平成29年6月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  休憩前に引き続き一般質問を始めます。
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佐 藤   明 議員 質 問
○議長  次に、15番佐藤 明議員。
〔15番 佐藤 明議員 登壇〕
○佐藤 明議員  既に通告しております3点について質問をいたします。
  最初に、市長選挙について御見解をお尋ねいたします。
  1点目は、来年7月行われます市長選挙出馬に対する市長の御見解は、賜りたいとこのように思います。
  2つ目は、「対話のある市政」、「身の丈にあった市政」等々の諸政策を掲げ、この3年間、市政発展に奮闘されてきました。残された期間、公約実現にどのように対応されるのかお尋ねするものであります。
  3点目は、白岩市政3年間の評価、公約の実現状況、市政等の課題はどのように考えておられるか、あわせてお尋ねするものであります。
  2点目は、人口減と少子化対策についてお尋ねいたします。
  この人口減等については、きのうからの一般質問と若干重複するかと存じますが、御容赦いただきたいと存じます。
  1点目は、国立社会保障・人口問題研究所や総務省が、日本の人口についての推計を相次いで発表をいたしました。いずれの推計も、少子化と人口減に歯どめがかかっていないことを改めて裏づける内容となっております。安心して子供を産み育て上げる社会になっていない現状は、未来にとってまさに深刻であります。男女とも希望を持って子育てできる雇用のルールづくり、保育所の増設など環境整備を抜本的に強めるなど、現状打開へ向け、政治が役割を果たすことがいよいよ急務となっております。誰もが安心して子育てができるような南陽市にするために、市長の御見解を賜りたいと存じます。
  2点目は、南陽市の状況と対策、今後の計画はどのようになっているのかあわせてお尋ねするものであります。
  3点目は、介護保険についてお尋ねいたします。
  私は、最初の介護の保険等について、今まで一貫して何回となく質問してまいりましたが、せんだっての5月25日、参議院の厚生労働委員会では、一定所得以上の人に3割の利用負担を求める介護保険法等の改正案を与党の賛成多数で可決をいたしました。そのことによって南陽市の影響はどのように試算をされておられるのか。また、一昨年8月から2割負担のほうはどうなっているのか、あわせてお尋ねするものであります。
  2点目は、介護職員の人材不足も非常に懸念されております。今後どのように対応されるのかお尋ねするものであります。
  3点目は、来年4月から第7期計画を策定中かと存じますがどのような計画なのか。また、保険料の基準額をどのように算定されておられるか、あわせてお尋ねするものであります。
  以上、申し上げましたが、市民の立場に立った答弁を求めるものであります。
  以上、最初の質問といたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  15番佐藤 明議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、市長選挙についての1点目、市長選挙出馬に対する基本的見解について及び2点目の、残された期間での公約実現に向けた対応についてでございますが、私は平成26年7月の選挙によりまして、多くの市民の皆様の御支援をいただき、第8代市長に就任させていただきました。
  就任以来、間もなく丸3年を迎えようとしておりますが、その間、議員各位を初め、市民の皆様の御理解と御協力を賜りながら、対話のある市政、身の丈に合った市政を基本姿勢に、「子どもを産み育てやすいまち」、「年をとっても安心して暮らせるまち」、「人が集まり賑わうまち」の実現に向け、諸課題に取り組んでまいりました。
  残す任期も1年余りとなってまいりましたが、本年は市制施行50周年を迎える記念すべき年であり、また私にとっても4年間の任期の最終年となりますので、市政発展の種をさらにどんどんとまいていきたいと考えております。
  市政を預かる者として持続可能なまちづくりを進め、将来の世代にしっかり引き継げるよう、公約の実現と政策課題の解決に全力を傾注いたしながら、今後の去就につきましては、まずは任期を全力で全うし、市政を前進させるべく職務を遂行していく中で、御支援いただいている市民の皆様の御意見も頂戴しながら、しかるべき時期に申し上げたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  次に、3点目の3年間の評価、公約の実現状況、市政の課題についてでございますが、私が就任した平成26年7月は、2年連続の豪雨災害直後であり、全てのことに優先してその復旧に取り組んでまいりました。現在では、復旧関連工事も急ピッチで進んでおり、市民の皆様には、通行止め等大変御不便をおかけしておりますが、一日も早く復旧・復興が完了するその日まで、気を緩めることなく取り組んでまいる所存でございます。
  私はこれまで、先ほども申し上げましたとおり、目指すべきまちづくりの3つの柱を掲げ、その実現に向け全力で取り組んでまいりました。この3年間でほぼ全てに着手いたし、多くの公約については実現できたものと自己評価しております。
  初めに、1つ目の柱であります「子どもを産み育てやすいまち」づくりでございますが、人口減少社会への対応として、3人っ子政策を中心に据えながら、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援体制を構築し、安心して子供を産み育てられる環境の充実に努めてまいりました。
  平成28年度の出生数につきましては過去5年で最多となりましたが、その流れがしっかりと定着するよう、市の総力を挙げて取り組みを進めていかなくてはならないと感じておりますので、引き続き力を注いでまいります。
  2つ目の柱であります、「年をとっても安心して暮らせるまち」づくりについてでございますが、公約にも掲げておりますとおり、高齢者福祉施設の整備を進め、今年度特別養護老人ホーム1施設とグループホーム2施設がオープンいたしました。
  南陽病院につきましては、廃止するか改築するかが大きな課題となっておりましたが、本市が置賜における中核的な都市として重要な機能を果たすこと及びまさに「年をとっても安心して暮らせるまち」として欠かせないものであるとの認識から改築するという決断を下し、事業を進めております。
  また、防災体制の一層の強化を図るため、昨年より運用を開始いたしました防災行政無線の整備を初め、市内全地区を対象とした避難訓練の実施など、豪雨災害の教訓を生かし、今後の備えを万全にする施策を実施してまいりました。
  さらに除排雪の方法を工夫することで、効率的に予算を執行しながら、暮らしやすいまちづくりを進めてまいりました。
  これからも高齢者に寄り添いながら、安心して暮らすことができるよう取り組んでまいります。
  3つ目の柱であります、「人が集まり賑わうまち」づくりでございますが、これまでにスカイパークのバリアフリー事業の推進や、地域おこし協力隊の活用、企業誘致を初めとした産業振興などさまざまな施策に力を入れ、公約の実現に努力してまいりました。
  本年は市制施行50周年を記念する各種事業が予定されており、国際学会の招致や米国エンターテインメント音楽集団「ブラスト!」による公演など、国内外を問わず多くのお客様を本市にお迎えいたします。この機会を千載一遇のチャンスと捉え、南陽のPRと交流人口に拡大につなげてまいります。
  また、私が市長就任以来立ち上げてまいりましたラーメン課R&Rプロジェクトやワイン特区などのブドウを活用した一連の事業のさらなる展開により、南陽の魅力の再発見と創出、情報発信の強化、地域の活性化を図りながら「人が集まり賑わうまち」の実現に向け努めてまいります。
  なお、市政の課題でございますが、今後、南陽病院の建設などの大型事業も控えておりますが、本市を次の世代の子供たちに引き継ぐため、公共施設等総合管理計画や行財政経営指針などをもとに、身の丈に合った持続可能な行財政運営基盤を確立しつつ、並行して、本市のさまざまな面での発展を図っていくこと、それは換言すれば、無理なく背伸びをし、身の丈を伸ばしていくことが肝要であり私の責務と考えております。
  今後とも議員各位の御理解と御協力を賜りますようお願いを申し上げます。
  次に、人口減と少子化対策についての1点目、人口減に向けた政治の果たす役割についてでございますが、政治の果たす役割は大きいと考えておりますが、国の果たす役割、また県の果たす役割もそれぞれ大きなものがあり、全国で等しく子育てに関する環境を享受できるよう整備していくことを求めていきたいと考えており、このことは、ふるさと納税の返礼率を全国一律3割にすることなどよりも、国においてはより力を入れていただきたいと思っております。
  その中で、市の果たす役割といたしましては、3人っ子政策を初めとする子育て支援や働く場の創出、定住のための住宅施策の推進など国や県に先駆けて進め、子育て政策においてあるべき姿を提示しリードしていくことも必要と認識しておりますので、市の果たす役割を考え、着実に実行に移してまいります。
  次に、2点目の市の状況と対策、計画についてでございますが、本市におきましても平成27年の国勢調査、平成27年10月1日現在で人口は3万2,285人であり、直近の平成29年6月1日現在は3万1,954人と人口減少が続いております。
  その対策につきましては、長期的な視点で取り組む課題であると捉えており、「子どもを産み育てやすいまち」、「年をとっても安心して暮らせるまち」、「人が集まり賑わいのあるまち」の実現に向けて取り組むことが、人口減、少子化対策につながるものだと考えております。具体的には3人っ子政策を中心に取り組んでまいります。
  また、計画についてでございますが、平成27年9月に、県内で最も早く策定いたしました南陽市まち・ひと・しごと創生総合戦略と第5次総合計画の後期計画がそれに当たるものであり、両計画を柱にして取り組んでまいります。
  次に、介護保険についての1点目、介護保険法等の改正による影響についてでございますが、現在の介護サービスを利用した場合の自己負担につきましては、所得の高い方は2割負担となっておりますが、今回の改正により、平成30年8月からは2割負担の方のうち、より所得の高い方につきましては3割負担になるというものでございます。
  現在、本市におきましては2割負担で利用されている方は92名となっておりますが、仮に国で想定しております単身で年収340万円の所得額で試算した場合、3割負担となる方は50名となるようでございます。
  次に、2点目の介護職員の人材不足への対応についてでございますが、議員御指摘のとおり、ここ数年、都市部だけではなく地方においても介護職員の人手不足が深刻化しております。従来から、身体的、精神的に負担の大きい仕事であるにもかかわらず低賃金との指摘がなされてまいりました。この間、要介護者の増加とともに介護保険サービス事業所も増えてきており、人手不足が恒常化している状況にございます。国においては、待遇や職場環境の改善を図ることを目的として、平成21年度より処遇改善制度を設けて、賃金引き上げや離職防止策を講じているところでございます。
  人材確保につきましては、各事業者の取り組みが基本とはなりますが、子育てや介護で離職されている方の活用を図る人材バンクの充実等について関係機関に働きかけてまいります。
  次に、3点目の第7期計画の内容及び保険料の基準額についてでございますが、現在の第6期計画における介護保険料は、第1号被保険者保険料必要額に対しまして、介護給付基金から1億円を取り崩し、保険料基準額を月額5,400円と算定しております。次期第7期計画につきましては、現在、業務委託しているコンサル事業者とニーズ調査の集約、分析を行っているところでございますが、ニーズ調査や国・県の動向を踏まえまして、介護保険事業計画策定委員会において、サービス量の推計、地域包括ケアシステムのあり方及び保険料の基準額等の内容について協議いただくことになっております。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  最初に市長選挙についてお尋ねをいたします。
  今、市長選挙の出馬について当りさわりない、任期中を全うしてしかるべき時期に表明したいなんて、予定どおりですが、これでは何のために市長の任務やっているか私にはわからない。つまり、どうせ出るのならば正々堂々と私心なく表明すべきではないのかなと私思いますよ。
  それで、せんだっての5月場所で関脇の高安関が11勝4敗で好成績を上げて関脇から大関に昇進したと。その口上を見ますと、正々堂々と精進して相撲道をやるのだとこのように述べているわけですね。私はすばらしい言葉だと思います。
  ですから、そんなもったいぶっていないで、正々堂々と所信を表明すべきではないのかなと。
  それで市長、私、今の発言ずっと聞いておりました。これ施政方針ですが、施政方針ざっと述べているような気してわからないのね。それで、初めに冒頭でこのようにあなたは述べているの。いわゆる、先ほど市長がおっしゃったとおり、今年は50周年、南陽市が誕生して50年だと。こういうことでいろいろな催し今やっているわけですね。これから夏にかけ秋にかけてやると。非常に結構だと思いますが、この中であなたはこのように述べているのですよ。いわゆる50年の年であると。このような歴史的な節目の年に市長として市政を担うことへの感謝と喜びとともに、持続可能なまちづくりを進め、この南陽市の将来の世代のためにしっかり引き継いでいくのだと。私はここで次期市長選挙の出馬表明したのかなと。私、3月議会で聞いて、ああなるほどなと。じゃあ6月に聞かなくてはならないなと、こういうことでお聞きをしているのですよね。
  ですから、先ほど申しましたように正々堂々と答弁してはいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  佐藤 明議員から、来年の市長選に向けてお聞きをいただくこと大変光栄だというふうに思っております。
  私、3月定例会で提示させていただいた施政方針に触れていただいたのも大変ありがたいことでありますけれども、正直、そこでそのように捉えられたということについて、ああ、そうなのかというような感じで今伺っておりました。
  まさしく50周年という節目で市長という大役をさせていただいていることは、本当にありがたいことだというふうに思っております。
  まさに、その50周年、今後の次の60、70、80、90、100とに向けた種をまいていく年にしなければいけないということが、私の胸と、そして頭を今占めているものでございます。
  そういった意味で、この、今回のこの6月の議会でそういった御質問が出るということを全く想定外というか予想しておりませんで、事業の進捗のほうに全力で傾注しているということでございました。ですので今回はこのように答弁させていただきましたけれども、私心なく、そして市政については常に正々堂々と、市民の皆様から信頼をいただけるように取り組んでまいりたいと思います。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  まあ、そのとおりだと私も思いますよ。
  それで市長、これ3年前の市長選挙のときの選挙広報ですね。それで3年前というと、ちょうど7月6日が告知だったわけですね。そして7月13日投票と。当時7月9日、大豪雨災害あったわけですね。御承知のように、7時のNHKのテレビ番組で第1報で吉野川の氾濫のテレビ報やったわけですけれども、それからざっと降り続けて大被害、未曽有の災害を我々受けたわけですね。そして、そのさなかの選挙戦であったわけですね。
  ですから、残された課長さん方、それから我々議会人も含めて、市長不在の中で力を合わせてこの難局を乗り切ったと、こういう経過あるわけですよ。そして、その中での市長選挙だったと。しかも途中で強震なんかもあったような気したのでけれども、いずれにしても、そういう大変な中で市長選挙は戦われたと、こういう経過があるわけですね。そういう中での選挙戦だったと。
  両者大変な中で戦って、あなたは見事に栄冠を勝ち取ったとこういうことなわけですね。そういう中で3年、あっという間に過ぎてしまったと。そしてあなたは、「対話のある市政」をメーンスローガンにして、「身の丈にあった市政」、対話で生まれる住みよいまちづくり、さらには、子育て支援や高齢者のお年寄りの皆さんのために、かなり3年間で、あなたは自信満々に、私の質問に対して正々堂々と、ほぼ達成したと、こういうふうに今答弁あったわけでけれども、私もそう思いますよ。しかも、私はちょうど昭和63年に初当選したわけですよ。当時大竹市長さんだった。その後荒井さん、それから塩田さんで、今、あなた白岩さんと。私は4代にわたっていろいろ論争をしながら市政発展のために微力ながら、微力ながら頑張ってきたつもりです。
  しかしあなたは、この3年間で相当の仕事をやったのではないのかなと私はそう思いますよ。その評価とか何でなくて、事実を示して私は言っているわけです。短期間の間にかなりやったと。しかし、そういう中で、いろいろ紆余曲折あったとしても客観的に見た場合、そういう評価ができるのではないのかなというふうに私は思います。
  本来ならば、こういう話は私がするのでなくて、あなたの周りの方々が、本来こういう場でやるべきなのかなという私思うのですが、これはあくまでも、市長が出るか出ないか、出馬するかしないかはあなたの内心の問題だから後は何も言いませんが、まず残された期間しっかりやってください。どうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  本当に身に余るお言葉ありがとうございます。
  佐藤議員におかれましては、いたずらに人を持ち上げるような方ではないというふうに私は信じておりますので、これからも佐藤議員に信頼される市政を継続してまいりたいというふうに思います。
  来年のことにつきましては、私、対話のある市政というものも大変重要だというふうに思っております。御支援いただいている皆様との対話も欠かせないわけでございます。そういったことも含めまして、今後しっかりと考えてまいります。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  それでは2番目の人口減と少子化対策問題について質問いたします。
  これきのうも質問あったわけですけれども、私は別な角度から質問したいと思います。
  それで、今人口が南陽市の場合だと3万2,000人切ったとこういうふうに答弁されました。随分減ったなとこういうふうな感想でありますが、私の入ったとき大竹市長さんは5万人都市構想をぶち上げたわけですね。5万人都市構想。ところがいつの間にか修正して、5万人都市構想から交流人口5万人と修正したわけですね。そして、その後どんどんどんどん減ってきて今日に至っているとこういうことですね。
  私もいろいろ学びながら、どうやったら解決できるのか、それで皆さんからもお話あったように、やはり働く場所がなければ定住しないと思うのですよね。同時に、住む場所がないとこれまた定住できないと。いわゆる、こういった安心して子供を産んで育ててそして生き抜くと。そういう過程において、働く場所と住む場所がなければだめだと。今この問題、私前にも申しましたように、やはり空き家を住めるような、提供できるような仕組みをやはり一刻も早くつくって、そして定住策を考えるべきではないのかなと。
  同時に雇用の問題であります。これ後で申し上げるわけですけれども、例えば介護保険の問題で言いますと、例えばせんだって、常任委員会で5月18日午後から所管の委員会で、新しくできる特別養護老人ホームとかグループホームに何カ所かお回りしてきてわけですね。私その後行ったわけですよ、どうなっているか。せんだって行ったわけですけれども、いまだもって職員が集まらないものですから開所できない、開業できないと施設長さんがおっしゃっているわけですね。こういう状況なのですよ。ですから開業したくてもできない、こういう状況があるわけですね。
  ですから、何とかその職場に来るような人を誰かいないかと、何とか探してくださいと、こういう声も大分言われました。
  こういったことに対して、市の政策的な課題としてどうやっていくのか。その辺の考え方についてお尋ねをしたい。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  議員のほうから、今回、29年度で整備されました介護保険施設について介護人材がなかなか集まらないというふうなお話をありましたが、その部分については御指摘のとおりだというふうに思いますが、現在、資格にかかわらず来ていただく方について、事業者のほうで努力しているところでございます。
  そういう部分では、先ほどの前段の部分とはちょっと関連が薄いのかもしれませんが、そういう対応をさせていただいているというふうなところでございます。
  以上でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  課長ね、私は思うのですけれども、どこの自治体もそういう形で目いっぱい頑張っていると思うのですよ。どこの自治体もね。しかし、きのうも山口議員が流山市のお話しされたのですけれども、増えているわけだ、一方では。県内でも天童とか東根とかこういう自治体で、若干ですけれども増えている自治体もあると、こういうふうに言われているわけですね。そういった増えている自治体の何で増えているのか、何でこう減っているのか、その原因を調査しない限り、これ歯どめかからないと思うのですね。
  ですから、こういった問題について、その担当課だけでなくて、やはりさまざまな関係課で寄り添って、この人口減の打開策をやはり議論して、そしてやるべきではないのかなと、私こういうふうに思っているわけですが、考え方はいかがですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  まさしくおっしゃるとおり、人口減少についてはさまざまな分野にまたがる複合的な課題でございまして、従来の市役所の組織のまま対応しても成果を得ることは難しいというふうに感じております。
  今現在は人口減少等々の総合的な政策については、みらい戦略課を中心として取り組みを進めておりますけれども、より有機的な組織立て、ワーキンググループであるとかプロジェクトチームであるとか、そういった方策も必要ではないかというふうに感じているところでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  ですから、そのプロジェクトチームというか担当課任せでなくて、やはり、例えば市長、副市長を先頭にそういったプロジェクトチームをつくって、そしていろいろな各種団体の方々も含めて、そして協議をしながら人口減を歯どめかけていくと、そういうみずからの決意がなければ私はできないと思いますよ。その辺しっかり議論をしながら、ぜひ進めていっていただきたいものだなと。
  それで、これ、南陽市のまち・ひと・しごと創生総合戦略というふうなので、これ南陽市の人口の長期的見通しというふうなのでこう出されているわけですが、いやこれ見れば薄気持ち悪くなるね。減りに減って。これ平成72年なんて我々生きていないのですけれども2万人前後になっていると。これでは、市長がよくおっしゃる50年先、100年先の話、あなた市長よく言うのですけれども、50年先、100年先どうなっているかわからないよ、これ。
  ですから、その50年先、100年先でなくて、今は今の問題だと思うのですよ、これ、人口は。ですから、しっかりその辺を議論していただいて、何とか対策を講じていただきたいものだなと。
  我々も含めて、やはり、当然協力すべき点は協力をして、これ、本当にさっき市長がおっしゃったように、この南陽市全体のものでありますから、ぜひその辺議論していただきたいものだなとこのように思いますがどうですか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  まち・ひと・しごと創生総合戦略につきましては、おととしの9月、県内でも先駆けて作成をさせていただきまして、しかしながら、そこで示させていただいた人口の見通しと、そして総合戦略を実施していく中で目標とすべき人口についても、ここ一、二年で状況の変化の速さについてはすさまじいものがあるなというふうに感じています。
  当然、手をこまねいていては、これは悪化していくばっかりですので、政策を総動員して取り組んでいかなければいけないというふうに思います。
  その中で出生数については、過去5年で、去年については最も多かったというのは大変うれしい材料だなというふうに思っております。自然増は難しいですけれども、自然減のスピードを緩めること、そして、文化会館であったり観光素材を生かした交流人口の拡大、両面から進めていくための議論を庁内でしっかりと進めさせていただきます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  先ほど私言いましたが、この3年間で本当に私はやってきたと思います。しかし、それだけではまだ不十分なわけであって、これからが本番になると思うのですよ。
  それで、去年の3月議会で私は、子供の貧困対策と南陽市子育て支援都市宣言について、去年の3月に一般質問しました。この中でさまざま申し上げましたが、特に、例えば子供の医療費の無料化について、今、南陽市は中学3年生までこうやっているわけですね。大体県内の自治体を見ますと、ほとんどの自治体がもうそのようになってきていると、こういうふうに言えると思うのですけれども、今全国的には、あるいは県内でも、この医療費の無料化の問題について対象年齢を高校生まで広げている自治体あるわけですね。これ事務当局でわかりますか。
○議長  答弁を求めます。
  板垣すこやか子育て課長。
○すこやか子育て課長  子供の医療費の無料化についての御質問でございます。
  当南陽市におきましては中学3年生まで、外来及び入院の医療費を無料化にしているわけでございますが、議員御指摘のとおり高校3年、いわゆる18歳まで医療費を無料化にしている自治体が県内でも数自治体出ております。当置賜地域におきましても、西置賜郡の市町村が、町が無料化になっておりまして、東置賜の近隣の町についても今年度中に無料化を高校3年生まで広げるというふうな情報は得ております。
  以上でございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  課長おっしゃるとおりなのですけれども、県内の自治体は、先ほどおっしゃったように、西置賜の長井市を除いて、小国町、飯豊町、白鷹町では実施していると。あと隣の高畠町が18年度からやると。いわゆる今年度からやるとこのように言われております。市段階では天童市あるいは寒河江市なども今年度からやると。このようにして毎年増えているのが状況なのですね。
  ですから南陽市でも、市長がおっしゃるように子育て支援の問題として位置づけて、こういったことも含めてです、検討の時期に入らなくてはならないのではないかなと私思うのですが、今すぐしろなどと言いませんけれども、そろそろ考える時期ではないのかなと思いますがどうでしょう。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  子供さんの医療費の無償化につきましては、これも刻々と状況がどんどん変わっていると。私の認識では、全国においてこの問題は対処されているわけでありますけれども、主に関東圏において18歳というところが多いのかなと。そして西日本においてはまだ中学3年生までも進んでいない自治体が多いのかなと。しかしながら、東日本についてはその中間くらいの状況に今あるのではないかというふうに思っております。
  子育て支援として子供さんの年齢が高まってくるほど学費、それから生活費等々増嵩していくということについてはこれ事実でございまして、その面の対処は何らかの対処がなされなければならないというふうに思っておりますが、しかしながら、限られた財源の中でどの面に財源を投下すれば最も効果的に子育て支援の目的が果たせるのか。そしてそれが人口の増につながっていくのかといった面も総合的に考えて、これは検討しなければいけないというふうに思っております。
  そうした意味では、このことも子育て支援の政策の一つとして検討の対象であることは間違いないことでございます。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  検討してみたいと。政策的な課題としてですね。
  これ天童市と高畠町はやっていると。あと、西置賜の3町、あと県内では遊佐町と舟形町でやっていると、もう既にね。18年度から寒河江市が実施を予定しているとこういう県内の状況ね。
  それで、検討をするというふうな話でありますが、ぜひ前向きな検討をお願いしたいと。
  3月の定例議会の中で、子供と貧困度、子育て支援都市宣言についての質問の中で、市長は最後にこうおっしゃったのですよ。これ非常に私、名言だと思うなと。この市長の答弁というのは。これ、私褒めているんじゃないんだ。これ事実議事録さ載っているんですよ、これ。私余計に褒めないから、大体。
  私の指摘に対してあなたこう言っているの。御指摘大変ありがとうございますと。住民の皆さんに一番近い基礎自治体として問題をしっかりと把握して、国や県がまだやっていなくても、これは手をつけなければいけないとそういったものについては、市単独でも、つまり独自にやっていくのだという強い決意でこの子育て支援都市宣言をしている都市にふさわしい南陽市をつくってまいります。
  最後にこう言っているんだよ。よろしくお願いしますと。私が言うなんでなくてあなたが言っているんだよ、これ。本当だよ、これ。それ記憶ないですか。
  ですから、私、全国千七百、八百の自治体あると思うのですけれども、こういう答弁される、私、これ歴史に残る名文句だと思いますよ、本当。いや、みんな笑っているけれども私は真面目に質問しているのだから。
  ですから、この名文句を忘れることなく、肝に銘じてこの子育て支援をぜひやっていただきたいものだと、このことを指摘しておきたいと思います。
  時間がありませんので最後の質問でありますが、介護保険の問題であります。
  先ほど人材不足の話をしたわけでありますが、この都市部だけでなくて、市長もおっしゃったように地方ででもどんどんどんどん進んでいると、こういう実態なのですよ。
  ですから、先ほど言ったように、子育ての問題と絡み合わせてこの問題を考えていく必要があるのではないだろうかなとこのように私思うのですが、その辺の考え方をあわせてお尋ねしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  介護が必要な世代、それはすなわち、介護をする御両親をお持ちの世代ということは、子育て世代でもあり、この両者は切っても切り離せない関連性があるというふうに思っております。
  この介護現場における人材不足については、国による施策もありますけれどもなかなか実効性が保てないのが現状かなというふうに思っております。
  今後いかにして、地方においても安心して介護ができる。そして、その結果子育てもできる。そういったものにしていくかというのは大変難しい課題ではございますが、これに不断の努力で取り組んでいかなければいけないというふうに考えております。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  本当は来年の4月1日から第7期の介護保険の新たな方針出るわけですけれども、まだ策定中だと思うのですけれども、時間がないから余りくどくど言いませんが、今回の第7期について非常に問題点が多いのですよ、これ。一々ここで時間ないから指摘できませんが。まず本当に大変なことがどんどんどんどん出てくると、こういう状況なのですね。
  それで、私思うのですが、置賜地区に、3市5町の中に老人福祉施設の協議会があると、こういうふうに言われているわけですね。養老人ホームですか、それから特別養護老人ホームと。これ24か25が協議会に入っていると、こういう状況ですね。驚くことには、職員の定数に対して充足率がほとんどの施設ではないと。あっても1カ所か2カ所の施設が何とかクリアしていると、こういう状況なのですね。ですからいかに大変だかということ明らかだと思うのですね。職員不足。
  それで、例えば東北文教大学、山形にあるのですけれども、福祉学科などというのは定数割れて困っているとこういうお話も聞いているのですが、その辺の実態について把握しているのでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  議員のほうから今お話ありました状況については、私のほうも情勢としては承っておりますが、具体的な人数、定員割れの状況等の部分の割合等の部分につきましては把握してございません。
○議長  15番佐藤 明議員。
○佐藤 明議員  まず市内にある施設をやはりくまなく調査をして、実態がどうなっているのか、これ調査をして明らかになった上で対応すべきではないのかなと、私こう思いますよ。
  それから2つ目は、来年度の第7期の基準額ですが、今5,400円ですね。5,400円。来年度は上がるのか下がるのか同じなのか。その辺、最後にお聞きをしたいと思います。
○議長  答弁を求めます。
  菊地福祉課長。
○福祉課長  お答えを申し上げます。
  市長答弁にもありましたように、これから策定委員会のほうで議論をいただくというふうな状況でございます。情勢といたしましては、サービスの事業所も増えていますし、サービスを希望される方も若干増えているというようなことがございますので、印象としては金額も上がらざるを得ないのかなというふうなところは正直思っているところでございますが、基金の取り崩し等の状況、あと国の補助の状況などを踏まえまして対応していきたいというふうに考えてございます。
  以上でございます。
(「前のやつ」の声あり)
○議長  その前のやつ答弁してください。
○福祉課長  失礼しました。
  これもお話ありましたように、新規開設したグループホームについて全部のユニットが開設できないというふうな状況がございます。そこら辺も含めまして、各事業所のほうで把握されている部分について私のほうも確認をしてまいりたいというふうに思います。
  以上です。
○議長  15番佐藤 明議員の一般質問は終了いたしました。御苦労さまでした。
  以上をもちまして、通告されました7名の一般質問は全て終了いたしました。
  長時間御苦労さまでした。
  質問された議員、答弁なされた執行部各位の労をねぎらい、今後の市政運営に生かされることを御期待申し上げます。

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散      会
○議長  本日はこれにて散会といたします。
  御一同様御起立願います。
  御苦労さまでした。

午後 1時53分  散  会
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