平成29年6月定例会

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午前11時05分  再  開
○議長  休憩前に引き続き一般質問を始めます。
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川 合   猛 議員 質 問
○議長  次に、9番川合 猛議員。
〔9番 川合 猛議員 登壇〕
○川合 猛議員  おはようございます。
  9番川合 猛、会派希望でございます。
  6月定例会2日目の一般質問壇上に立たせていただきますこと、まことにありがとうございます。あたり一面、緑一色の大変心地よい季節となりました。サクランボももうすぐ真っ赤に色づき、収穫の時期を迎えます。お天気に恵まれ、多くのお客様にサクランボ狩り等に来ていただければと思います。
  そんなきょうこのごろ、ちょっぴり寂しい残念な出来事がございました。それは、私どもの地区にありました、長く営業していたコンビニが先月末で閉店してしまいました。私ども山の中の老夫婦にとりましては、24時間明るく輝いていたあの明かりは、大きな心のよりどころでした。消えてしまった夜の暗いこと、寂しい限りでございます。
  いろいろな理由があったそうですが、その1つに、東北中央自動車道が30年度に開通し、国道13号線の交通量が減る、それらを読んでの本部決断で移転が決定したとのこと。オーナーは南陽市の方で、売り上げが減っても明かりを消したくない、ここで頑張りたいと申し入れたのですが叶わなかったとのこと。市内のどこか交通量の増える場所への移転かと思っておりましたら、西隣りの町での開店となりました。新しい交通網を軸として市の発展を望み、高速道路の推進を進めてきた私にとって、何ともやりきれない残念な思いでいっぱいです。
  それでは、さきに通告をさせていただきました点について質問をさせていただきます。
  まず、1級河川前川河川改修についてですが、1つ目、今年度も県に対しての重要要望事項に取り上げていただきまことにありがとうございます。26年、27年、28年と浚渫工事を実施、29年度も予算化されたと聞いております。そのような中、大きな問題が出てまいりました。現在使用していない堰が2つあります。そう簡単には撤去することのできない堰です。県との話し合いでは、原則設置者が撤去するとのことですが、現在、設置者も利用者もいなく、田も現存しておりません。市や県にお願いをして撤去してもらうしかないのですが、どうにかならないでしょうかお伺いをいたします。
  2つ目として、平成30年度に東北中央自動車道が供用開始となります。それはそれで大変喜ばしいことなのですが、ここに来て新たな問題が出てまいりました。降雨時の高速道路からの路面及び路肩よりの排水が、全て前川に集中して流れ込みます。現在でも梅雨時の大雨や台風時の大雨など前川が氾濫いたします。高速道路の分、確実に増えることが予想されます。どのように対応したらよいのかお伺いをいたします。
  2番目として、スマートインターチェンジの整備についてです。
  1番目、このところパーキングエリアに接続してのスマートインターチェンジの話が大変盛り上がっております。ぜひ実現に向け頑張ってほしいと思います。さまざまな経済効果、観光のお客様、物流の面などはかり知れない効果が期待できるものと思います。私も地元として強く要望いたしますが、市としてはどのように考えておりますかお伺いいたします。
  2番目として、現在、冬期間の閉鎖が実施されております上野新田線、俗に言う玉坂街道ですが、今年度冬季閉鎖路線解消検討業務で上がっておりますが、どのように進めていくのでしょうか。また、冬期間の閉鎖により、朝夕の鳥上坂の慢性的な渋滞となっております。1年でも早く冬期間の閉鎖解消をお願いしたいのですが、もし中川地区にスマートインターチェンジができますと、市にとって最重要道路となります。大型バス、大型トラック等道路幅を広くとって勾配を少なく、全ての車が安全に通行なひとつ上の道路にしてほしいと思いますが当局の考えをお伺いします。
  3番目に白竜湖景観の保全についてですが、今回、「未来に伝える山形の宝」により、白竜湖のおはなしという小冊子をいただきました。それはそれで大変よかったと思います。白竜湖の植物、また、白竜湖に住む魚など何十年ぶりに調査が実施されました。これらの結果を踏まえ、今後どのようにしていかれるかお伺いいたします。
  (2)平成13年11月、市地区長連絡協議会より、白竜湖を昔の姿に戻してほしい旨の陳情請願書が南陽市民2万350名の署名とともに県知事に出されました。翌14年よりさまざまな事業を実施、ヒシの除去、水質検査、水質浄化対策、木歩道の設置当初30メートル、18年度100メートル、その後5カ年で500メートルの計画でありました。しかし、18年4月、100メートルの木歩道設置の実施の過程で、山大教授より異議を唱えられ、何も手をつけてはいけないとなり現在に至っております。特に木歩道30メートルについては、当初許可されたものとして修理したり現存しております。そのとき、木歩道による影響の推移を長い期間で確認してもらいたい内容の意見を書面にて知事に提出とあります。そのときから11年経過しており、果たして現存木歩道が植生等に影響があったのでしょうかお伺いいたします。
  3番目に、前にも申し上げたのですが、和歌山県新宮市の浮島の森についてですが、市長も視察に行かれたと聞いておりますが、実際見てこられてどう感じられましたでしょうかお伺いいたします。
  以上、当局の誠意ある答弁をお願い申し上げ、壇上よりの質問を終わらせていただきます。
  ありがとうございました。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
〔白岩孝夫市長 登壇〕
○市長  9番川合 猛議員の御質問にお答え申し上げます。
  初めに、1級河川前川河川改修についての1点目、堰の撤去についてでございますが、現在、前川には、「かんがい」を目的として取水するための施設として、計8基の堰及び揚水機が設置されており、その設置者は川樋土地改良区や堰水利組合が「いわゆる慣行水利権者」として届け出されております。
  御質問の使用されていない2カ所の堰の撤去についてでございますが、設置団体が現存せず、受益者もいないとお聞きしておりますが、「慣行水利権」という特殊性を鑑みると、設置者以外の者が主体的に対応することは難しいものと判断をしております。
  なお、本市においても、1級河川前川の全面改修事業の促進について県当局に要望いたしておりますので、具体的な整備計画等が示された段階で、慣行水利権の取り扱いも含め、地元関係者を交え検討させていただきたいと考えておりますので御理解いただきますようお願い申し上げます。
  次に、2点目の高速道路路面等の排水の前川への流入についてでございますが、昨年10月31日に、川樋公民館におきまして、東北中央道整備に伴う川樋排水路整備に係る説明会が開催され、ネクスコ東日本より、最終的に流れ込む1級河川前川への水量は、現況とほぼ同程度であるとの説明がございました。
  また、昨年12月に開催された前川測量調査結果報告会の中で、県より、河川の抜本的改修となれば、2カ所あるJR東日本の橋梁や堰のつけかえ補償が必要となるため莫大な事業費となり、JRとの折衝にも極めて時間がかかるため、今すぐに河川の抜本的改修を行うことは困難であるとのことでございましたが、平成26年度から毎年、部分的な浚渫工事は実施していただいております。
  抜本的な改修事業の実施については、1級河川前川改修促進期成同盟会、ネクスコ及び市が協力して、今後とも河川管理者である県に粘り強く働きかけてまいりたいと考えております。
  次に、スマートインターチェンジの整備についての1点目、整備に対する市の考え方についてでございますが、スマートインターチェンジは、現在、東北で13カ所に設置されております。そのうち県内では寒河江サービスエリアに1カ所整備されております。また、まだ供用はしておりませんが、事業化され整備中のものが東北に11カ所あるとお聞きしております。
  東北中央自動車道の南陽高畠から山形上山間は、来年度開通に向け進んでおりますが、議員からもありましたとおり、スマートインターチェンジを整備することにより、通勤等の利便性向上はもとより、産業の活性化や広域的な医療体制の充実、観光振興の促進など多方面において効果が期待されるものと考えております。
  そのため、市といたしましても、スマートインターチェンジの整備は、東北中央自動車道の効果を取り込む最大の手段と捉えておりますので、その可能性について、国土交通省やネクスコに相談しながら検討を始めております。
  ただし、整備のためにはさまざまな要件がございます。地元自治体におきまして、インターチェンジの必要性、整備効果の確認及び利用交通量の予測等の調査を行い、国が必要性を認めた場合には、国による準備段階調査に入るという流れになっており、その準備段階調査の中で、社会便益や採算性の検討を行い、国・ネクスコ・自治体で組織する地区協議会の開催等を経て事業化に至るという手順となります。
  自治体においては、事前調査や周辺道路整備の費用負担もございますので、実現には十分な検討が必要であると認識しているところでございます。
  次に、2点目の上野新田線の冬期間閉鎖解消についてでございますが、上野新田線及び玉坂線、いわゆるハイジアフルーツラインについては、冬期間、路面凍結による交通事故が多発することから、終日通行止めとしております。
  本路線は、国道13号と国道113号を連絡するバイパス機能があり、災害時や緊急時にも利用可能な輸送路としても重要な路線であるにもかかわらず、冬期間閉鎖せざるを得ない状況であることは、本市道路行政上の大きな課題であると認識しているところでございます。
  今年度は、通年通行化を目指し、道路側溝の有蓋化による車道幅や退避場所の確保など、地形の改変が少なく、経済性にもすぐれた道路改良事業を進めるべく、基本計画を取りまとめてまいりたいと考えております。
  なお、ハイジアフルーツラインの通年通行につきましては、スマートインターチェンジの必要性にも関連いたしますので、市道蒲生田関口線道路改良事業の進捗状況に合わせ、関係機関と協議を進めていく計画でございますので御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  次に、白竜湖景観の保全についての1点目、白竜湖調査結果を踏まえた今後の進め方についてでございますが、議員も御存じのとおり、平成27年3月に県が白竜湖を「未来に伝える山形の宝」として認定し、心の原風景を地域で守り伝え、未来に継承していくことになりました。
  この継承の手立ての一つといたしまして、将来の地域づくりの担い手となります子供たちの地域学習に役立ててもらうため、「白竜湖のおはなし」を作成し、市内小学校4年生全児童に配布したところでございます。
  さて、昨年度から取り組んでおります白竜湖の水質・地質・植生・魚類などの調査につきましては、今年度中に報告書をまとめる予定で進めております。
  報告書原案はまだ固まっておりませんが、各分野の専門の先生方から提出されました中間レポートの概要を申し上げますと、水質は悪化している可能性があり、平成8年の調査ではpH8でございましたが、今回の調査ではpH6を示しておりました。いわゆる酸性化しているということでございます。
  魚類ですとフナ類が多く生息しており、また、絶滅危惧種であるメダカが東側の排水路付近で発見されております。
  貝類では大きなタニシが激減している一方、新たに2種類が確認されました。
  植物では、絶滅危惧種に指定されているものが4種類確認されております。また、ほかの土地から入ってきた帰化植物を県内で初めて2種類を確認しております。
  このような状況でございましたが、最終的な調査結果は今年度末を予定しており、それ以降となりますが、庁内だけではなく、広く市民の皆様の声を聞きながら、今後の景観保全の方策を検討してまいりたいと考えております。
  次に、2点目の木歩道の植生等への影響についてでございますが、平成18年に設置されました30メートルの木歩道は、当初は釣り人が湖畔を踏み荒らすことによる植生変化を防ぐため、県の補助事業として実施したものでございますが、専門家の御意見により計画を中断し、敷設した分を維持管理している状況となっております。この30メートルの木歩道設置により、何らかの影響があったかどうかにつきましての調査・確認を行ったことはこれまでございませんので、御質問にあります植物等への影響について、具体的なデータは持ち合わせておりません。
  なお、現在行っております白竜湖調査におきまして、各分野の専門家の先生方から現場を確認していただき御意見を賜ることも可能かと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。
  次に、3点目の和歌山県新宮市の浮島の森視察についてでございますが、浮島の森も白竜湖同様、当初は天然記念物であるため、触れてもだめであると言われていたとお聞きいたしました。しかしながら、昭和2年の天然記念物指定以降、社会経済の急激な変化とともに、森を育む周辺の環境が著しく悪化し、その貴重な植生も荒廃の一途をたどる中、昭和63年に市の調査委員会が設置され、人の手が原因で悪化してしまった浮島の森を、手を加えることで指定当時の元の姿に戻していこうという方向性が確認され、現在は調査委員会の指導のもと、復元に向けた取り組みが行われております。
  文化財保護の取り組みは、これまで守ってこられた方々の継続した努力と、後世に伝えるという責務をいかに果たしていくかが重要であり、地道な活動の必要性を改めて再認識したところでございます。浮島の森におきましては、その活動を支えるキーパーソンとなる方は、地元で熱心に復元に取り組んでおられる専門の先生でございました。
  白竜湖につきましても、文化財的価値を認識しつつその状態を保つにはどうすればよいか、しっかり方針を練りながら、地元や専門家の皆様とともに取り組んでいく必要があると感じたところでございました。
  以上でございます。
○議長  再質問に入ります。
  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  御答弁ありがとうございました。
  それでは再質問をさせていただきます。
  まず前川についてですが、今回、3回土砂の浚渫を実施いたしました。昨年10月から11月にかけて、県の河川砂防課で前川の調査を実施、その結果、土砂堆積の傾向が小さく、河川維持管理上の課題は小さい。複数の橋や堰があるため一連区間として河床を下げることは困難である。3回の土砂浚渫を実施したが、大幅な流下能力の向上にはあまりなっていないというお答えでした。
  とすれば、一番の原因となっているのが、使われていない2つの堰。流れを著しく阻害している現状を踏まえなければならないと思うのです。浚渫にかかる費用、今まで一千数百万円かかっております。その設置者が撤去するというようなしゃくし定規な考えを、もう少し柔軟に撤去費用に向けられないのか。もう一度じっくり考えてほしいと思うのですがいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤農林課長。
○農林課長  川合議員の御質問にお答えをいたします。
  前川の2つの堰の撤去でございますけれども、市長答弁のとおり、設置者以外の者が撤去するということは、現在のところ難しいというふうなところでございます。
  しかしながら、これも答弁の中にございましたけれども、地元の方や前川改修の期成同盟会の皆様に、本当に堰の撤去を行って問題がないかというふうなことをお諮りしたいというふうに考えてございます。問題がないとすれば撤去する方向で話を進めていきたいというふうに思っているところでございます。
  しかしながら、撤去につきましては、現在要望しております前川の全面改修と時期を合わせた格好でしていただくのがベストではないかというふうに考えているところでございます。堰の撤去を優先した場合、底地の部分で新たに洗掘などの要因となると考えられるというふうなことでございますので、先ほど申し上げましたように、県の工事と同調というのがベストなのかなというふうに思っているところでございます。
  以上でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  我々同盟会でもいろいろお話をしたのですが、全面改修のめどはまだ立っておりません。何年先になるかわからないということで、とりあえず浚渫をしましょうということで300万等々の予算をつけてもらって浚渫を行っております。しかしながら、浚渫しても流量は変わらない。結局、その堰が邪魔をしているということが明確なわけですから、やはりそれを撤去する方向に持っていくしかないのかなと私は思うのですね。
  これからいろいろ我々同盟会でも会合を持ってお話し合いをしたいと思っております。ぜひ相談に乗っていただいて、県のほうに上げてまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
  次に、前川氾濫についてですが、高速道よりの雨水についてですが、平成21年12月28日付で設計基本に関する確認書が取り交わされました。そのときの要望には、工事中及び供用後において、水が濁ったり枯れてしまったり水量減少に対しての補償、道路整備に伴う用排水路のつけかえにおいては、現況を悪化させることなく機能を復旧する等などの要望が受け入れられたのですが、その時点では農業用水の減少しか頭になく、2年続いての豪雨による前川の氾濫など想像もつかなかったのが正直なところです。
  また、山すその木の伐採などが進み、土木工事に入り、素掘りだった排水路も立派なU字溝に次々と生まれ変わってきております。降雨時に道路部分から前川に通ったとする時間も非常に速くなっております。ネクスコの言うとおり、河川については何もできないというのもよくわかります。
  そこで、前川に入り込む前ならネクスコのほうで何かできるのではないかと思います。排水路途中に一旦水をため込む貯水池をつくり、前川の水が引いたときに放水するなどすれば可能かなと素人考えで思うのですが、建設課長はどう思われますかお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  お答えを申し上げます。
  この部分につきましては山形県河川流域開発に伴う雨水排水対策指導要綱というのが県のほうに要綱がございまして、この要綱に基づきまして、ネクスコのほうで前川に流れ込む流量の計算をしているようでございます。最大流量の増加率を計算いたしますと0.3%以下ということでございました。この要綱によりますと、1%未満の場合は遊水地の設置が不要という判断でございます。直接河川に流すことが可能という山形県よりの判断があったということでございました。
  この増加率0.3%という数値につきましては、将来の4車線化、中央道路の4車線化を見込んで計算したものでございまして、現在、暫定2車線ということでございますので、これよりも低い数値になってくると思います。
  流速については路側溝からU字溝に改修した水路については、若干流速は上がる箇所が出てくると思います。しかし、影響はほとんどないのではないかと、現在のところ考えているところでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  それは普通の雨の降り方ということでよろしいのですか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  普通の雨の降り方のときも豪雨のときも0.3%以下ということでございますので、増加は、0.3%はするということでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  いや、このところずっと前川を見ていて、私はそうは思っていないのですね。それでまた、せんだって、2年続きの豪雨がございました。あのような雨ですと相当増えると私は思っております。
  ですので、最終的には実際の大雨等に見舞われた時点で現場確認が一番なのですが、それでは遅いわけですので、ずっとネクスコの工事長にも口頭では申し上げていたのですが、ほとんど2年で転勤してしまい、今回も変わってしまいました。平成21年に取り交わしたときと同じように、文書で確認書をつくるのが後々のために一番かと思うのですがいかがでしょうか。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  先ほどお伝えいたしましたけれども、高速道路の設置に伴う最大流量の増加率というのはほとんど影響はないという判断でございました。
  しかしながら前川の勾配が相当緩く、流下の能力が低いということが最大の問題だと思っております。抜本的な河川改修に向けて、今後さらにこの同盟会の皆様とともに、河川管理者であり山形県へ粘り強く働きかけてまいりたいと考えております。
  また、中央道につきましては平成30年度供用開始でございます。その後、ネクスコが引き上げるということではございません。この区間につきましてはPAも含めまして、ネクスコ東日本山形管理事務所の管理になってきます。31年度以降も状況確認をしてまいりたいという回答をいただいておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  わかりました。
  私も前川のすぐそばに住んでおりますので、雨降るたんびによく注視して、ネクスコのほうに要望等、また市のほうに要望等させていただきたいと思います。
  それでは、次にスマートインターについてですが、さまざまにクリアしなければならない課題がありハードルは高いと聞いておりますが、わかる範囲で結構ですが、どのような手順を経ていくのか。また、完成までの期間はどのぐらいかかるのかお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  整備の工程でございます。
  先ほど市長のほうからもございましたけれども、まず事業化の前に自治体におきまして、実際にスマートインターが現地にできるのかということをまず調査する必要があります。PAに接続するのが経費的にも有利でございます。国道13号線、JR前川が非常に近接しております。国道13号線とそのPAまでの接続、アクセス道路の整備ができるのかという、まずその調査が必要かと思っております。
  次に、スマートインターの必要性です。例えば工業団地ができるとか、そういう、本当にここにスマートをつくっていいのかというような必要性の検討が必要です。それで、あと、周辺道路の現況と整備方針などの広域的な検討、さらに、社会便益及び利用交通量、位置、構造、周辺道路の整備計画などの概略検討、さらは周辺施設の詳細設計、整備費用及び負担区分、管理、運営方法などのさまざまな検討を行います。その検討した後に国が必要性を確認した場合はでございます。国による準備段階調査が行われます。
  次に、国・ネクスコ・自治体で地区協議会を開催いたします。それで実施計画を作成いたしまして、自治体から国・機構・会社に提出してまいります。国が新規事業化整備計画の決定を行いまして、国から地方自治体に連結許可がありますと開通ということになります。
  以上のように多くのステップがあります。期間でございますが、事業化される前の調査に2年くらいはかかるのではないかと思っています。事業化されてから最短で7年と言われているようでございます。
  費用の負担でございますけれども、高速本線から料金所までについてはネクスコさんで負担をします。接続道路、国道13号から料金所までは自治体と。これが国庫補助でありまして2分の1以内というような状況でございます。
  以上でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ハードルが高い上に7年もかかるという。しかし、ここで諦めたのでは何ともならないので、実は平成21年に南陽パーキングエリア─仮称ですけれども、つくるとの説明を受け、そのときに、エリア内において物産等の販売をさせてもらえないか申し入れた際、エリア内での販売許可はできないとの返答。ただし、南陽市全体の要望であれば、道路外に市で広場をつくり、そこで物販販売を行うのであれば、パーキングエリアより徒歩でおりて買い物ができる通路も考えるとの返答でした。しかし、当時の首長は全く興味を示すことなく現在に至りました。せっかくパーキングエリアができるのに、休憩とお手洗いで移動されてしまう。また、パーキングエリアにも寄ることなく素通りされてしまう。市にとって何の経済効果もない。ビッキ石も今回移動し立派な公園となります。ここでスマートインターの出番ではないでしょうか。私は絶対に欲しい施設です。市全体一つになって頑張るべきではないでしょうか。市長の考えをお伺いいたします。
○議長  答弁を求めます。
  市長。
○市長  今回、スマートインターというお話が、言ってみれば急に浮上してきたように感じられる面もあろうかというふうに思います。
  しかしながら、私が今感じていることは、もっと早く取り組むべきだったということでございます。一方で、遅くはないということも感じております。
  南陽高畠から山形上山までの距離が15.3キロでございまして、米沢から尾花沢までのインターチェンジでは最長区間でございます。先日、山形市において行われました国道協議会で、山形県の県土整備部長のお考えを伺う機会がございました。県としては、できれば国際的な基準である5キロごとに1カ所にしていきたいという考えで、今さまざまにインターチェンジと、それから周辺の道路のアクセス道の整備を重要な事業として進めているということでございました。
  ぜひ、南陽市のこの中川地区のパーキングエリアから13号線のタッチする道路につきましても、県の御理解と御支援をいただいて、市としても総力を挙げて進めていきたいというふうに思っております。そのことが、東北中央自動車道が縦軸、そして新潟山形南部連絡道路が横軸、そしてそこに縦と横を結ぶ斜め軸が存在することになって、この縦軸、横軸の効果をさらに、何倍にも増幅させるというふうに感じております。
  しかしながら、そのハードルが多いことも事実でございます。そのためには、ぜひ議会の皆様と一緒に市の総意として進めてまいりたいというふうに思っております。議会でも御議論をいただいて、議会・当局が一体となって、県、そして国にこの実現を強く働きかけていくという、オール南陽の体制の構築をまず進めていただきまして、全力で取り組んでまいりたいというふうに思っております。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  大変ありがたい御返答をいただきましてありがとうございます。
  次に、玉坂街道なのですが、新生橋を渡りフラワー長井線を跨ぎ、国道113号に至るハイジアパーク、市体育館、花公園、シェルターホール、西工業団地、梨郷工業団地、消防署、南陽病院、置賜総合病院とスマートインターチェンジにつながる、まさに絵に描いたような道路となります。この街道を重要課題として整備し、先ほど市長申し上げました国道13号、国道113号のクロスに対し、市内のど真ん中を斜めに結ぶ主要道路にすれば、南陽市にとっての必要性、整備効果は大なるものとなる。ぜひスマートインターを見据えて計画を立ててほしいと思います。それまでの冬期間の閉鎖は我慢もしたいと思います。どうぞよろしくお願いをいたします。
  続きまして、白竜湖の景観保全についてですが、今回の調査で、帰化植物であるアメリカセンダングサ、キショウブなどが増加し、その影響が心配されるとありますが、聞くところによりますと、そんな悠長なことを言っている場合ではないそうです。中でもキショウブですが、今を盛りと咲いておりますが、繁殖力がすごく、ヤマドリゼンマイなど貴重な植物が絶滅してしまうおそれがあるとのことです。
  例の新宮市では、電話で聞いたのですが、3年ごと、または毎年定期的にキショウブ等帰化植物を根こそぎ除去し焼却処分をしているとのこと。早急に対策をとるべきかと思いますがいかが考えられますか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  お答えいたします。
  前回調査、平成9年に報告書が出ましたけれども、前回調査と同様に今回もキショウブが確認をされているというふうなことでございます。ただ、確認された場所が、いわゆる東側の今のヨシ畑の一帯というようなことから、これまでも手をつけていないと、除去などもしていないという状況でございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ勉強していただいて、除去に向けて頑張っていただきたいと思います。
  それからもう一つ、魚の調査で私心配していたのですが、ブラックバスが確認されたとのこと。これが大変やっかい者でございまして、食欲が旺盛で、結構大きな魚まで食べてしまうということ。しかしながら、ルアーフィッシング、若い人がやっていますけれども、引きが強いことからはやって人気があるということ。このバス対策、どのようにしていくのかお答えをお願いします。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  お答えいたします。
  対策はどうするのかというふうな御質問でございますが、特に対策を現在講じてはおりませんが、ただ、ブラックバスにつきましては、御存じのとおり外来種というふうなことで、もし釣り上げた場合はリリースが禁止されているというふうなことでございますので、そのような釣り人にはそういうようなことで徹底をいただきたいと思います。
  なお、現在の白竜湖の、いわゆる釣り場スポットについては、駐車場から水門までの一帯というふうなことで、それ以降の東側、北側の部分の、いわゆるヨシ畑が今繁茂している部分については、現在足を踏み入れてはいけないというふうなことになってございますので、その点の注意も守っていただきながら、今現状の中で楽しんでいただきたいと思います。
  繰り返しになりますが、リリースはしないというふうなことで、釣り人には御徹底をいただきたいということでございます。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  今後の対策になろうかと思いますが、ぜひ看板等々設置していただいたりして、釣り人にわかるようにしていただきたいと思います。
  次に、駐車場から水門までの木歩道があります。新しくしたり修理等を重ね、現在まで使われてきたわけですけれども、その部分での植生等への影響調査はされておりますか。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  駐車場から水門までの木歩道については平成12年の水門の整備時に、農林事業として設置したもので、いわゆる水門の管理木道という位置づけでございます。設置した際には白竜湖の公園ということでなくて白竜湖公園外に設置をしているというふうなことでございました。
  なお、今御質問のございましたそれの設置の植生への影響については、その後調査をしているということはございません。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ調査していただきたいと思います。
  今回、駐車場そばの木歩道、新しくなっておりました。地面よりの高さも随分ございまして下の植物も育っています。このような木歩道なら泥炭植生と共存できるのではないかと私は思うのですね。もう一面、ヒシも繁茂し始めております。暑さとともに悪臭も漂い始めます。また、今まで見たことのないクラゲのような生物もフワフワと浮き始めます。ぜひそのようなことも含め調査していただき、市としてのスタンスを決めてほしい。どのような姿が「未来に伝える山形の宝」なのか。白竜湖、心の原風景を未来は何なのか。もう一度みんなで考えるべきと思いますが当局の考えを伺います。
○議長  答弁を求めます。
  佐藤社会教育課長。
○社会教育課長  御質問にお答えいたします。
  去る6月5日に、今年初めての専門家の調査委員会を開催いたしました。その中で先生のほうから御指摘された点が、植物群生における保護すべきゾーンを明確にしてはどうだかというふうな貴重な御意見がありました。今までは、どちらかというと全くの手つかず、自然原理主義とも言うのでしょうかね、そういった形の、手をつけるなというふうなことでございましたが、やはり各先生方も、この地区長会から出ました要望書の趣旨を非常に重く感じておりまして、やはりどこまでなら手がつけられるし、どこまでならやはり保護すべき、これをやはり明確にすべきではないかというふうな御意見でありました。
  そういうようなことから、今回の調査はあくまでも、いわゆる学術調査の一環というふうなことではありますが、その一部に、同じ専門、植物の、あるいは専門であっても、幅広くそういった意見を聞きながら、今、議員の御質問にありました心の原風景、そういったものを守るためにどういった手だてがこれからできるのかという部分の御提案もぜひいただけないものかというものを御提起を申し上げたところでした。
  これからの話になって、どこまで踏み込んで御提言がいただけるかというのはまだわからないところではございますが、先生方の間でもやはり大きな関心事と。自分の調査以外にも、守っていくという点で関心事というふうに受けとめたところでございます。
  以上です。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ一緒に頑張ってまいりたいと思います。
  現在、早急に対応していただきたい要望が2点ございます。
  1つは、駐車場や木歩道部分にある大きな柳の木です。枯れているのや折れているのがあります。全部切れとは言いませんがもう少しきれいにしてほしいと思いますがいかがでしょうか。
  もう一つは、湖西側に立っている、白竜湖と書いてある大きな看板があります。大分古くなっており、傾いているのと、三角形か何かの筒型だと思うのですが、上の部分塞がっていないので、つるか何か草が伸びて草の冠のようになっており、現在は帽子をかぶったおちゃめな看板なのですが、もう少したつと上の草やつるが下へ垂れ下がり、白竜湖の白の字が隠れてしまいます。また、下からヨシやススキが伸びてきて、湖の湖の字が隠れてしまい竜の字だけになってしまいます。非常に鳥上坂から目立ちますので、新しくするとか修理するとかできないのでしょうかお伺いします。
○議長  答弁を求めます。
  漆山建設課長。
○建設課長  柳の木、そして白竜湖の看板でございますが、現地のほうを確認いたしまして検討したいと思います。
○議長  9番川合 猛議員。
○川合 猛議員  ぜひ早急にお願いをいたします。
  最後に、白竜湖の夜の風景のプチ情報ですけれども、湖東側、木歩道の終わりの部分、水門のあたりから見る向かい側の山、赤湯駅を出た電車が鳥上坂の上の部分を右へ右へと上っていきます。その様子が、20年か30年ぐらい前ですか、テレビのアニメで放送していた銀河鉄道999というのがございました。あの空へ向かって発車するあのシーンと本当によく似ております。特に新幹線の明かりがお薦めです。メーテルと鉄郎、思い出しながらぜひ見ていただきたいと思います。しかし、それには悪臭と湖面にヒシがあってはいけません。満面の水に写る列車と相まってこその景色です。そろそろアクションを起こしましょう。
  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長  9番川合 猛議員の一般質問が終了いたしました。
  ここで暫時休憩といたします。
  再開を午後1時といたします。

午前11時51分  休  憩
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