平成29年12月定例会

───────────────────
午後 2時05分  再  開
○議長  再開いたします。
───────────────────
島 津 善衞門 議員 質 問
○議長  次に、2番島津善衞門議員。
〔2番 島津善衞門議員 登壇〕
○島津善衞門議員  2番、保守・公明クラブ、島津善衞門です。
  11月12日で第105回の菊まつりが終了しました。菊人形とともに菊栽培愛好者の方々が丹精込めて育てたすばらしい菊が展示されました。宮内熊野会場のフラワーアートも好評でした。また、各小学校の子供たちが育てた菊の花が地域の商店街を色鮮やかに彩り、菊まつりを盛り上げてくれました。
  残念ながら、中央花公園会場では10月30日の突風被害により、翌日の31日から3日までの4日間、閉鎖となりました。けがを負われた方にお見舞い申し上げるとともに、徹夜での解体作業や復旧作業を担ってくださった皆様に感謝申し上げます。
  このような被害は過去に記憶がありません。近年は異常気象が全国で発生しており、想定外の事象であったと思われますが、あってはならないことですので、今後はさらに安全に留意して美しい菊の花を思う存分楽しんでいただける環境の提供を願います。
  では、さきに通告しております各項目について質問いたします。
  1、初めに、環境衛生事業(一般廃棄物)について伺います。
  環境衛生事業は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律により実施されています。この法律は、産業廃棄物処理法や廃掃法と略されており、廃棄物の排出抑制と処理の適正化により、生活環境の保全と公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律です。
  廃棄物分類では、一般廃棄物と産業廃棄物があり、さらに一般廃棄物にも家庭用と事業所としての区分があり、さらに、不法投棄や生活排水・湾岸漂着物対策に関しても環境衛生事業となります。このたびの質問は、家庭から排出される一般廃棄物、いわゆるごみを中心にお伺いしたいと思います。
  家庭から排出されるごみは、人口減少が推計され、長期的には排出量は逓減すると思います。また、同時に少子高齢化が進むことから、世帯の構成も変化し、ごみ出し困難者や介護用品等の廃棄物の増加など、ごみの質に対応した収集・処理体制の構築など、影響を及ぼすことが想定されます。今後の人口減少社会の流れで大きな影響を受けることは避けられないと思われますので、この取り組みについてお伺いいたします。
  (1)一般廃棄物(家庭ごみ)について。
  ①傾向と課題。
  29年度市民課のしおりのごみ搬入量の推移を見ますと、可燃ごみ、不燃ごみ、ペット・プラ容器は26年度をピークに減少傾向にあり、一方で粗大ごみは年々増加しております。このデータをどのように分析しているかを含めて、傾向と課題をお伺いします。
  ②千代田クリーンセンターの受け入れ状況。
  千代田クリーンセンターでは、有料で自己搬入の受け入れを行っています。自己搬入できるものは、家庭から出た可燃性・不燃性ごみや引っ越し・大掃除で出た大量のごみ、家庭から出た粗大ごみ、特定業種を除く事業所の可燃性ごみなどです。平日はもちろんのこと、土曜日や年末にも搬入可能日があります。
  ごみ収集カレンダーで確認したところでは、今年度は4月1日、8月12日、12月29日の3回です。平日に搬入できない事情のある方にとり、大変ありがたい行政サービスです。多くの組合地域の方が利用なさっておられるようですが、この受け入れ状況をお尋ねします。
  (2)不法投棄について。
  不法投棄とは、その言葉の意味するとおり、違法に物を捨てる行為であり、道路への空き缶等のポイ捨てから、山林へのごみ捨て、産業廃棄物の投棄などさまざまなケースがあります。自分の土地だったら不法投棄にならないと誤解されている方もいるようですが、他人の土地でも自分の土地でもごみを捨てる行為は決して許されるものではありません。
  ①現在の状況と課題をお尋ねします。
  ②ごみの投棄は量の大小ではなくモラルの問題です。今後の取り組みを伺います。
  (3)災害時対策について。
  ①南陽市地域防災計画での対応をお尋ねします。
  南陽市地域防災計画の災害廃棄物の処理体制では、平常時から整備する必要があるとし、災害廃棄物の一時集積場所をあらかじめ選定しておくことや、建設業者団体や、その他協力応援を求める団体と協定を締結するなど、体制の整備を推進するとしています。本年7月4日に、南陽アメニティ企業体と大規模災害時における災害廃棄物の処理等に関する協定の締結を行いましたが、現在の取り組み状況をお尋ねいたします。
  (4)3Rの推進について伺います。
  3Rとは、リデュース(発生の抑制)・リユース(再利用)・リサイクル(再使用)の略称です。山形県では、第2次山形県循環型社会形成推進計画を策定し、「全国一ごみの少ない県を目指して」と「リサイクル等の循環型産業を振興する」という基本目標を掲げ、廃棄物の3Rを実践する県民運動を展開しております。
  また、政府は廃棄物を貴重な資源やエネルギー源として一層有効活用して天然資源の消費を抑制するという新たなステージへと進むため、平成25年5月、第三次循環型社会形成推進基本計画を策定しました。
  当市としても、廃棄物の3Rを推進し、関連産業の振興を図るとともに、適正処理を行うことが重要です。そして、私達のふるさとの緑あふれる自然を将来の世代へしっかり引き継いでいくための努力が必要とされております。当市の現在の状況と課題について伺います。
  2、介護マークの普及について。
  29年4月1日の市報にも周知の記事掲載がありましたが、介護中に周囲からの誤解を受けるのを防ぐ介護マークの普及が進んでいない状況にあると思われます。自助・共助の観点からもさらなる理解と協力を得て普及すべきです。
  ①現在の取り組み状況をお尋ねします。
  ②今後の推進について伺います。
  3、施政方針の総括について。
  市長就任時より掲げている「身の丈に合った対話のある市政」に対する市民の理解をどのように捉えておられるか伺います。
  以上の御答弁をお願いし、壇上からの質問とさせていただきます。終わります。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  2番島津善衞門議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、環境衛生事業(一般廃棄物)についての一般廃棄物(家庭ごみ)の1点目、傾向と課題についてでございますが、ごみ搬入量の現況は生活系の可燃ごみ及び資源ごみともに減少している状況でございます。
  市内家庭から搬出され、千代田クリーンセンターで処理される量は、可燃ごみ、不燃ごみ、ペットボトル、プラスチック容器包装を合わせると、平成27年度9,921.6トン、平成28年度は9,470.9トンの搬入量で、4.5%の減量となっており、年々搬出量は減少傾向にあります。
  今後も引き続きごみの搬出抑制やリサイクル推進運動について、市報やごみ分別カレンダー等でPRしながら、減量化に向けた啓発活動を推進してまいります。
  次に、2点目のクリーンセンターの受け入れ状況についてでございますが、土曜日、日曜日及び祝日を除いた平日の受け入れ時間は、昼の1時間を除く午前9時から午後4時までとなっております。また、今年度における休日等の生活系直接搬入受け入れ回数は、今年度予定されている12月29日を含め3回実施し、来年度におきましても同様に年3回実施する予定と伺っております。
  次に、不法投棄についての1点目、現在の状況と課題についてでございますが、ここ数年はテレビ、冷蔵庫等家電製品の大規模な不法投棄は減少しているものの、山間部や空き地、道路沿い等へ生活系家庭ごみが大量に捨てられている実例が多く発生しております。特に多いのは、車から道路沿いへのポイ捨て行為で、年々増加傾向にあり苦慮している現状でございます。
  次に、2点目の今後の取り組みについてでございますが、現在、各地区に不法投棄監視員12名を委嘱し、各地域において日常の不法投棄パトロールと多発地区中心とした強化パトロールを実施しております。
  また、市衛生組合連合会と連携を蜜にし、不法投棄防止看板やソーラーライトの設置、のぼり旗を掲げるなどの防止策を講じているところでございます。
  今後につきましても、関係機関、団体と情報を共有し、不法投棄されにくい環境づくりときれいなまちづくりに努めてまいりますので、御理解を賜りたいと存じます。
  次に、災害時対策についての南陽市地域防災計画の対応でございますが、市の地域防災計画における大規模災害時の一般災害廃棄物の処理は、生活ごみ等を迅速かつ適切に収集処理し、生活環境の保全を図るとされており、具体的内容といたしましては、必要な人員、運搬車両を確保し、円滑な収集を行うとなっております。
  御承知のとおり、本市では平成25年、26年と2年連続で大規模水害に見舞われ、特に26年は赤湯市街地や漆山地区等で多くの住宅浸水被害が発生、その住宅系一般廃棄物処理量は全体で480トンと膨大な量となり、過去に経験のない中で処理対策に当たった経過がございます。
  このような記録的な大規模災害を教訓とし、また今後発生する災害に備え、地域防災計画をより一層具体化し、実効性のあるものにするため、本市では今年7月4日に市内の一般廃棄物収集運搬業の許可を受けている企業6社で組織する南陽アメニティ企業体と災害一般廃棄物の処理等に関する協定を締結し、それぞれの役割や処理方法等について書面化したところでございます。この協定締結によりまして、今後大規模災害が発生した場合には、迅速で効率的な災害廃棄物の処理対策が可能となるものと捉えております。
  次に、3Rの推進についての、現在の状況と課題でございますが、現代社会は天然資源を使って大量に生産し、大量に消費し、大量に廃棄する仕組みの中で、豊かさと便利さを求めている現状にあります。ごみは出さない、繰り返し使う、再利用するという3Rの推進は、地域や家庭にまだまだ浸透していない状況にあると認識しております。
  今後も市衛生組合連合会を中心に関係団体と連携しながら、地域や家庭におけるもったいないと思う心の醸成と日常から実践できるごみの減量、資源化を推進してまいりたいと考えております。
  次に、介護マークの普及についての1点目、現在の取り組み状況についてでございますが、介護マークは、介護者が異性用のトイレに付き添ったり、下着を購入したりする際に、周囲から偏見や誤解を受けることがないよう身につけるものでございます。本市では、首からかける介護マークカードを希望者に対して交付する体制を整えており、今年4月1日号の市報で介護マークについて周知しておりますが、現在までのところ希望する方はなく、交付実績はございません。
  次に、2点目の今後の推進についてでございますが、現在、要介護者の増加に加えて、高齢者のみの世帯が増加しております。そのため、妻が夫を、または夫が妻を介護するケースが増えることが見込まれます。今後、市報だけではなく、介護支援専門員等を通じて十分な周知を図りながら、必要な方に対して介護マークカードを交付し、精神的な負担を少しでも軽減できるよう努めてまいります。
  次に、施政方針の総括についての「身の丈に合った対話のある市政」に対する市民の理解についてでございますが、私は持続可能なまちづくりを進め、将来の世代にしっかり引き継げるよう、身の丈に合った対話のある市政を基本姿勢に据え、公約の実現と諸課題の解決に全力を尽くしてまいりました。
  これまでの市政運営を通して私が一貫して申し上げてきました「身の丈に合った対話のある市政」とは、市を取り巻く環境や財政状況をしっかり把握した上で、既存施設の有効活用等を図りながら、市民の暮らし、生活に密着した事業に重点投資をし、市民の皆様の幸せと市民福祉の向上を図っていくというものでございます。
  市政をあずかる者として、将来の予測し得るあらゆる状況に対応できるよう、しっかりとした見通しを立てながら市政を運営していくことが肝要かと思っておりますので、改めて市民の皆様にも御理解いただければと思っております。
  今後も引き続き身の丈に合った対話のある市政を基本姿勢に据え、市政運営を推し進めてまいりますが、投資すべきが最善である場合には果断に行動し、その都度、市にとって最善の道が何かを判断してまいりながら、市政の舵取り役としての職務に精励し、市民の安心な暮らしを守ってまいる所存でございますので、議員各位の御理解と御支援を賜りますようお願いを申し上げます。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  それでは、順番に沿って再質問させていただきます。
  まず最初に、廃棄物の処理量で千代田クリーンセンターに搬入した量の報告がありましたが、この量というのは県のレベルでいうとどのようなものなのかなというふうなことで、県の市町村別1日当たりのごみの排出量とか、家庭系ごみの排出量、それから資源化率、こういうのを、県の中における南陽市の状況というのはわかりますか。わかったら教えていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  それでは、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。
  まず、量でございますが、先ほど市長からありましたように、総量、1人当たりともに、現在、南陽市は減少傾向にあります。
  それで、御質問の本市の排出量ですけれども、県内における順位では、35自治体中20位台となってございます。また、量では1人当たり若干上回る量となっておりますので、という状況でございます。
  なお、27年度の統計ですけれども、県平均が1人1日当たり927グラム、本市は930グラムとなってございます。
  以上です。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  今、御答弁いただいたとおり、全体的な1人当たりの一般廃棄物の量は930グラム、1日1人当たりなっておりますが、県全体では927グラムというふうなことで、若干多いということなのですが、家庭ごみで見ますと、県全体では523グラムに対して、南陽市は512グラムというふうなことで、非常に、家庭科から出るごみに関しては減量されているのかなと、そんな状況で見ました。
  それから、資源化率については、まだまだ努力すべきところがあるんだろうなというふうに思います。それで、まずここで一つ私申し上げたいのは、国では、今、家庭ごみの排出量を、1人1日当たりの目標を500グラムというふうに設定してあるんです。そのほかに、国は排出量も幾らにしようというふうな具体的な数値目標を出しております。やはり、このような具体的な数値目標を出すことによって、市民の方々、私達自身が、もうちょっとここを協力するといいんだなという身近なものに捉えることができるのではないか。ただ単に減らしましょう、減らしましょうと言うだけでなくて、南陽市としては、市民課としてこういう目標を掲げますよと、皆さん一緒に協力してくださいというふうなことでの身近な目標が、年度ごとの目標とか、そういうものがあってしかるべきなのかなと思いますけれども、市民課としての考え方はいかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  市民課といたしましては、県の目標、平成32年度ですけれども、県の目標が、1人1日当たり820グラムというふうに県では設定しておりますので、市としても衛生組合長さんなどの御協力をいただきながら、県の目標に向けて努力してまいりたいと存じます。
  以上です。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  今の課長の返答は、1人1日当たりの量ですよね。家庭ごみでなくて全体の。
○市民課長  全体です。
○島津善衞門議員  それよりも、それは事業所のごみも入るわけですから、市民にとってはわかりづらいよなと私は思うんです。ですから、ぜひ家庭ごみの、国が定めている、目標としている500グラム、これに対して、今、南陽市は512グラムと、もうちょっと頑張れば何とかなるんじゃないかなというふうに思いますけれども、この12グラムというのは、1日1人というのはすごい大きな量でありまして、その辺は徐々に減らしていくしかないと思いますが、ぜひそのような家庭ごみの、現在の南陽市の家庭ごみの排出はこうなっているんだよ、国はこう求めているんだよ、県はこう努力しているんだよ、だから南陽市の皆さんもよろしくねというふうな具体的な数字を上げていただきたいということなんですが、そういうふうな家庭ごみに関してはいかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  先ほどありましたように、国の平均より若干、南陽市は高い状況でございますけれども、これにつきましては、全体で見まして約100トン程度だと思われます。それで、これにつきまして市民の方の御協力をいただきながら、市報等ごみカレンダーを活用し、近づけてまいりたいと思いますので、御理解賜りたいと思います。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  ぜひそういうふうなことで、具体的な数値目標を提示しながら市民の方にお願いするというふうな、今後の努力をしていただきたいと思います。
  それから、2番目の千代田クリーンセンターの受け入れ状況なのですが、この私の質問にあった、年3回の受け入れを今やっていただいているわけですけれども、この受け入れの状況、受け入れの人数とかキロ数、受け入れグラム数ですね、その辺はいかがになっているでしょうか、教えていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  それでは、ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  御質問にありましたように、千代田クリーンセンターでは年3回、土曜日に受け付けております。それで、昨年度の3回、今年度ももう2回既に終了しておりまして、5回の合計では、市民の方は延べで655人の方が御利用いただいております。平均しますと131日となります。量につきましては、可燃・不燃ごみを足しまして40.5トン、平均して8.1トンとなってございます。
  以上です。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  私、千代田クリーンセンターさんの休日搬入量というふうなことで資料をいただいてあるんですが、2016年、2017年の資料として、去年3回、今年2回ですね、この数字を頂戴しております。これを見ますと、長井のリレーセンターとか、そういうふうな数字も若干入っているので完全なる数字はつかめないと思うんですが、この5回の数字で搬入者数が2,209名、搬入量が146.65トンなんです。この数字を平均して見ると、1回当たりの搬入者数が441人、1日でですよ。搬入量は29.3トン、1人平均だと66.4キロのごみを搬入しているというふうなことなんです。
  1日当たりに7時間の間で400人が行くというふうな地域の置広の組合員の方々がいらっしゃるわけです。これって非常に大きな問題だなと。土曜日なさっていることが行政サービスとして大変ありがたいと、じゃ、この日にぜひ持っていきたいという方がこれだけいらっしゃるということなんです。この辺のことに関しては、クリーンセンターさんのほうでも大変気を遣ってくださっていまして、自分のところの案内のほうにも、土曜日やそういうときは非常に時間がかかります、混雑しますというふうなことで一生懸命PRしてくださっています。しかしながら、それだけの利用者がいてどうしても混み合うと。
  一番最初の受付の計量台と帰ってくるときの計量台、あれが一番手間がかかるというふうなことで混雑する。最高でやっぱり2時間程度待たなくちゃならない。午前中に行く人は弁当持っていったほうがいいよというふうに、行く人にアドバイスしていらっしゃるというふうな状況なんです。
  このような状況を考えると、もう少しこの回数を、今後増やしていただければありがたいのではないのかなと。これは組合のことですからこの場で決定することはできませんが、各市町村の市長さん初め町長さん方が検討していただいて、それを何とかする方法がないものかというふうに思いました。
  それで、ほかの広域組合の現状というのが、土曜日いつ開いているかとか、ほかの組合はどうしている、処理場はどうしているかという実情がわかりましたら教えていただきたいんですが、わかりますか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  申しわけございませんが、クリーンセンター状況、資料が手元にございませんので、後ほど御報告させていただきたいと思います。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  県のほうのホームページの中に、そういうふうな、直接搬入ごみ受付状況というふうな資料がありました。それでちょっと確認してみたんですが、山形市のほうは土曜日、9時から12時までは毎週やっているんです。それから、寒河江市は第2土曜日のみ8時半から夕方4時まで。それから、尾花沢市、大石田町に関しては9時から11時半までと。これは毎月第3土曜日と。それから、新庄市のほうは可燃ごみに限り8時半から4時までというふうな形で、ほかの広域の処理センターの実情を見ますと、大分頑張っていらっしゃるなと。それで、市民の方々のきれいなまちづくりに貢献しているんだなという状況が見えました。ぜひこのことは、市長を初め置広にかかわる方々にお願いしたいのですが、ぜひ改善できるような方向性の提案をしていただきたいと思いますが、これは市長、いかがなものでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今、ほかの組合の実施状況をお伺いして、置賜広域行政事務組合との違いを認識したところでございますけれども、一般的に、置賜広域行政事務組合の中の基本的な考え、さまざまな施策を実施する場合の基本的な考えとして私が感じているところは、できるだけ各市町村の負担を増やさないというものが基本にございます。そうした中で、さまざまな組合管内の市民サービスの向上を、いかに負担を増やさずに拡大していくかという議論になるわけでございますが、この休日を1回受け入れしますと、1日当たり幾らという費用が発生します。その発生をできるだけ抑えるような工夫が他の組合でなされているのかどうか、その辺もちょっと担当課のほうで情報収集しながら、上手に提案できる方法はないものかどうかというようなお話をまずはさせていただければなというふうに思ったところです。
  それから、先ほどのごみを減量しようというお話でございますけれども、私が広域事務組合の事務局に申し上げているのは、やはりこうしてくださいとか、御協力お願いしますだけでは、趣旨も目的も効果もわからないということを言っております。そうした中でわかっていただくには、ごみを減らすことによって市民の皆さんに一体どういうメリットがあるのか、そのことをお示ししながら、置広全体としてごみの減量化に取り組むべきではないかという提言をしておりまして、それについては事務局のほうでも、実施に向けて今検討している状況にございますので、そこも南陽市としても、推進に向けて協力してまいりたいと思っております。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  ちなみに、1日増やすとどれぐらいの経費がかかるかというのは、課長、わかりますか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  それでは、私のほうからお答えしたいと思います。
  置広にお聞きしましたところ、1日開けた場合、約70万円の費用がかかるとお聞きしております。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  今、70万円という数字をお聞きしたのですが、あと10回増やせば700万円、単純に言えばですね。職員の方々の出勤の問題とかいろいろ出てくることはあるかと思います。そのようないろんな問題もあるかと思いますが、そういうふうな金額の範囲で置賜の市町が処理できるというふうなことであれば、各市長が各自でやるよりもはるかにメリットがあるということで置広組合をつくっているわけですので、その辺のことも十分に考慮しながら、市の負担がどこまでだと正しいのか、適正であるのかを考慮しながら、今後、鋭意努力していただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
  それから、3番目の不法投棄の件なんですが、先ほど、大分大型の不法投棄は減ってきたというふうなことでお聞きしました。不法投棄について、ちょっと確認したいんですが、警察で、まずは不法投棄については取り締まっていますよね。警察はどういうふうなことでの犯罪と見ているのか、ちょっと教えていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  それでは、お答え申し上げます。
  警察につきましては、生活安全課が担当しておりますけれども、不法投棄ということは、先ほどありました廃掃法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に違反しておりますので、そちらに関係して警察のほうに、私のほうからも通報しております。
  以上です。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  市のホームページの方でも、不法投棄を見つけたらすぐ教えてくださいと、ここに知らせてくださいというふうなことで指定してありますので、そういうふうなことで連絡がある場合もあるのかなと。あるいは、警察のほうに直接連絡が行っている場合もあるのかなと。その辺の警察との連携状況については、月1回打ち合わせをすることになっていますよとか、あれば教えていただきたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  お答え申し上げます。
  警察とは定期的な打ち合わせはございませんけれども、その都度順次打ち合わせを行っております。
  以上です。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  先ほどから産業廃棄物処理法違反、法律により罰せられるとありましたが、この罰則の内容ってわかりますか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  具体的なことにつきましては、申しわけございません、後ほどお答えさせていただきます。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  ちょっと調べたところでは、この罪というのは非常に重くて、個人の場合は5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金。法人の場合で悪質なケースは、1億円以下の罰金ということで、非常に金額大きいんです。ぜひホームページにこの辺も、たしか書いてあったような気もするんですが、周知徹底すれば、捕まるとまずいなと。本当はモラルから行きたいんですが、罪と罰、両方からやるしかないのかなと思いますので、その辺のこともぜひPR方、よろしくお願いしたいと思います。
  それからもう一点、その不法投棄監視員12名の方が委嘱されているということなのですが、どのような活動と、それから市として費用負担をしていらっしゃるのかお尋ねします。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  それではお答え申し上げたいと思います。
  12人の方につきましては、各地区から御推薦いただいた方で、この方につきましては任期2年で委嘱しております。それで、報酬につきましては、ガソリン代等も含めている考えで、年間3万円をお上げしております。
  以上です。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  わかりました。ありがとうございます。もう少し費用負担を努力していただきたいなというふうに思います。
  それからもう一点、不法投棄の場合、先ほど市長の答弁にありましたように、不法投棄しにくい環境をつくりたいというふうなことで、これに関しては固定式の監視用カメラというのが非常に有効な手段ではないのかなというふうに思うんですが、その辺の設置状況はどのようになっているでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  それではお答え申し上げたいと思います。
  本年度、沖郷地内に1件、先ほどありましたように、スーパー等のレジ袋に入れましたポイ捨てが多く見られましたので、そこにつきましては8月2日から9月1日まで、1回設置いたしておりました。ただし、これにつきましては1回人が通ることによって作動するカメラで、1回当たり30秒録画可能でございます。ただ、この期間につきましては誰もなく、不法投棄はありませんでしたので、そのままカメラは回収してございます。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  余り場所を特定するような名称は出さないほうがよろしいのかと思いますので、ただそういうふうな形で監視カメラを多数設置して、不法投棄がされにくい状況をつくっているということですね、承知しました。ありがとうございます。
  それでは、次の災害時の件で、先ほど市長のほうから答弁ありました。ただ、私のほうでは、南陽市の25、26年の災害廃棄物量がどのぐらいだったのかなということをちょっと教えていただきたいと思ったんですが、先ほど報告ありましたので、これは省かせていただきますが、広島の土砂災害だと58万トン、伊豆大島の集中豪雨だと23万トン、とんでもない量が出ているわけです。やっぱりそういうふうなのに備えるだけの、そういうふうな、せっかくつくった計画ですので、あわせて対応のほうを具体的に内部処理していただきたいと思います。
  それから、4番目の3Rの推進ですが、これについてもちょっと時間の関係がありますので省略させていただきたいと思います。ただし、ここでも言いたいのは、食品ロスの削減運動、それから生ごみの水切り堆肥化運動、それからごみの分別徹底、この3つが大きな柱になると思われます。片平議員とか、白鳥議員とか、いろんなそういうふうな減量提言もされておりますので、私のほうからは省かせていただきますが、先ほどと同じく、とにかくKPI、数字を見える化すると。市民に対して数字化をきちっと通知するというふうなことが、ともに減らすというふうな、先ほどの高橋議員の「市民とともに」というふうなことにもつながると思いますし、市長が提言していらっしゃる対話というふうなことにもつながると思いますので、ぜひそういうふうな連携を図っていただきたい、そういう方法を図っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
  それから、最後に、ごみの問題の最後ですが、南陽市のほうで、市役所のほうで、小型家電の回収をなさっていますよね、年1回。これはどういう趣旨でなさっているのか、ちょっと課長、教えてください。
○議長  答弁を求めます。
  神棒市民課長。
○市民課長  それではお答え申し上げたいと思います。
  これにつきましては、パソコン、携帯電話等、俗に言う都市鉱山と言われているレアメタルの取れるものの回収なんですけれども、これにつきましてごみの減量化、あと、パソコン等につきましては、市民の方、1台当たり3,000円強かかりますので、そういう軽減負担を考えまして、平成27年度から今年度まで4回実施しております。
○議長  2番島津善衞門議員。
○島津善衞門議員  日曜日にやっていただきまして、大変ありがとうございます。使用済み小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律、これに基いてやっているというふうなことで確認させていただきたいと思います。今後とも継続して努力していただけるように、よろしくお願いします。
  あと、それから最後にですが、資源回収で町内会や子供会などで頑張っていただいております資源回収団体、それらに対する今後の手厚いほうも継続してよろしくお願いしたいと思います。
  続いて、介護マークの普及についてですが、先ほど市長から、首からぶら下げるというふうなことで、利用者はゼロだというふうなことの答弁がございました。
  ちょっと私気になったのは、このマークが非常に、今、世の中多いんですね、いろんなマークが。福祉にかかわるシンボルマークだけでも、まずいろんな施設に行くと目にする施設に表示するものと、それから車につけていらっしゃる方、それから個人が身につけているもの、そのほか啓発のためのものとか、いろんなマークが数多くあります。施設等で言うと、皆さん御存じのとおり車椅子のマーク。あれは別に車椅子の人だけが利用するんじゃなくて、障がい者全体をあらわすというふうなマークのようですが、そのほかにも視覚障がい者の方のためのマークとか、それから聴覚の方のマークとか。議会棟の議会事務局の入り口にも、耳のマークの表示がされてありますが、あれらもそういう方に対応した施設ですよというふうなことの表示だということのようです。
  そういうふうな、いろんなマークがあります。ほかにも、補助犬の犬のマーク、それからオストメイトマーク、それから聴覚障がい者標識、耳マーク、ハート・プラスマーク、ヘルプマーク、それから、呼びかけではグリーンリボンとかピンクリボン、ゴールドリボン、こういうふうないろんな福祉に関するマークがあるわけですが、マークのあるなしにかかわらず、いろんな立場の人がお互いに思いやれれば一番問題はないと思うんですが、どういう意味でこんなにいっぱいいろんなマークが出ているのか、その根っこの深いところは私わかりませんが、やはりこういうふうなものを皆さんに理解していただく努力というのが必要で、この場面では介護マーク、この場面ではハートマークとかということじゃなくて、こういう福祉マークが数多くあるんですと、こういうマークを見かけたら、皆さん、御協力お願いしますねというふうな形にしていかないと、単独、単独のマークの説明とお願いをしていくと、どうしても理解しづらいのかなと思いますので、全体像が見える福祉マークというふうなことへの取り組みというものをぜひ努力していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  あと、介護については終わります。
  最後に、市長の施政方針の総括についてということで、先ほど御答弁いただきました。大変よく理解をさせていただいたところであります。
  市長が市長に就任されて、その前は行政経験も浅く、政治にもほとんどかかわっていなくてというふうな中で、あの集中豪雨の後の市長に就任なされて、市長を支援した市会議員の方々とか、鈴木憲和衆議院議員とか、本当に奔走されて、機織川、吉野川の復旧に全力を尽くされたというふうなことに対して、非常に敬意を払いたいと思います。
  赤湯地区内においては全面的な橋のかけかえをなさっていますし、今後も河川の床掘り、掘削でしたか、そういうのがなされる予定だと聞いておりまして、非常に頑張っていただいたなというふうに思っております。
  それから、市長に就任されてから、企画財政課をみらい戦略課と財政課に分けたと。これは非常に私大切なことではないのかなと。私は政治経験とか、そういうのがなかったものですから、会社経営のほうに携わってきたというふうなことから考えれば、やっぱりこれからをつくる未来と、今の財政基盤、会社で言えば経営基盤をつくるということは、やっぱり分離して正解なんだろうなというふうに思います。
  いろんな意味で対話のある市政をなさってきたというふうなことも理解できますし、非常に、この4年間を総括すればすばらしかったのかなと私は思います。ただ一つ、最近、いろんな人と話をすると、「身の丈に合った」というふうな言葉がひとり歩きして捉えられているような気がします。その辺の、時間がないので市長の答弁は求めないで一方的に話をさせていただきますが、私は、身の丈という言葉には、経営論にもあるんです。身の丈経営という言葉があります。これは何を言うのかというと、石橋をたたいて渡らないという言葉じゃなくて、自分の現状には満足しない、常に革新に取り組むんだけれども、自分の置かれている立場を常にきちっと理解して一歩ずつ進むんだというふうなことなんです。それが経営における身の丈経営なんです。それをしないで大失敗したのが、バブルのときに走った方々なんです。あれに惑わされなかった方々は、今もしっかり地に足をつけて経営をされております。
  そのようなことで、持続可能な南陽市を築くんだということと、身の丈市政というのは特にマッチングしているんだというふうなことで私は捉えております。ぜひ市民の方々にもそういうふうな意味で、石橋をたたいて、何にもしないでじっとしているんじゃないよということをぜひPRしながら、市政を運営していただきたいと思います。
  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  2番島津善衞門議員の一般質問は終了いたしました。
  御苦労さまでした。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開を3時10分といたします。

午後 2時55分  休  憩
──────────────────