平成29年3月定例会

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午後 2時05分  再  開
○議長  休憩前に引き続き一般質問を行います。
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板 垣 致江子 議員 質 問
○議長  次に、11番板垣致江子議員。
〔11番 板垣致江子議員 登壇〕
○板垣致江子議員  11番、政風会、板垣致江子でございます。
  長かった冬ももう少し、もうすぐ春が来ようとしておりますが、2011年3月11日の東日本大震災、そして東電福島第一原発事故から6年、被災3県の人々に本当の春が来るのはいつのことでしょうか。震災から6年を前にして報道される被災地の状況は、復興とはほど遠い厳しいものです。特に、福島の原発を取り巻く状況は、時間の経過とともに複雑多岐にわたり、深刻さを増しております。
  国は、復興の名のもとに、居住できる放射線量の基準を20ミリシーベルトとし、3月31日、帰還困難区域を除く全域で避難指示を解除する予定です。福島県も避難区域外からの自主避難者への住宅無償提供を打ち切る方針です。一般公衆の年間追加被曝線量は1ミリシーベルト、なぜ福島県民だけが20ミリシーベルトを課せられるのか。若者や子供を持つ親は帰れません。
  福島県の県民健康調査検討委員会で183人ががんまたは悪性腫瘍と発表され、増加に歯どめがかからない状況にも、委員会は放射能の影響は考えにくいと繰り返し、検査縮小なども提案されているとのことです。甲状腺がんと診断され、手術を余儀なくされた子供たちの親は、再発や転移の尽きない不安を抱えています。子供ががんを発症すると、生命保険に加入できなくなり、進学や就職など社会的制約を受けることになってしまいます。大人のがんと違うのは、治療後の人生が長く、病気と向き合いながら成長することになるということです。
  今、福島で起きている避難・被害の全ては、自然災害にはない放射能という健康にかかわる問題が根源となっていることを忘れてはなりません。日本の未来、未来の子供たちのためにも、私たちはいつまでも関心を持ち続け、支援をし、声を上げていかなければならないと思っております。
  それでは、通告してあります質問をさせていただきます。
  1点目、市政全般 施政方針について。
  「たしかな未来へ 夢はぐくむまち 南陽」を目指す都市像としてスタートした第5次南陽市総合計画も昨年見直され、後期基本計画が示されました。29年度の施政方針も総合計画の大綱である教育・産業・健康について主要施策の概要が示されました。
  子供たちが夢や希望の持てる南陽市、市民が生き生きと過ごせる南陽市の実現のための施策についてお伺いいたします。
  教育のまちづくりについて。
  ①第5次教育振興計画における地域総合型教育の推進、ふるさと教育の推進においても、市民の生涯学習、活力ある地域づくりにおいても、その中心的役割を担う地区公民館は、安全で安心な環境でなければなりません。
  宮内公民館は老朽化が進み、高齢者には使いにくく、さまざまな活動にも支障を来しております。新築が求められておりますが、今後の方向性はどのようにお考えかお伺いいたします。
  宮内出身の須藤克三氏や芳武茂介氏、結城よしを氏などの文化的偉人の偉業を学び知る施設もなく、教育的にも観光的にも必要だと思われます。宮内公民館の整備とともに、地域の宝を後世に伝える施設の整備も早急にすべきと考えます。市長のお考えをお伺いいたします。
  ②平成24年度に設置された南陽市教育相談室クオーレは、いろいろな問題を抱える子供や親にとって、かけがえのない場所になっています。引き続き週5日の開室で、不登校など児童・生徒への支援を行うとされました。
  当初4名の指導員体制、また電話相談も開設し、1名の専門委員が相談に当たられていましたが、現在の体制や相談状況などをお伺いいたします。
  今年度、小・中学校のいじめは報告されているのでしょうか。また不登校の現状をお伺いいたします。
  ③少子化に伴い、南陽市の小学校でも複式学級が増え、子供たちや父兄の不安や心配もうかがえます。個別の支援が必要な児童・生徒への学習支援員の増員はなされるようですが、複式学級の児童・生徒の支援体制はできているのでしょうか。また、今後の小学校適正配置に対するお考えをお伺いいたします。
  2点目、健康のまちづくりについて。
  生き生きと多世代が交流できる健康づくりには、安心して生活しやすい環境づくりと周囲の人々と助け合える心豊かな地域づくりが重要とされます。
  山形県では、地域住民が主体となり運営する高齢者の生活支援・介護予防のための福祉型小さな拠点(仮称)を県内100カ所程度に設置する方針を打ち出しました。市町村と連携し、2017年度から4年をかけ、高齢者の生活と健康を守るセーフティーネットを県内全域に張りめぐらせる全国でも先駆的な施策ということで、公民館や空き家、空き店舗などを設置場所として考え、高齢者を主としながら、子供や障害者を含めた機能の併設も推進していくとされています。
  南陽市では、今年度に地域福祉全体の方向性や指針となる地域福祉計画の策定を行うとされておりますが、どのような方向性か、県との連携に向けての策定なのかお伺いいたします。
  以上、誠意ある御答弁をお願いいたしまして、私の壇上からの質問とさせていただきます。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  なお、教育のまちづくりの2点目、南陽市教育相談室について、及び3点目の複式学級の児童・生徒支援と今後の小学校適正配置についてに関する御質問につきましては、教育長より答弁いたさせますので、御了承願います。
  初めに、教育のまちづくりの地区公民館の安全・安心な環境についての1点目、宮内公民館の新築の方向性についてでございますが、現在の宮内公民館は、市町村合併前の昭和35年3月に、旧宮内町役場として建設されたものであり、旧南陽市庁舎を経て現在に至っております。そのため、議員御指摘のとおり、さまざまな面で支障が出ているのは事実であります。
  また、新築が求められているとの御指摘でありますが、行政内部におきましては、平成15年に整備されました蔵楽は、将来的には宮内公民館としての利用を想定していることから、この点での整理が必要であると考えております。
  また、蔵楽を公民館として利用する場合、公民館として不足している機能の追加とあわせて、現在の公民館の跡地の利活用などを一体的に検討する必要があると思われます。
  なお、老朽化しております当公民館を使い続けることに関しましては、課題があると認識いたしておりますが、ただいま申し上げました庁内検討とあわせ、宮内地区にお住まいの皆様方の御意見、御要望等も踏まえながら方向性を定めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  次に、2点目の宮内地区出身の文化的偉人の遺徳顕彰施設の整備についてでございますが、ハード整備につきましては、費用対効果を十分検証する必要があると考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  なお、平成28年3月定例会で、板垣議員の一般質問でお答えいたしましたように、すぐれた芸術作品の展覧会場としては、南陽市文化会館も活用していく必要があると考えておりますので、寄託されました作品、資料などは適切に保管しながら、ソフト面での活用を行ってまいりたいと考えております。
  次に、健康のまちづくりについてでございますが、議員からお話がありました福祉型小さな拠点づくり事業につきましては、平成27年度から県のモデル事業として実施されております高齢者等の活動拠点創生事業の成果や課題を踏まえ、地方創生推進交付金の活用を図りながら、地域に暮らす高齢者の生活と健康を守るため、セーフティーネットを県内全域に広げていくとの方針により事業化されたものでございます。今後4年間で、県内100カ所の整備を目標とし、整備費用につきましては、100万円を上限とし、国・県の交付金、補助金により整備促進を図るとされたものでございます。
  昨年12月に、県の担当課より、市町村に対する説明会が行われ、平成29年度に向けた意向調査もなされたところでございますが、本市におきましては、地域の支え合い、担い手の育成及び世代間交流の必要性を踏まえ、地域コミュニティーのあり方や支援体制等の方向性を総合的に示す地域福祉計画及び第7期介護保険事業計画を平成29年度に策定を予定しておりますので、計画の実施にあわせて整備の可能性を模索してまいります。
  私からは以上でございます。
○議長  次に、答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  11番板垣致江子議員の御質問にお答え申し上げます。
  教育のまちづくりの2点目の不登校対策支援事業の実施状況等についてお答えいたします。
  教育委員会では、今年度も教育相談室に相談員3名を配置し、週5日開設をしております。2月末現在で、登録児童・生徒数は10名であり、保護者あるいは担任等の来室による相談が98件、電話相談は311件となっております。内容は、不登校に関するものが主であります。
  続きまして、2点目のいじめ、不登校の状況についてお答えを申し上げます。
  まず、いじめにつきましては、4月から12月末日までの間、市内小・中学校での認知件数は、小学校145件、中学校102件となっております。これらは、指導によってほぼ解消しております。
  各校においては、いじめの早期発見、早期対応のため、定期的なアンケート調査や個別面談、日記指導等により、積極的な認知に努めているものと理解しております。
  また、不登校の状況につきましては、今年度2月末現在、30日以上の欠席となっている不登校児童・生徒は30名おりますが、そのうち指導の結果、登校できるようになった2名を含め、登校日数が増えているなど、望ましい変化が見られるようになった生徒が9名おります。
  学校においては、今後も引き続き、子供と直接的に向き合う指導を徹底し、不登校児童・生徒への丁寧な対応といじめの未然防止を図るよう指導してまいります。
  次に、複式学級の児童・生徒支援と今後の小学校適正配置についてお答えいたします。
  現在、市内小学校3校に複式学級が6学級ございます。本年度、南陽市立小学校7校に対し、放課後子ども教室との連携対応の支援員を含め、5名の学習支援員を配置しており、うち1名を複式学級設置校を兼務する形で配置しているところです。
  なお、平成29年度は、学習支援員をさらに3名増員し、全体で8名配置いたします。
  さらに、英語教育アドバイザーなども配置し、複式学級への対応もあわせて、各小・中学校への学習支援を充実させる考えでございます。
  続いて、今後の小学校適正配置についてお答え申し上げます。
  現在、本市各中学校区においては、少人数での学習のメリットや幼保小中一貫教育の特性を生かしながら、多様な学習環境を設定するなど、工夫した実践がなされております。
  しかしながら、今後、本市においても、児童数の減少が見込まれております。
  教育委員会といたしましては、今後の小規模校のあり方について、平成27年3月定例会、また平成28年9月定例会の際に申し上げましたとおり、住民発意を基本として考えてまいります。
  したがいまして、住民の方々が的確に判断できるよう、さまざまな見地から資料の収集、整理に努め、地域の方々とともに考える場を設定してまいりたいと考えておりますので御理解と御協力を賜りたいと存じます。
  私からは以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  それでは、再質問を行わせていただきます。
  教育のまちづくりの宮内公民館の老朽化について。
  高齢者には使いにくく、さまざまな活動にも支障を来しておるということで、新築が求められているということなのですが、これは市長のほうにも、住民のほうからいろんな立場でいろんな要望が出されているのではないかと思われます。
  やはり、平成15年ぐらいから、行政内部としては、15年に建った蔵楽が宮内公民館として考えられるという方向性を出しておるということなんですが、蔵楽の機能は、公民館として改修しても、公民館の機能を果たせるのかというところは、私たち、いつも疑問に思っておりまして、やはり、今の公民館のところが、宮内の文化的な中心街でもありますので、あそこに何とかできないかということを考えてきたところです。
  それに対して、これは、次の宮内出身の文化的偉人の偉業を学び知る施設もなくというところで、これらのことも考えて、何とか宮内公民館を、あの神社の近くにできないかということを、いろんな方とお話しすると、そういう思いがいっぱいあるということで、宮内公民館の建てかえに向けて考えをもう一度お聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  もう一度ということでありますけれども、先ほど壇上で申し上げましたように蔵楽を整備した段階で、内部では将来の宮内公民館としての利用を想定していたということで、この点において整理が必要というふうに考えております。
  またその蔵楽が公民館としての機能を果たせないのではないかという疑問をいただきましたけれども、それにつきましても、どのようにすれば果たし得るのか、そういった検討も必要であろうというふうに思っております。
  そして、私がこの件に関して思っておりますことは、宮内公民館の老朽化ということをしっかりと問題として、課題として意識することが必要であろうと。ある日突然この事業が進むわけではございませんので、そういった意識を持ちながら、どういったら、どうやったら南陽市の全体最適を考える中で、最適な配置、再編、配備ができるのかということを、時間をある程度確保しながら考えていく必要があるというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  今、市長がおっしゃったこと、ごもっともだと思います。やはり、蔵楽が建ったときに、宮内公民館として将来的に考えていたというところは、やはりそこのところはもう一度整理・検討をしていただく、そして、また宮内公民館の老朽化を考えた上で、時間をかけて整理していかなければならないとは思っております。
  ただ、今の宮内の状況を考えると、やはり、熊野大社を中心とした文化的なものもあそこを中心にありますので、その辺を大事にして、あそこにやっぱり建てかえができれば、一番いいのかなというところは考えております。
  宮内出身の文化的偉人、須藤克三さんや芳武茂介さんなど、私は何回か、やはり芳武茂介氏の作品が宮内公民館にありますが、あかずの間となっていて、なかなか市民には見えにくくなっている。観光に来た人たちは、そこのところもやはり見えない。そういうこともあって、何回か、どこかで展示できないか、また、資料館ができないかとか、いろいろ言ってきましたが、やはり、先日、須藤克三さんの生誕からずっと講演をいただいて、私たち、須藤克三さんのお名前は、皆さんもう須藤克三賞ということで、小学生から皆さん知っているわけですが、その生きてきたあかし、そういうものが見られるところが何もないというのが、やはりこれは南陽市の損になるんじゃないかということと、あと芳武茂介さんにしても、結城よしをさんにしても、観光に来た方がお耳にしたときに、そういう方たちのことを知るにはどこに行ったらいいんですか、そういう資料館とか何かないんですかというのが、最近多々聞こえてまいります。
  というのは、先日、テレビのほうで、フラワー長井線の取材とともに、宮内を訪れた、ヒガシヤマさんという方がいらっしゃるということで、宮内駅前の「ないしょ話」の碑をごらんになって、こんなすばらしい方がここから生まれていらっしゃるんだ、じゃ、まず知る場所はあるのかというと、ありませんと市民の方はおっしゃったそうです。
  宮内駅からずっと神社のほうに行きまして、須藤克三さん、それから芳武茂介さん、そういういろんな方の話が市民の方から、南陽市ではこういう方がいらっしゃいますよとはお聞きしたんですが、じゃ、その方たちを取材して、放送するとしたらどこに行けばそういう資料とか、そういうのがありますかといったときに、それがないということを、やはり市民の方は気づかれて、ないですよねということで、残念ながら取材もできなかった。
  神社のほうに3羽のウサギとか、そういうものは取材していらっしゃったということですが、やはり、今、文化懇話会の方たちも、今までいろんな活動をしてきまして、その保存に努めてきましたが、今の世代、私たちの時代にそれを残さなければ、全てのものが忘れられてしまうんじゃないか、何も残らなくなるのではないかという思いが非常にありまして、あそこ、宮内公民館をぜひ改築していただきながら、そういう資料を展示できるような場所もできないのかという思いが非常に強くなってまいりまして、周りの方たちともお話ししますと、やはりそうだねというお話だったので、とにかく何もないというところは、本当に南陽市の損失ではないかということを考えたところでした。その辺、市長としていかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  お答えいたします。
  板垣議員のおっしゃることは十分理解というか、わかりますが、ただ、市長答弁にもございましたとおり、ハード整備というふうなことになりますと、費用対効果をきちっと検証しなくちゃいけないというふうに思います。
  例えば具体的に、今現在、南陽市でそういった著名人の顕彰施設は結城記念館があるわけなんですが、そこは年間3,000名の方で3人で運用しています。あのぐらい有名な先生でも3,000人というふうなことの現状です。
  そういった意味からいうと、ハード整備をして、そこに人を配置して、公民館と併設になれば公民館の職員がやるにしても、やっぱりそのぐらいかけて維持すべき施設かどうかということは、十分やはり検討してから考えなきゃいけないというふうに思います。
  まずは、そのやり方を、そういったハード整備というふうなやり方だけに固執するのではなくて、もう少しソフト的なところから活用して、やっぱり機運が高まった段階で次の考え方に移していくというふうなことで、これも先ほど答弁がありましたとおり、いわゆる常設ではないんですが、例えばイベントと一緒に企画展的なもので展示をするなどして、多くの市民の方に活用いただくというようなところから、まずはスタートしてはどうかなというふうに考えております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  ハード面で考えると費用対効果が十分ではないということ、それはもちろんです。やはり、結城記念館の、あのような南陽市の大事な人のところも、やはりいろんな葛藤があって、あそこまでの会館になっているわけですので、そこでハード面をすぐにどう、やっぱりなかなか大変だと思います。そうしまして、やはり文化会館を使って展覧会などをしながら、市民の方たちにわかっていただいて機運を盛り上げて、それも大事なことだと思います。
  ただ、そこの目標をぜひ公民館と一緒でもいいから、やはりできないかという方向性を考えていただければなと思います。これは、公民館のコミュニティー化ということもあって、やはり地区民が集い、集まれる場所、そこに新たな資料館としてお金を取って、そこに何人入ってもらわなければいけないというような形よりは、市民がそこに集ったときに、そこに偉人の人たちの経歴なんかがわかる、作品なんかが見られる、そういう市民がまず見られる、そして観光に来た人たちもそこでその人たちの偉業を知れる、そういう場所を私たちは欲しいと思っているんですね。
  そういうことを長い目で見なければならないとは思いますが、ぜひ今後の施策の中に入れていただければありがたいなと思っております。何度聞いても同じ答えしか返ってこないのかもしれませんが、そういう要望で、ソフト面で皆さんに知ってもらう、そこからハード面でどういうことができるかという方向性を探っていただきたいなと思いますが、これに関して、もう一度市長からお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  先ほど申し上げましたように、あるいは社会教育課長からも答弁がありましたような答えになるわけでありますけれども、板垣議員のおっしゃっている意見を、これも参考にさせていただきながら、そして地域の皆さんの意見も賜りながら考えていきたいというふうに思います。
  例えば、高橋一郎議員の御質問にありましたコミュニティセンター化をした場合、これは仮の話ですけれども、その場合、宮内地区のコミセンで、同じような額の交付金が行って、その交付金の活用について、宮内の方はこういった文化的な顕彰に力を入れたいんだというような方向性も、そのコミセンの場合、あるかもしれないなというふうに今感じたところであります。
  いずれにしましても、こういったことについては、よくよく検討の上、進めていくことが大事だというふうに思いますので、議員の御意見も参考にしながら、しっかりと検討してまいりたいと思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  そのような方向性で考えていただいて、やはり今やらなければ、これが残らないんではないかという危機感、それをわかっていただいて、やはり伝えるべきものを伝えられるようにしていただきたいと思います。最後は要望になります。
  それでは、先ほど、平成24年に設置されたクオーレの状況でございますが、当初4名から、今は指導員体制が3名ということでしたね。当初4名から電話相談も開設し、1名が入っていたということで3名がいたということで、非常にこの24年までの、その前の22年、23年という不登校の子供たちが30人、25人、非常に多い、大変な時代だったと思います。やはり、いじめも頻発に行われていた時代だったので、このクオーレが開設されました。
  今、登録されている方も10名ぐらい。電話相談は、ただ311件ということは、かなり多いなと思っております。
  この電話相談をしてくる方が非常に気軽に電話相談をするんじゃなくて、やっとやっとしている方もいるんじゃないかということを考えると、3名の指導員体制で電話相談もその方たちが受けていらっしゃるということを聞くと、かなり厳しいのかな。やはり、小まめに対応していただくためには、もうちょっと職員を増やすなり、支援員を増やしてくださったり、ソーシャルワーカーを入れてくださったりとか、そういう対応が必要なのではないか思っておりますが、先ほどいじめの報告もされました。今年度、小・中学生合わせて30人、非常に多くなっているなと思いました。厳しい状況であるなということを思いました。
  これは、30日以上欠席の子供たちで、病気の長期欠席、その子供たちはカウントされていないわけですね。カウントされた場合、いろんな病気ということもあるでしょうが、もしかしたら、手術をするような、そういう病気じゃなくて、精神的に追い詰められたような子供たちもいるのかなということを考えると、その病気長期欠席も含めると、何人ぐらいいらっしゃるかわかりますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  ただいまの御質問にお答え申し上げます。
  この30名は、そういった病気欠席、30日以上の病気欠席の子供たちは入っておりません。長期の病気欠席を含めれば、あと2名多くなる、32名というふうにはなります。今回のは30日以上、そういった病気欠席ではない子供たちの数というふうに御理解いただければと思います。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  病気の方は2名ということで、そんなに病気欠席の方は多くないということでちょっと安心しましたが、また、この30日ぎりぎりのところの専門的用語で不登校傾向とおっしゃるんだそうですが、この30日ぎりぎりの不登校傾向の子供さんというのは、今何名ぐらいいらっしゃるとか、統計的にはわかりますでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣学校教育課長。
○学校教育課長  30日に満たない、傾向というふうなことでいいますと、現在のところは3名おります。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  3名ということで、ぎりぎりのところがいらっしゃるということですね。
  先ほど教育長の答弁いただいた中に、30日以上欠席の方が30名いて、登校できる方が2名になった。また、いい方向に向かっている子供たちが10名ということで、今頑張っていただいているようですが、ここのところ、やはりこのいじめや不登校の子供さん、これは最終的に、私、26年6月にも質問させていただきましたが、小学生、中学生の不登校、そこから高校生の不登校状況に陥る方たちが多いんじゃないかということで質問させていただきました。
  そのときは、進学先が広範囲であるので、なかなか把握できないが、中学校卒業後の追加指導や追跡指導で卒業生の指導を行っている部分もあるということでした。
  そのときに、やはりそこからひきこもりになっている高校生もいらっしゃるというところが、非常に大変だなと思って質問させていただきましたが、ここのところ、やはり一番心配なところなんですね。子供の教育というのは、やはり先ほど税金を払ってもらうまでにしなきゃいけないんじゃないかというお話ありましたけれども、やはり、社会に出て仕事をして、そこからまた家庭を持って、そういう成人するところまでが子供の教育というふうに捉えなければならないと思うんですね。
  それで、高校生の方の不登校、それから、そこから大学に行ったけれども、うちに戻ってきてひきこもりになっている。その辺のところをしっかりとフォローしていただくためには、やはりクオーレの相談体制、人がいるからどうにかなるというものではないという言い方もされたこともありますが、でも、やはりここがとりでになるのではないかと思っております。
  その辺のことで、教育、子供の支援ということを考えると、この辺まで予算をもともとつけてというか、ソーシャルワーカー的な方たちも入れていただいて頑張っていただかなければ、子供たち、せっかく産み育てやすい南陽市、そしてそこに支援してきて育てた子供たちが、中学生、高校生になったときに、そこで大人になれない、ひきこもりになってしまった、それでは余りにも悲しいのではないかなということで、その辺のことを市長、どうお考えでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  その辺のことを考えるに当たって、今現在の状況がどうなのかということをしっかりと確認することが大事かというふうに思っております。
  現在、3名の相談員の方が対応に当たっておられますけれども、とてもとてもこれでは足りないという状況というふうには私、聞いておりません。そこのところの現場の声などもしっかりと聞いて、必要な対応を考えてまいりたいというふうに思っております。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  対応に対して、足りないとは聞いていないということですが、やはり、クオーレを最初に立ち上げていただいたときに、本当にいじめもありました。それから不登校も多かったです。そのときに、やはり5人の方で対応していただいた子供の数というのは、かなりあったと思います。本当に訪問して相談に乗っていただいた、カウンセリングも一生懸命やっていただいた、そこはやっていないとは言いませんが、今の体制で大丈夫なのかというところをちょっと心配しているわけですね、やはり。
  いじめの件数もかなりありましたよね。小学校145件、中学校102件、ささいなこともあると思います。先生方の努力で、ほぼ解消しているということで、重大ないじめはないと思っておりますが、やはり、いじめというのはささいなことで心が傷つく。それが不登校になって、そのときは大したことじゃないと思っていても、今問題になっているのが、大人になって子育てをしたときに、自分の子供が目の前に小学校になったとき、それがパニック状態でお母さんに出てくるということがある。お母さんやお父さんが小学校、中学校時代にいじめられた記憶がそこで出てきて、子供を育てるのがつらい、そういう状況がかなり出てきているということが、今言われてきております。そこのところが非常に心配なわけですね。
  それで、もっともっと相談体制をきちんとしていただければありがたいかなということで、今日は私、質問させていただいたところでした。
  やはり、この小学校145件、中学校102件のいじめ、これは本当にささいなことでも、そこから不登校、ひきこもりになって、最終的に大人になるまでそれを抱えて生きなければならないということもありますので、そこのところをきちんと相談体制、もう少し強化していただけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  猪野教育長。
○教育長  学校で、家庭での指導、地域社会での指導までも先生方が負って頑張っている先生方なんですよ。その先生方の名誉のためにお話しします。
  人間の集団生活の中では、相手の気持ちを思いやる思いやりの心が大事であります。子供たちは、一方的に自分の考えだけを述べる、そのことによって傷つく子供がいるんですよ。それもいじめなんです。昔のいじめの対応と違ってきているんです。その本人が、少しでも心に傷がついたり、不快感を感じたりすれば、それはいじめとしてカウントしているんです。それだけ南陽市はきちっと調査しているんです。そのことを議員には理解してもらわないと、教育委員会が悪い、学校が悪い、じゃ、議員はどうなんだと。そういうことでありますよ。そんなことで、教育は絶対よくなりません。
  私はいつも議員の皆様に申し上げています。何かあったら隠さず我々のところに連絡してください。それで助かった子供がたくさんいます。そういうのが実情であります。
  私、答弁する気はなかったんですけれども、一方的にですね。
  それで、5人体制が3人体制と言われましたけれども、専門員は3人ですが、その周りを囲むスタッフは増えております。そして、電話番は当時から、指導主事が担ってきました。だから、実質1人は減ですが、学習支援という形で、子供たちに入り込んでいる、白岩市長になってから、物すごい増えているんですよ。8人体制ができています。その辺のところも理解していただかないと、教育委員会何もしないで、そうですよ。これはインターネットに流れていますからね。私は教育の責任者として、やはり客観的な事実関係をもとにきちっと話をしてくださればいいんだけれども、全県の割合、全国の割合から見て、南陽市はいじめ件数、不登校件数は少ないんです。後で報告してください。
  いずれについても、全面的に取り組んでおります。よろしくお願いします。
○議長  11番板垣致江子議員。
○板垣致江子議員  別に先生方が悪いとか、教育委員会の体制が悪いとかじゃなくて、今、世の中がいろんな状況になっていて、複雑に絡んできていて、貧困の問題もそうですが、そういうことが多いので、やはり相談体制的には、先生方の負担というのは、やはり日々授業にかかっているということで、この相談室というのは重要じゃないかということを申し上げたかったわけです。
  やっぱり、子供たち、先ほど貧困の問題もありましたが、貧困の中で育てる子供たちが、頑張れば報われると思っていない、自分は価値のある人間だと思っていない、そのようなことを考えながら生活していたときに、やはり相談体制をもうちょっとどうなのかなと思ったので質問させていただきました。時間がないので、この辺にしてときます。
  やはり、今後の小学生の適正配置に対しても、南陽市の場合は、地区の方たちと一生懸命、どうしたらいいかということを考えていただいているということで、安心しております。ますます地域の人たちと話ししながら考えていただければと思います。やはり、地域に学校がないというのは大変なことですので、よろしくお願いしたいと思います。
  ちょっと時間がなくなりましたので、最後に、小さな拠点づくり、やはり高畠なんかは27年度からの県のモデル事業で、いろんな体制をつくってきたということで、もう即28年度に立ち上げてやっております。
  先日、私も勉強させていただきました。やはり、交流サロンの運営には居場所づくりというところで、実践者を養成する講座をやってきたということですね。そこで生まれたのが、おせっかいおばさん的な人材が多く育たれたということで、非常に活気のある糠野目和楽茶の間というところに行かせていただきました。そこは、子供たちの居場所づくりも今後取り組んでいこうということで始まっております。
  そういう面で、いろんな子供たちも、ひきこもりの人たちも自然に入れるような居場所づくりをしていこうじゃないかということで頑張っているので、南陽市も行政指導も必要だと思いますが、やはりそのおせっかいおばちゃんたち、おせっかいおじちゃんたち、そういう人たちを育てていくような施策を頑張っていただければと思いますが、それでは、最後に市長にお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  高畠町の事例等をお話をいただきましたが、それも含めまして、県のほうで100カ所を目指してというふうなことでございます。
  主な目的として、基本的には高齢者というふうな状況でございますが、その中に、世代間交流というふうなところも含めて対応していくというふうなことになるかというふうに思います。
  居場所づくり、見守り、生活支援というふうなことで、地域包括ケアシステムの一環として、市としても取り組んでいきたいなというふうに考えているところでございます。
  以上です。
○板垣致江子議員  ありがとうございました。
○議長  以上で11番板垣致江子議員の一般質問は終了いたしました。大変御苦労さまでございました。
  ただいま一般質問の途中でございますけれども、本日はこれまでといたしまして、日程に従い、明日に引き続き行いたいと思います。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様、御起立願います。
  御苦労さまでした。
午後 2時57分  散  会
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