平成29年12月定例会

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午後 3時10分  再  開
○議長  再開いたします。
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髙 橋   弘 議員 質 問
○議長  次に、10番髙橋 弘議員。
〔10番 髙橋 弘議員 登壇〕
○髙橋 弘議員  10番髙橋 弘です。
  一般質問第1日目の最後の質問者になりました。ひとつよろしくお願いしたいというふうに思います。
  早いもので、平成29年も残すところ1カ月となりました。今年は、南陽市制50周年ということで、さまざまな事業が行われました。特にアメリカの演奏集団ブラストの公演、また山響のコンサートなど印象に残りました。南陽市50年の歩み、そしてこれから進む10年先、20年先のためのいいスタートが切れたのではないかと思います。
  今年の南陽市、天候不順に悩まされましたが、災害もなく平穏な年だったと思います。しかし、目を外に向ければ、今年も災害列島の名のとおり、各地で災害が多発し、多くの尊い人命が失われました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げたいと思います。
  また、今年は東北中央自動車道福島-米沢間が開通いたしました。来年度は南陽高畠-上山山形間が開通いたします。ようやくおくれていた山形県の高速道路時代がやってくるものと期待をしているところでございますが、南陽市が素通り区間にならないようにしっかりした対策を考えていかなければというふうに思っているところであります。
  それでは、さきに通告しました項目に従って質問させていただきます。
  最初に、南陽市の森林政策であります。
  南陽市が世界に誇る地元産木材をふんだんに使ったシェルターなんようホール、木のぬくもり、音響効果のすばらしさ、このことが日本の隅々までとどろき渡り、毎月のように視察に来られる日本各地の市町の皆さんが後を絶ちません。木造を使った建物、視察に来られた多くの方々が一様に驚き、感心して帰られます。南陽市が多額な予算と労力をつぎ込んだ事業、そして木の有効性を証明したシェルターなんようホール、すばらしい建物だと思います。
  そこで、南陽市としては、木造の建物はなんようホールだけの考えか、伺いたいと思います。また、シェルターなんようホールにおける木材活用で得ることができたことはどのようなことか、伺いたいと思います。
  次に、なんようホールで得た実績、今後の南陽市の森林活用政策にどのように生かしていくのか伺いたいと思います。
  2010年、法改正が行われ、公共建築物木材利用促進法が制定され、大型建造物の木造利用が許可になりました。そうした中で、新柏クリニック3階建て木造づくりなどがあり、シェルターなんようホールも一応その中に入っていると思います。また、2020年東京オリンピックの国立競技場も木を使った木造づくりの施設になります。このように、木を使った建物がどんどん増えていくと思います。
  このほど、老朽化が進み、改築が決まった南陽病院、構造種別で鉄筋コンクリートづくり一部鉄骨づくりとなっておりますが、シェルターなんようホールで得た木造づくりの利点が数多くあったと思います。南陽病院も木造で建築の考えはなかったのか、伺いたいと思います。
  平成25年、26年と2年続けて吉野川が氾濫、幸い人的な被害はなかったが、堤防の決壊、床上・床下浸水など甚大な被害が発生いたしました。その災害を受け、現在、橋のかけかえ、堤防の補強など市内いたるところで工事が行われております。県の工事なので、工事終了後の跡地をどのように利用できるかははっきりわからないと思いますが、市の見解を伺いたいと思います。また、工事後の跡地は県の事業で行われるのか、それとも市で事業を進めるのか、進めるとすればどのように進めようと考えておられるのか、伺いたいと思います。
  続いて、野生動物対策についてでありますが、山林、農地が荒れるにしたがい、野生動物が増え、被害も相当なものになっております。市でもそれなりの対策はとっておられますが、今の対策では追いつかない、もう少し本腰を入れた対策が必要ではないかと思います。
  今まで野生動物の被害といいますと、カモシカ、熊、猿といったところでありましたが、近年、今までいなかったイノシシの被害が急増しています。野菜を食べるだけでなく、田・畑を荒らし、野菜、水稲もつくれない状況のところも出てきており、市の対策を今かと待っております。これからの南陽市野生動物対策を伺います。
  以上、壇上からの質問とさせていただきます。誠意ある御答弁、よろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  10番髙橋 弘議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市の森林政策についての1点目、シェルターなんようホールにおける木材活用実績で得られたことについてでございますが、建築に当たり、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律に基づき、市が整備する公共建築物について、木造化、木造化が難しいものは内装等の木質化などの木材利用の目標や、南陽産木材、置賜産木材、山形県産木材の使用などの本市の公共施設等の整備の指針となる南陽市の公共建築物等における木材利用促進に関する基本方針を策定し、取り組んでまいりました。
  シェルターなんようホールには、基本方針に基づき、木質バイオマスを燃料とするボイラーを設置しており、竣工後、年間約600トンの木材チップを市内業者から購入し、継続的な木材の利活用を行っておりますので、こうしたケースが、循環型社会の形成と木材の供給及び利用を通した、森林の適正な整備につながる林業振興の一翼を担っていること等が実績として得られたものと考えております。
  次に、2点目の今後の森林活用政策にどのように生かしていくのかについてでございますが、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律は、戦後造林された人工林が本格的な利用期を迎える中、木材自給率の向上に向けて、木造率が低く、潜在的な需要が期待できる公共建築物において、国や地方公共団体が率先して木材利用に取り組むことにより、木材の適切な供給及び利用の確保を通じた林業の持続的かつ健全な発展を図り、森林の適正な整備及び木材の自給率の向上に寄与することを目的としております。
  本市の面積の約60%が森林を占め、そのうち97%が人工林であり、多くが利用期を迎えておりますが、木材価格は低迷し、林業を取り巻く情勢は大変厳しいため、森林所有者の森林整備への意欲が低下するだけでなく、林業従事者の減少や高齢化が進み、担い手不足が課題となっております。
  市としましては、平成29年4月1日から平成39年3月31日までを計画期間として策定した森林整備計画の実現に向け、森林所有者による森林施業の集約化、森林経営計画の策定による国庫補助事業を活用した計画的な間伐等の森林整備の推進の支援、市民に対して木質燃料を使用する機器設置への補助による木材利用の推進などにつきまして、林業振興を図るため、継続して取り組んでまいります。
  次に、3点目の南陽病院改築における木造建築の考えについてでございますが、南陽病院の建てかえについては、置賜広域病院企業団が事業主体とはなりますが、木造化の補助金の適格となる施設内容などについて、情報収集を行い、提供するなど、置賜広域病院企業団と連携を図り進めてまいりましたが、財源、建設コストなどさまざまな観点から検証を進めた結果、病院の場合は木造化に対する補助金適格施設が限定され、金額的な負担が増える、一体的な構造、施工性の優位など総体的な判定により、現在の鉄筋コンクリート造、一部鉄骨づくりの建てかえ案の採用に至ったものでございます。なお、内装などの木質化できる部分への木質化について検討を進めていただくよう、今後進言してまいりたいと考えておりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。
  次に、吉野川河川工事後の跡地利用についての1点目、工事後の跡地利用についてでございますが、事業主体の山形県に確認したところ、吉野川沿いの6カ所に河川工事で発生した残土を処分しており、残土処分場での工事が全て終えた後は、その敷地を南陽市や地元団体等から維持管理を含めて利活用してもらいたいと考えているとのことでございました。
  ただし、利活用の話が進まない場合につきましては、当面、必要に応じて公共事業の資材置き場や作業場として利用したいとお聞きをしております。
  次に、2点目の跡地利用の進め方についてでございますが、事業主体については、原則、利活用を行う者が事業主体となり、県では、利活用の希望者がいる場合は、可能な協力をしていきたいと考えているそうでございます。
  したがいまして、現段階では6カ所全ての残土処分場の利活用については決まっておりませんので、今後、多方面から御意見をお伺いしながら、有効活用されるよう山形県とともに検討してまいりたいと考えております。
  次に、野生動物対策についての、今後の市の対策についてでございますが、議員御質問のとおり、市内におけるイノシシを初めとする有害鳥獣による農作物への被害は年々深刻化している状況にございます。農業を取り巻く環境が、後継者不足や耕作放棄地といった課題を抱えている状況の中で、営農意欲の維持や向上を図りながら農業振興を図ることは非常に重要なことと捉えており、そのためにも有害鳥獣対策は優先すべき課題であるという認識のもとに、南陽市鳥獣被害防止計画を策定し、防護と駆除の両面から有害鳥獣対策に取り組んでおります。
  防護面では、電気柵等による生活圏への侵入防止対策を、駆除面では猟友会と連携を図りながら、生活圏へ侵入した有害鳥獣の駆除に取り組んでいるところです。
  今後の鳥獣被害への対策につきましては、現在の対策を引き続き行ってまいりますが、とりわけイノシシ対策については、イノシシの習性や行動などについて地域住民が勉強できるような研修会開催の検討、電気柵等による侵入防止の推進、草刈り等による自己防衛対策の推進、被害防止計画におけるイノシシの駆除頭数の増加の4つの対応を核として検討し、地域と行政、関係団体が一体となって取り組み、被害防止対策を着実に推進していきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  答弁、ありがとうございました。
  文化会館の考え方は、少しわかりましたが、もう一度木造づくりの考え方、また、今後の木を使った建物の進め方、この辺を市長はこれからの、この木を使った建物の考え方として、もう一度伺いたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほども申し上げましたけれども、公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律に基づきまして、この公共建築物の木造化については基本的に推進する立場でございます。その際には、木造化を基本とし、木造化が難しいものは、内装等の木質化などの木材の利用について目標が掲げられておりますので、その目標に沿って、地元木材の利用促進を図ってまいりたいという考えでございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ありがとうございました。
  多くの人たちがシェルターなんようホールを視察に来られるわけですけれども、一様に、先ほども申しましたとおり、驚いて、そしてまた感心して帰られます。ただ、満足して帰られるわけですけれども、ただもう一つ、物足りなさを感じているんではないかというふうに思います。
  それというのは、この南陽市で森林政策をどのように行っているか、その辺が、やっぱりここのシェルターなんようホールの視察に来られた多くの方々が感じているんではないかというふうに思います。
  だから、その辺が、やはりこれからの南陽市の森林政策に、これからどのように反映していくのかというところを、もう少し、この視察に来られた方々に説明すれば、南陽市の森林政策、やっぱりこういうシェルターなんようホールをつくったわけなんで、それのノウハウを生かした森林政策がよくわかるんじゃないかというふうに思います。
  そういうふうなことで、この市の森林政策、この辺をもう少し前面に出したらいいんじゃないかというふうに思いますけれども、その森林政策の進め方として、市長はどのようにこれから考えられるか、お伺いしたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  一般的に、森林政策については川上から川下までバランスのとれた政策が必要だというふうに言われております。当然ながら、利用促進のためには国産木材の価格が上がっていくような需要の増加を図らなければいけないわけでありますけれども、それにつきましても、この市におきます公共建築物等における木材利用促進に関する基本方針、これに沿いまして、今後の公共施設について、指針にのっとって取り組んでいくということが川下の政策であり、川上の政策としては、今も進めており現在進行中であります森林整備計画、これを森林所有者の皆さんであるとか、林業施業者の皆さんと協力しながら、国の補助をしっかりと受けて持続的に進めていくということが、川上・川下両面の本市の政策であるというふうに認識しておりまして、その面につきましても、シェルターなんようホール、文化会館を視察いただいた方に御理解いただけるような説明ができますように、担当のほうに話をしてまいりたいと思います。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  やっぱり、こちらに視察に来られる方、そうでありますけれども、市民の方が一番と、市の森林政策に期待しているところが非常にあると思います。市の補助をもらって、チップ工場を稼働させている企業もあります。そしてまた、前に、使い勝手のいい森林サポート事業というようなことで、そういう政策もありました。
  そういうふうなことで、現在はそういった政策がなくなったわけなんですけれども、やはりこれから、先ほども話がありましたように、大体70年ぐらいたっているわけなんで、今がちょうど伐採する時期だということもありまして、そういった森林の整備をする補助金、現在はないんですけれども、これからそういったものも復活してはというような話もございますので、その辺の市長の考え方、どういうふうに考えておられるか、伺いたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  国の環境省におきましても、森林に関する新たな税を設定することによって、持続的に国土の森林環境の保全を図っていきたいというような考えもあるとお伺いをしております。そうした意味からも、地方公共団体においても、ぜひ、国においてそういった政策を前に進め、国土の保全が図れ、そして災害での被害が幾らでも軽減できるようにしていただきたいし、地元公共団体としても、それの考えに沿って行動していきたいと思っております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  2日ぐらい前の新聞でしたけれども、山形県では緑環境税があるわけですけれども、国でもそういった森林を整備するための税を、1人1,000円ですか、そういった考えもあるようですので、これからの南陽市の森林整備政策、そういったものをやっぱり活用して進めてもらいたいというふうに思います。
  やっぱり、緑環境税も確かにいいことはいいんですけれども、なかなか使い勝手が悪い。というのは、個人ではなかなか使えない。ある程度組織化になっている企業でないとそういったものを活用できないというところもありますので、市単独の、ひとつそういった補助制度といいますか、前の森林サポートのような、そういったものをつくってもらいたいんですけれども、その辺はどうでしょうか、市長。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  やはり単独事業となりますと、いかにその財源を持続的に確保していくかというところが一番大きな課題だなというふうに思っております。そうした意味もあって、この森林整備計画をもとにした、森林所有者による森林の経営計画の策定を支援し、しっかりと財源については確保するような支援を市で行って、息の長い取り組みができるようにしていきたいと考えておりますので、御理解賜りますようにお願い申し上げます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  大変いい答弁をいただきましたので、ぜひ進めてもらいたいというふうに思います。
  シェルターなんようホールの冷暖房、これについてはチップ式木質バイオマスボイラー、大変好評だというふうに思います。こういうバイオマスボイラーの導入についてでありますけれども、南陽市でこのシェルターなんようホールだけでなくて、ほかのことにも使っていく考えがあるのか、またお伺いしたいと思います。
  前に、北海道の下川町を視察したことがございます。そこでは、公共施設をある程度集積して、木質バイオマスで暖房をとる仕組みをつくっておりました。今度出る南陽病院、病院を含めて周辺にいろいろ建物ができるというふうに思います。そういう建物に、病院も含めてでございますけれども、バイオマスを使ったシェルターなんようホールのように冷暖房といった考え、そういったものは、今でははっきり言えないと思いますけれども、そういった考えといいますか、取り組みたいとか、そういったことがあるか、ないか、市長にお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  南陽病院の中の施設としての木質チップのボイラーということでございますけれども、これについては、我々南陽市としては、置賜広域病院企業団にいろいろと南陽市の意見を申し上げ、そして企業団の協議の場の中で決定していただくものでございますけれども、南陽市として、我々が今一番留意しているのは、当初、やはり議会の皆様にお示ししている予算の中でできるだけ収まるようにという努力を最大限しなければいけないというふうに思っております。そうした制約といいますか、できるだけ財政負担が軽くなるようにという趣旨の中でさまざま検討しておりますけれども、木質バイオマスボイラーについては、南陽病院においては採用は見送っている状況にございます。しかしながら、今後さまざまな公共建築物を建築する場合においては、本体も木造、あるいは内装の木質化であるとか、木材の利用促進のための、そういったボイラーの設置も当然、検討の俎上にはのせて、財源の許す限り検討していきたいというふうに思っております。
  現に、木造については、病院については適格性等課題がありましたけれども、学童保育施設であるとか、そういったさまざまな、今整備が進んでいるものについては木造でということで進んでいるところでございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  これから新しく建てられる、そういった公共物については、いろいろ木造を使った建物を考えていくというような話でございますので、ぜひそういった方向で進んでもらいたいというふうに思います。
  また、この森林政策、やっぱり森林を整備するだけではなくて、やっぱりそれを、木材を切り出して活用するというのが一番だというふうに思いますので、せっかくこのシェルターなんようホールでいろんなノウハウが築かれたわけなんで、ぜひそれを大いに活用して、すばらしい森林ができるような市の政策を進めてもらいたいというふうに思います。
  続いて、吉野川河川工事の跡地利用でございますけれども、吉野地区、また宮内地区に吉野川の改修工事による残土が大量に集積されております。先ほどの市長答弁で、6カ所ほどあるという話でございますけれども、その面積についても相当広い面積でございます。1カ所で数ヘクタール、数町歩というような面積のところもございます。
  これの活用というのは本当に重要だと思います。特に吉野地区の一番の田んぼでありました、小学校の前の田のあたり、あそこは大体2町歩、2ヘクタールぐらいあるわけですけれども、あそこが今は残土置き場になっているというようなことで、非常に地域の方々も、今後どうなるのかというふうに心配をしておりますし、まだ県の事業でやっているということでございますので、なかなかはっきりした、どういうふうにやっていくかということはまだわからないというような、先ほどの答弁でございましたので、ただ、これからその残土の集積地、どのように利活用していくのか、その辺、建設課長のほうからひとつ聞きたいと思いますけれども、よろしくお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  残土処分場の土地でございますけれども、これは県の土地になっております。ですので、使う場合については県から借りるということになります。借用する場合につきましては、国交省の河川敷地占用許可準則というのがございまして、それに基いて公共性の高い事業ということでなっております。地方自治体や地元団体において借用できるということになっておりまして、例えば市民農園とか、小学校で使うというようなこともできると思います。
  聞いてみたんですけれども、個人の利益になるものは貸せないと。特別な理由があって、例えば橋がなくなって対岸の牧草地に行けなくなったというような場合については、それはその土地をお貸しすることはできるというようなこともありました。
  吉野川の掘削土砂でございますが、そのまま作物を植えるということはちょっと難しいのかなと思っております。表土をある程度入れかえしないと、作物もちょっと植えられないのかなと思っていますが、その辺につきましては、県のほうでは借りるほうでしていただきたいというような回答でございました。
  このような状態でございますので、今後、御要望等お伺いしながら、利活用のほうについては検討させていただきたいと、県のほうにも協議して、県のほうではできるだけ協力すると言っておりますので、よろしくお願いいたします。
  以上でございます。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  県のほうでは、県ではやらないということなんでしょうね。だとすると、その跡地については、県ではやらないということになれば、市か民間の、地元といいますか、地元の人が借りたい場合は貸すというようなことでしょうか。
○議長  漆山建設課長。
○建設課長  聞き取りによりますと、そのような回答でございました。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  やっぱり、個人で借りるというのはなかなか難しいことだと思いますので、これは何といっても市で借りて、いろんな市民農園という話もありましたけれども、かなり広い土地なので、農園というとなかなか大変だと思います。先ほどありましたように、重金属が埋まっているというようなこともありまして、なかなかそれは大変だと思いますけれども、その辺の、やっぱり利用でありますけれども、なかなか大変なことだなというふうに思います。
  県のほうに、あそこ、住宅を建てるような、そういった土地利用はありますかということを聞きましたけれども、やっぱりあそこは河川ということで買い上げているので、建築物はなかなか難しいというような話でありました。これからあの土地を有効活用するというのが、これからの南陽市の課題だというふうに思いますので、その辺、市長はどのようにお考えになっているか、ちょっとお伺いしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  6カ所ある残土処分場でありますけれども、どうしてもこれは市で何とかしなければいけないというものとは若干性質が違うのかなというふうに思っております。県においては、工事が全部完了してからの話になりますけれども、その後はぜひ南陽市であるとか、地元の団体から、維持管理を含めて利活用してもらいたいということがございますので、維持管理費用も背負う、そういうつもりでやらなければいけないものでありまして、それに見合う効果がある、そして地元の皆さんからも求められるような活用方法については、探っていければなと思いますけれども、是が非でも何かに使わなければ処罰されるというようなものとも若干性質が違うのかなということですので、地元の皆さんからも御意見を伺いながら、何か本当に望ましい利活用方法があればなというのを探っていこうというふうに思っております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  やっぱり、その後の維持管理というのが大変だというふうに思います。ただ、何もしないでおけば、草ぼうぼうの荒れ地になってしまうということだと思いますので、その辺はまだこれからのことだと思いますけれども、市としてもしっかり対策を立てて、あの跡地利用ということを真剣に考えてもらいたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
  最後に、野生動物対策でありますけれども、本当に毎年被害が増えております。農家の人たちはそれなりの対策はしていると思いますけれども、野生動物が増え過ぎて追いつかない状態です。何度も申し上げますけれども、市としても本腰を入れてこの対策をお願いしたいというふうに思いますけれども、市長、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  被害が拡大していることについては、市も大変懸念している状況でございまして、何とかしたいという思いは被害に遭われている土地の所有者の皆さんと同じかなというふうに思っております。ただ、野生の有害鳥獣についての抜本的な対策といいますか、根治療法といいますか、これをやれば対応できると、対応が完了すると、あるいは非常に撃退できるというような方策というのはなかなか難しいのかなというふうに思っております。南陽市もさまざまな関係の団体の皆さんと連携しながら、取り組みというのは、毎年毎年こういうのがいいんじゃないかということで、新たな研修会等もやろうかとか、さまざまなアイデアをもとに進めているわけでありますけれども、この本腰を入れた対策について、ぜひ議員からも御教示をいただきながら、市としては進めてまいりたいなというふうに思っております。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  やっぱり、この対策というのはイタチごっこというか、最近はイノシシがかなり多くなっているわけですけれども、人も頭はいいわけですけれども、イノシシもやっぱりそれなりに頭がよくて、なかなか捕獲できないというのが実情です。年間、捕獲しても何十頭とか、そういったことでなくて、今は何頭ぐらいの数字です。
  そういうようなことで、どんどん増える一方で、やっぱり対策が追いつかないというのが実情だというふうに思います。そういうようなことで、今、いろいろ補助金があるわけですけれども、狩猟免許のための補助金とか、電気柵設置の補助金、そういう補助金があるわけですけれども、なかなかそういった補助金についても、なかなか農家の人にしっかり話が届いていないという部分もあると思いますので、その辺の対策といいますか、今後どういうふうにその辺、対策をとっていくのか、農林課長にお願いしたいというふうに思います。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  それでは、お答えをいたします。
  ただいまお話がありましたように、電気柵の補助、あるいはわなとかおりを設置するための補助等ございます。そのほかに、猟友会の方に対しまして、免許の更新、取得した場合の補助等もございます。この周知の方法でございますけれども、猟友会の方につきましては、文書で周知等も行っているところでございます。ただし、電気柵のほうにつきまして、現在のところ、一般の農家に対して積極的なPRというふうなこともしておりませんので、今後、市報等を通じて、こういった補助ありますというようなことでしていきたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いを申し上げます。
  また、わな猟の補助で、県のほうでも狩猟免許の受験申請のときに、各市とか町で補助制度がありますので申請してみてくださいというふうなことでお話をしていただいているようでございます。なお、今後とも周知については努めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  ひとつよろしく進めてもらいたいというふうに思います。
  また、狩猟免許を取った人に聞きますと、取ってからの費用、経費といいますか、相当かかるというふうに話を聞いております。それで、せっかく取っても、なかなか維持していくのに大変だという話も聞いておりますので、その辺は先ほど質問しましたこととはまた別のことだと思いますけれども、その辺も少し検討してもらいたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  お答えをいたします。
  現在、銃につきましては、新しく購入した場合、第1回目ですけれども、一定額を、上限ございますが補助しております。その後でございますが、その銃の免許を更新する際の費用についても、こちらについては補助をさせていただいております。これは全額でございますけれども。ただし、それ以外の経費につきましてでございますが、猟友会の方が使う銃につきましても、有害鳥獣の駆除もございますが、本来の狩猟のためというふうなこともございますので、全てを補助できるというふうなことでもございませんので、御理解いただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
○議長  10番髙橋 弘議員。
○髙橋 弘議員  やっぱり、この野生動物の苦情といいますと、わな張りでなくて、そういった猟銃とか、そういったもので捕獲するというのが必要だというふうに思います。
  今、その狩猟免許を持っている方も少なくなっております。そういうようなことで、これからそういった対策ということになりますと、そういった方をもう少し増やさないと、なかなか対策が追いつかないというところもあると思いますので、ひとつこのことについてはしっかり対策を練って頑張ってもらいたいというふうに思います。
  いろいろ話をしましたけれども、ぜひ安心して農業ができるような施策をお願い申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長  10番髙橋 弘議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでございます。
  ただいま一般質問中でありますが、本日はこれまでとし、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでした。
午後 4時00分  散  会