平成29年12月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  再開いたします。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  11番、政風会、板垣致江子でございます。
  今年度、南陽市制50周年と同じくして、多くの団体が50周年を迎えられました。記念事業や式典・祝賀会を行った団体、行わなかった団体それぞれでしたが、改めて市政の発展の陰に、市民の安全や子供たちの育成のため、ただただボランティアに徹し、活動されてきた多くの団体があることに気づかされました。そのような方たちの地道な活動に心から感謝を申し上げ、私たちもできることをお手伝いしながら、その精神を今後に伝えなければならないと痛感した次第です。
  それでは、さきに通告しております質問をさせていただきます。
  1点目、健康のまちづくりの取り組みについて。
  生まれつき難聴の赤ちゃんを早期に見つけるのに有効として、国などが推奨する新生児聴覚検査、新生児スクリーニング検査とも呼ばれております、について、昨年度、新生児の約15%が受けなかったとする調査結果が日本産婦人科医会より報告されました。新生児聴覚検査は任意検査のため、受けなくてもいいのではと考える人もいるようですが、新生児の1,000人に1人から2人の割合で難聴が発生すると言われております。難聴の発見がおくれると、言語能力やコミュニケーション能力への障害が懸念される大事な検査であるため、産婦人科医会でも自治体に公費助成を求めていくとのことです。県内では、既に村山市が検査への助成を行っているようです。南陽市の状況をお伺いいたします。
  1点目、南陽市の新生児の受診状況は。
  2点目、受診には平均約5,000円の費用がかかるようですが、全額の補助をすべきと考えますが、市としての対応はいかがでしょうか。市長のお考えをお伺いいたします。
  ニュースキャスターの小林麻央さんが、乳がんにより34歳の若さで幼子を残し、6月に亡くなりました。彼女の闘病中の記録は世界中で反響を呼びましたが、乳がんと診断されたとき早期に標準治療を受けていれば、まだ元気でおられた可能性があっただけに残念でなりません。
  乳がんは、30歳から65歳までの女性のがんの中では1位を占めています。南陽市でも乳がん検診の必要性や市民の健康寿命をいかに延ばすか、また、財政的にも県内3番目に高い医療費の抑制のため、健康診断を進んで受けるような対策が講じられておりますが、現在の状況等をお伺いします。
  1点目、南陽市における特定健診の受診状況はいかがでしょうか。
  2点目、胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの検診状況はいかがでしょうか。
  3点目、検診率を上げるため、市民ぐるみの協力、例えば保健委員の採用なども必要ではないのでしょうか。
  4点目、若い人はどちらかといえばがんの進行が速いとされます。若い人の命を守るため、乳がん検診を30歳から行うべきではないかと考えます。市長のお考えをお伺いいたします。
  2番目、観光のまちづくりについて。
  今年度初めて2会場での開催となった第105回の南陽の菊まつりも、11月12日で終了となりました。残念なことに30日、花公園会場の菊花大会審査会終了直後、突然の突風で丹精込めて育てられた菊が400鉢以上なぎ倒され、閉鎖を余儀なくされました。無事だった菊だけでもぜひ見てもらいたいと4日から再開され、その後、市民の方、県内外からいらした多くの方に南陽の菊を楽しんでいただけたようでしたので、よかったと思っております。
  熊野大社周辺の宮内会場は、土日のイベントはもちろんのこと、平日も多くのお客様でにぎわい、若い人たちの活気も手伝い、新たな菊まつりのよさも感じられました。しかし、初めての取り組みで課題も多かったのではないでしょうか。
  第105回南陽の菊まつりは、市長としてどう総括されたのか。今後日本一の技と伝統の南陽の菊まつりをどのように守っていくのか、市長のお考えをお伺いいたします。
  また、宮内会場は若い人たちが頑張ってくれましたが、菊の花も足りなかったとの意見が多かったようです。菊花会の人たちの負担も考えると、市としての菊づくりの対策も必要ではないでしょうか。
  3点目、教育のまちづくりについて。
  先日、10月27日の山形新聞の一面に、「いじめ最多32万3,808件、小学校急増。重大事態400件」の大見出しが目に飛び込んできました。文部科学省の昨年度の問題行動、不登校調査結果の公表でした。心身に大きな被害を受けるなどの重大事態は前年より86件増え、自殺した児童・生徒は244人、そのうち10人がいじめに遭っていたと報告されております。
  山形県のいじめの認知件数は6,740件で、4年連続で過去最高、1,000人当たりの認知件数は56.6件で、全国平均23.9件の倍近くと大きく上回っております。県の教育委員会は、いじめを相談しやすい環境づくりによって認知件数が増えたと分析しているとのことですが、小・中学校の不登校も増えているという現実を重く受けとめ、しっかりした対策が必要ではないかと思われます。南陽市の状況をお伺いいたします。
  1点目、昨年は、4月から12月までの認知件数は小学校145件、中学校102件で、3月までの指導によりほぼ解消されたとの報告でありました。その後、今年度の状況はいかがでしょうか。
  2点目、不登校児童・生徒の今年度の状況はいかがでしょうか。
  3点目、重大事態や児童・生徒の自殺など、痛ましいことが起こらないよう、いじめや不登校対策の今後の取り組みをお伺いいたします。
  以上、誠意ある御回答をお願いいたしまして、私の壇上からの質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、教育のまちづくりについての御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので御了承願います。
  初めに、健康のまちづくりの取り組みについての新生児聴覚検査の1点目、受診状況についてでございますが、平成27年度までに、県内全ての分娩取扱医療機関で新生児聴覚検査が可能な体制となっております。
  受診状況については、平成28年度は223名中218名が受診し、受診率は約98%であり、全国値より高い受診率となっておりますが、今後も母子健康手帳交付や両親学級の機会に検査の必要性を周知してまいります。
  次に、2点目の受診費用についてでございますが、現在、受診費用に対する助成の予定はございませんが、新生児全員に検査を受けていただくよう、引き続き説明を行ってまいります。
  次に、健康診断の状況の1点目、特定健診の受診状況についてでございますが、平成28年度は受診率41.1%となっており、平成27年度の39.5%より1.6ポイント上昇しております。引き続き、被保険者の健康増進のため、受診率向上に努めてまいりたいと考えております。
  次に、2点目の胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮頸がんの検診状況についてでございますが、平成28年度の受診率は、胃がん検診は25.8%、大腸がん検診は37.3%、呼吸器検診(肺がん検診)は36.5%、乳がん検診は33.4%、子宮頸がん検診は23.5%で、前年度実績とほぼ横ばいとなっております。
  次に、3点目の検診率を上げるための市民ぐるみの協力の必要性についてでございますが、現在、本市では保健委員の制度はございませんが、受診率向上のため、よりわかりやすい広報、通知等で積極的な受診勧奨を実施するとともに、検診回数を増やすなど、受診者に配慮した検診体制の推進に努めてまいります。
  次に、4点目の乳がん検診の30歳からの実施についてでございますが、本市では、乳がん検診の対象者につきましては、国の指針に従い、当面40歳以上と考えております。
  なお、今後国の動向を注視してまいります。
  次に、観光のまちづくりについての1点目、菊まつりの総括についてでございますが、現在、菊まつり実行委員会内での総括や会計決算が示されていない段階でございますので、私の感想を申し上げさせていただきます。
  今年度の特徴といたしましては、第99回から開催してきた中央花公園の会場に加え、宮内会場を創設したところであろうと思っております。これまでの菊花品評会と菊人形を中心としたものとは違うものを、熊野大社を中心とした宮内会場で開催したいと実行委員会で決定されたものと聞いております。限られた予算の中での2会場での開催は、さまざまな工夫をされたことと思います。宮内会場では、地元中学校の協力や、青年会議所での新規イベントを菊まつり開催に合わせて実施していただくなど、観光としてだけではなく、地域づくりにおいても成果があったものと感じております。
  議員御指摘の菊花が少なかったという感想をお持ちの方もいらっしゃるように、さまざまな課題があろうかとは思います。実行委員会で十分協議をいただき、今後の開催に生かしていただければと存じます。
  また、この秋は10月に台風が週末ごとに2回もやってくるという悪天候に見舞われ、突風による事故で4日間閉鎖を余儀なくされました。あわせて御協議いただき、より安全なイベントとして開催できるための対策を講じていただきたいと存じます。市といたしましても、引き続き支援をしてまいります。
  次に、この伝統ある南陽の菊まつりをどのように守っていくかでありますが、菊まつりは100年以上の歴史を持つ非常に重要なイベントと認識しておりますし、菊づくりに携わる市民の方の思いや学校菊栽培などの郷土教育など、伝統が息づいた本市の貴重な財産と考えております。そのため、南陽菊花会の会員数の減少を踏まえて、昨年から玉菊のような初心者でも取り組みやすい菊の講習会を開催し、菊づくり人口の増加を図っております。
  また、今回の菊まつりの宮内会場では、現代的なフラワーアレンジメントを展示するなど、今までとは違った菊の楽しみ方を提案しており、さまざまな菊の楽しみ方を示すことによって、菊に親しむ人も増えるのではと考えているところでございます。
  次に、2点目の市としての菊づくりの対策についてでございますが、確かに菊まつりを長年開催している自治体では、行政機関や委託を受けた機関が菊を栽培し、菊花の確保を図っているところもあるようでございます。本市の場合は、菊花会にお願いをいたしまして、PR菊をつくっていただいておりますが、先ほど申し上げましたとおり、菊花会の会員も減少している状況となっており、PR菊や会場装飾菊も確保するのが難しくなることが想定されます。菊花は一年草で、十分な土地と手間が必要になりますので、耕作放棄地の活用や栽培委託による雇用などの側面も考えられます。今後さまざまな対策を研究しながら、菊まつりの方向性に応じた対応を考えてまいりたいと思っておりますので、御理解いただきますようお願いいたします。
  私からは以上でございます。
○議長  次に、答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  11番板垣致江子議員の教育のまちづくりについての御質問にお答え申し上げます。
  初めに、1点目の認知件数についてお答えいたします。
  今年度4月から7月までの間、市内の小・中学校でのいじめの認知件数は、小学校60件、中学校50件となっております。これらは指導によってほぼ解消しております。
  続きまして、本年度の不登校児童・生徒の状況についてお答え申し上げます。
  今年度10月末現在で、30日以上の欠席となっている児童・生徒は27名となっております。そのうち、指導の結果、登校できるようになっている児童・生徒2名を含め、登校日数が増えるなど望ましい変化が見られるようになった児童・生徒が5名おります。
  次に、今後のいじめや不登校対策に関する取り組みについてお答え申し上げます。
  本年、国や県のいじめ防止基本方針が改定されました。本市においても、現在、平成26年に作成した基本方針の改定作業を進めているところでございます。特に情報の共有に基づく組織的な対応の具現化を重点として、実効性のある方針を作成してまいります。
  また、現在、各校において実施されているいじめの早期発見、早期対応のための定期的なアンケート調査や個別面談、日記指導等による積極的な認知と適切な対応に取り組んでまいります。
  しかしながら、全国の事案を見ると、学校や教育委員会が捉え切れていない事案が、重大事態につながっている状況も見られます。そこで、先ほど申し上げました本市の認知件数につきましても氷山の一角であると捉え、みずから訴えられない児童・生徒、保護者がいることを想定し、それらを引き出せるよう、より組織的に対応してまいります。
  いじめ、不登校ともに、個々の案件にある背景は多様化、複雑化している状況にあります。その未然防止、早期対応については、学校・家庭だけではなく、地域や福祉分野の方々の御協力を得ながら、また議員の皆様の特段のお力添えをいただきながら、相談しやすい環境づくりや複線的な支援体制の確立にも努めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願いいたします。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  それでは、再質問に入らせていただきたいと思います。
  初めに、新生児聴覚検査について、南陽市では98%、223名中218名が受けておられるということで、そこはしっかりと受けていただいているということで、本当によかったなと思います。これは、先ほど答弁いただきました27年度までに全ての医療機関で受けられる状態になったということが大きかったのかなと思っております。
  ただ、これは今市のほうの考えでは、補助は考えておられないということでございますが、先ほども申しましたとおり、新生児のうちに聴覚検査をやりまして、そこで見つけないと、その後の治療がうまくいかない場合、子供たちが本当に言葉に不自由したり、コミュニケーションがとれなかったり、そういう状況が出てくるということで、これは本当に大事な検査なんだということは、国のほうもしっかりと言っております。
  日本産婦人科医会のホームページを見ますと、国は検査費用を一般財源で各市町村に交付している、助成するかどうかは自治体に任せている、このような文言が載っております。これを考えると、やはり一般財源の中だから何だかわからないというところがあって、やっていないというところが多いのかもしれませんが、ここは年々補助を出している自治体が多くなってきております。
  全員に受けてもらうためには、母子手帳の交付のとき、またその後の検診のとき、そういうときに補助券を皆さんにお渡ししているということで、やはりそういうものがあるということは、受けなきゃいけないんだという自覚が出てくると思うんです。その辺のところで、子育てを優先的に考えていただいている白岩市長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  白岩市長。
○市長  この件につきましては、この聴覚検査の必要性について、保護者の皆さんによく御理解をいただくというのが最も大切であろうというふうに思っております。今現在、南陽市におきましてはほとんどの方が受診していただいているという状況は、大変いいことでございますけれども、なおまだ未受診の方もおられると、そこについては、今後さらにこの必要性についての理解の浸透を図っていくということが、我々の大変重要な業務であろうというふうに感じているところでございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  確かに説明をして受けていただくということも大事かもしれませんが、やはり国のほうもそのようなことで補助を出しているはずです。ということであれば、やはり受診者の負担を軽くするためにも、そこのところは全員が受ける体制で、補助しますというふうな方向に持っていっていただきたいとは思うんですが、やはりそこは市長の考え次第だと思うんですが、補助に踏み切るということは全然考えておられないということでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  そこについては、私の考え次第というようなものでもないというふうに思うんですけれども、議会の皆さんの中でも、もしよろしければ御議論をいただいて、議会としての意見なんかも賜ればというふうに思っているところなんですけれども、そこについて残り2%の方、いかに受診していただくかということについては、費用の補助という手段もあろうかと思いますけれども、やはり私が一番大切と考えているのは、保護者としてそういった健康を守るということの必要性を御理解いただくということだというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  いろいろ考え方もあると思いますが、私としては、ぜひ受診者の負担を軽くするということで、また100%受けていただくためにも補助を考えていただきたいと、今のところはお願いするしかないと思いますので、そのようにお願いしたいと思います。
  先日、白岩市長は、身の丈に合った対話の市政の総括の中で、投資すべき最善の場合は投資する、そういう言葉もおっしゃっておりました。子育て、子供の将来がかかっているところでありますので、ぜひそこはしっかりと御検討をいただきたいと思います。
  次に、特定健診、今27年度、28年度ということでお知らせいただきましたが、28年度は27年度より1.6ポイント上がっていると。がん検診も、全て26年度から比べますと、28年度は上がっているということでございます。これは本当によい傾向ではないかと思っておりますが、この中で、やはり私は乳がん検診、子宮がん検診、ここのところが非常に大事なところではないかなと思います。これは女性にとって、本当に女性は生活に追われ、また仕事に追われ、検診に行けない方たちも多いと思います。そのために、やはり検診率を上げるための手段が必要になってくると思うんです。
  昨年、27年のときは、定例会でもお聞きしましたが、無料クーポン券を配って、受けなかった方たちに再勧奨の通知を出して、その結果はまだ始めたばかりでわからないんですがとありましたが、その無料クーポン券、そして再勧奨ということで、どの程度の成果が上がっているのかわかりますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣すこやか子育て課長。
○すこやか子育て課長  ただいまの質問にお答え申し上げます。
  乳がん、子宮頸がんの検診につきましては、無料クーポン券ということで、今年度も実施させていただいております。乳がんにつきましては40歳になられた方、子宮頸がんにつきましては20歳になられた方を対象としまして、郵送において送付してございます。
  検診につきましては、地区ごとに6月から12月まで実施しております。現在、途中経過の数字は持ってはいないんですが、今年度、これは県の事業になりますけれども、通常、検診は平日の実施ということになりますが、この乳がん、子宮頸がん検診につきまして、10月15日日曜日と10月21日土曜日に南陽検診センターにおいて、休日の検診というのも実施していただいているということでございます。
  なお、市報等につきましても、何回か広報でPRしておりまして、来年の1月1日以後につきましても、特定健診、これは国民健康保険の被保険者の健診でございますが、あとは各種がん検診等々につきましても広報をしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
  以上でございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  確かに、山形県のがん対策というところで、忙しい女性にお勧めです、自分のため、家族のため、大切な人のためにがん検診を受けませんかということで、休日に子宮がん、乳がんの検診がなされたようですが、人数的に何人ぐらい受けられたかというのはわかりますか。
○議長  答弁を求めます。
  すこやか子育て課長。
○すこやか子育て課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  休日の検診の数字ということでございますが、現在把握している件数では、それぞれ7件ほど受診されているというふうにはお伺いしております。
  以上でございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  乳がん検診、子宮がん検診ともに7人ということですが、定員的には15日が子宮がん50名、乳がん50名、21日が子宮がん20名、乳がん20名、このような定員枠があって7人というのは、非常に残念だったなと思っているところです。やはりもうちょっと若い人たちが知れるような広報の仕方をしっかり考えていただきたいなと思うんですが、市報に載ったということで、私も見させていただきましたが、本当に普通の検診のところに休日の枠がありますということで、ちょっと皆さんにお知らせするには、若い人たちはなかなか見られない状況のところにあったのではないかと思います。本当にここのところは、働いていてなかなか市報もよく見られない方たちなどに、しっかりと広報していただきたいと思いますが、それはちょっと要望にしておきます。
○議長  答弁を求めます。
  すこやか子育て課長。
○すこやか子育て課長  それでは、ただいまの件につきまして、若干数字を訂正させていただきます。
  子宮頸がん検診につきましては7件でございまして、乳がん検診につきましては10件でございました。大変失礼いたしました。
  それで、今回の定員について、今申し上げた数字は、南陽市にお住まいの方の数字ということで、南陽検診センター全体では、子宮頸がんが21件、乳がん検診が22件というような数字になってございます。
  以上であります。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  全体ではもっと多かったし、乳がんも10人いたということですが、やはり定員の数から見ると、まだまだ多くの方に受けていただきたい検診だったなと思っております。その辺で、やはり広報の仕方をもう少し考えていただければ一番いいのかなと思いますので、その辺はお願いしたいと思います。
  乳がん検診の30歳からの実施をしてはいただけませんかということで、南陽市のほうは国の指針に基づいて、40歳以上が対象だということでございますが、国の方針としてはそうなんですが、やはり30代から65歳までの女性のがんで1位ということは、30代の方も最近増えているということなんですね。そうしますと、やはり30代から受けていただくことが一番心配ないのではないかと思っております。先ほど、小林麻央さんの件もありましたが、やはり若いうちに、ちょっと心配でもなかなか行けなかったということになると、もう大変治療が長引いたり、本人も大変な思いをしなければいけないということで、大変な状況になるということで、できれば30歳以上にやっていただきたいと思っております。
  寒河江市も、もう30歳以上からやっております。県内7市町村でやっぱり30歳から、35歳からという検診を始めているところもありますので、ぜひその辺はしっかり検討していただきたいと思いますが、市長はいかがお考えでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  早期受診していただくことについては、そのほうが望ましいというふうに思っております。
  しかしながら、現在、本市におきましては、40歳以上ということを考えているわけでありますけれども、なお近隣市町等の動向も見ながら、今後もこの受診率であるとか、そういった必要な情報収集に当たって考えてまいりたいと思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ぜひそのような方向で、30歳以上の乳がん検診、これをぜひ進めていただきたいと思います。これは医療費の削減にも結びつくものと考えます。大変治療が長引くと、本当に金額的に、個人的にも大きく払わなくてはいけないし、市の財政のほうもかなりの負担をしているということを考えますと、早期発見、早期治療が一番いいと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思います。
  また、検診率を上げるため、市民の協力ということで、保健委員の採用などもと申し上げました。これは私たちも、力を入れている藤枝市に研修に行かせていただきましたら、1,000人からの保健委員にそれぞれ活躍していただいていて、静岡県では検診率が1位で、50%あるということでございました。あと、健康に対する関心も強く、メタボ率も少なく、がん検診の受診率も高い、そういうところに結びついているので、相談しやすい体制ということで、その保健委員のような体制もぜひ御検討いただければと思います。
  ちょっと時間がありませんので、検診関係はこの辺にしまして、菊まつりのほうに移らせていただきますが、先ほど実行委員会のほう、まだ集約がなっていないということで、市長の感想ということで、それぞれ宮内の菊まつりも違う観賞の仕方があったということで、よかったということでございました。
  私が2番目に申し上げている、市としてこの菊まつりを大事に思ってやっていくとすれば、今回宮内地区のほうは、かなり若い人たちに頑張っていただきました。花公園で昨年やったものとほぼ同じ予算の中から何分の1か、5分の1ぐらいですか、宮内会場に予算を回していただいて、何ができるかということで、宮内区の実行委員の方たちが、それぞれ工夫してやってくださったイベントがほとんどだったと思います。本当にそれぞれのイベントが若い方たちにも好評で、地域づくりということで、やはり宮内の方たち、また南陽市内の方たち、多くの方が来て楽しまれたというのは大変よかったと思うんですが、先ほど申しましたとおり、菊が足りなかった。それから本当にお金をかけてやらなければいけないところのフラワーアート展や花回廊、花回廊は青年会議所さんがやってくれたということでよかったんですが、その他もろもろ予算的なところが厳しい状況で、若い人たちが工夫をして、頑張っていただいたんですね。
  先ほど、本市としても菊花会の人たちにお花づくりを頼んでいるところがあって、会員も少なくなってということで、行政的にも何か耕作放棄地などの利用を考えてつくらなければいけないんじゃないかというところもありました。私も、宮内会場でぜひ菊まつりをやってくださいと言いましたので、菊の栽培がわからなくてはだめだと思い、初心者講習会に出させていただきました。うまくはできなかったんですが、菊花展のほうにも出させていただきました。本当に勉強になりました。
  そのような中で、やっぱり菊花会の人たちが、あの菊まつりを成功に導くために一生懸命やってくださっているんですね。玉菊も何千鉢近く必要だというときも、自分のうちの周りにもう本当に必死でつくっていただいていて、私それを見させていただいたときに、市民のために玉菊の築山なんかをつくっていただいて、私たち見るほうにとってはすばらしいなと言うだけなんですが、そのために自分の菊づくりにどれだけ集中できているかという心配もありました。そしてまた、その方たちが具合が悪くなったりすると、ほかの人に影響が行ったり、そうするとまたそこも大変だなというところをすごく感じたんです。
  それで、やはり実行委員会としてやるべきこともあるんですが、市としてももっと菊づくりにかかわっていかなければ、なかなかこの菊まつりをしっかりといい状況に、市民の方、また市内外から来てくださる方に楽しんでいただけないんじゃないかなというふうにすごく感じたので、そこのところを、笠間の菊まつりのように盛大にやるために、神社のほうが農園部を設けてやるとか、そこまではやれないと思うんですが、市としてもつくるところにもっと力を入れるための予算的なこと、いろいろ意見なども出すべきではないかと思うんですが、その辺、市長はどういうふうにお考えでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今年の宮内会場開催につきましては、本当に議員おっしゃるように、地元の若い方を中心に協力してくださる多くの市民の方がおられたと、そのおかげであのような限られた予算の中であっても、訪れた方々からは大変好評をいただいた菊まつりの宮内会場であったというふうに、私も心から感謝している次第でございます。
  そういった状況の中にあって、いかにこの菊まつりの課題に対応していくかということでございますけれども、議員おっしゃるような、市としてのもっと予算的にもさまざまな面で、恐らく人員的にもということだろうと思いますけれども、関与してということも、方法として考えられるわけでありますが、やはり何といっても、一番は板垣議員がやはり自分でやってみなくてはというふうな自発的な意思に基づいて、やってみようというふうな取り組みをされたことは大変すばらしいことだというふうに思います。いつの間にか行政が菊を準備しておりましたというようなことではなくて、板垣議員のような方に一人でも増えていただけるような意識の醸成、そういったものを市としてもできる限りの範囲内でやっていくべきではないかというふうに思っているところでございます。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  確かに意識の醸成、その辺も大事なところだとは思いますが、やっぱり短時間でそういう人たちが育てられるかというと、そこは難しいと思います。そこは市なり実行委員会と話し合って、どういうふうな形で菊を余計に育てるか、それに市側の予算的な補助もあったり、あと菊花会の人たちの協力があったり、そこはいろいろ話し合いを重ねてやらなければならない部分もあると思いますが、やはりそこのところは一番大事なところで、菊をどうやってまず育てて、うまく菊まつりに持っていくかというところは大事なところだと思いますので、実行委員会、そして行政側で話をしまして、ぜひ予算的にもいい方向に持っていっていただければと思います。
  また、菊人形としては日本一の菊まつりでございますので、そこのところも、やはり菊人形もぜひ余計にあったらという市民の意見もありますので、その辺もぜひ検討していただけたらと思います。
  すみません、時間がなくなりましたので、ちょっと教育のほうに移りたいと思います。
  先ほど教育長からいろいろお話がありまして、いじめの件数をお話しいただいたんですが、これは少ないからいい、多いから大変だというのもありますが、まず子供たちの捉え方、感受性の違い、そういうのがたくさんあると思いますので、ただそれだけでいいのかというところもありますので、まず先ほどいじめ防止基本方針の改定、これを市としても新たな取り組みとして、組織的な対応の具現化を進めていくということでありましたが、これは具体的にどのようなことを考えておられるのか教えてください。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤政彦学校教育課長。
○学校教育課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  平成26年に南陽市学校いじめ基本方針というものを策定しております。ですけれども、国のいじめ防止推進対策法等もありますが、議員御指摘のとおり、いじめも増えていると、深刻化していると、そういう現状にございます。そういったこともありまして法律の見直し、それに伴いまして県の基本方針が改定されました。それが11月27日に我々のほうにも示されたところでございます。それを受けまして、より実効的な方針を定めていくこと、そういった中で、やっぱり子供たちを見取る、それから一方的な指導にならない、そして学校だけではなく地域の皆様、例えば読み語り、あるいは学校訪問等々で子供たちと触れ合う場もたくさんあるかと思います。そういった複数の目で子供たちを見ていただきたい、そういったことも盛り込みながら、新たに市の方針を改定していきたいというふうに考えているところでございます。
  以上です。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  先生方の一方的な指導にならないように、地域みんなで応援していかなければならないということでございますので、このいじめ問題に、私たびたび質問させていただきます。いいとか悪いとか多いとかそれもありますが、やはり常に皆さんにこのことに関心を持っていただくためにも、私は常に聞いていきたいなと思っておりますので、そこのところを御了承いただきながら、学校側もいろんな大変な状況ではあると思いますが、しっかりと子供たちの意見を聞いて、一方的な指導にならないように、頑張っていただきたいと思います。
  ちょっと時間がないので、これ以上のことは。
  最後に、教育長にお願いします。
  「白竜湖」を聞いていただいてありがとうございました。市民歌「白竜湖」の作曲の安達先生と一緒でございます。3中学校の吹奏楽部が市民歌を演奏できるということで、ぜひ子供たちに歌っていただきたい、市民の皆さんにも聞いていただきたいと思いますので、それはお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長  質問ですか。要望ですか。
○板垣致江子議員  要望とさせていただきたいと思います。
○議長  まだ時間がありますが。
○板垣致江子議員  大丈夫でございます。ありがとうございました。
○議長  以上で11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。
  大変御苦労さまでした。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開を2時5分といたします。

午後 1時50分  休  憩

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