平成29年12月定例会

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午前11時05分  再  開
○議長  再開いたします。
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白 鳥 雅 巳 議員 質 問
○議長  次に、6番白鳥雅巳議員。
〔6番 白鳥雅巳議員 登壇〕
○白鳥雅巳議員  6番、保守・公明クラブの白鳥雅巳です。
  通告しておきました2項目について質問をさせていただきますが、まず初めに、私はさきの6月定例会一般質問にて、高齢者の運転免許証返納について質問をさせていただきました。市長は、高齢者の皆様に対し、免許証返納の適切な判断をいただき、また啓蒙活動や声がけをしていくと答弁されました。すなわち積極的に返納してくださいと、返納を推進しているように感じたわけであります。
  しかしながら、市内の個人医院や商店での買い物、またさまざまな用事について対応できず、困っている高齢者や障がい者の方々には、本当にこの現状の不便さを感じていることは周知のとおりでございます。これから、いや既に向かっている超高齢者時代、市内どの地域で生活していても、そのような不安や不便さを解消するための支援が求められているのではないかと感じております。そうした地域の切実な訴えに耳を傾けることも行政の仕事であり、思いやりではないかと思っております。
  その現実的な視点と問題意識を持って、通告した項目について、市長にお伺いをいたします。
  1つ目、市内巡回バス経路の不均衡解消と現状把握について伺います。
  これまでも市内巡回バスの運用について、何度か質問や要望をさせていただきました。特に西回りバスの停車場の位置や運行の時間帯及び路線の変更調整など、また経費削減に関し、市内4社あるタクシー運用の提言などをさせていただきましたが、そこで、これまでの市内巡回バスの3路線について、まだまだ運行計画や経費の問題、利便性など検討すべきことがあるのではないかと思っております。要するに、利用する方にとってはどうなのか、運行の時間帯は適切なのかなどなど、そのような利用状況について一定の検証が必要と感じております。さまざまな問題意識の視点に立って、次の3点についてお伺いいたします。
  1点目、市内巡回バス3路線それぞれの予算は適正なのか。また、利用されている方の声、すなわち、さきに挙げました運行の時間帯や停車位置などを管理している立場として、どのように把握されているのか。また、改善すべき点はないのか伺います。
  2点目、市内巡回バスの未運行路線・沿線について、たびたび問題提起がされております。その問題について検討されておられるのか、今後、この未運行路線地域で生活されている高齢者の期待・要望、それを市長はどのように応えていかれるおつもりなのかお伺いいたします。
  3点目、市長は施政方針において、子供を産み育てやすいまち、安心できる環境づくりをしていく、また、高齢者や障がい者が住みなれた地域で安心して生活できるなど施策を出されました。その地域間格差の解消を実行する決断が、今こそ必要と考えます。一般的に交通弱者と言われる高齢者や障がい者の足として、乗り合いタクシーやデマンドタクシーの運用を本格的に検討、実施すべきと思いますが、市長の見解を伺います。
  2点目として、訪問理美容サービスへの助成制度の確立についてであります。
  この制度の目的は、寝たきりで在宅介護が必要な状態となった高齢者や障がい者には外出が難しいため、手助けがないと理容や美容を利用できません。そのような理由から、訪問理美容として理容師や美容師に自宅に来ていただき、ヘアカットやパーマなどのサービスを受けるものです。しかし、訪問サービスには通常の料金とは別に出張訪問の料金もかかり、利用者には負担も大きい。そのため、利用をちゅうちょする場合も多い。
  このサービスの実例を挙げますと、長野県ではこの制度が全19市で実現し、利用者から喜ばれている。県内においては、米沢市、上山市、鶴岡市、酒田市、朝日町、庄内町などでこの制度が確立されており、また広がる傾向にあります。
  そこで、市長の見解を伺います。
  男女問わず、髪を整えることは誰もが享受する生活習慣であります。在宅介護を受けている高齢者や障がい者を抱えておられる方が気軽に利用できる訪問理美容がいかにありがたいことか、まして女性にとっては、特に髪への思いは一番ではないかと思います。その気持ちを考えて、思いやりのある福祉として、利用者の負担を軽減すべき制度の確立をぜひ前向きに検討すべきと思いますが、見解を伺います。
  以上2項目を、後ろ向きな検討でなく、前向きな御答弁をお願い申し上げまして、壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  6番白鳥雅巳議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市内巡回バス経路の不均衡解消と現状把握についての1点目、巡回バス3路線の予算、利用者の声の把握方法及び改善点についてでございますが、今年度のバス関係予算につきましては、3路線合わせて申し上げますと、概数で経費総額2,300万円、そのうち公費である市の補助金は1,730万円ほどとなっております。
  経費のほとんどがバス事業者への委託料でありますが、燃料費の高どまりに加え、記憶に新しいスキーバス事故等を受けての道路運送に係る法令の強化などによって、バス事業者の経費がかかり増しし、委託料は増加している現状にございます。市の補助金は、バス事業者への委託料から乗車賃等の収入を除いた額となりますので、乗降客数が減っている現状では、補助金も増加傾向にあります。
  このようなことから、現行の路線を維持するためのバス事業者への委託料は、3路線で総乗降客数2万8,000人、1日当たり110人を現に乗せていることを考えますと、やむを得ない適正の範囲ではないかと思っております。
  なお、公費である補助金をできるだけ削減するという観点から、市民の皆様にはさらに御利用いただけるよう、利用拡大が課題であろうと考えております。
  利用者の皆様の声の把握でありますが、御存知のとおり、3路線とも地域住民と市で構成するバス運行協議会が運行主体であり、その協議会において、路線や停留所などの御意見をいただいております。今年4月より、西部地区バスの路線を変更いたしましたが、その際、付近の住民の皆様にアンケート調査をし、「当面の利用は余り見込めないが、潜在的な将来の利用者がいる。」という結果に基づき、協議会で路線変更を御協議いただき、梨郷粡町・酒町地内を通過する夏季ルート、4月から11月についてのルートを設定いたしたところでございます。
  改善点でありますが、バス運行協議会におきましては、今のところ利用者の拡大という共通課題を除き、特に大きな問題提起はございません。
  なお、以前一般質問で白鳥議員から御指摘いただいたところですが、特に午後の便で空バスが見受けられます。これに関して、バス利用者の多くが公立置賜総合病院や南陽病院、また市内の開業医院への通院目的であり、南陽病院での接続という点を考えますと、現時点では必要便数であり、一概に非効率とは言えないのではないかと考えております。
  次に、2点目の未運行路線地域の検討についてでございますが、現在、沖郷地区において沖郷地区地域公共交通検討会を組織いただき、地域の現状と公共交通のあり方について検討をいただいているところです。山形市の先進地視察を実施し、年明けには検討会の意向を受け、地域交通に精通している方を講師に研修会を行う予定でございます。次年度、実証実験を行えるよう、取り組んでまいりたいと考えております。
  市といたしましては、地域のさまざまな声をお伺いしながら、真に必要とする地域交通を目指した地域の主体的な取り組みを引き続き支援してまいります。
  次に、3点目の高齢者や障がい者の足の確保の検討についてでございますが、介護保険制度や障がい者施策で救えない方々の足について、市といたしましては、地域のさまざまな声をお伺いしながら、真に必要とする地域交通を目指した地域の主体的な取り組みを引き続き支援してまいりたいと存じます。
  次に、訪問理美容サービスへの助成制度の確立についてでございますが、本市におきましても、これまで要介護者が理美容サービスを受けるための方法について、お問い合わせをいただくことがございました。その場合、行きつけの理美容所に出張サービスをお願いしたり、介護保険施設で出張サービスを受けるなどの方法を御紹介し、対応してまいりました。
  先般、山形県理容生活衛生同業組合南陽支部から、助成事業についての御要望をいただきましたが、助成制度についての御本人、御家族からの御要望は、これまで特にはございませんでした。
  現在のところは、助成制度の創設につきましては考えておりませんが、これまでの出張サービス等の対応について、より利用しやすいよう拡充できないか、施設などと御相談してまいるとともに、近隣市町村の動向も注視してまいりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ありがとうございました。
  こういった高齢者の足の確保については、私は何度も御質問をさせていただきました。そういった中で、改めてまた質問をさせていただくわけでございますけれども、まず1点目の巡回バス3路線のそれぞれの経費の関係、今のところ経費を削減しながらというようなことで御返答がございましたけれども、要は、基本的に予算の適正化がなされているかと。実際どうやったら経費を削減できるのか、実際空バスが走っている状況、以前にも質問をさせていただきましたが、そういった周りの方が見ているということは、昔から無駄だなと感じている方も結構あったと、今も多分あるんでしょう。
  そういった中で、そういう状況を出さない工夫といいますか、簡単に言えば、運行の本数の削減とか、発着のそういった往復の時間帯の見直しとかをすれば、多少不便はあるかもしれませんけれども、空バスで運行していくことは減るのではないかなと私は思っているわけでございます。そういった中で、経費も多少なり削減できていくのではないかなと私は思っております。
  民間企業においては、そういった無駄をとにかく省こうということで検討するわけですよね。利益を上げるための検討といいますか、こういった巡回バスでは、利益とかそういった関係はないわけでありますけれども、利用者の立場に立って運行しているんだという感覚ではあるかと思いますが、そういった利用者の目線、また周りの運行の状況を見て削減をしていくと、見直しをしていくということが肝要ではないかと思いますが、改めて市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員が御提言されている、より予算を適正化するためにもそういったあり方を見直すということの考え方については、私も同じ考えでございます。この場合のバスの運行についてでありますが、現在運行されている本数、時間帯、それについては、先ほども申し上げましたけれども、バス運行協議会、地域住民の皆さんと市で構成するこの協議会の中で決定されているものでございます。そうした意味では、今現在の状況をこの協議会を構成する地域の皆様に適切にお示しをして、市としても予算を適正化したいという思いについては、これは常に持っている思いでございますので、そうした状況をしっかり御報告をしながら、地域の皆さんと一緒に考えていくべきことかなというふうに思っております。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  協議会でそういった意見が出されて、協議をして決定しているということであれば、また提案といいますか、そういったことについても、こういったことでどうでしょうかというような検討を協議会に諮っていただいて、本当に無駄を削減するような工夫をみんなで考えていただければ、経費の削減、予算の縮小ができるんじゃないかなと私は思います。できるかどうかはちょっとわかりませんが、していただきたいなと思います。
  ただ、やっぱり地元の人は、本数が走ればいつでも乗れると。これは悪い意味で言っているわけじゃないですよ。利用する方にとってはいいことかもしれませんが、本数が通っていれば、この時間帯に停留所に行けば乗れるよねという考えであれば、それは出ていてもいいわけですよ、利用者にとっては。ただ、経費削減から考えれば、そういったことだけではまずいのではないかと私は思っていますので、それをひとつ検討していただきながら理解を得て、協議会のほうにも諮っていただければなと思っております。その点について、再度市長の考えとしてはどうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  議員の御提言は、それも地域の代表者としての御提言でございますので、そういった議員からの御提案があったことも踏まえつつ、協議会とその点についても話し合いを、意見交換をしてまいりたいと存じます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ぜひそういうふうに対応していただければなと思います。
  聞いた話でありますけれども、たまたまだったとは思うんですが、高齢の方が停留所まで乗ろうとして行ったんですが、時間帯が合わなかった、間に合わなかったと。途中で後ろからバスが来た。停留所はまだ先だと。手を挙げました、とまってくれ、乗りたいと。だけれども、運転手さんは、やっぱり停留所という位置が決まっているので、そこで手を挙げても、うーんという感じで眺めて、停留所まで行ったと思うんです。ただ、そのお年寄りは乗れなかった。これが東だったか北だかちょっと忘れましたが、そういった意見がございました。
  要するに、お年寄りは、時間帯を考えて行ったはいいんだけれども、やっぱり歩くスピードが、つえをついていたりしますと、気持ちだけは前には行くんですが、なかなか間に合わない。そうしたところで、停留所までたどり着けないとなってバスが行ってしまうと、また何時間か待たなきゃならない。そういった不便さを解消するということは、どこかの町か村でもやっていますが、例えばフリーで手を挙げて乗り降りできるようなシステムづくりができないのかなと、ちょっと考えてはいるんです。そういった話を聞いたので、できるかできないか、ちょっと検討できるかをお聞きしたいんですが、どなたに聞いたらよろしいでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長 ただいまの御質問にお答えいたします。
  今現在の3路線の許可形態がフリーバス化になっていないというふうなことでございますので、今議員のおっしゃられたようなことについては、なるべくお応えしたいという気持ちは十分あるんですが、許可行為のバスでございますので、実際の運用の中でいろいろと意見交換を、バス事業者とはしておりますけれども、今現在はそのようになっています。
  なお、フリーバス化してはどうかというふうなことでございますけれども、路線バスが許可をもらうためには、例えば道路幅員ですれ違う幅員を十分確保しているかとか、そういういろいろな障害がございまして、手を挙げたらどこででもとまれるという、そういった道路状況にもないことなどもありますので、その点については慎重に検討をする必要があるのではないかなというふうに思っております。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  わかりました。
  いろいろな規制があるということでありますけれども、区間によって、例えば国道で車がばんばん走っているといったところで、手を挙げてとまれというのもいかがなものかと。やっぱり路線ごと、区間で検討できるものであれば、していただければ助かるのではないかなと思いますので、ぜひ検討していただきたいなと思います。
  話は変わりますけれども、過日、民生児童委員の意見交換会に参加させていただきました。市長も参加をしていただいたわけでありますけれども、そこで同じような意見が出されました。バス停がやっぱり遠いと。それと、高齢者がそこまで歩いていくのも大変だという意見が出されたわけであります。自宅から100メーター、150メーター離れたところにバス停があった場合、その停留所に行くのに難儀していると、そういったことも聞かれたわけであったので、今のような質問をさせていただきました。
  次ですけれども、巡回バスの未運行路線・沿線、いわゆる大橋地区から例えば砂塚経由、そういった路線については、たびたび問題提起がされておりました。西、東、北と3路線があるにもかかわらず、何で南のほうがないのだと、そういった意見はかなり以前から問題提起はされておりまして、やっぱり考えれば不公平でしょうというような意見はあったわけです。西だと利用者というのは、総合病院とかそういった関係が多いんでしょう。北とか東となると、商店街のほうに来ると用足しもできるということで、その点では利用している方はいいのかなと思いますが、全くない地域にとっては、そこに行くには、家庭状況をちょっと考えますと、若い人はもう共稼ぎで仕事へ出ていって、日中高齢者が残されていると。そういったときに、ちょっとした個人病院に行ったり、買い物をしたいなといったときには、必ずタクシーを呼んで行かなきゃならないわけです。そうすると、やっぱり金銭的な負担、そういったことを考えると、本当にそこに巡回バスとかそういったものがなくちゃいけないと私は思うんですが、何でそこにできないのかなと。以前からあったわけですが、そういったことに関して、市長は南の路線についてはどのようなお考えをしているのか、改めてお聞きをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  南の地域につきましては、最も問題なのは、その路線の設定がしづらい道路状況にあろうかというふうに思います。東側、中川地区からは真っすぐ病院方面へ向かってくると、そして北部からも真っすぐ病院方面に向かってくると、そして西部バスについては、置賜総合病院のほうに真っすぐ向かっていくというような設定しやすい路線であったことから、その3路線については設定されておりますけれども、南側、沖郷地区については、例えば川西町との境の関根地区からずっと真っすぐ来るだけでは済まないというような、非常に複雑なルートを非効率的にめぐってこなければいけない、あるいは複数の路線を設定しなければいけないということがあって、以前行われた沖郷地区における市民バスについては、余り運行状況が芳しくなかったというようなことだったかというふうに伺っているところです。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  全くそのとおりだと思います。
  でもやっぱり冬期間、これから降雪期になりますよね。なおさら不便さを感じるわけです。だから、私は3点目の乗り合いバス、乗り合いタクシー、デマンド、先ほど市長は、来年度予算をつけて試験的にというようなことで言われました。そういったものが本当に必要になってくるんですよ。やっぱり路線が複雑化している、そこにバスは回せませんと、もう現実なんです。だから、そういったときのそういった人たちのために、やっぱり乗り合いバスとかデマンドタクシーが必要になってくると、これは前から思っている課題であって、議長も質問を以前されましたけれども、そういったのが地域の要望なんですよ。だから、試験的にやるのは結構でありますが、実質やっていただきたい。ただ、これは民間、例えばその地域の方たちで勝手にやってくださいよと、そうしたら行政が手助けしますよという形ではまとまらない。これは行政がやっぱり主導してやっていくべきだと私は思うんです。そういった対応がされることに対して、恩恵といいますか、行政のありがたみというのは感じてくるのではないか、そう思われるんじゃないかなと私は思うんです。やっぱりお年寄りが今住んでいるところで安心して生活できるという、そういった目的を行政が主体となってやっていく、これがあり方なんじゃないかなと私は思います。だから、実際その地域に任せるんじゃなくて、行政が主導を握ってこうだこうだとまずやっていくと。
  私は、壇上でも過去に申し上げましたが、南陽市に4社タクシー会社がある、そしてそういったタクシー会社の協力を得て、各路線に時間帯とかを決めてやったらいいんじゃないですかと提案をいたしました。そのときには、市長はそういったいい考えもあるねというようなことだけで終わってはいましたけれども、高畠町については、今現在デマンドをやっていますよね。3社のタクシー会社がそれぞれやっているわけです。北部、南部、中心街と、そういったことで、ずっとこう平成17年かな、そこら辺からやって、ある程度実績を積み重ねていると。利用者にとっては買い物、病院、もろもろの用事、そういったことに本当に喜ばれているという現状がある。そういった高畠町の取り組みなども、一言聞いていただくとかしていただいて、やり方とかを研究していただいて、実際に行政が中心となってそういった方々に手を差し伸べていくという考えと、私は思っておるわけでありますけれども、市長の考えはいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  白鳥議員のおっしゃるような、行政が主体となってというやり方が適切なケースももちろんございます。地域やその交通環境、それから住民の構成、さまざまな要素によって、その場所その場所で適切なやり方というのは、異なる方法があるのではないかというふうに思っております。
  また、行政が主体になるということであれば、例えば、従たる団体として地域団体にもかかわっていただいてとか、いろんなやり方があると思いますけれども、もう行政が完全にしつらえてお膳立てをさせていただき、そして地域にこういうものができました、さあどうぞお使いくださいということが適切な場合と、それから、地域の方々に主体的に考えていただいて、本当に必要な便数であったり運行形態であったり、そういったものを主体的に地域がやる中で、行政としてはできる限りの最大の支援を行うと、そういったやり方が適切な場合もあろうかというふうに思います。ちょっとやって、乗る人が少なくて、余り利用されなくて失敗しましたというようにならないようにするためには、やはり地域の皆さんにも主体的に参加していただいて、行政としてはそれを最大限支援していくというやり方が適切な場合もあろうかというのが、私の考えでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  行政が一括してと、私申し上げましたけれども、実際、行政で一括してやるということは不可能かと思います。言った手前、ちょっとあれなんですが。高畠町の場合は、商工会だか観光協会だか、ちょっと忘れましたが、そこが一応まとめていると。南陽市であれば、例えば社協とか、そういったところが窓口になって考えると。
  ただ、無駄とかは私はないと思うんですよ、巡回バスよりは。一旦予約をとって行くと。もしその日の利用がなければ、タクシーとして利用できるわけです、会社自体は。だからそういった無駄な空走りはないと。あらかじめ、例えば前の日とかに予約をとって、そこに行くということで回るわけですから、そこには余り無駄は発生しないと思うんです、巡回バスと比べて。時間的に動いているものと、予約が来て迎えに行くのと、その違いはかなり大きいのではないかなと私は思っております。
  であるならば、やはりさっきの経費の削減からそういったものを引き出して、例えば、なるべく負担を最小に抑えながら、手だてというか、市民の要望に応えるべきではないのかなと私は思っているんです。社協であれ、まとめる窓口がどこになるかは検討していただきまして、そういったことをやっていくことが、今後お年寄りが増える中で必要になってくると。停留所まで歩いて行くにも大変だということに対しては、そういった手だてを検討していただきながらやっていくのがベストなんじゃないかなと、やっぱり住みやすいまちになるのかなと思います。そのような考えを持っているんですが、改めて市長の見解を伺いたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  できるだけ無駄な、無駄といいますか、余り利用されないものにしない、しっかりと必要なものとして、持続可能なものにしていくために大切なこととして、私考えているのは、やはりその地域のニーズについては、その地域の皆さんが一番知っているということでございます。この問題については、デマンドのあり方もさまざまあるわけでありますけれども、地域の皆さんからも、よくよく御自分がこういったことが地域としてはできると、だからタクシー業界の皆さん、そして行政が一緒になってそういった仕組みを構築していこうというような、地域の熱意といいますか、今後の展望なんかも地域全体で住民の皆さんに共有してもらいながら、持続可能な仕組みをつくっていきたいというふうに思っているところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  地域は、あくまでも望んでいるわけです。ですから、そういったことについての熱意を市長に受けとめていただいて、積極的に行政としてかかわっていただいて、やっていただければと私は思います。試験的に運用されるのは結構でございますが、実施に向けて頑張っていただきたいなと思います。
  次に、訪問理美容についてお伺いをいたします。
  要するに、在宅介護、寝たきりの高齢者、また障がい者に対して、床屋さん、パーマ屋さんがそこに出向いてカットやパーマをすると、そういったことでありますが、理容組合、美容組合、いろいろあるわけでございますけれども、そこに行ってカットして、実費はもらうと、けれども、ボランティア的なことで、呼ばれれば行ってカットをしていると、今現状はそういった組合のやっている状況だろうと。
  先日、美容を経営されている方からいろいろな相談、こういった要望を出されて、聞いてどうなんだろうと私も調べてみました。そういった中で、実際に伺ってカットはやっていますけれども、その出張をするためのガソリン代だとか、例えば店を抜けていくと、そういった負担、要は出張料金について、市として検討していただけないかということでありました。
  実際に、南陽市内の組合が現在7店舗ぐらいあるんですか、美容については。米沢は81店舗ぐらいあるんですよね。そういった中で、連絡をとりながら要望に応えるために、いろんな場所に要望があれば行くんですが、そのための出張料金、それを何とか負担していただけないかというのが大まかな要望だったと思います。
  県内でいろいろやっているわけですけれども、米沢では1回2,000円と、これは自治体によってばらばらです。この2,000円というのは、金額的に2,000円というようなことで、ただ回数券、多分年間にそういったことができますよというのは、大体4回から5、6回の助成というような形でとられているのが多いかと思います。
  県内で申し上げますと、朝日町については出張費が一律2,000円、あとそういった施術については実費をいただくと。あと庄内町、酒田市には、出張費負担を市でやっていると。ただこれは回数券で、年6回とか5回まで。鶴岡市については、出張費は1,000円、利用回数は年6回までと。町内の指定業者、市で定めたそういった届け出があって、許可した業者にそれをお任せするというような仕組みみたいであります。
  そういった仕組みが県内でも少しずつ各自治体で、福祉についての助成といいますか、手助けといいますか、そういったことの一環として、頭髪とかそういったことに関する補助を進めているということがありますが、改めて市長の見解といいますか、そういった仕組みについて、再度お伺いをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  なかなか理美容所に行けない方について、そういった仕組みがあることについては、あれば大変望ましいことであろうというふうに思っております。これができるかできないかということについては、その自治体の財政状況、その他さまざまな社会的な公共サービスの状況を総合的に勘案した中での判断ということになろうかというふうに思っております。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  財政状況、そういったるる問題は多少あるかもしれません。そういった中で、例えば介護施設に入所されている方のサービスは、個人の床屋さんなり美容師さんなりがボランティアで行っている方が結構おられると思う。ボランティアと、そういったことに分けるとまたちょっとあれなんですが、やはり在宅をしている高齢の方、例えば要介護4とか5とか、本当に動けない、連れてもいけないような状況に対して、やはり来ていただくための理美容師さんの負担軽減とかをちょっと考えていただければなと、そういった意味で質問させていただいておるわけでありますけれども、これは福島市の例でありますけれども、主に寝たきり高齢者の方への出張費を助成しますという、対象とするのは、介護保険の要介護認定で介護4または介護5と認定された方、また高齢者のみの世帯、それに準じる世帯で、心身の障害等の理由により、理容店や美容院に行くことができない高齢の方というようなことが決められております。
  また、助成額については、調髪料については自己負担だと。ただ、出張料については1回につき1,000円、これは利用券により市が助成をすると。申請から実施までの流れとしては、申請書の提出、これは市の福祉課、最寄りの地域包括支援センター、在宅高齢者等支援事業申請書という名目であるようですが、それを申請していただくと。助成決定となった方へ利用券を送付しますと、1人当たり年に利用券4枚、1枚1,000円ですから4,000円というようなことを、改めて利用券を配付すると、そういったことが決められておるようであります。
  理美容業者への申し込みというんですか、申請者は、市が指定した理容店また美容院、それのみが助成該当となるんだということを、福島市ではしているようです。料金の支払いについては、施術のものについては支払ってくださいと、利用した方は。市が指定した理美容店についてのみ助成をすると。だから、全部に割り当てるんじゃなくて、指定した理美容店について市は1回1,000円を、福島市の例ですよ、年4回ないしは5回助成しますといった仕組みにしている。
  実際、在宅介護の方がどのぐらいいらっしゃるかはちょっとわかりませんが、予算的にどうなのかちょっと想像できないわけでありますけれども、そういったことを勘案して、市が指定する理美容店ということを考えれば、不可能ではないのかなと私は思うんですが、その点について、市長、どうでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  それが可能かどうかということは、持続的にその財源を将来にわたって確保できるかということが確信できれば、可能であろうというふうに思います。やはり1回始まれば、それというのはすぐやめるというわけにはいかないわけで、継続的に経常的な支出になっていくということを考えますと、そういった見通しが立った状況でさまざまな自治体で今現在行われているものかというふうに感じて、伺っていたところでございます。
○議長  6番白鳥雅巳議員。
○白鳥雅巳議員  ぜひ、実際予算編成についても、例えば今やられている予算執行の中であっても、無駄とは言いませんが、これは予算はこう組んだけれども、これだけ余りましたと、いろいろあるじゃないですか。実際それが1,000万円かかるとか2,000万円の話では多分ないと思うんです。多分二、三百か、わからないですよ、適当に言いませんけれども、金額的にはそんなに財政を圧迫するようなことではないと私は思うんです。だから、そういった福祉的サービスについて少し考えていってほしいということを思っております。
  ですから、このことについて1,000万円予算をとらなきゃならないとか、そういったことではなくて、今実際在宅介護をしている世帯数を把握すれば、例えば掛ける年4回として、1,000円だとすれば、簡単に出るわけですから、プラスアルファですれば。そういったことを計算することは簡単だと私は思うんです。だから、はじき出した金額がこれは5,000万円もかかるとなれば、おいおいとそういった感じにはなるかと思いますが、そうでなければ、今広がりができているわけですから検討していただいて、これだったらできるよねというような方向で進めていっていただきたいと私は願っております。
  そういったことを望んで、私もまたいろいろこういった業者さんにも意見を聞いて、改めてまた質問をさせていただく機会があるかと思いますので、ぜひよろしくそちらの方向に向けてやっていただければと思います。
  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  以上で6番白鳥雅巳議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開をちょうど1時といたします。

午前11時55分  休  憩

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