平成29年6月定例会

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午後 1時00分  再  開
○議長  休憩前に引き続き一般質問を始めます。
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山 口 裕 昭 議員 質 問
○議長  次に、1番山口裕昭議員。
〔1番 山口裕昭議員 登壇〕
○山口裕昭議員  1番倫政会の山口です。
  お昼からの時間帯、なかなかつらい時間帯ですけれども、よろしくお願いいたします。
  昨年の改選により議席をいただき、1年が経過いたしました。その間、これまで4回の定例会で一般質問を重ねることができましたが、これはひとえに御支持をいただいた皆様の温かい御支援と先輩議員の皆様の御指導並びに当局の真摯な対応のたまものであると、この場をかりて厚く御礼申し上げます。
  これからも日々精進を重ね、職責を果たしていく所存でありますので、今後とも各方面の皆様におかれましては、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
  それでは、さきに通告させていただいた質問に入らせていただきます。
  まず、一番最初に、人口減少の歯どめ対策についてお伺いいたします。
  急激な人口減少社会の中、本市も例外ではなく、人口減少のスピードは予想をはるかに超えるものとなっております。市で作成いたしました第5次南陽市総合計画では、平成32年度の人口目標を3万2,000人としておりましたが、5月1日の時点の南陽市の人口は3万1,945人と、目標年次を3年も上回るペースであり、このままでは目標年次の平成32年時点の本市人口は、目標を1,000人下回る3万1,000人程度になる可能性が出てきております。
  第5次南陽市総合計画では、基本構想の中で、「人口の減少を食いとめ、活力ある地域の形成」を重要課題とされているわけですが、今後予想される一層の人口減少を食いとめるために、さらなる対策は不可欠と考えます。
  そこで、今後の人口減少に対する件について、何点かお伺いいたします。
  まず最初に、ほかの自治体では、ホームページに移住希望者を対象とした就職や住まいの斡旋を行っている場合もあるようですけれども、本市の現状はいかがでしょうか。
  2番目に、総務省では、平成27年から全国移住ナビを暫定運用しているようです。本市の情報は掲載されているでしょうか。
  3番目に、本市のホームページから全国移住ナビなどへ直接アクセスは可能か、現在アクセスができない場合は、今後対応をお考えでしょうか。
  4番目に、人口の社会減の原因となる転出者の防止策について、本市の具体的な取り組み方をお教えください。
  続きまして、2番目に、烏帽子山公園の桜の鳥害についてです。
  今年も県内外にとどまらず、国内外からのお客様で大変なにぎわいを見せた桜まつりでしたが、今年は昨年と比べて桜の開花状況が悪く、せっかく来ていただいた観光客の皆様に本来のきれいな烏帽子山の桜を見ていただけなかったことは、非常に残念だったと考えます。
  今年の桜が余り花をつけなかった原因は、従来から言われているウソ鳥に花芽を食べられてしまうことが大きな要因として考えられます。確かに鳥も桜も自然の一部であり、その意味では、鳥の食害に遭った桜を自然の状態として捉える考え方もあるとは思いますが、観光資源として烏帽子山の桜を考えた場合、毎年桜の開花状況が違い、それに一喜一憂することは問題があると考えます。
  また、現在の烏帽子山公園の桜で最も多いと思われるソメイヨシノは病害虫に弱く、桜の木の寿命も短いものでは約70年といわれます。
  烏帽子山の桜は明治の終わりごろから植樹がされており、今後、さらなる樹勢の衰えも懸念されることから、一層の対策が必要と考えます。
  そこで、今後の烏帽子山の桜の保全について何点かお伺いいたします。
  まず一番最初に、本市での桜の保全に対する現状の取り組みについてお教えください。
  2番目に、市では、本年度の施政方針の中で、桜の樹勢回復に取り組むとしていますが、その具体的な取り組みについてお伺いいたします。
  3番目に、現状、今までの対策は最大の効果を得られているとは考えにくい状況ですけれども、今後の取り組みはいかがでしょうか。
  以上、壇上よりの質問といたします。御回答をよろしくお願いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  1番山口裕昭議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、人口減少の歯どめ対策についての1点目、移住希望者への就職や住まいのあっせんについてでございますが、現時点では、ホームページに移住希望者を対象とした専用ページはございませんが、就職につきましては、ハローワーク米沢の求人情報と県立山形職業能力開発専門校の内職情報の関連リンクがございます。また、住まいにつきましては、市営住宅や補助制度について掲載をいたしているところでございます。
  次に、2点目の全国移住ナビへの本市情報の掲載についてでございますが、本市の情報については、現在概要のみの掲載となっております。
  次に、3点目の市ホームページからの全国移住ナビへのアクセスについてでございますが、本市のホームページをごらんになられた方につきましては、ホームページでより詳しい内容を確認できることになりますので、現段階ではリンクを張ることは考えておりませんが、全国移住ナビにつきましては、移住者への情報提供には有効な手段の一つでありますので、本市の情報をより充実させてまいります。
  次に、転出者防止のための具体的な取り組みについてでございますが、市には高等教育機関がございませんので、一度転出した若者を呼び戻す、いわゆるUターン者の増加が必要と感じております。
  山形県と連携した山形県若者定着奨学金返還支援、インターンシップ促進事業、子育て世代定住促進交付金等をPRしながら、南陽に呼び戻す施策を実施してまいります。
  次に、烏帽子山公園の桜の保全についての桜の鳥害に対する取り組みの現状についてでございますが、以前はウソの忌避剤として、べフランと呼ばれる薬剤が有効とされ、ほかの桜の名所でも散布されておりましたが、近年、べフランが生産中止となったことから、それにかわるものとして、硫黄合剤を病害虫防除の名目で使用しておりました。
  しかしながら、硫黄合剤も現在は桜の農薬登録をしておらず、ほかの適当な薬剤もないため、全国的にも薬剤散布を行うところは減少しております。
  現在、烏帽子山公園では、数年前からウソの天敵である猛禽類の鳴き声を発する大音量スピーカーを2基設置し、昨年度にはもう1基の追加とカラスの模型を2基設置したところでございます。また、ウソが飛来してくる2月には、職員が毎日巡回し、ウソの被害確認と追い払いを実施したところでございます。
  次に、桜の樹勢回復への具体的な取り組みについてでございますが、枯れ枝の剪定、密植による日照不足で生育不良が見られる支障木の伐採、消毒薬剤散布、官民協働による施肥作業を例年実施しております。
  また、圧縮空気を土壌に送り込んで土壌改良を行う加圧式土壌改良作業を、平成28年度から一部で実施しております。土壌改良の効果につきましては、今後検証してまいります。
  桜更新木事業につきましては、本年度策定する烏帽子山公園周辺整備計画に基づき、計画的に老木化している桜の更新を図ってまいります。
  次に、烏帽子山公園の桜が本来の姿を取り戻すための今後の取り組みについてでございますが、議員御指摘のとおり、今年は昨年と比較して桜の開花状況が悪く、その原因の一つとして、ウソの食害が考えられます。
  平成25年に、樹木医による現地調査を行った結果によれば、ウソの食害、老木化による樹勢の劣弱化、密植による日照不足、低温による花芽の発育不良という結論に至り、同年12月定例会におきまして、当時、私は市長ではなく議員の立場でございましたが、烏帽子山公園の桜の開花不良については、複合的な要因によるものであるとの答弁が行われております。
  近年の異常気象による花芽の発育不良について、行政の管理が及ばない部分もあるかと思いますが、今年度、烏帽子山公園周辺整備計画を策定する予定であり、その中で専門家の科学的知見や関係者の意見を計画に反映させながら、今後の桜の更新や既存木の適正管理を実施してまいりたいと考えております。
  なお、ウソの食害対策につきましては、ほかの公園で鷹匠を招いての追い払いを実施している事例もあることから、本市でも実行が可能であるか検討してまいります。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  それでは、まず移住のほうについてですけれども、現在、移住のほうの斡旋、就職などは所管とか既存のものを使用されているということでございますけれども、例えば、先日、会派の視察で伺った鳥羽市などでは、市営住宅などを居抜きで3年ほど格安で貸し出すような体験移住のほうを行っているようなところもあります。
  それで、その自治体では、また、空き家を10年間無償で市が借り受けて、そのかわりリフォームを行い、そこに半年間ほどの体験移住をして、もしよければ、そこに住んでほしいというような取り組みを行っているところもあるようです。
  これ、私、何で言うかといいますと、都市部のほうから田舎のほうにというのも大事なんですけれども、今回、私見てきた鳥羽市のほうでは、たまたま3年間の体験移住をされている方が山形市の保育士の方だったということもあります。
  そういう形で、もしも田舎から田舎という内容でも、そういう取り組みで来ていただけるのであれば、非常に市のほうのためになるのではないかなと思います。
  また、市の公営住宅でそういう取り組みをする場合には、いろいろな関口住宅の問題ですか、なかなか貸せるような建物がないとか、いろいろ問題はあるとは思うんですけれども、ぜひその辺のことを試しにでもそれをやっていただきたいなと思うんですけれども、その辺について検討されるお考えはあるでしょうか。お願いします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  空き家対策と、それから人口減少対策というのは、それぞれ別々に考えるよりも同じものとして考えて、有効に対策として計画を立てていくということは大事なことかというふうに思っております。
  そうした意味で、鳥羽市の事例も今拝聴いたしまして、大変参考になる部分があるなというふうに感じました。
  無償で空き家を借り上げて、それを斡旋するということについては、大変具体的だなというふうに思いましたので、ぜひそういった空き家がないかどうか、市内の不動産業者の皆さんからも情報を得ながら、ぜひ実例を1つでも準備して、移住あるいは体験移住していただけるようにしてまいりたいと今感じたところでございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  今回このお話をさせていただいたのも、前回、私あるところで会に行ってみたんですけれども、神奈川県の相模原のほうの方で、やはり南陽市に移住したいと。実際、お仲間の方が長井市に移住したということがあるようでした。自分もできれば南陽市のほうに移住したいんだけれども、ただ移住するには、なかなか住むところもないし、働くところもないしというような話がありまして、具体的にもしもそういうものがあれば、ぜひ利用してみたいなという話がありましたものですから、ぜひその辺、具体的に考えていただきたいなと思っているところです。
  市長のほうで空き家のほうという話もありましたけれども、空き家も確かにそうなんですけれども、ぜひ公営住宅のほうで、例えばあいているところがあればそこのところに、さっきも言いましたけれども、最低限の電化製品とか、最低限の家具とかもつけて居抜きで3年間貸すというような事業もされていたようですので、その辺もぜひ御検討いただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  市営住宅につきましては、老朽化していることの改修事業なども進めながら、適正な市営住宅の提供に努めていきたいというふうに思っておりますけれども、その中で、そうしたことが可能であるかどうかも含めて、さまざまな、まさに多様なやり方で、そして観点で提供できる物件を準備できないか検討させていただきます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひその辺検討いただきまして、具体的な取り組みになればなと思いますので、よろしくお願います。
  それと、2番目の全国移住ナビの派遣ですけれども、これは総務省のほうでやっていまして、多分費用はたしかかからないと思うんですね。費用対効果のほうがかなり見込めるんじゃないかなと思いますので、ぜひ御利用いただきたいなというのがまず1点なんですけれども、全国で移住したいまちナンバーワンといわれている糸島市というところがあるんですけれども、こちらではホームページ上に移住定住情報の記載をしまして、そのリンクの中で、「糸島生活」というふうな外部サイトのほうを運営しているようでした。
  このサイトでは、移住定住情報をわかりやすく豊富に提供しています。本市でも同じような、先ほど市長のほうから、本市のホームページ上で十分やっているというお話もありましたけれども、なかなか市のホームページの中だと、掲載できる情報というのは限られてくると思いますので、外部サイト等もぜひ活用していただきたいなと考えるんですけれども、その辺参考にしていただけることはできないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  1番山口裕昭議員のただいまの御質問にお答え申し上げます。
  全国移住ナビについては、必要な情報、条件が整ったものから掲載を順次させていただいていきたいと思っております。
  また、糸島市の「糸島生活」、拝見をさせていただきました。大変よくでき上がっているサイトだなと感じたところでございますが、南陽市においては、そういう関係の情報がまだまだ統合できないところもありますので、その辺を各分野でやっているものを、ある程度の素材として集まる時点で、そういう検討が必要になるんではないかなと思っております。
  なお、南陽市としては、何も移住に関して取り組みを行っていないということではなく、全国移住ナビも確かに総務省のサイトとしてあるわけでございますが、私どもは、置賜総合、置広のほうで連携して県と3市5町が一緒になって、一般財団法人の地域活性化センターがサイトの管理ということになっている一般社団法人移住交流推進機構が設立した俗称ジョインというサイトなんでございますが、同じように移住も含めてUIJターンも含めて、自治体とあわせて、企業さんも一緒になって運営をするというところに参加をさせていただいて、ホームページでの情報の提供もさることながら、年に数回、東京のほうで開催されるフェアーのほうにも一緒になって参加し、南陽市の状況などをあわせてPRをしながら、南陽市の状況も知っていただくということも含めて活動させていただいております。
  あわせて、南陽市単独でということでの中では、なかなか南陽市ってどこにあるのというところが始まりますので、今は県と、そして3市5町、置賜全体での取り組みとした中でのこの分野を推進させていただいている状況でございます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  いろいろ勉強してやっていただいていると。また、3市5町で共同してということでやっていただいているというのは、非常にわかりやすくてよかったんですけれども、やはり、市として何かやっていただきたいなと、ぜひ。
  ちょっとこれ、よその自治体の話になっちゃうんですけれども、千葉県に流山市てあるんですけれども、こちら、この10年間で16%人口が増加したというまちでありまして、現在では、流山市に限定して分譲や賃貸物件を探す選択市民という方が転入者の6割を超えるという状況になっています。
  その流山市でさえも、以前は人・物・金が都市部に流出するだけの地域でありまして、そのことが市民の地域へのプライドをそぎ、流山てどこやと聞かれたときに、どこそこの隣のまちとか、どことどこの間だとか、そんな感じの答える市民が圧倒的だったということです。
  ただ、その後に市のブランドイメージの確立により変貌を遂げたということがあったと。
  南陽市でも同じような状況にあるんじゃないかなと。例えば市民の方に、南陽市はどこやと聞いたときに、米沢の北のほうとか、米沢と山形の間という感じに答えられる場合が非常に多いんじゃないかなと感じます。
  南陽市民が南陽市のことを尋ねられたときに、プライドを持って南陽市のよいところを発信できるようなブランド戦略が大事なんじゃないかなと思うんですけれども、先日、南陽市の総合計画、こちらのほうを見せていただいたときに、高校生ですとか、その辺のアンケートを見たときには、南陽市、住み続けたいよと、住みやすいよというようなアンケートの結果が非常に多かったなと思うんですけれども、住みやすい普通のまちこそが、この先人口が激減して消滅していくまちなんですね。国道にショッピングセンターがあって、コンビニがあって、ガソリンスタンドもあって不自由がないと、そういうまちというのは日本全国どこにてもあるわけです。
  そうではなくて、南陽市が特徴のあるまちになっていかないと、なかなか人口のほうは増えていかないんじゃないのかなと。個性のない無個性の故郷には、わざわざ帰る動機も必然性もないわけでございまして、市長は今後どのようなビジョンを持って、南陽市のブランド戦略を行っていくおつもりでしょうか。その部分について、ぜひグランドデザインをお聞かせください。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  私はきのう、おとといと全国市長会がありまして、東京において全国の市長さん方と、あるいはさまざまな民間の団体の方とも交流をさせていただいてまいりました。
  その中で、私の名刺には、御承知かと思いますけれども、ラーメン課というものが入っております。ただ単に名刺に1行つけ加えるという1円もかからない取り組みによって、ああ、南陽市ってラーメンのまちなんだというふうな宣伝の一助になっているかなというふうに思います。
  そういった全国にプライドを持って発信できる素材が南陽市にはたくさんあるというふうに思っています。それを私はそれぞれを切り口にして、ブドウが好きな方はブドウを切り口に南陽市に来ていただく、ワインが好きな人はワイン、また歴史が好きな人は神社であるとか仏閣であるとか、自然が好きな人は自然、スカイスポーツが好きな人はスカイスポーツと、そういったふうにさまざまな多くの多様な切り口を持って南陽市の魅力を発信していくことが大事だなというふうに思っております。
  そうした意味では、子供から大人まで、ぜひ自分のまちの好きなところを5や15とか10とか、もう即座に言えると、そういったまちにしていって、それぞれの方が全国に行ったときに、もう自慢できるところはいっぱいあると、そういうプライドを持った市民の育成ということが、広い意味で将来にわたっては、南陽市のブランドを確立していく上で欠かせないというふうに考えております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  それぞれの切り口でということで、市長はラーメンがお好きだということで、ラーメン課のほうをプッシュしているんだなと思いますけれども、市民憲章でも、南陽市は北に丘陵、南に沃野と、非常にいいところだよと言っているわけでありまして、先ほど高橋一郎議員の一般質問にもありましたけれども、今、南陽市というのは東西に1級国道が交差し、中央自動車道も通り、梨郷自動車道も通りと、非常に交通アクセスのいいところでありまして、ミニ新幹線の停車駅もあるまさに交通の要所です。
  県内でいえば、山形、米沢、長井などが通勤圏内で、また東京へも2時間30分くらいと、仙台、新潟までは車で2時間程度と、非常に交通の便のいいところなんですね。ぜひこの立地、都会のほうに住んでいる方というのは、余りがっつりした田舎じゃなくて、ちょっとした田舎、プチ田舎というのがいいとはよく言われるんです。ぜひこの辺の、どこに行っても駅まで30分くらいで行けるよと、車でどんなに遠くに行っても。
  そういう立地のほうを考え方上で、ぜひその辺のプチ田舎というのをプッシュしていただいて、例えば市内の旅館とタイアップして、首都圏の希望者に週末に田舎暮らしの体験を提案するとかというパックなど、市の主導で開発することはできないかなと、その辺に補助をすることはできないのかなと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  週末のプチ移住といいますか、プチ田舎にプチ移住みたいなものを旅館とタイアップできないかということでありますけれども、そういったアイデアもいいなというふうに思います。旅館組合の皆さんとお話をさせていただいて、そういったアイデアがあって、いろんなやり方があるんだと、それについてぜひ行政と一緒に考えていこうというお話をさせていただきたいというふうに思います。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひその辺、前向きに検討いただきたいなと思います。
  プチ田舎というところでは、なかなか移住のほうが進まない理由に、先ほども言いましたけれども、市内の企業さんは人が足りないと言われるわけですね。ただ、移住する人は働く場所がないと言われると。これのアンバランス、お互いのニーズのアンバランスがあるわけです。これを是正しなければ、問題の解決というのはなかなかできないよと思うんですね。
  市内の企業が求める求職者への条件や待遇と実際に転出された方の希望の格差部分というのがよくわかるように、例えば高校卒業後にここから出てしまった、転出してしまった若者について、例えばこちらに帰ってきたときに、帰省したときなどにアンケートをとっていただいて、実際、ここから外に出た方がどういう思いを持って都市部にいらっしゃるのか。どういうことがあれば、どういう条件がそろえば戻ってきてくれるのかというのを、例えばアンケートにとってデータとしての残すというのも一つの考え方としてありじゃないかと思うんですけれども、その辺のほう、御検討をいただくような状況はないでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  髙梨みらい戦略課長。
○みらい戦略課長  ただいまの御質問にお答えいたします。
  おもしろいアイデアであるなと思いました。ただ、帰ってこられる帰省の時期というのがおのおのどうなのか、別なのかわかりませんので、例えばですが、成人式かそういう場面を捉えてのそういうアンケートをとるタイミングがあるのかどうか、そして、方法として、どういうふうにすればそれができるのか、検討させていただきたいなと思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  前向きに検討していただけるということで、非常にありがたいなと。
  原因がわからないと対策は立てられないんですよね。市の原因がわかれば、対策はおのずと決まるわけで、例えば幾ら市役所の中に優秀な方々がいらっしゃったとしても、何が原因かわからないんでは対策が立てられないという意味では、データというのは非常に大事だと思いますので、ぜひデータのほうを、考えられるデータをなるべくたくさん、いろんな場面でとっていただいて、ぜひそれを市政のほうに反映させていただければいいんじゃないかなと思います。
  ちょっとこれ、一般質問の内容からずれるかもしれないんですけれども、人口減という部分では、3月の定例会の一般質問で、私、子供の貧困について質問させていただいたわけなんですけれども、その中で、子育て世代というのは、10代から40代の若年層なんですね。ただ、既に子供のいる世帯では、子供を育てることが非常に困難な状況だと。それは何でかというと、子供の教育費を捻出するために夫婦共働きで疲れているよというところがあると思います。
  現状で、高等教育に必要な入学金や授業料の高騰というのは、先進諸国の中でも例を見ないほどの水準になっていまして、文部科学省の国立大学と私立大学の授業料等の推移というデータを見てもすぐわかるんですけれども、欧州、ヨーロッパのほうでは、支給型の奨学金というのがかなり充実していまして、教育費のために貯蓄を行うなんていうことは考えられないわけです。
  3月の定例会でも提言いたしましたけれども、人口減少への対策の意味からも、ぜひ給付型の奨学金の拡充のほうを前向きに検討していただきたいなと思ったんですけれども、それについては市長、ぜひお願いしたいなと思います。
○議長  要望ですか。
○山口裕昭議員  要望です。
○議長  じゃ、続けてください。
○山口裕昭議員  はい。桜のほうに進みます。
  桜の保全に対する現状の取り組みという部分で、ベフラン、生産中止だというのは、私、知らなかったんですけれども、鷹匠のほうの追い払い、先ほど市長も言われましたけれども、これは弘前公園でもう実施されているということで、事業費が197万3,000円と、結構高額なんですね。ただ、物すごく効果はあるようなので、ぜひぜひ、いろいろ考え方はあると思いますけれども。
  小岩井農場ではカラスの模型なんかでも一定の効果があったよと。実際、先日、建設課のほうにお伺いしたところでは、カラスの模型のほうは、置いたところ、置いたところの周辺はよかったと。ただ、数が足りなくて、置いていないところは全然だめだったということもありますので、ぜひその辺、拡充をお願いしたい。あと鷹匠のほうも、ぜひ検討していただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  カラスの模型については効果があるということが、次第に確認されてきているということですので、拡大について今後準備して進めていきたいというふうに思います。
  また、タカによる追い払いですけれども、うちのほうでもどのくらい予算かかるかなという下調べを今しているところでありまして、有効ではないかというふうに思われた段階で、予算等提案させていただくかもしれない。有効だなと思われることが確認できれば、やっぱり今、なかなか原因がはっきりしないとわからないという意味では、先ほどの移住とかUターンがなかなかないというのも同じですけれども、桜についても、実際複合的な要因であると。これによってという何かがあればいいんですけれども、そういった点では非常に難しい。
  しかしながら、鳥が実際に来ている。それを追い払わなければならない。それに、弘前においてはウソ対策でありますけれども、鶴岡あるいは山形ですか、山形市でもカラス対策タカを使ったという報道がありまして、何か使えないかなというふうに私も思っているところです。
  そうした意味で、有効性が確認されれば、提案させていただこうかなというふうに思っております。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  効果が確認できればやるということで、ぜひお願いしたいなと思います。
  いろいろ調べたところ、花芽を食べちゃうウソ鳥というのは、ソメイヨシノが大好きみたいなんですね。どうもソメイヨシノというのが一番ウソの害が多いというのがあるようで、実際、今回の烏帽子山の桜を見ても、築山になっていて、ソメイヨシノの部分はかなりやられているんですけれども、もうちょっと向こうのほうの八重桜のほうは非常にきれいだということもあります。
  今後、桜の植えかえ時期が来た場合に、また、昨年の9月の定例会のときに、予算委員会であった見晴台の跡地、あそこの桜の植樹についても、グランドデザインをつくる中での計画という話はいただきましたけども、植樹を行う際などにその辺勘案して、多種の桜を植樹することは考えられるのかなと思います。
  例えば多種の桜を植樹することにより、桜の咲いている時期というのをある程度長く保てると思うんです。今までだと、2週間で散ってしまった桜が、3週間以上咲いている時期を伸ばすことができると。そうすれば、観光面でも非常にいいと思いますし、病害、害虫、鳥の食害などのリスクのほうも分散できるのかなと。
  また、先ほども最初の質問のほうで言いましたけれども、ソメイヨシノというのは、クローン種でありまして、非常に寿命が短いんですね。五、六十年、多くても70年、100年まずもたないだろうと言われているような品種であります。ですので、今後の費用を考えた場合でも、ぜひその辺、長くもつような桜をいっぱい植えていただいて、リスクも回避できますし、今後の費用ということもよくなるんじゃないかなと思いますので、ぜひその辺ちょっと考えていただきたいんですけれども、それは検討されていただけるでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  烏帽子山の公園の周辺整備計画を作成するわけでありますけれども、当然ながら、今、明治から植えられている桜について、今後100年先も見通して植えていかなければならないわけでございまして、どういった組み合わせ、種類の組み合わせが適しているかという見地からも、この計画を検討させていただきます。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  ぜひその辺、ベストマッチングを考えていただいて、今後100年、200年と烏帽子山が桜の名所になるように、ぜひお願いしたいなと思います。
  また、先ほど樹木医のお話もありましたけれども、あらゆる手を尽くしても、今年、白鷹町のほうの釜の越桜ですか、ちょっと寿命で樹勢が弱まるということもあったようです。樹木医の方に以前来ていただいて見ていただいたということも、先ほどお話聞いたんですけれども、また圧縮空気を入れて土壌改良ということもお聞きしましたけれども、その辺、土壌調査のほう、例えば水分量とか、例えば観光で花見とかすると、だんだんかたくなってしまいますよね、土のほうが。水分の含有量ですとか、空気の含有量ですとか、その辺がなかなかよくないという部分があると思います。その辺の調査とかはされているんでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  土壌調査については、平成25年に業務委託をして実施しております。項目は粒径組成、土壌硬度、現場透水状況、あとペーハー、あと塩基置換容量という項目でございます。
  この項目で調査をいたしました。その結果をもとに、桜2本の部分の土壌改良を行っております。
  土の入れかえをしたんですけれども、全部で40センチぐらい土をとりまして、根っこの周り。そして、良質土を入れたという状況です。後ほど根の状況を掘って確認したところ、細かいひげ根がいっぱい生えてきまして、非常に効果的であったという状況でございます。
  烏帽子山公園の土壌なんですけれども、南側の斜面、これが石の一歩手前の土でございます。根が張れないという状況がありますので、今回の加圧式土壌改良、圧縮空気をコンプレッサーでため込みましたタンクの中に、それを一気に土壌の中に開放します。そうすると、いっぱい割れ目が発生します。そこに根が張れるというものでございます。
  昨年から実施いたしましたので、ちょっとまだ検証というか、効果の確認はしておりませんが、これから検証する予定でおります。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  私、圧縮機でやるというのは初めて聞いて、いろんなやり方があるんだなと、勉強になったなと思うんですけれども、ぜひほかの場所についても、なかなか樹勢が弱っていたり、部分はあると思いますので、その辺についてもぜひ、例えば樹勢回復剤というのもあると思いますので、その辺も含めて検討していただきたいなと思います。
  あとは先ほどのグランドデザインのところに戻っちゃうんですけれども、昨年、桜の本数の話がちらちらとあったと思うんですけれども、ぜひ桜のほう、もうちょっと植えてほしいなという部分もあります。
  例えば駐車場の周辺ですとか、その辺に桜の本数というのは増やすことは可能なんでしょうか。その場合、最大どの程度増やすことが可能なのかなと思いますので、その辺ちょっと、もし計画があれば教えていただきたいのと、今現在、烏帽子山公園で桜を植えている面積、あと今後植樹可能な面積、植樹可能な面積に植樹可能な本数、どのくらいあるのかなと。その辺わかれば、ぜひ増やしてほしいなと思いますので、それをちょっと教えていただきたいなと思います。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  現在の烏帽子山公園、都市公園になっておりますけれども、都市公園の面積は5ヘクタールでございます。桜植樹面積については3.3ヘクタールでございます。今後、植樹可能な面積ということでございますが、樹間距離をいっぱいとりますと、将来大きくなったときのことを考えて、しっかり8メートルの円を描くんですけれども、その円で描いた距離を保ちながら植樹いたしますと、既存の松とか雑木とかいろいろあるんですけれども、そういうものを伐採しないと植えられないという状況です。
  密植してもいいんですけれども、密植しますと、やっぱりだんだんと光を求めて木は高いところに伸びていってしまうものですから、枝が高くなってしまって、光を遮ってまた桜の花が咲かないというような悪循環になりますので、やっぱりある程度は樹間距離は確保したほうがいいんじゃないかなと思っております。
  この見晴台の土地430平米ほど購入いたしました。この土地にどのようにして桜を植えるのか、桜の種類もいろいろありますので、低い桜を植えればいっぱい植えられますし、伸びる桜を植えれば余り植えられないというような状況でございます。
  以上です。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  今のお話ですと、樹間距離を保って植樹をするようなことを考えると、これ以上増やせないというふうに考えてよろしいでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  現在の烏帽子山公園の桜、かなり高くなっております。あの程度まで伸びてしまうと、やはり樹間距離は8メートルぐらいは必要になってくると思います。
  今の桜を低木化するというのは、不可能だと思います。全部上に枝が張っておりまして、枝のほうをとってしまうと、桜の咲いている部分がなくなってしまいますので、更新しかないのかなと思っております。
  今後やっぱり桜を植える際については、低木管理をしていくと。それで本数を増やしていくというような手法でやっていくしかないのかなと考えております。
(「植えるスペースはないんですか、あと」の声あり)
○建設課長  現在のところ、見晴台の部分のみでございます。あとは木を切らないと植えるスペースはありません。
○議長  1番山口裕昭議員。
○山口裕昭議員  そういうスペースはないということみたいですね。
  ぜひ低木化、今後の更新のときに、樹木の更新、これから必ずあると思います。寿命のほうが70年以上たっている木もいっぱいありますので、寿命のほうも来ていると思いますので、これから必ず更新のほう、来ると思います。その際に、ぜひ増やしていけるように、市長の地元でもありますので、ぜひ千本桜にちゃんとなるように、ぜひお願いしたいなと思いますので、よろしくお願いしたいなと思います。
  それでは、私の質問は以上とさせていただきます。ありがとうございます。
○議長  1番山口裕昭議員の質問が終了いたしました。
  ここで、暫時休憩といたします。
  再開を2時ちょうどといたします。

午後 1時47分  休  憩
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