞きしたと思うんですけれども、こちら消防署が移動した現在、対応は考えられているんでしょうか、お聞きします。
○議長  答弁を求めます。
  嵐田総務課長。
○総務課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  昨年12月の議会の際にも申し上げましたけれども、今回駐車場を整備して、約100の駐車スペースができました。当然、西側駐車場に停めてこられる方も非常に多くなっておりまして、道路を横断する方もその分増えていると言う状況にございます。前回申し上げましたように、道路に駐車帯を設けるということにつきましては死角をつくるということになりますので、訪れていただく市民の方の安全性を考えれば、難しいのかなというふうに思っております。
  そちらの西側の駐車場に、まだ障がい者の駐車帯、設けられておりません。実は、西口につきましてはまだバリアフリー環境にないという状況にもございますので、今回、先ほど申し上げた管理計画の個別計画の中で計画をしながら、出入り口のバリアフリーの環境も含めて検討させていただきたいと思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひ、せっかく西側はスロープがあるのに、行くとドアがこうやって開けなくちゃいけない、両開きのドアで入れないということがありますので、なかなか計画的に費用もかかりますので難しいかとは思いますけれども、自動ドアですとかその辺、軽く開くようなドアのほうも検討していただきたいなと思います。
  あと、時間もありませんので続いていきますけれども、昨年、からころ館の和室のかまち部分に置いてある石の踏み台が車椅子の通行の妨げになっているんじゃないか、何とかしてほしいんだけれどもという話もしたんですけれども、まだ、先日行ったときにも改善されている様子がなかったんですけれども、こちらのほうは何かかんがえていらっしゃるんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  からころ館の関係につきましては、私は加藤アドバイザーのほうからお聞きしているのは、からころ館に車椅子でいらっしゃったときに、和室に入室する際、石が支障になるということで、あの石を前後にずらすことによって、そこに車椅子をつけて座敷に上がれるというふうなことで、アドバイザーからはそういった、車椅子の御利用の際には石をずらして対応していただければいいのではないかというふうなことで、昨年は、そういう場合については石をずらすように指定管理者のほうに対応していただくというふうな答弁をさせていただいたというふうに思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  石なので重いと思うんですね。あそこのからころ館のほう、普段職員の方が、男性1名、女性2名で、とても一人で動かせるような石じゃないと思いますし、なかなか簡単には動かせないんじゃないかなと思うんですけれども、その辺もうちょっと、例えば動かせばいいんだということであれば、もうちょっと簡単に動かせるような方策ですとか、考えていただきたいなと。例えば、男性の方が外に出払っているときに、女性の職員2人であの石を動かすのは不可能だと思います。その辺も考えていろいろ対策打っていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  粟野商工観光課長。
○商工観光課長  お答え申し上げます。
  指定管理者のからころ館の職員のほうにもお聞きしているんですけれども、実際の利用については、ほとんどそういう利用がいらっしゃらないというふうなことでありまして、利用する場合については石をずらすということにしておりますけれども、今後のバリアフリーの推進というふうな部分を考えますと、そういった下足置き場の石の取り扱い、それが今の状況でいいのかどうかというふうな部分を含めて検討してまいりたいというふうに思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  頻度がないからいいかということでは違うんじゃないかという気がするんですけれども、今後バリアフリー観光のほうを進めていくというのであれば、今は頻度が少ないかもしれませんけれども、そういう施策を進めていけば、当然訪れる方も増えるわけですし、そこはちゃんと考えなくちゃいけないんじゃないのかなと思いますので、ぜひそこは前向きに検討していただきたいなと思います。
  あと、時間がありませんので最後になりますけれども、今回のバルバドス国とのホストタウン協約の締結で、パラリンピックの参加者なんかも本市の施設を利用することがあるのかなと思うんですけれども、2020年に向けて、具体的な改善のスケジュール等は考えていらっしゃるでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  バリアフリー対応ということですよね。具体的には、2020年までのスケジュールといったスキームの中では、まだ考えているという段階ではございませんけれども、アドバイザー等からの意見などもいただきながら、2020年もそうですし、2024年、次はフランス、パリということも決まりましたので、そういったことも見据えてさまざまに対応してまいりたいと考えております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  来年には使節団の方もいらっしゃるということですので、ぜひそういう工程も示していければなおいいのかなと思いますので、ぜひ検討のほうをお願いしたいということでお願いしまして、私の質問を終わりたいと思います。
○議長  以上で1番山口裕昭議員の一般質問が終了いたしました。
  大変御苦労さまでした。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開を2時5分といたします。

午後 1時50分  休  憩
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